JP6677664B2 - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

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本発明は塗布装置及び塗布方法に関し、より詳細には、基板の端面や基板に形成された孔部に膜形成液を塗布することができる塗布装置及び塗布方法に関する。
電子部品の実装用基板としてガラスエポキシ部材、コンポジット部材、紙フェノール部材などを使用したプリント配線基板が一般的に使用されている。ガラスエポキシ部材は、ガラス繊維布を重ねたものにエポキシ樹脂を含浸させたものである。コンポジット部材は、表面にガラス布、芯材にセルロース紙や不織布を利用したものである。紙フェノール部材は、クラフト紙にフェノール樹脂を含浸させたものである。そのためガラスエポキシ部材、コンポジット部材、紙フェノール部材に対して切断加工やプレス加工を行うと、切断部や孔部に、エポキシ樹脂又はガラス繊維などからなる細かい塵埃が発生する。このような細かい塵埃は基板回路の接触不良や品質の低下などを引き起こすおそれがある。そのため、基板の切断時に生じた塵埃はプリント配線基板の製造時に除去しておく必要がある。
しかし、プリント配線基板の端面から塵埃を取り除いたとしても、プリント配線基板の端面部分は脆いため、崩壊して更なる塵埃が発生するおそれがあるという課題があった。
そこで本発明者は先に、プリント配線基板の端面に膜形成液を塗布して膜を形成することで、端面部分の崩壊を防止することのできる塗布装置を提案した(特許文献1)。
特許文献1記載の塗布装置により、塗布円盤によってプリント配線基板の両側端面に膜形成液が塗布され、プリント配線基板の両端面に塗膜を形成することが可能となった。
さらに本発明者らは、基板の端面のほか、基板の孔部内面に膜形成液を塗布する塗布装置及び塗布方法を提案した。(特許文献2)
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、上記した塗布装置では、基板の塗布部の上面周縁部及び下面周縁部に膜形成液の飛沫などの一部が残り、その部分に塗膜が形成されることがあり、後のプリント配線基板等の製造において、特に孔部周縁部の配線不良などを皆無にすることが難しいという課題があった。
国際公開第2010/137418号 特願2016−138425
課題を解決するための手段及びその効果
本発明は上記課題に鑑みなされたものであって、基板の端面、及び/又は前記基板の孔部に精度良く、きれいに膜形成液を塗布することができ、基板の端面、及び/又は前記基板の孔部からの塵埃の発生を確実に防止することができる塗布装置及び塗布方法を提供することを目的としており、特に、基板の端面の上面周縁部及び下面周縁部、及び基板の孔部の上面周縁部及び下面周縁部における不要な膜形成を防止することができる塗布装置及び塗布方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明に係る塗布装置(1)は、基板の端面、及び/又は前記基板に形成された孔部内面に膜形成液を塗布する塗布装置であって、前記膜形成液を吐出するインクジェット方式の塗布手段と、該塗布手段を移動させる移動手段と、該移動手段に設けられ、前記基板上面の前記膜形成液を吸着する上面膜形成液吸着手段と、前記基板下面の前記膜形成液を吸着する膜形成液吸着層が設けられた基板テーブルを含む基板移動手段と、前記基板移動手段で前記基板テーブルを移動させながら、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する制御を行う制御手段とを備えていることを特徴としている。
上記塗布装置(1)によれば、前記インクジェット方式の塗布手段により、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を精度良く、きれいに塗布することが可能となり、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部からの塵埃等の発生を防止することができるとともに、前記基板端面の塗布部の上面周縁部及び下面周縁部、及び/又は前記孔部の塗布部の上面周縁部及び下面周縁部に付着する膜形成液を吸着して除去することにより、前記基板の上面及び下面における不要な膜形成を防止することができる。したがって、基板製品の品質を向上させることができるとともに、前記塵埃による製造設備の汚れを防止することができ、これにより製品不良を減らすことができ、製造コストを削減することができる。
また本発明に係る塗布装置(2)は、上記塗布装置(1)において、前記基板移動手段が、前記基板テーブルを回転させる機能を備えていることを特徴としている。
上記塗布装置(2)によれば、前記基板テーブルを回転させる機能を備えているので、前記塗布手段を回転又は旋回させることなく、前記基板テーブルを回転させることにより前記膜形成液の塗布面を設定し、前記基板移動手段で前記基板を移動させながら、すなわち、前記基板の位置を移動させながら、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布することができる。したがって、前記塗布手段の構成を簡略化することができる。また、前記基板移動手段により前記基板の搬送も行うことができる。
また本発明に係る塗布装置(3)は、上記塗布装置(1)又は(2)において、前記上面膜形成液吸着手段が、中心部に回転軸を備え、表面に前記膜形成液吸着層を備えた膜形成液吸着ローラで構成されていることを特徴としている。
上記塗布装置(3)によれば、前記基板の端面の上面周縁部、及び孔部内面の上面周縁部に付着した膜形成液を効率よく吸着し、拭き取ることができる。
また本発明に係る塗布装置(4)は、上記塗布装置(3)において、前記膜形成液吸着ローラが、前記回転軸部で着脱可能に構成されていることを特徴としている。
上記塗布装置(4)によれば、前記膜形成液吸着ローラが前記回転軸部で着脱可能なため、前記膜形成液吸着層の膜形成液吸着効果が低下した場合には、速やかに前記膜形成液吸着ローラを交換することが可能であり、生産性を向上させることができる。
また本発明に係る塗布装置(5)は、上記塗布装置(3)又は(4)において、前記上面膜形成液吸着手段の前記膜形成液吸着層が、表面側の液拭き取り層とその内側の液保持層とで構成されていることを特徴としている。
上記塗布装置(5)によれば、表面側の液拭き取り性に優れた前記液拭き取り層と、その内側の液体の保持性に優れた前記液保持層とで構成されているので、不要な膜形成液の拭き取り効果に優れているとともに、前記膜形成液吸着層の交換頻度を大幅に減少させることができ、生産性を向上させることができる。
また本発明に係る塗布装置(6)は、上記塗布装置(1)〜(5)のいずれかにおいて、前記基板テーブルの前記膜形成液吸着層が、表面側の液拭き取り層とその下側の液保持層とで構成されていることを特徴としている。
上記塗布装置(6)によれば、前記基板テーブルの前記膜形成液吸着層が、表面側の液拭き取り性に優れた前記液拭き取り層と、その下側の液体の保持性に優れた前記液保持層とで構成されているので、前記基板の下面の膜形成液の拭き取り効果に優れているとともに、前記膜形成液吸着層の交換頻度を大幅に減少させることができ、生産性を向上させることができる。
また本発明に係る塗布装置(7)は、上記塗布装置(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布するとともに、前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の前記膜形成液を吸着する制御を行う機能を備えていることを特徴としている。
