JP6700103B2 - ケーブル固定装置及びそれを備えた電気機器 - Google Patents

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本発明は、電源コード等のケーブルを固定するケーブル固定装置、及び、それを備えた電気機器に関する。
一般に、冷蔵庫等の電気機器においては、例えば電源コードに加わる引っ張り力が機器の内部配線との接続部に伝達することを防止する等の目的で、ケーブル固定装置が備えられる。電源コードには、例えば二芯のコードや三芯のコード等、径が異なる複数種類のコードがある。径が異なる電源コードごとに、異なるケーブル固定装置が必要であるとすると、不経済且つ不便である。
特許文献1には、1つの装置で多様な径寸法のケーブルを固定できるケーブル固定装置が開示される。ケーブル固定装置は、同一構造の一対の把持部材を具備する。ケーブル固定装置は、一対の把持部材を締結手段によって相互連結することにより、異なる径寸法を有する多種類のケーブルを把持面によって圧接把持する。
特許文献2には、径が異なる複数種類の電源コードを保持することができる配線ダクトが開示される。配線ダクトには、電源コード挟持部が設けられる。電源コード挟持部は、可動体を固定体に対して進退可能に固着具で連結することによって、電源コードを挟持凹部にて挟持する。可動体と固定体とのそれぞれには、径が異なる複数種類の電源コードを挟持し得る挟持凹部が形成される。
特開平5−336636号公報 特開2003−333726号公報
特許文献1及び2の構成では、電源コードを固定するにあたって、コードを挟む位置に配置される少なくとも2つのネジが必要になる。また、例えば特許文献1の構成の場合、一対の把持部材のうちの一方を先に取付対象物(電気機器本体)にネジで固定してからでないと、固定装置へのコードの取り付けが行えない。
以上の点に鑑みて、本発明は、複数種類のケーブルを作業効率良く簡単に取付対象物に固定することができるケーブル固定装置を提供することを目的とする。また、本発明は、そのようなケーブル固定装置を備えた電気機器を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するために本発明の一態様に係るケーブル固定装置は、取付面に取り付け可能な雌型部材と、前記雌型部材と対になってケーブルを固定する雄型部材と、を備えるケーブル固定装置であって、前記雌型部材は、第1貫通孔を有する第1部分と、前記第1部分と間隔をあけて対向配置され、第2貫通孔を有する第2部分と、前記第1部分と前記第2部分とを連結する弾性変形可能な第3部分と、を有し、前記雄型部材は、前記第1部分と前記第2部分との間に挿入され、前記第3部分との間で前記ケーブルを挟む端面を有する挿入部と、前記挿入部に設けられて当該挿入部の挿入方向に延びる長孔状の第3貫通孔と、を有し、前記挿入部は、挿入状態において前記第1部分に対向する面と、前記第2部分に対向する面とのうちの少なくとも一方に、前記端面側の前記対向方向の長さが大きくなるように前記挿入方向に対して傾斜する傾斜面を有し、前記挿入部が前記第1部分と前記第2部分との間に挿入された状態で、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔が前記対向方向に重なることを特徴とする。
上記構成のケーブル固定装置において、前記端面の前記対向方向の長さは、前記雌型部材に形成される挿入口の前記対向方向の長さよりも大きいのが好ましい。
上記構成のケーブル固定装置において、前記端面は、前記挿入方向及び前記対向方向と直交する方向に段差を有するのが好ましい。
上記構成のケーブル固定装置において、前記挿入部は、前記端面と反対側の端部に、前記対向方向に延びる逆挿入防止突起を有するのが好ましい。
上記構成のケーブル固定装置において、前記1部分と前記第2部分とのいずれか一方に、外方に突出する突出部が設けられているのが好ましい。
上記構成のケーブル固定装置において、前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の少なくともいずれか一方には、内面に雌ネジ部が設けられてよい。
上記構成のケーブル固定装置は、前記雌型部材と前記雄型部材とを連結する可撓性部材を有してもよい。
また、上記目的を達成するために本発明の一態様に係る電気機器は、上記構成のケーブル固定装置をケーブルとともに固定する前記取付面を備え、一つのネジを用いて前記取付面に前記ケーブル固定装置を固定するとともに、前記ネジの締め付けにより、前記雄型部材の前記端面が前記雌型部材の前記第3部分に向かって移動して前記ケーブルを前記雌型部材に押し付けて固定することを特徴とする。
