JP6420300B2 - 取付金具及び防鳥ネット取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、被取付部材に取り付けられる取付金具及び防鳥ネット取付具に関する。
従来より、被取付部材に取り付けられる取付金具が知られている。取付金具は、被取付部材に対し、例えばボルト及びナットなどのような固定部材によって固定される。そのため、被取付部材に振動が生じた場合、該被取付部材に対して取付金具を固定する前記固定部材の締結部分に緩みが生じる可能性がある。
これに対し、例えば特許文献1には、ボルト及びナットの締結部分に緩みが生じて該ナットが脱落しないように、脱落防止装置が設けられた構成が開示されている。この脱落防止装置は、ボルトにナットを締結した状態で、該ナットの端面に位置するように前記ボルトに装着される規制部材である。この規制部材は、ボルトが挿通するボルト貫通孔が設けられた筒体と、前記ボルト貫通孔内に配置されるコイルバネとを備えている。
前記特許文献1に開示されている構成では、ボルトにナットを締結した状態で、該ナットの端面に位置するように規制部材の筒体をボルトに挿通させ、該筒体内のコイルバネ内にボルトを位置付ける。これにより、コイルバネが、ボルトの雄ねじの谷に嵌まり込んで密着するため、前記筒体の回転を不動にするとともに、前記コイルバネによって前記筒体に前記ナットの端面に向かう軸方向の力が生じる。よって、前記ナットが前記ボルトに対して緩むことを防止できる。
特開2016−161127号公報
上述のように、被取付部材に対して取付金具を取り付ける際に、ボルトに対してナットが締結された状態で、前記ボルトに緩み止め用の規制部材を取り付けた場合、被取付部材に振動が生じても、ボルトとナットとの締結は緩みにくい。
しかしながら、上述のような緩み止めの構成では、ボルトに対し、ナット及び規制部材を取り付ける必要があるため、部品点数が増えるとともに、取付作業が複雑になる。このように部品点数が多く且つ取付作業が複雑な取付金具は、高所作業等の作業性の悪い場合に、短時間で且つ正確に被取付部材に取り付けることは難しい。しかも、上述のように部品点数が多く且つ取付作業が複雑な取付金具では、該取付金具を被取付金具に取り付ける際に、作業者が誤って部品を落下させる可能性もある。
本発明の目的は、被取付部材に取り付けられる取付金具を、被取付部材に対する取付作業が容易で且つ簡単な構成によって実現することにある。
本発明の一実施形態に係る取付金具は、被取付部材に取り付けられる取付金具である。この取付金具は、前記被取付部材を挟み込むように配置される第1取付部及び第2取付部と、前記第1取付部及び前記第2取付部を接続するボルトとを備える。前記第1取付部は、所定の方向に延びる第1壁部と、前記所定の方向において前記第1壁部の一方に設けられ、前記被取付部材と接触する第1把持部とを有する。前記第2取付部は、前記所定の方向に延びる第2壁部と、前記第2壁部に対し、該第2壁部の厚み方向において前記第1壁部とは反対側で且つ前記第2壁部と所定の間隔を有する位置で、前記所定の方向に延びる第3壁部と、前記所定の方向において、前記第2壁部の他方の端部と前記第3壁部の他方の端部とを連結する連結壁部と、前記所定の方向において前記第2壁部の一方に設けられ、前記第1把持部との間で前記被取付部材を挟み込むように該被取付部材に接触する第2把持部とを有する。前記第1壁部には、前記ボルトが挿通する貫通孔が形成されている。前記第2壁部及び前記第3壁部には、それぞれ、前記ボルトが締結されるねじ穴が形成されている(第1の構成)。
以上の構成のように、第1取付部において所定の方向に延びる第1壁部にボルトの貫通孔を設けるとともに、第2取付部において前記第1壁部と同じ所定の方向に延びる第2壁部及び第3壁部に、それぞれボルトが締結されるねじ穴を設けることにより、前記第1取付部と前記第2取付部とによって被取付部材を挟み込んだ状態で、前記第1取付部及び前記第2取付部をボルトによって締結することができる。よって、前記被取付部材に取り付けられる取付金具の構成を、ナットを用いることなく、簡単な構成によって実現することができる。
しかも、前記第2取付部は、それぞれねじ穴が設けられた前記第2壁部及び前記第3壁部を有するため、それらのねじ穴にボルトを締結することで、ダブルナットの効果が得られる。
加えて、前記第2取付部は、前記第2壁部と前記第3壁部とが所定の間隔で配置されているとともに、前記所定の方向において、前記第2壁部の他方の端部と第3壁部の他方の端部とが連結壁部によって接続されている。よって、前記ボルトが前記第2壁部及び前記第3壁部に締結されると、前記所定の方向において、前記第2壁部及び前記第3壁部のそれぞれの他方の端部が、前記第1取付部に近づくように、前記第2壁部及び前記第3壁部が傾く。これにより、前記ボルトは、前記第2壁部及び前記第3壁部にそれぞれ設けられたねじ穴の内面に対して、かしめられた状態になる。したがって、上述の構成により、従来のように緩み止め用の部材を用いることなく、前記第1取付部及び前記第2取付部に対して、ボルトを緩み止めしつつ締結可能な構成を実現することができる。
