JP6652131B2 - 伝送路 - Google Patents
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Description
本開示は、信号を伝送する伝送路に関する。
近年の電子機器の高機能化および多機能化に伴い、電子機器には、半導体チップ、センサ、表示デバイスなどの様々なデバイスが搭載される。これらのデバイス間では、多くのデータのやり取りが行われ、そのデータ量は、電子機器の高機能化および多機能化に応じて多くなってきている。そこで、しばしば、例えば数Gbpsでデータを送受信可能な高速インタフェースを用いて、データのやりとりが行われる。
より伝送容量を高める方法について、様々な技術が開示されている。例えば、特許文献1,2には、3本の伝送路を用いて3つの差動信号を伝送する通信システムが開示されている。
ところで、通信システムでは、通信品質が高いことが望まれている。通信品質を高めるためには、例えば伝送路の配線パターンを適切に形成する必要がある。例えば、特許文献3には、差動伝送路における配線パターンが開示されている。
このように、通信システムでは、通信品質が高いことが望まれており、さらなる通信品質の向上が期待されている。
したがって、通信品質を高めることができる伝送路を提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態における第1の伝送路は、第1の線路と、第2の線路と、第3の線路とを備えている。第2の線路は、第1の線路の特性インピーダンスよりも高い特性インピーダンスを有するものである。上記第1の伝送路は、第1の線路、第2の線路、および第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送するものである。
本開示の一実施の形態における第2の伝送路は、第1の線路と、第2の線路と、第3の線路とを備えている。第1の線路は、第1の層に形成されたものである。第2の線路は、第2の層に形成されたものである。第3の線路は、第1の層に形成されたものである。上記第2の伝送路は、第1の線路、第2の線路、および第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送するものである。
本開示の一実施の形態における第3の伝送路は、第1のトリオ線路と、第2のトリオ線路とを備えている。第1のトリオ線路は、3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第1のシンボルを伝送するものである。第2のトリオ線路は、3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第2のシンボルを伝送するものである。上記第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置されている。
本開示の一実施の形態における第1の伝送路では、第1の線路、第2の線路、および第3の線路が設けられ、これらの線路における信号の組み合わせに応じたシンボルが伝送される。この第2の線路の特性インピーダンスは、第1の線路の特性インピーダンスよりも高いものである。
本開示の一実施の形態における第2の伝送路では、第1の線路、第2の線路、および第3の線路が設けられ、これらの線路における信号の組み合わせに応じたシンボルが伝送される。第1の線路および第3の線路は、第1の層に形成され、第2の線路は、第2の層に形成される。
本開示の一実施の形態における第3の伝送路では、第1のトリオ線路および第2のトリオ線路が設けられる。そして、第1のトリオ線路では、3つの線路における信号の組み合わせに応じた第1のシンボルが伝送され、第2のトリオ線路では、3つの線路における信号の組み合わせに応じた第2のシンボルが伝送される。第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間には、第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置されている。
本開示の一実施の形態における第1の伝送路によれば、第2の線路の特性インピーダンスを、第1の線路の特性インピーダンスよりも高くしたので、通信品質を高めることができる。
本開示の一実施の形態における第2の伝送路によれば、第1の線路および第3の線路を第1の層に形成するとともに、第2の線路を第2の層に形成したので、通信品質を高めることができる。
本開示の一実施の形態における第3の伝送路によれば、第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つを配置したので、通信品質を高めることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれの効果があってもよい。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.適用例
<1.第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る伝送路を備えた通信システムの一構成例を表すものである。通信システム1は、3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行うものである。
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係る伝送路を備えた通信システムの一構成例を表すものである。通信システム1は、3つの電圧レベルを有する信号を用いて通信を行うものである。
通信システム1は、送信装置10と、伝送路100と、受信装置30とを備えている。送信装置10は、3つの出力端子ToutA,ToutB,ToutCを有し、伝送路100は、線路110A,110B,110Cとを有し、受信装置30は、3つの入力端子TinA,TinB,TinCを有している。そして、送信装置10の出力端子ToutAおよび受信装置30の入力端子TinAは、線路110Aを介して互いに接続され、送信装置10の出力端子ToutBおよび受信装置30の入力端子TinBは、線路110Bを介して互いに接続され、送信装置10の出力端子ToutCおよび受信装置30の入力端子TinCは、線路110Cを介して互いに接続されている。線路110A〜110Cの特性インピーダンスは、この例では約50[Ω]である。具体的には、後述するように、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスよりも高くしている。これにより、通信システム1では、後述するように、通信品質を高めることができるようになっている。
送信装置10は、出力端子ToutAから信号SIGAを出力し、出力端子ToutBから信号SIGBを出力し、出力端子ToutCから信号SIGCを出力する。そして、受信装置30は、入力端子TinAを介して信号SIGAを受信し、入力端子TinBを介して信号SIGBを受信し、入力端子TinCを介して信号SIGCを受信する。信号SIGA,SIGB,SIGCは、それぞれ3つの電圧レベル(高レベル電圧VH、中レベル電圧VM、および低レベル電圧VL)の間で遷移するものである。
図2は、信号SIGA,SIGB,SIGCの電圧状態を表すものである。送信装置10は、3つの信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて、6つのシンボル“+x”,“−x”,“+y”,“−y”,“+z”,“−z”を送信する。例えば、シンボル“+x”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。シンボル“−x”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。シンボル“+y”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにする。シンボル“−y”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。シンボル“+z”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。シンボル“−z”を送信する場合には、送信装置10は、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにするようになっている。
伝送路100は、このような信号SIGA,SIGB,SIGCを用いて、シンボルのシーケンスを伝える。具体的には、伝送路100は、線路110Aが信号SIGAを伝え、線路110Bが信号SIGBを伝え、線路110Cが信号SIGCを伝えることにより、シンボルのシーケンスを伝える。すなわち、3つの線路110A,110B,110Cは、シンボルのシーケンスを伝える1つのトリオ線路として機能するようになっている。
(送信装置10)
送信装置10は、図1に示したように、クロック生成部11と、処理部12と、送信部20とを有している。
送信装置10は、図1に示したように、クロック生成部11と、処理部12と、送信部20とを有している。
クロック生成部11は、クロック信号TxCKを生成するものである。クロック信号TxCKの周波数は、例えば2.5[GHz]である。クロック生成部11は、例えばPLL(Phase Locked Loop)により構成され、例えば送信装置10の外部から供給されるリファレンスクロック(図示せず)に基づいてクロック信号TxCKを生成する。そして、クロック生成部11は、このクロック信号TxCKを、処理部12および送信部20に供給するようになっている。
処理部12は、所定の処理を行うことにより、遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6を生成するものである。ここで、1組の遷移信号TxF0,TxR0,TxP0は、送信装置10が送信するシンボルのシーケンスにおけるシンボルの遷移を示すものである。同様に、1組の遷移信号TxF1,TxR1,TxP1はシンボルの遷移を示し、1組の遷移信号TxF2,TxR2,TxP2はシンボルの遷移を示し、1組の遷移信号TxF3,TxR3,TxP3はシンボルの遷移を示し、1組の遷移信号TxF4,TxR4,TxP4はシンボルの遷移を示し、1組の遷移信号TxF5,TxR5,TxP5はシンボルの遷移を示し、1組の遷移信号TxF6,TxR6,TxP6はシンボルの遷移を示すものである。すなわち、処理部12は、7組の遷移信号を生成するものである。以下、遷移信号TxF0〜TxF6のうちの任意の一つを表すものとして遷移信号TxFを適宜用い、遷移信号TxR0〜TxR6のうちの任意の一つを表すものとして遷移信号TxRを適宜用い、遷移信号TxP0〜TxP6のうちの任意の一つを表すものとして遷移信号TxPを適宜用いる。
図3は、遷移信号TxF,TxR,TxPとシンボルの遷移との関係を表すものである。各遷移に付した3桁の数値は、遷移信号TxF,TxR,TxPの値をこの順で示したものである。
遷移信号TxF(Flip)は、“+x”と“−x”との間でシンボルを遷移させ、“+y”と“−y”との間でシンボルを遷移させ、“+z”と“−z”との間でシンボルを遷移させるものである。具体的には、遷移信号TxFが“1”である場合には、シンボルの極性を変更するように(例えば“+x”から“−x”へ)遷移し、遷移信号TxFが“0”である場合には、このような遷移を行わないようになっている。
遷移信号TxR(Rotation),TxP(Polarity)は、遷移信号TxFが“0”である場合において、“+x”と“−x”以外との間、“+y”と“−y”以外との間、“+z”と“−z”以外との間でシンボルを遷移させるものである。具体的には、遷移信号TxR,TxPが“1”,“0”である場合には、シンボルの極性を保ったまま、図3において右回りに(例えば“+x”から“+y”へ)遷移し、遷移信号TxR,TxPが“1”,“1”である場合には、シンボルの極性を変更するとともに、図3において右回りに(例えば“+x”から“−y”へ)遷移する。また、遷移信号TxR,TxPが“0”,“0”である場合には、シンボルの極性を保ったまま、図3において左回りに(例えば“+x”から“+z”へ)遷移し、遷移信号TxR,TxPが“0”,“1”である場合には、シンボルの極性を変更するとともに、図3において左回りに(例えば“+x”から“−z”へ)遷移する。
処理部12は、このような遷移信号TxF,TxR,TxPを7組生成する。そして、処理部12は、この7組の遷移信号TxF,TxR,TxP(遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6)を送信部20に供給するようになっている。
