JP6656666B1 - ロール反転機構を備えた運搬車 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者がロールを一人で安全に反転・運搬できるシンプルな構造を有するロール反転機構を備えた運搬車を提供する。【解決手段】ロール状物が載置されるロール受け部20を有する本体部10と、本体部10の下部に取り付けられた走行用車輪30と、ロール状物の反転を補助するための反転補助アーム40と、反転作業を安全に行うための安全装置50とを備え、本体部10は、一対のメインフレーム11と、一対のロール受けフレーム12及び一対の持ち手フレーム13とから構成され、メインフレーム11とロール受けフレーム12が繋がる端部外周面にロール状物を反転させる円弧状湾曲部14が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、作業者がロールを一人で安全に反転・運搬できるシンプルな構造を有するロール反転機構を備えた運搬車に関するものである。
ロール状物を保管する際は、ロール状物の中心軸を水平な状態で置くと、転動してしまい不安定である。このため、ロール状物の中心軸が垂直となるように立てて置くのが一般的である。このように垂直に立てて保管してあるロール状物を運搬して機械にセットするときは、ロール状物を横に倒した状態でロール運搬車に載せて移動させている。しかし、この作業は、ロール状物が重いために取扱いが困難であり、作業者が腰を傷める場合があった。また、フォークリフト等で持ち上げる場合でも、垂直に立てて保管してあるロール状物を横にする作業が必要であった。
上記作業を安全に行うために、従来のロール反転装置として、バランサーと油圧式反転機の組み合わせ、台車式反転機などが考えられている。しかし、従来の考え方では、装置自体が大掛かりとなり且つコストが嵩むという問題があった。
ロール反転に関する先行技術として、例えば、特開平9−255274号公報(特許文献1)に記載の発明「ロール状物反転リフト」、特開2006−232548号公報(特許文献2)に記載の発明「リフター」、特開2009−84016号公報(特許文献3)に記載の発明「リフター及びフィルムロール用コア」が開示されている。
一方、本願出願人は、作業者がロールを一人で安全に反転・運搬できるシンプルな構造を有する発明「ロール反転機構を備えた運搬車」について、特許権を取得している(特許文献4、特許第6066248号公報)
特開平9−255274号公報 特開2006−232548号公報 特開2009−84016号公報 特許第6066248号公報
本発明は、上記技術に更に改良を施して、軽量化及び操作性の向上を図ることができるロール反転機構を備えた運搬車を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ロール状物が載置されるロール受け部を有する本体部と、前記本体部の下部に取り付けられた走行用車輪と、前記ロール受け部に載置された状態の前記ロール状物の反転を補助するための反転補助アームと、前記反転作業を安全に行うための安全装置とを備えており、前記本体部は、一対のメインフレームと、前記一対のメインフレームの両端側から略直角方向に延びる一対のロール受けフレーム及び一対の持ち手フレームとから構成され、前記メインフレームと前記ロール受けフレームが繋がる端部外周面に前記ロール受け部に載置された状態において前記ロール状物を反転させる円弧状湾曲部が形成され、前記ロール受け部は、前記ロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成され、前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物の転がりを防止する左右一対の固定具を有し、前記固定具は前記ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、水平に載置された状態の前記ロール状物を転がし出す際は一方の前記固定具を取り外すことができ、前記ロール受けフレームの内側にベース用樹脂製板と1枚又は複数枚の上乗せ用樹脂製板が着脱自在に取り付けられ、前記上乗せ用樹脂製板の枚数を変えることにより前記ロール状物の幅に対応可能としたことを特徴とする。