上述の構成によって、被取付部材に取り付けられる取付金具を、被取付部材に対する取付作業が容易で且つ簡単な構成によって実現することができる。
前記第1の構成において、前記第2取付部は、前記第2壁部、前記第3壁部及び前記連結壁部によって、断面U字状に形成されている(第2の構成)。このように、第2取付部を断面U字状に形成することにより、前記第2壁部及び前記第3壁部にそれぞれ設けられたねじ穴に対してボルトを締結した際に、前記第2壁部及び前記第3壁部が、第1取付部に近づくように傾く。よって、ボルトの緩み止めの構成を容易に実現することができる。
前記第1または第2の構成において、取付金具は、前記第1取付部の前記第1壁部と前記ボルトの頭部との間に配置された板状のワッシャをさらに備える。前記第1壁部には、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記ボルトによって接続された状態で該ボルトの頭部が位置する側の面に、溝部が形成されている。前記ワッシャは、厚み方向から見て外周側の少なくとも一部に設けられ、前記溝部内に配置可能なように前記厚み方向に折り曲げられた折曲部と、前記厚み方向から見て中央部分に設けられ、前記厚み方向において、前記折曲部の折曲方向とは反対側に膨出する膨出部とを有する(第3の構成)。
これにより、ボルトを第1取付部及び第2取付部に対して、より確実に取り付けることができる。具体的には、前記第1取付部の第1壁部と前記ボルトの頭部との間にワッシャを配置することにより、ボルトによる締結力を向上できる。
しかも、前記第1壁部において、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記ボルトによって接続された状態で該ボルトの頭部が位置する側の面に、前記ワッシャの折曲部を配置可能な溝部が設けられているため、前記第1壁部に対して前記ワッシャを容易に位置決めすることができる。
さらに、前記ワッシャは、厚み方向から見て中央部分に該厚み方向に膨出する膨出部を有する。そのため、前記ワッシャを前記ボルトの頭部と前記第1壁部との間に挟みこんだ状態で前記ボルトを締結することにより、前記膨出部が厚み方向に潰れる。このように、前記ワッシャの前記膨出部が前記ボルトの締め付けによって厚み方向に潰れることにより、前記ボルトが締め付けられている状態かどうかを一目で確認することが可能になる。よって、上述の構成により、前記ボルトの締め忘れを防止することができる。
前記第1から第3の構成のうちいずれか一つの構成において、前記第2把持部は、前記第2壁部における前記所定の方向の一方から、前記第2壁部の厚み方向で且つ前記第3壁部側に突出するように形成されている(第4の構成)。
これにより、被取付部材を第1取付部の第1把持部と第2取付部の第2把持部とによって挟み込んだ状態で、前記第1取付部の第1壁部、前記第2取付部の第2壁部及び第3壁部とをボルトによって締結した際に、前記第2壁部及び前記第3壁部が、前記第1壁部に近づくように、より容易に変形を生じる。よって、ボルトは、前記第2壁部及び前記第3壁部にそれぞれ設けられたねじ穴の内面に対して、より確実にかしめられる。したがって、取付金具を被取付部材に対してより確実に固定することができる。
前記第1から第4の構成のうちいずれか一つの構成において、前記第1把持部及び前記第2把持部は、H形鋼のフランジ部を把持可能に構成されている(第5の構成)。これにより、取付金具を、H形鋼に取り付けることができる。
前記第1から第5の構成のうちいずれか一つの構成において、前記第1把持部及び前記第2把持部は、それぞれ、断面U字状に形成されている。前記第1把持部及び前記第2把持部には、それぞれ、前記被取付部材の厚みに応じて該被取付部材と前記第1把持部及び前記第2把持部との間隔を調整することにより、前記被取付部材を前記第1把持部及び前記第2把持部に接触させる調整機構が設けられている(第6の構成)。
これにより、断面U字状の第1把持部及び第2把持部の間隔が、被取付部材において前記第1把持部及び前記第2把持部が取り付けられる部分の厚みよりも大きい場合でも、調整機構によって、第1把持部及び第2把持部を被取付部材に対してより確実に接触させることができる。これにより、被取付部材に対して取付金具をより確実に取り付けることができる。
前記第1から第6の構成のうちいずれか一つの構成において、前記第1把持部及び前記第2把持部の少なくとも一方には、前記被取付部材との接触部分に緩衝材が設けられている(第7の構成)。
これにより、第1取付部の第1把持部及び第2取付部の第2把持部を被取付部材に取り付けた状態で、該第1把持部及び第2把持部と被取付部材との間に、それぞれ緩衝材が設けられている。よって、取付金具が被取付部材に取り付けられた状態で、該被取付部材が取付金具の第1把持部及び第2把持部によって損傷を受けることを防止できる。
本発明の一実施形態に係る防鳥ネット取付具は、鳥の飛散防止のための防鳥ネットを取り付けるための防鳥ネット取付具である。この防鳥ネット取付具は、第1から第7の構成のうちいずれか一つの構成の取付金具を含み、前記取付金具が前記被取付部材に取り付けられた状態で、前記防鳥ネットが固定される(第8の構成)。