上記塗布装置(7)によれば、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布することができるとともに、前記基板の端面の上面周縁部及び下面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部及び下面周縁部における前記膜形成液の飛沫などによる膜形成を防止することができる。特に前記孔部の上面周縁部における不要な膜形成を防止することが可能である。それにより、前記基板が、パッケージ基板などの薄型基板である場合には、上記塵案等の発生防止効果の他、基板強度を高めることができ、これによりさらに製品不良を減らすことができる。
また本発明に係る塗布装置(8)は、上記塗布装置(1)〜(7)のいずれかにおいて、前記制御手段が、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に対して斜め方向から前記膜形成液を吐出させ、前記基板移動手段を移動させながら塗布する制御を行うものであることを特徴としている。
上記塗布装置(8)によれば、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に対して斜め方向から前記膜形成液を吐出させ、前記基板移動手段を移動させながら塗布するので、前記基板の端面及び前記孔部内面に対して精度良く、きれいに膜形成液を塗布することができる。また、前記基板移動手段に設けられた前記基板テーブルを回転させる制御を行うこともできるので、前記基板テーブルを回転させることにより、前記基板の各方向の端面、及び/又は前記基板の孔部の各方向の内面に対しても精度良く、きれいに膜形成液を塗布することができる。
また本発明に係る塗布装置(9)は、上記塗布装置(1)〜(8)のいずれかにおいて、前記基板を画像認識する画像認識手段と、該画像認識手段により画像認識された基板画像情報を用いて塗布箇所を設定する塗布箇所設定手段と、前記画像認識手段により画像認識された基板画像情報を用いて、前記基板上面の膜形成液吸着箇所を設定する膜形成液吸着ローラ位置設定手段とを備え、前記制御手段が、前記塗布箇所設定手段により設定された塗布箇所データに対応する前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する制御を行うとともに、前記膜形成液吸着ローラ位置設定手段により設定された吸着箇所データに対応する前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の膜形成液の吸着を制御するものであることを特徴としている。
上記塗布装置(9)によれば、前記画像認識手段により、前記基板毎の外形形状だけでなく前記孔部の位置や形状などを正確に認識することができる。また、前記塗布箇所設定手段により、前記基板画像情報を用いて塗布箇所(前記基板の端面、及び/又は孔部)を設定することができるとともに、前記膜形成液吸着ローラ位置設定手段により、前記基板画像情報を用いて、前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の膜形成液を吸着する位置を設定することができる。これらの設定は、前記基板画像情報を表示部等に表示して、操作者により塗布箇所、膜形成液吸着箇所を選択・設定させる構成、又は前記基板画像情報と前記基板の設計(CAD)データとを照合し、比較・補正することにより自動的に塗布箇所(位置)、及び膜形成液吸着箇所(位置)を判断し、設定する構成などが採用され得る。
そして、前記制御手段により、前記設定された塗布箇所データに対応する前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する制御を行うとともに、前記設定された膜形成液吸着箇所データに対応する前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の膜形成液を吸着する制御を行うので、前記基板の外形精度、前記孔部の位置精度やサイズ精度を正確に認識した状態、すなわち、前記基板毎の加工精度(寸法公差)などを考慮して、前記移動手段による前記塗布手段の移動制御と、前記塗布手段による前記膜形成液の吐出制御とを行うとともに、前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の膜形成液を吸着する制御を行うことができ、前記基板の加工精度に誤差がある場合であっても、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を精度良く、きれいに塗布することができる。さらに、前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部における前記膜形成液の飛沫等を吸着するとともに、前記基板の下面に付着する不要な膜形成液を吸着し除去することもできるので、後の工程において製造される製品の品質を向上させることができる。
また本発明に係る塗布方法(1)は、基板の端面、及び/又は前記基板に形成された孔部内面に膜形成液を塗布する塗布方法であって、前記膜形成液を吐出するインクジェット方式の塗布手段を用いて、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する塗布工程を含み、前記塗布工程において、前記基板の端面の上面周縁部及び下面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部及び下面周縁部に付着した前記膜形成液を吸着することを特徴としている。
上記塗布方法(1)によれば、前記インクジェット方式の塗布手段を用いることにより、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を精度良く、きれいに塗布することが可能となるとともに、前記基板の端面の上面周縁部及び下面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部及び下面周縁部に付着した前記膜形成液を吸着することができるので、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部からの塵埃等の発生を防止することができる。したがって、基板製品の品質を向上させることができるとともに、前記塵埃による製造設備の汚れを防止することができ、これにより製品不良を減らすことができ、製造コストを削減することができる。
また本発明に係る塗布方法(2)は、上記塗布方法(1)において、前記塗布工程が、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に対して斜め方向から前記膜形成液を吐出させるとともに、基板移動手段を移動させながら塗布する工程を含むことを特徴としている。
上記塗布方法(2)によれば、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に対して斜め方向から前記膜形成液を吐出させ、前記基板移動手段を移動させながら塗布するので、前記基板の端面だけでなく、種々のサイズに形成された孔部内面に対しても精度良く、きれいに膜形成液を塗布することができる。
また本発明に係る塗布方法(3)は、上記塗布方法(2)における前記塗布工程において、前記基板移動手段に装備された基板テーブル回転手段により、前記膜形成液の塗布面の方向を設定することを特徴としている。
