以下、本発明に係るハゼ用取付具における一実施形態について、図1〜図7を参酌して説明する。
本実施形態に係るハゼ用取付具は、図1に示すように、屋根において突設され且つ所定方向に沿って延設される突条のハゼ部Xに取り付けられる。そして、ハゼ用取付具は、屋根上装置(例えばソーラーパネルの支持材やエアコンの室外機等)の被固定体(図示していない)Yを上部に固定することで、被固定体Yをハゼ部Xに固定させる。
また、ハゼ用取付具は、図1〜図5に示すように、ハゼ部Xを挟持する第1の挟持体(以下、「第1挟持体」ともいう)1及び第2の挟持体(以下、「第2挟持体」ともいう)2を備える。なお、第1挟持体1と第2挟持体2とは、互いに着脱自在に構成されている。
そして、ハゼ用取付具は、第1挟持体1に設けられる螺子孔131,131に螺合することにより、先端部31で第2挟持体2を挟持する方向(以下、「挟持方向」ともいう)に押す螺子体3,3を備える。さらに、ハゼ用取付具は、被固定体Yを固定するための固定体4を備える。
第1挟持体1は、上方に配置される本体部11と、本体部11の挟持方向の一方側から垂下する第1の垂下部(以下、「第1垂下部」ともいう)12と、第1垂下部12と対面するように、本体部11の挟持方向の他方側から垂下する第2の垂下部(以下、「第2垂下部」ともいう)13とを備える。また、第1挟持体1は、第2挟持体2とでハゼ部Xを挟持すべく、第1垂下部12から第2垂下部13に向けて突設される第1の挟持部(以下、「第1挟持部」ともいう)14を備える。
さらに、第1挟持体1は、螺子体3に押されて移動する第2挟持体2を、挟持方向に沿って案内する案内部15,15を備える。なお、第1挟持体1は、金属板を所定形状に打ち抜かれた(打ち抜き加工)後、所定位置で折り曲げられたり(折り曲げ加工)、溶接されたり(溶接加工)して、形成されている。
本体部11は、挟持方向の中途部で且つ挟持方向と直交する方向の中途部に、固定体4に挿通される孔部111を備える。また、本体部11は、平板状に形成されると共に、ハゼ部Xに取り付けられた際に、水平方向に沿って配置される。そして、本体部11は、上面部にて、被固定体Yを支持する。
第1垂下部12は、平板状に形成されている。そして、第1垂下部12は、本体部11の一端部から下方に向けて突出するように(垂下するように)配置されていると共に、本体部11と直交するように配置されている。
第2垂下部13は、平板状に形成されている。そして、第2垂下部13は、本体部11の他端部から下方に向けて突出するように(垂下するように)配置されている。また、第2垂下部13は、本体部11と直交するように配置されていると共に、第1垂下部12と平行となるように配置されている。
さらに、第2垂下部13は、螺子体3に螺合される螺子孔131,131を一対配設している。そして、各螺子孔131は、一対の垂下部12,13同士が対面する方向、即ち、挟持方向で貫通しているため、螺子体3に螺合されるのに伴って、第2垂下部13に対して螺子体3を挟持方向に移動させる。具体的には、各螺子孔131は、ナットであって、平板状の垂下部本体132に固定されている。
第1挟持部14は、平板状に形成されており、先端部でハゼ部Xを挟持する。そして、第1挟持部14は、第1垂下部12の下端部から挟持方向に向けて突出するように配置されている。これにより、第1挟持部14は、挟持方向と直交する方向に沿って長尺に配置されている。また、第1挟持部14は、本体部11と平行となるように配置されていると共に、第1垂下部12と直交するように配置されている。
各案内部15は、平板状に形成され、連結部16を介して、本体部11と連結されている。そして、一対の案内部15,15は、挟持方向において、本体部11の他方側(第2垂下部13側)に配置されていると共に、挟持方向と直交する方向において、本体部11の両側に配置されている。具体的には、各案内部15は、連結部16を介して本体部11から挟持方向と直交する方向に突設されている。
また、各案内部15は、本体部11と平行となるように配置されていると共に、上面部が挟持方向に沿うように配置されている。さらに、各案内部15は、本体部11よりも下方側に配置されている。そして、各案内部15は、上面部で、第2挟持体2を挟持方向に沿って案内する。なお、各連結部16は、平板状に形成されていると共に、本体部11や案内部15と傾斜して交差するように配置されている。
