JP6667334B2 - フローティングナット - Google Patents

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Description

本発明は、通信機器や測定機器など各種の機器をパネルやフレームなどの機器取付部に取り付けるのに使用するフローティングナットに関する。
この種の一般的なフローティングナットが特許文献1に開示されている。
この文献1のフローティングナットは、リテイナー部材とナット部材の2部品で構成される。
リテイナー部材は、ナット部材の基板部を前後左右に移動可能に収容する薄箱形状の本体部分と、本体部分の一対の側面に折り返し形成した腕部分とからなり、本体部分の上面板部の中央にナット部材の筒部が前後左右に移動可能に挿入される筒部挿入孔が形成され、本体部分の下面開口部は一対の腕部分と面一にある折り返し裏板部によって閉鎖され、裏板部の中央にボルト挿入孔が形成される。
ナット部材は、略正方形の基板部中央に筒部が突設され、筒部の中心線上にボルトがねじ込まれる雌ねじ部が貫通して設けられる。
このフローティングナットの使用に当たって、固着対象物の支持板部材の裏面にリテイナー部材の本体部分の裏板部及び腕部分を突き当て、固着対象物と支持板部材の各ボルト挿入孔に挿入した固着用ボルトを、裏板部のボルト挿入孔を通して筒部の雌ねじ部にねじ込む。このとき、固着対象物を設計通りの位置になるように前後左右に移動調整し、また、このフローティングナットのナット部材をリテイナー部材の本体部分内において移動することによって固着対象物の固着位置を調整して、固着用ボルトをナット部材に所定の強さで締め付ける。
実開平3−59510号公報
しかしながら、上記従来のフローティングナットでは、その使用に際し、リテイナー部材を支持板部材に突き当てた後、このリテイナー部材を指先で押えていないと、その状態を維持できないため、各種機器の取り付け作業が容易ではない、という問題がある。
また、ナット部材は板状の基板部中央に筒部が突設されて形成されており、基板部の面積分だけ全体が大きくなり、これを保持するリテイナー部材の本体部分もまた全体として大きくなるため、その両側の腕部分と合わせると、このフローティングナットの支持板部材における設置スペースが大きくなって、機器側の有効寸法を大きく取ることができない、という問題がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のフローティングナットにおいて、パネルやフレームなどの機器取付部にワンタッチで簡単に設置して、各種の機器を容易に取り付けることができ、また、パネルやフレームなどの機器取付部における設置スペースを小さくして、機器側の有効寸法を大きく取れるようにすること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のフローティングナットは、
上下に長い平板状に形成され、上下方向略中央にボルト挿通部を有するベースプレートと、前記ベースプレートの左右いずれか一方の側部から前記ベースプレートの背面側に断面略L字形に形成され前記ベースプレートの前記一方の側部から略直角方向に所定の距離まで延びる背面側突出部及び前記背面側突出部から前記ベースプレートの左右いずれか他方の側部方向に漸次前記ベースプレートに近接して延びる背面側立ち上がり部からなり、前記背面側立ち上がり部に前記ベースプレートの前記ボルト挿通部に対向してボルト挿通部を有するクリップと、前記ベースプレートの前記他方の側部の上下の端部からそれぞれ、各々の間に所定の間隔を開けて、前記ベースプレートの正面側に向けて断面略L字形に形成され前記ベースプレートの前記他方の側部から略直角方向に所定の距離まで延びる正面側突出部及び前記正面側突出部から前記ベースプレートの前記一方の側部方向に延びる正面側立ち上がり部からなり、前記正面側立ち上がり部に所定の大きさの規制穴を有する一対のナットホルダーとを具備する取付ベースと、
前記取付ベースの前記各ナットホルダーの間に遊嵌可能なねじ穴を有するナット本体と、前記ナット本体の後面に設けられ、前記ナット本体の前記ねじ穴に連通するボルト挿通部を有し、前記取付ベースの前記ベースプレートと前記各ナットホルダーとの間に延び、遊嵌可能な一対のアームと、前記各アームの先端に前方に向けて所定の長さだけ突出し、前記取付ベースの前記各ナットホルダーの前記規制穴に遊挿可能な一対の凸起とを具備するナットと、
を備え、
