JP2015078744A - 緩み止めリング - Google Patents

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Yusuke Kamiyoshi
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Abstract

【課題】雄ねじに締め込む力の強さによって変形することのない強度を備えると共にたとえ雄ねじに締め込んで使用した後でも雄ねじから取り外して再使用することが可能な緩み止めリングを提供する。
【解決手段】緩み止めリングRは、一端面30aにボルトのねじ穴31と同心的に環状凹部33を形成したフリクションリング30と、環状凹部に固定し、中心穴36の内周縁の一部に内径がボルトのねじ山の外径より小さいばね係合部35aを備えた板リング35を備え、フリクションリングは、ねじ回し工具を外周部30cに係止して回転操作できる必要最小限に薄肉な環状鋼材で形成し、他端面30bには凹凸の刻み面40を設け、ボルトに対して緩む方向に回転すると、一端面において板リングの内周縁がボルトのねじ溝に食い込んでねじ山を弾力的に強圧すると同時に他端面においても刻み面がナット20の締付端面20aに当接して相乗的に大きな摩擦トルクを発生する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、継続的に振動や衝撃を受ける建築構造物、機械装置、鉄道周辺構造物、架線、橋梁、鉄塔、車両等のねじ締結部において、ナットやボルトの締め込みの緩みを防止するのに好適な緩み止めリングに関する。
一般に、継続的に振動、衝撃、回転力等が加わる建築構造物、機械装置、鉄道周辺構造物、架線、橋梁、鉄塔、車両等のねじ締結部においては、振動、衝撃、回転力等によってナットやボルトの締め込みが次第に緩んでくることがある。ねじ締結部において、ナットやボルトの締め込みに緩みを生ずると、固定状態が不安定になって締結構造物の強度が低下したり、ナットやボルト自体が落下する危険性も生じ、ときには重大な事故につながるおそれがある。そこで、従来、ねじ締結部において、ナットやボルトの締め込みの緩みを防止するために、各種の緩み止め手段が提案されている。
その種の緩み止めリングの中には、例えば図6、図7及び図8に示すように、板材に板厚方向の円形穴1を穿設し、その板材の外周縁を直角に曲げ起こしてナット2に対応する六角形状の操作板部3を形成し、円形穴1の内周縁1aにV字形状の切欠部4を凹設すると共に、切欠き部4の両側縁4a・4bをボルト5のねじ溝5aのピッチに合わせて上下に間隔をあけた形状にして内周縁1aがボルト5のねじ溝5aに螺合するように構成し、使用時、ナット2をボルト5に螺合させて締結した後に、上向きにしてナット2の上面に密着するまで手でねじ回し、次いで、レンチやスパナ等のねじ回し工具で円周の1/4〜1/3締め回すと、図9に示すように、内周縁1aがボルト5のねじ溝5aに食い込むことによって締め込みが緩まないように固定する構造にしたものがある。
特開昭63−270911号公報 特開平3−311号公報
ところが、上述した従来の緩み止め手段は、板材を曲げ成形したものだから、使用時、ナット2の上で操作板部3にねじ回し工具を掛けてボルト等の雄ねじに締め込むときに、締め込む力の強さによっては操作板部3が曲がったり凹んだりして変形しやすいという課題があった。しかも、従来の緩み止めリングは、そのように変形しやすい構造だから、たとえ一度でも雄ねじに締め込んで使用すると、これを取り外して再使用することが難しいという課題があった。
そこで、本発明は、雄ねじに締め込む力の強さによって変形することのない強度を備えると共にたとえ雄ねじに締め込んで使用した後でも雄ねじから取り外して繰り返し再使用することが可能な緩み止めリングを提供することにある。
