JP7346865B2 - 電子管楽器、楽音生成方法、及びプログラム - Google Patents

電子管楽器、楽音生成方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電子管楽器における楽音生成技術に関する。
従来、アコースティックな楽器の形状や演奏方法を模した電子楽器が知られている。例えばサクソフォン等のアコースティック管楽器においては、マウスピースへの呼気(ブレス)の吹き込みに加え、音声(ボイス)を発して演奏することにより、運指により指定した音高の楽音を、割れたような、或いは、濁ったような楽音に変化させて発音させるグロウル奏法が知られているが、電子楽器においても、これに対応した奏法を表現する手法が提案されている。
例えば特許文献1には、電子楽器の発音制御技術に関し、グロウル奏法をしていないときのノーマル音波形データと、グロウル奏法時のグロウル音波形データとを記憶したWave Generatorを備え、呼気(ブレス)や音声(ボイス)を検出するセンサからの出力に基づく比率で、ノーマル音波形データとグロウル音波形データとを合成した楽音を出力することによりグロウル奏法を表現することが記載されている。
特開2015-225271号公報
上述した特許文献1には、グロウル奏法をしていないときの楽音とグロウル奏法時の楽音とを予めサンプリングし、それらを合成するサンプリング音源(Wave Generator)を用いた楽音合成手法によりグロウル奏法を表現することが開示されている。一方、電子回路による発振音を音源として用いるシンセサイザ音源を備えた電子楽器については、未だグロウル奏法を効果的に表現する手法が提案されていなかった。
そこで、本発明は、シンセサイザ音源を使用して、アコースティック管楽器を模したグロウル奏法を効果的に表現することができる電子管楽器、楽音生成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る電子管楽器は、
複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
プロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
前記第1音高情報と前記第2音高情報との間の第1音高差が、設定されている第2音高差に達する場合に、前記第1音高差が前記第2音高差内に収まるように前記第2音高情報を補正し、
前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、シンセサイザ音源を使用して、アコースティック管楽器を模したグロウル奏法を効果的に表現することができる。
本発明の一実施形態に係る電子管楽器の全体構造を示す外観図である。 一実施形態に係る電子管楽器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 一実施形態に係る電子管楽器の演奏状態、及び、マウスピース形デバイスの一例を示す概略図である。 第1の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)の処理の流れを示す機能ブロック図である。 第1の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)を示すフローチャートである。 第3の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)の処理の流れを示す機能ブロック図である。 第3の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)を示すフローチャートである。 第4の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)の処理の流れを示す機能ブロック図である。
以下、本発明に係る電子管楽器、楽音生成方法、及びプログラムの実施形態について図面を参照しながら詳しく説明する。
<第1の実施形態>
(電子管楽器)
図1は、本発明の一実施形態に係る電子管楽器の全体構造を示す外観図である。
本発明が適用される電子管楽器100は、例えば図1に示すように、アコースティック管楽器のサクソフォンの形状を模した外形を有し、管状の楽器本体1の一端側(図面上方端側)にマウスピース形デバイス10が取り付けられ、他端側(図面下方端側)に楽音が放出される放音部2が設けられている。マウスピース形デバイス10には、後述するように、少なくとも、マウスピース形デバイス10の吹込口から吹き込まれる演奏者(ユーザ)の呼気の圧力を検出するブレスセンサと、演奏者が発する音声を検出するボイスセンサとが設けられている。また、楽器本体1の放音部2側の内部には、楽音を発生するスピーカ5が設けられている。また、楽器本体1の一側面(図面右方側の側面)には、運指操作により音高を指定する複数の音高指定スイッチ3が配置され、他の側面(図面手前側の側面)には、電子管楽器100の電源スイッチや、演奏状態等を制御するための各種の操作スイッチを有する操作部4が設けられている。また、図示を省略するが、楽器本体1には、マウスピース形デバイス10から出力される各種の検出信号や、音高指定スイッチ3に基づいて取得される音高データ、操作部4から出力される制御信号に基づいて、スピーカ5から発生する楽音の音程や音量、音色等を制御する制御部が設けられている。
図2は、本実施形態に係る電子管楽器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。なお、本実施形態に示すハードウェア構成は、本発明に係る電子管楽器を実現するための一例であり、この構成に限定されるものではない。また、図3は、本実施形態に係る電子管楽器の演奏状態、及び、マウスピース形デバイスの一例を示す概略図である。図3Aは、本実施形態に係る電子管楽器を演奏する際の状態を示す概略図であり、図3Bは、本実施形態に係る電子管楽器に適用されるマウスピース形デバイスの一例を示す概略断面図である。
本実施形態に係る電子管楽器100は、例えば図2に示すように、概略、CPU110と、ROM120と、RAM130と、ボイスセンサ140と、ブレスセンサ150と、音高指定スイッチ160と、音源LSI170と、DAC/増幅器180と、発音部190とを有し、これらがバス200によって相互に接続されている。
CPU(プロセッサ)110は、上述した制御部に対応し、ROM120に記憶された所定のプログラムを実行することにより、音高指定スイッチ160の運指操作に基づいて取得される音高データにより指定される音高の楽音を再生するように音源を制御するとともに、演奏時にボイスセンサ140及びブレスセンサ150により取得される各種の検出信号や、図1に示した操作スイッチから出力される制御信号に基づいて、再生される楽音の音程や音量、音色等を制御する。特に、本実施形態においては、マウスピース形デバイス10に設けられたボイスセンサ140により取得されるボイス値に基づくピッチでシンセサイザ音源を使用して生成した楽音を、音高指定スイッチ160により指定される音高の楽音に加算することにより、楽音のうなり(上述した、楽音の割れたような、或いは、濁ったような音への変化;波動のうなり現象)を発生させてグロウル奏法を表現する制御を行う。なお、CPU110における楽音生成方法については、詳しく後述する。