前記ナットは、前記取付ベースの前記ベースプレートと前記各ナットホルダーとの間に組み入れられ、前記ナット本体が前記各ナットホルダー間に遊嵌されるとともに前記各凸起が前記各規制穴に遊挿されて、前記取付ベースに、前記ナット本体と前記各ナットホルダーとの係合、前記各凸起と前記各規制穴縁部との係合及び前記各アームと前記各ナットホルダー、前記ベースプレートとの係合により規制される所定の範囲内で、上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に保持される、
ことを要旨とする。
また、このフローティングナットは次のように具体化される。
(1)取付ベースのクリップは、ベースプレートの一方の側部中央部から前記ベースプレートの背面側に断面略L字形に形成され前記ベースプレートの前記方の側部から略直角方向に延びる背面側部分突出部、前記背面側部分突出部から前記ベースプレートの他方の側部方向に漸次前記ベースプレートに近接して斜めに延び、前記ベースプレートの前記ボルト挿通部に対向してボルト挿通部を有する背面立ち上がり部及び前記背面側立ち上がり部の上下の各側部に連結部を介して前記背面側立ち上がり部と平行に形成され、前記ベースプレートに対向する側の面に凸部を有する一対の押え部からなる。
この場合、一対の押え部の凸部は断面略円弧状に形成されることが好ましい。
(2)ナットの各アームは先端に向けて漸次幅狭に形成される。
(3)ナットの各凸起は先端が略片切刃刃先形状に形成される。
本発明のフローティングナットによれば、取付ベースに上記構成のクリップを設けたので、パネルやフレームなどの機器取付部にワンタッチで簡単に設置して、各種の機器を容易に取り付けることができ、また、取付ベース、ナットの上記各構成により、全体を小型化できるので、パネルやフレームなどの機器取付部における設置スペースを小さくして、機器側の有効寸法を大きく取ることができる、という本発明独自の格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態によるフローティングナットの構成を示す図((a)は面図(b)は底面図(c)は側面図(d)は面図) 同フローティングナットの特に取付ベースの構成を示す図((a)は面図(b)は底面図(c)は側面図(d)は面図) 同フローティングナットの特にナットの構成を示す図((a)は平面図(b)は側面図(c)は面図) 同フローティングナットを用いた機器の取り付け例を示す図 同フローティングナットにおいて、ナットが、取付ベースのベースプレートと各ナットホルダーとの間に、ナット本体を各ナットホルダー間に遊嵌されるとともに各凸起を各規制穴に遊挿されて組み入れられ、取付ベースに、ナット本体と各ナットホルダーとの係合、各凸起と各正面側立ち上がり部の規制穴縁部との係合及び各アームと各ナットホルダー、ベースプレートとの係合により規制される所定の範囲内で、上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に保持される状態を示す図((a)は平面図(b)は面図)
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。
図1にフローティングナットを示している。
図1に示すように、フローティングナットNは、取付ベース1と、ナット2とを備えて構成される。
図2に示すように、取付ベース1は、ベースプレート11、クリップ12及び一対のナットホルダー13により構成され、全体がばね性を有するステンレス鋼により一体に形成される。
ベースプレート11は、平板状に形成され、ボルト挿通部110を有する。
この場合、ベースプレート11は、縦長の略矩形状の平板からなり、上下方向略中央で一側部側寄り、この場合、左側部寄りにボルト挿通部110が穿たれる。
クリップ12は、ベースプレート11の一側部からベースプレート11の背面側に断面略L字形に形成されて、ベースプレート11の一側部から略直角方向に所定の距離まで延びる背面側突出部121、及び背面側突出部121からベースプレート11の他側部方向に漸次ベースプレート11に近接して延びる背面側立ち上がり部122からなり、背面側立ち上がり部122にベースプレート11のボルト挿通部110に対向してボルト挿通部120を有する。
この場合、クリップ12は、ベースプレート11の一側部中央、この場合、左側部中央部からベースプレート11の背面側に断面略L字形に形成されて、ベースプレート11の左側部中央部から略直角方向に延びる背面側突出部121、背面側突出部121からベースプレート11の他側部方向、この場合、右側部方向に漸次ベースプレート11に近接して斜めに延び、ベースプレート11のボルト挿通部110に対向してボルト挿通部120を有する背面側立ち上がり部122、及び背面側立ち上がり部122の両側部、この場合、上下両側部から上下両側方に延び、ベースプレート11に対向する側の面に凸部124を有する一対の押え部123からなる。
