JP6676644B2 - アプリケータ - Google Patents

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Description

本発明の一側面は、皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータに関する。
従来から、皮膚を介して活性成分を投与するマイクロニードルに衝撃を与えることで、該マイクロニードルを皮膚に適用するアプリケータが知られている。例えば、下記特許文献1には、マイクロニードル・デバイスに取り付けられ隆起した中心領域を有するフレキシブルシートと、該フレキシブルシートの周囲または付近の支持部材とを含むアプリケータが記載されている。フレキシブルシートは、該シートの主平面に対して直交方向の段階的な運動を受けるように構成されている。
下記特許文献1に記載のアプリケータでは、マイクロニードルに作用するフレキシブルシートの中心領域が使用者により直接的に押されるので、マイクロニードルに伝わる力が、使用者の力加減に左右されてしまう。そのため、マイクロニードルの穿刺の程度が使用者の力加減によって変化し、マイクロニードルが皮膚に良好に適用されないこと、又はマイクロニードルの皮膚に対する穿刺の再現性が低下することがある。このような問題の対策の一つとして、例えば下記特許文献2に記載されるようなアプリケータの利用が考えられる。このアプリケータは、マイクロニードル・デバイスに付勢力を加えるばね等の弾性部材、圧縮した当該弾性部材を係止した状態(係止状態)にする係止手段、及び弾性部材の係止状態を解除する解除手段を有する。
特表2008−520369号公報 特表2005−533625号公報
上記のアプリケータが用いられる場合、使用者が解除手段を用いて弾性部材の係止状態を解除することにより、弾性部材から生じる所定の付勢力がマイクロニードル・デバイスに加えられる。これにより、理論上では使用者の力加減に依存することなくアプリケータからマイクロニードル・デバイスを安定した速度にて飛び出させることができる。しかしながら、このようなアプリケータを用いても、マイクロニードル・デバイスの飛び出し速度が減少し、当該マイクロニードル・デバイスが皮膚へ良好に適用されないことがある。
そこで本発明の一側面は、皮膚への好適な適用を可能にするアプリケータを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るアプリケータは、皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータであって、一端が閉じられた筒形状を有し、弾性部材、及び弾性部材の付勢力をマイクロニードルに伝達するピストン板を収容する筐体であって、ピストン板が、対向し合う第1主面および第2主面を有し、弾性部材がピストン板の第1主面側に位置し、マイクロニードルがピストン板の第2主面に固定された、該筐体と、筐体内において弾性部材の付勢力に抗した状態で係止されたピストン板を解除することで、ピストン板を筐体の軸方向に沿って筐体の開口へと移動させる解除手段と、を備え、筐体の外周面には、筐体の中心軸から離れるように隆起する庇部が設けられ、該庇部が、筐体の一端の側に位置する第1端と、筐体の開口の側に位置する第2端とを備え、解除手段が係合部を備え、ピストン板の係止を解除する前では係合部が庇部の第1端に接し、解除手段が軸方向に沿って筐体側に移動することによってピストン板の係止を解除する際に、係合部が軸方向に沿って移動して庇部の第2端に係合することで、解除手段が、開口の方向に向かう力を筐体に伝える。
このアプリケータによれば、解除手段によってピストン板の係止が解除されると、弾性部材の復元に伴って解放される付勢力がピストン板に与えられる。これにより、該ピストン板が軸方向に沿って筐体の開口へと移動する。一方、付勢力の反力が、筐体を浮き上がらせようとする力として当該筐体に作用する。ここで、上記アプリケータでは、解除手段が軸方向に沿って筐体側に移動することによってピストン板の係止が解除される際に、解除手段が、開口の方向に向かう力を伝える。そのため、筐体に作用した反力は、ピストン板の係止の解除時に解除手段が筐体に伝える力によって、好適に低減される。したがって、付勢力によるピストン板の移動の際に筐体の位置が安定し、ピストン板の移動速度の減少を抑制でき、皮膚にマイクロニードルを好適に適用できる。
本発明の一側面によれば、皮膚への好適な適用を可能にするアプリケータを提供できる。
