JP5236252B2 - 配線ボックス装置、ビス固定具、および配線ボックス - Google Patents

配線ボックス装置、ビス固定具、および配線ボックス Download PDF

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Description

この発明は、器具がビスを用いて取り付け固定される配線ボックス装置、ビス固定具、および配線ボックスに関するものである。
従来、配線ボックスとして、図11に示されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。この配線ボックス14は、建物の壁11の裏側に配備されるものであって、配線ボックス14には、器具12がビス13を用いて取り付け固定された。ここで、配線ボックス14は、ボックス本体15の周壁15aから内側へ突出したボス部15bを備えており、そのボス部15bに、ビス13を固定するためのビス固定具16が収容されていた。そして、このビス固定具16は、基板部16aから延設された弾性片16bを備えており、その弾性片16bが、ボス部15bの挿入孔15cに挿入されたビス13の雄ねじに係合することで、そのビス13の抜けを阻止した。
特開2007−74808号
ところで、前記従来の配線ボックス14にあっては、ビス13を、ボス部15bの挿入孔15cに押し込んだ後に、締め込むように回動すると、ビス固定具16の弾性片16bが、ビス頭部13a側に反り返るように変形してしまい、しっかりと締め込むことができない虞があった。
この発明は、上記した従来の欠点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、ビスをしっかりと締め込むことができる配線ボックス装置、ビス固定具、および配線ボックスを提供することにある。
この発明に係る配線ボックス装置、ビス固定具、および配線ボックスは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。すなわち、
請求項1に記載の発明に係る配線ボックス装置は、ビスと、器具が前記ビスを用いて取り付け固定される配線ボックスとからなる。ここにおいて、前記配線ボックスは、ボックス本体と、前記ビスを固定するためのビス固定具とからなる。そして、前記ボックス本体は、前記器具が取り付けられる器具取付部を備える。さらに、前記器具取付部は、前記ビスが挿入されるビス挿入孔と、そのビス挿入孔に連通して前記ビス固定具が収容される収容部とを有する。一方、前記ビス固定具は、前記ビス挿入孔に向かって延設される弾性片を備え、その弾性片の先端部分が、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に係合してそのビスを抜け止め状態に係止する係止部となる。そこで、前記弾性片は、前記ビス軸外周面に係合する前から、前記ビスのビス軸心に対する角度が45°以内にあるように、前記ビスの前記ビス挿入孔への挿入方向へ向けて傾斜しており、前記角度が、前記ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、前記ビス軸外周面に係合するよう構成される。さらに、前記弾性片の先端は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に沿うように、弧状に形成されるとともに、その弧状部分の両側においては、前記係止部は、前記ビス軸心との角度が大きくなるよう折れ曲がって形成される。
これにより、配線ボックスに器具を取り付けるには、ボックス本体の器具取付部に設けられたビス挿入孔に、ビスを押し込むようにして挿入する。こうすることで、器具取付部の収容部に収容されたビス固定具の弾性片の先端部分の係止部が、ビス軸外周面に係合してビスを抜け止め状態にする。そこで、ビスを締め込むように回動すると、ビス軸外周面に係合した弾性片が、ビスの抜け方向へ撓もうとする。しかし、ビス軸外周面に係合する前から、ビス軸心に対する角度が45°以内にあり、その角度が、ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、ビス軸外周面に係合する、弾性片は、この撓みに対する突っ張り力が大きく、撓みに対して強く抵抗するため、ビスは、ビス固定具、ひいては器具取付部にしっかりと締め込まれる。このようにして、ビスがボックス本体の器具取付部に確実に固定され、器具は、配線ボックスに強固に取り付け固定される。