また、この場合、背面側突出部121はベースプレート11の左側部の縁部全体からベースプレート11の背面方向に所定の距離(各種の機器の取付先であるパネルやフレームの厚みを考慮して設定される所定の長さ)の略半分程度まで突出される延長部111と、この延長部111の縁部上下方向略中央部にベースプレート11の右側部の縁部全長の略3分の1の幅で、ベースプレート11の背面方向に所定の距離の残りの距離まで突出される部分突出部121Pとからなり、この部分突出部121Pの上下両側は切り欠きになっている。背面側立ち上がり部122は背面側突出部121の部分突出部121Pに連続してベースプレート11の右側部方向に向けて略矩形状に形成され、ベースプレート11の右側部を少し超えて延ばされる。この背面側立ち上がり部11のベースプレート11のボルト挿通部110に対向する上下方向中央で左側寄りの所定の位置にボルト挿通部120が穿たれる。一対の押え部123はそれぞれ、背面側立ち上がり部122の上下両側部で右端部側に連結部122Pを介して連続して背面側立ち上がり部122と平行にベースプレート11の背面の上下両側に対向する角丸の略矩形状に形成され、ベースプレート11に対する対向面で左側寄りの所定の位置(背面側立ち上がり部122のボルト挿通部120の直径ライン上の所定の位置)に凸部124が断面略円弧状に形成されてなだらかな凸形状に膨出される。
一対のナットホルダー13は、ベースプレート11のボルト挿通部110の両側の他端部にそれぞれ、両者間に所定の間隔を開けて、ベースプレート11の正面側に向けて断面略L字形に形成されて、ベースプレート11の他端部から略直角方向に所定の距離まで延びる正面側突出部131、及び背面側突出部131からベースプレート11の一側部方向に延びる正面側立ち上がり部132からなり、正面側立ち上がり部132に所定の大きさの規制穴130を有する。
この場合、各正面側突出部131は、ベースプレート11のボルト挿通部110の上下両側に対応する他側部、この場合、右側部の上下端部にそれぞれ、両者間に後述するナット2のナット本体21を遊嵌可能にナット本体21の外径を考慮した所定の間隔を開けて、ベースプレート11の正面側に向けて後述するナット2の一対のアーム22を遊嵌可能に各アーム22の厚さを考慮した所定の突出長さに略矩形状に形成される。各正面側立ち上がり部132は各正面側突出部131に連続して外形が略矩形状のリング状に形成され、その内側が後述するナット2の一対のアーム22の各凸起23を遊挿可能に各凸起23の断面の大きさを考慮した所定の大きさを有する横に長い略矩形状の規制穴130になっている。
図3に示すように、ナット2は、ねじ穴20を有するナット本体21、一対のアーム22及び一対の凸起23により構成され、全体がばね性を有するステンレス鋼により一体に形成される。
ナット本体21は、取付ベース1の各ナットホルダー13の間に遊嵌可能に形成される。
この場合、ナット本体21は各ナットホルダー13間に遊嵌可能に各ナットホルダー13間の寸法よりも小さい所定の外径を有する円筒状に形成され、その内周面にねじ部(雌ねじ)が形成される。
一対のアーム22は、ナット本体21の後面に設けられ、ナット本体21のねじ穴20に連通するボルト挿通部220を有し、ナット本体21の上下両側に延び、取付ベース1のベースプレート11と各ナットホルダー13との間に遊嵌可能に形成される。
この場合、一対のアーム22は一つのプレートからなり、ナット本体21のねじ穴20に連通するボルト挿通部220を有し、ナット本体21の外周方向に少し張り出される中央部221と、この中央部221の上下から上下方向に延び、先端に向けて漸次幅狭に形成されて、全体として先細に形成されるアーム部222とからなる。なお、中央部221は右側部が上下方向に延びる円弧状に、左側部が上下方向に延びる直線状になっている。また、各アーム部222は中央部221の上下に連続して上下方向に延びる細長い略台形状に形成される。また、この一対のアーム22は、取付ベース1のベープレート11と各ナットホルダー13との間に配置され、中央部221のボルト挿通部220とベースプレート11のボルト挿通部110が合わせられると、各アーム部222の端部が取付ベース1の各正面側立ち上がり部132の規制穴130の中心に配置されるように、また、各凸起23が各規制穴130の中心に配置されるように、上下方向の長さが設定され、全体として取付ベース1のベースプレート11と各ナットホルダー13との間に収まる大きさになっている。
一対の凸起23は、各アーム22の先端に前方に向けて略直角に所定の長さだけ突出し、取付ベース11の各ナットホルダー132の規制穴130に遊挿可能に形成される。