そこで、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、ボルトにナット20をねじ戻し可能に螺合してねじ込み位置を調整しながら締結部材を所定セット位置に位置決め調整し終わると、該ナット20を前記ボルトに締め込んでから、前記ナット20の締付端面20aに締着して締め込みが緩む方向の回転を規制する緩み止めリングRであって、前記ボルトの雄ねじ部が螺合するねじ穴31を板厚方向に設け、一端面に該ねじ穴31と同心的に環状凹部33を形成したフリクションリング30と、該環状凹部33に固定し、中心穴の内周縁の一部に内径が前記ボルトのねじ山の外径より小さいばね係合部35aを備えた弾性を有する板リング35を備え、前記フリクションリング30は、ねじ回し工具を外周部30cに係止して回転操作できる必要最小限に薄肉な環状鋼材で形成し、他端面30bには凹凸の刻み面40を設け、前記ボルトに対して緩む方向に回転すると、一端面30aにおいて、前記板リング35の内周縁が前記ボルトのねじ溝に食い込んでねじ山を弾力的に強圧すると同時に、他端面30bにおいても、前記刻み面40が前記ナット20の締付端面20aに当接し、相乗的に大きな摩擦トルクを発生してなることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の緩み止めリングにおいて、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、前記フリクションリング30は、他端面30bにおいて、前記ボルトに対する締め込みが緩む方向に摩擦トルクが発生するように前記凹凸の刻み面40を設けてなることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、緩み止めリングは、フリクションリングを回してボルトに締め込んでいくと、一端面において、板リングのばね係合部がボルトのねじ溝に食い込んで撓み始め、ねじ山を弾力的に強圧し、すると、板リングのばね係合部の戻ろうとする力(応力)と、ボルトとナットのねじの引っ張り合う力(反力)とが働いて摩擦トルクを発生すると同時に、他端面においても、刻み面がナットの締付端面に当接して摩擦トルクを発生し、この両端面に発生した摩擦トルクによって相乗的にナットの締め込みが緩む方向への回転を規制する結果、ナットの緩みをより完全に防止することができる。
しかも、請求項1に記載の発明によれば、緩み止めリングは、フリクションリングを、単に板材を曲げ成形したものではなく、ねじ回し工具を外周部に係止して回転操作できる必要最小限に薄肉な環状鋼材で形成するから、使用時、ねじ回し工具をフリクションリングの外周部に係止してボルトに締め込むときに、締め込む力の強弱によってフリクションリングが曲がったり凹んだりして変形することがなく、従来のように変形しやすい構造ではないため、ボルトの雄ねじ部に締め込んで使用しても、ボルトから取り外して再使用することができ、その結果、緩み止めに費やすコストを著しく低減することができる。
加えて、請求項1に記載の発明によれば、緩み止めリングは、ボルトにナットをねじ戻し可能に螺合してねじ込み位置を出入り調整しながら、締結部材を所定セット位置に位置決め調整し終わると、ボルトにナットを締め込んでから、そのナットの締付端面に締着して締め込みが緩む方向の回転を規制し、つまり、ナットがボルトに対するねじ込み位置を出入り調整する役割を担う一方、緩み止めリングは、そのねじ込み位置の出入り調整を終えたナットの締付端面に締着して緩み止めする役割を別個に担う構成になっているから、いったん締結部材を所定セット位置に位置決め調整し終えた後に所定セット置を更に微調整する必要性を生じたとしても、板リングのばね係合部がボルトのねじ山から離れるまでフリクションリングをねじ戻してボルトから取り外せば、簡単にナットをねじ回してねじ込み位置を微調整することができるなど再使用することができ、その結果、緩み止めに費やすコストを著しく低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、フリクションリングの他端面に、ボルトに対する締め込みが緩む方向に摩擦トルクが発生するように凹凸の刻み面を設けることにより、接地面へのスパイク効果を発揮してより効果的に緩み止めすることができる。