送信部20は、遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6に基づいて、信号SIGA,SIGB,SIGCを生成するものである。
図4は、送信部20の一構成例を表すものである。送信部20は、シリアライザ21〜23と、送信シンボル生成部24と、出力部27とを有している。
シリアライザ21は、遷移信号TxF0〜TxF6およびクロック信号TxCKに基づいて、遷移信号TxF0〜TxF6をこの順にシリアライズして、遷移信号TxF9を生成するものである。シリアライザ22は、遷移信号TxR0〜TxR6およびクロック信号TxCKに基づいて、遷移信号TxR0〜TxR6をこの順にシリアライズして、遷移信号TxR9を生成するものである。シリアライザ23は、遷移信号TxP0〜TxP6およびクロック信号TxCKに基づいて、遷移信号TxP0〜TxP6をこの順にシリアライズして、遷移信号TxP9を生成するものである。
送信シンボル生成部24は、遷移信号TxF9,TxR9,TxP9およびクロック信号TxCKに基づいて、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3を生成するものである。送信シンボル生成部24は、信号生成部25と、フリップフロップ26とを有している。
信号生成部25は、遷移信号TxF9,TxR9,TxP9およびシンボル信号D1,D2,D3に基づいて、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3を生成するものである。具体的には、信号生成部25は、シンボル信号D1,D2,D3が示すシンボル(遷移前のシンボル)と、遷移信号TxF9,TxR9,TxP9とに基づいて、図3に示したように遷移後のシンボルを求め、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3として出力するようになっている。
フリップフロップ26は、クロック信号TxCKに基づいてシンボル信号Tx1,Tx2,Tx3をサンプリングして、そのサンプリング結果をシンボル信号D1,D2,D3としてそれぞれ出力するものである。
出力部27は、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3およびクロック信号TxCKに基づいて、信号SIGA,SIGB,SIGCを生成するものである。
図5は、出力部27の一動作例を表すものである。出力部27は、例えば、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3が、“1”,“0”,“0”である場合には、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。すなわち、出力部27は、シンボル“+x”を生成する。また、例えば、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3が、“0”,“1”,“1”である場合には、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを中レベル電圧VMにする。すなわち、出力部27は、シンボル“−x”を生成する。また、例えば、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3が、“0”,“1”,“0”である場合には、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを高レベル電圧VHにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにする。すなわち、出力部27は、シンボル“+y”を生成する。また、例えば、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3が、“1”,“0”,“1”である場合には、信号SIGAを中レベル電圧VMにし、信号SIGBを低レベル電圧VLにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。すなわち、出力部27は、シンボル“−y”を生成する。また、例えば、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3が、“0”,“0”,“1”である場合には、信号SIGAを低レベル電圧VLにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを高レベル電圧VHにする。すなわち、出力部27は、シンボル“+z”を生成する。また、例えば、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3が、“1”,“1”,“0”である場合には、信号SIGAを高レベル電圧VHにし、信号SIGBを中レベル電圧VMにし、信号SIGCを低レベル電圧VLにする。すなわち、出力部27は、シンボル“−z”を生成するようになっている。
図6は、出力部27の一構成例を表すものである。出力部27は、ドライバ制御部28と、ドライバ部29A,29B,29Cとを有している。
ドライバ制御部28は、シンボル信号Tx1,Tx2,Tx3およびクロック信号TxCKに基づいて、制御信号PU1A〜PU5A,PD1A〜PD5A,PU1B〜PU5B,PD1B〜PD5B,PU1C〜PU5C,PD1C〜PD5Cを生成するものである。そして、ドライバ制御部28は、制御信号PU1A〜PU5A,PD1A〜PD5Aをドライバ部29Aに供給し、制御信号PU1B〜PU5B,PD1B〜PD5Bをドライバ部29Bに供給し、制御信号PU1C〜PU5C,PD1C〜PD5Cをドライバ部29Cに供給するようになっている。
ドライバ部29Aは、制御信号PU1A〜PU5A,PD1A〜PD5Aに基づいて、信号SIGAを生成するものである。ドライバ部29Aは、この例では、5つのドライバ291A〜295Aを有している。ドライバ291A〜295Aは、正入力端子に供給された信号および負入力端子に供給された信号に基づいて、出力端子ToutAの電圧を設定するものである。ドライバ291Aの正入力端子には制御信号PU1Aが供給され、負入力端子には制御信号PD1Aが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。ドライバ292Aの正入力端子には制御信号PU2Aが供給され、負入力端子には制御信号PD2Aが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。ドライバ293Aの正入力端子には制御信号PU3Aが供給され、負入力端子には制御信号PD3Aが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。ドライバ294Aの正入力端子には制御信号PU4Aが供給され、負入力端子には制御信号PD4Aが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。ドライバ295Aの正入力端子には制御信号PU5Aが供給され、負入力端子には制御信号PD5Aが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。このように、ドライバ291A〜295Aの出力端子は、互いに接続されるとともに、出力端子ToutAに接続されている。
ドライバ部29Bは、制御信号PU1B〜PU5B,PD1B〜PD5Bに基づいて、信号SIGBを生成するものである。ドライバ部29Bは、この例では、5つのドライバ291B〜295Bを有している。ドライバ291Bの正入力端子には信号PU1Bが供給され、負入力端子には信号PD1Bが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutBに接続されている。ドライバ292B〜295Bについても同様である。このように、ドライバ291B〜295Bの出力端子は、互いに接続されるとともに、出力端子ToutBに接続されている。
ドライバ部29Cは、制御信号PU1C〜PU5C,PD1C〜PD5Cに基づいて、信号SIGCを生成するものである。ドライバ部29Cは、この例では、5つのドライバ291C〜295Cを有している。ドライバ291Cの正入力端子には信号PU1Cが供給され、負入力端子には信号PD1Cが供給され、出力端子は送信装置10の出力端子ToutCに接続されている。ドライバ292C〜295Cについても同様である。このように、ドライバ291C〜295Cの出力端子は、互いに接続されるとともに、出力端子ToutCに接続されている。
図7は、ドライバ291Aの一構成例を表すものである。なお、ドライバ292A〜295A,291B〜295B,291C〜295Cについても同様である。ドライバ291Aは、トランジスタ91,94と、抵抗素子92,93とを有している。トランジスタ91,94は、この例では、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)型のFET(Field Effect Transistor)である。トランジスタ91のゲートは、ドライバ291Aの正入力端子に対応するものであり、制御信号PU1Aが供給され、ドレインには電圧V1が供給され、ソースは抵抗素子92の一端に接続されている。トランジスタ94のゲートは、ドライバ291Aの負入力端子に対応するものであり、制御信号PD1Aが供給され、ドレインは抵抗素子93の一端に接続され、ソースは接地されている。抵抗素子92の一端は、トランジスタ91のソースに接続され、他端は、抵抗素子93の他端および送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。抵抗素子93の一端は、トランジスタ94のドレインに接続され、他端は、抵抗素子92の他端および送信装置10の出力端子ToutAに接続されている。この例では、トランジスタ91のオン抵抗と、抵抗素子92の抵抗値との和は、200[Ω]程度であり、同様に、トランジスタ94のオン抵抗と、抵抗素子93の抵抗値との和は、200[Ω]程度である。
この構成により、ドライバ制御部28は、制御信号PU1A〜PU5A,PD1A〜PD5Aを用いて、出力端子ToutAの電圧を、3つの電圧(高レベル電圧VH、低レベル電圧VL、および中レベル電圧VM)のうちの1つに設定する。具体的には、例えば、出力端子ToutAの電圧を高レベル電圧VHに設定する場合には、制御信号PU1A〜PU5Aのうちの例えば4つを“1”にし、残りの1つおよび制御信号PD1A〜PD5Aを“0”に設定する。これにより、ドライバ部29Aでは、ゲートに“1”が供給された4つのトランジスタ91がオン状態になる。その結果、信号SIGAが高レベル電圧VHになるとともに、ドライバ部29Aの出力終端抵抗が約50[Ω]になる。また、例えば、出力端子ToutAの電圧を低レベル電圧VLに設定する場合には、制御信号PD1A〜PD5Aのうちの例えば4つを“1”にし、残りの1つおよび制御信号PU1A〜PU5Aを“0”に設定する。これにより、ドライバ部29Aでは、ゲートに“1”が供給された4つのトランジスタ94がオン状態になる。その結果、信号SIGAが低レベル電圧VLになるとともに、ドライバ部29Aの出力終端抵抗が約50[Ω]になる。また、出力端子ToutAの電圧を中レベル電圧VMに設定する場合には、制御信号PU1A〜PU5Aのうちの例えば2つを“1”にするとともに残りを“0”にし、制御信号PD1A〜PD5Aのうちの例えば2つを“1”にするとともに残りを“0”にする。これにより、ドライバ部29Aでは、ゲートに“1”が供給された2つのトランジスタ91および2つのトランジスタ94がオン状態になり、テブナン終端が実現される。その結果、信号SIGAは中レベル電圧VMになるとともに、ドライバ部29Aの出力終端抵抗が約50[Ω]になる。このようにして、ドライバ制御部28は、制御信号PU1A〜PU5A,PD1A〜PD5Aを用いて、出力端子ToutAの電圧を、3つの電圧のうちの1つに設定するようになっている。
(受信装置40)
図1に示したように、受信装置30は、受信部40と、処理部32とを有している。
図1に示したように、受信装置30は、受信部40と、処理部32とを有している。
受信部40は、信号SIGA,SIGB,SIGCを受信するとともに、この信号SIGA,SIGB,SIGCに基づいて、遷移信号RxF,RxR、RxPおよびクロック信号RxCKを生成するものである。
図8は、受信部40の一構成例を表すものである。受信部40は、抵抗素子41A,41B,41Cと、アンプ42A,42B,42Cと、クロック生成部43と、フリップフロップ44,45と、信号生成部46とを有している。