これにより、被取付部材に対して防鳥ネット取付具を容易に取り付けることができるため、防鳥ネットを容易に設置することができる。特に、防鳥ネットの取付作業は、高所で行われる場合が多い。そのため、上述のように簡単な構成で且つナットを用いることなく被取付部材に対して容易に取付可能な取付金具を、防鳥ネット取付具として用いることにより、取付作業性を向上できるとともに、ナットなどの部品の落下を防止することができる。
前記第8の構成において、前記ボルトによって前記第1取付部及び前記第2取付部を接続した状態で、前記ボルトのうち、前記第2取付部において前記第2壁部と前記第3壁部との間に位置する部分が、前記防鳥ネットを取り付けるためのワイヤの固定部である(第9の構成)。
これにより、上述のような構成を有する取付金具を、防鳥ネットを取り付けるための防鳥ネット取付具として利用することができる。
本発明の一実施形態に係る取付金具によれば、第1取付部において所定の方向に延びる第1壁部に設けられた貫通孔と、第2取付部において前記所定の方向に延びる第2壁部及び第3壁部にそれぞれ設けられたねじ穴とに、ボルトを挿通させることにより、第1取付部及び第2取付部をボルトによって接続する。前記所定の方向において、前記第2壁部及び前記第3壁部は、他方の端部が連結壁部によって接続されている。
これにより、ボルトによって第1取付部及び第2取付部を接続する際に、前記第2取付部における前記第2壁部及び前記第3壁部が、前記第1取付部の第1壁部に近づくように変形する。よって、前記ボルトは、前記第2壁部及び前記第3溝部にそれぞれ設けられたねじ穴の内面に対してかしめられた状態になる。したがって、ボルトの緩みを防止可能な構成を、簡単な構成で且つ取付作業が容易な構成によって実現することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る取付金具を用いて、H形鋼に防鳥ネットを取り付けた状態を模式的に示す図である。 図2は、取付金具の概略構成を示す正面図である。 図3は、第1取付部材の概略構成示す側面図である。 図4は、ワッシャの概略構成を示す斜視図である。 図5は、取付金具をH形鋼に取り付けた場合の第2連結部の変形の様子を模式的に示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。なお、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る取付金具1の概略構成を示す側面図である。この取付金具1は、例えばH形鋼2(被取付部材)などに、防鳥ネット3を取り付けるための部品である。すなわち、取付金具1は、例えばH形鋼2のフランジ2aに、取り付けられる。取付金具1は、防鳥ネット3を固定するためのワイヤ4などが取り付け可能に構成されている。
なお、本実施形態では、被取付部材がH形鋼2の場合について説明する。H形鋼2は、平行な一対の板状のフランジ部2aと、該一対のフランジ部2a同士を接続する板状の接続部2bとを有する。すなわち、本実施形態における被取付部材は、板状の接続部2bの両端部からそれぞれ厚み方向の両側にフランジ部2aが突出することにより、断面H字状に形成されている(H形鋼の構成は一般的であるため、図示省略)。なお、被取付部材は、取付金具1を固定可能な構成であれば、H形鋼以外の構成であってもよい。
図2は、取付金具1の概略構成を示す正面図である。以下で、図1及び図2を用いて、取付金具1の構成について説明する。
取付金具1は、第1取付部材10(第1取付部)と、第2取付部材20(第2取付部)と、ボルト30とを備える。第1取付部材10と第2取付部材20とは、H形鋼2を挟み込んだ状態でボルト30によって接続されている。ボルト30は、頭部30aと、ネジ部30bとを有する。ボルト30のネジ部30bは、第1取付部材10及び第2取付部材20を貫通している。図1に示すように、ボルト30のネジ部30bのうち、第2取付部材20を貫通する部分には、防鳥ネット3を固定するためのワイヤ4が固定されている。ワイヤ4は、一部がボルト30に巻きつけられつつ、H形鋼2の長手方向に延びるように配置されている。防鳥ネット3は、ワイヤ4に対して、固定具5によって固定されている。固定具5は、バンド状の部材であってもよいし、線状の金属部材であってもよい。
図1及び図2に示すように、第1取付部材10は、第1連結部11と、第1把持部16とを有する。第1連結部11及び第1把持部16は、金属製の板状部材によって一体に形成されている。すなわち、第1連結部11及び第1把持部16は、前記板状部材を厚み方向に曲げることによって構成される。
第1把持部16は、前記板状部材を厚み方向に断面U字状に曲げることにより形成されている。すなわち、第1把持部16は、H形鋼2のフランジ部2aを厚み方向に挟み込むようにU字状の断面を有する。詳しくは、第1把持部16は、平行に配置された一対の板状の保持面部17,18と、該一対の保持面部17,18同士を接続する接続壁19とを有する。第1把持部16は、接続壁19が一対の保持面部17における一方の端部同士を接続することにより、断面U字状に形成されている。保持面部18は、接続壁19から接続壁19の厚み方向に突出する長さが、保持面部17における前記長さよりも短い。第1把持部16は、H形鋼2のフランジ部2aを挟み込むように配置された状態で、少なくとも保持面部17がフランジ部2aに接触する。