また、請求項2に記載の発明に係る配線ボックス装置は、請求項1に記載の配線ボックス装置において、前記ビス固定具は、一対の側板部とそれら側板部の一側を連結する連結板部とで全体がほぼU字状あるいはほぼコ字状に形成された基体を備える。そこで、前記連結板部は、前記ビスが挿通される通孔を備えて、前記ビスの挿入方向に交差するように配置される。そして、前記側板部は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスの側方に、そのビスを挟むように立設され、前記弾性片は、前記側板部から延設される。
また、請求項3に記載の発明に係る配線ボックス装置は、請求項1または2に記載の配線ボックス装置において、前記ビス固定具は、金属製となっている。
また、請求項4に記載の発明に係る配線ボックス装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線ボックス装置において、前記ビス軸外周面のねじ山の、ビス軸基端側となる第1面は、ビス軸先端側となる第2面より、前記ビス軸心に対する角度が大となっている。このように、ねじ山における第1面の角度と第2面の角度を設定することで、ねじ山の第1面に係合する弾性片によってビスを的確に係止することができる。
また、請求項5に記載の発明に係る配線ボックス装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配線ボックス装置において、前記ビス軸外周面に係合している前記弾性片の、前記ビス軸心に対する角度は、前記ビス軸外周面のねじ山の、ビス軸先端側となる第2面の、前記ビス軸心に対する角度以上となっている。このように、弾性片の角度とねじ山の第2面の角度との関係を設定することで、弾性片をねじ山の第1面に深く係合させることができる。
また、請求項6に記載の発明に係るビス固定具は、器具がビスを用いて取り付け固定される配線ボックスの器具取付部に収容されて、前記ビスを固定するための、ビス固定具である。このビス固定具は、前記器具取付部のビス挿入孔に向かって延設される弾性片を備え、その弾性片の先端部分が、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に係合してそのビスを抜け止め状態に係止する係止部となる。そして、前記弾性片は、前記ビス軸外周面に係合する前から、前記ビスのビス軸心に対する角度が45°以内にあるように、前記ビスの前記ビス挿入孔への挿入方向へ向けて傾斜しており、前記角度が、前記ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、前記ビス軸外周面に係合するよう構成される。さらに、前記弾性片の先端は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に沿うように、弧状に形成されるとともに、その弧状部分の両側においては、前記係止部は、前記ビス軸心との角度が大きくなるよう折れ曲がって形成される。
これにより、このビス固定具が設けられた配線ボックスに器具を取り付けるには、配線ボックスの器具取付部に設けられたビス挿入孔に、ビスを押し込むようにして挿入する。こうすることで、器具取付部に収容されたビス固定具の弾性片の先端部分の係止部が、ビス軸外周面に係合してビスを抜け止め状態にする。そこで、ビスを締め込むように回動すると、ビス軸外周面に係合した弾性片が、ビスの抜け方向へ撓もうとする。しかし、ビス軸外周面に係合する前から、ビス軸心に対する角度が45°以内にあり、その角度が、ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、ビス軸外周面に係合する、弾性片は、この撓みに対する突っ張り力が大きく、撓みに対して強く抵抗するため、ビスは、ビス固定具、ひいては器具取付部にしっかりと締め込まれる。このようにして、ビスが配線ボックスの器具取付部に確実に固定され、器具は、配線ボックスに強固に取り付け固定される。
また、請求項7に記載の発明に係る配線ボックスは、器具がビスを用いて取り付け固定される配線ボックスであって、ボックス本体と、前記ビスを固定するためのビス固定具とからなる。ここにおいて、前記ボックス本体は、前記器具が取り付けられる器具取付部を備える。そして、前記器具取付部は、前記ビスが挿入されるビス挿入孔と、そのビス挿入孔に連通して前記ビス固定具が収容される収容部とを有する。一方、前記ビス固定具は、前記ビス挿入孔に向かって延設される弾性片を備え、その弾性片の先端部分が、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に係合してそのビスを抜け止め状態に係止する係止部となる。そこで、前記弾性片は、前記ビス軸外周面に係合する前から、前記ビスのビス軸心に対する角度が45°以内にあるように、前記ビスの前記ビス挿入孔への挿入方向へ向けて傾斜しており、前記角度が、前記ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、前記ビス軸外周面に係合するよう構成される。さらに、前記弾性片の先端は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に沿うように、弧状に形成されるとともに、その弧状部分の両側においては、前記係止部は、前記ビス軸心との角度が大きくなるよう折れ曲がって形成される。
