JP2019039244A - 外装部材取付方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物側面の被取付部に対して外装部材をボルト締結により取り付ける場合において、建物の経年変動等に影響されることなく建物側面に対して外装部材を簡単且つ安定して取り付けることができる技術を提供する。
【解決手段】ナット22,23を、ボルト21に螺合される第1ナット22と、当該第1ナット22に続いてボルトに螺合される第2ナット23からなるダブルナットとすると共に、第2ナット23を、追い側にプリベリングトルク発生用のフリクション片24aを有するプリベリングトルク形戻り止めナットとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、建物側面の被取付部に取り付けられる外装部材及び前記被取付部のうちの一方側から延出して他方側のボルト挿通孔に挿通されたボルトにナットを螺合させて、前記外装部材を前記被取付部に取り付ける外装部材取付方法に関する。
建物側面の被取付部に対する外装パネルなどの外装部材の取り付けを、一方側から延出して他方側のボルト挿通孔に挿通されたボルトにナットを螺合させる方法(本願では、この方法を「ボルト締結」と呼ぶ場合がある。)により行う場合には、外壁部材の熱伸縮や地震等による層間変位に対して好適な追従性を発揮させるために、ボルト及びナットの座面部の摩擦力を極力小さくして、当該外装部材の面内方向(ボルト軸方向に対して垂直な方向)での変位を好適に許容することが重要となる。
しかしながら、ボルト締結部における座面部での摩擦力を極力小さくするために、ボルトに対するナットの締め付け力を小さく設定すると、外装部材のボルト軸方向での拘束が不十分となり、最悪の場合、風圧等による外装部材の振動やその振動等に起因するナットの緩み等により外装部材が脱落するといった問題が発生する。
また、ボルト締結部におけるナットの緩みを抑制するための従来の方法としては、プリベリングトルク形等の戻り止めナットを採用する方法(例えば、特許文献1を参照。)や、ダブルナットを採用する方法(例えば、特許文献2を参照。)が知られている。
実用新案登録第3163716号公報 特開2003−138997号公報
建物の経年変動等に影響されることなく建物側面に対して外装部材をボルト締結により安定して取り付けるためには、過酷な条件下においてもナットの緩みを略確実に防止することが必要となる。しかしながら、好適な追従性を発揮させつつナットの緩みを防止するための上述した従来の方法では、ナットの緩みを十分に防止できない場合があった。
また、ボルト締結においてダブルナットを採用する場合には、ナットの緩みを防止するために、逆回転法と呼ばれる方法でナットの締め付けを行う必要がある。かかる逆回転法は、ボルトに対して第1ナット及び第2ナットの夫々を規定トルクで締め付けた後に、第2ナットを固定して第1ナットを規定分逆回転させる必要がある。即ち、逆回転法を採用する場合には、第1ナット及び第2ナットの締め付けトルクや第1ナットの逆回転トルク等を管理する必要があり、多くのナットの締め付け作業が必要となる外装部材の取付工事では、作業性が悪化し施工管理が煩雑になるという問題がある。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、建物側面の被取付部に対して外装部材をボルト締結により取り付ける場合において、建物の経年変動等に影響されることなく建物側面に対して外装部材を簡単且つ安定して取り付けることができる技術を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、建物側面の被取付部に取り付けられる外装部材及び前記被取付部のうちの一方側から延出して他方側のボルト挿通孔に挿通されたボルトにナットを螺合させて、前記外装部材を前記被取付部に取り付ける外装部材取付方法であって、
前記ナットを、前記ボルトに螺合される第1ナットと、当該第1ナットに続いて前記ボルトに螺合される第2ナットからなるダブルナットとすると共に、
前記第2ナットを、追い側にプリベリングトルク発生用のフリクション片を有するプリベリングトルク形戻り止めナットとする点にある。