ROM(リードオンリーメモリ)120には、電子管楽器100の演奏時の各種動作を制御するために、CPU110により実行される制御プログラムが記憶されている。特に、本実施形態においては、後述する楽音生成方法を実現するためのアルゴリズムが組み込まれた楽音生成プログラムが記憶されている。RAM(ランダムアクセスメモリ)130は、電子管楽器100の演奏時にCPU110が制御プログラムを実行する際に生成されるデータや、ボイスセンサ140、ブレスセンサ150、音高指定スイッチ160等から出力される検出信号を順次取り込んで一時保存する。
ボイスセンサ140は、例えばマイクであって、演奏者がマウスピース形デバイス10を咥えて演奏する際に発した声(ボイス値)を検出する。ボイスセンサ140から検出信号として出力されるアナログ電圧値は、ADC(アナログデジタルコンバータ)142によりデジタル電圧値に変換されて、バス200を介してCPU110に取り込まれる。また、ブレスセンサ150は、例えば圧力センサであって、演奏者がマウスピース形デバイス10を咥えて演奏する際にマウスピース形デバイス10の吹込口から吹き込まれた呼気に基づく圧力値(ブレス値)を検出する。ブレスセンサ150から検出信号として出力されるアナログ電圧値は、ADC152によりデジタル電圧値に変換されて、バス200を介してCPU110に取り込まれる。
音高指定スイッチ160は、図1に示した音高指定スイッチ3に対応し、複数の音高情報がそれぞれ対応付けられた複数の操作子を有し、演奏者の運指操作に応じた音高情報が出力される。音高指定スイッチ160から出力される音高情報は、I/O(入出力インターフェース回路)162及びバス200を介してCPU110に取り込まれる。
音源LSI170は、シンセサイザ音源を有し、CPU110からの指示により音高指定スイッチ160からの音高データや、ボイスセンサ140やブレスセンサ150からの検出信号に基づいて楽音信号を生成する。発音部190は、図1に示したスピーカ5を有し、音源LSI170により生成された楽音信号が、DAC(デジタルアナログコンバータ)/増幅器180によりデジタル信号からアナログ信号に変換された後、スピーカ5を介して楽音として放音される。
このような形態を有する電子管楽器100において、演奏者は、図3Aに示すように、マウスピース形デバイス10を口に咥え、呼気を吹き込んで演奏をする。また、グロウル奏法においては、演奏者は呼気を吹き込みながら、同時に声を発して演奏する。
ここで、マウスピース形デバイス10は、例えば図3Bに示すように、内部に空洞14を有するマウスピース本体12と、空洞14の開口部16に対向するように配置されるリード18とが、止め金具20により固定されるように組み付けられている。マウスピース形デバイス10は、マウスピース本体12の開口部16にリード18が対向するように配置された部分(図面左方側)が吹込口となり、演奏者が呼気を吹き込むことにより空洞14を介して楽器本体1のネック部1aへ通す機構を有している。また、マウスピース形デバイス10は、マウスピース本体12の空洞14内にボイスセンサ140が設けられ、空洞14の楽器本体1側の端部付近にブレスセンサ150が設けられている。なお、ボイスセンサ140及びブレスセンサ150の設置位置は、それぞれ演奏者のボイス値及びブレス値を検出できる位置であれば、図3Bに示した形態に限定されるものではなく、また、マウスピース本体12の空洞14内やマウスピース本体12の端部に付設した形態に限定されるものでもない。したがって、ボイスセンサ140及びブレスセンサ150は、例えば電子管楽器100の楽器本体1側に設置されていてもよい。さらに、ブレスセンサが演奏者の声の圧力変化を検出できる機能を有する場合には、ボイスセンサを省略して、ブレスセンサのみからなる単一のセンサデバイスを適用するものであってもよい。
(電子管楽器の制御方法)
次に、第1の実施形態に係る電子管楽器における制御方法について説明する。ここで、以下に説明する電子管楽器の制御方法は、上述した電子管楽器100のCPU110において、所定のアルゴリズムを有する楽音生成プログラムを実行することにより実現されるものであり、本発明に係る楽音生成方法及びプログラムが含まれている。
図4は、本実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)の処理の流れを示す機能ブロック図であり、図5は、本実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)を示すフローチャートである。
本実施形態に係る楽音生成方法に適用される音源LSI170は、図4に示すように、シンセサイザ音源部210と、シンセサイザ音源部220とを有し、それぞれオシレータ(周波数発振器)212、222と、フィルタ214、224と、アンプ216、226と、を備えている。
本実施形態において、グロウル奏法ではない通常の奏法により(うなりを生じない)楽音を生成して出力する場合には、シンセサイザ音源部210のみが使用される。すなわち、図4に示す機能ブロック図において、音高入力は、図2に示した音高指定スイッチ160からの入力に基づいて計算された音高情報の入力であって、この音高入力に基づいてシンセサイザ音源部210のオシレータ212のピッチ(音程)p1(第1音高情報)が決定される。
オシレータ212(第1オシレータ)は、ピッチp1に基づいて発振した楽音信号(第1波形情報)をフィルタ214に出力する。ここで、オシレータ212は、例えば演奏者が楽器本体1に設けられた操作部4を操作して予め設定した楽器や音色の種類に応じた波形の楽音信号を発振する。具体的には、オシレータ212は、フルートやクラリネット等の場合には正弦波(sin波)又は矩形波を発振し、サックス等の場合には三角波を発振するように設定されている。
フィルタ214は、予め決定されている、又は、例えば図1に示した操作部4を介して入力される演奏情報に基づいて決定されたフィルタ係数で、オシレータ212から入力された楽音信号に帯域制限をかけて(波形を制御して)アンプ216へ出力する。
ブレス入力(ブレス値)g1は、図2に示したブレスセンサ150から入力された検出信号、又は、これをMIDI値等の楽音制御信号に変換した入力値であって、アンプ216は、このブレス入力g1に基づくゲインで、フィルタ214から入力された楽音信号の音量を制御して楽音1(変更済第1波形情報)として出力する。これにより、演奏者が吹き込んだ呼気の圧力(ブレス値)が楽音2の音量に反映される。
