JP2017065381A - 車両のバッテリ固定構造 - Google Patents

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Kazuhiro Kodaira
和宏 小平
将之 平田
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将之 平田
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Abstract

【課題】車両のバッテリの回転方向の移動を効果的に抑制する。
【解決手段】車体フレーム11に対して固定されるバッテリケース13の底板部17には、前後2つのボルト挿通孔27a,27bが形成される。支持プレート14の上板部は、2つのバッテリ10A,10B間の間隙5の上方を横断し、2つのバッテリ10A,10Bに上方から当接する。支持プレート14のボルト挿通孔は、バッテリケース13の底板部17のボルト挿通孔27a,27bの各々と上下で対となる。支持プレート14の1対の突出板部は、上板部から連続して下方のバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。U字ボルト15は、2本のボルト軸部と連結軸部とを一体的に有する。ナット16は、U字ボルト15に螺合して、支持プレート14をバッテリケース13の底板部17側に締付ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のバッテリの固定構造に関する。
特許文献1には、バッテリトレイに3個のバッテリを配置して構成されるバッテリユニットが記載されている。バッテリは、バッテリトレイに一定間隔で並んで載置されている。第1〜第3バッテリの各上部には、固定部材としての帯状のバンドが設けられる。バッテリトレイのトレイ底部には、第1バッテリと第2バッテリとの間で幅方向に指向して且つトレイ底部の下面から上方に湾曲した第1溝部を形成して第1ビード部が上方に突出して形成される。第1ビード部は、第1バッテリと第2バッテリとの下部同士が接合しないようにして保持する機能を有する。バンドには、第1バッテリと第2バッテリとの間で幅方向に指向して、両側にバンド用ボルト孔を備えたバンド用フランジが連設される。第1バッテリと第2バッテリとの間には、第1ビード部の第1溝部に係合する部位のシャフト部分である第1係合部と、第1係合部の両側に連設して上方に延びる軸部とを有する第1U字型ボルトが下方から配設される。軸部の先端側のネジ部は、バンドのバンド用ボルト孔に下方から挿通され、ナットを螺着させるものである。
特開2002−205555号公報
特許文献1に記載のバッテリユニットでは、バッテリトレイのトレイ底部に第1ビード部を形成し、第1ビード部によって第1バッテリと第2バッテリとの下部同士の接触を防止している。しかし、トレイ底部に第1ビード部を有さないバッテリトレイの場合には、車両の振動等によってバッテリが上下方向に延びる軸を中心として回転方向(以下、単に回転方向という)に移動した際に、バッテリの回転方向の移動は、第1U字型ボルトの軸部に当接するまで規制されない。このため、第1U字型ボルトの軸部の間隔が狭い場合には、バッテリの回転方向の移動を抑制することが難しい。
そこで、本発明は、バッテリの回転方向の移動を効果的に抑制することが可能なバッテリの固定構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の車両のバッテリ固定構造は、バッテリケースと2以上の所定数の軸挿通部と規制部材と固定部材と上記所定数のナットとを備える。バッテリケースは、2つのバッテリが所定の間隙をおいて隣接するように2つのバッテリを下方から支持するケース底面部を有し、車体フレームに対して固定される。2以上の所定数の軸挿通部は、ケース底面部に設けられ、上記間隙の下方で直線状に並び、上記間隙とケース底面部の下方空間とを連通する。規制部材は、2つのバッテリに上方から当接して上記間隙の上方を横断する上板部と、上板部に形成され、軸挿通部の各々と上下で対となるように上記間隙の上方で直線状に並ぶ上記所定数のボルト挿通孔と、を有する。固定部材は、上記間隙内を上下に挿通した状態で各対のボルト挿通孔及び軸挿通部を挿通する上記所定数のボルト軸部と、軸挿通部の各々から下方へ突出するボルト軸部の下端同士をケース底面部の下方で連結する連結軸部と、を一体的に有する。上記所定数のナットは、ボルト軸部の各々の上端部に螺合して締付けられる。軸挿通部及びボルト挿通孔を挿通したボルト軸部の各々にナットが締付けられた状態で、2つのバッテリが上板部とケース底面部との間に挟持される。規制部材は、上記所定数のボルト挿通孔のうち両端の2つのボルト挿通孔の外側で上板部から上記間隙内へ突出する1対の突出部を有する。