本構成によれば、建物側面の被取付部に対して外装部材をボルト締結により取り付けるにあたり、ボルトに螺合させるナットをダブルナットとすると共に、そのダブルナットの第1ナットは汎用品等としつつ第2ナットをプリベリングトルク形戻り止めナットとすることで、ナットの締め付け作業を簡素化しつつ、ナットの緩みを略確実に防止することができる。よって、建物の経年変動等に影響されることなく建物側面に対して外装部材をボルト締結により簡単且つ安定して固定することができる。
即ち、建物から受ける外装部材の変位等に伴い発生する摩擦力を低減するべく第1ナットを手締め等により弱めに締め付けることで、ナットの締め付け作業を簡素化できる。更に、外壁部材の熱伸縮や層間変位に対して好適な追従性を発揮させるために、ボルト及びナットの座面部の摩擦力を極力小さくして、当該外装部材の面内方向での変位を好適に許容することができる。そして、第2ナットとしてのプリベリングトルク形戻り止めナットが発生するプリベリングトルクにより、ダブルナットの緩みを略確実に防止して、外装部材並びにそれを締結するボルト及びナットの脱落を確実に防止することができる。
本発明の第2特徴構成は、前記ボルトに螺合された前記第1ナットの締め付け力を、前記ボルト挿通孔における前記ボルトの軸心方向への変位を阻止しながら面内方向への変位を許容可能な設定範囲内とする点にある。
本構成によれば、第1ナットを手締め等により弱めに締め付けるなどして、ボルトに螺合された第1ナットの締め付け力を弱めの上記設定範囲内とする。このことで、ボルト挿通孔においてボルトの軸心方向の変位を阻止して、外装部材の当該軸心方向の挙動を確実に拘束することができる。更には、ボルトの直径よりも若干大径のボルト挿通孔においてボルトの面内方向の変位を許容して、ボルトから外装パネルに対して面内方向に無理な応力が加わることを防止することができる。よって、当該応力による外装パネルの損傷を防止することができる。
本発明の第3特徴構成は、前記ボルトに螺合された前記第1ナットの回転を阻止した状態で、前記ボルトに螺合された前記第2ナットを締め付けて、前記ダブルナットによる締結を完了する点にある。
通常のダブルナットでは第2ナットの締め付け時において第1ナットを若干逆回転させる所謂羽交い絞めを行うことで当該ダブルナットの緩み止めを実現するのであるが、本構成によれば、第2ナットがプリベリングトルク形戻り止めナットであることから、第1ナットの回転を阻止した状態で第2ナットを締め付けるだけで、ダブルナットの緩み止めを実現することができる。このことから、ナットの締め付け作業を一層簡素化しながら、外装部材並びにそれを締結するボルト及びナットの脱落を確実に防止することができる。
本発明の第4特徴構成は、前記外装部材が、外装パネルであり、
前記ボルト挿通孔が長孔で形成されている点にある。
本構成によれば、ボルト挿通孔が長孔で形成されているので、外装パネルの熱収縮や層間変位が発生した場合であっても、ボルト挿通孔における外装パネルの面内方向(ボルト軸方向に対して垂直な方向)へのボルトの変位を適切に許容するというような所謂変位追従性を確保することができる。よって、上記面内方向においてボルトが変位した場合でも、上記変位追従性を有することで、そのボルトから外装パネルに対して面内方向に無理な応力が加わることを防止でき、当該応力による外装パネルの損傷を防止することができる。
建物に対する外装パネルのボルトによる取付状態を示す正面図 建物に対する外装パネルの取り付け部の概略構成を示す側面図 建物に対する外装パネルの取り付け部におけるダブルナット部分を示す斜視図 第2ナットのボルトに対する螺合部を示す拡大斜視図
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
本実施形態の外装部材取付方法は、図1及び図2に示すように、外装パネルW(外装部材の一例)を、建物Sの側面側に固定されたブラケット5(被取付部の一例)に対して、ボルト締結部20により取り付ける方法として構成されている。
外装パネルWは、例えば、図1(a)に示すような縦長長方形の板状の部材で構成されており、当該外装パネルWの複数が、建物Sの前面側に並列状態で取り付けられる。