上記塗布方法(3)によれば、前記基板移動手段に設けられた基板テーブルの回転機能により、前記基板のX−Y面における方向を任意に設定することができる。そのために、前記基板の端面の各面のほか、前記基板の孔部内面の各面及び様々な形状の孔部内面に対して、前記塗布手段の移動手段及び前記基板移動手段を併用することにより、種々の形状の孔部内面に対しても精度よく膜形成液を塗布することができる。
また本発明に係る塗布方法(4)は、上記塗布方法(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記基板を画像認識する画像認識工程と、該画像認識工程により画像認識された基板画像情報を用いて塗布箇所を設定する塗布箇所設定工程と、前記基板画像情報を用いて膜形成液吸着ローラの位置を設定する膜形成液吸着ローラ位置設定工程とを含み、前記塗布工程が、前記基板移動手段を移動させながら、前記塗布箇所設定工程で設定された塗布箇所データに対応する前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する工程を含み、前記膜形成液吸着ローラ位置設定工程が、前記基板の端面の上面周縁部及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部に付着した前記膜形成液を吸着する工程を含むことを特徴としている。
上記塗布方法(4)によれば、前記画像認識工程により、前記基板毎の外形形状だけでなく前記孔部の位置や形状などを正確に認識することができる。また、前記塗布箇所設定工程により、前記基板画像情報を用いて塗布箇所(前記基板の端面、及び/又は孔部)を設定することができとともに、前記膜形成液吸着ローラ位置設定工程により、前記基板画像情報を用いて、前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の膜形成液の吸着位置を設定することができる。これらの設定は、操作者により塗布箇所、膜形成液吸着箇所を選択・設定させる構成、又は前記基板画像情報と前記基板の設計(CAD)データとを照合し、比較・補正することにより自動的に塗布箇所(位置)、及び膜形成液吸着箇所(位置)を判断し、設定する構成などが採用される。
そして、前記塗布工程により、前記設定された塗布箇所データに対応する前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布するとともに、前記膜形成液吸着ローラ位置設定工程により、前記設定された膜形成液吸着箇所の膜形成液を吸着するので、前記基板の外形精度、前記孔部の位置精度やサイズ精度を正確に認識した状態、すなわち、前記基板毎の加工精度(寸法公差など)を考慮して、前記塗布手段の移動制御及び前記基板移動手段の移動制御と、前記塗布手段による前記膜形成液の吐出制御とを行うとともに、前記基板の端面の上面周縁部及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部に付着した前記膜形成液の吸着を制御することができるので、前記基板の加工精度に誤差がある場合でも、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を精度良く、きれいに塗布することができる。
本発明の実施の形態に係る塗布装置の概略構成を示したブロック図である。 実施の形態に係る塗布装置の構成を模式的に示した斜視図である。 実施の形態に係る塗布装置の要部構成を模式的に示した正面図である。 実施の形態に係る塗布装置のインクジェットヘッド部による塗布方法及び拭き取り方法を説明するための部分断面図である。 実施の形態に係る塗布装置の上面膜形成液吸着手段の一例を示す部分断面図である。 実施の形態に係る画像認識部の外観の一例を示す斜視図である。
以下、本発明に係る塗布装置及び塗布方法の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
図1は、実施の形態に係る塗布装置の概略構成を示したブロック図である。図2は、実施の形態に係る塗布装置全体の構成を模式的に示した斜視図であり、図3は要部の構成を模式的に示した正面図である。
実施の形態に係る塗布装置10は、基板1の端面1a、及び基板1に形成された孔部1bに膜形成液を塗布(印刷、コーティング)するとともに、塗布部の基板1の上面及び下面に付着した不要な膜形成液を吸着することができる装置である。
以下の実施の形態では、基板1がプリント配線基板(リジット基板)である場合について説明するが、塗布対象となる基板は、プリント配線基板(片面、両面、多層、ビルドアップ基板を含む)に限定されるものではなく、金属基板、パッケージ基板(銅張積層基板)、セラミック基板、フレキシブル基板など、各種の電子部品が搭載される電子回路基板を塗布対象とすることができる。
基板1の端面1aとは、基板1の外周端面をいう。
基板1の孔部1bには、基板1に形成されるスリット孔(ミシン目を含む)、くり貫き孔、切欠き、長孔(直線状、折曲状、曲線状を問わない)、ドリル孔、角孔、円孔(楕円状を含む)などが含まれ、塗布対象となる孔部1bの形状は特に限定されない。ただし、スルーホール、ビアホールなどの配線接続用孔(電気的導通孔)は、基本的に塗布対象としないが、条件によっては塗布対象とすることも可能である。
塗布装置10は、膜形成液を吐出するインクジェット方式の塗布ユニット20と、インクジェットヘッドを備えた塗布ユニット20を横方向(X軸方向)に移動(往復移動)させる塗布機構移動ユニット30と、基板を載置し基板を塗布ユニット20の移動と直交する方向(Y軸方向)に移動(往復移動)させる機能を有する基板移動ユニット60と、塗布機構移動ユニット30で塗布ユニット20によるX軸方向の塗布箇所を設定し、基板移動ユニット60で基板1をY軸方向に移動させながら、基板1の端面1aと孔部1b内面(内側面)に膜形成液を塗布する制御を行う制御ユニット40とを含んで構成されている。また、塗布装置10には、基板認識ユニット50が装備されている。さらに、塗布装置10の塗布ユニット20には、基板上面の膜形成液を吸着する上面膜形成液吸着部32が装備され、基板移動ユニット60の基板テーブル62の基板載置面には、膜形成液吸着層62aが設けられ、基板テーブル62は、その下部に設けられた回転機構部63により回転可能になっている。
(塗布ユニット)
塗布ユニット20は、インクジェット方式の塗布手段、例えば、インクジェットヘッド部21、インクタンク部22、インク供給部23などを含んで構成され、イングジェットヘッド部21の吐出制御は、制御ユニット40に含まれるヘッド制御部41により行われるようになっている。
インクジェットヘッド部21は、ヘッド制御部41が行う吐出制御に基づいて、基板1の端面1aと孔部1b内面に向けてインクジェットヘッド用の膜形成液を吐出し、非接触により基板1の端面1aと孔部1b内面だけを塗布(印刷、コーティング)する機能を備えている。
インクタンク部22には、インクジェットヘッド部21に供給する膜形成液が貯留されている。インク供給部23によりインクタンク部22からインクジェットヘッド部21にチューブ21aを介して膜形成液が供給されるようになっている。インク供給部23による供給制御は、ヘッド制御部41により行われるようになっている。なお、インクタンク部22に常に膜形成液を貯留させておくために、インクタンク部22に膜形成液を供給するためのインクストッカタンク部を設けてもよい。
