JP2008114664A - 線状体を保持するクリップを備える車両 - Google Patents

線状体を保持するクリップを備える車両 Download PDF

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Abstract

【課題】外装部品の背後に配置される線状体を保持するクリップが取り付けられる支持部を補強用のリブにより構成することで、外装部品の剛性を高めるリブを利用しながら外装部品からのクリップの食み出しを防止して外装部品の外観性を向上させると共に、線状体の振動に起因する荷重が作用する支持部の剛性を高める。
【解決手段】車両のバンパ1のバンパフェース2は長細い横バー10を有する。横バー10は、前面視で、横バー10の上下方向に沿って延びるリブ11を背面に有する。バンパフェース2において、その背後に配置されるワイヤハーネスCを保持するクリップ20が取り付けられる支持部はリブ11により構成される。横バー10の上下方向での幅Wbは、クリップ20の挟持部21の上下方向での最大幅とワイヤハーネスCの最大幅との和である所定幅以下である。クリップ20およびワイヤハーネスCは、前面視で横バー10から食み出していない。
【選択図】図1

Description

本発明は、車体に装備される外装部品の背後に配置されるワイヤハーネスなどの線状体を保持するクリップを備える車両に関し、該外装部品は、例えばバンパである。
車体に装備される細長い外装部品(例えばバンパ)に、外装部品の外側から見えないように外装部品の背後に配置される線状体(例えばワイヤハーネス)と、外装部品の背面に設けられた支持部に取り付けられて線状体を保持するクリップとを備える車両は知られている。(例えば、特許文献1参照)
また、車体の前部に配置されるエンジンまたはラジエータを冷却するなどの目的で走行風を車体内に取り入れるために、外装部品(例えばバンパ)に前後方向に開放する開口が設けられることがある。そして、外装部品に開口が設けられる場合に、外装部品が、該開口を車幅方向に横切って延びている細長い長尺部を有するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−278682号公報 特開平10−324206号公報(図2)
とろこで、細長い外装部品(例えばバンパ)を、外面から見たとき、該外装部品の長手方向に直交する方向(例えば上下方向)での外装部品の幅が小さくされる場合がある。
また、開口を横切る長尺部を有する外装部品(例えばバンパ)において、線状体(例えばワイヤハーネス)の短縮化により該線状体の軽量化や組付性の向上を図るために、線状体が長尺部を迂回して配置されることなく、長尺部の背後に線状体が長尺部の長手方向に沿って配置される場合がある。
前述のいずれの場合にも、例えば前面から見たとき、外装部品または長尺部は、その長手方向に直交する方向である上下方向での幅が小さいので、線状体が外装部品または長尺部から食み出さないようにするために、外装部品または長尺部の背面に設けられてクリップの取付部が取り付けられる支持部は、外装部品または長尺部において、上下方向での端部である下端部または上端部の近傍に設けられることが普通である。
このような場合、線状体は外装部品または長尺部から食み出さないものの、特に、取付部が支持部に上下方向から取り付けられるクリップでは、クリップの取付部が外装部品または長尺部の下端部または上端部から食み出すことがある。そして、このような外装部品を前面から見ると、外装部品または長尺部から食み出したクリップの取付部が見えるために、外装部品の外観性、ひいては車両の外観性が低下する。
また、長手方向に延びる線状体は、車体から伝達される振動により、長手方向でのクリップの両側において上下方向に振れることがある。ところが、長手方向に沿って平板状に延びている支持部においては、上下方向への曲げ変形に対する剛性が小さいため、線状体のこの上下方向での振れにより、支持部に曲げ変形が発生しやすく、さらには支持部付近で、外装部品または長尺部にも曲げ変形が発生しやすい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、請求項1〜4記載の発明は、長細い外装部品の背後または外装部品の細長い長尺部の背後に配置される線状体を保持するクリップが取り付けられる支持部を外装部品または長尺部の補強用のリブにより構成することで、外装部品の剛性または長尺部の剛性を高める前記リブを利用しながらクリップが外装部品または長尺部から食み出すことを防止して外装部品の外観性を向上させると共に、長手方向に直交する方向での線状体の振動に起因する荷重が作用する支持部の剛性を高めることを目的とする。そして、請求項3,4記載の発明は、さらに、直交方向での幅が小さい外装部品の外観性または長尺部を有する外装部品の外観性を一層向上させることを目的とする。