図1は、本実施形態に係るアプリケータを示す斜視図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、本実施形態に係るアプリケータの分解図である。 図4は、アプリケータの筐体を下側から見た斜視図である。 (a)は、ピストン板の平面図である。(b)は、(a)のVb−Vb線断面図である。 図6は、作動ボタンを下側から見た図である。 図7は、ピストン板の係止を解除した後のアプリケータを示す断面図である。 図8は、変形例に係る作動ボタンを下側から見た図である。 図9は、変形例に係るアプリケータを示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係るアプリケータは、生体内に任意の薬剤等の活性成分を投与するために用いられる器具である。具体的には、アプリケータは、後述するマイクロニードルを皮膚に適用させることによって、活性成分を皮膚の内側へ投与させる器具である。皮膚にマイクロニードルを適用させるとは、マイクロニードルを皮膚に当接又は穿刺させることである。
図1は、本実施形態に係るアプリケータを示す斜視図である。図2は、図1のII−II線断面図である。図3は、本実施形態に係るアプリケータの分解図である。図4は、アプリケータの筐体の底面斜視図である。図1〜図4に示されるように、アプリケータ1は、内部に空洞を有する筐体2と、筐体2に収容される非線形のコイルばね(弾性部材)3及びピストン板4と、ピストン板4に取り付けられるマイクロニードル・デバイス5と、筐体2に着脱可能に取り付けられる作動ボタン(解除手段)6とを備える。
アプリケータ1を構成する筐体2、ピストン板4、及び作動ボタン6の材質は限定されない。例えば、ABS樹脂、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリアセタール(POM)、ポリカーボネート、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの合成又は天然の樹脂素材を用いて筐体2、ピストン板4、及び作動ボタン6を作製してもよい。あるいは、シリコン、二酸化ケイ素、セラミック、金属(ステンレス、チタン、ニッケル、モリブデン、クロム、コバルト等)を用いて筐体2、ピストン板4、及び作動ボタン6を作製してもよい。筐体2、ピストン板4、及び作動ボタン6を構成する材質は、同一でもよいし互いに異なってもよい。
図1〜4に示されるように、筐体2は、一端が閉じられ他端に開口が形成される筒形状を有する部材である。本実施形態では、筐体2は、円筒状の本体部11と、本体部11の一方の開口2aを覆って当該本体部11に取り付けられる蓋部12とを備える。筐体2の他方の開口2bは覆われず、当該開口2bから本体部11の内周面11aが露出する。本実施形態では、蓋部12は、本体部11の外周面11bに融着されることによって本体部11に取り付けられる。本体部11の開口2bの周囲には、筐体2を安定して皮膚上に載置するための拡径部2cが設けられる。
以下の説明では、アプリケータ1において開口2aが位置する側を上側(上面側)と定義し、開口2bが位置する側を下側(底面側)と定義する。また、図2に示され、筐体2の中心を通過すると共に下側から上側に向かって延在する軸を、筐体2の中心軸Cと定義する。この中心軸Cは、筐体2に収容されるピストン板4と直交するように延在する。以下では、中心軸Cが延在する方向を軸方向と定義し、中心軸Cの周に沿った方向を周方向と定義する。また、以下では、アプリケータ1を構成する部材の軸方向に沿った長さを高さと定義し、当該部材の周方向に沿った長さを幅と定義する。
図4に示されるように、本体部11の内周面11aには、開口2aから下側に向かって延在する溝11cが複数設けられる。複数の溝11cの幅は、互いに均一でもよく、互いに異なってもよい。本体部11における溝11cが設けられる数は、ピストン板4の外周面4cに設けられる第1突起43及び第2突起44の数によって決まる(ピストン板4の詳細は後述する)。
図2,4に示されるように、開口2a側にて溝11cに連通する隙間11dが複数設けられる。本体部11において隙間11dを画成するための面であって軸方向と垂直に延在する面を、本体部11の内部にステップを形成するための段差面11eと定義する。隙間11dの高さ(すなわち、軸方向に沿った段差面11eと蓋部12との間の距離)は、ピストン板4の第1突起43及び第2突起44のうち大きい方の高さと略一致する。隙間11dの高さを調節することにより、後述するコイルばね3の軸方向における圧縮率を調節できる。
図2,3に示されるように、蓋部12は、上側の開口2aを覆う天板21と、当該天板21の周縁から下側に向かって延在する筒状部22とを有する。天板21は、軸方向に沿って見て本体部11の開口2aを覆う大きさの板形状を有する。天板21は、軸方向に沿って見て略円形状だが、矩形状または多角形状でもよい。この天板21には、円弧状の孔21aが一対設けられる。一対の孔21aは、例えば中心軸Cに対して線対称になるように天板21に設けられる。天板21の上面には、円弧状の領域21bを囲む土手21cが設けられる。領域21bは、軸方向に沿って見て周方向に沿って複数存在することから、土手21cも複数設けられる。複数の領域21bは、それぞれ所定の距離を空けて配置される。各領域21bの一部には孔21dが設けられる。天板21上の領域21b、土手21c及び孔21dの数は特に限定されず、1つでもよい。
