JP2000328729A - 折板屋根用補強金具 - Google Patents

折板屋根用補強金具

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JP2000328729A
JP2000328729A JP11139528A JP13952899A JP2000328729A JP 2000328729 A JP2000328729 A JP 2000328729A JP 11139528 A JP11139528 A JP 11139528A JP 13952899 A JP13952899 A JP 13952899A JP 2000328729 A JP2000328729 A JP 2000328729A
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JP
Japan
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folded
main body
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plate roof
folded plate
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JP11139528A
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English (en)
Inventor
Juichi Yasumoto
重一 安本
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Maruichi Inc
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Maruichi Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】例えば馳締めにより連結固定する折板屋根にお
いて、馳締め部分の係合状態を強力に維持できるように
すること。 【解決手段】立ち上がる両側縁の係合縁3c,3d同士
の係合で連結された折板屋根1に取付けて使用する折板
屋根用補強金具2であって、上記係合縁3c,3d同士
が係合した係合部1aに対し、該係合部1aを掴持する
ように締め付けて固定する本体部(包囲部7および押圧
部材10)を形成し、該本体部の下端に、上記係合部1
aの左右に位置する折板上面1bのうちの少なくとも一
方に上から面接触する接地部8,8を形成した折板屋根
用補強金具2。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、折板同士を連結
して形成する折板屋根に用いて強度の向上を図ることが
できるような折板屋根用補強金具に関する。
【0002】
【従来の技術】折板屋根のうちいわゆる縦葺のもので
は、図14に示したように山部と谷部とを有する形に折
曲された折板101を用い、この折板101は、左右両
側縁に山部102の上面よりも立ち上げた係合縁103
を有している。連結に当っては、折板101の係合縁1
03同士を吊子104を介して噛み合わせ、締め付け機
で締め付けて折板101の係合縁103を変形させて係
合する。
【0003】この折板屋根では、風の煽りを受けるなど
して負圧が作用したときには、折板101が、図14に
仮想線で示したように持ち上がる方向に力が掛かる。こ
の時、相互に係合している係合部の係合が甘くなり、事
によったら折板が外れて飛んでしまうことが考えられ
る。しかし、これまで、上記不測の事態に対応する技術
は存在しない。
【0004】
【解決すべき課題及びそのための手段】そこでこの発明
は、上述のようなことが万が一にも起こらないよう、係
合部の係合状態を確保し、安全性を高めることができる
ようにする折板屋根用補強金具の提供を主たる課題とす
る。
【0005】そのための手段は、立ち上がる両側縁の係
合縁同士の係合で連結された折板屋根に取付けて使用す
る折板屋根用補強金具であって、上記係合縁同士が係合
した係合部に対し、該係合部を掴持するように締め付け
て固定する本体部を形成し、該本体部の下端に、上記係
合部の左右に位置する折板上面のうちの少なくとも一方
に上から面接触する接地部を形成した折板屋根用補強金
具であることを特徴とする。
【0006】前記本体部は、前記係合部に上から被さる
形状に形成し、内側に、ねじ送りにより移動し上記係合
部を左右に締め付ける押圧部材を配して形成するとよ
い。
【0007】また前記本体部は、左右方向で相互に係合
する二部材で形成するもよい。
【0008】さらに、折板と接触する面の少なくとも一