また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物を転がして移載させる乗り移り台車を備え、前記乗り移り台車は、前記ロール状物が水平に載置されるロール受け台と、前記ロール受け台の下方4箇所に取り付けられた自在車輪と、前記本体部の前記メインフレームに連結する連結バーとを有し、前記ロール受け台は、前記ロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成され、前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物の転がりを防止する左右一対の固定具を有し、前記固定具は前記ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、水平に載置された状態の前記ロール状物を転がして移動させる際は一方の前記固定具を取り外すことができ、前記連結バーは支点を中心に天秤になっており左右一対のバネで上方に付勢されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物を起こす際に前記走行用車輪と前記円弧状湾曲部の接地時の傾斜角度が大きくなるように、前記走行用車輪は前記本体部下部にフレームを延長又は/及びブロックを追加して取り付けられ、前記ロール状物が垂直に載置された状態において前記ロール状物を倒す際に作業者の足が掛けられるように、前記持ち手フレームの下方にステップが取り付けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3に記載の前記ロール受けフレームの先端部外側に傾斜用緩衝部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4に記載の前記反転補助アームの一端部に回転支点が形成され、前記回転支点が前記本体部の下部に取り付けられ、前記反転補助アームの他端部に反転動作用車輪が設けられ、前記反転動作用車輪の内側に運搬用補助車輪が設けられ、前記反転動作用車輪と前記運搬用補助車輪が反転中に切り替わることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5に記載の前記安全装置は、反転補助用のガススプリングと、転倒防止用のロックシリンダーとから構成され、前記ロックシリンダーは、前記持ち手フレーム側に設けられた解除レバーの操作によりロックが解除されることを特徴とする
以上のように、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車によれば、作業者がロールを一人で安全に反転・運搬できるシンプルな構造を有しており、反転作業に外部の動力が不要である。また、異なったサイズのロールに対応することが可能であり、反転補助アームと安全装置を備えることにより、作業性の向上と安全性の確保を図ることができる。更に、軽量化及び操作性の向上を図ることができる。
本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車の一例を示す正面図 図1のロール反転機構を備えた運搬車の一例を示す平面図 図1のロール反転機構を備えた運搬車の一例を示す底面図 図1のロール反転機構を備えた運搬車の一例を示す左側面図 図1のロール反転機構を備えた運搬車の一例を示す右側面図 反転補助アームの一例を示す(a)正面図、(b)平面図 ガススプリングの一例を示す(a)正面図、(b)平面図 ロックシリンダーの一例を示す(a)正面図、(b)平面図 本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車の他例を示す正面図 図9のロール反転機構を備えた運搬車の他例を示す平面図 図9のロール反転機構を備えた運搬車の他例を示す左側面図 図9のロール反転機構を備えた運搬車の他例を示す右側面図 樹脂製板(ベース用)の一例を示す(a)正面図、(b)右側面図、(c)底面図 樹脂製板(上乗せ用)の一例を示す(a)正面図、(b)右側面図、(c)底面図 図1のロール反転機構を備えた運搬車の使用状態を示す説明図 図9のロール反転機構を備えた運搬車の使用状態を示す説明図 乗り移り台車の一例を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図 ロール反転機構を備えた運搬車からロール状物を転がして乗り移り台車に移動させる状態を示す(a)正面図、(b)平面図、(c)右側面図
以下、本発明の実施の一形態について図面を参酌しながら説明する。なお、本発明のロール反転機構を備えた運搬車の各構成については、以下の実施例に限定されるものではなく、使用状況によって適宜変更することができる。また、本発明のロール反転機構を備えた運搬車の対象ワーク(ロール状物)としては、直径が400〜600mm、幅が1200〜800mm、重量が300kgまでを想定している。
図1は、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車の一例を示す正面図、図2は平面図、図3は底面図、図4は左側面図、図5は右側面図である。