本発明によると、例えば1つの締結具(代表例はネジ)によってケーブルのケーブル固定装置に対する固定と、ケーブル固定装置の取付面への固定を行うことができる。本発明では、締結具の取り付け位置とケーブルを通す位置がずれるために、ケーブル固定装置の取付面への固定を行う前にケーブルをケーブル固定装置に取り付けておくことができる。また、本発明のケーブル固定装置は、長孔状の第3貫通孔を利用して雄型部材の位置調節を行うことによって、径の異なる複数種類のケーブルに対応することができる。すなわち、本発明によると、複数種類のケーブルを作業効率良く簡単に取付対象物に固定することができるケーブル固定装置を提供できる。また、本発明によると、そのようなケーブル固定装置を備えた電気機器を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置の概略斜視図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置の概略斜視図で、図1とは異なる方向から見た図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置が備える雌型部材の概略上面図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置が備える雌型部材の概略側面図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置が備える雄型部材の概略上面図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置が備える雄型部材の概略側面図 図1のA−A位置における概略断面図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置が適用された電気機器の一例である冷蔵庫を背面側から見た概略平面図 本発明の実施形態に係る冷蔵庫が備える取付面の構成を示す概略平面図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置が取付面に取り付けられた状態を示す概略断面図 本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置における電源コードの固定状態を示す断面模式図 本発明の第2実施形態に係るケーブル固定装置の概略断面図 本発明の第3実施形態に係るケーブル固定装置の概略側面図 本発明の第3実施形態に係るケーブル固定装置の概略側面図で、雄型部材が雌型部材に挿入された状態を示す図
以下、本発明の実施形態に係るケーブル固定装置について詳細に説明する。実施形態に係るケーブル固定装置は、電源コード等のケーブルの固定に利用される。
<第1実施形態>
図1及び図2は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1の概略斜視図である。図1と図2では、ケーブル固定装置1を見る方向が異なる。図1には、本発明の理解を容易とするために、破線でケーブルCが示されている。図1及び図2に示すように、ケーブル固定装置1は、雌型部材10と雄型部材20とを備える。本実施形態では、雌型部材10と雄型部材20とは分離しており、両部材10、20は別部品である。雌型部材10及び雄型部材20は、例えば樹脂又は金属で構成される。雌型部材10は、取付面に取付可能に設けられる。雄型部材20は、雌型部材10と対になってケーブルCを固定する。
図1及び図2に示すように、雌型部材10は、第1部分11と第2部分12とを有する。第1部分11と第2部分12とは、間隔をあけて対向配置される。本明細書では、第1部分11と第2部分12との対向方向を上下方向とする。図1及び図2のZ方向は上下方向に該当する。また、上下方向に直交する2つのうちの一方を前後方向とし、他方を左右方向とする。前後方向は、雄型部材20の一部が雌型部材10に挿入される挿入方向で、図1及び図2のX方向が該当する。左右方向は、図1及び図2のY方向が該当する。なお、本明細書における上下、前後、左右は、あくまで説明の便宜のために定義した方向であって、本発明に係るケーブル固定装置の使用時の姿勢を限定する意図はない。
図3は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1が備える雌型部材10の概略上面図である。図4は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1が備える雌型部材10の概略側面図である。図1から図4を参照して、雌型部材10の構成を更に詳細に説明する。