部に、弾力性を有する介装材を設けるもよい。
【0009】
【作用及び効果】すなわち上述の構成によれば、折板同
士の連結部分である係合部を掴むように締め付けて固定
する本体部を形成し、この本体部の下端に、折板上面に
上から面接触する接地部を形成しているので、係合部
は、その係合状態を本体部により補強されるとともに、
この本体部に形成された接地部により折板上面は押さえ
られる。つまり、係合部と折板上面との位置関係は一定
に保たれる。このため、負圧が作用してもそれによる折
板の動きや変形は接地部によって抑えられ、係合部が緩
んだりすることを阻止できる。このため、折板同士を係
合しただけでは考えられた不測の外れが防止でき、安全
性を高めることができる。
【0010】請求項2や請求項3のように構成すると、
係合部の形状が左右非対称の場合、つまりいわゆる角馳
の場合でも、強固な固定状態を得ることが、特別な治具
を要せず簡易に行なえる。
【0011】請求項4の構成によれば、例えば本体部の
内側面や接地部の下面に弾力性を有する介装材を設けた
ので、硬質のもの同士をただ接触させただけの場合に比
して、ガタ付きがなく安定性がよい。つまり正圧や負圧
が断続的に掛かったときの不快な音の発生を阻止でき
る。また寸法誤差の吸収もできる。
【0012】さらに、本体部を請求項2や請求項3のよ
うに構成した場合には、上記介装材を本体部の内側面に
形成すると、介装材が左右方向において弾性変位するの
で、ねじの緩み止めや、二部材の係合操作の容易性およ
び係合状態の安定性を得る効果を期待できる。
【0013】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図1は、折板屋根1の連結部分を示し、この折
板屋根1では、折板屋根用補強金具2(以下、補強金具
という)の連結部分に固定して、連結状態の強化を図っ
ている。新設の折板屋根1に固定すれば強度の向上が図
れ、既設の折板屋根1に固定すれば不測の事態に対して
の補強となる。
【0014】折板屋根1は、山部3aと谷部3bを有す
る形に折曲された折板3を連結して形成するが、折板3
は、左右両側縁に、山部3aの上面(折板上面1b,1
b)より立ち上がる係合縁3c,3dを有している。こ
れら係合縁3c,3dは、下地材4の上に固定した支持
金具5の吊子6に係止するもので、この実施例では、い
わゆる角馳型のものを示している。つまり、左側の折板
3を支持金具5の左側に乗せた後、その係合縁3cを押
さえるように支持金具5に吊子6を固定し、その上から
右側の折板3を吊子6と支持金具5の右側に乗せて、右
側の折板3の係合縁3dを締め付け機で締め付けて変形
させ、三者の係合状態を得る。
【0015】このようにして形成した折板屋根1におけ
る上記係合縁3c,3d同士が係合した係合部1aに対
して、上記補強金具2を固定する。固定位置は、支持金
具5や吊子6のある位置でも、ない位置でもよい。
【0016】補強金具2は、折板3とは異なり適宜長さ
の短尺で、図2の斜視図、図3の分解斜視図に示すよう
に構成している。すなわち、折板屋根1の係合部1aよ
り幅広の横コ字状をなす包囲部7の両下端に、外側へ向
いて突出し、折板上面1b,1bに面接触する接地部
8,8を有した本体部材9と、該本体部材9の上記包囲
部7内に位置する押圧部材10とで構成している。本体
部材9には、その形態を補強する補強リブ9a(図4で
は便宜上省略)を適宜形成している。
【0017】この押圧部材10は、包囲部7の一側壁の
外側から螺合されるボルト11の先端に相対回動自在に
固定され、ボルト11を回転することにより、押圧部材
10を包囲部7の他側壁側にねじ送りして図4に示した
ように係合部1aの下部を左右に締め付けるものであ
る。押圧部材10は、帯状に形成し、長さ方向の中間部
に、後ろ側に突出する折曲部10aを形成した形状であ
る。押圧部材10とボルト11との連結は、押圧部材1
0の折曲部10aに形成した挿通孔10bに対して、こ
の挿通孔10bに挿通可能で、先端にテーパ面11aと
大径部11bを有した挿入軸11cを無理嵌めして行な
う。なお他の手段として大径部11bに代えて挿入軸1
1cを挿入孔10bに挿入後、挿入軸11cの先端をカ
シメ止めしてもよい。
【0018】ボルト11を螺合するためのナット12の
固定については、図示したようにナット12を本体部材
9の外側面に溶接して固定するも、また内側面に溶接し
て固定するも、本体部材9の所定位置を外側に膨出して
その内側にナット12を固定するも、さらにはナット1
2にクリンチナットを用いるもよい。またナット12な
しで直接ねじ溝を形成するもよい。
【0019】また、上記接地部8の下面と押圧部材10