また、本実施形態において、グロウル奏法を表現する場合には、シンセサイザ音源部210及びシンセサイザ音源部220が使用される。具体的には、上述した通常の奏法におけるシンセサイザ音源部210による楽音1の生成、出力に加えて、シンセサイザ音源部220、及び、CPU110で実行されるプログラムにより実現されるピッチ/エンベロープ抽出部230において次のような楽音生成方法が実行される。なお、ピッチ/エンベロープ抽出部230は、プログラムにより実現されるものに限らず、ハードウェア回路を有するものであってもよい。
すなわち、図4において、音声入力は、図2に示したボイスセンサ140から入力された信号であって、ピッチ/エンベロープ抽出部230に入力されることにより、ピッチp2(第2音高情報)、及び、エンベロープレベル(ボイスエンベロープ値)g2が抽出される。ここで、抽出されたピッチp2は、そのままシンセサイザ音源部220のオシレータ222には入力されず、次のような比較処理と補正処理が実行される。
本実施形態においては、ピッチp2は、上述した音高入力に基づいて決定されるピッチp1と比較されて、ピッチp1とピッチp2との差分の絶対値|p1-p2|(第1音高差)が1200cent(第2音高差)よりも大きい場合(|p1-p2|>1200cent)には、ピッチp2をシフト値s(sは1200単位の整数)だけオクターブシフト(p2+s)して、1200cent以下(|p1-(p2+s)|≦1200cent)になるように補正処理が行われる。なお、centはピッチ(音程)を測定するための対数単位であって、100centで1半音(音階)であり、12半音で1オクターブであるので、1200centは1オクターブに対応する。このピッチp2の補正処理においては、一つの楽音が発音された状態から消音するまでは、一旦決まったオクターブシフトを規定するシフト値sを変更しない。
このようなオクターブシフトを伴う補正処理により、人の音声の音高の領域に対して音高指定スイッチ160により指定された音高入力が大きく外れている場合であっても、演奏者の音声入力を1オクターブ以内の音高に補正することができる。すなわち、電子管楽器が発生することができる音域に対して、人が発することができる音域は狭いので、上記の補正処理により演奏者が発した音を1オクターブ(1200cent)単位で上げたり下げたりしてシフトさせることにより電子管楽器が発している音域に近付ける処理が行われる。
シンセサイザ音源部220のオシレータ222(第2オシレータ)は、ピッチ/エンベロープ抽出部230により抽出されて補正されたピッチp2+sに基づいて発振した楽音信号(第2波形情報)をフィルタ224に出力し、フィルタ224は、所定のフィルタ係数で楽音信号に帯域制限をかけてアンプ226へ出力する。アンプ226は、ピッチ/エンベロープ抽出部230により抽出されたエンベロープレベルg2に基づくゲインで、フィルタ224から入力された楽音信号の音量を制御して楽音2(変更済第2波形情報)として出力する。これにより、演奏者の音声の大きさが楽音2の音量に反映される。
そして、音高指定スイッチ160により指定された音高に基づいて、シンセサイザ音源部210により生成された原音の楽音1と、演奏者が発した音声に基づいて、シンセサイザ音源部220により生成された、グロウル表現用の楽音2とは、加算器240により加算されて出力楽音(第3波形情報)として、DAC/増幅器180及び発音部190のスピーカ5を介して放音される。
このとき、原音の楽音1のピッチはp1であり、グロウル表現用の楽音2のピッチはp2であるので、演奏者がピッチp1に対して少し異なる値を有するピッチp2で音声を発して演奏すると、出力楽音はうなりを生じる。アコースティック管楽器における本来のグロウル奏法は、吹奏している音高に対して、ピッチを少しずらした声でうなりながら吹奏することで、出力楽音にうなりを発生させる演奏方法であるので、本実施形態によれば本来のグロウル奏法の原理に即した手法により、シンセサイザ音源を使用してグロウル奏法を効果的に表現することができる。
上述したような楽音生成方法において、グロウル奏法の対象となる1サンプルの発音を処理する場合についてフローチャートを参照して説明する。なお、図5に示すフローチャートにおいては、図示の都合上、シンセサイザ音源部210を「シンセサイザ1」と表記し、シンセサイザ音源部220を「シンセサイザ2」と表記する。
図3Aに示したように、演奏者が電子管楽器100のマウスピース形デバイス10を口に咥え、呼気を吹き込むとともに、音声を発して演奏を開始すると、図5のフローチャートに示す一連の処理が実行される。まず、シンセサイザ音源部210(図中、「シンセサイザ1」と表記)において、音高指定スイッチ160により指定された音高入力に基づくピッチp1と、マウスピース形デバイス10により検出されたブレス入力g1に基づいて、原音の楽音1を合成するための演算が行われる(ステップS102)。
次いで、CPU110は、ピッチ/エンベロープ抽出部230において、マウスピース形デバイス10により検出された音声入力から、音声のピッチp2、及び、エンベロープレベルg2を抽出する(ステップS104)。ここで、CPU110は、演奏時の発音の開始後に音声入力から最初の音声のピッチp2を抽出したか否かを判断する(ステップS106)。すなわち、CPU110は、発音開始後の最初の処理であるか否かを判断し、発音開始後の最初の処理としてピッチp2を抽出した場合(ステップS106のYes)には、補正処理で実行されるオクターブシフトを規定するシフト値sを「0」に初期化する(ステップS108)。
次いで、CPU110は、取得したピッチp1とピッチp2との関係が第1の比較条件(p1-(p2+s)>1200cent)に合致するか否かを判断し(ステップS110)、当該比較条件に合致する場合(ステップS110のYes)には、オクターブシフトを規定するシフト値sに1200centを加算する補正処理を行う(ステップS112)。この補正処理(ステップS110、S112)は、ピッチp1とピッチp2との関係が上記の第1の比較条件に合致しない状態(p1-(p2+s)≦1200cent;ステップS110のNo)になるまで繰り返し実行される。
ステップS110において、ピッチp1とピッチp2との関係が第1の比較条件(p1-(p2+s)>1200cent)に合致しない場合(ステップS110のNo)には、CPU110は、ピッチp1とピッチp2との関係が第2の比較条件(p1-(p2+s)<-1200cent)に合致するか否かを判断する(ステップS114)。そして、ピッチp1とピッチp2との関係が当該比較条件に合致する場合(ステップS114のYes)には、CPU110は、オクターブシフトを規定するシフト値sから1200centを減算する補正処理を行う(ステップS116)。この補正処理(ステップS114、S116)は、ピッチp1とピッチp2との関係が上記の第2の比較条件に合致しない状態(p1-(p2+s)≧1200cent;ステップS114のNo)になるまで繰り返し実行される。