請求項1記載の発明は、車体に装備される外装部品と、前記外装部品の背後に配置される線状体と、前記外装部品の背面に設けられた支持部に固定されると共に前記線状体を保持するクリップとを備える車両であって、前記クリップは、前記クリップを前記支持部に取り付けるための取付部と、前記取付部に一体に結合されて前記線状体を保持する保持部とを有する車両において、前記外装部品は、前記外装部品を外側から見るときに前記線状体が前記外装部品に隠れて見えない方向から見ることを外面視としたとき、前記外面視で前記外装部品の長手方向に直交する方向に沿って延びる補強用のリブを前記背面に有し、前記支持部は前記リブにより構成され、前記取付部は、前記リブを前記長手方向で挟持する1対の挟持体を有する挟持部であり、前記保持部は、前記外面視で、前記挟持部の背後に位置する車両である。
請求項2記載の発明は、車体に装備される外装部品と、前記外装部品の背後に配置される線状体と、前記外装部品の背面に設けられた支持部に固定されると共に前記線状体を保持するクリップとを備える車両であって、前記クリップは、前記クリップを前記支持部に取り付けるための取付部と、前記取付部に一体に結合されて前記線状体を保持する保持部とを有する車両において、前記外装部品は、前記外装部品に設けられた開口を横切る長細い長尺部を有し、前記外装部品を外側から見るときに前記長尺部の背後に配置される線状体が前記長尺部に隠れて見えない方向から見ることを外面視としたとき、前記長尺部は、前記外面視で前記長尺部の長手方向に直交する方向に沿って延びると共に該直交方向での両端部を連結するリブを背面に有し、前記支持部は前記リブにより構成され、前記長尺部における前記直交方向での幅は、前記リブに取り付けられた前記取付部における前記直交方向での最大幅と前記保持部での前記線状体における前記直交方向での最大幅との和である所定幅以下であり、前記クリップは、前記外面視で前記長尺部から食み出していない車両である。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の車両において、前記取付部は前記リブを前記長手方向で挟持する挟持部であり、前記長尺部は背後に向かって開放する凹部を形成し、前記リブおよび前記挟持部は前記凹部内に配置されるものである。
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項記載の車両において、前記線状体は、前記保持部においてその過半が前記直交方向で前記取付部と重なる位置で保持されるものである。
請求項1記載の発明によれば、外装部品は、その長手方向に対する直交方向に沿って延びる補強用のリブにより剛性が高められる。そして、クリップにおいては、挟持部の1対の挟持体が直交方向に沿って延びる該リブを長手方向で挟むことによりリブに固定されるので、外面視で、クリップの取付部である挟持部が外装部品から食み出すことが防止され、しかも保持体が挟持部の背後に結合されていることにより、線状体が挟持部の背後に配置されるので、外面視で線状体が外装部品から食み出すことが防止される。このように、外装部品の剛性を高めるリブを利用しながらクリップが外装部品から食み出すことが防止されて外装部品の外観性が向上し、ひいては車両の外観性が向上する。さらに、長手方向に延びる線状体が車体から伝達される振動により直交方向に振動し、該振動に起因する荷重がリブに作用する場合にも、リブが直交方向に沿って延びていることから、クリップが取り付けられる支持部の剛性が高いので、該荷重による支持部および該支持部付近の外装部品の曲げ変形が少なくなって、支持部および外装部品の耐久性が向上する。
請求項2記載の発明によれば、長尺部は、その長手方向に対する直交方向に沿って延びると共に直交方向での両端部を連結する補強用のリブにより剛性が高められる。そして、直交方向での幅が所定幅以下である長細い長尺部の背後に配置される線状体を保持するクリップが取り付けられる支持部が該リブにより構成されることで、長尺部の背後に配置されるクリップおよび線状体が、外面視で、長尺部から食み出すことがないので、長尺部の剛性を高めるリブを利用しながらクリップが長尺部から食み出すことが防止されて外装部品の外観性が向上し、ひいては車両の外観性が向上する。さらに、長手方向に延びる線状体が車体から伝達される振動により直交方向に振動し、該振動に起因する荷重がリブに作用する場合にも、リブが直交方向に沿って延びていることから、クリップが取り付けられる支持部の剛性が高いので、該荷重による支持部および該支持部付近の長尺部の曲げ変形が少なくなって、支持部および長尺部の耐久性が向上する。