図1乃至図5に示すように、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車の第1実施例は、本体部10と、ロール状物が載置されるロール受け部20と、本体部10の下部に取り付けられた一対の走行用車輪30と、ロール受け部20に載置された状態のロール状物の反転を補助するための反転補助アーム40と、反転作業を安全に行うための安全装置50と、を備えている。
本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車(第1実施例)の本体部10は、一対のメインフレーム11、その一対のメインフレーム11の両端側から略直角方向に延びる一対のロール受けフレーム12及び一対の持ち手フレーム13と、から構成される。また、メインフレーム11とロール受けフレーム12が繋がる端部外周面には、図1又は図3に示すように、ロール状物がロール受け部20に載置された状態において当該ロール状物を反転させる一対の円弧状湾曲部14が突出形成されている。この円弧状湾曲部14の曲線部分の寸法は、走行用車輪30の位置及び高さとの関係を考慮して決定され、ロール状物がロール受け部20に載置された状態においてロール状物の重心を円弧状湾曲部14の回転芯に合わせることで小さな力で作業が行える。このため、反転作業に外部の動力(電気、エアー、油圧など)が不要である。また、円弧状湾曲部14には、反転時に床面に接触して傷付けるのを防止するためにゴム製カバー(図面の斜線部参照)を取り付けておくことが好ましい。
ロール受け部20は、図1、図4又は図5に示すように、ロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成されている。これにより、ロール状物が水平になったときにロール状物を転がし出すことができる。さらに、ロール状物が水平に載置された状態において、ロール状物の転がりを防止する固定具21が左右一対に設けられている。固定具21は、ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、ロール状物を転がし出す際は取り外すことができる。なお、固定具21の材質は樹脂製を採用し、取り外しを容易にするためのハンドルを取り付けておくことが好ましい。
走行用車輪30は、図1に示すように、本体部10の下部にフレーム31を延長又は/及びブロック32を追加して取り付けられる。これにより、ロール状物が水平に載置された状態においてロール状物を起こす際に、走行用車輪30と円弧状湾曲部14の接地時の傾斜角度が大きくなり、作業者が実際に起こす角度が少なくなり操作性が向上する。
持ち手フレーム13の下方には、図1乃至図3に示すように、ステップ131が取り付けられている。これにより、ロール状物が垂直に載置された状態においてロール状物を倒す際に、作業者の足が掛けられ反転作業が容易になる。
図17及び図18に示すように、本体部10にロール状物が水平に載置された状態においてロール状物を転がして移載させる乗り移り台車60を備えている。乗り移り台車60は、ロール状物が水平に載置されるロール受け台61と、ロール受け台61の下方4箇所に取り付けられた自在車輪62と、本体部10のメインフレーム11に連結する連結バー63と、ロール反転機構を備えた運搬車の転倒を防止する持ち手64から構成される。乗り移り台車60は、台車を回転させて使用することができるため、ロール状物の巻出し方向を自由に変更することができる。
ロール受け台61は、図17及び図18に示すように、ロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成されている。これにより、ロール反転機構を備えた運搬車からロール状物を転がして移動させることができる。さらに、ロール状物が水平に載置された状態において、ロール状物の転がりを防止する固定具65が左右一対に設けられている。固定具65は、ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、ロール状物を転がして移動させる際は取り外すことができる。なお、固定具65の材質は樹脂製を採用し、取り外しを容易にするためのハンドルを取り付けておくことが好ましい。なお、固定具65の材質は樹脂製を採用し、取り外しを容易にするためのハンドルを取り付けておくことが好ましい。