外装パネルWの建物Sに対する取り付けは、例えば当該外装パネルWの四隅に配置されたボルト締結部20により行われる。
ボルト締結部20は、外装パネルWに固定されたブラケット2と、建物Sに固定されたブラケット5とを、ボルト21及びナット22,23により締結する部位として構成されている。
外装パネルWに固定されるブラケット2は、図2に示すように、外装パネルWの後面Waに沿って鉛直方向に延出する固定板部2Aと、当該固定板部2Aの下端部から後方(図2での右方向)に折り曲げられて水平方向に延出する支持板部2Bと、当該支持板部2Bの後端部(図2での右方の端部)から上方に折り曲げられて鉛直方向に延出する取付板部2Cとからなる略U字状の金具として構成されている。そして、ブラケット2の固定板部2Aが、ねじ1により外装パネルWの後面Waに固定され、その状態で、ブラケット2の取付板部2Cが、建物Sに固定されたブラケット5に、ボルト21及びナット22,23により取り付けられる。
建物Sに固定されたブラケット5は、図2に示すように、建物Sに設けられた下向きの取付面Saに沿って水平方向に延出する固定板部5Aと、当該固定板部5Aの前端部(図2での左側の端部)から下方に折り曲げられて鉛直方向に延出する取付板部5Bと、当該取付板部5Bの下端部から前方(図2での左方向)に折り曲げられて水平方向に延出する支持板部5Cとからなる略Z字状の金具として構成されている。そして、ブラケット5の固定板部5Aが、ねじ4により建物Sの取付面Saに固定され、その状態で、ブラケット5の取付板部5Bに、外装パネルWに固定されたブラケット2が、ボルト21及びナット22,23により取り付けられる。
ブラケット2の支持板部2Bには、ボルト11が、ねじ部11aの先端を下方に突出させた状態で、ナット12,13により固定されている。そして、そのボルト11のねじ部11aの先端が、ブラケット5の支持板部5Cの上面に当接している。
即ち、支持板部2Bにおいて、ナット12,13によるボルト11の鉛直方向の固定位置を変更する形態で、当該ボルト11のねじ部11aの下方への突出量を調整することができる。これにより、建物S側に固定されたブラケット5に対して、外装パネルW側に固定されたブラケット2を取り付けるにあたり、ボルト11の突出量を調整する形態で、当該ブラケット2の上下位置を容易に調整することができる。
ボルト締結部20は、建物Sに固定されたブラケット5の取付板部5Bの前面に、外装パネルWに固定されたブラケット2の取付板部2Cの後面を当接させた状態で、当該ブラケット5に当該ブラケット2を取り付けるものとして構成されている。
詳しくは、図2及び図3に示すように、取付板部2Cに形成された丸孔状のボルト挿通孔2Caと取付板部5Bに形成された上下に延出する長孔状のボルト挿通孔5Baとに前方側からボルト21を挿通させ、そのボルト21に後方側からナット22,23を螺合させることで、ボルト締結部20によるブラケット5とブラケット2との締結が行われる。
このボルト締結部20では、ナット22,23が、ボルト21に螺合される第1ナット22と、当該第1ナット22に続いてボルト21に螺合される第2ナット23からなるダブルナットとして構成されている。
更に、図3に示すように、第2ナット23は、追い側(図3での上側)にプリベリングトルク発生用のフリクション片24aを有するプリベリングトルク形戻り止めナットとして構成されている。
フリクション片24aは、バネ鋼製などの弾性の高い金属製のフリクションリング24に形成されている。当該フリクションリング24は、環状のリング部24bとその内周側の2箇所において突出形成されたフリクション片24aとを有するものとして構成されている。そして、第2ナット23の上面に形成された筒状のカシメ部23a内にフリクションリング24を嵌め込み、当該カシメ部23aを内側に曲げ加工して当該カシメ部23aの端部をリング部24b上面に当接させることで、フリクションリング24が、フリクション片24aを内側に突出させた状態で、第2ナット23の上面に固定されることになる。
これによって、図4に示すように、ボルト21に第2ナット23が螺合する際に、フリクション片24aがボルト21のねじ山に係合し、当該ねじ山との摩擦抵抗によって戻り止め作用を発揮するプリベリングトルクが発生することになる。