本発明の一例である緩み止めリングを緩み止め使用状態において示す縦断面図である。 同緩み止めリングの組立斜視図である。 同緩み止めリングの斜視図である。 同緩み止めリングの底面図である。 本発明の緩み止めリングを適用したファスナーにより上下階のPCパネルを連結して組み立てるカーテンウォールを示す分解斜視図である。 従来の緩み止めリングを示す斜視図である。 従来の緩み止めリングを示す縦断面図である。 従来の緩み止めリングを緩み止め使用状態において示す斜視図である。 従来の緩み止めリングを締付作用状態において示す縦断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。
図5は、本発明の一例である緩み止めリングを適用したファスナーにより上下階のPCパネルを連結して建物躯体にファスニングするカーテンウォールを示し、図1、図2、図3および図4は、カーテンウォールのファスナーに適用した本発明の緩み止めリングを示す。図示例のカーテンウォールWは、ファスナーFにより上下階のPCパネルw1・w2を連結して組み立てられる。ファスナーFは、上階パネルw1にアンカーボルト(引きボルト)10を打ち込んで雄ねじ部10aを裏面の建物躯体側に突出する一方、アンカーボルト10と連結するジョイントプレート(荷重受け)11を下階パネルw2の上部に壁面を面一に埋設している。ジョイントプレート11は、上部側にアンカーボルト10が挿通するルーズホール12を凹設すると共に押しボルト13が螺合するねじ穴14を螺設する一方、下部側の裏面には、上下方向に貫通するねじ穴15aを螺設した躯体連結部15を突設している。
ファスナーFは、アンカーボルト10の雄ねじ部10aを、ルーズワッシャープレート16、すべり材17、ワッシャープレート18のルーズホール12等に通してから、雄ねじ部10aの先端にナット20をねじ込んでアンカーボルト10を引っ張る一方、押しボルト13をねじ穴14にねじ込んで、上階パネルw1を、水平方向に押し引きしながら出入り調整してジョイントプレート11と連結し、水平方向の所定セット位置にナット20を締め込んで固定する。他方、躯体連結部15において、荷重受けボルト25は、固定プレート21のねじ挿通穴21aに通して雄ねじ部25aをねじ穴15aに螺合し、鉛直方向の所定セット位置に位置決めして溝型鋼22を介して建物躯体側の鉄骨梁Bにファスニングする。ナット20は、通常の六角ナットを用いている。
そこで、図示例では、アンカーボルト10にナット20を締め込んで上階パネルw1を水平方向の所定セット位置にロッキングしたとき、雄ねじ部10aに締め込んだナット20が後で緩まないように本発明の緩み止めリングRを使用する。また、躯体連結部15のねじ穴15aにねじ込んだ荷重受けボルト25の緩み防止にも本発明の緩み止めリングRを使用する。
緩み止めリングRは、図3に示すように、本体のフリクションリング30と、フリクションリング30に装着する板リング35とからなる。
フリクションリング30は、ステンレス鋼等の金属製で、外周部30cが通常の六角ナットに合わせて六角形状をなし、中心にアンカーボルト10等のボルトの雄ねじ部が螺合するねじ穴31を板厚方向に貫通して設け、スパナやレンチ等のねじ回し工具を外周部30cに係止して回転操作できる必要最小限に薄肉な、例えば厚さ10mmの環状鋼材により形成する。一端面30aには、外周縁に短い円筒状にカラー部32を立設し、カラー部32の内側にねじ穴31と同心的に段状に環状凹部33を形成する一方、図4に示すように、他端面30bには凹凸の刻み面40を形成する。図示例の刻み面40は、凸状部40a…がそれぞれボルトに対する締め込みが緩む方向Xに摩擦トルクが発生するように、その締め込みが緩む方向Xに凸状部40aの高さが高くなるテーパ状に形成する。凹凸の刻み面は、図示例のような凹凸に限らず、その他のギザギザや粒状突起やローレット等、各種のものが適用される。
板リング35は、図3に示すように、弾性を有する、例えば薄い板状のばね鋼を用いてドーナツ板状につくり、内周縁の対向位置には、互いに半径方向内方に向けて鍔状に延びるばね係合部35aを突設してなる。従って、板リング35は、ばね係合部35aにおいて、中心穴36の内径がボルトの雄ねじ部に有したねじ山の外径より小さくなっている。