図2,4に示されるように、天板21の下面には、軸方向に沿って突出する中央軸(突出部)21eが設けられる。この中央軸21eは、中心軸C上に設けられる。中央軸21eの高さは、マイクロニードル・デバイス5に接しないように、後述するピストン板4の孔4dを挿通しない程度であればよい。
図1〜3に示されるように、蓋部12の筒状部22の一部には、凹部22aが一対設けられる。凹部22aは、筒状部22における下側から上側に向かって窪んでいる。凹部22aの深さ(軸方向に沿った長さ)は、天板21と凹部22aとの間に筒状部22の一部が存在する限り特に限定されない。一対の凹部22aは、例えば中心軸Cに対して線対称になるように設けられる。
図1,3,4に示されるように、筒状部22において、凹部22aと天板21との間の領域の一部(すなわち、筐体2の外周)には隆起部22bが設けられる。この隆起部22bは、中心軸Cから離れるように隆起する部分である。隆起部22bの上端面は、軸方向に対して交差するように延在する。より厳密には、隆起部22bの上端面は、軸方向に対して直交するように延在してもよい。隆起部22bは、後述する作動ボタン6の第2係合部66(図6を参照)に接し得る。また、隆起部22bの隆起する量は、周方向に沿って連続的に変化してもよい。
図1,3,4に示されるように、筒状部22において、天板21側に位置する凹部22aの上縁に沿って庇部22cが設けられる。庇部22cは、後述する作動ボタン6の第1係合部65(図6を参照)の頂面65bに接すると共に、作動ボタン6の第2係合部66(図6を参照)に接し得る。庇部22cは、隆起部22bと一体化するように設けられてもよい。
図2,3に示されるように、コイルばね3は、円錐台形になるように巻かれる非線形のばねであり、天板21の下面に接触するように筐体2に収容される。コイルばね3は、筐体2内において中央軸21eを囲むと共に、蓋部12及びピストン板4によって圧縮されて配置される。したがって、付勢力が蓄積されると共に中央軸21eにより位置を調整された状態にて、コイルばね3が筐体2内に配置される。コイルばね3を形成する材料は特に限定されないが、コイルばね3は、例えばステンレス鋼線、鉄線、又は銅線によって形成される。
図5の(a)は、ピストン板の平面図である。図5の(b)は、図5の(a)のVb−Vb線断面図である。図2〜5に示されるように、ピストン板4は、コイルばね3の付勢力をマイクロニードル・デバイス5に伝達するための板状部材である。ピストン板4は、下側から見た本体部11の内周面11aの形状に応じた平面形状を有する。すなわち、ピストン板4は、軸方向に沿って見て略円形状の主面4a,4bを有する。ピストン板4の外周面4cは、本体部11の内周面11aと接してもよいし、接しなくてもよい。ピストン板4の中心には、貫通孔である孔4dが設けられる。図2に示されるように、中央軸21eが当該孔4dに収まる。
ピストン板4の上側の主面4aは、筐体2の蓋部12と対向する面である。主面4a上には、当該主面4aの周縁に沿って土手41が設けられる。土手41の高さは、圧縮されていないときのコイルばね3の高さ未満であればよい。本体部11に設けられる隙間11dの高さが一定である場合、土手41の高さを調節することにより、コイルばね3の軸方向における圧縮率を調節できる。
ピストン板4の下側の主面4b上には、複数の突出部42aを有する土手42が設けられる。複数の突出部42aは、軸方向に沿って見て略円弧状であり、主面4bの周縁に沿って設けられる。各突出部42aは断面略四角形状を有する。突出部42a同士は互いに離間しており、隙間42bが設けられる。これらの隙間42bは、例えば筐体2の内部にピストン板4を挿入するための治具の位置合わせのために設けられる。
ピストン板4の外周面4cの上側には、当該外周面4cから外側に向かって突出する複数の第1突起43及び一対の第2突起44が設けられる。例えば、第1突起43及び第2突起44は、ピストン板4の土手41の外周面に設けられる。第1突起43は、ピストン板4の周方向に沿って一定の間隔をおいて設けられる。第2突起44は、互いに中心軸Cに対して線対称になるように設けられる。第1突起43及び第2突起44の高さは、同一でもよいし、互いに異なってもよい。第1突起43及び第2突起44の高さは、土手41の高さに相当してもよいし、土手41の高さ未満でもよい。第1突起43の幅は第2突起44の幅と異なる。第1突起43の幅が第2突起44の幅よりも大きい。第1突起43は、筐体2において対応する隙間11d内に配置され、ピストン板4の筐体2内への取付けの際に段差面11e上に載置される。このため、コイルばね3の付勢力によるピストン板4の下側への移動が、第1突起43及び本体部11の段差面11eによって妨げられる。すなわち、ピストン板4は、筐体2内においてコイルばね3の付勢力に抗した状態で係止される。このピストン板4の係止は、ピストン板4を筐体2内に挿入した後、当該ピストン板4を周方向に回転させ、第1突起43を段差面11e上に載置させることによって行われる。