これにより、この配線ボックスに器具を取り付けるには、ボックス本体の器具取付部に設けられたビス挿入孔に、ビスを押し込むようにして挿入する。こうすることで、器具取付部の収容部に収容されたビス固定具の弾性片の先端部分の係止部が、ビス軸外周面に係合してビスを抜け止め状態にする。そこで、ビスを締め込むように回動すると、ビス軸外周面に係合した弾性片が、ビスの抜け方向へ撓もうとする。しかし、ビス軸外周面に係合する前から、ビス軸心に対する角度が45°以内にあり、その角度が、ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、ビス軸外周面に係合する、弾性片は、この撓みに対する突っ張り力が大きく、撓みに対して強く抵抗するため、ビスは、ビス固定具、ひいては器具取付部にしっかりと締め込まれる。このようにして、ビスがボックス本体の器具取付部に確実に固定され、器具は、配線ボックスに強固に取り付け固定される。
この発明に係る配線ボックス装置、ビス固定具、および配線ボックスによれば、ビスをビス挿入孔に挿入して、ビスを締め込むように回動したとき、ビス軸外周面に係合する前から、ビス軸心に対する角度が45°以内にあり、その角度が、ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、ビス軸外周面に係合する、弾性片が、自身の撓みに対して強く抵抗するため、ビスを器具取付部にしっかりと締め込むことができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施の形態を示す。図中符号1は、建物の壁である。2は、器具であって、コンセントとかスイッチ等の配線器具2a(器具本体)が保持パネル2bに取り付けられてなる。3は、ビスである。4は、前記器具2がビス3を用いて取り付け固定される配線ボックスである。10は、前記ビス3と前記配線ボックス4とからなる配線ボックス装置である。
ここで、器具2においては、保持パネル2bが枠状に形成されており、その枠内に、配線器具2aが取り付けられる。そして、保持パネル2bには、その各側、例えば上下の各側に、ビス3が挿通される孔2cが形成されている。
配線ボックス4は、ボックス本体5と、前記ビス3を固定するためのビス固定具6とからなる。ここにおいて、ボックス本体5は、前記器具2が取り付けられる器具取付部5aを備える。この器具取付部5aは、前記ビス3が挿入されるビス挿入孔5bと、そのビス挿入孔5bに連通してビス固定具6が収容される収容部5cとを有する。一方、ビス固定具6は、ビス挿入孔5bに向かって延設される弾性片6aを備え、その弾性片6aの先端部分が、ビス挿入孔5bに挿入されたビス3のビス軸外周面3aに係合してそのビス3を抜け止め状態に係止する係止部6bとなっている。そして、弾性片6aは、ビス3のビス軸心3bに対する角度A3が45°以内にあるように、ビス3のビス挿入孔5bへの挿入方向Pへ向けて傾斜した状態で、ビス軸外周面3aに係合するよう構成されている。
ところで、ビス軸心3bに対する弾性片6aの角度A3は、弾性片6aがビス軸外周面3aに係合する前から、つまりビス固定具6が単独の状態で、45°以内にあるのが好ましい。こうすることで、ビス3をビス挿入孔5bに挿入する際、弾性片6aは、ビス3に押されて容易に変形し、この挿入がし易くなる。そして、角度A3は、弾性片6aがビス軸外周面3aに係合したときには、係合する前の角度以下となることから、角度A3が、弾性片6aがビス軸外周面3aに係合する前において45°以内にあれば、係合したときには、当然に45°以内にある。
具体的には、ボックス本体5は、例えば合成樹脂製であって、前側が開放された箱形形状、例えば直方体形状をしている。そこで、前記器具取付部5aは、ボックス本体5の周壁5eの前端部分から、内側に突出するようにして形成される。そして、この器具取付部5aに、ボックス本体5の前側から後方に向かって、前記ビス挿入孔5bが形成される。さらに、器具取付部5aには、前記収容部5cが、ビス挿入孔5bと交差する方向に延設されて、その交差する方向に開口するよう形成されている。詳細には、収容部5cは、ビス挿入孔5bと直交する方向に延設されて、その直交する方向に開口(図示実施の形態においては、ボックス本体5の周壁5e外面に開口)している。そして、この収容部5cは、図3に示すように、前側の幅広部5fと、後ろ側の幅狭部5gとから構成されている。