インクジェットヘッド部21の方式(形式)は特に限定されない。ピエゾ方式、サーマル方式、バブルジェット(登録商標)方式、電磁バルブ方式、帯電方式などの各種方式、これらを組み合わせた方式のインクジェットヘッドが採用され得る。
ピエゾ方式は、ピエゾ素子に電圧をかけて変形させ、その振動やたわみによって液体を吐出する方式である。ピエゾ方式は膜形成液に熱がかからないなどの点から好ましい。
サーマル方式・バブルジェット(登録商標)方式は、ヒーター部で熱を急速に加えて液体を沸騰させ、この時に発生する泡(気泡)又は液体の膨張を利用して液体を吐出する方式である。
電磁バルブ方式は、例えば、ソレノイドコイルなどをバルブとして用い、開閉時間に応じた電流をコイルに流すことにより液滴の吐出を行う方式である。
帯電方式(連続方式)は、連続的に膜形成液の液滴を吐出し、帯電およびその帯電量に応じて液滴の飛行方向を偏向させて塗布(印刷)を行う方式であり、ノズル、ピエゾ振動子、ノズルプレート、帯電電極、検知電極、偏向電極、インク回収用ガターなどを含んで構成されている。ノズルのノズルプレートから噴射された膜形成液が、帯電電極で帯電されて液滴状になり、偏向電極により塗膜形成に必要な液滴のみが帯電電荷量に応じて偏向され、塗布面(基板の端面や基板の孔部内面)に向けて吐出される。一方で塗膜形成に利用されない液滴は、ガターに回収されるようになっている。帯電方式は、帯電量に応じて液滴の吐出方向を変化させることができる点、また、被塗布物との間隔が比較的広い(最大で30mm程度)場合でも印刷のばらつきが少ない点で好ましい。
また、膜形成液を吐出するヘッド部21を構成するノズル径は、所望とする液滴サイズによって最適なサイズのものを選択することができる。ヘッド部21のノズル数も特に限定されるものではなく、1つのノズルで構成されていてもよく、また2つ以上のノズルで構成されていてもよい。塗布対象となる基板1の厚み(例えば、板厚0.6mm〜3.2mm程度)等に応じて、効率良くかつ精度良く塗布が行えるノズル径、ノズル数、噴射力(噴射速度)を有する方式のインクジェットヘッド部21を採用することができる。
膜形成液は、保護膜を形成するための液剤であり、インクジェットヘッド部21から所定の液滴サイズで吐出可能で、基板1の端面1aや孔部1b内面に塗布(印刷)可能なものであれば特にその種類は限定されない。このような膜形成液には、水溶性インク、非水溶系インク(油系インク、有機溶剤系インクを含む)、UV硬化インク、電子線照射硬化インク、熱乾燥硬化インクなどが含まれ、例えば、アクリル系エマルジョン樹脂液などを主成分とする液剤が好適に採用され得る。
また、膜形成液には、塗布箇所を着色するために染料、顔料などの色素が含有されていてもよく、また、接着力を高めるためのコンパウンドなどの材料が含有されていてもよい。
また、エッチング時の塩化第二鉄又は塩化第二銅液等に耐性(非剥離性)を有し、苛性ソーダ等で剥離可能な性質を有した液組成とすることもできる。
(塗布機構移動ユニット)
塗布機構移動ユニット30は、基板1の搬送方向(Y軸方向)と直交する方向(X軸方向)に塗布ユニット20を水平移動させるX軸方向の直動機構部31と、直動機構部31に取り付けられた回動機構部33と、直動機構部31に取り付けられた上面膜形成液吸着部32とを備え、回動機構部33にインクジェットヘッド部21が取り付けられている。直動機構部31、及び回動機構部33の各駆動制御は、制御ユニット40に含まれる移動制御部42で行われるようになっている。
直動機構部31は、保持台31c上に設けられたX軸レール31a、31a、X軸レール31a、31a上をスライド移動可能なX軸スライダ31bを含んで構成されている。
回動機構部33は、塗布機構移動ユニット30の一端側に取り付けられた回動駆動部33aと、ヘッド部21を保持するヘッド保持部33bとを備え、駆動モーターなどを含む回動駆動部33aの回転軸(水平方向回転軸)がヘッド保持部33bに連結されている。回動駆動部33aの回転軸の回動動作によりヘッド保持部33bが所定の角度回動可能となっている。回動機構部33の動作により、ヘッド保持部33bに保持されたインクジェットヘッド部21のインク吐出面が、鉛直方向に対して所定の角度傾けた状態に制御可能になっている。ヘッド21は、回動駆動部33aの回転軸部に直接取り付けてもよいが、図2に例示したように、ヘッド保持部33bを介して間接的に取り付けて回動動作を行わせるようにしてもよい。
図2に示したように、塗布ユニット20には、基板上面の膜形成液を吸着する上面膜形成液吸着部32が設けられている。ヘッド21のノズルプレートから噴射された液滴は基板1の端面、及び/又は孔部1b内面のみに噴射されるように制御されるが、液滴の一部(飛沫)が噴射面周縁の基板上面及び下面に付着することがある。膜形成液の飛沫などにより基板1の上面、及び/又は下面に膜が形成されると、後の工程において製品の品質不良の一因となることがある。そのために、基板1の上面については、図2、図3に示した上面膜形成液吸着部32によって、不要な膜形成液を拭き取るように構成されている。
図3に示すように、上面膜形成液吸着部32は、支持部材34を介してX軸スライダ31bに取り付けられている。支持部材34は、X軸スライダに取り付けられた支持プレート34aと、支持プレート34aに下垂して取り付けられた支持プレート34b、34cと、支持プレート34bと34cとの間に設けられた摺動部34dとを含んでいる。また、表面に膜形成液吸着層が形成された膜形成液吸着ローラ36が、その回動面が基板1面に対面するように、回転軸36bを介して支持プレート34bに取り付けられている。摺動部34dは、例えば、支持プレート34cに設けられたレール部と支持プレート34bに設けられた前記レールに対する篏合部によって構成することができる。摺動部34dによって、基板1面の高さに応じて、Z軸方向(高さ方向)位置を正確に設定することができるとともに、膜形成液吸着ローラ36をZ軸方向に上下動させることができる。
X軸スライダ31bに取り付けられた支持プレート34aと、膜形成液吸着ローラ36が取り付けられた支持プレート34bとの間は、弾性体34e(例えば、コイルバネ)を介して接続されていることが好ましい。その場合には、膜形成液の塗布時に、基板1の移動に伴い基板1面に小さな上下動が生じたような場合でも、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層と基板1面との接触圧を一定に維持することが可能であり、膜形成液の吸着効果をより高めることができる。
(基板移動ユニット)
基板移動ユニット60は、基板1(例えば、大きさが500×400mm程度の基板)を塗布機構移動ユニット20と直交する方向(Y軸方向)に往復移動させることができるとともに、基板1をX−Y面で回転させる機能を備えたテーブル式の搬送装置である。本実施の形態では、基板移動ユニット60は、Y軸方向に移動させる直動機構部61、基板テーブル62及び回転機構部63を備えた基板テーブル台64、これらが上部に形成されたスライド台65を含んで構成されている。直動機構部61は、レール台61a、61a、レール台61a、61a上にそれぞれ設けられたY軸レール61b、61b、スライド台65がX軸方向の両端で支持され、Y軸レール61b、61b上をスライド移動可能なY軸スライダ61cを含んで構成されている。