抵抗素子41A,41B,41Cは、通信システム1における終端抵抗として機能するものである。抵抗素子41Aの一端は入力端子TinAに接続されるとともに信号SIGAが供給され、他端は抵抗素子41B,41Cの他端に接続されている。抵抗素子41Bの一端は入力端子TinBに接続されるとともに信号SIGBが供給され、他端は抵抗素子41A,41Cの他端に接続されている。抵抗素子41Cの一端は入力端子TinCに接続されるとともに信号SIGCが供給され、他端は抵抗素子41A,41Bの他端に接続されている。
アンプ42A,42B,42Cは、それぞれ、正入力端子における信号と負入力端子における信号の差分に応じた信号を出力するものである。アンプ42Aの正入力端子は、アンプ42Cの負入力端子および抵抗素子41Aの一端に接続されるとともに信号SIGAが供給され、負入力端子は、アンプ42Bの正入力端子および抵抗素子41Bの一端に接続されるとともに信号SIGBが供給される。アンプ42Bの正入力端子は、アンプ42Aの負入力端子および抵抗素子41Bの一端に接続されるとともに信号SIGBが供給され、負入力端子は、アンプ42Cの正入力端子および抵抗素子41Cの一端に接続されるとともに信号SIGCが供給される。アンプ42Cの正入力端子は、アンプ42Bの負入力端子および抵抗素子41Cの一端に接続されるとともに信号SIGCが供給され、負入力端子は、アンプ42Aの正入力端子および抵抗素子41Aに接続されるとともに信号SIGAが供給される。
この構成により、アンプ42Aは、信号SIGAと信号SIGBとの差分AB(SIGA−SIGB)に応じた信号を出力し、アンプ42Bは、信号SIGBと信号SIGCとの差分BC(SIGB−SIGC)に応じた信号を出力し、アンプ42Cは、信号SIGCと信号SIGAとの差分CA(SIGC−SIGA)に応じた信号を出力するようになっている。
図9は、受信部40が受信する信号SIGA〜SIGCの一例を表すものである。この例では、受信部40は、6つのシンボル“+x”,“−y”,“−z”,“+z”,“+y”,“−x”をこの順に受信している。このとき、信号SIGAの電圧は、VH,VM,VH,VL,VM,VLのように変化し、信号SIGBの電圧は、VL,VL,VM,VM,VH,VHのように変化し、信号SIGCの電圧は、VM,VH,VL,VH,VL,VMのように変化する。これに応じて、差分AB,BC,CAもまた変化する。例えば、差分ABは、+2ΔV,+ΔV,+ΔV,−ΔV,−ΔV,−2ΔVのように変化し、差分BCは、−ΔV,−2ΔV,+ΔV,−ΔV,+2ΔV,+ΔVのように変化し、差分CAは、−ΔV,+ΔV,−2ΔV,+2ΔV,−ΔV,+ΔVのように変化する。ここで、ΔVは、3つの電圧(高レベル電圧VH、中レベル電圧VM、および低レベル電圧VL)のうちの隣り合う2つの電圧の差である。
図10は、受信部がシンボル“+x”を受信する場合における、アンプ42A,42B,42Cの一動作例を表すものである。この例では、信号SIGAの電圧は高レベル電圧VHであり、信号SIGBの電圧は低レベル電圧VLであり、信号SIGCの電圧は中レベル電圧VMである。この場合には、入力端子TinA、抵抗素子41A、抵抗素子41B、入力端子TinBの順に電流Iinが流れる。そして、アンプ42Aの正入力端子には高レベル電圧VHが供給されるとともに負入力端子には低レベル電圧VLが供給され、差分ABは正になるため、アンプ42Aは“1”を出力する。また、アンプ42Bの正入力端子には低レベル電圧VLが供給されるとともに負入力端子には中レベル電圧VMが供給され、差分BCは負になるため、アンプ42Bは“0”を出力する。また、アンプ42Cの正入力端子には中レベル電圧VMが供給されるとともに負入力端子には高レベル電圧VHが供給され、差分CAは負になるため、アンプ42Cは“0”を出力するようになっている。
クロック生成部43は、アンプ42A,42B,42Cの出力信号に基づいて、クロック信号RxCKを生成するものである。
フリップフロップ44は、アンプ42A,42B,42Cの出力信号を、クロック信号RxCKの1クロック分遅延させ、それぞれ出力するものである。フリップフロップ45は、フリップフロップ44の3つの出力信号を、クロック信号RxCKの1クロック分遅延させ、それぞれ出力するものである。
信号生成部46は、フリップフロップ44,45の出力信号、およびクロック信号RxCKに基づいて、遷移信号RxF,RxR,RxPを生成するものである。この遷移信号RxF,RxR,RxPは、送信装置10における遷移信号TxF9,TxR9,TxP9にそれぞれ対応するものであり、シンボルの遷移を表すものである。信号生成部46は、フリップフロップ44の出力信号が示すシンボルと、フリップフロップ45の出力信号が示すシンボルに基づいて、シンボルの遷移(図3)を特定し、遷移信号RxF,RxR,RxPを生成するようになっている。
処理部32(図1)は、遷移信号RxF,RxR,RxPおよびクロック信号RxCKに基づいて、所定の処理を行うものである。
(伝送路100)
図11は、伝送路100の一構成例を表すものである。伝送路100は、いわゆるストリップ線路により構成されたものである。伝送路100は、線路110A〜110Cに加え、導電層101と、誘電層102と、導電層103とを有している。
図11は、伝送路100の一構成例を表すものである。伝送路100は、いわゆるストリップ線路により構成されたものである。伝送路100は、線路110A〜110Cに加え、導電層101と、誘電層102と、導電層103とを有している。
導電層101,103は、例えば金属により構成されるものであり、この例では接地されている。誘電層102は、誘電体により構成されるものである。誘電層102の比誘電率Erは、この例では、“4.3”である。伝送路100では、導電層101、誘電層102、および導電層103が、この順に積層されている。
線路110A,110B,110Cは、誘電層102内において、導電層101から距離d1の位置であって、導電層103から距離d2の位置に設けられている。距離d1は、この例では0.06[mm]であり、距離d2は、この例では、0.1[mm]である。線路110A,110B,110Cは、幅WA,WB,WCで形成されるとともに、間隔Pでこの順に並設されている。幅WA,WB,WCは、この例では、0.05[mm]であり、間隔Pは、この例では、0.075[mm]である。
伝送路100では、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くしている。具体的には、例えば、線路110Bの抵抗値を、線路110A,110Cの抵抗値よりも高くすることができる。その際、例えば、高い抵抗率の材料を用いて線路110Bを形成してもよい。また、線路110Bに不純物を混ぜることにより、線路110Bの抵抗値を高くしてもよい。これにより、通信システム1では、後述するように、通信品質を高めることができるようになっている。
ここで、線路110Aは、本開示における第1の伝送路の「第1の線路」の一具体例に対応し、線路110Bは、本開示における第1の伝送路の「第2の線路」の一具体例に対応し、線路110Cは、本開示における第1の伝送路の「第3の線路」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態の通信システム1の動作および作用について説明する。
続いて、本実施の形態の通信システム1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、通信システム1の全体動作概要を説明する。送信装置10のクロック生成部11は、クロック信号TxCKを生成する。処理部12は、所定の処理を行うことにより、遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6を生成する。送信部20は、遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6に基づいて、信号SIGA,SIGB,SIGCを生成する。伝送路100は、信号SIGA,SIGB,SIGCを伝える。受信装置30の受信部40は、信号SIGA,SIGB,SIGCを受信するとともに、この信号SIGA,SIGB,SIGCに基づいて、遷移信号RxF,RxR、RxPおよびクロック信号RxCKを生成する。処理部32は、遷移信号RxF,RxR,RxPおよびクロック信号RxCKに基づいて、所定の処理を行う。
まず、図1を参照して、通信システム1の全体動作概要を説明する。送信装置10のクロック生成部11は、クロック信号TxCKを生成する。処理部12は、所定の処理を行うことにより、遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6を生成する。送信部20は、遷移信号TxF0〜TxF6,TxR0〜TxR6,TxP0〜TxP6に基づいて、信号SIGA,SIGB,SIGCを生成する。伝送路100は、信号SIGA,SIGB,SIGCを伝える。受信装置30の受信部40は、信号SIGA,SIGB,SIGCを受信するとともに、この信号SIGA,SIGB,SIGCに基づいて、遷移信号RxF,RxR、RxPおよびクロック信号RxCKを生成する。処理部32は、遷移信号RxF,RxR,RxPおよびクロック信号RxCKに基づいて、所定の処理を行う。
(伝送路100について)
伝送路100では、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くしている。これにより、通信システム1では、通信品質を高めることができる。以下に、詳細に説明する。
伝送路100では、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くしている。これにより、通信システム1では、通信品質を高めることができる。以下に、詳細に説明する。
図12は、伝送路100における差動インサーションロス特性の一例を表すものである。図12の横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータSdd21を示す。特性WAC1は、線路110A,110Cの差動インサーションロス特性を示し、特性WAB1は、線路110A,110Bの差動インサーションロス特性を示す。なお、線路110B,110Cの差動インサーションロス特性は、線路110A,110Bの差動インサーションロス特性(特性WAB1)と同程度である。伝送路100では、後述する比較例の場合と比べて、線路110A,110Bの差動インサーションロス特性(特性WAB1)と、線路110A,110Cの差動インサーションロス特性(特性WAC1)とを互いに近付けることができるとともに、差動インサーションロスを少なくすることができる。
図13は、伝送路100における差動反射特性の一例を表すものである。図13の横軸は周波数を示し、縦軸はSパラメータSdd11を示す。特性WAC2は、線路110A,110Cの差動反射特性を示し、特性WAB2は、線路110A,110Bの差動反射特性を示す。なお、線路110B,110Cの差動反射特性は、線路110A,110Bの差動反射特性と同程度である。伝送路100では、後述する比較例の場合と比べて、線路110A,110Bの差動反射特性(特性WAB2)を改善することができる。
(比較例)
次に、比較例に係る伝送路100Rについて説明する。伝送路100Rは、本実施の形態の場合(図11)と同様に、線路110RA,110RB,110RCを有している。伝送路100Rでは、本実施の形態に係る伝送路100と異なり、線路110RA,110RB,110RCの特性インピーダンスを互いに等しくしている。
次に、比較例に係る伝送路100Rについて説明する。伝送路100Rは、本実施の形態の場合(図11)と同様に、線路110RA,110RB,110RCを有している。伝送路100Rでは、本実施の形態に係る伝送路100と異なり、線路110RA,110RB,110RCの特性インピーダンスを互いに等しくしている。
図14は、伝送路100Rにおける差動インサーションロス特性の一例を表すものである。特性WAC3は、線路110RA,110RCの差動インサーションロス特性を示し、特性WAB3は、線路110RA,110RBの差動インサーションロス特性を示す。伝送路100Rでは、本実施の形態に係る伝送路100の場合(図12)と比べて、線路110RA,110RBの差動インサーションロス特性(特性WAB3)と、線路110RA,110RCの差動インサーションロス特性(特性WAC3)との差がやや大きくなっている。また、伝送路100Rでは、伝送路100の場合(図12)と比べて、SパラメータSdd21の値が低い。すなわち、伝送路100Rでは、伝送路100と比べて、差動インサーションロスが大きくなっている。