の押圧面には、合成ゴムや発泡樹脂等からなる弾力性を
有する介装材13を貼着している。
【0020】なお、押圧部材10は、図5に示したよう
に断面コ字状に構成するもよい。上述のように帯状に形
成した場合に比して、長さ方向における剛性が高く、押
圧強度を高くすることができる。この場合のボルト11
の抜止めは、押圧部材10が断面コ字状であるので、丸
棒状の挿入軸11cを挿通孔10bに挿通した後、挿入
軸11cの先端をカシメればよい。
【0021】また、上記包囲部7および押圧部材10
が、特許請求の範囲における請求項1および請求項2の
本体部に相当する このように構成した補強金具2では、押圧部材10を後
退させた状態にしてから本体部材9を折板屋根1の係合
部1aに被せ、接地部8,8の下面の介装材13を折板
の山部の上面(折板上面1b)に当接して位置を確定し
てから、ボルト11を回転し、押圧部材10を右方向へ
ねじ送りして係合部1aの下部を締め付ける。
【0022】このようにして係合部1aに固定する本体
部材9には、折板上面1bに上から面接触する接地部8
を一体形成しているので、係合部1aは、その係合状態
を本体部材9により補強されるとともに、この本体部材
9に形成された接地部8により折板上面1bは押さえら
れる。つまり、係合部1aと折板上面1bとの位置関係
は一定に保たれる。このため、負圧が作用してもそれに
よる折板3の動きや変形は接地部8によって抑えられ、
係合部1aが緩んだりすることを阻止できる。
【0023】このため、折板3同士を係合しただけでは
考えられた不測の外れが防止でき、安全性を高めること
ができる。
【0024】また、ねじ送りにより固定するので、強固
な固定状態を得ることが、特別な治具を要せず簡易に行
なえる。
【0025】さらに、接地部8の下面には、弾力性を有
する介装材13を設けたので、硬質のもの同士をただ接
触させただけの場合に比して、ガタ付きがなく安定性が
よい。つまり正圧や負圧が断続的に掛かったときの不快
な音の発生を阻止できる。また寸法誤差の吸収もでき
る。さらに押圧部材10の押圧面にも介装材13を設け
たので、締め付けにより介装材13が左右方向において
弾性変位し、ねじの緩み止め効果を期待できる。
【0026】以下、他の実施例に係る補強金具について
説明する。図6、図7に示す補強金具2は、押圧部材1
0を、上述の実施例とは逆に、右から左へ締め付けるよ
うにした例である。すなわち、本体部材9は、包囲部7
を横コ字状ではなく、係合部1aの上部の三角形部分に
対応する角部分7aを左側に有した形状で、右側には、
強度向上のための折り返し部分7bを形成している。9
aは補強利部であり、図7では便宜上省略している。
【0027】そして包囲部7の右側の側壁に固定するな
どしたナット12に対し、ボルト11を螺合し、そのボ
ルト11の先端に対して押圧部材10を相対回動可能な
抜止め状態に保持している。そしてこの本体部材9に
は、両下端から、外側に向けて接地部8,8を形成して
いる。また、接地部8,8の下面と押圧部材10の押圧
面とには、介装材13を貼着している。
【0028】図8、図9に示した補強金具2では、ほと
んど図6、図7に示した上記補強金具2と同様である
が、接地部8を、本体部材9の両下端ではなく右側の側
壁の下端のみに内側に向けて形成した例を示している。
包囲部7のつ角部分7aの下端は、係合部1aに充分係
止する適宜長さに設定している。なお、図9では便宜上
補強リブ9aを省略している。
【0029】図10は、横コ字状の包囲部7の一方(右
側)の下端のみに接地部8を形成した本体部材9と、押
圧部材10とで構成し、押圧部材10は、右側に位置す
る垂直な押圧板10cと、左側に位置する支持押圧板1
0dとを平行に有し、押圧板10cの上端と支持押圧板
10dの上端とを係合部1aの三角形部分の傾斜した下
面に対応する傾斜板10eで連結し、上記押圧板10c
の下端からは、外側へ向けて接地部8を形成した形状に
形成し、接地部8の下面と、押圧板10cの押圧面とに
は、介装材13を貼着している。上記押圧板10cは、
図11に示したように本体部材9の包囲部7の左側の側
壁がわから螺合するボルト11,11が支持押圧板10
dのバカ孔を介して挿入されて、その先端で押圧板10
cの背面を押圧し、平行な押圧板10cを本体部材9の
包囲部7の右側側壁に向けて押圧する。図中、10fは
下へ凸の補強リブである。
【0030】このような構成の補強金具2では、傾斜板
10eのため、係合部1aの上部を締め付ける作用があ
り、固定状態が良好である。また、分離した二部材では
あるものの、係合部1aに対する取付けが容易である。
なお、本体部材9の接地部8以外の部分と押圧部材10
の接地部8以外の部分が、特許請求の範囲の請求項1お