すなわち、本実施形態においては、ステップS110~S116の一連の補正処理により、ピッチp1とピッチp2との関係が比較条件(|p1-p2|>1200cent)に合致する場合、換言すると、ピッチp1に対してピッチp2が1オクターブ(1200cent)よりも大きく離れた値を有している場合には、ピッチp2をシフト値s(=1200cent)だけ加減算するオクターブシフトが実行される。これにより、ピッチp1に対してピッチp2+sが1オクターブ(±1200cent)の範囲内の値(|p1-(p2+s)|≦1200cent)になるように補正される。
一方、ピッチp1とピッチp2との関係が比較条件(|p1-p2|>1200cent)に合致しない場合、又は、比較条件(|p1-p2|≦1200cent)に合致する場合、換言すると、ピッチp1に対してピッチp2が1オクターブ(1200cent)の範囲内の値を有している場合には、上記のオクターブシフトは実行されず、シフト値sは「0」に保持され、実質的に、音声入力から抽出された音声のピッチp2が、そのままシンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力される。
次いで、シンセサイザ音源部220(図中、「シンセサイザ2」と表記)において、上記の一連の補正処理により補正されたピッチp2+sと、エンベロープレベルg2とに基づいて、グロウル表現用の楽音2を合成するための演算が行われる(ステップS118)。
一方、ステップS106において、発音開始後の最初の処理としてピッチp2を抽出していない場合(ステップS106のNo)には、CPU110は、上述した一連の補正処理(ステップS110~S116)を行うことなく、ピッチ/エンベロープ抽出部230において抽出された音声のピッチp2と、エンベロープレベルg2とに基づいて、シンセサイザ音源部220において楽音2を合成するための演算が行われる(ステップS118)。
その後、CPU110は、シンセサイザ音源部210により生成された楽音1と、シンセサイザ音源部220により生成された楽音2とを、加算器240により加算して(ステップS120)、DAC/増幅器180及び発音部190を介して出力楽音として放音する(ステップS122)。このとき、楽音1のピッチp1に対して楽音2のピッチp2+sは、1オクターブ(±1200cent)の範囲内でずれた値に設定されているので、楽音1と楽音2とが合成された出力楽音はうなりを生じることになる。
CPU110は、図5のフローチャートに示した一連の処理(ステップS102~S122)を、演奏によるブレス入力、音高入力、音声入力を検出されている間、繰り返し実行する。そして、CPU110は、一連の処理の実行中に、演奏が終了や中断したり、電子管楽器100の装置電源をパワーオフしたりする状態の変化を検出した場合には、処理を強制的に終了する。
このように、本実施形態によれば、電子管楽器の演奏において、シンセサイザ音源を使用して、音声入力から抽出された音声のピッチp2に基づいて生成したグロウル表現用の楽音2と、音高入力に基づくピッチp1に基づいて生成した原音の楽音1とを加算することにより、楽音のうなりを発生させることができるので、アコースティック管楽器における本来のグロウル奏法の原理に即した手法で、シンセサイザ音源を使用してグロウル奏法を効果的に表現することができる。この際、音声入力から抽出された音声のピッチp2を、音高入力に基づくピッチp1に対して所定の関係(1オクターブの範囲内でずれた値)を有するようにオクターブシフトさせる補正(ピッチp2+s)を行うことにより、本来楽音のうなりを生じないピッチを有する音声入力であっても、グロウル奏法を模した楽音を自動的に合成してグロウル奏法を容易に表現することができる。
なお、本実施形態においては、音高入力に基づくピッチp1に対して、音声入力から抽出された音声のピッチp2が、1オクターブ(1200cent)よりも離れた値を有している場合(|p1-p2|>1200cent)には、オクターブシフトを伴う補正処理を実行して、補正されたピッチp2+sがピッチp1に対して1オクターブ(±1200cent)の範囲内になるように設定することにより、出力楽音にうなりを発生させる手法について説明した。ここで、上述したように、グロウル奏法は、吹奏している音高に対して、ピッチを少しずらした声でうなりながら吹奏することで、出力楽音にうなりを発生させる演奏方法であるため、ピッチp2又はp2+sがピッチp1に一致又は極めて近似(例えば両者の差分が数cent程度)する場合、換言すると、それぞれのピッチに相当する周波数が一致又は極めて近似する場合には、出力楽音にうなりが発生しない(グロウルがかからない、或いは、グロウルの効果が薄れる)ことになる。このような場合、本実施形態においては、演奏者が出力楽音にうなりが発生していないことを聴覚を通して認識して自ら発している音声のピッチ(音程)を変化させることにより、うなりを発生させてグロウル奏法を表現することができる。
また、本実施形態においては、ピッチp1に対してピッチp2が1オクターブ(1200cent)以上離れた値を有している場合(比較条件(|p1-p2|>1200cent)に合致する場合)には、オクターブシフトを伴う補正処理を必ず(すなわち、強制的に)実行する場合について説明した。本発明はこれに限定されるものではなく、例えば演奏者が補正処理の実行の可否を任意に切替え設定できるようにして、上記の比較条件に合致する場合であっても補正処理を行わず、音声入力の本来のピッチp2をそのままシンセサイザ音源部220に入力する補正オフモードを設けるものであってもよい。これにより、例えば習熟度(演奏の技術レベルや経験度等)の高い演奏者や、グロウル奏法を習得しようとする演奏者の場合には、補正オフモードに設定して、音声のピッチp2をオクターブシフトすることなく、自らが発する音声のピッチ(音程)を任意に変化させることにより、シンセサイザ音源部220により生成される楽音2のピッチを変化させてグロウル奏法の表現を試したり好みの表現を実現したりすることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明に係る電子管楽器に適用される制御方法(楽音生成方法)の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。
図6は、第2の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)を示すフローチャートである。ここで、上述した第1の実施形態と同等の処理については対応する符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