加えて、各案内部15は、挟持方向において、両側で本体部11と離間して配置されている。具体的には、本体部11と各案内部15との間には、挟持方向における他方側(第2垂下部13側)に、第2挟持体2を第1挟持体1に着脱させるための着脱用の間隙17が設けられると共に、挟持方向における一方側(第1垂下部12側)に、案内部15及び連結部16を折り曲げ加工により形成するための加工用の間隙18が設けられている。
第2挟持体2は、第1挟持体1に装着された際に、螺子体3の先端部31に押圧されるべく、第1及び第2垂下部12,13間に配置される押圧部21を備える。そして、第2挟持体2は、第1挟持部14とでハゼ部Xを挟持すべく、押圧部21から第1垂下部12に向けて突設される第2の挟持部(以下、「第2挟持部」ともいう)を備える。
また、第2挟持体2は、第1挟持体1の案内部15を内部に挿入させることで、案内部15を抜け止めする凹状の抜止部23,23を備える。さらに、第2挟持体2は、ハゼ部Xに取り付けられた際に、第1挟持体1の本体部11と共に被固定体Yを支持する支持部24を備える。なお、第2挟持体2は、金属板を所定形状に打ち抜かれた(打ち抜き加工)後、所定位置で折り曲げられて(折り曲げ加工)、形成されている。
押圧部21は、平板状に形成されている。また、押圧部21は、第2挟持体2が第1挟持体1に装着された際に、第1垂下部12や第2垂下部13と略平行となるように配置される。そして、押圧部21は、第2垂下部13と対面するように配置されており、第2垂下部13と対面する面が螺子体3の先端部31に当接される。
第2挟持部22は、平板状に形成されており、先端部でハゼ部Xを挟持する。また、第2挟持部22は、押圧部21と直交する方向(挟持方向)に、押圧部21の下端部から突出するように配置されている。これにより、第2挟持部22は、挟持する方向と直交する方向に沿って長尺に配置されている。また、第2挟持部22は、第2挟持体2が第1挟持体1に装着された際に、第1挟持部14と先端部同士が対面するように配置されている。
各抜止部23は、第1挟持体1の案内部15を内部に挿入させた際(第2挟持体2が第1挟持体1に装着された際)に、案内部15の上方に配置され、案内部15が抜けるのを防止すべく、案内部15を掛止する掛止部231を備える。なお、掛止部231は、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に、挟持方向に沿って案内部15に案内される。したがって、本実施形態においては、掛止部231を、「被案内部」ともいう。
また、各抜止部23は、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に挟持方向と直交する方向に移動するのを規制する規制部232を備える。そして、規制部232は、案内部15の側方(挟持方向と直交方向における外方)に配置され、挟持方向と直交する方向で案内部15の先端部を係止可能に構成されている。
支持部24は、平板状に形成される。また、支持部24は、押圧部21と直交する方向(挟持方向)に、押圧部21の上端部から突出するように配置されている。そして、支持部24は、一対の挟持体1,2がハゼ部Xに取り付けられた際に、上面部が本体部11の下面部と密接する。
また、支持部24は、第2挟持体2が挟持方向に沿って移動する際に、上面部が本体部11の下面部と当接することで、挟持方向と直交する方向を軸として揺動するのを抑制する。さらには、支持部24は、第2挟持体2が挟持方向に沿って移動する際に、上面部が本体部11の下面部と摺動することで、挟持方向に沿って案内される。したがって、本実施形態においては、支持部24を、「揺動抑制部」や「被案内部」ともいい、また、本体部11を、「案内部」ともいう。
螺子体3は、本実施形態においては、ボルトとしており、緩み止め手段としてのナット5が螺着されている。また、固定体4は、本実施形態においては、ボルトとしており、被固定体Yを固定するためのナット(図示していない)5が螺着される。
なお、第1挟持体1における第1垂下部12と加工用の間隙18との間の距離は、第1挟持部14が第1垂下部12から突出する量と、第2挟持部22が押圧部21から突出する量との和よりも小さい。したがって、第2挟持体2が挟持方向に沿って移動しても、第2挟持体2の抜止部23が第1挟持体1の加工用の間隙18に到達することがないため、第2挟持体2が加工用の間隙18を介して第1挟持体1から抜け外れることはない。