連結バー63は、図17及び図18に示すように、ロール反転機構を備えた運搬車からロール状物を転がして乗り移り台車60に移動させる際に、乗り移り台車60が反転台車から離れていくのを防止するためのものである。連結バー63は、支点631を中心に天秤になっており、左右一対のバネ632で上方に付勢されている。連結バー63を外す際は、連結していない方を下に下げると、乗り移り台車60がロール反転機構を備えた運搬車から離れる。
また、ロール受けフレーム12の先端部外側には、図1乃至図3に示すように、傾斜用緩衝部材121が設けられている。傾斜用緩衝部材121は、例えば、高減衰ゴムの材質が適しており、後述するようにロール状物が起立姿勢のときに反転機に傾斜を付けることにより反転が容易になるとともに、ロール状物を水平姿勢から起こすとき、反転の勢いでロール状物のみが転倒することを防止できる。
図6は反転補助アームの一例を示す(a)正面図、(b)平面図である。反転補助アーム40の一端部の回転支点41が、図3に示すように、本体部10の下部に取り付けられている。また、反転補助アーム40の他端部には反転動作用車輪43が設けられるとともに、この反転動作用車輪43の内側に運搬用補助車輪44(自在車)が設けられる。反転動作用車輪43と運搬用補助車輪44は、反転中に切り替わるように設定されている。また、図1に示すように、本体部10の下部に反転補助アーム40用のストッパー42が取り付けられる。さらに、作業者の足先が反転動作用車輪43に巻き込まれないようするため、安全カバー431が設けられる。
安全装置50は、反転補助用のガススプリング51と、転倒防止用のロックシリンダー52と、から構成される。ガススプリング51は、図7に示すものが2本組み込まれている。このガススプリング51は後述するようにロール状物が起立姿勢のときに反転機自身が倒れることを防止するとともに、ロール状物を水平姿勢から起こすときの補助の力の役割を有している。また、ロックシリンダー52は、図8に示すものが組み込まれている。持ち手フレーム13側に設けられたロックシリンダー52の解除レバー53の操作によりロックが解除される。このロックシリンダー52はロール状物を載せて反転作業を行う際、万が一ガススプリング51が破損した場合は勢いよく反転機が倒れることが予想される。そのようなとき、ロックシリンダー52が転倒を防止する役割を果たす。通常の作業時は解除レバー53を握ることでロックは解除され、解除レバー53から手を離すとロックする。即ち、ロッド522が伸びるときはロック521がかからないが、縮むときはロック521を解除しないと動かないように設定されている。
次に、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車(第1実施例)の反転動作について説明する。
図15は、図1のロール反転機構を備えた運搬車の使用状態を示す説明図である。垂直に立てて保管してあるロール状物A(幅1200mm)を反転させて運搬する場合、先ずはクレーンと揚重機とリフターを使用して、図15(a)に示すように、ロール状物Aをロール受け部20及びロール受けフレーム12に載置する。このとき、ロール状物Aは起立姿勢をとるが、傾斜用緩衝部材121によりロール受けフレーム12の先端側が少し浮き上がり傾斜が付けられている。また、安全装置50(ガススプリング、ロックシリンダー)によって転倒が防止される。
次に、ロール状物A(幅1200mm)を反転させるときは、図15(b)〜(c)に示すように、作業者が反転機を操作(ロール状物Aの重心を円弧状湾曲部14の回転芯に合わせて回転)してロール状物Aを横倒しにする。このとき、作業者は持ち手フレーム13側に設けられた安全装置50(ロックシリンダー)の解除レバーの操作によりロックを解除しながら反転作業を行う。
そして、図15(d)に示すように、ロール受け部20及びロール受けフレーム12に載置されたロール状物A(幅1200mm)が水平姿勢をとる。上述したように走行用車輪30と運搬用補助車輪44(自在車)が取り付けられているため、作業者はそのままロール状物Aを任意の場所に運搬することができる。
また、上述した動作と反対の流れも考えられる。フォークリフトを使用してロール状物Aを水平状態でロール受け部20及びロール受けフレーム12に載置する。このとき、図15(d)に示すように、ロール状物Aは水平姿勢をとり、そのままロール状物Aを任意の場所に運搬することができる。次に、ロール状物Aを反転させるときは、図15(c)〜(b)に示すように、作業者が反転機を操作(ロール状物Aの重心を円弧状湾曲部14の回転芯に合わせて回転)してロール状物Aを起こす。そして、図15(a)に示すように、ロール状物Aは起立姿勢をとり、クレーンと揚重機とリフターを使用して保管場所に垂直に立てて保管することができる。
また、図9は、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車の他例を示す正面図、図10は平面図、図11は左側面図、図12は右側面図である。