上述した第1の実施形態においては、音高入力に基づくピッチp1に対して、音声入力から抽出された音声のピッチp2が、1オクターブよりも離れた値を有している場合には、ピッチp2についてオクターブシフトを伴う補正処理を実行して、補正されたピッチp2+sがピッチp1に対して1オクターブの範囲内になるように設定することにより、出力楽音にうなりを発生させてグロウル奏法を表現する手法について説明した。
第2の実施形態においては、音声入力から抽出された音声のピッチp2、又は、オクターブシフトにより補正されたピッチp2+s(すなわち、グロウル表現用の楽音2のピッチ)が、音高入力に基づくピッチp1(すなわち、原音の楽音1のピッチ)に一致又は極めて近似して、出力楽音にうなりが発生しない場合に対処した楽音生成方法を有している。ここで、本実施形態においても、上述した第1の実施形態(図4)と同等の処理の流れを有している。
本実施形態に係る楽音生成方法は、図6のフローチャートに示すように、ステップS202~S216において、上述した第1の実施形態(図5)に示したステップS102~S126と同等の処理が実行される。これにより、ピッチ/エンベロープ抽出部230により音声入力から抽出された音声のピッチp2は、オクターブシフトを伴う補正処理により音高入力に基づくピッチp1に対して1オクターブの範囲内の値(ピッチp2+s)になるように補正される。
次いで、CPU110は、オクターブシフトにより補正されたピッチp2+sがピッチp1に一致又は極めて近似(例えば両者の差分が数cent程度)する状態にあるか否かを判断する。上述したように、ピッチp1に相当する周波数f1とピッチp2+sに相当する周波数f2とが一致又は極めて近似する状態になると、出力楽音に生じるうなりの周波数が低くなって、グロウルがかからない、或いは、グロウルの効果が薄れる(小さくなる)ことになる。そこで、本実施形態においては、ピッチp1とピッチp2+sとが一致又は極めて近似する状態にあるか否かの判断を、周波数f1と周波数f2との差分Δf(=|f1-f2|)が所定値(指定周波数差)Δf2よりも小さいか否かの判断により行う(ステップS218)。ピッチp1に相当する周波数f1、及び、ピッチp2+sに相当する周波数f2は、次の(11)式により算出される。ここで、ピッチに相当する周波数の算出処理は、CPU110で実行されるプログラムにより実現されるものであってもよいし、ハードウェア回路を用いて実行されるものであってもよい。
Figure 0007346865000001
(11)式において、Fbは、音階A4の基準周波数(例えば440Hz等)であり、p0は、音階C0が0centであるときは5700centに設定されるが、音階C0におけるピッチの定義によって変化する。また、ステップS218の比較処理に用いられる所定値(指定周波数差)Δf2は、予めROM120に記録されているものであってもよいし、演奏者が任意に設定できるものであってもよい。
ステップS218において、周波数f1と周波数f2との差分Δf(=|f1-f2|)が所定値Δf2以上である場合(ステップS218のNo)には、CPU110は、ピッチp2+sがピッチp1に一致又は近似していないものと判断して、ピッチ/エンベロープ抽出部230において音声入力から抽出されて補正されたピッチp2+sを、シンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力する。シンセサイザ音源部220は、入力されたピッチp2+sと、エンベロープレベルg2とに基づいて、グロウル表現用の楽音2を合成するための演算を実行する(ステップS220)。
一方、ステップS218において、周波数f1と周波数f2との差分Δf(=|f1-f2|)が所定値Δf2よりも小さい場合(ステップS218のYes)には、CPU110は、ピッチp2+sがピッチp1に一致又は極めて近似する状態にあるものと判断して、周波数f1に対して所定値Δf2だけずらした(f1にΔf2を加算又は減算した)周波数に相当するピッチp2′を、シンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力する。ピッチp2′は、次の(12)式により算出される。シンセサイザ音源部220は、入力されたピッチp2′と、エンベロープレベルg2とに基づいて、グロウル表現用の楽音2を合成するための演算を実行する(ステップS222)。
Figure 0007346865000002
次いで、ステップS224、S226において、上述した第1の実施形態(図5)に示したステップS120、S122と同等の処理が実行される。すなわち、シンセサイザ音源部210により生成された原音の楽音1と、シンセサイザ音源部220により生成されたグロウル表現用の楽音2とが加算器240により加算された後、出力楽音として放音される。
このように、本実施形態によれば、オクターブシフトにより補正されたピッチp2+sが音高入力に基づくピッチp1に一致又は極めて近似して、本来のグロウル奏法の原理に即した手法では出力楽音にうなりが発生しない場合であっても、ピッチに相当する周波数を補正することにより、グロウル奏法を模した楽音を常に合成してグロウル奏法を効果的に表現することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明に係る電子管楽器に適用される制御方法(楽音生成方法)の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。
図7は、第3の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)の処理の流れを示す機能ブロック図であり、図8は、本実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)を示すフローチャートである。ここで、上述した実施形態と同等の構成及び処理については対応する符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
上述した第1及び第2の実施形態においては、ピッチ/エンベロープ抽出部230により音声入力から抽出された音声のピッチp2を補正して、シンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力して、グロウル表現用の楽音2を生成する手法について説明した。
第3の実施形態においては、上述した各実施形態に示した手法に替えて、音高から算出される周波数に基づいて、シンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力するピッチを設定して、グロウル表現用の楽音2を生成する楽音生成方法を有している。