本実施形態に係るハゼ用取付具の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るハゼ用取付具のハゼ部Xへの取り付け方法について、図6及び図7を参酌して、説明する。
まず、図6(a)に示すように、第1挟持体1と第2挟持体2とが分離されている。そして、第2挟持体2を上方(図6(a)のB矢印方向)に移動させて第1挟持体1に接近させることで、図6(b)に示すように、第2挟持体2の各抜止部23が、第1挟持体1の着脱用の間隙17に挿入される。
そして、挟持部14,22同士が接近するように、第2挟持体2を挟持方向(図6(b)のC矢印方向)に沿って移動させる。これにより、第2挟持体2の掛止部231が第1挟持体1の案内部15の上面部を掛止するため、第2挟持体2の抜止部23から第1挟持体1の案内部15が抜けるのを防止できる。
斯かる状態を維持して、図7(a)に示すように、挟持部14,22同士間にハゼ部Xを配置させる。そして、螺子体3を回すと、第2挟持体2の押圧部21が螺子体3の先端部31に押されるため、第2挟持体2が挟持方向(図7(a)のD矢印方向)に沿って移動する。
このとき、第2挟持体2の掛止部231が第1挟持体1の案内部15に摺動して案内されている。併せて、第2挟持体2の支持部24が第1挟持体1の本体部11に摺動して案内されると共に、第2挟持体2が挟持方向と直交する方向を軸として揺動するのを抑制されている。
さらに、第2挟持体2の規制部232が挟持方向と直交する方向で案内部15の先端部を係止することで、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に挟持方向と直交する方向に移動するのを規制している。このように、第2挟持体2が安定した状態で移動を続けると、図7(b)に示すように、第1挟持部14と第2挟持部22とでハゼ部Xを挟持できる。
以上より、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、第1及び第2挟持体1,2が挟持部14,22でハゼ部Xを挟持する。そして、各挟持部14,22が挟持方向と直交する方向に沿って配置されているため、一対の挟持体1,2がハゼ部Xを挟持して取り付けられている際には、各挟持部14,22がハゼ部Xに線状に当接することになる。これにより、ハゼ部Xに取り付けられた状態の安定性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、第1挟持体1に設けられる螺子孔131に螺子体3が螺合することにより、螺子体3が挟持方向に移動するため、螺子体3の先端部31で第2挟持体2を挟持方向に押すことになる。そして、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に、第1挟持体1の案内部15が挟持方向に沿って第2挟持体2を案内する。これにより、ハゼ部Xに取り付けられる際、即ち、一対の挟持部1,2でハゼ部Xを挟持させる際に、第2挟持体2の移動の安定性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、第1挟持体1には、本体部11の一方側から垂下する第1垂下部12と、第1垂下部12と対面するように、本体部11の他方側から垂下する第2垂下部13とが設けられる。そして、第2挟持体2には、第1及び第2の垂下部12,13間であって且つ第2垂下部13と対面するように配置される押圧部21が設けられている。
また、第1挟持部1が第1垂下部12から第2垂下部13に向けて突設されていると共に、第2挟持部2が押圧部21から第1垂下部12に向けて突設されている。そして、第2垂下部13に設けられる螺子孔131に螺子体3が螺合すると、螺子体3の先端部31が第2挟持体2の押圧部21に当接するため、第2挟持体2が螺子体3に押される。そして、第2挟持体2が挟持方向に沿って移動すると、一対の挟持部14,22が接近し、その結果、一対の挟持部14,22でハゼ部Xを挟持することができる。
また、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に、第2挟持体2に設けられる規制部232が挟持方向と直交する方向で第1挟持体1を係止できる。したがって、第2挟持体2が挟持方向に沿って移動する際に、第2挟持体2が挟持方向と直交方向に移動するのを規制できる。これにより、第2挟持体2の移動の安定性をさらに向上させることができる。