図1及び図2に示すように、第1把持部16の内面のうち、少なくとも保持面部17及び接続壁19の内面には、ゴム等からなるシート状の緩衝材15が設けられている。緩衝材15は、第1把持部16をH形鋼2のフランジ部2aに取り付けた状態で、フランジ部2aの表面と接触する(図5参照)。これにより、第1把持部16内にH形鋼2のフランジ部2aが配置された状態で、フランジ部2aが第1把持部16の内面によって損傷を受けることを防止できる。
なお、緩衝材15は、第1把持部16の内面全体に設けられていてもよいし、第1把持部16の内面のうちフランジ部2aと接触する部分のみに設けられていてもよい。また、緩衝材15の材質は、第1把持部16の内面がH形鋼2と接触した際にH形鋼2が損傷を受けないような材料であれば、ゴム以外の材料であってもよい。
図2に示すように、第1把持部16には、保持面部18に、ねじ穴18aが設けられている。ねじ穴18aには、H形鋼2のフランジ部2aの厚みに応じて保持面部17との距離を調整可能な調整ねじ32(調整機構)が螺合されている。調整ねじ32は、平板状の頭部32aと、保持面部18に設けられたねじ穴18aに螺合するネジ部32bと、頭部32a上に設けられた緩衝材32cとを有する。
調整ねじ32は、第1把持部16の保持面部18に設けられたねじ穴18aに対して、ネジ部32bを回転させることにより、保持面部18に対して厚み方向に進退する。これにより、第1把持部16の保持面部17と調整ねじ32の頭部32aとの間隔を調整することができる。したがって、H形鋼2のフランジ部2aを、第1把持部16の保持面部17と調整ねじ32の頭部32aとの間により確実に挟みこむことができる。すなわち、調整ねじ32によって、H形鋼2のフランジ部2aを、第1把持部16の保持面部17に対してより確実に接触させることができる。
また、調整ねじ32の頭部32a上に緩衝材32cを設けることにより、調整ねじ32の頭部32aがフランジ部2aに接触した際に、フランジ部2aが調整ねじ32の頭部32aによって損傷を受けることを防止できる。なお、緩衝材32cは、第1把持部16の内面に設けられた緩衝材15と同様の材料によって構成されていてもよいし、他の材料によって構成されていてもよい。
図1及び図2に示すように、第1連結部11は、第1把持部16における一対の保持面部17,18のうち一方の保持面部17の他方の端部に接続された第1壁部12を有する。すなわち、第1壁部12は、断面U字状の第1把持部16における開口側の端部の一方に、第1把持部16と連続して設けられている。第1壁部12は、保持面部17の厚み方向に折り曲げられて、第1把持部16の外方(所定の方向)に向かって伸びている。換言すれば、第1把持部16は、前記所定の方向において、第1壁部12の一方に設けられている。なお、以下の説明において、第1壁部12の延伸方向を、所定の方向という。
図3は、第1取付部材10を側方から見た図である。図2及び図3に示すように、第1壁部12には、ボルト30が貫通するための貫通孔12aが設けられている。また、第1壁部12には、ボルト30の頭部30aが位置する側の面(図3における紙面手前側の面)に、ボルト30の頭部30aと第1壁部12との間に配置されるワッシャ31の端部が収納される一対の溝部12bが設けられている。一対の溝部12bは、第1壁部12を貫通している。また、一対の溝部12bは、第1壁部12を平面で見て、第1壁部12に、延伸方向と直交する方向に延びるとともに、該延伸方向に貫通孔12aを挟んで平行に設けられている。
ワッシャ31は、図4に示すように、長方形状に形成された金属製の板状部材であり、長手方向の両端部が厚み方向に曲げられている。ワッシャ31は、長手方向の中央部に位置するワッシャ本体31a(膨出部)と、長手方向の両端部(ワッシャ31の外周側)に位置する一対の折曲部31bとを有する。
ワッシャ本体31aは、前記長手方向の端部側が厚み方向に曲がっている。すなわち、ワッシャ本体31aは、前記長手方向の中央が前記厚み方向に膨出した形状を有する。ワッシャ本体31aは、折曲部31bの折曲方向とは反対側に膨出している。ワッシャ本体31aには、ボルト30が貫通する貫通孔31cが形成されている。
一対の折曲部31bは、ワッシャ31の前記長手方向の両端部が厚み方向に折り曲げられることによって形成されている。一対の折曲部31bは、ワッシャ31の厚み方向において同じ方向(折曲方向)に曲げられている。一対の折曲部31bは、第1取付部材10の第1壁部12に設けられた溝部12bに挿入される。これにより、ワッシャ31を、第1取付部材10の第1壁部12に対して容易に位置決めすることができる。