さらに、基板移動ユニット60の基板テーブル62は、基板1の載置面が回転軸を中心に回転可能に構成されている。基板テーブル62を、Z軸(縦方向)を中心軸として回転させることにより、基板1の端面、孔部1b内面の塗布面をX−Y面の任意の方向に設定することができる。基板1の端面1a、孔部1b内面の塗布面を所定の方向に設定した上で、基板移動ユニット60をY軸方向に移動させながら、インクジェットの噴射を制御することにより、基板1の端面、及び/又は基板1の孔部1b内面に膜形成液を塗布することができる。
Y軸方向の塗布面に膜形成液を塗布した後、その直角方向の塗布面(X軸方向)に膜形成液を塗布する場合には、回転機構部63に内設された駆動装置(例えば、モーター)により基板移動ユニット60の基板テーブル62を90°回転し、塗布ユニット20、塗布機構移動ユニット30、及び基板移動ユニット60を制御することにより、膜形成液を塗布する。上記のように、基板テーブル62を回転させることにより、基板1の端面1aの各面、基板1の孔部1bの各内面に対して、膜形成液を塗布することができる。
基板移動ユニット60は、直動機構部61の移動、及び回転機構部63の回転を制御する移動制御部42を備え、基板1への膜形成液の塗布面を所定の位置に位置決めすることができる。このように、膜形成液を塗布する基板1の位置を移動制御部42で制御することにより、基板1を所定の位置(基準位置)に移動させることが可能に構成されている。
また、基板1を所定の基準位置に位置決め配置するための位置決めガイド機構や、基板検知センサなどを設けて、これらセンサの情報を制御ユニット40に送ることにより、移動させる基板の位置の精度を高めるための制御に利用することができる。
基板移動ユニット60による基板1の移動(移動タイミング・距離、停止タイミング、移動方向など)、及び回転(回転タイミング、角度、停止タイミングなど)は、制御ユニット40からの指令により制御されるようになっている。
このように、X軸方向の直動機構部31、Y軸方向の直動機構部61、回転機構部63、及び回動機構部33の各部の動作を制御することにより、基板1の4辺全ての端面1a、基板1に形成された全ての孔部1b(X軸方向及びY軸方向に延びた孔部、その他の孔部も含む)内面に向けて、ヘッド部21から膜形成液を吐出させることが可能となっている。
基板移動ユニット60については、レールによりY軸方向に移動させるテーブル方式を例示したが、ローラ式のコンベア装置、ベルト式の搬送装置、ボールネジ機構による搬送装置などで構成することもできる。
図4は、膜形成液を塗布する基板1の孔部1bと、膜形成液吸着ローラ36との位置関係を拡大して示す部分断面図である。膜形成液吸着ローラ36の表面には膜形成液吸着層36aが形成されており、膜形成液吸着層36aが基板1の表面に接するとともに、膜形成液吸着層36aの端部が基板1の孔部1bの端部に位置するように配置されている。さらに、膜形成液吸着層36aが基板1面に接する位置と、膜形成液が噴射される基板1の位置(Y軸方向の位置)は、ほぼ一致させることが好ましい。上記のように構成することによって、基板1の孔部1bの上面周縁部に付着した不要な膜形成液を膜形成液吸着層36aによって拭き取ることができる。なお、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層36aの端部は、必要に応じて孔部1bの端部に対して所定の位置に後退させて位置するようにしてもよい。その場合には、孔部1bの端部の上面周縁の一部にも膜が形成される。
図3に示したように、X軸スライダ31bに取り付けられた支持プレート34aと、膜形成液吸着ローラ36が取り付けられた支持プレート34bとの間は弾性体34e(例えば、コイルバネ)を介して接続されていることが好ましい。その場合には、基板1と膜形成液吸着ローラ36との間の接触圧を好ましい値に設定することが容易であるとともに、基板1の移動に伴い基板1面に小さな上下動が生じたような場合でも、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層36aと基板1面との接触圧を一定に維持し、不要な膜形成液を効果的に拭き取ることができる。
図3、図4に示したように、塗布ユニット20に設けられた膜形成液吸着ローラ36、及び基板テーブル62の上面に設けられた膜形成液吸着層62aによって、基板1の端面1aの上面周縁部及び下面周縁部、特に孔部1bの上面周縁部及び下面周縁部における膜形成液による膜形成を防止することができる。
図5は、膜形成液吸着ローラ36の着脱部の一例を示す図である。膜形成液吸着ローラ36に設けられた膜形成液吸着層36aは、膜形成液の拭き取り効果が低下した場合には交換することが好ましい。その場合には、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層36aを張り替えればよい。また、例えば、図5に示したように、膜形成液吸着ローラ36の回転部に転がり軸受36cを設け、転がり軸受36c部で回転軸36bとの間を着脱して膜形成液吸着ローラ36を交換することにより、膜形成液吸着層36aを更新するようにしてもよい。また、膜形成液吸着ローラ36と回転軸36bとは、磁力で固定するようにしてもよい。
(膜形成液吸着層)
膜形成液吸着ローラ36に設けられた膜形成液吸着層36a、及び基板テーブル62に設けられた膜形成液吸着層62aは、膜形成液を吸着できるものであれば適宜利用することができる。例えば、ポリウレタン、ポリビニルアルコールなどで構成されたシート状の樹脂スポンジ、ポリ−N−ビニルアセトアミド、ポリアクリル酸ナトリウムなどの高吸水性粒子を含む不織布シートなどの液体吸収性の高い材料を用いることができる。特に、膜形成液吸着層は、膜形成液の拭き取り効果が高く、長時間その効果を持続できることがより好ましい。
さらに、膜形成液吸着層36a、62aは、拭き取り層と液保持層の2層で構成されていることが好ましい。拭き取り層は、基板1面に密に接触するように、表面が緻密なシート状とするのがよく、例えば、ポリアミド系などの極細繊維からなる不織布を利用することができる。液保持層は、拭き取り層で拭き取られた膜形成液を保持する高い液体保持機能を有する層で、例えば、高吸水性の樹脂スポンジ、ポリアクリル酸ナトリウムの高吸水性ポリマー、ポリ−N−ビニルアセトアミドの高吸水性ポリマーなどの粒子を含む不織布で構成することができる。拭き取り層は、目の細かい立毛状のシート、例えば、毛羽立たせた織物、毛羽立たせた不織布などで構成することもできる。
また、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層36aについて、特に拭き取り層の内側(回転軸側)に厚い液保持層を設けることが好ましい。その場合には、膜形成液吸着ローラ36の交換頻度を大幅に削減することができる。
(制御ユニット)
制御ユニット40は、イングジェットヘッド部21の吐出制御などを行うヘッド制御部41と、塗布機構移動ユニット30を構成する直動機構部31、及び回動機構部33の各部、基板移動ユニット60の直動機構部61、及び回転機構部33の各部を制御する移動制御部42とを含んで構成されている。また、制御ユニット40は、基板移動ユニット60を構成する直動機構部61による基板1の移動(Y軸方向の搬送)動作、及び基板テーブル62の回転動作の制御も行うようになっている。
ヘッド制御部41は、後述する基板認識ユニット50の塗布箇所設定部52aから受信した塗布箇所データに基づいて、基板1の端面1aと孔部1b内面に向けて、膜形成液を吐出する動作やタイミング、吐出液量、液滴サイズ、帯電量等を制御する。