上記構成では、規制部材は、上記所定数のボルト挿通孔のうち両端の2つのボルト挿通孔の外側で上板部から上記間隙内へ突出する1対の突出部を有する。このように、規制部材の1対の突出部が上記所定数のボルト挿通孔のうち両端の2つのボルト挿通孔の外側に配置されるので、車両の振動等によってバッテリが上下方向に延びる軸を中心として回転方向(以下、単に回転方向という)に移動した際に、バッテリは、ボルト挿通孔を挿通する固定部材のボルト軸部よりも先に規制部材の突出部に当接し易い。このため、バッテリの回転方向の移動を規制部材の突出部によって突出部までに規制することができるとともに、固定部材のボルト軸部でバッテリの回転方向の移動を規制するよりも、バッテリの回転方向の移動を小さく抑えることができる。
また、バッテリの回転方向の移動を規制部材の突出部によって抑制することができるので、その分だけ、バッテリと固定部材のボルト軸部との接触を抑えることができ、バッテリとの接触によるボルト軸部の破損を防止することができる。
また、固定部材が上記所定数のボルト軸部と、上記所定数のボルト軸部の下端同士を連結する連結軸部とを一体的に有するので、バッテリが突出部に当接して規制部材に回転方向の力が作用すると、規制部材からボルト軸部を介して連結軸部に捩れる方向の力が作用する。このため、規制部材に回転方向の力が作用した際に、捩れる方向の力に対する連結軸部の抗力や、捩れた連結軸部の復元しようとする復元力がボルト軸部を介して規制部材に作用するので、バッテリの回転方向の移動を効果的に抑制することができる。
本発明によれば、バッテリの回転方向の移動を効果的に抑制することができる。
本発明に係るバッテリの固定構造を適用した車両の側面図である。 図1の要部の斜視図である。 バッテリケースの斜視図である。 U字ボルトと支持部材とナットの斜視図である。 図2のV−V矢視断面図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るバッテリの固定構造を適用する車両1は、例えば、キャブ2が概ねエンジン(図示省略)の上方に配置されるキャブオーバー型のトラックであって、車体フレーム11を有する。車体フレーム11は、車両1の車幅方向両側で前後方向に延びる左右1対のサイドメンバ12(図1には、左側のサイドメンバのみが示されている)と、車幅方向へ延びて左右のサイドメンバ12同士を連結する複数のクロスメンバ(図示省略)とによって構成される。車体フレーム11の左側のサイドメンバ12には、2つのバッテリ10A,10B(図1には、左側のバッテリ10Bのみが示されている)が固定される。
図1及び図2に示すように、バッテリ10A,10Bは、略直方体であって、車幅方向の長さよりも前後方向の長さが長くなる状態で、上面視においてバッテリ10A,10Bの長辺側同士が所定の間隙5をおいて隣接するように車幅方向に並列に並べて配置される。バッテリ10A,10Bは、車幅方向左側のサイドメンバ12(以下、単にサイドメンバ12という)の車幅方向外側の前輪3と後輪4との間に配置され、サイドメンバ12に対して固定される。
図2に示すように、本実施形態に係るバッテリの固定構造は、バッテリケース13と支持プレート(規制部材)14とU字ボルト(固定部材)15と所定数(本実施形態では、2つ)のナット16とを備える。
図2及び図3に示すように、バッテリケース13は、バッテリ10A,10Bの下面を下方から支持する略矩形状の底板部(ケース底面部)17と、底板部17の前端縁から曲折して上方へ延びる前板部18と、底板部17の後端縁から曲折して上方へ延びる後板部19とを有し、車体フレーム11のサイドメンバ12に対して固定される。
バッテリケース13の底板部17は、下方へ湾曲して突出した状態で前後方向に延びる4本のビード25a〜25dを有する。4本のビード25a〜25dは、上下方向に貫通する排水穴26を前後の両端部にそれぞれ有し、車幅方向内側からビード25a、ビード25b、ビード25c、ビード25dの順で車幅方向に並列するように設けられる。底板部17にバッテリ10A,10Bを載置した状態(以下、バッテリ載置状態という)で、車幅方向内側の2本のビード25a,25bは、車幅方向内側のバッテリ10Aの下方に配置され、車幅方向外側の2本のビード25c,25dは、車幅方向外側のバッテリ10Bの下方に配置される。底板部17のうちビード25bとビード25cとの間の下面には、車幅方向に離間して下方へ突出した状態で前後方向に延びる2本のリブ28を有する補強プレート29が固定される。補強プレート29の前後両端部は、前板部18の前面及び後板部19の後面に沿って上方へ曲折して延び、前板部18及び後板部19に固定される。底板部17のうちビード25bとビード25cとの間には、底板部17の前後方向の中央線に対して線対称となるように前後に離間して配置される前後2つのボルト挿通孔(2以上の所定数の軸挿通部)27a,27bが形成される。前後のボルト挿通孔27a,27bは、バッテリ載置状態で2つのバッテリ10A,10B間の間隙5の下方に位置するように配置され、底板部17及び補強プレート29を上下方向に貫通し、2つのバッテリ10A,10B間の間隙5と底板部17の下方の空間(下方空間)6とを連通する。前後のボルト挿通孔27a,27bの下側の開口(図示省略)は、補強プレート29の2本のリブ28の間に配置される。