すなわち、図7に示す機能ブロック図において、音高入力は、シンセサイザ音源部210のオシレータ212にピッチp1として入力されて、原音の楽音1を生成する際に使用されるとともに、ピッチ算出部232に入力されることにより、シンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力されるピッチp1′が算出されて、グロウル表現用の楽音2を生成する際に使用される。具体的には、ピッチ算出部232は、音高入力から算出される周波数f1に対して所定値(固定周波数)Δf1だけずらした(f1にΔf1を加算又は減算した)周波数に相当するピッチp1′を算出する。ピッチ算出部232において、ピッチp1′は、次の(13)式により算出される。
Figure 0007346865000003
(13)式において、f1、Fb、p0は、第2の実施形態((11)式)に示したものと同等である。また、所定値(固定周波数)Δf1は、予めROM120に記録されているものであってもよいし、演奏者が任意に設定できるものであってもよい。
また、音声入力は、エンベロープ抽出部234に入力されることにより、音声のエンベロープレベルg2が抽出されて、グロウル表現用の楽音2を生成する際に使用される。ここで、ピッチ算出部232及びエンベロープ抽出部234は、CPU110で実行されるプログラムにより実現されるものであってもよいし、ハードウェア回路を有するものであってもよい。
このような楽音生成方法において、1サンプルの発音を処理する場合には、図8のフローチャートに示すように、まず、シンセサイザ音源部210において、音高入力に基づくピッチp1とブレス入力g1に基づいて、原音の楽音1を合成するための演算が行われる(ステップS302)。
次いで、CPU110は、エンベロープ抽出部234において、音声入力からエンベロープレベルg2を抽出する(ステップS304)とともに、ピッチ算出部232において、音高入力から算出される周波数f1に基づいて、シンセサイザ音源部220のオシレータ222に入力されるピッチp1′を算出する(ステップS306)。
次いで、シンセサイザ音源部220において、ピッチ算出部232により算出されたピッチp1′と、エンベロープ抽出部234により抽出されたエンベロープレベルg2とに基づいて、グロウル表現用の楽音2を合成するための演算が行われる(ステップS308)。
その後、CPU110は、シンセサイザ音源部210により生成された楽音1と、シンセサイザ音源部220により生成された楽音2とを加算して(ステップS310)、発音部190から出力楽音として放音する(ステップS312)。このとき、楽音1のピッチp1に対して楽音2のピッチp1′は、予め周波数が所定値(固定周波数)Δf1分だけずれた値に設定されているので、楽音1と楽音2とが合成された出力楽音はうなりを生じることになる。
このように、本実施形態によれば、音高入力にのみ基づいて、原音の楽音1を生成するシンセサイザ音源部に入力されるピッチp1と、グロウル表現用の楽音2を生成するシンセサイザ音源部に入力されるピッチp1′とを設定することができる。これにより、グロウル奏法を行う際の音声入力の手法について十分習得できていない演奏者であっても、音高入力に基づくピッチp1に相当する周波数f1に対して、所定値Δf1分だけずらした周波数に相当するピッチp1′を自動的に設定して楽音のうなりを発生させることができるので、グロウル奏法を模した楽音を常に合成してグロウル奏法を容易かつ効率的に表現することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明に係る電子管楽器に適用される制御方法(楽音生成方法)の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。
図9は、第4の実施形態に係る電子管楽器における制御方法(楽音生成方法)の処理の流れを示す機能ブロック図である。ここで、上述した各実施形態と同等の構成及び処理については対応する符号を付してその説明を簡略化又は省略する。
上述した各実施形態においては、原音の楽音1を生成するためのシンセサイザ音源部210と、グロウル表現用の楽音2を生成するためのシンセサイザ音源部220とを個別に備えた形態について説明した。
第4の実施形態においては、単一のシンセサイザ音源部と、エフェクタとしてピッチシフタとを備えた形態を有している。すなわち、図9に示すように、オシレータ212と、フィルタ214と、アンプ216と、を備えたシンセサイザ音源部210の後段に、ピッチシフタ250が設けられている。
図9に示す機能ブロック図において、上述した第1の実施形態と同様に、音高入力がシンセサイザ音源部210のオシレータ212にピッチp1として入力され、ブレス入力g1がシンセサイザ音源部210のアンプ216にゲインとして入力されることにより、所定の音量を有する楽音1が生成される。
また、ピッチ/エンベロープ抽出部230において、音声入力からピッチp2、及び、エンベロープレベルg2が抽出され、上述した第1の実施形態と同様に、抽出されたピッチp2と音高入力に基づくピッチp1との比較処理、及び、オクターブシフトを伴う補正処理が実行される。そして、これらの処理においてピッチp1とオクターブシフトにより補正されたピッチp2+sとの差分として算出されたピッチシフト量p1-(p2+s)が、エンベロープレベルg2とともに、ピッチ/エンベロープ抽出部230からピッチシフタ250のシフト処理部252に入力される。
ピッチシフタ250は、シフト処理部252において、ピッチ/エンベロープ抽出部230から入力されたピッチシフト量p1-(p2+s)、及び、エンベロープレベルg2に基づいて、シンセサイザ音源部210により生成された楽音1に対して、ピッチシフト量p1-(p2+s)分だけピッチがずれた楽音2を生成する。そして、シンセサイザ音源部210により生成された原音の楽音1と、ピッチシフタ250により楽音1から生成されたグロウル表現用の楽音2とは、加算器240により加算された後、出力楽音として放音される。このとき、楽音2のピッチp2+sは、楽音1のピッチp1に対してピッチシフト量p1-(p2+s)分だけずれた値に設定されているので、楽音1と楽音2とが合成された出力楽音はうなりを生じることになる。
このように、本実施形態によれば、電子管楽器の演奏において、単一のシンセサイザ音源を使用して、楽音のうなりを発生させることができるので、上述した第1の実施形態と同様に、グロウル奏法を効果的に表現することができる。