図9乃至図12に示すように、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車(第2実施例)は、上述した第1実施例と同様に本体部10と、ロール状物が載置されるロール受け部20と、本体部10の下部に取り付けられた一対の走行用車輪30と、ロール受け部20に載置された状態のロール状物の反転を補助するための反転補助アーム40と、反転作業を安全に行うための安全装置50と、を備えている。
本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車(第2実施例)の本体部10は、上述した第1実施例と同様に一対のメインフレーム11、その一対のメインフレーム11の両端側から略直角方向に延びる一対のロール受けフレーム12及び一対の持ち手フレーム13と、から構成される。また、メインフレーム11とロール受けフレーム12が繋がる端部外周面には、図10又は図12に示すように、ロール状物がロール受け部20に載置された状態において当該ロール状物を反転させる一対の円弧状湾曲部14が突出形成されている。この円弧状湾曲部14の曲線部分の寸法は、走行用車輪30の位置及び高さとの関係を考慮して決定され、ロール状物がロール受け部20に載置された状態においてロール状物の重心を円弧状湾曲部14の回転芯に合わせることで小さな力で作業が行える。このため、反転作業に外部の動力(電気、エアー、油圧など)が不要である。また、円弧状湾曲部14には、反転時に床面に接触して傷付けるのを防止するためにゴム製カバー(図面の斜線部参照)を取り付けておくことが好ましい。
ロール受け部20は、図9、図11又は図12に示すように、上述した第1実施例と同様にロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成されている。これにより、ロール状物が水平になったときにロール状物を転がし出すことができる。さらに、ロール状物が水平に載置された状態において、ロール状物の転がりを防止する固定具21が左右一対に設けられている。固定具21は、ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、ロール状物を転がし出す際は取り外すことができる。なお、固定具21の材質は樹脂製を採用し、取り外しを容易にするためのハンドルを取り付けておくことが好ましい。
ロール受けフレーム12の内側には、図9乃至図12に示すように、樹脂製板(ベース用)22と1枚又は複数枚の樹脂製板(上乗せ用)24が着脱自在に取り付けられ、樹脂製板24(上乗せ用)の枚数を変えることによりロール状物の幅に対応可能としている。図13及び図14に示すように、樹脂製板(ベース用)22と樹脂製板(上乗せ用)24の形状は、ロール受けフレーム12の左右一対の三角形状枠の形状に合わせて形成される。樹脂製板(ベース用)22の片側には、ロール受けフレーム12の三角形状の枠内に差し込んで位置決めをするための突起221が設けられる。また、樹脂製板(ベース用)22と1枚又は複数枚の樹脂製板(上乗せ用)24は、複数のマグネット23により位置決めをして固定する。
走行用車輪30は、図9に示すように、上述した第1実施例と同様に本体部10の下部にフレーム31を延長又は/及びブロック32を追加して取り付けられる。これにより、ロール状物が水平に載置された状態においてロール状物を起こす際に、走行用車輪30と円弧状湾曲部14の接地時の傾斜角度が大きくなり、作業者が実際に起こす角度が少なくなり操作性が向上する。
持ち手フレーム13の下方には、図9及び図10に示すように、上述した第1実施例と同様にステップ131が取り付けられている。これにより、ロール状物が垂直に載置された状態においてロール状物を倒す際に、作業者の足が掛けられ反転作業が容易になる。
図17及び図18に示すように、上述した第1実施例と同様に本体部10にロール状物が水平に載置された状態においてロール状物を転がして移載させる乗り移り台車60を備えている。乗り移り台車60は、ロール状物が水平に載置されるロール受け台61と、ロール受け台61の下方4箇所に取り付けられた自在車輪62と、本体部10のメインフレーム11に連結する連結バー63と、ロール反転機構を備えた運搬車の転倒を防止する持ち手64から構成される。乗り移り台車60は、台車を回転させて使用することができるため、ロール状物の巻出し方向を自由に変更することができる。