バッテリケース13の前板部18及び後板部19の各々には、前後方向に貫通する2つの開口20が車幅方向に並んで形成される。車幅方向内側の開口20は、バッテリ載置状態で車幅方向内側のバッテリ10Aの前後に位置するように配置され、車幅方向外側の開口20は、バッテリ載置状態で車幅方向外側のバッテリ10Bの前後に位置するように配置される。前板部18の車幅方向内端縁部には、前板部18の車幅方向内端縁から曲折して後方へ延びる前フランジ部21aが設けられ、後板部19の車幅方向内端縁部には、後板部19の車幅方向内端縁から曲折して前方へ延びる後フランジ部21bが設けられる。サイドメンバ12の車幅方向外側面12aには、前後のケース取付ブラケット23a,23bが上下2本のボルト22によってそれぞれ締結固定される。バッテリケース13の前後のフランジ部21a,21bは、前後のケース取付ブラケット23a,23bに上下2本のボルト24によってそれぞれ締結固定される。すなわち、バッテリケース13は、前後のケース取付ブラケット23a,23bを介して車体フレーム11に対して固定される。前板部18及び後板部19の車幅方向外端の上端部には、サイドフレーム31を固定するためのブラケット30がそれぞれ固定される。サイドフレーム31は、前後方向に延びて前板部18及び後板部19に対して着脱自在に前後のボルト32によってブラケット30に締結固定される。
図2及び図4に示すように、支持プレート14は、上板部33と前後2つ(2以上の所定数)のボルト挿通孔34a,34bと1対の突出板部(突出部)35a,35bとを有し、1枚の略矩形状の金属製の板体を加工することによって形成される。なお、以下の説明において、支持プレート14に関する方向は、図2における方向に対応する。
図2、図4及び図5に示すように、支持プレート14の上板部33は、上下方向と交叉してバッテリケース13の底板部17の前後のボルト挿通孔27a,27bの上方に配置され、バッテリ載置状態で2つのバッテリ10A,10B間の間隙5の上方を横断し、2つのバッテリ10A,10Bの双方に跨って2つのバッテリ10A,10Bに上方から当接する。上板部33は、前後方向に延びて車幅方向内側のバッテリ10Aに上方から当接する内側領域33aと、前後方向に延びて車幅方向外側のバッテリ10Bに上方から当接する外側領域33bと、2つのバッテリ10A,10Bの間の間隙5の上方に位置するバッテリ間領域33cとを有する。内側領域33aは、外側領域33bの後端38よりも後方へ突出する内側領域後部36と、外側領域33bの後端38よりも前方に配置される内側領域前部39とを有する。外側領域33bは、内側領域33aの前端40よりも前方へ突出する外側領域前部37と、内側領域33aの前端40よりも後方に配置される外側領域後部41とを有する。内側領域33aと外側領域33bとは、略同じ大きさに形成される。バッテリ間領域33cは、内側領域前部39と外側領域後部41との間に配置されて内側領域前部39と外側領域後部41とを連結する。なお、図4中の2点鎖線45は、バッテリ10Aの車幅方向外側面が配置される位置を示し、2点鎖線46は、バッテリ10Bの車幅方向内側面が配置される位置を示す。
支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34bは、上板部33のバッテリ間領域33cに前後に離間して形成される。2つのボルト挿通孔34a,34bは、上板部33の車幅方向の中央にそれぞれ配置され、且つ、上板部33の前後方向に対称的に配置される。2つのボルト挿通孔34a,34b間の距離は、バッテリケース13の底板部17の2つのボルト挿通孔27a,27b間の距離と略同一に設定される。2つのボルト挿通孔34a,34bは、バッテリケース13の底板部17の2つのボルト挿通孔27a,27bの各々と上下で対となる。なお、2つのボルト挿通孔34a,34b間の距離とは、2つのボルト挿通孔34a,34bの中心間の距離であり、2つのボルト挿通孔27a,27b間の距離とは、2つのボルト挿通孔27a,27bの中心間の距離である。