そこで、緩み止めリングRは、フリクションリング30の環状凹部33に板リング35を嵌装してから、カラー部32をカシメ加工により内側に巻締めることにより、図1に示すように、カラー部32で外周縁35bを挟んで板リング35をフリクションリング30に固着し、図2に示すように組み立てられる。
上述のような構成の緩み止めリングRは、建築構造物、機械装置、鉄道周辺構造物、架線、橋梁、鉄塔、車両等のねじ締結部において、振動、衝撃、回転力等によってナットやボルトの締め込みが緩むのを防止するために使用する。例えば図5に示すように、カーテンウォールWをファスナーFにより鉄骨梁Bに組み付けるとき、アンカーボルト10にナット20を締め込んで上階パネルw1を水平方向の所定セット位置にロッキングした後に、雄ねじ部10aに締め込んだナット20が緩まないように使用する。
即ち、図示例では、アンカーボルト10の雄ねじ部10a先端にナット20をねじ込む一方、押しボルト13をねじ穴14にねじ込んで、上階パネルw1を押し引きしながら出入り調整してから、水平方向の所定セット位置でナット20を締め込んでアンカーボルト10に固定した後に、アンカーボルト10の雄ねじ部10a先端に、刻み面40を有した他端面35bをナット20の締付端面20aに向けてから、アンカーボルト10の雄ねじ部10aに緩み止めリングRを螺合する。それから、フリクションリング30の外周部30cを手で掴み、図1に示すように、刻み面40がナット20の締付端面20aに当接するまで、緩み止めリングRを締付方向Yにねじ回してから、さらにスパナやレンチのねじ回し工具をフリクションリング30の外周部30cに係止してアンカーボルト10に締め込むことにより、緩み止めリングRをナット20の締付端面20aに締着する。
そのとき、緩み止めリングRは、フリクションリング30を回してアンカーボルト10に締め込んでいくと、一端面30aにおいて、板リング35のばね係合部35aがアンカーボルト10のねじ溝45に食い込んで撓み始め、ねじ山45aを弾力的に強圧し、すると、板リング35のばね係合部35aの戻ろうとする力(応力)Pと、アンカーボルト10とナット20のねじの引っ張り合う力(反力)P´とが働いて摩擦トルクを発生すると同時に、他端面30bにおいても、刻み面40がナット20の締付端面20aに当接して摩擦トルクを発生し、この両端面30a・30bに相乗的に発生して大きくなった摩擦トルクによってナット20の締め込みが緩む方向Xへの回転を規制する結果、ナット20の緩みをより完全に防止することができる。
しかも、緩み止めリングRは、フリクションリング30を、単に板材を曲げ成形したものではなく、レンチやスパナ等のねじ回し工具を外周部30cに係止して回転操作できる必要最小限に薄肉な環状鋼材で形成するから、使用時、ねじ回し工具をフリクションリング30の外周部30cに係止してアンカーボルト10に締め込むときに、締め込む力の強弱によってフリクションリング30が曲がったり凹んだりして変形することがなく、従来のように変形しやすい構造ではないため、アンカーボルト10の雄ねじ部10aに締め込んで使用しても、アンカーボルト10から取り外して再使用することができる。
緩み止めリングRは、アンカーボルト10から取り外すとき、板リング35のばね係合部35aがアンカーボルト10のねじ山45aから離れるまで、ねじ回し工具をフリクションリング30の外周部30cに係止してねじ戻せばよい。
従って、図示例の緩み止めリングRは、アンカーボルト10にナット20をねじ戻し可能に螺合してねじ込み位置を出入り調整しながら、締結部材の上階パネルw1を所定セット位置に位置決め調整し終わると、アンカーボルト10にナット20を締め込んでから、そのナット20の締付端面20aに締着して締め込みが緩む方向の回転を規制し、つまりナット20がボルトに対するねじ込み位置を出入り調整する役割を担う一方、緩み止めリングRは、そのねじ込み位置の出入り調整を終えたナット20の締付端面20aに締着して緩み止めする役割を別個に担う構成になっているから、いったん上階パネルw1を所定セット位置に位置決め調整し終わった後に所定セット位置を更に微調整する必要性を生じたとしても、板リング35のばね係合部35aがアンカーボルト10のねじ山45aから離れるまで、フリクションリング30をねじ戻してアンカーボルト10から取り外せば、簡単にナットをねじ回してねじ込み位置を微調整することができるなど再使用することができる。