ワッシャ本体31aは、一対の折曲部31bが第1壁部12の溝部12b内に挿入された状態で、すなわちワッシャ31が第1壁部12に取り付けられた状態で、ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20を締結することにより、ボルト30の頭部30aと第1壁部12との間に挟みこまれる(図1、図2及び図5参照)。
上述のように、ボルト30の頭部30aと第1壁部12との間にワッシャ31が挟みこまれた状態で、第1取付部材10及び第2取付部材20をボルト30によって所定以上の締結力で締結した場合、ワッシャ本体31aが厚み方向に変形する。これにより、ワッシャ本体31aは、ボルト30の頭部30aによって第1壁部12に押し付けられて、第1壁部12に接触する(図1、図2及び図5に示す状態)。
上述のようなワッシャ31の構成によって、ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20を連結する際に、ボルト30によって必要な締め付け力が得られているかどうかを、ワッシャ31の変形によって容易に確認することができる。すなわち、ワッシャ本体31aと第1壁部12との隙間の有無を確認することにより、第1取付部材10及び第2取付部材20がボルト30によって所定以上の締結力で連結されているかどうかを容易に確認することができる。これにより、作業者が、ボルト30を第1取付部材10及び第2取付部材20に対して締め忘れることをより確実に防止できる。
第2取付部材20は、第2連結部21と、第2把持部26とを有する。第2連結部21及び第2把持部26は、金属製の板状部材によって一体に形成されている。すなわち、第2連結部21及び第2把持部26は、前記板状部材を厚み方向に曲げることによって構成される。
第2把持部26は、第1把持部16と同様、前記板状部材を厚み方向に断面U字状に曲げることにより形成されている。すなわち、第2把持部26は、H形鋼2のフランジ部2aを厚み方向に挟み込むようにU字状の断面を有する。詳しくは、第2把持部26は、平行に配置された一対の板状の保持面部27,28と、該一対の保持面部27,28同士を接続する接続壁29とを有する。第2把持部26は、接続壁29が一対の保持面部27,28における一方の端部同士を接続することにより、断面U字状に形成されている。保持面部28は、接続壁29から接続壁29の厚み方向に突出する長さが、保持面部27における前記長さよりも短い。第2把持部26は、H形鋼2のフランジ部2aを挟み込むように配置された状態で、少なくとも保持面部27がフランジ部2aに接触する。第2把持部26は、第1把持部16との間でH形鋼2を挟み込むように配置されている。
第2把持部26の内面にも、第1把持部16と同様、緩衝材25が設けられている。すなわち、第2把持部26の内面のうち、少なくとも保持面部27及び接続壁29の内面には、ゴム等からなるシート状の緩衝材25が設けられている。緩衝材25の構成は、緩衝材15と同様の構成であるため、詳しい説明を省略する。
第2把持部26にも、保持面部28に、ねじ穴28aが設けられている。ねじ穴28aには、H形鋼2のフランジ部2aの厚みに応じて保持面部27との距離を調整可能な調整ねじ33が螺合されている。調整ねじ33の構成は、調整ねじ32と同様の構成であるため、詳しい説明を省略する。なお、図2において、符号33aは調整ねじ33の頭部であり、符号33bは調整ねじ33のネジ部であり、符号33cは調整ねじ33の緩衝材である。
調整ねじ33によっても、調整ねじ32と同様、第2把持部26の保持面部27と調整ねじ33の頭部33aとの間隔を調整することができる。したがって、H形鋼2のフランジ部2aを、第2把持部26の保持面部27と調整ねじ33の頭部32aとの間により確実に挟みこむことができる。なお、調整ねじ33の頭部33a上にも、調整ねじ32と同様、緩衝材33cが設けられているため、調整ねじ33の頭部33aがH形鋼2のフランジ部2aに接触した際にフランジ部2aが損傷を受けることを防止できる。
第2連結部21は、第2壁部22と、第3壁部23と、連結壁部24とを有する。第2壁部22は、第2把持部26における一対の保持面部27,28のうち一方の保持面部27の他方の端部に接続されている。すなわち、第2壁部22は、断面U字状の第2把持部26における開口側の端部の一方に、第2把持部26と連続して設けられている。第2壁部22は、保持面部27の厚み方向に折り曲げられて、第2把持部26の外方に向かって伸びている。すなわち、第2壁部22は、第1取付部材10の第1壁部12に平行に且つ前記所定の方向に延びるように板状に形成されている。第2把持部26は、前記所定の方向において、第2壁部22の一方に設けられている。
第3壁部23は、第2壁部22に対向し且つ平行に延びる板状に形成されている。第3壁部23は、第2壁部22に対し、第2壁部22の厚み方向において第1取付部材10(第1壁部12)とは反対側で且つ第2壁部22と所定の間隔を有する位置で、前記所定の方向に延びるように設けられている。第3壁部23は、前記所定の方向において、長さが第2壁部22の長さに対して半分以下である。第2壁部22及び第3壁部23は、前記所定の方向における他方の端部同士が連結壁部24によって接続されている。第2壁部22は、前記所定の方向における一方の端部が第2把持部26の保持面部27に接続されている。本実施形態では、第3壁部23は、第2壁部22との間隔が、第2壁部22の厚み方向における保持面部27の長さよりも短い。これにより、後述するようにボルト30が第2壁部22及び第3壁部23を厚み方向に貫通した状態で、ボルト30のネジ部30bの先端部分が第2把持部26の接続壁29よりも前記厚み方向に大きく突出することを防止できる。