ビス固定具6は、金属製であって、ばね性を有する板材、例えば、鋼板とか銅合金板等の金属板からなる。このビス固定具6は、ビス3の挿入方向Pに並ぶ二つの基板部6c、6cと、それら基板部6c、6cを一側で連結する連結片6dと、各基板部6cから延設される前記弾性片6aとからなる。詳細には、各基板部6cは、ビス軸心3bに対して直交位置し、基板部6cには、ビス3が挿通される孔6eが明けられている。そして、弾性片6aは、基板部6cにおける孔6eの周縁(詳しくは、連結片6dとは反対側の周縁)からその基板部6cと平行となるように延設される第1弾性部6fと、先端側ほどビス3の挿入方向P側に位置するように、前記第1弾性部6fから折れ曲がってビス3の挿入方向P側に傾くようにして延設される第2弾性部6gとからなる。そして、この第2弾性部6gの先端部分が、ビス3を抜け止め状態に係止する前記係止部6bとなり、この第2弾性部6gが、ビス軸心3bに対する角度A3が45°以内にあるように、ビス3のビス挿入孔5bへの挿入方向Pへ向けて傾斜した状態で、ビス軸外周面3aに係合することとなる。そして、弾性片6aの先端、つまり第2弾性部6gの先端は、ビス挿入孔5bに挿入されたビス3のビス軸外周面3aに沿うように、弧状に形成されるとともに、弾性片6aの係止部6bは、弧状部分の両側においては、ビス軸心3bとの角度が大きくなるよう折れ曲がって形成されている(図2、図4参照)。
このような構成のビス固定具6は、器具取付部5aに設けられた収容部5cに収容されるが、このとき、ビス固定具6の大半は、幅広部5fに収容され、第2弾性部6g、6gのうちの、ビス3の挿入方向P側の第2弾性部6gのみが、幅狭部5gに収容される(図3参照)。
ビス3にあっては、通常のメートルねじではなく専用のねじが用いられる。このビス3は、図5に示すように、ねじ山が異形形状をしており、ビス軸外周面3aにおけるねじ山の、ビス軸基端側(つまり、ビス3の頭部側)となる第1面3cは、ビス軸先端側となる第2面3dより、ビス軸心3bに対する角度が大となっている。その一方で、ビス軸外周面3aに係合している弾性片6aの、ビス軸心3bに対する角度A3は、前記第2面3dの、ビス軸心3bに対する角度A2以上となっている。詳細には、前記第1面3cの、ビス軸心3bに対する角度A1は、例えば、90°であって、前記第2面3dの、ビス軸心3bに対する角度A2は、例えば、30°となっている。そこで、ビス軸外周面3aに係合している弾性片6a(詳しくは、第2弾性部6g)の、ビス軸心3bに対する角度A3は、30°〜45°の範囲内となる。
次に、以上の構成からなる配線ボックス4および配線ボックス装置10の作用効果について説明する。この配線ボックス4は、予め、壁1の裏側の柱等に、木ねじ等の固着具により取り付けられている。そこで、この配線ボックス4に器具2を取り付けるには、配線ボックス4に対応して壁1に明けられた壁孔1a部分における、壁1の表面に、器具2を宛がう。その後、ビス3を器具2(詳細には、保持パネル2b)に明けられた孔2cに通し、続いて、ボックス本体5の器具取付部5aに設けられたビス挿入孔5bに、ビス3を押し込むようにして挿入する。こうすることで、器具取付部5aの収容部5cに収容されたビス固定具6における弾性片6aの先端部分の係止部6bが、ビス軸外周面3aに係合してビス3を抜け止め状態にする。そこで、ビス3を締め込むように回動すると、ビス軸外周面3aに係合した弾性片6aが、ビス3の抜け方向Qへ撓もうとする。しかし、ビス軸心3bに対する角度A3が45°以内にある弾性片6aは、この撓みに対する突っ張り力が大きく、撓みに対して強く抵抗し、このため、ビス3は、ビス固定具6、ひいては器具取付部5aにしっかりと締め込まれる。すなわち、ビス3をビス挿入孔5bに挿入して、ビス3を締め込むように回動したとき、ビス軸心3bに対する角度A3が45°以内にある弾性片6aが、自身の撓みに対して強く抵抗するため、ビス3を器具取付部5aにしっかりと締め込むことができる。そして、これによって、ビス3がボックス本体5の器具取付部5aに確実に固定され、器具2は、配線ボックス4に強固に取り付け固定される。
また、ビス固定具6は、金属製であることから、弾性片6aにおける弾性力を高めることができるとともに、その弾性力を長期に渡って保つことができる。