雌型部材10は、第1部分11と第2部分12とを連結する弾性変形可能な第3部分13を更に有する。第1部分11、第2部分12及び第3部分13は同一部材であり、一体的に形成される。本実施形態では、第3部分13は、第1部分11と第2部分12の前後方向の同じ側にある端部同士を連結する。雌型部材10は、前後方向の一方側と、左右方向の両側に開口を有する。これら3つの開口のうち、雄型部材20の一部は、前後方向の一方側に位置する開口から雌型部材10に挿入される。以後、前後方向の一方側に位置する開口を挿入口10aとする。また、雌型部材10において、第3部分13側を前側、挿入口10a側を後側とする。
本実施形態では、第1部分11及び第2部分12は略平板状である。上面視において、第1部分11と第2部分12とは略矩形状である。第1部分11と第2部分12とは、前後方向の長さが異なる。詳細には、第2部分12の方が第1部分11に比べて前後方向の長さが長い。第1部分11と第2部分12とは、左右方向の長さが略同一である。ただし、これらの構成は例示にすぎない。例えば、第1部分11と第2部分12との前後方向の長さは略同一であってもよい。また、第1部分11と第2部分12とは、左右方向の長さが異なってもよい。本実施形態では、第1部分11は、後側に位置する2つの角部の一方に切り欠き112を有する。なお、切り欠き112は、場合によっては設けられなくてもよい。
第1部分11の上面11aは前後方向と平行な平面である。第1部分11は、下面11bに傾斜面を有する。詳細には、第1部分11の下面11bは、前後方向において、挿入口10a側から所定の位置までが前後方向と平行な平面である。また、所定の位置より第3部分13側が、前後方向に対して傾斜する傾斜面である。傾斜面は、平面で構成されてもよいし、曲面で構成されてもよい。傾斜面により、第1部分11は後側に比べて前側が薄くなっている。
第2部分12の下面12aは前後方向と平行な平面である。第2部分12は、上面12bに傾斜面を有する。詳細には、第2部分12の上面12bは、前後方向において、後端部から所定の位置までが前後方向と平行な平面である。また、所定の位置より第3部分13側が、前後方向に対して傾斜する傾斜面である。傾斜面は、平面で構成されてもよいし、曲面で構成されてもよい。傾斜面により、第2部分12は後側に比べて前側が薄くなっている。
本実施形態においては、第1部分11の下面11aと第2部分12の上面12aとは、上下方向に重なる位置において、第3部分13を上下方向に二等分する平面に対して略対称形状である。第1部分11と第2部分12との間に形成される空間は、前方側において、挿入口10a(後側)に比べて上下方向の幅が広い部分を有する。これにより、様々な太さを有するケーブルCに対応し易くできる。
第1部分11は第1貫通孔111を有する。第1貫通孔111は、第1部分11を上下方向に貫通する。本実施形態では、第1貫通孔111は、第1部分11の左右方向の中央部に位置する。第1貫通孔111は、前後方向の後側(挿入口10a)寄りに設けられる。
第2部分12は第2貫通孔121を有する。第2貫通孔121は、第2部分12を上下方向に貫通する。第1貫通孔111と第2貫通孔121とは上下方向に重なる。本実施形態では、上下方向からの平面視において、第1貫通孔111及び第2貫通孔121は円形であり、両者111、121の中心位置がほぼ重なる。
第3部分13は湾曲した形状である。本実施形態では、第3部分13の内面側には、凹部13a(後述の図7参照)が形成されている。凹部13aは、場合によっては形成しなくてもよい。雌型部材10は、第2部分12に、外方に突出する突出部14を有する。詳細には、突出部14は、第2部分12の下面12aから下方に向けて突出する。本実施形態では、突出部14は、上下方向からの平面視において略角形である。ただし、これは例示にすぎず、上下方向からの平面視において略三角形状又は略L字形状等であってもよい。突出部14は、第2部分12と別部材で構成してもよいが、第2部分12と同一部材で形成するのが好ましい。突出部14は、場合によっては設けなくてもよい。
図5は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1が備える雄型部材20の概略上面図である。図6は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1が備える雄型部材20の概略側面図である。図7は、図1のA−A位置における概略断面図である。図1、図2、及び、図5から図7を参照して、雄型部材20の構成を詳細に説明する。