次に、本発明に係るハゼ用取付具における第2の実施形態について、図8及び図9を参酌して説明する。なお、図8及び図9において、図1〜図7の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と略同一の構成又は要素を表す。
本実施形態に係るハゼ用取付具は、図8及び図9に示すように、第1実施形態に係るハゼ用取付具に対して、第1挟持体1の構成が相違し、第2挟持体2、螺子体3、固定体4、及びナット5の構成については同一である。したがって、本実施形態に係るハゼ用取付具については、第1挟持体10の構成についてのみ説明する。
本実施形態に係る第1挟持体10において、第1垂下部12と加工用の間隙18との間の距離は、第1挟持部14が第1垂下部12から突出する量と、第2挟持部22が押圧部21から突出する量との和よりも大きい。したがって、第1挟持体10は、第2挟持体2が挟持方向に沿って移動した際に、第2挟持体2が加工用の間隙18を介して第1挟持体10から抜け外れるのを防止すべく、第2挟持体2を係止可能な脱抜防止部19を備える。
脱抜防止部19は、板状に形成されている。そして、脱抜防止部19は、本体部110から下方側に向けて突出している。具体的には、脱抜防止部19は、本体部110における挟持方向の中途部から第2垂下部13に向けて斜め下方に突出している。そして、脱抜防止部19は、先端部で第2挟持体2を挟持方向において係止可能に構成されている。
なお、脱抜防止部19は、本体部110の一部(略矩形の三辺)を切断し、折り曲げて形成されている。したがって、本体部110には、脱抜防止部19の形状に相当する切欠(採番していない)が設けられている。
以上より、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、第1実施形態に係るハゼ用取付具に対して、幅広なハゼ部Xに対しても適用できる。しかも、脱抜防止部19が先端部で第2挟持体2を係止できるため、第2挟持体2が加工用の間隙18から抜け外れるのを防止できる。
次に、本発明に係るハゼ用取付具における第3の実施形態について、図10〜図13を参酌して説明する。なお、図10〜図13において、図1〜図7の符号と同一の符号を付した部分は、第1実施形態と略同一の構成又は要素を表す。
図10〜図13に示すように、本実施形態に係る第1挟持体100は、第1実施形態に係る第1挟持体1と略同様に、孔部111を有する本体部11と、第1垂下部12と、螺子孔131及び垂下部本体132を有する第2垂下部13と、第1挟持部14とを備える。
そして、第1挟持体100は、第2挟持体200の所定部位(後述する掛止部)230を内部に挿入させることで、当該所定部位(掛止部)230を抜け止めする凹状の抜止部150,150を備える。また、第1挟持体100は、第2垂下部13と各抜止部150との間に、第2挟持体200を第1挟持体100に着脱させるための着脱用の間隙170を備える。
本実施形態に係る第2挟持体200は、第1実施形態に係る第2挟持体2と略同様に、押圧部21と、第2挟持部22と、支持部24とを備える。そして、第2挟持体200は、各抜止部150の内部に挿入され、各抜止部150を掛止する掛止部230,230を備える。
各抜止部150は、螺子体3に押されて移動する第2挟持体200を、挟持方向に沿って案内する案内部151を備える。また、各抜止部150は、第2挟持体200が螺子体3に押されて移動する際に挟持方向と直交する方向に移動するのを規制すべく、挟持方向と直交する方向で第2挟持体200を係止可能な規制部152を備える。
各案内部151は、平板状に形成され、規制部152を介して、本体部11と連結されている。そして、一対の案内部151,151は、挟持方向において、本体部11の他方側(第2垂下部13側)に配置されていると共に、挟持方向と直交する方向において、本体部11の両側に配置されている。
また、各案内部151は、本体部11と平行となるように配置されていると共に、本体部11よりも下方側に配置されている。さらに、各案内部151は、上面部が挟持方向に沿うように配置されている。そして、各案内部151は、上面部で、第2挟持体200の掛止部230を挟持方向に沿って案内する。