ロール受け台61は、図17及び図18に示すように、上述した第1実施例と同様にロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成されている。これにより、ロール反転機構を備えた運搬車からロール状物を転がして移動させることができる。さらに、ロール状物が水平に載置された状態において、ロール状物の転がりを防止する固定具65が左右一対に設けられている。固定具65は、ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、ロール状物を転がして移動させる際は取り外すことができる。なお、固定具65の材質は樹脂製を採用し、取り外しを容易にするためのハンドルを取り付けておくことが好ましい。なお、固定具65の材質は樹脂製を採用し、取り外しを容易にするためのハンドルを取り付けておくことが好ましい。
連結バー63は、図17及び図18に示すように、上述した第1実施例と同様に反転台車からロール状物を転がして乗り移り台車60に移動させる際に、乗り移り台車60が反転台車から離れていくのを防止するためのものである。連結バー63は、支点631を中心に天秤になっており、左右一対のバネ632で上方に付勢されている。連結バー63を外す際は、連結していない方を下に下げると、乗り移り台車60が反転台車から離れる。
また、ロール受けフレーム12の先端部外側には、図9乃至図11に示すように、上述した第1実施例と同様に傾斜用緩衝部材121が設けられている。傾斜用緩衝部材121は、例えば、高減衰ゴムの材質が適しており、後述するようにロール状物が起立姿勢のときに反転機に傾斜を付けることにより反転が容易になるとともに、ロール状物を水平姿勢から起こすとき、反転の勢いでロール状物のみが転倒することを防止できる。
なお、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車(第2実施例)のロール状物の反転を補助するための反転補助アーム40と、反転作業を安全に行うための安全装置50の構成については、上述した第1実施例と同様であるため説明を省略する。
次に、本発明にかかるロール反転機構を備えた運搬車(第2実施例)の反転動作について説明する。
図16は、図9のロール反転機構を備えた運搬車の使用状態を示す説明図である。垂直に立てて保管してあるロール状物B(幅1150〜800mm)を反転させて運搬する場合、先ずはクレーンと揚重機とリフターを使用して、図16(a)に示すように、ロール状物Bをロール受け部20及びロール受けアーム241に載置する。このとき、ロール状物Bは起立姿勢をとるが、傾斜用緩衝部材121によりロール受けフレーム12の先端側が少し浮き上がり傾斜が付けられている。また、安全装置50(ガススプリング、ロックシリンダー)によって転倒が防止される。
次に、ロール状物B(幅1150〜800mm)を反転させるときは、図16(b)〜(c)に示すように、作業者が反転機を操作(ロール状物Bの重心を円弧状湾曲部14の回転芯に合わせて回転)してロール状物Bを横倒しにする。このとき、作業者は持ち手フレーム13側に設けられた安全装置50(ロックシリンダー)の解除レバーの操作によりロックを解除しながら反転作業を行う。
そして、図16(d)に示すように、ロール受け部20及びロール受けアーム241に載置されたロール状物B(幅1150〜800mm)が水平姿勢をとる。上述したように走行用車輪30と運搬用補助車輪44(自在車)が取り付けられているため、作業者はそのままロール状物Bを任意の場所に運搬することができる。
また、上述した動作と反対の流れも考えられる。フォークリフトを使用してロール状物Bを水平状態でロール受け部20及びロール受けアーム241に載置する。このとき、図16(d)に示すように、ロール状物Bは水平姿勢をとり、そのままロール状物Bを任意の場所に運搬することができる。次に、ロール状物Bを反転させるときは、図16(c)〜(b)に示すように、作業者が反転機を操作(ロール状物Bの重心を円弧状湾曲部14の回転芯に合わせて回転)してロール状物Bを起こす。そして、図16(a)に示すように、ロール状物Bは起立姿勢をとり、クレーンと揚重機とリフターを使用して保管場所に垂直に立てて保管することができる。
A ロール状物(幅1200mm)
B ロール状物(幅1150〜800mm)
10 本体部
11 メインフレーム
12 ロール受けフレーム
121 傾斜用緩衝部材
13 持ち手フレーム
131 ステップ
14 円弧状湾曲部
20 ロール受け部
21 固定具
22 樹脂製板(ベース用)
221 突起
23 マグネット
24 樹脂製板(上乗せ用)
30 走行用車輪
31 フレーム
32 ブロック
40 反転補助アーム
41 回転支点
42 ストッパー
43 反転動作用車輪
431 安全カバー
44 運搬用補助車輪