図15は、伝送路100Rにおける差動反射特性の一例を表すものである。特性WAC4は、線路110RA,110RCの差動反射特性を示し、特性WAB4は、線路110RA,110RBの差動反射特性を示す。伝送路100Rでは、本実施の形態に係る伝送路100の場合(図13)と比べて、線路110RA,110RBのSパラメータSdd11の値が高い。すなわち、伝送路100RAでは、伝送路100と比べて、線路110RA,110RBの差動反射特性(特性WAB4)が悪くなっている。
このように、伝送路100および伝送路100Rでは、3本の線路を並設しているため、線路間の距離が互いに異なる。具体的には、例えば伝送路100Rでは、線路110RAと線路110RBとの間の距離は、線路110RAと線路110RCとの間の距離に比べて短い。同様に、線路110RBと線路110RCとの間の距離は、線路110RAと線路110RCとの間の距離に比べて短い。よって、線路110RA,110RB,110RCの特性インピーダンスを互いに等しくした場合には、線路110RA,110RCの差動インピーダンスと、線路110RA,110RBの差動インピーダンスとの差が大きくなり、同様に、線路110RA,110RCの差動インピーダンスと、線路110RB,110RCの差動インピーダンスとの差が大きくなる。その結果、伝送路100Rでは、図14に示したように、線路110RA,110RBの差動インサーションロス特性(特性WAB3)が、線路110RA,110RCの差動インサーションロス特性(特性WAC3)に比べて悪くなるとともに、図15に示したように、線路110RA,110RBの差動反射特性(特性WAB4)が悪くなってしまう。このような場合には、差動信号のアイ開口が狭まり、通信品質が低下するおそれがある。
一方、本実施の形態に係る伝送路100では、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くしたので、線路110A,110Bの差動インピーダンスと、線路110B,110Cの差動インピーダンスと、線路110A,110Cの差動インピーダンスとを互いに近づけることができる。伝送路100では、このように、差動インピーダンスの対称性を高めることができるため、図12に示したように、差動インサーションロスを少なくすることができるとともに、図13に示したように、線路110A,110Bの差動反射特性(特性WAB2)を改善することができる。その結果、差動信号のアイ開口を広くすることができ、通信品質を高めることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、3本の線路のうちの中央の線路の特性インピーダンスを、他の線路の特性インピーダンスに比べて高くしたので、通信品質を高めることができる。
以上のように本実施の形態では、3本の線路のうちの中央の線路の特性インピーダンスを、他の線路の特性インピーダンスに比べて高くしたので、通信品質を高めることができる。
[変形例1−1]
上記実施の形態では、線路110Bの抵抗値を、線路110A,110Cの抵抗値よりも高くした。その際、例えば、高い抵抗率の材料を用いて線路110Bを形成する代わりに、低い抵抗率の材料を用いて線路110A,110Cを形成してもよい。このようにしても、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くすることができるため、通信品質を高めることができる。
上記実施の形態では、線路110Bの抵抗値を、線路110A,110Cの抵抗値よりも高くした。その際、例えば、高い抵抗率の材料を用いて線路110Bを形成する代わりに、低い抵抗率の材料を用いて線路110A,110Cを形成してもよい。このようにしても、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くすることができるため、通信品質を高めることができる。
[変形例1−2]
上記実施の形態では、線路110Bの抵抗値を、線路110A,110Cの抵抗値よりも高くしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図16に示す伝送路100Bのように、誘電層102における線路110Bの近傍部分WPでの誘電率を低くしてもよい。また、例えば、誘電層102における線路110Aの近傍部分での誘電率を高くするとともに、誘電層102における線路110Cの近傍部分での誘電率を高くしてもよい。このようにしても、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くすることができるため、通信品質を高めることができる。
上記実施の形態では、線路110Bの抵抗値を、線路110A,110Cの抵抗値よりも高くしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図16に示す伝送路100Bのように、誘電層102における線路110Bの近傍部分WPでの誘電率を低くしてもよい。また、例えば、誘電層102における線路110Aの近傍部分での誘電率を高くするとともに、誘電層102における線路110Cの近傍部分での誘電率を高くしてもよい。このようにしても、線路110Bの特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くすることができるため、通信品質を高めることができる。
[変形例1−3]
上記実施の形態では、線路110Aの幅WAと、線路110Bの幅WBと、線路110Cの幅WCとを互いに等しくしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図17に示す伝送路100Cのように、3本の線路のうちの中央の線路(線路110B2)の幅WBを、他の線路の幅WA,WCよりも狭くしてもよい。この例では、幅WBは、0.03[mm]であり、幅WA,WCは、0.05[mm]である。また、間隔Pは、0.085[mm]である。このようにしても、線路110B2の特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くすることができるため、通信品質を高めることができる。
上記実施の形態では、線路110Aの幅WAと、線路110Bの幅WBと、線路110Cの幅WCとを互いに等しくしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、図17に示す伝送路100Cのように、3本の線路のうちの中央の線路(線路110B2)の幅WBを、他の線路の幅WA,WCよりも狭くしてもよい。この例では、幅WBは、0.03[mm]であり、幅WA,WCは、0.05[mm]である。また、間隔Pは、0.085[mm]である。このようにしても、線路110B2の特性インピーダンスを、線路110A,110Cの特性インピーダンスに比べて高くすることができるため、通信品質を高めることができる。
[変形例1−4]
上記実施の形態では、導電層101,103が、3本の線路110A,110B,110Cを覆うようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図18に示す伝送路100Dのように、線路110Aと対向する領域および線路110Cと対向する領域において導電層103を形成し、線路110Bと対向する領域には導電層を形成しないようにしてもよい。線路110Bと対向する、導電層を形成しない領域の幅W0は、例えば0.1[mm]にすることができる。
上記実施の形態では、導電層101,103が、3本の線路110A,110B,110Cを覆うようにしたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図18に示す伝送路100Dのように、線路110Aと対向する領域および線路110Cと対向する領域において導電層103を形成し、線路110Bと対向する領域には導電層を形成しないようにしてもよい。線路110Bと対向する、導電層を形成しない領域の幅W0は、例えば0.1[mm]にすることができる。
[変形例1−5]
上記実施の形態では、送信装置10に1つの送信部20を設けるとともに、受信装置30に1つの受信部40を設けたが、これに限定されるものではなく、送信装置に複数の送信部を設けるとともに、受信装置に複数の受信部を設けてもよい。以下に、本変形例に係る通信システム1Eについて、詳細に説明する。
上記実施の形態では、送信装置10に1つの送信部20を設けるとともに、受信装置30に1つの受信部40を設けたが、これに限定されるものではなく、送信装置に複数の送信部を設けるとともに、受信装置に複数の受信部を設けてもよい。以下に、本変形例に係る通信システム1Eについて、詳細に説明する。
図19は、通信システム1Eの一構成例を表すものである。通信システム1Eは、送信装置10Eと、伝送路100Eと、受信装置30Eとを備えている。
送信装置10Eは、処理部12Eと、3つの送信部201〜203とを有している。処理部12Eは、所定の処理を行うことにより、遷移信号TxF10〜TxF16,TxR10〜TxR16,TxP10〜TxP16,TxF20〜TxF26,TxR20〜TxR26,TxP20〜TxP26,TxF30〜TxF36,TxR30〜TxR36,TxP30〜TxP36を生成するものである。送信部201は、上記実施の形態に係る送信部20と同様に、遷移信号TxF10〜TxF16,TxR10〜TxR16,TxP10〜TxP16に基づいて、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1を生成するものである。送信部202は、上記実施の形態に係る送信部20と同様に、遷移信号TxF20〜TxF26,TxR20〜TxR26,TxP20〜TxP26に基づいて、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2を生成するものである。送信部203は、上記実施の形態に係る送信部20と同様に、遷移信号TxF30〜TxF36,TxR30〜TxR36,TxP30〜TxP36に基づいて、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3を生成するものである。
伝送路100Eは、線路110A1,110B1,110C1と、線路110A2,110B2,110C2と、線路110A3,110B3,110C3とを有している。線路110A1は信号SIGA1を伝えるものであり、線路110B1は信号SIGB1を伝えるものであり、線路110C1は信号SIGC1を伝えるものである。すなわち、線路110A1,110B1,110C1は、1つのトリオ線路を構成している。同様に、線路110A2は信号SIGA2を伝えるものであり、線路110B2は信号SIGB2を伝えるものであり、線路110C2は信号SIGC2を伝えるものである。すなわち、線路110A2,110B2,110C2は、1つのトリオ線路を構成している。線路110A3は信号SIGA3を伝えるものであり、線路110B3は信号SIGB3を伝えるものであり、線路110C3は信号SIGC3を伝えるものである。すなわち、線路110A3,110B3,110C3は、1つのトリオ線路を構成している。
受信装置30Eは、3つの受信部401〜403と、処理部32Eとを有している。受信部401は、上記実施の形態に係る受信部40と同様に、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1に基づいて、遷移信号RxF1,RxR1,RxP1およびクロック信号RxCK1を生成するものである。同様に、受信部402は、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2に基づいて、遷移信号RxF2,RxR2,RxP2およびクロック信号RxCK2を生成するものである。受信部403は、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3に基づいて、遷移信号RxF3,RxR3,RxP3およびクロック信号RxCK3を生成するものである。処理部32Eは、遷移信号RxF1,RxR1,RxP1およびクロック信号RxCK1と、遷移信号RxF2,RxR2,RxP2およびクロック信号RxCK2と、遷移信号RxF3,RxR3,RxP3およびクロック信号RxCK3とに基づいて、所定の処理を行うものである。
図20は、伝送路100Eの一構成例を表すものである。伝送路100Eでは、上記実施の形態に係る伝送路100(図11)と同様に、誘電層102内において、線路110A1,110B1,110C1,110A2,110B2,110C2,110A3,110B3,110C3が、間隔Pでこの順に並設されている。線路110A1の幅WA1、線路110C1の幅WC1、線路110B2の幅WB2、線路110A3の幅WA3、および線路110C3の幅WC3は、例えば、0.03[mm]である。また、線路110B1の幅WB1、線路110A2の幅WA2、線路110C2の幅WC2、および線路110B3の幅WB3は、例えば、0.05[mm]である。間隔Pは、例えば、0.085[mm]である。このように、伝送路100Eでは、太い線路と細い線路とを交互に配置している。