請求項3記載の事項によれば、クリップの挟持部が長尺部の凹部内に配置されるので、挟持部が凹部内に位置する分、挟持部に一体に結合される保持部が、凹部に近づくかまたは凹部内に一層入り込むので、線状体およびクリップが、一層広い範囲での外面視で、長尺部から食み出すことがなく、直交方向での幅が小さい長尺部を有する外装部品の外観性が一層向上する。
請求項4記載の事項によれば、クリップにおいて線状体および取付部が直交方向でコンパクトに配置されるので、線状体およびクリップが、一層広い範囲での外面視で、外装部品または長尺部から食み出すことがなく、直交方向での幅が小さい外装部品または長尺部を有する外装部品の外観性が一層向上する。
以下、本発明の実施形態を図1〜図7を参照して説明する。
図1〜図3を参照すると、本発明が適用された車両は、外装部品としてのフロント側バンパ1が装備された車体と、該バンパ1に取り付けられる電装部品としてのランプに接続されるワイヤハーネスCと、バンパ1の後述するバンパフェース2の背面に着脱可能に固定されるクリップ20とを備える。クリップ20は、バンパ1を外側から見たときバンパフェース2の背後に配置される線状体としてのワイヤハーネスCを保持する。
車体の一部分としての前部(以下、「車体前部」という。)は、該車体前部に配置されたエンジンが収容されるエンジンルームを形成する。
車幅方向に長細いバンパ1は、車体前部において車体フレームに支持されるバンパビーム(図示されず)と、バンパビームに取り付けられるバンパフェース2とから構成される。車幅方向に長細いバンパフェース2は、前記エンジンルームに走行風を冷却用の空気として取り入れるための前後方向に開放する開口3が設けられた本体2aと、車幅方向に長細い開口3を車幅方向に横切って延びている長細い長尺部としての横バー10と、バンパフェース2の前面視で(すなわち、バンパ1またはバンパフェース2を前方から見たときに)横バー10の長手方向A0に直交する方向である第1の直交方向A1に沿って延びていて横バー10と本体2aとを連結する連結部としての縦バー2bとを有し、これら本体2a、横バー10および縦バー2bが一体成形された合成樹脂製の部材である。
本体2aを前後方向に貫通して設けられた孔から構成される開口3は、横バー10により上下方向に複数の開口3a,3bに分けられる。
この実施形態では、横バー10の長手方向A0は車幅方向であり、直交方向A1は上下方向である。
クリップ20に保持されたワイヤハーネスCは、バンパフェース2の前面視で、横バー10の背後に、横バー10から食み出さないように、長手方向A0に沿って配置される。それゆえ、前面視は、バンパ1またはバンパフェース2を外側から見るときに横バー10の背後に配置されるワイヤハーネスCが横バー10に隠れて見えない方向から見ることを意味する外面視に含まれる。そして、前面視で、横バー10が配置されている範囲内では、ワイヤハーネスCの全体が、該横バー10により目隠しをされる。
図4を併せて参照すると、横バー10は、その背面10iに、横バー10の剛性を高めるために上下方向に沿って延びている複数の補強用のリブ11,12を有する。具体的には、横バー10は、長手方向A0に直交する平面Hでの断面が、前端部13が閉じていて閉塞端を構成し、後端部14が後方(または背後)に向かって開放する開放端を構成する凹形状を有する形材により構成される。それゆえ、横バー10は後方(または背後)に向かって開放する凹部17を形成する。また、横バー10の下端部16は、長手方向A0でのリブ11の位置に対応して、各リブ11付近で局部的に後方に突出する突出部16aを有する。
長手方向A0に間隔をおいて横バー10に一体成形されて設けられる複数のリブ11,12のうちの一部の複数のリブ11は、それぞれ、横バー10の上端部15および下端部16を連結すると共に横バー10の背面10iに沿って連続的に延びており、かつ長手方向A0に直交する平面Hに沿う平板状の部材である。各リブ11は、前面視で、上下方向に延びているといい得る範囲で、上下方向に対して平行またはやや傾斜していてもよい。換言すれば、各リブ11は、前面視で上下方向にほぼ平行であり、また平面Hにほぼ平行である。
ここで、部材における上下方向での上部(または上端部)および下部(または下端部)の一方を上下方向での一方部分(または一端部)とするとき、上部(または上端部)および下部(または下端部)の他方は上下方向での他方部分(または他端部)である。また、前後方向は、長手方向A0から見て上下方向(すなわち、前述のように第1の直交方向A1である。)に直交する第2の直交方向A2であり、部材における前後方向での前部(または前端部)および後部(または後端部)の一方を前後方向での一方部分(または一端部)とするとき、前部(または前端部)および後部(または後端部)の他方は、前後方向での他方部分(または他端部)である。