第2連結部21は、第2壁部22と第3壁部23と連結壁部24とによって、断面U字状に形成されている。本実施形態では、上述のとおり、前記所定の方向において、第3壁部23の長さは、第2壁部22の長さの半分以下であるが、ボルト30が締結可能なねじ穴を第3壁部に形成可能な長さであれば、どのような長さであってもよい。
なお、第3壁部23は、第2壁部22に対し、第2壁部22の厚み方向において第2把持部26と同じ側に位置する。すなわち、第2把持部26は、第2壁部22における前記所定の方向の一方から、第2壁部22の厚み方向で且つ第3壁部23側に突出している。
第2壁部22及び第3壁部23には、それぞれ、ねじ穴22a,23aが形成されている。ねじ穴22a,23aは、第2壁部22及び第3壁部23を平面で見て、同じ位置に設けられている。すなわち、ねじ穴22a,23aは、第2壁部22及び第3壁部23において、ボルト30が締結可能な位置に設けられている。
これにより、第1取付部材10の第1把持部16及び第2取付部材20の第2把持部26をH形鋼2のフランジ部2aを幅方向に挟むように配置した状態で、第1取付部材10の第1壁部12に設けられた貫通孔12aにボルト30を挿通させるとともに、第2取付部材20の第2壁部22及び第3壁部23にそれぞれ設けられたねじ穴22a,23aにボルト30を締結させることができる。よって、ボルト30によって、第1取付部材10及び第2取付部材20を連結することができる。
したがって、第1取付部材10及び第2取付部材20をボルト30によって連結してH形鋼2に固定することができる。
また、上述のように、ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20を接続した状態で、図1に示すように、ボルト30のうち、第2取付部材20の第2連結部21の内方に位置する部分に、防鳥ネット3を取り付けるためのワイヤ4が取り付けられる。これにより、簡単な構成の取付金具1に、ワイヤ4を容易に取り付けることができる。なお、ボルト30のうち、第2取付部材20の第2連結部21の内方に位置する部分が、ワイヤ4の固定部30cである(図1及び図2参照)。
ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20を連結する際、第2取付部材20の第2連結部21は、図5に示すように変形を生じる。すなわち、ボルト30が第2連結部21の第2壁部22及び第3壁部23にそれぞれ設けられたねじ穴22a,23aに締結された状態では、図5に実線で示すように、第2壁部22及び第3壁部23が第1連結部11に近づくように変形を生じる。これにより、第2連結部21は、第2壁部22と第2把持部26との接続部分を中心に、第1連結部11側に回転するように変形を生じる(図5の矢印参照)。
第2連結部21が上述のような変形を生じることにより、ボルト30に対して、第2連結部21の第2壁部22及び第3壁部23が傾く。第2壁部22及び第3壁部23は、所定の間隔を有するため、上述のように第2壁部22及び第3壁部23がボルト30に対して傾いた場合、第2壁部22及び第3壁部23はボルト30に対して離間した位置で傾く。
これにより、ボルト30は、第2壁部22及び第3壁部23のねじ穴22a,23aの内面に対してかしめられた状態となる。よって、ボルト30を第2壁部22及び第3壁部23のねじ穴22a,23aにそれぞれ締結した状態では、取付金具1に振動等が生じた場合でも、ボルト30がねじ穴22a,23aに対して緩むことを防止できる。したがって、第2連結部21は、ボルト30に対して締結されるだけでなく、ボルト30に対して緩み止めの機能も有する。
以上より、本実施形態によれば、第1取付部材10と第2取付部材20とによってH形鋼2のフランジ部2aを幅方向に挟み込んだ状態で、第1取付部材10及び第2取付部材20をH形鋼2のフランジ部2aに固定することができる。これにより、第1取付部材10及び第2取付部材20をH形鋼2のフランジ部2aに取り付ける際に、ナットを用いないので、部品点数を削減できるとともに、取り付け作業を軽減することができる。しかも、作業者がナットを誤って落下させるおそれもない。
また、第2取付部材20の第2壁部22及び第3壁部23にそれぞれ設けられたねじ穴22a,23aに対してボルト30を締結することにより、第2壁部22及び第3壁部23が傾く。これにより、ボルト30は、第2壁部22及び第3壁部23のねじ穴22a,23aの内面に対してかしめられる。したがって、第2壁部22及び第3壁部23を有する第2連結部21は、ボルト30のダブルナットの機能をするとともに、緩み止めの機能も有する。したがって、取付金具1を、H形鋼2のフランジ部2aに対して、振動等によって緩むことなく固定することができる。