また、ビス3にあっては、ねじ山における、ビス軸基端側となる第1面3cを、ビス軸先端側となる第2面3dより、ビス軸心3bに対する角度を大となるよう設定することで、つまりA1>A2とすることで、ビス軸外周面3aにおけるねじ山の前記第1面3cに係合する弾性片6aによってビス3を的確に係止することができる。そして、ビス軸外周面3aに係合している弾性片6aの、ビス軸心3bに対する角度A3を、第2面3dの、ビス軸心3bに対する角度A2以上となるよう設定することで、弾性片6aを、ねじ山の第1面3cに深く係合させることができる。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、ボックス本体5は、一体に形成されたものでなくとも、例えば、箱形のボックス部材と、そのボックス部材の前面に取り付けられる枠部材とからなる等、複数部材が組み合わされて形成されてもよい。
また、ビス固定具6は、基板部6cおよび弾性片6aを、ビス3の挿入方向Pに並ぶようにして二つ備えているが、基板部6cおよび弾性片6aを一つ備えるものであってもよく、また、三つ以上備えるものであってもよい。また、弾性片6aは、一つの基板部6cにつき一つ設けられているが、複数設けられてもよい。すなわち、弾性片6aは、例えば、ビス3を挟んで対向するように一対設けられたり、放射状に三つ以上設けられたりしてもよい。
また、ビス固定具6は、図6および図7に示すように、一対の側板部6h、6hとそれら側板部6h、6hの一側を連結する連結板部6iとで全体がほぼU字状もしくはほぼコ字状に形成された基体6jを備えてもよい。ここで、連結板部6iは、ビス3が挿通される通孔6kを備えて、ビス3の挿入方向Pに交差するように配置される。側板部6h、6hは、ビス挿入孔5bに挿入されたビス3の側方に、そのビス3を挟むように立設される。そして、弾性片6aは、この側板部6hからビス軸外周面3aへ向けて(つまり、内側へ向けて)延設される。ここにおいて、連結板部6iは、側板部6h、6hの、ビス3の挿入方向P側を連結しているが、図8および図9に示すように、側板部6h、6hの、ビス3の抜け方向Q側を連結してもよい。また、弾性片6aは、各側板部6hに一つ設けられているが、図10に示すように、各側板部6hに、ビス3の挿入方向Pに並ぶようにして二つ設けられてもよく、また、三つ以上設けられてもよい。また、弾性片6aは、それぞれの側板部6h、6hで、設けられる数が同じでなくともよい。
また、ビス固定具6における弾性片6aの、ビス軸心3bに対する角度A3は、30°〜45°の範囲内となっていなくとも、30°未満であってもよい。
また、ビス軸外周面3aにおけるねじ山の、第1面の角度A1および第2面の角度A2は、前述の値に限定されるものではないのは勿論である。
また、ビス3は、ねじ山が異形形状をしていなくとも、通常のメートルねじ等であっても構わない。
この発明の一実施の形態の、縦断面図である。 同じく、図1におけるA部拡大図である。 同じく、図2におけるB矢視図である。 同じく、図2におけるC−C線による断面図である。 同じく、図2におけるD部拡大図である。 この発明の他の実施の形態の、要部拡大断面図である。 同じく、図6におけるE矢視図である。 この発明のさらに他の実施の形態の、要部拡大断面図である。 同じく、図8におけるF矢視図である。 この発明のさらに他の実施の形態の、要部拡大断面図である。 従来の配線ボックスを示す縦断面図である。
2 器具
3 ビス
3a ビス軸外周面
3b ビス軸心
3c 第1面
3d 第2面
4 配線ボックス
5 ボックス本体
5a 器具取付部
5b ビス挿入孔
5c 収容部
6 ビス固定具
6a 弾性片
6b 係止部
6h 側板部
6i 連結板部
6j 基体
6k 通孔
10 配線ボックス装置
P 挿入方向
Q 抜け方向
A1 ビスねじ山の第1面の角度
A2 ビスねじ山の第2面の角度
A3 弾性片の角度

Claims (7)

  1. ビスと、器具が前記ビスを用いて取り付け固定される配線ボックスとからなる、配線ボックス装置であって、
    前記配線ボックスは、ボックス本体と、前記ビスを固定するためのビス固定具とからなり、
    前記ボックス本体は、前記器具が取り付けられる器具取付部を備え、
    前記器具取付部は、前記ビスが挿入されるビス挿入孔と、そのビス挿入孔に連通して前記ビス固定具が収容される収容部とを有し、
    前記ビス固定具は、前記ビス挿入孔に向かって延設される弾性片を備え、その弾性片の先端部分が、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に係合してそのビスを抜け止め状態に係止する係止部となり、かつ、