図1〜図4,図6を参照すると、クリップ20は、該クリップ20を支持する横バー10の一部分である支持部(以下、「支持部」という。)を構成するリブ11に対してクリップ20を取り付けるための取付部としての挟持部21と、挟持部21に一体に結合されてワイヤハーネスCを保持する保持部26とを有する。
図4〜図7を参照すると、挟持部21は、長手方向A0でリブ11を挟持する1対の板状の挟持体22と、各挟持体22の基部22b同士を連結する連結部25とから構成される。そして、1対の挟持体22は、1対の外枠部23と、1対の外枠部23の一方の外枠部23の先端部23aから連結部25を経て他方の外枠部23の先端部23aまで挟持部21の内側に沿って配置される弾発部材としての板バネ24とを有する。1対の外枠部23、連結部25および保持部26は、一体成形された合成樹脂製の部材である。ここで、前面視で、基部22bは各挟持体22の背後部であり、連結部25は挟持部21の背後部である。
そして、両外枠部23にインサートされて固着された板バネ24の両端部24aが板バネ24の弾発力によりリブ11を長手方向A0で挟圧することにより、1対の挟持体22がリブ11を挟持してクリップ20がリブ11に固定される。また、両先端部23aは、リブ11へのクリップ20の差込時に、長手方向A0でのリブ11の両側面に沿って1対の挟持部21を案内するガイド部を構成する。この1対の先端部23aにより、リブ11へのクリップ20の取付けが容易になる。
保持部26は、リブ11に対して抜き差しされるクリップ20の着脱方向(この実施形態では前後方向でもある。)において挟持部21の基部25に隣接して並んで設けられる。この保持部26は、ワイヤハーネスCをその周囲または外側から締め付ける締付部としてのバンド27と、ワイヤハーネスCを締め付けた状態でバンド27を係止する係止部28とから構成される。バンド27はワイヤハーネスCの周囲に巻回されて、係止部28の挿入空間29に挿入された状態で、係止部28の鋸歯状の歯から構成される緩止め部28aによりバンド27が緩むことが防止される。そして、挿入空間29を貫通したバンド27は、挿入空間29から適当な長さだけ突出した位置で切断される(図2,図5参照)。
図4,図5を参照すると、クリップ20がリブ11に取り付けられた状態で、横バー10において、局部的な凹凸などを除いた主要部分における上下方向での幅Wb(この実施形態では、横バー10における上下方向での最小幅でもある。)(図1も参照)は、挟持部21における上下方向での最大幅Waおよび保持部26でのワイヤハーネスCの上下方向での最大幅Wcの和である所定幅以下であり、この実施形態では、最大幅Wbは前記所定幅よりも小さい。また、最大幅Wbは、クリップ20における上下方向での最大幅Weと最大幅Wcとの和よりも小さい。
さらに、クリップ20がリブ11に取り付けられた状態で、ワイヤハーネスCは、保持部26においてその過半、この実施形態では、その全体が、上下方向で挟持部21と重なる位置で保持される。
この結果、上下方向で、挟持部21、連結部25および保持部26の全体が、上下方向で横バー10と重なる位置にある。それゆえ、リブ11を挟持した1対の挟持体22の全体は、上下方向で、横バー10の範囲内に位置する。
また、挟持部21は、前後方向で、挟持部21の過半および連結部25の過半、この実施形態では挟持部21の全体および連結部25の全体が、さらに保持部26の一部が、下端部16の突出部16aおよび上端部15と重なる位置にある。したがって、挟持部21はその全体が、上方から上端部15により覆われ、下方から突出部16aにより覆われており、挟持部21の全体、したがって1対の挟持体22の全体は、リブ11と共に凹部17内に配置される。このため、保持部26は、リブ11および挟持部21の背後に位置して、リブ11の後端部11bの近傍に位置する。より具体的には、保持部26は、挟持部21の最大幅Weの半分の距離よりも後端部11bに近接して位置する。そして、保持部26の全体は、前後方向で、リブ11の後端部11bから、幅Wbに等しい距離だけ離れた位置よりも、横バー10の前端部13寄り、リブ11寄りまたは挟持部21寄りに位置する。
次に、前述のように構成された実施形態の作用および効果について説明する。