上述した図示例では、図5に示すように、アンカーボルト10にナット20を締め込んで上階パネルw1を水平方向の所定セット位置にロッキングした後に、雄ねじ部10aに締め込んだナット20が緩まないように本発明の緩み止めリングRを使用した。また、本発明の緩み止めリングRは、カーテンウォールWをファスナーFにより鉄骨梁Bに組み付けるとき、躯体連結部15のねじ穴15aにねじ込んだ荷重受けボルト25の緩み防止に使用することができる。
即ち、図示他例では、躯体連結部15において、荷重受けボルト25を、締結部材の固定プレート21のねじ挿通穴21aに通して雄ねじ部25aをねじ穴15aに螺合して下階パネルw2を上下に高さ調整してから、鉛直方向の所定セット位置で荷重受けボルト25を締め込んで躯体連結部15に固定した後に、刻み面40を躯体連結部15の締付端面15bに向けて、緩み止めリングRを、荷重受けボルト25の雄ねじ部25aの先端に螺合し、フリクションリング30の刻み面40が躯体連結部15の締付端面15bに当接するまで締付方向に手でねじ回してから、さらにねじ回し工具を使って荷重受けボルト15に締め込むことにより、躯体連結部15の締付端面15bに締着する(図1参照)。
そのとき、緩み止めリングRは、フリクションリング30を回して荷重受けボルト15に締め込んでいくと、一端面30aにおいて、板リング35のばね係合部35aが荷重受けボルト15のねじ溝に食い込んで撓み始め、ねじ山を弾力的に強圧し、すると、板リング35のばね係合部35aの戻ろうとする力(応力)Pと、荷重受けボルト15と躯体連結部15のねじの引っ張り合う力(反力)P´とが働いて摩擦トルクを発生すると同時に、他端面30bにおいても、刻み面40が躯体連結部15の締付端面15bに当接して摩擦トルクを発生し、この両端面30a・30bに相乗的に発生して大きくなった摩擦トルクによって荷重受けボルト15の締め込みが緩む方向Xへの回転を規制する結果、荷重受けボルト15の緩みをより完全に防止することができる。
R 緩み止めリング
10 アンカーボルト(ボルト)
10a 雄ねじ部
20 ナット
20a 締付端面
30 フリクションリング
33 環状凹部
35 板リング
35a ばね係合部
40 凹凸の刻み面

Claims (2)

  1. ボルトにナットをねじ戻し可能に螺合してねじ込み位置を調整しながら締結部材を所定セット位置に位置決め調整し終わると、該ナットを前記ボルトに締め込んでから、前記ナットの締付端面に締着して締め込みが緩む方向の回転を規制する緩み止めリングであって、
    前記ボルトの雄ねじ部が螺合するねじ穴を板厚方向に設け、一端面に該ねじ穴と同心的に環状凹部を形成したフリクションリングと、該環状凹部に固定し、中心穴の内周縁の一部に内径が前記ボルトのねじ山の外径より小さいばね係合部を備えた弾性を有する板リングを備え、
    前記フリクションリングは、
    ねじ回し工具を外周部に係止して回転操作できる必要最小限に薄肉な環状鋼材で形成し、他端面には凹凸の刻み面を設け、
    前記ボルトに対して緩む方向に回転すると、一端面において、前記板リングのばね係合部が前記ボルトのねじ溝に食い込んでねじ山を弾力的に強圧すると同時に、他端面においても、前記刻み面が前記ナットの締付端面に当接し、相乗的に大きな摩擦トルクを発生してなることを特徴とする、緩み止めリング。
  2. 前記フリクションリングは、他端面において、前記ボルトに対する締め込みが緩む方向に摩擦トルクが発生するように前記凹凸の刻み面を設けてなることを特徴とする、請求項1に記載の緩み止めリング。

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