なお、上述した各実施形態は、個別に実施される場合に限定されるものではなく、適宜組み合わせた態様で実施されるものであってもよい。例えば、上述した第4の実施形態においては、ピッチ/エンベロープ抽出部230により算出されたピッチシフト量p1-(p2+s)をピッチシフタ250に入力する手法を示した。本発明は、この形態に第2の実施形態に示した手法を組み合わせて、周波数f1と周波数f2との差分Δf(=|f1-f2|)が所定値Δf2よりも小さくなった場合には、周波数f1から所定値Δf2だけずらした周波数に相当するピッチp2′を、ピッチシフタ250に入力するものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、グロウル表現用の楽音2を生成するシンセサイザ音源部220に入力される音声のピッチ及びエンベロープレベルを、ボイスセンサ140による音声入力から取得して抽出する手法を示した。本発明は、この形態に限定されるものではなく、シンセサイザ音源部220へのピッチ入力やエンベロープレベル入力に相当する入力信号であれば、音声入力から抽出されるパラメータ以外の入力、例えばMIDI信号の各種の設定を制御するコントロールチェンジメッセージ等を適用するものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、シングルリード型のアコースティック管楽器であるサクソフォンを模した電子管楽器を示した。本発明は、この形態に限定されるものではなく、演奏時のブレス値及びボイス値を検出する手段と、シンセサイザ音源とを有する電子楽器であれば、トランペットやクラリネットを模した他の電子管楽器に適用するものであってもよいし、電子管楽器に限らず、電子鍵盤楽器や電子弦楽器等を含む電子楽器全般に適用するものであってもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲とを含むものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]
複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
プロセッサと、
を含み、
前記プロセッサは、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
ことを特徴とする電子管楽器。
[2]
[1]に記載の電子管楽器において、
前記プロセッサは、
前記第1音高情報と前記第2音高情報との第1音高差を算出し、
算出された前記第1音高差が設定されている第2音高差に達する場合に、前記第1音高差が前記第2音高差内に収まるように前記第2音高情報を補正する、
ことを特徴とする電子管楽器。
[3]
[1]又は[2]に記載の電子管楽器において、
前記プロセッサは、
前記第1音高情報と前記第2音高情報とが一致又は近似する場合には、前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報になるように前記第2音高情報を補正することを特徴とする電子管楽器。
[4]
[1]又は[2]に記載の電子管楽器において、
前記プロセッサは、
前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報を前記第2音高情報として設定することを特徴とする電子管楽器。
[5]
[1]乃至[4]のいずれかに記載の電子管楽器において、
前記第1波形情報は、第1オシレータが発振することにより生成され、
前記第2波形情報は、第2オシレータが発振することにより生成される、
ことを特徴とする電子管楽器。
[6]
[1]乃至[3]のいずれかに記載の電子管楽器において、
前記第1波形情報は、第1オシレータが発振することにより生成され、
前記第2波形情報は、前記第1音高情報と前記補正された前記第2音高情報との差分に基づいて生成される、
ことを特徴とする電子管楽器。
[7]
複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
を備えた電子管楽器の楽音生成方法であって、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
ことを特徴とする楽音生成方法。
[8]
複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
を備えた電子管楽器のプログラムであって、
コンピュータに、
前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得させ、
前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得させ、
前記発声に応じた第2音高情報を算出させ、
前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成させ、
前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成させ、
前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成させる、
ことを特徴とするプログラム。
1 楽器本体
10 マウスピース形デバイス
100 電子管楽器
110 CPU(プロセッサ)
120 ROM
130 RAM
140 ボイスセンサ
150 ブレスセンサ
160 音高指定スイッチ(操作子)
170 音源LSI
190 発音部
210、220 シンセサイザ音源部
212、222 オシレータ
214、224 フィルタ
216、226 アンプ
230 ピッチ/エンベロープ抽出部
232 ピッチ算出部
234 エンベロープ抽出部
240 加算器
250 ピッチシフタ
252シフト処理部

Claims (10)

  1. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    プロセッサと、
    を含み、
    前記プロセッサは、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
    前記第1音高情報と前記第2音高情報との間の第1音高差が、設定されている第2音高差に達する場合に、前記第1音高差が前記第2音高差内に収まるように前記第2音高情報を補正し、
    前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
    ことを特徴とする電子管楽器。
  2. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    プロセッサと、
    を含み、
    前記プロセッサは、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
    前記第1音高情報と前記第2音高情報とが一致又は近似する場合には、前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報になるように前記第2音高情報を補正し、
    前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
    ことを特徴とする電子管楽器。
  3. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    プロセッサと、
    を含み、
    前記プロセッサは、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
    前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報を前記第2音高情報として設定し、