車両のバンパ1のバンパフェース2は開口3を横切る長細い横バー10を有し、バンパフェース2を外側から見るときに横バー10の背後に配置されるワイヤハーネスCが横バー10に隠れて見えない方向から見ることを外面視としたとき、横バー10は、外面視としての前面視で横バー10の長手方向A0に直交する方向A1である上下方向に沿って延びると共に上下方向での両端部である上端部15および下端部16を連結するリブ11を背面10iに有し、バンパフェース2の背後に配置されるワイヤハーネスCを保持するクリップ20が取り付けられる支持部はリブ11により構成され、横バー10における上下方向での幅は、リブ11に取り付けられた挟持部21の最大幅WaとワイヤハーネスCの最大幅Wcとの和である前記所定幅以下であり、バンパフェース2の背後に配置されるワイヤハーネスCを保持するクリップ20およびワイヤハーネスCは、前面視で横バー10から食み出していない。
これにより、横バー10は、上下方向に沿って延びると共に上端部15および下端部16を連結するリブ11により剛性が高められる。また、クリップ20においては、挟持部21の、連結部25で連結された1対の挟持体22が、上下方向に沿って延びる該リブ11を長手方向A0で挟むことによりリブ11に固定されるので、前面視で、クリップ20の取付部である挟持部21が横バー10から、したがってバンパフェース2から食み出すことが防止され、しかも保持部26が挟持部21の連結部25の背後に結合されていることにより、ワイヤハーネスCが挟持部21の連結部25の背後でリブ11の後端部11bの近傍に配置されるので、前面視で、ワイヤハーネスCが横バー10から、したがってバンパフェース2から食み出すことが防止される。そして、上下方向での幅Wbが前記所定幅以下である長細い横バー10の背後に配置されるワイヤハーネスCを保持するクリップ20が取り付けられる支持部がリブ11により構成されることで、横バー10の背後に配置されるクリップ20およびワイヤハーネスCが、前面視で、横バー10から食み出すことがないので、横バー10の剛性を高めるリブ11を利用しながらクリップ20が横バー10から食み出すことが防止されてバンパフェース2の外観性が向上し、ひいては車両の外観性が向上する。さらに、長手方向A0に延びるワイヤハーネスCが、長手方向A0でのクリップ20間または各クリップ20の両側で車体から伝達される振動により上下方向に振動し、該振動に起因する荷重がリブ11に作用する場合にも、リブ11が上下方向に沿って延びていることから、クリップ20が取り付けられる支持部の剛性が高いので、該荷重による支持部および該支持部付近である横バー10の突出部16aの曲げ変形が少なくなって、支持部および横バー10の耐久性が向上する。
クリップ20の前記取付部はリブ11を長手方向A0で挟持する挟持部21であり、横バー10は背後に向かって開放する凹部17を形成し、リブ11および挟持部21は凹部17内に配置されることにより、クリップ20の挟持部21が横バー10の凹部17内に配置されるので、挟持部21が凹部17内に位置する分、挟持部21に一体に結合される保持部26が、凹部17に近づくかまたは凹部17内に一層入り込んで、前端部13に一層近づくように配置され、そして保持部26はリブ11の後端部11bの近傍に位置するので、ワイヤハーネスCおよびクリップ20が、一層広い範囲(または広い角度)での前面視で、横バー10から食み出すことがなく、上下方向での幅が小さい横バー10を有するバンパフェース2の外観性が一層向上する。そして、挟持部21の全体が凹部17内に位置することで、この効果が一層高められる。
ワイヤハーネスCは、クリップ20の保持部26においてその過半、ここではその全体が上下方向で挟持部21と重なる位置で保持されることにより、クリップ20においてワイヤハーネスCおよび挟持部21が上下方向でコンパクトに配置されるので、ワイヤハーネスCおよびクリップ20が、一層広い範囲(または広い角度)での前面視で、横バー10から食み出すことがなく、上下方向での幅Wbが小さい横バー10を有するバンパフェース2の外観性が一層向上する。
以下、前述した実施形態の一部の構成を変更した実施形態について、変更した構成に関して説明する。
前述した実施形態では、バンパに取り付けられたランプにワイヤハーネスCが接続されるものであったが、これには限定されず、外装部品またはその周辺に配置される他の電装部品(例えば外気温センサなどの各種センサ類)にワイヤハーネスCが接続されるものであってもよい。
線状体は、ワイヤハーネス以外の電線、または空気や水などの流体が流通する導管であってもよく、さらに線状の部材であればどのような部品であってもよい。
車体に装備される長細い外装部品は、横バーを有しないフロント側のバンパであってもよく、また車体の一部分としての後部に装備されるリア側のバンパであってもよく、さらにバンパ以外の部品または部品であってもよい。また、外装部品は、上下方向に細長い部材であってもよい。