雄型部材20は、第1部分11と第2部分12との間に挿入される挿入部21を有する。挿入部21は、上下方向からの平面視において略矩形状に設けられる。挿入部21は、第3部分13との間でケーブルCを挟む端面21aを有する。端面21aは、左右方向に段差を有する。詳細には、端面21aは、左右方向の中央部が他に比べて後方に突出した形状になっている。本実施形態では、突出した部分の形状は、上下方向からの平面視において略矩形状であるが、これに限定されず、略円形状等であってもよい。なお、場合によっては、端面21aに段差を設けなくてもよい。
端面21aの上下方向の長さh(図6参照)は、雌型部材10に形成される挿入口10aの上下方向の長さH(図4参照)よりも大きい。詳細には、端面21aの長さhは、挿入口10aの長さHよりも若干大きい。雌型部材10は、挿入口10aの上下方向の長さHを拡げる方向に弾性変形可能である。挿入部21は、挿入口10aの上下方向の長さHが拡げられた状態で第1部分11と第2部分12との間に挿入される。第1部分11と第2部分12との間に挿入された状態の挿入部21は、弾性力によって雌型部材10に軽く保持される。なお、場合によっては、端面21aの長さhは、挿入口10aの長さH以下であってもよい。
雄型部材20は、上下方向に挿入部21を貫通するとともに、挿入部21の前後方向に延びる長孔状の第3貫通孔22を有する。詳細には、第3貫通孔22は左右方向の中央部に設けられる。本実施形態では、第3貫通孔22の形状は略スタジアム形状である。図7に示すように、挿入部21が第1部分11と第2部分12との間に挿入された状態で、第1貫通孔111、第2貫通孔121及び第3貫通孔長孔22は上下方向に重なる。このために、挿入部21が第1部分11と第2部分12との間に挿入された状態で、第1貫通孔111、第2貫通孔121及び第3貫通孔長孔22には、ネジ等の締結具を挿入可能である。
挿入部21は、第1部分11と第2部分12との間に挿入された挿入状態において、第1部分11に対向する面(上面)と、第2部分12に対向する面(下面)とのうち少なくとも一方に傾斜面を有する。傾斜面は、前後方向に対して傾斜する。傾斜面は、平面で構成するのが好ましいが、曲面であってもよい。
本実施形態では、挿入部21は、その上下方向を二等分する面に対して略対称形状である。すなわち、図7に示すように、挿入部21は、上面に第1傾斜面21bを有し、下面に第2傾斜面21cを有する。2つの傾斜面21b、21cの存在により、挿入状態の挿入部21は、前方から後方に向けて上下方向の長さ(幅)が小さくなっている。挿入部21は、端面21a側の上下方向の長さが大きくなるように前後方向に傾斜する傾斜面21b、21cを有する。なお、挿入部21は、上面及び下面のうちの一方(本例では上面)にのみ傾斜面を有してもよい。また、挿入部21の上面及び下面は、場合によっては、前後方向と平行な平面であってもよい。
挿入部21は、前後方向において、端面21aと反対側の端部に、上下方向に延びる逆挿入防止突起23を有する。本実施形態では、逆挿入防止突起23は、左右方向の一方側の端部に設けられる。場合によっては、逆挿入防止突起23は、左右方向の両方の端部に設けられてもよい。逆挿入防止突起23は、挿入部21の上面及び下面の両方、又は一方に設けられてよい。本実施形態では、逆挿入防止突起23は上面にのみ設けられる。逆挿入防止突起23は、挿入部21の上面から上方に延びる壁部である。端面21aが後側となる向きで挿入部21が挿入口10aに入れられる場合に、逆挿入防止突起23が雌型部材10の一部に当たり、挿入部21は挿入口10aから内側に入れることができない。
なお、上述のように、第1部分11の前方の角部には切り欠き112が形成されている。この切り欠き112の存在により、挿入部21は、正しい向きで挿入口10aから挿入された場合、逆挿入防止突起23によって前後方向の動きを妨げられない。逆挿入防止突起23は、挿入部21が端面21aと反対側から挿入口10aに挿入されるのを防止できればよい。当該目的を達成できる範囲で、逆挿入防止突起23は、その位置、大きさ、形状が適宜変更されてよい。
雄型部材20は、左右方向から挿入部21を挟む一対の抜け止め部24a、24bを有する。一対の抜け止め部24a、24bは、挿入部21の左右方向を二等分する平面に対して略対称である。上下方向において、一対の抜け止め部24a、24bのそれぞれは、第1部分11と第2部分12との間隔より大きな幅の部分を有する。これにより、第1部分11と第2部分12との間に挿入部21が挿入された状態において、雄型部材20が雌型部材10から左右方向に抜け落ちることを防止できる。