この場合、各凸起23は各アーム22の端部に連続して、前方に向けて略直角に、ベースプレート11と正面側立ち上がり部132との間の寸法よりも少し大きい所定の長さに突出され、先端が略片切刃刃先形状(日本刀の刃先の形状)に、この場合、取付ベース1の正面側突出部131に向けて斜めに形成される。
このようにしてフローティングナットNは、図1に示すように、ナット2が、取付ベース1のベースプレート11と各ナットホルダー13との間に、ナット本体21を各ナットホルダー13間に遊嵌されるとともに各凸起23を各規制穴130に遊挿されて組み入れられ、取付ベース1に、ナット本体21と各ナットホルダー13との係合、各凸起23と各正面側立ち上がり部132の規制穴130縁部との係合及び各アーム22と各ナットホルダー13、ベースプレート11との係合により規制される所定の範囲内で、上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に保持される。
なお、ナット2の各凸起23は先端が略片切刃刃先形状になっていることで、ナット2の取付ベース1への組み入れの際に、ナット2の各凸起23を取付ベース1の各ナットホルダー13の各正面側立ち上がり部132に上から押し当てることにより、各正面側立ち上がり部132がナット2の各凸起23の先端側の斜めの縁部によって押し広げられていき、各凸起23の先端が各ナットホルダー13内に入り込むと、各ナットホルダー13は弾性復帰により元の形状に戻り、各凸起23が各ナットホルダー13の規制穴130に遊挿される。このナット2の各凸起23の先端側の形状により、ナット2を取付ベース1に組み込みやすくしてある。
図4に、このフローティングナットNを用いた各種の機器の取り付け例を示している。
なお、図4中、Mは通信機器などの機器(この機器Mは本体が箱形で、本体前面に外周方向に張り出すフランジ形の操作盤を有する。操作盤の左右両側にはボルト挿通孔M0が設けられている。)、Sは機器Mの収納空間、Pは収納空間Sの前面両側に配置されたパネル(機器取付部)であり、この機器Mの取り付け例では、機器Mを収納空間Sに配置し、前面の操作盤を両側のパネルPに押し当て、ボルトBで取り付ける場合を例示している。
この機器Mの取り付けでは、まず、両側の各パネルPの端部に取付孔としてボルト挿通孔P0を開ける。この場合、各パネルPの端部にボルト挿通孔PをパネルP端縁部から略C字形に切り欠いて形成する。なお、これらのボルト挿通孔P0は丸孔でもよい。さらに、両側の各パネルPにフローティングナットNを設置するため、ボルト挿通孔P0の上下にそれぞれフローティングナットNのクリップ12の各凸部124が係合可能に2つの孔P1を併せて穿つ。そして、フローティングナットNを各パネルPの端部に設置する。この場合、フローティングナットNはクリップ12がばねになっているので、ベースプレート11とクリップ12との間にパネルPの端部を差し入れれば、その差し入れ位置にフローティングナットN(取付ベース1)を保持することができ、クリップ12の各凸部124をパネルP端部のボルト挿通孔P0上下の各孔P1に合わせれば、フローティングナットNをパネルP端部の所定の位置にがたつくことなく位置決めすることができる。したがって、このフローティングナットNをベースプレート11とクリップ12との間にパネルPの端部を差し入れるようにしてパネルPの端部に取り付け、ベースプレート11及びクリップ12の各ボルト挿通部110、120とパネルPのボルト挿通孔P0とを合わせながら、クリップ12の各凸部124をパネルP端部の各孔P1に係合させて、フローティングナットNをパネルPの端部に設置する。これにより、フローティングナットNは、ベースプレート11とクリップ12がパネルPの端部を弾性的に挟持して、かつクリップ12の各凸部124がパネルPの端部の各孔P1に弾性的に係合して、パネルPの端部にがたつくことなく保持される。
そして、これらのフローティングナットNを用いて機器MをパネルPに取り付ける。
まず、機器Mの本体を収納スペースSに入れて、機器M前面の操作盤の両側を両側の各パネルP(の前面)に当接させながら、操作盤の両側の各ボルト挿通孔M0を両側のパネルPの各ボルト挿通孔P0に各フローティングナットNの各ボルト挿通部120、110とともに合わせる。
そして、操作盤の両側の各ボルト挿通孔M0からボルトBを挿入し、両側のフローティングナットNの各クリップ12のボルト挿通部120、両側のパネルPの各ボルト挿通孔P0、両側のフローティングナットNの各ベースプレート11のボルト挿通部110に順次挿通して、両側のフローティングナットNの各ベースプレート11と各ナットホルダー13との間に組み入れられたナット2のナット本体21に螺合し、適宜の強さで締め込む。