50 安全装置
51 ガススプリング
52 ロックシリンダー
521 ロック
522 ロッド
53 解除レバー
60 乗り移り台車
61 ロール受け台
62 自在車輪
63 連結バー
631 支点
632 バネ
64 持ち手
65 固定具

Claims (6)

  1. ロール状物が載置されるロール受け部を有する本体部と、前記本体部の下部に取り付けられた走行用車輪と、前記ロール受け部に載置された状態の前記ロール状物の反転を補助するための反転補助アームと、前記反転作業を安全に行うための安全装置とを備えており、前記本体部は、一対のメインフレームと、前記一対のメインフレームの両端側から略直角方向に延びる一対のロール受けフレーム及び一対の持ち手フレームとから構成され、前記メインフレームと前記ロール受けフレームが繋がる端部外周面に前記ロール受け部に載置された状態において前記ロール状物を反転させる円弧状湾曲部が形成され、
    前記ロール受け部は、前記ロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成され、前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物の転がりを防止する左右一対の固定具を有し、前記固定具は前記ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、水平に載置された状態の前記ロール状物を転がし出す際は一方の前記固定具を取り外すことができ、
    前記ロール受けフレームの内側にベース用樹脂製板と1枚又は複数枚の上乗せ用樹脂製板が着脱自在に取り付けられ、前記上乗せ用樹脂製板の枚数を変えることにより前記ロール状物の幅に対応可能としたことを特徴とするロール反転機構を備えた運搬車。
  2. 前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物を転がして移載させる乗り移り台車を備え、前記乗り移り台車は、前記ロール状物が水平に載置されるロール受け台と、前記ロール受け台の下方4箇所に取り付けられた自在車輪と、前記本体部の前記メインフレームに連結する連結バーとを有し、
    前記ロール受け台は、前記ロール状物が載置される箇所が平坦なテーブル面に形成され、前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物の転がりを防止する左右一対の固定具を有し、前記固定具は前記ロール状物の直径に合わせてスライド可能に取り付けられ、水平に載置された状態の前記ロール状物を転がして移動させる際は一方の前記固定具を取り外すことができ、前記連結バーは支点を中心に天秤になっており左右一対のバネで上方に付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のロール反転機構を備えた運搬車。
  3. 前記ロール状物が水平に載置された状態において前記ロール状物を起こす際に前記走行用車輪と前記円弧状湾曲部の接地時の傾斜角度が大きくなるように、前記走行用車輪は前記本体部下部にフレームを延長又は/及びブロックを追加して取り付けられ、前記ロール状物が垂直に載置された状態において前記ロール状物を倒す際に作業者の足が掛けられるように、前記持ち手フレームの下方にステップが取り付けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロール反転機構を備えた運搬車。
  4. 前記ロール受けフレームの先端部外側に傾斜用緩衝部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のロール反転機構を備えた運搬車。
  5. 前記反転補助アームの一端部に回転支点が形成され、前記回転支点が前記本体部の下部に取り付けられ、前記反転補助アームの他端部に反転動作用車輪が設けられ、前記反転動作用車輪の内側に運搬用補助車輪が設けられ、前記反転動作用車輪と前記運搬用補助車輪が反転中に切り替わることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のロール反転機構を備えた運搬車。
  6. 前記安全装置は、反転補助用のガススプリングと、転倒防止用のロックシリンダーとから構成され、前記ロックシリンダーは、前記持ち手フレーム側に設けられた解除レバーの操作によりロックが解除されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のロール反転機構を備えた運搬車。
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