    設定された前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
    ことを特徴とする電子管楽器。
  4. 請求項1乃至のいずれかに記載の電子管楽器において、
    前記第1波形情報は、第1オシレータが発振することにより生成され、
    前記第2波形情報は、第2オシレータが発振することにより生成される、
    ことを特徴とする電子管楽器。
  5. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    を備えた電子管楽器の楽音生成方法であって、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
    前記第1音高情報と前記第2音高情報との間の第1音高差が、設定されている第2音高差に達する場合に、前記第1音高差が前記第2音高差内に収まるように前記第2音高情報を補正し、
    前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
    ことを特徴とする楽音生成方法。
  6. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    を備えた電子管楽器の楽音生成方法であって、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
    前記第1音高情報と前記第2音高情報とが一致又は近似する場合には、前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報になるように前記第2音高情報を補正し、
    前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
    ことを特徴とする楽音生成方法。
  7. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    を備えた電子管楽器の楽音生成方法であって、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得し、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得し、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出し、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成し、
    前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報を前記第2音高情報として設定し、
    設定された前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成し、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成する、
    ことを特徴とする楽音生成方法。
  8. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    を備えた電子管楽器のプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得させ、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得させ、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出させ、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成させ、
    前記第1音高情報と前記第2音高情報との間の第1音高差が、設定されている第2音高差に達する場合に、前記第1音高差が前記第2音高差内に収まるように前記第2音高情報を補正させ、
    前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成させ、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  9. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    を備えた電子管楽器のプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得させ、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得させ、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出させ、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成させ、
    前記第1音高情報と前記第2音高情報とが一致又は近似する場合には、前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報になるように前記第2音高情報を補正させ、
    前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成させ、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成させる、
    ことを特徴とするプログラム。
  10. 複数の音高情報がそれぞれ対応付けられている複数の操作子と、
    ユーザによる発声を検出するボイスセンサと、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスを検出するブレスセンサと、
    を備えた電子管楽器のプログラムであって、
    コンピュータに、
    前記ユーザにより吹き込まれるブレスに応じたブレス値を取得させ、
    前記発声に応じたボイスエンベロープ値を取得させ、
    前記発声に応じた第2音高情報を算出させ、
    前記複数の操作子のなかの操作された操作子に対応付けられている第1音高情報に基づく第1波形情報を、前記ブレス値に応じて変更することにより変更済第1波形情報を生成させ、
    前記第1音高情報に相当する周波数に対して所定値分だけずらした周波数に相当する音高情報を前記第2音高情報として設定させ、
    設定された前記第2音高情報に基づく第2波形情報を、前記ボイスエンベロープ値に応じて変更することにより変更済第2波形情報を生成させ、
    前記変更済第1波形情報と、前記変更済第2波形情報と、に基づいて第3波形情報を生成させる、
    ことを特徴とするプログラム。
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