クリップは、挟持部21またはバンド27を有していないものであってもよく、例えばクリップの取付部は、前記支持部に設けられた孔に挿入される軸状の挿入部により構成されてもよい。
外装部品がフロント側のバンパである場合、エンジンが車体後部に配置され、エンジン部品としてのラジエータが車体前部に配置された車両であってもよい。
開口3は、本体2aに設けられた切欠きにより構成されてもよい。
バンパフェースは複数の横バーを有していて、それぞれの横バーの背後に線状体が配置されてもよい。
図4に二点鎖線で示されるように、前後方向で、保持部26の過半が、横バー10の上端部15および下端部16の少なくとも一方と重なるように構成されて、保持部26の過半が、上端部15により上方から、または下端部16により下方から覆われてもよい。これにより、クリップ20の大部分が横バー10により覆われて、バンパフェース2の外観性が向上する。
外面視には、車体における外装部品の位置に応じて、前述の前面視のほかに、外装部品を、それぞれ、後方から見たときの後面視、車幅方向から見たときの側面視、上方から見たときの平面視が含まれる。
リブは、直交平面にほぼ平行でなく、上下方向にほぼ平行であってもよい。
本発明が適用された車両のバンパのバンパフェースを、前方から前方向に平行に見たときの要部前面部である。 図1のバンパフェースの背後からの要部斜視図である。 図1のバンパフェースにクリップが取り付けられる前の図2と同様の斜視図である。 図1のIV−IV線での要部断面図である。 図4のクリップの平面図であり、横バーの要部を図4のV−V線での断面で示す図である。 図4のクリップがワイヤハーネスを保持する前の全体の形状を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 図6のクリップの要部斜視図である。
符号の説明
2…バンパフェース、10…横バー、11…リブ、20…クリップ、21…挟持部、26…保持部、
C…ワイヤハーネス、A0…長手方向、A1,A2…直交方向、Wa,Wb,Wc,We…幅。

Claims (4)

  1. 車体に装備される外装部品と、前記外装部品の背後に配置される線状体と、前記外装部品の背面に設けられた支持部に固定されると共に前記線状体を保持するクリップとを備える車両であって、前記クリップは、前記クリップを前記支持部に取り付けるための取付部と、前記取付部に一体に結合されて前記線状体を保持する保持部とを有する車両において、
    前記外装部品は、前記外装部品を外側から見るときに前記線状体が前記外装部品に隠れて見えない方向から見ることを外面視としたとき、前記外面視で前記外装部品の長手方向に直交する方向に沿って延びる補強用のリブを前記背面に有し、前記支持部は前記リブにより構成され、前記取付部は、前記リブを前記長手方向で挟持する1対の挟持体を有する挟持部であり、前記保持部は、前記外面視で、前記挟持部の背後に位置することを特徴とする車両。
  2. 車体に装備される外装部品と、前記外装部品の背後に配置される線状体と、前記外装部品の背面に設けられた支持部に固定されると共に前記線状体を保持するクリップとを備える車両であって、前記クリップは、前記クリップを前記支持部に取り付けるための取付部と、前記取付部に一体に結合されて前記線状体を保持する保持部とを有する車両において、
    前記外装部品は、前記外装部品に設けられた開口を横切る長細い長尺部を有し、前記外装部品を外側から見るときに前記長尺部の背後に配置される線状体が前記長尺部に隠れて見えない方向から見ることを外面視としたとき、前記長尺部は、前記外面視で前記長尺部の長手方向に直交する方向に沿って延びると共に該直交方向での両端部を連結する補強用のリブを背面に有し、前記支持部は前記リブにより構成され、前記長尺部における前記直交方向での幅は、前記リブに取り付けられた前記取付部における前記直交方向での最大幅と前記保持部での前記線状体における前記直交方向での最大幅との和である所定幅以下であり、前記クリップは、前記外面視で前記長尺部から食み出していないことを特徴とする車両。
  3. 前記取付部は前記リブを前記長手方向で挟持する挟持部であり、前記長尺部は背後に向かって開放する凹部を形成し、前記リブおよび前記挟持部は前記凹部内に配置されることを特徴とする請求項2記載の車両。
  4. 前記線状体は、前記保持部においてその過半が前記直交方向で前記取付部と重なる位置で保持されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車両。
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