ピストン板4の主面4bには、マイクロニードル・デバイス5が固定される。マイクロニードル・デバイス5のピストン板4への固定方法は特に限定されず、例えばマイクロニードル・デバイス5は、ピストン板4に接着剤を介して固定される。マイクロニードル・デバイス5は初めからピストン板4に固定されていてもよいし、使用者によりピストン板4に固定されてもよい。アプリケータ1がマイクロニードル・デバイス5を備えることは必須ではない。図2,3に示されるように、マイクロニードル・デバイス5は、複数のマイクロニードル51が下側の主面に設けられる板状部材である。マイクロニードル・デバイス5の材質は限定されず、例えば、ステンレス鋼、ポリエチレンテレフタレート(PET)、他の金属、他の樹脂、生分解性素材、セラミック、または生体吸収性素材のいずれかによって、又はこれらの材質を組み合わせることによって形成される。このマイクロニードル51の長さは例えば10μm〜1000μmであり、マイクロニードル51の密度は例えば0.05本/cm〜10000本/cmである。マイクロニードル51は軸方向に沿って延在する。
本実施形態では、マイクロニードル51に予め活性成分がコーティングされてもよいし、そのコーティングが行われなくてもよい。マイクロニードル51に活性成分をコーティングしない場合には、活性成分を皮膚に塗ってからアプリケータ1を用いてマイクロニードル・デバイス5をその部分に適用することで、当該活性成分を投与してもよい。あるいは、アプリケータ1を用いてマイクロニードル・デバイス5を皮膚に適用してから活性成分をその適用箇所に塗ることで、活性成分を投与してもよい。
図1〜3に示されるように、作動ボタン6は、蓋部12よりも上側に、かつ周方向に回転可能に筐体2に取り付けられる。作動ボタン6は、筐体2内においてコイルばね3の付勢力に抗した状態で係止されたピストン板4を解除することで、ピストン板4を筐体2の軸方向に沿って他方の開口2b側へ移動させるための部材である。作動ボタン6は、使用者がアプリケータ1を用いる際に押圧される板状の押圧部61と、押圧部61の縁から下側に向かって延在する一対の取付部62とを有する。押圧部61及び取付部62は、互いに一体化するように成型される。押圧部61は、軸方向に沿って見て本体部11の開口2aを覆う大きさを有する板状部材である。押圧部61は、軸方向に沿って見て円形状だが、矩形状または多角形状でもよい。一対の取付部62は、中心軸Cに対して線対称になるように位置する。
図6は、作動ボタン6を下側から見た図である。図6に示されるように、押圧部61の裏面61aには、突出部63が複数設けられると共に、ピストン板押出部(解除部分)64が一対設けられる。突出部63は裏面61aから下側に向かって突出する略円柱状の部分である。各突出部63は、対応する領域21b上に位置するように設けられる。よって突出部63の数は、土手21cの数に相当する。突出部63の径は、土手21cの中に収まりかつ孔21dを通るように設定される。突出部63の先端は、領域21bに接触してもよいし、接触しなくてもよい。
ピストン板押出部64は、裏面61aから突出する板状部分であり、下側に向かうにつれて細くなる略三角形状を有する。ピストン板押出部64は、裏面61aと平行に延在する頂面64aと、裏面61aから頂面64aに向かって傾斜しながら延在する傾斜面64bと、を有する。傾斜面64bは、周方向と交差する方向に沿って延在する面であることから、周方向に沿ったピストン板押出部64の幅が先端に向かって徐々に狭くなる。図2に示されるように、ピストン板押出部64は、天板21に設けられた孔21aに入り込む。よってピストン板押出部64の数は、孔21aの数に相当する。ピストン板押出部64の高さは、突出部63の高さよりも大きい。ピストン板押出部64の傾斜面64bが第2突起44に接し得る。
図6に示されるように、各取付部62の裏面62aには、第1係合部65及び第2係合部(係合部)66が設けられる。第1係合部65は、裏面62aから中心軸Cに向かって突出する鉤状の部分である。第1係合部65は、下端から上端にかけて中心軸Cに近づくように傾斜する傾斜面65aと、傾斜面65aの上端から裏面62aに向かって延在する頂面65bとを有する。頂面65bは、裏面61aと平行に延在するが、裏面61aと交差するように延在してもよい。第1係合部65は、取付部62の下端付近に設けられる。図2に示されるように、第1係合部65が凹部22a内に入り込み、第1係合部65の頂面65bが凹部22aに引っかかることによって、第1係合部65が凹部22aに係合する。第1係合部65の幅は、凹部22aの幅よりも小さい。
第2係合部66は、第1係合部65と同様に、裏面62aから中心軸Cに向かって突出する鉤状の部分である。第2係合部66は、下端から上端にかけて中心軸Cに近づくように傾斜する傾斜面66aと、傾斜面66aの上端から裏面62aに向かって延在する頂面66bとを有する。頂面66bは、裏面61aと平行に延在するが、裏面61aと交差するように延在してもよい。第2係合部66は、軸方向において第1係合部65と押圧部61との間に設けられる。つまり、第2係合部66は、第1係合部65よりも上側に位置する。第2係合部66は、作動ボタン6が筐体2に取り付けられた際に蓋部12の外周面に接してもよい。第2係合部66は、各取付部62に2つ設けられるが、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