移動制御部42は、塗布箇所設定部52aから受信した塗布箇所データに基づいて、塗布機構移動ユニット30(直動機構部31、及び回動機構部33の各部)、及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bから受信した膜形成液吸着データに基づいて、基板移動ユニット60(直動機構部61、及び基板テーブル62の回転機構部63の各部)の動作制御を行う。
このような制御ユニット40は、操作部、表示部、インターフェース部(いずれも図示せず)などを備えた1台以上のコンピュータ装置で構成することができる。また、ヘッド制御部41と移動制御部42とを別々のコンピュータ装置で構成することもできる。
(基板認識ユニット)
基板認識ユニット50は、基板1を画像認識する画像認識部51と、画像認識部51で画像認識された膜形成液吸着ローラ36の情報を含む基板画像情報を用いて塗布箇所(基板1の端面1aや孔部1b)を設定する塗布箇所設定部52a、膜形成液吸着ローラ36の位置を設定する膜形成液吸着ローラ位置設定部52bとを含んで構成され、操作部53、表示部54、インターフェース部(図示せず)などを備えた1台以上のコンピュータ装置で構成されている。
画像認識部51は、基板1を光学的に(透過光、反射光等を用いて)スキャンするスキャナー(読取)部と、スキャナー部でスキャンされた画像情報を塗布箇所設定部52a、及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bに送信する送信部とを含み(いずれも図示せず)、基板1の外形(端面1a位置)、基板1に形成された孔部1bの位置や大きさ、膜形成液吸着ローラ36のX軸、Y軸方向及びZ軸(高さ)方向の位置などを精度良く測定できる機能を有する装置で構成されている。スキャナー部をカメラなどの撮像手段を含んで構成することもできる。また、スキャナー部は、CCD(光学縮小)方式やCIS(密着センサ)方式などの2Dスキャナーだけでなく、3Dスキャナーで構成することもできる。
図6は、実施の形態に係る画像認識部51の外観の一例を示す斜視図である。画像認識部51は、図2に示した膜形成液塗布部の手前側、すなわち膜形成液を塗布する前の位置に設けられており、画像認識部51と膜形成液塗布部との間で連続しているY軸レール61b上で、基板テーブル台64が直動機構部61により前後移動可能に構成されている。画像認識部51は、スキャナー部55aが基板1の上方に設けられており、2Dスキャナーにより、基板1の移動方向(直動機構部61の移動方向)に直交する方向の二次元画像を撮像するようになっている。撮像された画像データは、塗布箇所設定部52a及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bに送信され、上記のように、基板1の外形(端面1a位置)、基板1に形成された孔部1bの位置や大きさ、膜形成液吸着ローラ36のX軸、Y軸方向及びZ軸(高さ)方向の位置などが求められるようになっている。なお、図6には、2台の2Dスキャナーを用いる例を示したが、1台でもよく、基板1が大きなものでは、3台であってもよく、2Dスキャナーではなく3Dスキャナーを用いてもよい。
塗布箇所設定部52a、及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bは、画像認識部51から送信された基板画像情報を受信する受信部と、受信部で受信した基板画像情報に基づいて、塗布箇所を設定する処理を行う塗布箇所設定処理部、及び膜形成液吸着位置を設定する膜形成液吸着位置設定処理部と、塗布箇所設定処理部で設定処理された塗布箇所データ、及び膜形成液吸着位置設定処理部で設定処理された膜形成液吸着位置データを、制御ユニット40の各部(ヘッド制御部41や移動制御部42)に送るデータ転送部とを備えている(いずれも図示せず)。
塗布箇所設定部52a、及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bは、例えば、画像認識部51でスキャンされた基板画像情報、及び膜形成液吸着ローラ36の画像情報を表示部54に表示し、操作者が、表示部54に表示された基板画像情報、及び膜形成液吸着ローラ36の画像情報を見ながら、塗布箇所(基板1の端面1aや孔部1b)、及び膜形成液吸着ローラ36の位置を、操作部53を操作しながら選択・設定(決定)し、設定された塗布箇所(基板上の位置座標データなど)、及び膜形成液吸着ローラ36による膜形成液吸着位置(基板上の位置座標データなど)を制御ユニット40に送信する機能を有している。
また、塗布箇所設定部52a、及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bには、画像認識部51でスキャンされた基板画像情報、及び膜形成液吸着ローラ36の画像情報と、基板認識ユニット50に予め記憶された当該基板1の設計(CAD)データ、及び膜形成液吸着ローラ36のデータとを照合するステップ、基板1の外形形状(端面1aの位置)や孔部1bの位置・サイズなどを比較するステップ、基板設計データとの差(基板加工誤差)を補正量として算出するステップ、スキャンされた基板1に対する塗布箇所(基板1の端面1aと孔部1b)、及び膜形成液吸着ローラ36による膜形成液吸着箇所(基板1の端面1aの上面周縁部と孔部1bの上面周縁部)を自動的に判断・設定(決定)するステップ、設定された塗布箇所データ(補正量が考慮された基板1の端面1aの位置(座標)データや孔部1bの位置・形状(座標)データ)、膜形成液吸着ローラ36による膜形成液吸着箇所データ(膜形成液吸着ローラ36が基板に接する位置(座標)データ)を制御ユニット40に送信するステップを実行する機能(プログラム)も装備されている。
次に実施の形態に係る塗布装置10を用いた塗布方法について図2〜図5を参照して説明する。
図3及び図4は、搬送されてきた基板1の孔部1bの前方内面を塗布している状態を示している。制御ユニット40により、基板移動ユニット60及び塗布機構移動ユニット30の各部を制御して、基板1の孔部1b内面(Z軸方向(垂直方向))とヘッド部21の液滴吐出方向Aとが所定の角度θとなるように設定するとともに、膜形成液吸着ローラ36の位置(X軸方向、Y軸方向)が所定の位置となるように設定する。これらの設定は、基板認識ユニット50から取得した塗布箇所データ(基板1の孔部1b内面の位置(座標)データなど)、膜形成液吸着ローラによる膜形成液吸着位置データを利用して行われる。
所定の角度θは、ヘッド部21の先端吐出面と基板1の孔部1b内面との距離(間隔)、基板1の厚さ、ヘッド部21の性能など(ノズルサイズ、液滴サイズ、液滴噴射速度、吐出液の特性など)を考慮して、基板1の孔部1b内面にのみ塗布される角度に設定される。例えば、角度θは、30°〜45°の範囲で設定することができる。
上記設定後、ヘッド制御部41により、ヘッド部21から液滴を吐出する制御を行うとともに、移動制御部42により、直動機構部61のY軸スライダ61cをY軸方向に所定の速度(例えば、200mm/秒程度の移動速度)で移動させる制御を行い(1往復以上の移動制御も可能)、基板1の孔部1b内面に沿って膜形成液2を塗布(印刷)する。塗布膜厚は、例えば、硬化後の膜厚が、数μm〜数十μm程度、より具体的には、約10μm〜60μm程度となる厚みに塗布することが好ましいが、液だれ等の不具合がなく、精度良く塗布できれば、塗布膜厚は特に限定されない。
図2に示したように、基板1に形成された孔部1bが同じ形状で、Y軸方向に連続している場合には、Y軸方向にY軸スライダ61cを移動させながら、それぞれの孔部1bの内面に膜形成液2を塗布することができる。その場合、連続する孔部1b、1bの間は膜形成液2の吐出を停止してもよい。しかし、本実施の形態に係る方法の場合には、基板1上面の膜形成液2の飛沫等を、膜形成液吸着ローラ36によって吸着することができるので、膜形成液の吐出を停止することなく、Y軸スライダ61cを移動させながら、連続して膜形成液2を吐出した状態で膜形成を行うこともできる。