図8は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1が適用された電気機器の一例である冷蔵庫100を背面側から見た概略平面図である。冷蔵庫100は、本体部101と電源コード102とを備える。図8に示すように、冷蔵庫100の背面側においては、電源コード102の一部が、ケーブル固定装置1によって本体部101に対して固定される。詳細には、電源コード102は、その根元側がケーブル固定装置1によって固定される。ここで、根元側とは、冷蔵庫100の内部配線と接続される側のことを指している。電源コード102は、根元側が固定されているために、電源コード102に対する引っ張り力が内部配線との接続部に伝達されることを防止できる。
図9は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫100が備える取付面103の構成を示す概略平面図である。取付面103には、ケーブル固定装置1が取り付けられる。本実施形態では、取付面103は本体部101の背面に設けられる。取付面103には、角穴部103aとネジ穴部103bとが設けられる。角穴部103aは、取付面103と直交する方向に延びる。角穴部103aは平面視において略矩形状である。ネジ穴部103aは、取付面103と直交する方向に延び、その内周面に雌ネジが形成されている。
図10は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1が取付面103に取り付けられた状態を示す概略断面図である。図10における破線は、ケーブル固定装置1が取付面103に取り付けられる際の途中段階の状態を示している。図10には、電源コード102も示されている。
主に図10を参照しながら、ケーブル固定装置1を用いて電源コード102を本体部101に固定する手順の一例を示す。まず、電源コード102を雌型部材10に引っ掛ける。具体的には、第1部分11と第2部分12との間に電源コード102を通す。次に、雄型部材20を雌型部材10に係合させる。具体的には、挿入部21を挿入口10aから挿入して、第1部分11と第2部分12との間に位置させる。これにより、図1に示す状態が得られる。電源コード102は、図1に示すケーブルCの一例である。
なお、本実施形態では、挿入部21に逆挿入防止突起23が設けられている。このために、雌型部材10に対する挿入部21の向きを間違えることなく、効率良く挿入部21の挿入を行える。
また、本実施形態では、挿入口10aの上下方向の長さH(図4参照)に比べて、端面21aの上下方向の長さh(図6参照)の方が大きい。このために、挿入部21は、挿入口10aを押し広げながら挿入される。一方、第1部分11と第2部分12との間に挿入された挿入部21は、雌型部材10の弾性力の存在により、挿入口10aから簡単に抜け出すことはできない。また、雄型部材20は、挿入部21を挟む一対の抜け止め部24a、24bを有するために、第1部分11と第2部分12との間に入れられた挿入部21は雌型部材10の側面から脱落しない。
したがって、ケーブル固定装置1は、取付面103に取り付けられる前に電源コード102をある程度保持することができる。すなわち、本実施形態のケーブル固定装置1によれば、ケーブル固定装置1に対する電源コード102の取り付けを制約の少ない状態で行えるために、電源コード102の固定作業を効率良く行える。なお、ケーブル固定装置1は、必要であれば、雌型部材10を先に取付面103に固定することも可能である。
電源コード102の取り付けが先に行われたケーブル固定装置1は、突出部14が角穴部103aに挿入された状態で取付面103上に載置され、締結具によって取付面103に固定される。本実施形態では、締結具はネジ104である。詳細には、ネジ104は、第1貫通孔111、第3貫通孔22及び第2貫通孔121を介して、先端側がネジ穴部103bに螺合される。突出部14が角穴部103aに挿入されているために、ネジ104の締め付けの際に雌型部材10が回転することを防止でき、効率良く作業を行える。
また、本実施形態のケーブル固定装置1では、挿入部21が傾斜面21b、21cを有する。また、挿入部21において、ネジ104は長孔状の第3貫通孔22に通される。このために、ネジ104の締め付けによって、撓んだ雌型部材10から力を受けて雄型部材20は自動的に前進して電源コード102を第3部分13(雌型部材10)に向けて押し付ける。したがって、電源コード102の固定作業を簡単且つ効率良く行える。雌型部材10に引っ掛けられるケーブルの径の違いによって、雄型部材20の挿入口10aからの前進量は自動的に調節される。このために、電源コード102の径が異なっても、同様の作業で適切に電源コード102の固定を行うことができる。