図21は、線路110A1,110B1,110C1に係る差動インサーションロス特性の一例を表すものである。“線路110A1/線路110B1”の行の各数値は、線路110A1,110B1のSパラメータSdd21の値を示す。同様に、“線路110B1/線路110C1”の行の各数値は、線路110B1,110C1のSパラメータSdd21の値を示し、“線路110A1/線路110C1”の行の各数値は、線路110A1,110C1のSパラメータSdd21の値を示す。かっこ内の値は、全ての線路の幅を互いに等しくした場合における差動インサーションロス特性の一例を表すものである。この比較例では、全ての線路の幅を0.05[mm]にするとともに、間隔を0.075[mm]にしている。
なお、図21では、線路110A1,110B1,110C1に係る差動インサーションロス特性の一例を示したが、線路110A3,110B3,110C3に係る差動インサーションロス特性も同様である。
図22は、線路110A2,110B2,110C2に係る差動インサーションロス特性の一例を表すものである。“線路110A2/線路110B2”の行の各数値は、線路110A2,110B2のSパラメータSdd21の値を示す。同様に、“線路110B2/線路110C2”の行の各数値は、線路110B2,110C2のSパラメータSdd21の値を示し、“線路110A2/線路110C2”の行の各数値は、線路110A2,110C2のSパラメータSdd21の値を示す。かっこ内の値は、図21と同様に、全ての線路の幅を互いに等しくした場合における差動インサーションロス特性の一例を表すものである。
図21,22に示したように、本変形例では、差動インサーションロスを、例えば2.5[GHz]において0.3〜0.5dB程度改善することができる。これにより、通信システム1Eでは、通信品質を高めることができる。
[変形例1−6]
上記実施の形態では、トリオ線路に含まれる3つの線路を同じ層に形成したが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例に係る通信システム1Fについて詳細に説明する。
上記実施の形態では、トリオ線路に含まれる3つの線路を同じ層に形成したが、これに限定されるものではない。以下に、本変形例に係る通信システム1Fについて詳細に説明する。
図19に示したように、通信システム1Fは、伝送路160Fを備えている。伝送路160Fは、線路170A1,170B1,170C1と、線路170A2,170B2,170C2と、線路170A3,170B3,170C3とを有している。
図23は、伝送路160Fの一構成例を表すものである。伝送路160Fでは、誘電層102内において、線路170A1,170B1,170C1が、互いに異なる層にこの順で形成されている。線路170A1と線路170B1とは対向配置され、線路170B1と線路170C1とは対向配置されている。同様に、伝送路160Fでは、誘電層102内において、線路170A2,170B2,170C2が、互いに異なる層にこの順で形成されている。線路170A2と線路170B2とは対向配置され、線路170B2と線路170C2とは対向配置されている。同様に、伝送路160Fでは、誘電層102内において、線路170A3,170B3,170C3が、互いに異なる層にこの順で形成されている。線路170A3と線路170B3とは対向配置され、線路170B3と線路170C3とは対向配置されている。線路170A1,170A2,170A3は同じ層に形成され、線路170B1,170B2,170B3は同じ層に形成され、線路170C1,170C2,170C3は同じ層に形成されている。
伝送路160Fでは、1つのトリオ線路を構成する3つの線路を、互いに異なる層に配置している。これにより、例えば、線路170B1は、線路170A1,C1と異なり、導電層101と導電層103のどちらからも離れた位置に配置される。同様に、線路170B2は、線路170A2,C2と異なり、導電層101と導電層103のどちらからも離れた位置に配置され、線路170B3は、線路170A3,C3と異なり、導電層101と導電層103のどちらからも離れた位置に配置される。これにより、線路170B1の特性インピーダンスを、線路170A1,170C1の特性インピーダンスよりも高くすることができ、線路170B2の特性インピーダンスを、線路170A2,170C2の特性インピーダンスよりも高くすることができ、線路170B3の特性インピーダンスを、線路170A3,170C3の特性インピーダンスよりも高くすることができる。その結果、通信システム1Fでは、通信品質を高めることができる。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係る通信システム2について説明する。本実施の形態は、複数の線路を、2つの層に形成したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る通信システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、第2の実施の形態に係る通信システム2について説明する。本実施の形態は、複数の線路を、2つの層に形成したものである。なお、上記第1の実施の形態に係る通信システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1に示したように、通信システム2は、伝送路120を備えている。伝送路120は、線路130A,130B,130Cを有している。伝送路120では、上記第1の実施の形態に係る伝送路100と異なり、線路130A,130B,130Cの特性インピーダンスを、互いにほぼ等しくしている。
図24は、伝送路120の一構成例を表すものである。線路130A,130Cは、誘電層102内において、導電層101から距離d11の位置に設けられている。線路130Bは、誘電層102内において、導電層103から距離d13の位置に設けられている。線路130A,130Cが形成された層と、線路130Bが形成された層は、距離d12だけ離れている。すなわち、線路110Bは、線路110A,110Cとは異なる層に設けられている。この例では、距離d11は0.06[mm]であり、距離d12は0.06[mm]であり、距離d13は0.06[mm]である。また、この例では、線路130Aの幅WA、線路130Bの幅WB、および線路130Cの幅WCは、0.05[mm]である。伝送路120の面内における線路130A,130B,130Cの間隔Pは、この例では0.025[mm]である。
ここで、線路130Aは、本開示における第2の伝送路の「第1の線路」の一具体例に対応し、線路130Bは、本開示における第2の伝送路の「第2の線路」の一具体例に対応し、線路130Cは、本開示における第2の伝送路の「第3の線路」の一具体例に対応する。
このように、伝送路120では、隣り合う線路を、互いに異なる層に形成したので、線路間の距離を広くすることができる。これにより、線路130A,130Bの差動インピーダンスと、線路130B,130Cの差動インピーダンスと、線路130A,130Cの差動インピーダンスとを互いに近づけることができる。このように、伝送路120では、差動インピーダンスの対称性を高めることができるため、通信品質を高めることができる。
また、伝送路120では、このように、隣り合う線路を、互いに異なる層に形成したので、伝送路120の面内における線路130A,130B,130Cの間隔Pを狭めることができる。その結果、伝送路120では、配線面積を削減することができる。
以上のように本実施の形態では、隣り合う線路を、互いに異なる層に形成したので、通信品質を高めることができるとともに、配線面積を削減することができる。
[変形例2−1]
上記実施の形態では、送信装置10に1つの送信部20を設けるとともに、受信装置30に1つの受信部40を設けたが、これに限定されるものではなく、変形例1−5の場合(図19)と同様に、送信装置に複数の送信部を設けるとともに、受信装置に複数の受信部を設けてもよい。以下に、本変形例に係る通信システム2Aについて、詳細に説明する。
上記実施の形態では、送信装置10に1つの送信部20を設けるとともに、受信装置30に1つの受信部40を設けたが、これに限定されるものではなく、変形例1−5の場合(図19)と同様に、送信装置に複数の送信部を設けるとともに、受信装置に複数の受信部を設けてもよい。以下に、本変形例に係る通信システム2Aについて、詳細に説明する。
図25は、通信システム2Aの一構成例を表すものである。通信システム2Aは、送信装置10Eと、伝送路120Aと、受信装置30Eとを備えている。伝送路120Aは、線路130A1,130B1,130C1と、線路130A2,130B2,130C2と、線路130A3,130B3,130C3と、線路GLとを有している。線路130A1は信号SIGA1を伝えるものであり、線路130B1は信号SIGB1を伝えるものであり、線路130C1は信号SIGC1を伝えるものである。すなわち、線路130A1,130B1,130C1は、1つのトリオ線路を構成している。同様に、線路130A2は信号SIGA2を伝えるものであり、線路130B2は信号SIGB2を伝えるものであり、線路130C2は信号SIGC2を伝えるものである。すなわち、線路130A2,130B2,130C2は、1つのトリオ線路を構成している。線路130A3は信号SIGA3を伝えるものであり、線路130B3は信号SIGB3を伝えるものであり、線路130C3は信号SIGC3を伝えるものである。すなわち、線路130A3,130B3,130C3は、1つのトリオ線路を構成している。線路GLは接地されている。
図26は、伝送路120Aの一構成例を表すものである。線路130A1,130B2,130B3,130C1,GLは、誘電層102内における第1の層に、この順で並設されている。また、線路130A2,130A3,130B1,130C2,130C3は、誘電層102内における第2の層に、この順で並設されている。線路130A1と線路130A2とは対向配置され、線路130B2と線路130A3とは対向配置され、線路130B3と線路130B1とは対向配置され、線路130C1と線路130C2とは対向配置され、線路GLと線路130C3とは対向配置されている。
伝送路120Aでは、1つのトリオ線路を構成する3つの線路が、同じ層内で互いに隣り合わないように配置している。例えば、伝送路120Aでは、線路130A1,130B1,130C1を、同じ層内で互いに隣り合わないように配置している。具体的には、伝送路120Aの面内において、線路130A1,130B1,130C1をこの順に配置するとともに、線路130B1を、線路130A1,130C1とは異なる層に配置している。同様に、線路130A2,130B2,130C2を、同じ層内で互いに隣り合わないように配置し、線路130A3,130B3,130C3を、同じ層内で互いに隣り合わないように配置している。
このように、伝送路120Aでは、例えば、線路130A1,130B1,130C1を、同じ層内で互いに隣り合わないように配置した。これにより、線路130A1,130B1の差動インピーダンスと、線路130B1,130C1の差動インピーダンスと、線路130A1,130C1の差動インピーダンスとを互いに近づけることができる。このように、伝送路120Aでは、差動インピーダンスの対称性を高めることができるため、通信品質を高めることができる。線路130A2,130B2,130C2についても同様であり、線路130A3,130B3,130C3についても同様である。
なお、線路の配置は、伝送路120Aの例に限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図27に示す伝送路120Bのように線路を配置してもよい。この伝送路120Bでは、例えば、線路130C1を、線路130A1,130B1とは異なる層に配置している。また、例えば、伝送路120Bの面内において、線路130B2,130A2,130C2をこの順に配置している。このように配置しても、線路130A1,130B1,130C1を、同じ層内で互いに隣り合わないようにし、線路130A2,130B2,130C2を、同じ層内で互いに隣り合わないようにし、線路130A3,130B3,130C3を、同じ層内で互いに隣り合わないようにすることができる。これにより、伝送路120Bでは、差動インピーダンスの対称性を高めることができるため、通信品質を高めることができる。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係る通信システム3について説明する。本実施の形態は、3つの送信部および3つの受信部を有するものである。なお、上記第1の実施の形態に係る通信システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