ボルト締結部20でのナット22,23の締め付け作業の詳細について、以下に説明を加える。
先ずは、丸孔状のボルト挿通孔2Caと長孔状のボルト挿通孔5Baとに挿通させたボルト21に対して、第1ナット22を螺合させる。この第1ナット22の締め付け力は、ボルト挿通孔2Ca,5Baにおけるボルト21の軸心方向への変位を阻止しながら長孔状のボルト挿通孔5Baにおける面内方向への変位を許容可能な設定範囲内とされている。このような締め付け力の設定範囲は、比較的弱め(小さめ)であるために、作業者は、手締め等により第1ナット22を締め付けることができる。
次に、第1ナット22が締め付けられたボルト21に対して、プリベリングトルク形戻り止めナットとして構成された第2ナット23を螺合させる。この第2ナット23は、第1ナット22の回転を阻止した状態で、規定のトルクで締め付けられる。そして、この第2ナット23の締め付けによりダブルナットによる締結が完了し、第1ナット22を逆回転させる必要はない。
そして、このように締め付けられた第2ナット23は、ボルト21のねじ山との間に発生するプリベリングトルクと、第1ナット22との間に発生する摩擦力との相乗効果により、強固な戻り止め作業が発揮されることになり、当該ナット22,23の緩みが略確実に防止されることになる。
一方、第1ナット22の締め付け力が弱めの設定範囲内とされているので、長孔状のボルト挿通孔5Baにおけるボルト21の面内方向への変位が許容された状態となる。このことで、図1(b)に示すように、外装パネルWが熱伸縮や地震等により層間変位した場合であっても、それを取り付けるためのボルト21を長孔状のボルト挿通孔5Ba内で面内方向に比較的自由に変位させることができる。よって、ボルト21から外装パネルWに対して面内方向に無理な応力が加わることを防止して、当該応力による外装パネルWの損傷を防止することができる。
以下に示すような本発明の実施例1、比較例1、及び比較例2の夫々の形態での締結方法について、軸直角振動衝撃試験(NAS式)により緩み止め効果を検証した。
尚、軸直角振動衝撃試験の条件は、以下のとおりである。
振動周波数:1780rpm
加振台振動加速度:19.5G
加振台ストローク:11mm
インパクトストローク:19.0mm
また、実施例1、比較例1、及び比較例2で使用したボルト及びナットについては、呼び径×ピッチはM16×2.0とし、材質はSUS304とし、形状種別は3種(両面に面取りがあるもの)とした。
また、実施例1及び比較例1で使用したプリベリングトルク形戻り止めナットは、株式会社冨士精密製のU−NUT(FUNコート)とした。
(実施例1)
ボルトに対して第1ナットと第2ナットとを順に螺合させるダブルナットの形態とすると共に、第1ナットを一般ナットとし、第2ナットをプリベリングトルク形戻り止めナットとして、軸直角振動衝撃試験(NAS式)を実施した。
尚、本実施例1では、ボルトに対して、第1ナットを手締めによりボルトの中間位置に螺合させ、その第1ナットをスパナで固定した状態で、第2ナットを所定のトルク(38N・m)にて締め付けて、ナットによる締結を完了した。
(比較例1)
ボルトに対して1つのナットを螺合させるシングルナットの形態とし、当該ナットをプリベリングトルク形戻り止めナットとして、軸直角振動衝撃試験(NAS式)を実施した。尚、本比較例1では、プリベリングトルク形戻り止めナットをボルトの中間位置に螺合させて、ナットによる締結を完了した。また、この試験において、プリベリングトルク形戻り止めナットは1種のものを利用した。
(比較例2)
ボルトに対して第1ナットと第2ナットとを順に螺合させるダブルナットの形態とすると共に、第1ナット及び第2ナットを夫々一般ナットとして、軸直角振動衝撃試験(NAS式)を実施した。
尚、本比較例2では、ボルトに対して、第1ナットを手締めによりボルトの中間位置に螺合させ、その第1ナットをスパナで固定した状態で、第2ナットを所定のトルク(10N・m)にて締め付け、次に、第2ナットをスパナで固定した状態で、第1ナットを規定トルク(5N・m)で逆回転させて、ナットによる締結を完了した。
(試験結果)
上記実施例、比較例1、及び比較例2での軸直角振動衝撃試験(NAS式)の結果を、以下に説明する。