各規制部152は、第2挟持体200が第1挟持体100に装着された際に、掛止部230の側方(挟持方向と直交方向における外方)に配置される。そして、各規制部152は、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に挟持方向と直交する方向に移動するのを規制すべく、挟持方向と直交する方向で掛止部230の先端部を係止可能に構成されている。
掛止部230,230は、押圧部21の上端部から、挟持方向と直交する方向の両側に向けて突設されている。そして、各掛止部230は、第1挟持体100の抜止部150の内部に挿入された際(第2挟持体200が第1挟持体100に装着された際)に、案内部151の上方に配置されると共に、第2挟持体2が螺子体3に押されて移動する際に、挟持方向に沿って案内部151に案内される。したがって、本実施形態においては、掛止部230を、「被案内部」ともいう。
以上より、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、各着脱用の間隙170を介して、第2挟持体200の各掛止部230を、第1挟持体100の抜止部150の内部に挿入させた後に、第1挟持体100に設けられる螺子孔131に螺子体3を螺合させる。すると、螺子体3が挟持方向に移動するため、螺子体3の先端部31が第2挟持体200を挟持方向に押す。
そして、第2挟持体200が螺子体3に押されて移動する際に、第1挟持体100の案内部151が挟持方向に沿って第2挟持体200を案内する。これにより、ハゼ部Xに取り付ける際、即ち、一対の挟持部14,22でハゼ部Xを挟持させる際に、第2挟持体200の移動の安定性を向上させることができる。
また、本実施形態に係るハゼ用取付具によれば、第2挟持体200が螺子体3に押されて移動する際に、第1挟持体100に設けられる規制部152が挟持方向と直交する方向で第2挟持体200を係止できる。したがって、第2挟持体200が挟持方向に沿って移動する際に、第2挟持体200が挟持方向と直交方向に移動するのを規制できる。これにより、第2挟持体200の移動の安定性をさらに向上させることができる。
なお、本発明に係るハゼ用取付具は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、上記した複数の実施形態の各構成や各方法等を任意に採用して組み合わせてもよく(1つの実施形態に係る各構成や各方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく)、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、本発明に係るハゼ用取付具おいては、図13に示すように、第1及び第2挟持部140,220は、先端部が凹凸形状となるように形成されている構成でもよい。なお、図13に示されている第1挟持部140と第2挟持部220とは、互いに当接した際に嵌合するように形成されている。
また、上記実施形態に係るハゼ用取付具においては、第1挟持体1,10,100と第2挟持体2,200とが着脱自在である構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、第2挟持体は、第1挟持体から取り外せない(分離できない)構成でもよい。
また、上記実施形態に係るハゼ用取付具においては、本体部11に設けられる孔部111が円形状に形成される構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、孔部は、挟持方向に沿って長穴形状に形成されたり、挟持方向と直交する方向に沿って長穴形状に形成されたりすることで、本体部11に対する固定体4の配置を変更できるように構成されてもよい。
また、上記実施形態に係るハゼ用取付具においては、第1挟持体1,10,100が二つの螺子孔131,131を備える構成を説明したが、斯かる構成に限られない。具体的には、第1挟持体は、一つ又は三つ以上の螺子孔131,…を備える場合でもよい。
また、上記実施形態に係るハゼ用取付具においては、螺子孔131が垂下部本体132に固定されるナットで形成される構成を説明したが、斯かる構成に限られない。例えば、螺子孔は、垂下部本体に直接形成される(穿設される)構成でもよい。
また、上記実施形態に係るハゼ用取付具においては、固定体4がボルトである構成を説明したが、斯かる構成に限られない。要するに、固定体は、被固定体Yを固定できる構成であればよい。なお、固定体4及びナット5は、本発明に係るハゼ用取付具の必須の構成ではない。