図11は、本発明の第1実施形態に係るケーブル固定装置1における電源コード102の固定状態を示す断面模式図である。本実施形態では、挿入部21の端面21aが左右方向に段差を有する。このために、雌型部材10と雄型部材20との間に配置される電源コード102は、真っ直ぐではなく波打った形状で固定される。この結果、電源コード102が引っ張られた場合でも、電源コード102をより動き難くできる。
以上のように、第1実施形態のケーブル固定装置1は、径の異なる複数種類のケーブルに対応可能である。また、ケーブル固定装置1は、取付対象物(例えば冷蔵庫)に取り付けられる前に、ケーブルに取り付けることが可能である。更に、ケーブル固定装置1によれば、1本のネジでケーブルの取付対象物に対する固定が可能である。すなわち、第1実施形態のケーブル固定装置1は、複数種類のケーブルを作業効率良く簡単に取付対象物に固定することが可能である。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態のケーブル固定装置について説明する。第2実施形態のケーブル固定装置は、第1実施形態のケーブル固定装置1の構成と概ね同様である。第2実施形態のケーブル固定装置の説明にあたっては、第1実施形態と重複する部分については同一の符号を付し、特に説明の必要がない場合には、その説明を省略する。
図12は、本発明の第2実施形態に係るケーブル固定装置2の概略断面図である。雌型部材10は、第1実施形態と同様に、第1貫通孔111を有する第1部分11と、第2貫通孔121を有する第2部分12とを有する。第1貫通孔111と第2貫通孔121の少なくともいずれか一方には、内面に雌ネジ部Sが設けられている。この点、第1実施形態と異なる。
本実施形態では、詳細には、第1貫通孔111の内面の一部に雌ネジ部Sが設けられている。ただし、これは例示である。例えば、第1貫通孔111の内面全体に雌ネジ部が設けられてもよい。また、第1貫通孔111に代えて、或いは、第1貫通孔111に加えて、第2貫通孔121の内面に雌ネジ部が設けられてもよい。雌ネジ部Sが設けられることで、雌型部材10と雄型部材20との間にケーブルCを挟んだ状態で、ケーブル固定装置2にネジ104を仮止めすることができる。このために、ケーブル固定装置2が取付対象部に取り付けられる前に、ケーブル固定装置2からケーブルCが外れてしまう可能性を低減できる。
なお、第1貫通孔111及び第2貫通孔121の少なくとも一方に設けられる雌ネジ部Sは、ネジ104を取付対象物に取り付ける際に、ねじ切れる程度に設けられるのが好ましい。また、場合によっては、第1貫通孔111及び第2貫通孔121に雌ネジ部Sを設けず、ネジ104がセルフタップネジである構成としてもよい。
第2実施形態のケーブル固定装置2は、第1実施形態と同じ効果を有する。また、第2実施形態のケーブル固定装置2によれば、ネジ104の仮止めによって、作業途中においてケーブルCが外れる可能性を低減できる。更に、ネジ104が仮止めできるために、作業中にネジ104を紛失する可能性を低減できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態のケーブル固定装置について説明する。第3実施形態のケーブル固定装置は、第1実施形態のケーブル固定装置1の構成と概ね同様である。第3実施形態のケーブル固定装置の説明にあたっては、第1実施形態と重複する部分については同一の符号を付し、特に説明の必要がない場合には、その説明を省略する。
図13は、本発明の第3実施形態に係るケーブル固定装置3の概略側面図である。図13に示すように、第3実施形態のケーブル固定装置3は、雌型部材10と雄型部材20とを連結する可能性部材30を有する。すなわち、雌型部材10と雄型部材20とは1つに繋がった部材となっており、この点、第1実施形態の構成と異なる。本実施形態では、可撓性部材30の一端は、第2部分12と繋がる。可撓性部材30の他端は挿入部21と繋がる。
可撓性部材30は、雌型部材10及び雄型部材20と同一の材質であってよい。また、可撓性部材30は、雌型部材10及び雄型部材20と異なる材質の部材であってもよい。この場合には、可撓性部材30は、締結具又は接着剤等によって雌型部材10及び雄型部材20に連結される。可撓性部材30は、雌型部材10及び雄型部材20に繋がる端部側に比べて中央部側が薄く設けられるのが好ましい。これにより、可撓性部材30は、湾曲し易くなる。