1対の突出板部35a,35bは、支持プレート14の前端部と後端部に配置されて、上板部33から連続して下方の2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。前側の突出板部35aは、上板部33の外側領域前部37の車幅方向内端縁から連続して下方へ曲折し、下方の2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。後側の突出板部35bは、上板部33の内側領域後部36車幅方向外端縁から連続して下方へ曲折し、下方の2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。すなわち、1対の突出板部35a,35bは、上板部33のバッテリ間領域33cに前後に並んで配置される2つのボルト挿通孔34a,34b(両端の2つのボルト挿通孔)の前後の外側で上板部33から2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。上板部33における1対の突出板部35a,35bの車幅方向の位置は、2つのボルト挿通孔34a,34bの車幅方向の位置と略同じ位置に配置される。なお、1対の突出板部35a,35bの位置は、上記に限定されず、例えば、1対の突出板部35a,35bが互いに車幅方向に異なる位置に配置されてもよいし、また、2つのボルト挿通孔34a,34bと車幅方向に異なる位置に配置されてもよい。
支持プレート14を形成する際、2つのボルト挿通孔34a,34bは、1枚の略矩形状の金属製の板体の一方の対辺(本実施形態では、短辺)の中央同士を結ぶ線上に、他方の対辺(本実施形態では、長辺)の中央同士を結ぶ線に対して線対称となるように形成される。また、1対の突出板部35a,35bは、他方の対辺のち板体の一方の対角の近傍に形成された切込み47よりも一方の対角側の領域を、それぞれ板体の厚み方向の一側に折り曲げることによって形成される。切込み47は、板体の一方の対角と、該対角から近い側のボルト挿通孔34a,34bとの間の他方の対辺に、他方の対辺に直交する方向に形成される。なお、支持プレート14の材質及び形成方法は、上記に限定されない。
U字ボルト15は、バッテリケース13の底板部17と支持プレート14との間に2つのバッテリ10A,10Bを挟んだ状態で、支持プレート14をバッテリケース13の底板部17側に締付け可能なボルトであって、両端部に雄ネジ48,49が形成された1本の直線状の棒体を2箇所(後述する連結軸部43の両端)で折り曲げて略U字状に形成される。U字ボルト15は、2本(2以上の所定数)のボルト軸部42,44と連結軸部43とを一体的に有する。第1ボルト軸部42は、一端部(図4における上端部)に雄ネジ48が形成されて所定方向(図4における上下方向)に直線状に延びる棒体である。連結軸部43は、第1ボルト軸部42の他端(図4における下端)から連続して第1ボルト軸部42に対して直交する方向に直線状に延びる棒体である。第2ボルト軸部44は、連結軸部43の両端部のうち第1ボルト軸部42の他端とは反対側の端部から連続して連結軸部43に対して直交し、且つ第1ボルト軸部42と同一側(図4における上側)の上記所定方向に直線状に延び、その一端部(図4における上端部)に雄ネジ49が形成される棒体である。第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の長さは、後述するように第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44をバッテリケース13の底板部17の2つのボルト挿通孔27a,27bに挿通し、連結軸部43を補強プレート29に当接させた状態で、雄ネジ48,49がバッテリ10A,10Bの上方の支持プレート14よりも上方に突出する長さに設定される(図5参照)。第1ボルト軸部42と第2ボルト軸部44との間の距離は、第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44が、バッテリケース13の底板部17の2つのボルト挿通孔27a,27b及び支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34bを挿通可能な距離に設定される。例えば、第1ボルト軸部42と第2ボルト軸部44との間の距離と、バッテリケース13の底板部17の前後2つのボルト挿通孔27a,27b間の距離と、支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34b間の距離とは、同一に設定される。なお、第1ボルト軸部42と第2ボルト軸部44との間の距離とは、第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の軸芯間の距離である。
2つのナット16は、U字ボルト15に螺合可能な六角ナットであって、その内周面には、U字ボルト15の第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の雄ネジ48,49に螺合する雌ネジ(図示省略)が形成される。2つのナット16は、バッテリケース13の底板部17と支持プレート14との間に2つのバッテリ10A,10Bを挟んだ状態で、支持プレート14をバッテリケース13の底板部17側に締付け可能である。