実施例1のプリベリングトルク形戻り止めナットを第2ナットとして利用したダブルナットによる締結方法では、加振サイクルを30000cycleとした場合でも、ナットの緩みは一切確認できなかった。
比較例1のプリベリングトルク形戻り止めナットを用いたシングルナットによる締結方法では、加振サイクルを30000cycleとした場合、30°のナットの緩み(ズレ)が発生した。
比較例2の一般ナットのみを用いたダブルナットによる締結方法では、加振サイクルが5000cycleの時点で、ナットが緩んで脱落した。
以上の試験結果により、実施例1のようなプリベリングトルク形戻り止めナットを第2ナットとして利用したダブルナットによる締結方法は、比較例1のようなプリベリングトルク形戻り止めナットを用いたシングルナットや比較例2のような一般ナットのみを用いたダブルナットによる締結方法と比較して、過酷な条件下においても十分な緩み止め効果を発揮することができることが確認できた。
〔別実施形態〕
本発明の他の実施形態について説明する。尚、以下に説明する各実施形態の構成は、それぞれ単独で適用することに限らず、他の実施形態の構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記実施形態では、第2ナット23であるプリベリングトルク形戻り止めナットを、金属製のフリクションリング24を有するものとして構成したが、当該第2ナット23は、ボルト21にねじ込み又はねじ戻すときに必要なプリベリングトルクが長期にわたり発生するものであれば他の形態のものを利用しても構わない。
(2)上記実施形態では、ボルト21に対して第1ナット22を手締めで締め付けるように構成したが、当然、第1ナット22をレンチやスパナ等の工具で締め付けても構わない。
(3)上記実施形態では、ボルト21に対する第2ナット23の締め付け完了後において、第1ナット22を逆回転させることなくダブルナットによる締結が完了させたが、第1ナット22を若干逆回転させることで第1ナット22と第2ナット23との間の摩擦力を増加させるように構成しても構わない。
(4)上記実施形態では、外装パネルWを建物Sの側面に取り付けられる外装部材の一例として説明したが、本発明では、当該外装部材として外装パネル以外の外装部材を建物側面に取り付ける場合にも適用可能である。また、外装パネルWを建物Sに取り付けるためのボルト21が挿通するブラケット5のボルト挿通孔5Baを長孔状に形成したが、丸孔状に形成しても構わない。
2Ca ボルト挿通孔
5 ブラケット(被取付部)
5Ba ボルト挿通孔
20 ボルト締結部
21 ボルト
22 第1ナット
23 第2ナット
24a フリクション片
S 建物
Sa 取付面
W 外装パネル(外装部材)

Claims (4)

  1. 建物側面の被取付部に取り付けられる外装部材及び前記被取付部のうちの一方側から延出して他方側のボルト挿通孔に挿通されたボルトにナットを螺合させて、前記外装部材を前記被取付部に取り付ける外装部材取付方法であって、
    前記ナットを、前記ボルトに螺合される第1ナットと、当該第1ナットに続いて前記ボルトに螺合される第2ナットからなるダブルナットとすると共に、
    前記第2ナットを、追い側にプリベリングトルク発生用のフリクション片を有するプリベリングトルク形戻り止めナットとする外装部材取付方法。
  2. 前記ボルトに螺合された前記第1ナットの締め付け力を、前記ボルト挿通孔における前記ボルトの軸心方向への変位を阻止しながら面内方向への変位を許容可能な設定範囲内とする請求項1に記載の外装部材取付方法。
  3. 前記ボルトに螺合された前記第1ナットの回転を阻止した状態で、前記ボルトに螺合された前記第2ナットを締め付けて、前記ダブルナットによる締結を完了する請求項1又は2に記載の外装部材取付方法。
  4. 前記外装部材が、外装パネルであり、
    前記ボルト挿通孔が長孔で形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の外装部材取付方法。


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