次に、第3の実施の形態に係る通信システム3について説明する。本実施の形態は、3つの送信部および3つの受信部を有するものである。なお、上記第1の実施の形態に係る通信システム1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図28は、通信システム3の一構成例を表すものである。通信システム3は、送信装置50と、伝送路140とを備えている。
送信装置50は、遅延部51,52,53を有している。遅延部51は、クロック信号TxCKを遅延し、遅延されたクロック信号を送信部201に供給するものである。遅延部52は、クロック信号TxCKを遅延し、遅延されたクロック信号を送信部202に供給するものである。遅延部53は、クロック信号TxCKを遅延し、遅延されたクロック信号を送信部203に供給するものである。この例では、遅延部51,53における遅延量を、遅延部52における遅延量よりも大きい値に設定している。
伝送路140は、線路150A1,150B1,150C1と、線路150A2,150B2,150C2と、線路150A3,150B3,150C3と、線路GL1,GL2とを有している。線路150A1は信号SIGA1を伝えるものであり、線路150B1は信号SIGB1を伝えるものであり、線路150C1は信号SIGC1を伝えるものである。すなわち、線路150A1,150B1,150C1は、1つのトリオ線路を構成している。同様に、線路150A2は信号SIGA2を伝えるものであり、線路150B2は信号SIGB2を伝えるものであり、線路150C2は信号SIGC2を伝えるものである。すなわち、線路150A2,150B2,150C2は、1つのトリオ線路を構成している。線路150A3は信号SIGA3を伝えるものであり、線路150B3は信号SIGB3を伝えるものであり、線路150C3は信号SIGC3を伝えるものである。すなわち、線路150A3,150B3,150C3は、1つのトリオ線路を構成している。線路GL1,GL2は接地されている。これらの線路は、第1の実施の形態に係る伝送路100(図11)と同様に、互いに同じ層に形成されている。伝送路140では、線路150A1,GL1,150A3,150A2,150B3,150B2,150B1,150C2,150C1,GL2,150C3が、この順に並設されている。
ここで、線路150A1,150B1,150C1は、本開示における第3の伝送路の「第1のトリオ線路」の一具体例に対応し、線路150A2,150B2,150C2は、本開示における第3の伝送路の「第2のトリオ線路」の一具体例に対応する。
伝送路140では、1つのトリオ線路を構成する3つの線路が互いに隣り合わないようにしている。具体的には、伝送路140では、線路150A1,150B1,150C1が互いに隣り合わないようにしている。これにより、線路150A1,150B1の差動インピーダンスと、線路150B1,150C1の差動インピーダンスと、線路150A1,150C1の差動インピーダンスとを互いに近づけることができる。同様に、伝送路140では、線路150A2,150B2,150C2が互いに隣り合わないようにしている。これにより、線路150A2,150B2の差動インピーダンスと、線路150B2,150C2の差動インピーダンスと、線路150A2,150C2の差動インピーダンスとを互いに近づけることができる。同様に、伝送路140では、線路150A3,150B3,150C3が互いに隣り合わないようにしている。これにより、線路150A3,150B3の差動インピーダンスと、線路150B3,150C3の差動インピーダンスと、線路150A3,150C3の差動インピーダンスとを互いに近づけることができる。その結果、伝送路140では、差動インピーダンスの対称性を高めることができるため、通信品質を高めることができるようになっている。
図28に示したように、例えば、線路150A1,150B1,150C1のうち、線路150B1は、線路150B2,150C2と隣り合っており、線路150C1は、線路150C2と隣り合っている。また、線路150A2,150B2,150C2のうち、線路150A2は、線路150A3,150B3と隣り合っており、線路150B2は、線路150B3,150B1と隣り合っており、線路150C2は、線路150B1,150C1と隣り合っている。また、線路150A3,150B3,150C3のうち、線路150A3は、線路150A2と隣り合っており、線路150B3は、線路150A2,150B2と隣り合っている。このように隣り合った線路間では、クロストークが生じるおそれがある。そこで、通信システム3では、遅延部51〜53を設け、トリオ線路間で、信号の遷移タイミングをずらしている。これにより、通信システム3では、隣り合う線路間におけるクロストークによる通信品質の低下を抑えることができるようになっている。
図29は、信号の位相を模式的に表すものである。この例では、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1,SIGA3,SIGB3,SIGC3の位相を、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2の位相よりも、位相差PDだけ遅らせている。ここで、位相差PDは、例えば、ユニットインターバルUIの半分程度に設定することができる。
通信システム3では、図29に示したように、トリオ線路間で、信号の遷移タイミングをずらすことができる。その結果、通信システム3では、隣り合う線路間でクロストークが生じても、遷移タイミングがずれているため、アイ開口が狭まるおそれを低減することができ、通信品質の低下を抑えることができる。
以上のように本実施の形態では、1つのトリオ線路を構成する3つの線路が互いに隣り合わないようにしたので、通信品質を高めることができる。
本実施の形態では、トリオ線路間で、信号の遷移タイミングを互いにずらすようにしたので、通信品質の低下を抑えることができる。
[変形例3−1]
上記実施の形態では、接地された線路GL1,GL2を設けたが、これに限定されるものではない。以下に、いくつかの例を挙げて、本変形例について詳細に説明する。
上記実施の形態では、接地された線路GL1,GL2を設けたが、これに限定されるものではない。以下に、いくつかの例を挙げて、本変形例について詳細に説明する。
図30は、本変形例に係る通信システム3Aの一構成例を表すものである。通信システム3Aは、伝送路140Aを備えている。伝送路140Aは、線路150A1,150B1,150C1と、線路150A2,150B2,150C2と、線路150A3,150B3,150C3とを有している。すなわち、伝送路140Aは、上記実施の形態に係る伝送路140(図28)と異なり、接地された線路を有しないものである。伝送路140Aでは、線路150A1,150A2,150A3,150B1,150B2,150B3,150C1,150C2,150C3が、この順に並設されている。このように、伝送路140Aでは、1つのトリオ線路を構成する3つの線路が互いに隣り合わないようにしている。
図31は、通信システム3Aにおける信号の位相を模式的に表すものである。この例では、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2の位相を、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1の位相よりも位相差PD1だけ遅らせるとともに、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3の位相を、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2の位相よりも位相差PD2だけ遅らせている。ここで、位相差PD1,PD2は、例えば、ユニットインターバルUIの1/3程度に設定することができる。
図32は、本変形例に係る他の通信システム3Bの一構成例を表すものである。図33は、通信システム3Bにおける信号の位相を模式的に表すものである。通信システム3Bは、伝送路140Bを備えている。伝送路140Bでは、線路150A1,150A3,150A2,150B1,150B2,150B3,150C2,150C1,150C3が、この順に並設されている。この例では、この例では、図33に示したように、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3の位相を、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2の位相よりも位相差PD1だけ遅らせるとともに、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1の位相を、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3の位相よりも位相差PD2だけ遅らせている。
図34は、本変形例に係る他の通信システム3Cの一構成例を表すものである。図35は、通信システム3Cにおける信号の位相を模式的に表すものである。通信システム3Cは、伝送路140Cを備えている。伝送路140Cでは、線路150A1,150A3,150A2,150B3,150B2,150B1,150C2,150C1,150C3が、この順に並設されている。この例では、図35に示したように、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3の位相を、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2の位相よりも位相差PD1だけ遅らせるとともに、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1の位相を、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3の位相よりも位相差PD2だけ遅らせている。
[変形例3−2]
上記実施の形態では、遅延部51〜53は、クロック信号TxCKを所定量だけ遅延したが、これに限定されるものではなく、遅延部51〜53における遅延量を調整してもよい。以下に、本変形例に係る通信システム3Dについて詳細に説明する。
上記実施の形態では、遅延部51〜53は、クロック信号TxCKを所定量だけ遅延したが、これに限定されるものではなく、遅延部51〜53における遅延量を調整してもよい。以下に、本変形例に係る通信システム3Dについて詳細に説明する。
図36は、本変形例に係る通信システム3Dの一構成例を表すものである。通信システム3Dは、送信装置50Dと、伝送路140と、受信装置60Dとを備えている。
送信装置50Dは、処理部54Dと、受信部56Dと、制御部57Dと、遅延部51D〜53Dとを有している。
処理部54Dは、処理部12Eと同様に、所定の処理を行うことにより、遷移信号TxF10〜TxF16,TxR10〜TxR16,TxP10〜TxP16,TxF20〜TxF26,TxR20〜TxR26,TxP20〜TxP26,TxF30〜TxF36,TxR30〜TxR36,TxP30〜TxP36を生成するものである。処理部54Dは、データ生成部55Dを有している。データ生成部55Dは、キャリブレーションモードにおいて、キャリブレーション用のデータ(遷移信号)を生成するものである。この構成により、処理部54Dは、キャリブレーションモードにおいて、データ生成部55Dが生成したデータを、遷移信号TxF10〜TxF16,TxR10〜TxR16,TxP10〜TxP16,TxF20〜TxF26,TxR20〜TxR26,TxP20〜TxP26,TxF30〜TxF36,TxR30〜TxR36,TxP30〜TxP36として出力するようになっている。
受信部56Dは、受信装置60Dから供給された制御信号CTLを受信し、その制御信号CTLに含まれる比較結果情報INF(後述)を制御部57Dに供給するものである。制御部57Dは、比較結果情報INFに基づいて、遅延部51D〜53Dのそれぞれにおける遅延量を設定するものである。遅延部51D〜53Dは、クロック信号TxCKを、制御部57Dからの指示に応じた遅延量だけ、それぞれ遅延させるものである。