図4に示した状態、すなわち基板1の孔部1bの前方内面を塗布する状態に対して、その直角方向の孔部1bの内面に膜形成液2を塗布する場合には、基板移動ユニット60の直動機構部61及び回転機構部63、塗布機構ユニットの直動機構部31を制御することにより、基板テーブル62を90°回転させるとともに、基板1の孔部1b内面の塗布面を所定の位置に設定する。それによって、基板1の孔部1bに対する塗布面も90°回転する。その状態で上述と同様に膜形成を行うことにより、図2に示したX軸方向、Y軸方向の孔部1b内面に膜形成液2を塗布する。このような方法で、基板1の孔部1bのすべての内面に膜形成液2を塗布することができる
基板1の端面1aに膜形成液2を塗布する場合には、孔部1b内面への塗布完了後、ヘッド部21から液滴を吐出する制御を停止する。その後、制御ユニット40により基板移動ユニット60及び塗布機構移動ユニット30の各部を制御して、基板1の端面1aとヘッド部21の液滴吐出方向Aとが所定の角度θとなるように設定するとともに、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層36aが、基板1の端面1a周縁部の所定の位置で基板1と接するように設定する。これらの設定は、基板認識ユニット50から取得した塗布箇所データ(基板1の孔部1bの位置・形状(座標)データなど)、及び膜形成液吸着ローラ36による膜形成液吸着位置データを利用して行われる。
所定の角度θは、ヘッド部21の先端吐出面と基板1の端面1aとの距離、基板1の厚さ、ヘッド部21の性能など(ノズルサイズ、液滴サイズ、液滴噴射速度、吐出液の特性など)を考慮して、基板1の端面1aにのみ塗布される角度に設定される。例えば、角度θは、30°〜45°の範囲で設定することができる。
図3に示したように、基板1の孔部1b内面に膜形成液を塗布する場合には、膜形成液吸着ローラ36は、膜形成液吸着層36aが基板1の表面に接するとともに、膜形成液吸着層36aの端部が基板1の孔部1bの端部に位置するように設定する。さらに、膜形成液吸着層36aが基板1面に接する位置と、膜形成液が噴射される基板1の位置(Y軸方向の位置)は、ほぼ一致させることが好ましい。上記のように設定することによって、基板1の孔部1bの上面周縁部に付着した不要な膜形成液を膜形成液吸着層36aによって吸着することができる。なお、膜形成液吸着ローラ36の膜形成液吸着層36aの端部は、必要に応じて孔部1bの端部に対して所定の位置に後退させて位置するように設定してもよい。その場合には、孔部1bの端部の上面周縁の一部にも所定の幅で膜が形成される。基板1の端面1aについても、孔部1bの場合と同様の方法により、端面1aの上面周縁部の一部に膜を形成することができる。
基板1の孔部1bの形状が矩形ではなく、円形、楕円形など矩形以外の場合には、それぞれの孔部1b毎に膜形成液を塗布することが好ましい。その場合には、移動制御部42により、塗布機構移動ユニット30の直動機構部31、基板移動ユニット60の直動機構部61、及び必要に応じて回転機構部63を制御することにより、孔部1bの塗布面のX軸及びY軸の位置決めを行うとともに、ヘッド制御部41により、ヘッド部21から液滴を吐出する制御を行いながら、基板1の孔部1b内面に膜形成液2を塗布する。膜形成液吸着ローラ32による膜形成液2の吸着については、塗布箇所設定部52a及び膜形成液吸着ローラ位置設定部52bを制御することにより、孔部1bの上面周縁部の不要な膜形成液を吸着することができる。
上記実施の形態に係る塗布装置10によれば、塗布ユニット20を構成するインクジェットヘッド部21により、基板1の全ての端面1aと基板1の全ての孔部1b内面に膜形成液2を精度良く、きれいに塗布することが可能となるとともに、基板1の全ての端面1aと基板1の全ての孔部1bの上面周縁部及び下面における不要な膜形成を防止することが可能となり、基板1の端面1a及び基板1の孔部1b内面からの塵埃等の発生を防止することができる。したがって、基板製品の品質を向上させることができるとともに、前記塵埃による製造設備の汚れを防止することができ、これにより製品不良を減らすことができ、製造コストを削減することができる。
基板1がプリント配線基板の場合は、端面1aや孔部1b内面からの塵埃の発生を防止することができる。また、基板が金属基板、例えばアルミ基板の場合は、金属端面や孔部内面の侵食を防止することができる。さらに、基板がパッケージ基板の場合は、塵埃の発生防止と、基板強度の強化を図ることができる。
また、上記塗布装置10によれば、ヘッド部21の液滴吐出方向Aを斜めにして、基板1の端面1aと孔部1b内面に対して斜め方向から膜形成液2を吐出させる制御を行うので、基板1の端面1aだけでなく、種々の形状やサイズの孔部1b内面に対しても精度良く、きれいに膜形成液を塗布することができる。
また、上記塗布装置10によれば、画像認識部51により、基板毎の外形形状だけでなく孔部1bの位置や形状などを正確に認識することができる。また、塗布箇所設定部52aにより、基板画像情報を用いて塗布箇所(基板1の端面1a及び孔部1b)を設定することができるとともに、膜形成液吸着ローラ位置設定部52bにより、基板画像情報を用いて膜形成液の吸着位置(基板1の端面1a及び孔部1bの上面周縁部)を設定することができる。
そして、制御ユニット40により、設定された塗布箇所データに対応する基板1の端面1a及び孔部1b内面に膜形成液2を塗布する制御を行うとともに、基板1の端面1a及び孔部1bの上面周縁部における不要な膜形成液2を吸着する制御を行うので、基板1の外形精度、孔部1bの位置精度やサイズ精度を正確に認識した状態、すなわち、基板毎の加工精度(寸法公差)を考慮して、塗布機構移動ユニット30による塗布ユニット20の移動制御と、塗布ユニット20による膜形成液2の吐出制御と、膜形成液吸着ローラ32による膜形成液2の吸着制御と、基板移動ユニット60による基板テーブル62の移動制御及び回転制御とを行うことができ、基板1の加工精度に誤差があった場合であっても基板1の端面及び孔部1b内面に膜形成液2を精度良く、きれいに塗布することができる。
また、基板移動ユニット60を備えているので、基板移動ユニット60で基板1を移動させながら、すなわち、基板1の位置をずらしながら、基板1の端面1a及び孔部1b内面に膜形成液2を塗布することができる。したがって、塗布機構移動ユニット30の構成を簡略化することができ、また、基板移動ユニット60により基板1の搬送も行うことができる。
なお、上記実施の形態では、塗布ユニット20により基板1の端面1aと孔部1b内面とを塗布するように構成されていたが、別の実施の形態では、塗布ユニット20により基板1の孔部1b内面のみを塗布する形態、塗布ユニット20により基板1の端面1aのみを塗布する形態とすることもできる。さらに別の実施の形態では、基板の種類等に応じて、塗布ユニット20により、基板1の端面1aや孔部1b内面だけでなく、基板1の端面1aを含む上面周縁部、及び/又は孔部1b内面を含む上面周縁部にも一定の幅(細幅)で塗布する形態とすることもできる。