    前記弾性片は、前記ビス軸外周面に係合する前から、前記ビスのビス軸心に対する角度が45°以内にあるように、前記ビスの前記ビス挿入孔への挿入方向へ向けて傾斜しており、前記角度が、前記ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、前記ビス軸外周面に係合するよう構成され、さらに、
    前記弾性片の先端は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に沿うように、弧状に形成されるとともに、その弧状部分の両側においては、前記係止部は、前記ビス軸心との角度が大きくなるよう折れ曲がって形成されていることを特徴とする、配線ボックス装置。
  2. 前記ビス固定具は、一対の側板部とそれら側板部の一側を連結する連結板部とで全体がほぼU字状あるいはほぼコ字状に形成された基体を備え、
    前記連結板部は、前記ビスが挿通される通孔を備えて、前記ビスの挿入方向に交差するように配置され、
    前記側板部は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスの側方に、そのビスを挟むように立設され、
    前記弾性片は、前記側板部から延設されることを特徴とする、請求項1に記載の配線ボックス装置。
  3. 前記ビス固定具は、金属製であることを特徴とする、請求項1または2に記載の配線ボックス装置。
  4. 前記ビス軸外周面のねじ山の、ビス軸基端側となる第1面は、ビス軸先端側となる第2面より、前記ビス軸心に対する角度が大となっていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線ボックス装置。
  5. 前記ビス軸外周面に係合している前記弾性片の、前記ビス軸心に対する角度は、前記ビス軸外周面のねじ山の、ビス軸先端側となる第2面の、前記ビス軸心に対する角度以上であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の配線ボックス装置。
  6. 器具がビスを用いて取り付け固定される配線ボックスの器具取付部に収容されて、前記ビスを固定するための、ビス固定具であって、
    前記器具取付部のビス挿入孔に向かって延設される弾性片を備え、その弾性片の先端部分が、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に係合してそのビスを抜け止め状態に係止する係止部となり、かつ、
    前記弾性片は、前記ビス軸外周面に係合する前から、前記ビスのビス軸心に対する角度が45°以内にあるように、前記ビスの前記ビス挿入孔への挿入方向へ向けて傾斜しており、前記角度が、前記ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、前記ビス軸外周面に係合するよう構成され、さらに、
    前記弾性片の先端は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に沿うように、弧状に形成されるとともに、その弧状部分の両側においては、前記係止部は、前記ビス軸心との角度が大きくなるよう折れ曲がって形成されていることを特徴とする、ビス固定具。
  7. 器具がビスを用いて取り付け固定される配線ボックスであって、
    ボックス本体と、前記ビスを固定するためのビス固定具とからなり、
    前記ボックス本体は、前記器具が取り付けられる器具取付部を備え、
    前記器具取付部は、前記ビスが挿入されるビス挿入孔と、そのビス挿入孔に連通して前記ビス固定具が収容される収容部とを有し、
    前記ビス固定具は、前記ビス挿入孔に向かって延設される弾性片を備え、その弾性片の先端部分が、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に係合してそのビスを抜け止め状態に係止する係止部となり、かつ、
    前記弾性片は、前記ビス軸外周面に係合する前から、前記ビスのビス軸心に対する角度が45°以内にあるように、前記ビスの前記ビス挿入孔への挿入方向へ向けて傾斜しており、前記角度が、前記ビス軸外周面に係合する前の前記角度以下となって、前記ビス軸外周面に係合するよう構成され、さらに、
    前記弾性片の先端は、前記ビス挿入孔に挿入された前記ビスのビス軸外周面に沿うように、弧状に形成されるとともに、その弧状部分の両側においては、前記係止部は、前記ビス軸心との角度が大きくなるよう折れ曲がって形成されていることを特徴とする、配線ボックス。
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