図14は、本発明の第3実施形態に係るケーブル固定装置3の概略側面図で、雄型部材20が雌型部材10に挿入された状態を示す図である。雄型部材20は、図13に示す状態から反転されて、雌型部材10に挿入される。本実施形態では、雄型部材20の挿入方向を間違え難い。このために、雄型部材20は逆挿入防止突起23を有しなくてもよい。
本実施形態のケーブル固定装置3では、雌型部材10と雄型部材20とが連結されているので、作業時に雌型部材10と雄型部材20を別々に準備する必要がない。このために、作業性を向上することが可能である。その他、第3実施形態のケーブル固定装置3は、第1実施形態と同一の効果を有する。
<その他>
以上に示した実施形態や変形例の構成は、本発明の例示にすぎない。実施形態や変形例の構成は、本発明の技術的思想を超えない範囲で適宜変更されてもよい。また、複数の実施形態及び変形例は、可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
また、本発明のケーブル固定装置は、冷蔵庫に限らず、電源コードを有する他の電気機器にも適用可能である。また、本発明のケーブル固定装置は、電源コードの固定に限らず、他のケーブルの固定にも適用可能である。
1、2、3 ケーブル固定装置
10 雌型部材
10a 挿入口
11 第1部分
12 第2部分
13 第3部分
14 突出部
20 雄型部材
21 挿入部
21a 端面
21b、21c 傾斜面
22 第3貫通孔
23 逆挿入防止突起
24a、24b 抜け止め部
30 可撓性部材
100 冷蔵庫(電気機器)
102 電源コード(ケーブル)
104 ネジ
111 第1貫通孔
121 第2貫通孔
C ケーブル
S 雌ネジ部

Claims (8)

  1. 取付面に取り付け可能な雌型部材と、
    前記雌型部材と対になってケーブルを固定する雄型部材と、
    を備えるケーブル固定装置であって、
    前記雌型部材は、
    第1貫通孔を有する第1部分と、
    前記第1部分と間隔をあけて対向配置され、第2貫通孔を有する第2部分と、
    前記第1部分と前記第2部分とを連結する弾性変形可能な第3部分と、
    を有し、
    前記雄型部材は、
    前記第1部分と前記第2部分との間に挿入され、前記第3部分との間で前記ケーブルを挟む端面を有する挿入部と、
    前記挿入部に設けられて当該挿入部の挿入方向に延びる長孔状の第3貫通孔と、
    を有し、
    前記挿入部は、挿入状態において前記第1部分に対向する面と、前記第2部分に対向する面とのうちの少なくとも一方に、前記端面側の前記対向方向の長さが大きくなるように前記挿入方向に対して傾斜する傾斜面を有し、
    前記挿入部が前記第1部分と前記第2部分との間に挿入された状態で、前記第1貫通孔、前記第2貫通孔及び前記第3貫通孔が前記対向方向に重なる、ケーブル固定装置。
  2. 前記端面の前記対向方向の長さは、前記雌型部材に形成される挿入口の前記対向方向の長さよりも大きい、請求項1に記載のケーブル固定装置。
  3. 前記端面は、前記挿入方向及び前記対向方向と直交する方向に段差を有する、請求項1又は2に記載のケーブル固定装置。
  4. 前記挿入部は、前記端面と反対側の端部に、前記対向方向に延びる逆挿入防止突起を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のケーブル固定装置。
  5. 前記1部分と前記第2部分とのいずれか一方に、外方に突出する突出部が設けられている、請求項1から4のいずれか1項に記載のケーブル固定装置。
  6. 前記第1貫通孔と前記第2貫通孔の少なくともいずれか一方には、内面に雌ネジ部が設けられている、請求項1から5のいずれか1項に記載のケーブル固定装置。
  7. 前記雌型部材と前記雄型部材とを連結する可撓性部材を有する、請求項1から6のいずれか1項に記載のケーブル固定装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載のケーブル固定装置をケーブルとともに固定する前記取付面を備え、
    一つのネジを用いて前記取付面に前記ケーブル固定装置を固定するとともに、
    前記ネジの締め付けにより、前記雄型部材の前記端面が前記雌型部材の前記第3部分に向かって移動して前記ケーブルを前記雌型部材に押し付けて固定する電気機器。
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