第2取付部材20の第2把持部26は、第2壁部22における所定の方向の一方から、第3壁部23側に突出するように形成されている。すなわち、第3壁部23は、断面U字状の第2把持部26の開口側に位置する。これにより、第1取付部材10の第1壁部12と、第2取付部材20の第2壁部22及び第3壁部23とをボルト30によって締結した際に、第2壁部22及び第3壁部23が、第1壁部12に近づくように、より容易に変形を生じる。よって、ボルト30は、第2壁部22及び第3壁部23のねじ穴22a,23aの内面に対してよりかしめられる。したがって、取付金具1をH形鋼2のフランジ部2aにより確実に固定することができる。
しかも、第1取付部材10の第1把持部16及び第2取付部材20の第2把持部26に、調整ねじ32,33を設けることにより、第1把持部16及び第2把持部26をH形鋼2のフランジ部2aに対してより確実に取り付けることができる。すなわち、H形鋼2のフランジ部2aの厚みが、第1把持部16における保持面部17,18の間隔及び第2把持部26における保持面部27,28の間隔よりも小さい場合でも、調整ねじ32,33によって、フランジ部2aを第1把持部16の保持面部17及び第2把持部26の保持面部27により確実に接触させることができる。これにより、第1把持部16及び第2把持部26をH形鋼2のフランジ部2aに対してより確実に取り付けることができる。
さらに、第1把持部16及び第2把持部26の内面には、H形鋼2のフランジ部2aに接触する部分に緩衝材15,25が設けられているとともに、H形鋼2のフランジ部2aに接触する調整ねじ32,33の頭部32a,33aにも緩衝材32c,33cが設けられている。これにより、取付金具1をH形鋼2のフランジ部2aに取り付けた状態で、フランジ部2aが取付金具1と接触して傷つくことを防止できる。
また、ボルト30の頭部30aと第1連結部11の第1壁部12との間には、長手方向の中央部分が膨出したワッシャ31が配置されている。これにより、ボルト30を第2連結部21のねじ穴22a,23aに対して締結する際に、ワッシャ31がボルト30の頭部30aと第1壁部12との間に挟まれて変形する。よって、作業者は、ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20をH形鋼2のフランジ部2aに取り付ける際に、ワッシャ31の変形を目視することにより、ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20が所定の締結力で連結されたかどうかを確認することができる。すなわち、ワッシャ31がボルト30の頭部30aと第1壁部12とに挟まれて第1壁部12との間に隙間がほとんどない場合、作業者は、ボルト30によって第1取付部材10及び第2取付部材20が所定の締結力で連結されたことを容易に確認することができる。したがって、作業者によるボルト30の締め忘れを防止することができる。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、防鳥ネット3をH形鋼2に取り付けるための取付金具1が、ボルト30の締結によって変形を生じる第2連結部21を備えている。しかしながら、このような構成の第2連結部21を有する取付金具を、他の用途に用いてもよい。また、前記実施形態における取付金具1は、H形鋼2に固定可能な構成を有するが、他の部材に取付可能な構成であってもよい。すなわち、本実施形態の取付金具1は、防鳥ネット3をH形鋼2に取り付ける構成に限らず、被取付部材に取り付けられる金具であれば、どのような用途及び構成を有していてもよい。
前記実施形態では、取付金具1は、第1取付部としての第1取付部材10と、第2取付部としいての第2取付部材20とを有する。しかしながら、取付金具は、被取付部材に取り付け可能な構成であれば、第1取付部及び第2取付部が一体であってもよい。
前記実施形態では、第1取付部材10の第1把持部16及び第2取付部材20の第2把持部26に、それぞれ調整ねじ32,33が設けられている。しかしながら、調整ねじ32,33を設けずに、第1把持部16及び第2把持部26を、H形鋼2のフランジ2aの厚みに合わせるように構成してもよい。
前記実施形態では、第1取付部材10の第1連結部11は、第1壁部12を有する一方、第2取付部材20の第2連結部21は、第2壁部22と、第3壁部23と、連結壁部24とを有する。しかしながら、第1連結部11は、第1壁部12以外の壁部を有していてもよいし、第2連結部21は、第2壁部22、第3壁部23及び連結壁部24以外の壁部を有していてもよい。第2連結部21は、第2壁部22と第3壁部23とが所定の間隔を有するように設けられてればよい。
前記実施形態では、第1取付部材10の第1把持部16の内面及び第2取付部材20の第2把持部26の内面に、それぞれ緩衝材15,25が設けられている。また、調整ねじ32,33の頭部32aにも緩衝材32cが設けられている。しかしながら、これらの部材の一部または全部に、緩衝材を設けなくてもよい。