次に、2つのバッテリ10A,10Bをバッテリケース13に収納し、バッテリケース13に固定する際の作業について説明する。
2つのバッテリ10A,10Bをバッテリケース13に収納する際には、作業者は、バッテリケース13から2つのナット16、U字ボルト15、支持プレート14、前後のボルト32、及びサイドフレーム31を取り外した状態(図3参照)にして、バッテリケース13の底板部17に2つのバッテリ10A,10Bを載置する。バッテリケース13の底板部17に2つのバッテリ10A,10Bを載置する際には、バッテリ10A,10Bの長辺側同士が僅かな間隙5をおいて隣接するように、車幅方向に並列に並べて配置する。バッテリケース13の底板部17に2つのバッテリ10A,10Bを載置した後、バッテリケース13の前板部18及び後板部19のブラケット30に対してサイドフレーム31を前後のボルト32によって締結固定することによって、2つのバッテリ10A,10Bがバッテリケース13に収納される。
バッテリケース13に収納された2つのバッテリ10A,10Bをバッテリケース13に固定する際には、作業者は、U字ボルト15の第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44を、バッテリケース13の底板部17の下方から底板部17の2つのボルト挿通孔27a,27bに挿通し、U字ボルト15を上方へ押し上げて2つのバッテリ10A,10B間の間隙5を下方から挿通し、第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の上端部をバッテリ10A,10Bの上方に突出させる。バッテリ10A,10Bの上方に突出した第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44に、支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34bを挿通させる際には、作業者は、一方の手でU字ボルト15の連結軸部43を把持し、第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の上端部をバッテリ10A,10Bの上方に突出させた状態を維持するとともに、他方の手で支持プレート14を把持し、第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44に、支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34bを挿通させる。そして、支持プレート14の1対の突出板部35a,35bを2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出させるとともに、上板部33を2つのバッテリ10A,10Bの双方に跨って2つのバッテリ10A,10Bに上方から当接させる。最後に、支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34bから上方へ突出する第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44にワッシャー50を取り付けて、第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の雄ネジ48,49にナット16を螺合して締付ける。
図5に示すように、2つのバッテリ10A,10Bをバッテリケース13に固定した状態では、2つのバッテリ10A,10Bは、バッテリケース13の底板部17と支持プレート14の上板部33との間に挟持される。U字ボルト15の連結軸部43は、補強プレート29に下方から当接し、補強プレート29の下面に沿って前後方向に延びる。U字ボルト15の第1ボルト軸部42(図4参照)及び第2ボルト軸部44は、バッテリケース13の底板部17の2つのボルト挿通孔27a,27b(図2参照)、2つのバッテリ10A,10B間の間隙5、及び支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34b(図4参照)を挿通する。支持プレート14の1対の突出板部35a(図4参照),35bは、2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。