よび請求項2における本体部に相当する。
【0031】図12は、本体部を左右方向で相互に係合
する二部材で形成した例を示している。すなわち、第1
部材14と第2部材15とで構成し、第1部材14は、
係合部1aの左側の形状に合う形に形成している。つま
り、係合部1aの三角形部分に対応する上面が水平な三
角形状の角部分14aの下端から垂直な押圧板14bを
形成し、該押圧板14bの下端から接地部8を、外側に
向けて延設している。
【0032】第2部材15は、係合部1aの三角形部分
の先端対応部位から水平な上面部を経て係合部1aの右
側を被う形状に形成している。つまり上記角部分14a
に対して係合する三角形状の角部分15aの右端から押
圧板15bを垂設し、この押圧板15bの下端から外側
に向けて接地部8を形成している。上記角部分15aの
下端には、垂下部15cを形成して、第1部材14の角
部分14aに対して引っ掛けやすいようにしている。
【0033】そして、第1部材14の上端縁と、これに
対応する第2部材15の折曲部分とには、第2部材15
のつの部分15aを第1部材14のつの部分14aに対
して斜めに引っ掛けて第2部材15の接地部8側を下方
に倒したときに、相互に係止する係止爪16と係止溝1
7を形成している。14cおよび15dは、上記係止時
に相互に嵌まり合う上へ凸の補強リブである。
【0034】介装材13は、第1部材14の接地部8の
下面と押圧板14bの内側面、それに第2部材15の接
地部8の下面と押圧板15bの内側面に貼着している。
【0035】このように構成した補強金具2では、ボル
トの回動操作が不要であるので、作業が簡単であるとと
もに、弾力性のある介装材13を上述のように各部材1
4,15の内側面にL字状に貼着しているので、上記係
止作業は容易で、一度係止すればその状態は強固に保た
れ安定性もよい。なお、第1部材14の接地部8以外の
部分と第2部材15の接地部8以外の部分が、特許請求
の範囲における請求項1および請求項3における本体部
に相当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】折板屋根の連結部分の斜視図。
【図2】補強金具の斜視図。
【図3】補強金具の分解斜視図。
【図4】補強金具の固定状態の正面図。
【図5】他の例に係る補強金具の分解斜視図。
【図6】他の例に係る補強金具の斜視図。
【図7】固定状態の正面図。
【図8】他の例に係る補強金具の斜視図。
【図9】固定状態の正面図。
【図10】他の例に係る補強金具の分解斜視図。
【図11】固定状態の正面図。
【図12】他の例に係る補強金具の分解斜視図。
【図13】固定状態の正面図。
【図14】従来技術の説明図。
【符号の説明】
1…折板屋根 1a…係合部 1b…折板上面 2…折板屋根用補強金具 3…折板 3c,3d…係合縁 7…包囲部 8…接地部 9…本体部材 10…押圧部材 11…ボルト 13…介装部材 14…第1部材 15…第2部材 16…係止爪 17…係止溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】立ち上がる両側縁の係合縁同士の係合で連
    結された折板屋根に取付けて使用する折板屋根用補強金
    具であって、上記係合縁同士が係合した係合部に対し、
    該係合部を掴持するように締め付けて固定する本体部を
    形成し、該本体部の下端に、上記係合部の左右に位置す
    る折板上面のうちの少なくとも一方に上から面接触する
    接地部を形成した折板屋根用補強金具。
  2. 【請求項2】前記本体部を、前記係合部に上から被さる
    形状に形成し、内側に、ねじ送りにより移動し上記係合
    部を左右に締め付ける押圧部材を配して形成した請求項
    1記載の折板屋根用補強金具。
  3. 【請求項3】前記本体部を左右方向で相互に係合する二
    部材で形成した請求項1記載の折板屋根用補強金具。
  4. 【請求項4】折板と接触する面の少なくとも一部に、弾
    力性を有する介装材を設けた請求項1から請求項3のう
    ちのいずれか一項に記載の折板屋根用補強金具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012127159A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Takayama Metal Industrial Co Ltd ハゼ用取付具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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