また、上記実施の形態では、塗布ユニット20のインクジェットヘッド部21が基板1の上面側に配置された場合について説明したが、インクジェットヘッド部21は基板1の下面側に配置してもよく、または、インクジェットヘッド部21を基板1の上下面側に配置する構成にすることもできる。上下面側に配置した場合は、パッケージ基板などの薄型基板の周縁部、及び/又は孔部の周縁部に、額縁状に膜形成液を塗布するように構成することも可能である。
また、上記実施の形態では、塗布ユニット20のインクジェットヘッド部21が1台設けられている場合について説明したが、複数台のインクジェットヘッド部21を設けてもよく、この場合、例えば、基板1の端面1a用、孔部1b用に分けて、端面1aと孔部1bを同時に塗布するように構成することもでき、塗布処理速度を高めることができる。
1 基板
1a 端面
1b 孔部
2 膜形成液
10 塗布装置
20 塗布ユニット(塗布手段)
21 インクジェットヘッド部
21a チューブ
22 インクタンク部
23 インク供給部
30 塗布機構移動ユニット(塗布機構移動手段)
31 直動機構部
31a X軸レール
31b X軸スライダ
32 上面膜形成液吸着部
33 回動機構部
33a 回動駆動部
33b ヘッド保持部
34 支持部材
34a,34b,34c 支持プレート
34d 摺動部
34e 弾性体
36 膜形成液吸着ローラ
36a 膜形成液吸着層
36b 回転軸
36c 転がり軸受
40 制御ユニット(制御手段)
41 ヘッド制御部
42 移動制御部
50 基板認識ユニット
51 画像認識部
52a 塗布箇所設定部
52b 膜形成液吸着ローラ位置設定部
53 操作部
54 表示部
55a スキャナー部
60 基板移動ユニット(基板移動手段)
61 直動機構部
61a レール台
61b Y軸レール
61c Y軸スライダ
62 基板テーブル
62a 膜形成液吸着層
63 回転機構部
64 基板テーブル台
65 スライド台

Claims (13)

  1. 基板の端面、及び/又は前記基板に形成された孔部内面に膜形成液を塗布する塗布装置であって、
    前記膜形成液を吐出するインクジェット方式の塗布手段と、
    該塗布手段を移動させる移動手段と、
    該移動手段に設けられ、前記基板上面の前記膜形成液を吸着する上面膜形成液吸着手段と、
    前記基板下面の前記膜形成液を吸着する膜形成液吸着層が設けられた基板テーブルを含む基板移動手段と、
    前記基板移動手段で前記基板テーブルを移動させながら、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する制御を行う制御手段とを備えていることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記基板移動手段が、前記基板テーブルを回転させる機能を備えていることを特徴とする請求項1記載の塗布装置。
  3. 前記上面膜形成液吸着手段が、中心部に回転軸を備え、表面に膜形成液吸着層を備えた膜形成液吸着ローラで構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の塗布装置。
  4. 前記膜形成液吸着ローラが、前記回転軸部で着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項3記載の塗布装置。
  5. 前記上面膜形成液吸着手段の前記膜形成液吸着層が、表面側の液拭き取り層とその内側の液保持層とで構成されていることを特徴とする請求項3又は4記載の塗布装置。
  6. 前記基板テーブルの前記膜形成液吸着層が、表面側の液拭き取り層とその下側の液保持層とで構成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の塗布装置。
  7. 前記制御手段が、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布するとともに、前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の前記膜形成液を吸着する制御を行う機能を備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の塗布装置。
  8. 前記制御手段が、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に対して斜め方向から前記膜形成液を吐出させ、前記基板移動手段を移動させながら塗布する制御を行うものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の塗布装置。
  9. 前記基板を画像認識する画像認識手段と、
    該画像認識手段により画像認識された基板画像情報を用いて塗布箇所を設定する塗布箇所設定手段と、
    前記画像認識手段により画像認識された基板画像情報を用いて、前記基板上面の膜形成液吸着箇所を設定する膜形成液吸着ローラ位置設定手段とを備え、
    前記制御手段が、前記塗布箇所設定手段により設定された塗布箇所データに対応する前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する制御を行うとともに、
    前記膜形成液吸着ローラ位置設定手段により設定された吸着箇所データに対応する前記基板の端面の上面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部の膜形成液の吸着を制御するものであることを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の塗布装置。
  10. 基板の端面、及び/又は前記基板に形成された孔部内面に膜形成液を塗布する塗布方法であって、
    前記膜形成液を吐出するインクジェット方式の塗布手段を用いて、前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する塗布工程を含み、
    前記塗布工程において、前記基板の端面の上面周縁部及び下面周縁部、及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部及び下面周縁部に付着した前記膜形成液を吸着することを特徴とする塗布方法。
  11. 前記塗布工程が、
    前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に対して斜め方向から前記膜形成液を吐出させるとともに、基板移動手段を移動させながら塗布する工程を含むことを特徴とする請求項10記載の塗布方法。
  12. 前記塗布工程において、前記基板移動手段に装備された基板テーブル回転手段により、前記膜形成液の塗布面の方向を設定することを特徴とする請求項11に記載の塗布方法。
  13. 前記基板を画像認識する画像認識工程と、
    該画像認識工程により画像認識された基板画像情報に基づいて塗布箇所を設定する塗布箇所設定工程と、前記基板画像情報に基づいて膜形成液吸着ローラの位置を設定する膜形成液吸着ローラ位置設定工程とを含み、
    前記塗布工程が、前記基板移動手段を移動させながら、前記塗布箇所設定工程で設定された塗布箇所データに対応する前記基板の端面、及び/又は前記基板の孔部内面に前記膜形成液を塗布する工程を含み、
    前記膜形成液吸着ローラ位置設定工程が、前記基板の端面の上面周縁部及び/又は前記基板の孔部の上面周縁部に付着した前記膜形成液を吸着する工程を含むことを特徴とする請求項10〜12のいずれかの項に記載の塗布方法。
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