このとき、ナット2は、図5に示すように、取付ベース1内で位置の自由度があり、すなわち、取付ベース1のベースプレート11と各ナットホルダー13との間で、ナット本体21と各ナットホルダー13との係合、各凸起23と各正面側立ち上がり部132の規制穴130縁部との係合及び各アーム22と各ナットホルダー13、ベースプレート11との係合により規制される所定の範囲内で、上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に保持されているので、両側のパネルPの各ボルト挿通孔P0に対して各パネルPに取り付ける機器M側のボルト挿通孔M0のピッチがずれていたりしても、これに対応して各ナット2の位置を調整することができ、各ナット2の位置を適宜調整することで、各ボルトBを操作盤の両側の各ボルト挿通孔M0から、各フローティングナットNのクリップ12のボルト挿通部120、各パネルPのボルト挿通孔P0、ベースプレート11のボルト挿通部110を通し、ナット本体21に確実に螺合させて締め込むことができる。したがって、機器Mの取付作業性を高めることができる。
これにより、機器Mは本体が収納空間Sに配置され、前面の操作盤が両側のパネルPに当接された状態で、2本のボルトBにより固定される。
以上説明したように、このフローティングナットNでは、取付ベース1にクリップ12を設け、特に、このクリップ12を、ベースプレート11の一側部中央部からベースプレート11の背面側に断面略L字形に形成して、ベースプレート11の一側部中央から略直角方向に延びる背面側突出部121、背面側突出部121からベースプレート11の他側部方向に漸次ベースプレート11に近接して斜めに延び、ベースプレート11のボルト挿通部110に対向してボルト挿通部120を有する背面側立ち上がり部122及び背面側立ち上がり部122の両側部から両側方に延び、取付ベース1に対向する側の面に凸部124を有する一対の押え部123とからなるので、ベースプレート11とクリップ12との間にパネルPの端部を差し入れれば、その差し入れ位置に取付ベース1を保持することができ、クリップ12の各凸部124をパネルP端部のボルト挿通孔P0の上下の各孔P1に合わせれば、取付ベース1をパネルPの端部にがたつくことなく位置決めすることができる。したがって、このフローティングナットNでは、ベースプレート11とクリップ12との間にパネルPの端部を挟み込み、クリップ12の各凸部124をパネルPの端部の各孔P1に合わせるだけで、パネルPの端部の予め定めた設置位置にワンタッチで簡単にかつ確実に取り付けることができる。
そして、このフローティングナットNにおいてナット2は取付ベース1のベースプレート11と各ナットホルダー13との間で、ナット本体21と各ナットホルダー13との係合、各凸起23と各正面側立ち上がり部132の規制穴130縁部との係合及び各アーム22と各ナットホルダー13、ベースプレート11との係合により規制される所定の範囲内で、上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に保持されるので、パネルPのボルト挿通孔P0に対してパネルPに取り付ける機器M側のボルト挿通孔M0のピッチがずれている場合でも、ナット2の位置を適宜調整することで、機器Mに通したボルトBをフローティングナットNのクリップ12のボルト挿通部120、パネルPのボルト挿通孔P0、ベースプレート11のボルト挿通部110を挿通させて、ナット本体21に確実に螺合させ締め込むことができる。
したがって、このフローティングナットNによれば、パネルなどの取付先にワンタッチで簡単に設置して、機器を容易に取り付けることができる。
また、このフローティングナットNにおいては、取付ベース1、ナット2の各構成、特に、取付ベース1のナットホルダー13のリング形状やナット2のアーム22の形状、また、取付ベース1のクリップ12でパネル端部を挟み込む構造などにより、全体を小型化して、このフローティングナットNをパネルの端部にその端縁部に近接して設置できるので、パネルなどの取付先におけるこのフローティングナットNの設置スペースを小さくして省スペース化を図ることができる。
したがって、このフローティングナットNによれば、機器側の有効寸法を大きく取ることができ、機器の方をより大きくすることができる。