次に、本実施形態に係るアプリケータ1の作用について説明する。特に、使用者がアプリケータ1を使用する際のピストン板4の係止状態の解除動作、及びアプリケータ1に対する作動ボタン6の係合状態の変化について説明する。以下では、アプリケータ1の底面が生体の皮膚に接するように、当該アプリケータ1を予め設置した状態を前提とする。また、初期状態としてロック状態となっているアプリケータ1を用いることを前提とする。ロック状態とは、作動ボタン6によってピストン板4の係止を解除不可能な状態である。具体的には、ロック状態は、押圧部61の突出部63が、軸方向において天板21の領域21bに位置する状態である。ロック状態にて押圧部61が下側に向かって押圧された場合、突出部63が天板21に当接するので、作動ボタン6の下側への移動が妨げられる。
上述したように作動ボタン6は筐体2に取り付けられており、より具体的には第1係合部65が蓋部12の凹部22a及び庇部22cの下端に係合している。第1係合部65の幅は、凹部22aの幅よりも小さいため、作動ボタン6は、一定の範囲内にて周方向に回転可能になっている。作動ボタン6の回転可能な範囲は、押圧部61の突出部63が移動する、天板21の領域21bの周方向に沿った長さによって定められる。
まず、使用者は、筐体2に取り付けられた作動ボタン6を周方向に回転させることにより、ロック状態を解除する(ロック解除状態)。ロック解除状態とは、作動ボタン6によってピストン板4の係止を解除可能な状態である。具体的には、ロック解除状態は、作動ボタン6を回転させることにより、突出部63を天板21の孔21dの上方に位置させる状態にすることである。ロック解除状態では、押圧部61が下側に向かって押圧された場合に突出部63が天板21に当接しないので、作動ボタン6をいつでも下側に移動させることができる。また、ロック解除状態では、第2係合部66の傾斜面66aは、蓋部12の庇部22cの上端に接する。したがって、第2係合部66が庇部22cによって支持され、ロック解除状態における作動ボタン6は、下側に向かって自動的には移動しない。作動ボタン6を周方向に回転させる際、第2係合部66は隆起部22bを乗り越えることによりロック解除状態へ至る。この隆起部22bによって、作動ボタン6はロック解除状態を維持でき、意図せずに作動ボタン6がロック状態に戻ることを防ぐことができる。なお、本実施形態では、第2係合部66が作動ボタン6に合計4つ設けられ、隆起部22b及び庇部22cは筐体2に合計2つずつ設けられる。ロック状態においては、第2係合部66の一部が庇部22cによって支持される。
次に、使用者は作動ボタン6の押圧部61を下側に向かって押圧し、これにより作動ボタン6が下側に向かって移動する。この際、押圧部61の突出部63は対応する孔21dに挿入されるため、作動ボタン6の移動は妨げられない。孔21aを挿通するピストン板押出部64が、作動ボタン6の移動に伴って本体部11の孔21aに侵入する。この侵入の際に、ピストン板押出部64の傾斜面64bがピストン板4の第2突起44に当接する。
ここで、上述したようにピストン板押出部64の幅は、先端に向かって徐々に狭くなっていく。このため、第2突起44に当接するピストン板押出部64の部分の幅が、ピストン板押出部64の侵入度合に応じて徐々に大きくなり、第2突起44が周方向に押し出される。この第2突起44の周方向に沿った移動に伴って、ピストン板4が中心軸Cを中心として周方向に回転することにより、第1突起43が隙間11d外に移動し、溝11cに入り込む。このとき、第2突起44も溝11c内に位置する。これにより、第1突起43と、本体部11の段差面11eとの接触が解消され、コイルばね3の付勢力によるピストン板4の下側への移動が、本体部11の段差面11eによって妨げられなくなる。したがって、作動ボタン6が下側に向かって移動することで、ピストン板4の第1突起43及び第2突起44による係止状態が解除され、図7に示されるように、ピストン板4がコイルばね3の付勢力Pを受けて下側に移動する。この際、溝11cに入り込んだ第1突起43と孔4d内の中央軸21eとがガイドとなってピストン板4が下側に移動する。ピストン板4の移動に伴って、マイクロニードル・デバイス5が生体の皮膚に刺さる。また、コイルばね3によって発生する付勢力Pの反力Rが、蓋部12に作用する。
ピストン板4の係止を解除するための作動ボタン6の移動に伴って第2係合部66が軸方向に沿って移動し、庇部22cの上端を乗り越えて凹部22a及び庇部22cの下端に係合する。これにより、ピストン板4の係止を解除した後も、作動ボタン6は筐体2に固定された状態になる。したがって、ピストン板4の係止を解除する際に、使用者が作動ボタン6に向かって与えた力は作動ボタン6から筐体2に好適に伝達すると共に、反力Rが筐体2から作動ボタン6に好適に伝達する。その結果、使用者が作動ボタン6に与えて筐体2に伝達した力と反力Rとが筐体2内にて打ち消し合い、筐体2が浮き上がることが抑制される。