受信装置60Dは、処理部64Dと、送信部66Dとを有している。処理部64Dは、処理部32Eと同様に、遷移信号RxF1,RxR1,RxP1およびクロック信号RxCK1と、遷移信号RxF2,RxR2,RxP2およびクロック信号RxCK2と、遷移信号RxF3,RxR3,RxP3およびクロック信号RxCK3とに基づいて、所定の処理を行うものである。処理部64Dは、データ比較部65Dを有している。データ比較部65Dは、キャリブレーションモードにおいて、遷移信号RxF1,RxR1,RxP1,RxF2,RxR2,RxP2,RxF3,RxR3,RxP3を、所定のデータ(遷移信号)と比較することにより、比較結果情報INFを生成するものである。この所定のデータは、データ生成部55Dが生成したキャリブレーション用のデータに対応するものである。送信部66Dは、比較結果情報INFに基づいて制御信号CTLを生成し、この制御信号CTLを送信装置50Dに対して送信するものである。
通信システム3Dでは、キャリブレーションモードにおいて、まず、送信装置50Dのデータ生成部55Dがキャリブレーション用のデータ(遷移信号)を生成する。制御部57Dは、遅延部51D〜53Dにおける遅延量を設定し、遅延部51D〜53Dは、クロック信号TxCKを、制御部57Dからの指示に応じた遅延量だけ、それぞれ遅延させる。送信部201は、遅延部51Dから供給されたクロック信号に基づいて信号SIGA1,SIGB1,SIGC1を生成し、送信部202は、遅延部52Dから供給されたクロック信号に基づいて信号SIGA2,SIGB2,SIGC2を生成し、遅延部53Dから供給されたクロック信号に基づいて信号SIGA3,SIGB3,SIGC3を生成する。
そして、受信装置60Dの受信部401は、信号SIGA1,SIGB1,SIGC1に基づいて遷移信号RxF1,RxR1,RxP1およびクロック信号RxCK1を生成し、受信部402は、信号SIGA2,SIGB2,SIGC2に基づいて遷移信号RxF2,RxR2,RxP2およびクロック信号RxCK2を生成し、受信部403は、信号SIGA3,SIGB3,SIGC3に基づいて遷移信号RxF3,RxR3,RxP3およびクロック信号RxCK3を生成する。データ比較部65Dは、遷移信号RxF1,RxR1,RxP1,RxF2,RxR2,RxP2,RxF3,RxR3,RxP3を、所定のデータ(遷移信号)と比較することにより、比較結果情報INFを生成する。送信部66Dは、比較結果情報INFに基づいて制御信号CTLを生成し、この制御信号CTLを送信装置50Dに対して送信する。
そして、送信装置50Dの受信部56Dは、受信装置60Dから供給された制御信号CTLを受信し、その制御信号CTLに含まれる比較結果情報INFを制御部57Dに供給する。制御部57Dは、遅延部51D〜53Dにおける遅延量を順次変化させ、比較結果情報INFを順次取得する。そして、制御部57Dは、通信を正常に行うことができるような、遅延部51D〜53Dにおける遅延量の範囲をそれぞれ取得する。具体的には、例えば、遅延部51D〜53Dのうちの2つの遅延部に着目し、遅延量の設定を、スキューが最大になる設定からスキューが最小になる設定へ順次変化させることにより、通信を正常に行うことができる遅延量の範囲を取得する。そして、制御部57Dは、そのようにして取得した遅延量の範囲に基づいて、動作マージンが大きくなるように、遅延量を決定する。具体的には、例えば、通信を正常に行うことができる遅延量の範囲の中心値に基づいて、遅延量を決定することができる。
[変形例3−3]
上記実施の形態では、隣り合う線路における信号の遷移タイミングを互いにずらしたが、これに限定されるものではない。例えば、隣り合う線路における信号の遷移タイミングがほぼ一致していても、通信品質がさほど低下しない場合には、遷移タイミングを互いにずらさなくてもよい。
上記実施の形態では、隣り合う線路における信号の遷移タイミングを互いにずらしたが、これに限定されるものではない。例えば、隣り合う線路における信号の遷移タイミングがほぼ一致していても、通信品質がさほど低下しない場合には、遷移タイミングを互いにずらさなくてもよい。
<4.適用例>
次に、上記実施の形態および変形例で説明した通信システムの適用例について説明する。
次に、上記実施の形態および変形例で説明した通信システムの適用例について説明する。
図37は、上記実施の形態等の通信システムが適用されるスマートフォン300(多機能携帯電話)の外観を表すものである。このスマートフォン300には、様々なデバイスが搭載されており、それらのデバイス間でデータのやり取りを行う通信システムにおいて、上記実施の形態等の通信システムが適用されている。
図38は、スマートフォン300に用いられるアプリケーションプロセッサ310の一構成例を表すものである。アプリケーションプロセッサ310は、CPU(Central Processing Unit)311と、メモリ制御部312と、電源制御部313と、外部インタフェース314と、GPU(Graphics Processing Unit)315と、メディア処理部316と、ディスプレイ制御部317と、MIPI(Mobile Industry Processor Interface)インタフェース318とを有している。CPU311、メモリ制御部312、電源制御部313、外部インタフェース314、GPU315、メディア処理部316、ディスプレイ制御部317は、この例では、システムバス319に接続され、このシステムバス319を介して、互いにデータのやり取りをすることができるようになっている。
CPU311は、プログラムに従って、スマートフォン300で扱われる様々な情報を処理するものである。メモリ制御部312は、CPU311が情報処理を行う際に使用するメモリ501を制御するものである。電源制御部313は、スマートフォン300の電源を制御するものである。
外部インタフェース314は、外部デバイスと通信するためのインタフェースであり、この例では、無線通信部502およびイメージセンサ410と接続されている。無線通信部502は、携帯電話の基地局と無線通信をするものであり、例えば、ベースバンド部や、RF(Radio Frequency)フロントエンド部などを含んで構成される。イメージセンサ410は、画像を取得するものであり、例えばCMOSセンサを含んで構成される。
GPU315は、画像処理を行うものである。メディア処理部316は、音声や、文字や、図形などの情報を処理するものである。ディスプレイ制御部317は、MIPIインタフェース318を介して、ディスプレイ504を制御するものである。MIPIインタフェース318は画像信号をディスプレイ504に送信するものである。画像信号としては、例えば、YUV形式やRGB形式などの信号を用いることができる。このMIPIインタフェース318とディスプレイ504との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
図39は、イメージセンサ410の一構成例を表すものである。イメージセンサ410は、センサ部411と、ISP(Image Signal Processor)412と、JPEG(Joint Photographic Experts Group)エンコーダ413と、CPU414と、RAM(Random Access Memory)415と、ROM(Read Only Memory)416と、電源制御部417と、I2C(Inter-Integrated Circuit)インタフェース418と、MIPIインタフェース419とを有している。これらの各ブロックは、この例では、システムバス420に接続され、このシステムバス420を介して、互いにデータのやり取りをすることができるようになっている。
センサ部411は、画像を取得するものであり、例えばCMOSセンサにより構成されるものである。ISP412は、センサ部411が取得した画像に対して所定の処理を行うものである。JPEGエンコーダ413は、ISP412が処理した画像をエンコードしてJPEG形式の画像を生成するものである。CPU414は、プログラムに従ってイメージセンサ410の各ブロックを制御するものである。RAM415は、CPU414が情報処理を行う際に使用するメモリである。ROM416は、CPU414において実行されるプログラムを記憶するものである。電源制御部417は、イメージセンサ410の電源を制御するものである。I2Cインタフェース418は、アプリケーションプロセッサ310から制御信号を受け取るものである。また、図示していないが、イメージセンサ410は、アプリケーションプロセッサ310から、制御信号に加えてクロック信号をも受け取るようになっている。具体的には、イメージセンサ410は、様々な周波数のクロック信号に基づいて動作できるよう構成されている。MIPIインタフェース419は、画像信号をアプリケーションプロセッサ310に送信するものである。画像信号としては、例えば、YUV形式やRGB形式などの信号を用いることができる。このMIPIインタフェース419とアプリケーションプロセッサ310との間の通信システムには、例えば、上記実施の形態等の通信システムが適用される。
以上、いくつかの実施の形態および変形例、ならびに電子機器への適用例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態では、伝送路をストリップ線路により構成したが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図40,41に示したように、伝送路をマイクロストリップ線路により構成してもよい。図40は、本変形例に係る伝送路800の一構成例を表すものであり、伝送路100(図11)に対応するものである。伝送路800は、誘電層802と、導電層803と、線路810A,810B,810Cと、を有している。誘電層802および導電層803は積層されている。そして、線路810A,810B,810Cは、誘電層802の表面に形成されている。図41は、本変形例に係る他の伝送路820の一構成例を表すものであり、伝送路120(図24)に対応するものである。伝送路820は、線路830A,830B,830Cを有している。線路830A,830Cは、誘電層802の表面に形成され、線路830Bは、誘電層802内に形成されている。
また、例えば、上記の各実施の形態等では、出力端子ToutAの電圧を中レベル電圧VMに設定する場合に、制御信号PU1A〜PU5Aのうちの例えば2つを“1”にするとともに残りを“0”にし、制御信号PD1A〜PD5Aのうちの例えば2つを“1”にするとともに残りを“0”にしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、制御信号PU1A〜PU5A,PD1A〜PD5Aの全てを“0”にしてもよい。これにより、ドライバ部29Aでは、5つのトランジスタ91および5つのトランジスタ94がオフ状態になり、出力インピーダンスがハイインピーダンスになる。このとき、出力端子ToutAの電圧は、受信部40の抵抗素子41A〜41Cにより、中レベル電圧VMに設定される。
なお、本技術は以下のような構成とすることができる。
(1)第1の線路と、
前記第1の線路の特性インピーダンスよりも高い特性インピーダンスを有する第2の線路と、
第3の線路と
を備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
伝送路。
前記第1の線路の特性インピーダンスよりも高い特性インピーダンスを有する第2の線路と、
第3の線路と
を備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
伝送路。
(2)前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、互いに同じ層においてこの順に配置され、
前記第2の線路の特性インピーダンスは、前記第3の線路の特性インピーダンスよりも高い
前記(1)に記載の伝送路。
前記第2の線路の特性インピーダンスは、前記第3の線路の特性インピーダンスよりも高い
前記(1)に記載の伝送路。
(3)前記第2の線路は、前記第1の線路よりも高い抵抗率を有する材料を用いて形成された
前記(1)または(2)に記載の伝送路。
前記(1)または(2)に記載の伝送路。
(4)前記第2の線路は、前記第1の線路よりも多くの不純物を含んでいる
前記(1)から(3)のいずれかに記載の伝送路。
前記(1)から(3)のいずれかに記載の伝送路。
(5)前記第2の線路の幅は、前記第1の線路の幅よりも狭い
前記(1)から(4)のいずれかに記載の伝送路。
前記(1)から(4)のいずれかに記載の伝送路。
(6)誘電層と、
第1の導電層と、
第2の導電層と
を備え、
前記第1の導電層、前記誘電層、および前記第2の導電層は、この順に積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層内に形成された
前記(1)から(5)のいずれかに記載の伝送路。
第1の導電層と、
第2の導電層と
を備え、
前記第1の導電層、前記誘電層、および前記第2の導電層は、この順に積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層内に形成された