なお、この実施の形態では、取付ベース1のクリップ12は、ベースプレート11の一側部中央部からベースプレート11の背面側に断面略L字形に形成されて、ベースプレート11の一側部から略直角方向に延びる背面側突出部121と、背面側突出部121からベースプレート11の他側部方向に漸次ベースプレート11に近接して斜めに延び、ベースプレート11のボルト挿通部110に対向してボルト挿通部120を有する背面側立ち上がり部122及び背面側立ち上がり部122の両側部から両側方に延び、取付ベース1に対向する側の面に凸部124を有する一対の押え部123からなるものとしたが、クリップ12自体にはばね性があるので、ベースプレートの一側部からベースプレートの背面側に断面略L字形に形成されて、ベースプレートの一側部から略直角方向に所定の距離まで延びる背面側突出部と、背面側突出部からベースプレートの他側部方向に漸次ベースプレートに近接して延びる背面側立ち上がり部とからなるものであってもよく、このようにしても概ね上記と同様の作用効果を得ることができる。
N フローティングナット
1 取付ベース
11 ベースプレート
110 ボルト挿通部
111 延長部
12 クリップ
120 ボルト挿通部
121 背面側突出部
121P 部分突出部
122 背面側立ち上がり部
122P 連結部
123 押え部
124 凸部
13 ナットホルダー
130 規制穴
131 正面側突出部
132 正面側立ち上がり部
2 ナット
20 ねじ穴
21 ナット本体
22 アーム
220 ボルト挿通部
221 中央部
222 アーム部
23 凸起
M 機器
M0 ボルト挿通孔
S 機器Mの収納空間
P パネル(機器取付部)
P0 ボルト挿通孔
P1 孔
B ボルト

Claims (5)

  1. 上下に長い平板状に形成され、上下方向略中央にボルト挿通部を有するベースプレートと、前記ベースプレートの左右いずれか一方の側部から前記ベースプレートの背面側に断面略L字形に形成され前記ベースプレートの前記一方の側部から略直角方向に所定の距離まで延びる背面側突出部及び前記背面側突出部から前記ベースプレートの左右いずれか他方の側部方向に漸次前記ベースプレートに近接して延びる背面側立ち上がり部からなり、前記背面側立ち上がり部に前記ベースプレートの前記ボルト挿通部に対向してボルト挿通部を有するクリップと、前記ベースプレートの前記他方の側部の上下の端部からそれぞれ、各々の間に所定の間隔を開けて、前記ベースプレートの正面側に向けて断面略L字形に形成され前記ベースプレートの前記他方の側部から略直角方向に所定の距離まで延びる正面側突出部及び前記正面側突出部から前記ベースプレートの前記一方の側部方向に延びる正面側立ち上がり部からなり、前記正面側立ち上がり部に所定の大きさの規制穴を有する一対のナットホルダーとを具備する取付ベースと、
    前記取付ベースの前記各ナットホルダーの間に遊嵌可能なねじ穴を有するナット本体と、前記ナット本体の後面に設けられ、前記ナット本体の前記ねじ穴に連通するボルト挿通部を有し、前記取付ベースの前記ベースプレートと前記各ナットホルダーとの間に延び、遊嵌可能な一対のアームと、前記各アームの先端に前方に向けて所定の長さだけ突出し、前記取付ベースの前記各ナットホルダーの前記規制穴に遊挿可能な一対の凸起とを具備するナットと、
    を備え、
    前記ナットは、前記取付ベースの前記ベースプレートと前記各ナットホルダーとの間に組み入れられ、前記ナット本体が前記各ナットホルダー間に遊嵌されるとともに前記各凸起が前記各規制穴に遊挿されて、前記取付ベースに、前記ナット本体と前記各ナットホルダーとの係合、前記各凸起と前記各規制穴縁部との係合及び前記各アームと前記各ナットホルダー、前記ベースプレートとの係合により規制される所定の範囲内で、上下方向、左右方向及び前後方向に移動自在に保持される、
    ことを特徴とするフローティングナット。
  2. 取付ベースのクリップは、ベースプレートの一方の側部中央部から前記ベースプレートの背面側に断面略L字形に形成され前記ベースプレートの前記方の側部から略直角方向に延びる背面側部分突出部、前記背面側部分突出部から前記ベースプレートの他方の側部方向に漸次前記ベースプレートに近接して斜めに延び、前記ベースプレートの前記ボルト挿通部に対向してボルト挿通部を有する背面立ち上がり部及び前記背面側立ち上がり部の上下の各側部に連結部を介して前記背面側立ち上がり部と平行に形成され、前記ベースプレートに対向する側の面に凸部を有する一対の押え部からなる請求項1に記載のフローティングナット。
  3. 一対の押え部の凸部は断面略円弧状に形成される請求項2に記載のフローティングナット。
  4. ナットの各アームは先端に向けて漸次幅狭に形成される請求項1乃至3のいずれかに記載のフローティングナット。
  5. ナットの各凸起は先端が略片切刃刃先形状に形成される請求項1乃至4のいずれかに記載のフローティングナット。
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