本実施形態においては、ピストン板4の係止が解除されると同時に第2係合部66が凹部22a及び庇部22cの下端に係合するが、ピストン板4の係止が解除された後に第2係合部66が凹部22a及び庇部22cの下端に係合してもよい。ピストン板4の係止が解除された後に第2係合部66が凹部22a及び庇部22cの下端に係合する場合、ピストン板4の移動中に第2係合部66が凹部22a及び庇部22cの下端に係合してもよい。
以上説明したように、本発明の一側面に係るアプリケータは、皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータであって、一端が閉じられた筒形状を有し、弾性部材(例えば上記実施形態のコイルばね3)、及び弾性部材の付勢力をマイクロニードルに伝達するピストン板を収容する筐体と、筐体内において弾性部材の付勢力に抗した状態で係止されたピストン板を解除することで、ピストン板を筐体の軸方向に沿って筐体の開口へと移動させる解除手段(例えば上記実施形態の作動ボタン6)と、を備え、解除手段が軸方向に沿って筐体側に移動することによってピストン板の係止を解除する際に、解除手段が、開口の方向に向かう力を伝える。
このような側面においては、解除手段によってピストン板の係止が解除されると、弾性部材の復元に伴って解放される付勢力がピストン板に与えられる。これにより、該ピストン板が軸方向に沿って筐体の開口へと移動する。一方、付勢力の反力が、筐体を浮き上がらせようとする力として当該筐体に作用する。ここで、上記アプリケータでは、解除手段が軸方向に沿って筐体側に移動することによってピストン板の係止が解除される際に、解除手段が、開口の方向に向かう力を伝える。そのため、筐体に作用した反力は、ピストン板の係止の解除時に解除手段が筐体に伝える力によって好適に低減される。したがって、付勢力によるピストン板の移動の際に筐体の位置が安定し、ピストン板の移動速度の減少を抑制でき、皮膚にマイクロニードルを好適に適用できる。
また、ピストン板には孔が設けられ、筐体には、孔に収まると共に軸方向に沿って突出する突出部が設けられてもよい。この場合、係止状態におけるピストン板の位置を容易に定められる。加えて、ピストン板は、突出部によって位置が規制された状態にて、軸方向を中心として周方向に安定して回転できる。さらにはピストン板の移動開始時に、該ピストン板を突出部に沿って安定して移動させることができる。
また、解除手段が、ピストン板の係止を解除するための解除部分(例えば上記実施形態のピストン板押出部64)をさらに備え、解除手段が軸方向に沿って移動する際に解除部分がピストン板を回転させることにより、ピストン板の係止が解除されてもよい。この場合、軸方向における筐体内のピストン板の位置を変化させることなく当該ピストン板の係止を解除できる。したがって、弾性部材の付勢力を低減させることなく、ピストン板の係止を解除できる。
また、解除手段が係合部を備え、解除手段がピストン板の係止を解除する際に、係合部が軸方向に沿って移動して筐体に係合してもよい。この場合、ピストン板の係止が解除される際に、解除手段は係合部を介して筐体に固定される。そのため、ピストン板の係止の解除時に解除手段に加えられた力が筐体に良好に伝わるので、筐体に作用した反力がより好適に低減される。
また、筐体の外周面には庇部が設けられ、解除手段が筐体の周方向に沿って回転することによって、ロック状態とロック解除状態とが切り替わり、ロック状態が、解除手段によってピストン板の係止を解除不可能な状態であり、ロック解除状態が、解除手段によってピストン板の係止を解除可能な状態であり、係合部が、ロック解除状態において庇部によって支持されてもよい。この場合、ロック解除状態において自動的にピストン板の係止が解除されることを抑制できる。
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。本発明は、上記実施形態に限られるものではない。
例えば、上記実施形態のアプリケータ1において、マイクロニードル・デバイス5(ピストン板4)の移動時の速度は特に限定されていないが、当該速度は、例えば4m/s以上又は5m/s以上であって、30m/s以下、15m/s以下、又は12m/s以下であってもよい。上記速度が12m/s以下である場合、一般的に使用されるアプリケータのマイクロニードル・デバイスの速度よりも遅い。すなわち、本実施形態のマイクロニードル・デバイス5に与えられる運動量(エネルギー)は、一般的なマイクロニードル・デバイスに与えられる運動量と比較して小さい。この場合、マイクロニードル・デバイス5を押し出す付勢力、及び当該付勢力の反力が小さくなることから、付勢力によるピストン板4の移動の際に筐体2の浮き上がりがより抑制される。したがって、皮膚にマイクロニードルをより好適に刺穿させることができ、効果的かつばらつきなく有効成分を投与することができる。