上記のように構成されたバッテリの固定構造では、支持プレート14の1対の突出板部35a,35bが、2つのボルト挿通孔34a,34bの前後の外側で上板部33から2つのバッテリ10A,10B間の間隙5内へ突出する。このため、車両1の振動等によってバッテリ10A,10Bが上下方向に延びる軸を中心として回転方向(以下、単に回転方向という)に移動した際に、バッテリ10A,10Bは、U字ボルト15の第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44よりも先に支持プレート14の1対の突出板部35a,35bに当接し易い。例えば、バッテリ10Aの後端側が車幅方向外側へ移動した場合には、バッテリ10Aの後端側は、第2ボルト軸部44よりも先に支持プレート14の後側の突出板部35bに当接し易い。このため、バッテリ10A,10Bの回転方向の移動を、支持プレート14の1対の突出板部35a,35bによって、突出板部35a,35bまでに規制することができるとともに、U字ボルト15の第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44でバッテリ10A,10Bの回転方向の移動を規制するよりも、バッテリ10A,10Bの回転方向の移動を小さく抑えることができる。
また、バッテリ10A,10Bの回転方向の移動を支持プレート14の1対の突出板部35a,35bによって抑制することができるので、その分だけ、バッテリ10A,10BとU字ボルト15の第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44との接触を抑えることができ、バッテリ10A,10Bとの接触による第1ボルト軸部42及び第2ボルト軸部44の破損を防止することができる。
また、U字ボルト15は、2本のボルト軸部42,44と、2本のボルト軸部42,44の下端同士を連結する連結軸部43とを一体的に有するので、バッテリ10A,10Bが支持プレート14の1対の突出板部35a,35bに当接して支持プレート14に回転方向の力が作用すると、支持プレート14からボルト軸部42,44を介して連結軸部43に捩れる方向の力が作用する。このため、支持プレート14に回転方向の力が作用した際に、捩れる方向の力に対する連結軸部43の抗力や、捩れた連結軸部43の復元しようとする復元力がボルト軸部42,44を介して支持プレート14に作用するので、バッテリ10A,10Bの回転方向の移動を効果的に抑制することができる。
また、U字ボルト15が2本のボルト軸部42,44を有する。このため、支持プレート14が1本のボルト軸部で固定される場合に比べて、支持プレート14に回転方向の力が作用した際に支持プレート14が回転方向に移動し難く、バッテリ10A,10Bの回転方向の移動を抑制することができる。また、支持プレート14が回転方向に移動し難いので、ナット16の緩みを抑制することができる。
従って、本実施形態によれば、バッテリの回転方向の移動を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、支持プレート14の上板部33の形状を、内側領域33aと外側領域33bとが互いに前後方向にずれた形状としたが、これに限定されるものではない。2つのバッテリ10A,10B間の間隙5の上方を横断し、2つのバッテリ10A,10Bの双方に跨って2つのバッテリ10A,10Bに上方から当接する上板部33であれば、上板部33を様々な形状に形成することができる。
また、本実施形態では、支持プレート14の1対の突出板部35a,35bを1枚の略矩形状の金属製の板体に2つの切込み47を入れて折り曲げることによって形成したが、これに限定されるものではない。例えば、矩形状の板体の下面に対し、下方へ延びる板体或いは棒体などを溶接等によって固定してもよい。
また、本実施形態では、固定部材として2本のボルト軸部42,44を有するU字ボルト15を設けたが、2以上の所定数のボルト軸部を有する固定部材を設けることができる。例えば、3本以上のボルト軸部を有する固定部材を設けてもよい。
また、本実施形態では、バッテリケース13の底板部17に2つのボルト挿通孔27a,27bを設け、支持プレート14に2つのボルト挿通孔34a,34bを設けたが、これに限定されるものではなく、上述したように、3本以上のボルト軸部を有する固定部材を設けた場合等には、バッテリケース13の底板部17及び支持プレート14のそれぞれに、3以上のボルト挿通孔を設けてもよい。この場合、3以上のボルト挿通孔は、バッテリケース13の底板部17及び支持プレート14のそれぞれに一直線状に並んで配置される。また、支持プレート14に3以上のボルト挿通孔を設けた場合には、支持プレート14の1対の突出板部35a,35bは、直線状に並ぶ支持プレート14の3以上のボルト挿通孔のうち両端のボルト挿通孔よりも外側に配置される。