前記実施形態では、ワッシャ31は、平面視で長方形状に形成されている。しかしながら、ワッシャ31は、どのような形状であってもよい。
本発明は、被取付部材に取り付けられる取付金具に利用可能である。
1 取付金具
2 H形鋼(被取付部材)
2a フランジ部
3 防鳥ネット
4 ワイヤ
5 固定具
10 第1取付部材(第1取付部)
11 第1連結部
12 第1壁部
12a 貫通孔
12b 溝部
15、25 緩衝材
16 第1把持部
20 第2取付部材(第2取付部)
21 第2連結部
22 第2壁部
22a ねじ穴
23 第3壁部
23a ねじ穴
24 連結壁部
26 第2把持部
30 ボルト
30a 頭部
30b ネジ部
30c 固定部
31 ワッシャ
31a ワッシャ本体(膨出部)
31b 折曲部
32、33 調整ねじ(調整機構)
32a、33a 頭部
32b、33b ネジ部
32c、33c 緩衝材

Claims (9)

  1. 被取付部材に取り付けられる取付金具であって、
    前記被取付部材を挟み込むように配置される第1取付部及び第2取付部と、
    前記第1取付部及び前記第2取付部を接続するボルトとを備え、
    前記第1取付部は、
    所定の方向に延びる第1壁部と、
    前記所定の方向において前記第1壁部の一方に設けられ、前記被取付部材と接触する第1把持部とを有し、
    前記第2取付部は、
    前記所定の方向に延びる第2壁部と、
    前記第2壁部に対し、該第2壁部の厚み方向において前記第1壁部とは反対側で且つ前記第2壁部と所定の間隔を有する位置で、前記所定の方向に延びる第3壁部と、
    前記所定の方向において、前記第2壁部の他方の端部と前記第3壁部の他方の端部とを連結する連結壁部と、
    前記所定の方向において前記第2壁部の一方に設けられ、前記第1把持部との間で前記被取付部材を挟み込むように該被取付部材に接触する第2把持部とを有し、
    前記第1壁部には、前記ボルトが挿通する貫通孔が形成されていて、
    前記第2壁部及び前記第3壁部には、それぞれ、前記ボルトが締結されるねじ穴が形成されている、取付金具。
  2. 請求項1に記載の取付金具において、
    前記第2取付部は、前記第2壁部、前記第3壁部及び前記連結壁部によって、断面U字状に形成されている、取付金具。
  3. 請求項1または2に記載の取付金具において、
    前記第1取付部の前記第1壁部と前記ボルトの頭部との間に配置された板状のワッシャをさらに備え、
    前記第1壁部には、前記第1取付部及び前記第2取付部が前記ボルトによって接続された状態で該ボルトの頭部が位置する側の面に、溝部が形成されていて、
    前記ワッシャは、
    厚み方向から見て外周側の少なくとも一部に設けられ、前記溝部内に配置可能なように前記厚み方向に折り曲げられた折曲部と、
    前記厚み方向から見て中央部分に設けられ、前記厚み方向において、前記折曲部の折曲方向とは反対側に膨出する膨出部とを有する、取付金具。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の取付金具において、
    前記第2把持部は、前記第2壁部における前記所定の方向の一方から、前記第2壁部の厚み方向で且つ前記第3壁部側に突出するように形成されている、取付金具。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の取付金具において、
    前記第1把持部及び前記第2把持部は、H形鋼のフランジ部を把持可能に構成されている、取付金具。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載の取付金具において、
    前記第1把持部及び前記第2把持部は、それぞれ、断面U字状に形成されていて、
    前記第1把持部及び前記第2把持部には、それぞれ、前記被取付部材の厚みに応じて該被取付部材と前記第1把持部及び前記第2把持部との間隔を調整することにより、前記被取付部材を前記第1把持部及び前記第2把持部に接触させる調整機構が設けられている、取付金具。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載の取付金具において、
    前記第1把持部及び前記第2把持部の少なくとも一方には、前記被取付部材との接触部分に緩衝材が設けられている、取付金具。
  8. 鳥の飛散防止のための防鳥ネットを取り付けるための防鳥ネット取付具であって、
    請求項1から7のいずれか一つに記載の取付金具を含み、
    前記取付金具が前記被取付部材に取り付けられた状態で、前記防鳥ネットが固定される、防鳥ネット取付具。
  9. 請求項8に記載の防鳥ネット取付具において、
    前記ボルトによって前記第1取付部及び前記第2取付部を接続した状態で、前記ボルトのうち、前記第2取付部において前記第2壁部と前記第3壁部との間に位置する部分が、前記防鳥ネットを取り付けるためのワイヤの固定部である、防鳥ネット取付具。
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