上記実施形態では弾性部材として非線形のコイルばね3が用いられるが、これに限定されない。例えば、線形のコイルばね又はゴム等の様々な弾性部材を適用してもよい。
また、上記実施形態のアプリケータは、筐体2と作動ボタン6(解除手段)との間に設けられる力伝達手段をさらに備えてもよい。この力伝達手段は、例えば筐体2の天板21と作動ボタン6の押圧部61とによって挟持される。この場合、解除手段がピストン板の係止を解除する際に、解除手段が力伝達手段を介して筐体を押圧する。これにより、解除手段の軸方向に沿った移動を妨げることなく、解除手段に加えられた力が好適に筐体に伝達する。したがって、筐体に作用した反力がより好適に低減される。上記力伝達手段としては、例えば非線形のコイルばね、線形のコイルばね又はゴム等の様々な弾性部材が適用できる。なお、アプリケータ1が力伝達手段を備える場合、作動ボタン6に第2係合部66が設けられなくてもよい。この場合であっても、付勢力によるピストン板4の移動の際に筐体2の位置が安定すると共にピストン板4の移動速度の減少を抑制できるので、皮膚にマイクロニードルを好適に適用できる。
上記実施形態では本体部11と蓋部12とが互いに融着することによって筐体2を形成するが、これに限定されない。例えば、本体部11及び蓋部12の組み合わせに相当する構造が一体となって成型されてもよい。この場合、開口2aに相当する開口が形成されることなく、一端が閉じられた筐体を成型し得る。
上記実施形態では、第1係合部65及び第2係合部66は鉤状であり、凹部22aに係合するが、これに限定されない。例えば、第1係合部65及び第2係合部66は鉤状ではなく、単なる突起でもよい。また、蓋部12には凹部22aの代わりに開口が設けられ、当該開口に第1係合部65及び第2係合部66が係合してもよい。
上記実施形態では蓋部12の天板21に中央軸21eが設けられるが、これに限定されない。例えば、ピストン板4の主面3aの中央に、天板21側に延在する突出部が設けられてもよい。この場合、天板21の中央に当該突出部が収容され得る孔が設けられる。また、中心軸Cに重ならない突出部が天板21の裏面に設けられてもよい。この場合、ピストン板4が周方向に沿って回転可能になるために、ピストン板4に設けられる孔は軸方向に沿って見て円弧状になる。この突出部は、単数でもよいし複数でもよい。なお、天板21に突出部が設けられなくてもよく、この場合、ピストン板4に孔4dが設けられなくてもよい。
上記実施形態では、筐体2の外周に隆起部22bが設けられるが、当該隆起部22bは必ずしも設けられなくてもよい。また、当該隆起部22bの数を第2係合部66の数と一致させてもよい。
上記実施形態では、筐体2の外周に庇部22cが設けられるが、当該庇部22cは必ずしも設けられなくてもよい。
上記実施形態では、ピストン板4とマイクロニードル・デバイス5とが互いに別体となっているが、ピストン板4とマイクロニードル・デバイス5とは一体化してもよい。つまり、ピストン板4の主面4bにマイクロニードルが設けられてもよい。
上記実施形態では解除部材として作動ボタン6が用いられるが、これに限定されず、他の公知の手段を用いてもよい。また、本実施形態では、作動ボタン6の回転可能な範囲は、突出部63と土手21cに囲まれる領域21bとの関係によって定められるが、これに限定されない。例えば、作動ボタン6の回転可能な範囲が、押圧部61に設けられるピストン板押出部64と天板21に設けられる孔21aとの関係によって定められてもよい。
作動ボタン6を、図8に示すような作動ボタン6Aに変更してもよい。作動ボタン6Aは、押圧部61の円弧状の縁が段状である点で作動ボタン6と異なる。作動ボタン6Aの縁67は、外縁67aと、この外縁67aの内側に位置し当該外縁67aよりも高さが小さい内縁67bとを有する。このように縁67を段状にすることで、作動ボタン6Aが押された際に当該縁67が筐体2の天板21に接触する面積が減るので、当該接触により発生する音を低減することができる。これはアプリケータの作動時の音を軽減することに貢献し得る。なお、押圧部61の段状の縁の具体的な形状は図8の例に限定されない。例えば、押圧部61の周方向に沿って高い段の部分と低い段の部分とが交互に並ぶ段状の縁(すなわち、櫛歯のような形の縁)を形成してもよい。
上述したように、第2係合部66の頂面66bは裏面61aと交差するように延在してもよい。このように頂面66bを形成すれば、ピストン板の係止が解除されると同時に又はその後に第2係合部66が凹部22a及び庇部22cの下端に係合する際に発生する音を低減することができる。これもアプリケータの作動時の音を軽減することに貢献し得る。
アプリケータの作動時の音を軽減するために、段状の縁67と、裏面61aと交差するように延在する頂面66bとの少なくとも一つを採用してもよい。