また、本実施形態では、U字ボルト15のボルト軸部42,44を挿通させるための軸挿通部として、バッテリケース13の底板部17に2つのボルト挿通孔27a,27bを設けたが、バッテリケース13の軸挿通部は、これに限定されるものではない。例えば、バッテリケース13が、2つのバッテリ10A,10Bの下方で2つのバッテリ10A,10Bの双方に跨って車幅方向に延びる長板状のケース底面部を有する場合には、その長板状のケース底面部の前方及び後方に形成される開口部がバッテリケース13の軸挿通部として機能してもよい。
また、本実施形態では、バッテリケース13を、前後のケース取付ブラケット23a,23bを介して車体フレーム11に対して固定したが、これに限定されるものではない。例えば、前後のケース取付ブラケット23a,23bを介さずにバッテリケース13を車体フレーム11(本実施形態では、サイドメンバ12)に直接固定してもよい。
また、本実施形態では、2つのバッテリ10A,10Bを車体フレーム11に対して固定したが、少なくとも2つのバッテリであればよく、例えば、3以上のバッテリを車体フレーム11に対して固定してもよい。例えば、3つのバッテリを車体フレーム11に対して固定する場合には、第1バッテリと第2バッテリとの間、及び第2バッテリと第3バッテリとの間に本発明に係るバッテリの固定構造を適用することができる。
また、本実施形態では、左側のサイドメンバ12に対して2つのバッテリ10A,10Bを固定したが、これに限定されるものではなく、例えば、右側のサイドメンバ12や或いはクロスメンバ等にバッテリを固定してもよい。
また、本実施形態では、バッテリ10A,10Bを、車幅方向に並列に並べて配置したが、これに限定されるものではなく、例えば、前後方向に並列に並べて配置してもよい。この場合、上記説明における前後方向と車幅方向とが逆になる。具体的には、バッテリケース13の底板部17のボルト挿通孔27a,27bは、バッテリ10A,10B間の間隙5の下方で車幅方向に離間して形成される。また、支持プレート14の2つのボルト挿通孔34a,34bがバッテリケース13の底板部17のボルト挿通孔27a,27bと上下で対となり、且つ支持プレート14の1対の突出板部35a,35bが2つのボルト挿通孔34a,34bの車幅方向の外側に配置されるように、支持プレート14がバッテリ10A,10Bの上方に載置される。また、U字ボルト15の連結軸部43は、バッテリケース13の底板部17の下方で車幅方向に延びる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係るバッテリの固定構造をキャブオーバー型のトラックに適用したが、これに限定されるものではなく、車体フレームを有し、且つ該車体フレームに対して2以上のバッテリを固定する車両に適用することができる。
1:車両
5:バッテリ間の間隙(所定の間隙)
6:バッテリケースの底板部の下方の空間(ケース底面部の下方空間)
10A,10B:2つのバッテリ
11:車体フレーム
13:バッテリケース
14:支持プレート(規制部材)
15:U字ボルト(固定部材)
16:2つのナット(所定数のナット)
17:バッテリケースの底板部(ケース底面部)
27a,27b:バッテリケースの底板部のボルト挿通孔(所定数の軸挿通部)
33:支持プレートの上板部
34a,34b:支持プレートのボルト挿通孔(所定数のボルト挿通孔)
35a,35b:支持プレートの1対の突出板部(1対の突出部)
42,44:ボルト軸部
43:連結軸部

Claims (1)

  1. 2つのバッテリが所定の間隙をおいて隣接するように前記2つのバッテリを下方から支持するケース底面部を有し、車体フレームに対して固定されるバッテリケースと、
    前記ケース底面部に設けられ、前記間隙の下方で直線状に並び、前記間隙と前記ケース底面部の下方空間とを連通する2以上の所定数の軸挿通部と、
    前記2つのバッテリに上方から当接して前記間隙の上方を横断する上板部と、前記上板部に形成され、前記軸挿通部の各々と上下で対となるように前記間隙の上方で直線状に並ぶ前記所定数のボルト挿通孔と、を有する規制部材と、
    前記間隙内を上下に挿通した状態で各対の前記ボルト挿通孔及び前記軸挿通部を挿通する前記所定数のボルト軸部と、前記軸挿通部の各々から下方へ突出する前記ボルト軸部の下端同士を前記ケース底面部の下方で連結する連結軸部と、を一体的に有する固定部材と、
    前記ボルト軸部の各々の上端部に螺合して締付けられる前記所定数のナットと、を備え、
    前記軸挿通部及び前記ボルト挿通孔を挿通した前記ボルト軸部の各々に前記ナットが締付けられた状態で、前記2つのバッテリが前記上板部と前記ケース底面部との間に挟持され、
    前記規制部材は、前記所定数のボルト挿通孔のうち両端の2つのボルト挿通孔の外側で前記上板部から前記間隙内へ突出する1対の突出部を有する
    ことを特徴とする車両のバッテリ固定構造。
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