ロック状態におけるピストン板4の意図せぬ回転を防止するための工夫が施されてもよい。具体的には、第2突起44の幅を大きくすると共にピストン板押出部64の高さを大きくする。ピストン板押出部64の高さに関しては、ロック状態においてアプリケータ1を水平方向から見たときにピストン板押出部64の下端が第2突起44の上端よりも下に位置するように、当該高さを設定する。このように第2突起44の幅及びピストン板押出部64の高さを設定することで、ロック状態におけるピストン板4の回転が第2突起44とピストン板押出部64との接触により遮られる。したがって、ロック状態にあるアプリケータ1に振動(例えば、アプリケータ1の輸送中に発生する振動)が伝わったとしてもピストン板4は回転しない。このような仕組みにより、ピストン板4が意図せず自然に解放されてしまうことをより確実に防ぐことができる。
アプリケータの外観(全体的な形状)及び寸法は上記実施形態に限定されない。他の外観及び寸法を有するアプリケータの一例として、図9にアプリケータ1Bを示す。アプリケータ1Bの構造は基本的にアプリケータ1と同じである。図9では特に、上記の筐体2に相当する筐体2Bと、上記の作動ボタン6又は6Aに相当する作動ボタン6Bとを、アプリケータ1Bの構成要素として示す。アプリケータの外観及び寸法は、使い易さ、活性成分の投与量、デザインなどを考慮して任意の方針で決めることができる。
1,1B…アプリケータ、2,2B…筐体、2a,2b…開口、3…コイルばね、4…ピストン板、4d…孔、5…マイクロニードル・デバイス、6,6B…作動ボタン、11…本体部、11a…内周面、11b…外周面、11c…溝、11d…隙間、11e…段差面、12…蓋部、21…天板、21a…孔、21e…中央軸、22…筒状部、22a…凹部、22b…隆起部、22c…庇部、42…土手、42a…突出部、42b…隙間、43…第1突起、44…第2突起、61…押圧部、62…取付部、63…突出部、64…ピストン板押出部、64b…傾斜面、65…第1係合部、66…第2係合部、66a…傾斜面、66b…頂面、67…縁、C…中心軸、P…付勢力、R…反力。

Claims (5)

  1. 皮膚にマイクロニードルを適用させるためのアプリケータであって、
    一端が閉じられた筒形状を有し、弾性部材、及び前記弾性部材の付勢力を前記マイクロニードルに伝達するピストン板を収容する筐体であって、前記ピストン板が、対向し合う第1主面および第2主面を有し、前記弾性部材が前記ピストン板の前記第1主面側に位置し、前記マイクロニードルが前記ピストン板の前記第2主面に固定された、該筐体と、
    前記筐体内において前記弾性部材の付勢力に抗した状態で係止された前記ピストン板を解除することで、前記ピストン板を前記筐体の軸方向に沿って前記筐体の開口へと移動させる解除手段と、
    を備え、
    前記筐体の外周面には、前記筐体の中心軸から離れるように隆起する庇部が設けられ、該庇部が、前記筐体の前記一端の側に位置する第1端と、前記筐体の前記開口の側に位置する第2端とを備え、
    前記解除手段が係合部を備え、
    前記ピストン板の係止を解除する前では前記係合部が前記庇部の前記第1端に接し、
    前記解除手段が前記軸方向に沿って前記筐体側に移動することによって前記ピストン板の係止を解除する際に、前記係合部が前記軸方向に沿って移動して前記庇部の前記第2端に係合することで、前記解除手段が、前記開口の方向に向かう力を前記筐体に伝える、
    アプリケータ。
  2. 前記ピストン板には孔が設けられ、
    前記筐体には、前記孔に収まると共に前記軸方向に沿って突出する突出部が設けられる、
    請求項1に記載のアプリケータ。
  3. 前記解除手段が、前記ピストン板の係止を解除するための解除部分をさらに備え、
    前記解除手段が前記軸方向に沿って移動する際に前記解除部分が前記ピストン板を回転させることにより、前記ピストン板の係止が解除される、
    請求項1又は2に記載のアプリケータ。
  4. 前記解除手段が前記筐体の周方向に沿って回転することによって、ロック状態とロック解除状態とが切り替わり、
    前記ロック状態が、前記解除手段によって前記ピストン板の係止を解除不可能な状態であり、
    前記ロック解除状態が、前記解除手段によって前記ピストン板の係止を解除可能な状態であり、
    前記係合部が、前記ロック解除状態において、前記庇部の前記第1端に接することで前記庇部によって支持される、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のアプリケータ。
  5. 前記筐体と前記解除手段とによって挟持される力伝達手段をさらに備え、
    前記解除手段が前記ピストン板の係止を解除する際に、前記解除手段が前記力伝達手段を介して前記筐体を押圧する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のアプリケータ。
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