前記(1)から(5)のいずれかに記載の伝送路。
(7)前記第1の導電層は、前記第1の線路に対応する領域、および前記第3の線路に対応する領域に形成された
前記(6)に記載の伝送路。
前記(6)に記載の伝送路。
(8)誘電層と、
導電層と
を備え、
前記導電層および前記誘電層は積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層の、前記導電層が設けられた面とは反対の面に形成された
前記(1)から(5)のいずれかに記載の伝送路。
導電層と
を備え、
前記導電層および前記誘電層は積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層の、前記導電層が設けられた面とは反対の面に形成された
前記(1)から(5)のいずれかに記載の伝送路。
(9)前記第2の線路の近傍における前記誘電層の誘電率は、前記第1の線路の近傍における前記誘電層の誘電率よりも低い
前記(6)から(8)のいずれかに記載の伝送路。
前記(6)から(8)のいずれかに記載の伝送路。
(10)誘電層と、
第1の導電層と、
第2の導電層と
を備え、
前記第1の導電層、前記誘電層、および前記第2の導電層は、この順に積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層内の互いに異なる層にこの順に配置され、
前記第2の線路の特性インピーダンスは、前記第3の線路の特性インピーダンスよりも高い
前記(1)に記載の伝送路。
第1の導電層と、
第2の導電層と
を備え、
前記第1の導電層、前記誘電層、および前記第2の導電層は、この順に積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層内の互いに異なる層にこの順に配置され、
前記第2の線路の特性インピーダンスは、前記第3の線路の特性インピーダンスよりも高い
前記(1)に記載の伝送路。
(11)第1の層に形成された第1の線路と、
第2の層に形成された第2の線路と、
前記第1の層に形成された第3の線路と
を備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
伝送路。
第2の層に形成された第2の線路と、
前記第1の層に形成された第3の線路と
を備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
伝送路。
(12)各層の積層方向と交差する面において、前記第2の線路は、前記第1の線路および前記第3の線路の間に配置された
前記(11)に記載の伝送路。
前記(11)に記載の伝送路。
(13)第4の線路と、第5の線路と、第6の線路とをさらに備え、
前記第5の線路は、前記第1の層に形成され、
前記第4の線路および前記第6の線路は、前記第2の層に形成され、
前記第1の線路は、前記第4の線路と対向し、
前記第2の線路は、前記第5の線路と対向し、
前記第3の線路は、前記第6の線路と対向する
前記(12)に記載の伝送路。
前記第5の線路は、前記第1の層に形成され、
前記第4の線路および前記第6の線路は、前記第2の層に形成され、
前記第1の線路は、前記第4の線路と対向し、
前記第2の線路は、前記第5の線路と対向し、
前記第3の線路は、前記第6の線路と対向する
前記(12)に記載の伝送路。
(14)3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第1のシンボルを伝送する第1のトリオ線路と、
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第2のシンボルを伝送する第2のトリオ線路と
を備え、
前記第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、前記第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置された
伝送路。
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第2のシンボルを伝送する第2のトリオ線路と
を備え、
前記第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、前記第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置された
伝送路。
(15)前記第1のトリオ線路における3つの線路が、互いに隣り合わないように配置された
前記(14)に記載の伝送路。
前記(14)に記載の伝送路。
(16)前記第1のトリオ線路が伝える信号の第1の遷移タイミングは、前記第2のトリオ線路が伝える信号の第2の遷移タイミングは、互いに異なる
前記(14)または(15)に記載の伝送路。
前記(14)または(15)に記載の伝送路。
(17)送信装置と、
受信装置と、
前記送信装置から前記受信装置へ信号を伝える伝送路と
を備え、
前記伝送路は、
第1の線路と、
前記第1の線路の特性インピーダンスよりも高い特性インピーダンスを有する第2の線路と、
第3の線路と
を有し、
前記伝送路は、前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
通信システム。
受信装置と、
前記送信装置から前記受信装置へ信号を伝える伝送路と
を備え、
前記伝送路は、
第1の線路と、
前記第1の線路の特性インピーダンスよりも高い特性インピーダンスを有する第2の線路と、
第3の線路と
を有し、
前記伝送路は、前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
通信システム。
(18)送信装置と、
受信装置と、
前記送信装置から前記受信装置へ信号を伝える伝送路と
を備え、
前記伝送路は、
第1の層に形成された第1の線路と、
第2の層に形成された第2の線路と、
前記第1の層に形成された第3の線路と
を有し、
前記伝送路は、前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
通信システム。
受信装置と、
前記送信装置から前記受信装置へ信号を伝える伝送路と
を備え、
前記伝送路は、
第1の層に形成された第1の線路と、
第2の層に形成された第2の線路と、
前記第1の層に形成された第3の線路と
を有し、
前記伝送路は、前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
通信システム。
(19)送信装置と、
受信装置と、
前記送信装置から前記受信装置へ信号を伝える伝送路と
を備え、
前記伝送路は、
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第1のシンボルを伝送する第1のトリオ線路と、
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第2のシンボルを伝送する第2のトリオ線路と
を有し、
前記第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、前記第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置された
通信システム。
受信装置と、
前記送信装置から前記受信装置へ信号を伝える伝送路と
を備え、
前記伝送路は、
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第1のシンボルを伝送する第1のトリオ線路と、
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第2のシンボルを伝送する第2のトリオ線路と
を有し、
前記第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、前記第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置された
通信システム。
(20)前記送信装置は、
前記第1のトリオ線路の3つの線路における信号の位相を調整する第1の位相調整部と、
前記第2のトリオ線路の3つの線路における信号の位相を調整する第2の位相調整部と
を有する
前記(19)に記載の通信システム。
前記第1のトリオ線路の3つの線路における信号の位相を調整する第1の位相調整部と、
前記第2のトリオ線路の3つの線路における信号の位相を調整する第2の位相調整部と
を有する
前記(19)に記載の通信システム。
(21)前記送信装置は、所定のデータパターンを含む信号を送信し、前記受信装置における前記所定のデータパターンを含む信号の受信結果に基づいて、前記第1の位相調整部および前記第2の位相調整部を制御する制御部をさらに有する
前記(20)に記載の通信システム。
前記(20)に記載の通信システム。
本出願は、日本国特許庁において2015年5月13日に出願された日本特許出願番号2015−97930号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。
Claims (16)
- 第1の線路と、
前記第1の線路の特性インピーダンスよりも高い特性インピーダンスを有する第2の線路と、
第3の線路と
を備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
伝送路。 - 前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、互いに同じ層においてこの順に配置され、
前記第2の線路の特性インピーダンスは、前記第3の線路の特性インピーダンスよりも高い
請求項1に記載の伝送路。 - 前記第2の線路は、前記第1の線路よりも高い抵抗率を有する材料を用いて形成された
請求項1に記載の伝送路。 - 前記第2の線路は、前記第1の線路よりも多くの不純物を含んでいる
請求項1に記載の伝送路。 - 前記第2の線路の幅は、前記第1の線路の幅よりも狭い
請求項1に記載の伝送路。 - 誘電層と、
第1の導電層と、
第2の導電層と
を備え、
前記第1の導電層、前記誘電層、および前記第2の導電層は、この順に積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層内に形成された
請求項1に記載の伝送路。 - 前記第1の導電層は、前記第1の線路に対応する領域、および前記第3の線路に対応する領域に形成された
請求項6に記載の伝送路。 - 誘電層と、
導電層と
を備え、
前記導電層および前記誘電層は積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層の、前記導電層が設けられた面とは反対の面に形成された
請求項1に記載の伝送路。 - 前記第2の線路の近傍における前記誘電層の誘電率は、前記第1の線路の近傍における前記誘電層の誘電率よりも低い
請求項6に記載の伝送路。 - 誘電層と、
第1の導電層と、
第2の導電層と
を備え、
前記第1の導電層、前記誘電層、および前記第2の導電層は、この順に積層されており、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路は、前記誘電層内の互いに異なる層にこの順に配置され、
前記第2の線路の特性インピーダンスは、前記第3の線路の特性インピーダンスよりも高い
請求項1に記載の伝送路。 - 第1の層に形成された第1の線路と、
第2の層に形成された第2の線路と、
前記第1の層に形成された第3の線路と
を備え、
前記第1の線路、前記第2の線路、および前記第3の線路における信号の組み合わせに応じたシンボルを伝送する
伝送路。 - 各層の積層方向と交差する面において、前記第2の線路は、前記第1の線路および前記第3の線路の間に配置された
請求項11に記載の伝送路。 - 第4の線路と、第5の線路と、第6の線路とをさらに備え、
前記第5の線路は、前記第1の層に形成され、
前記第4の線路および前記第6の線路は、前記第2の層に形成され、
前記第1の線路は、前記第4の線路と対向し、
前記第2の線路は、前記第5の線路と対向し、
前記第3の線路は、前記第6の線路と対向する
請求項12に記載の伝送路。 - 3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第1のシンボルを伝送する第1のトリオ線路と、
3つの線路を含み、信号の組み合わせに応じた第2のシンボルを伝送する第2のトリオ線路と
を備え、
前記第1のトリオ線路における3つの線路のうちの2つの線路の間に、前記第2のトリオ線路における3つの線路のうちの1つが配置された
伝送路。 - 前記第1のトリオ線路における3つの線路が、互いに隣り合わないように配置された
請求項14に記載の伝送路。 - 前記第1のトリオ線路が伝える信号の第1の遷移タイミングは、前記第2のトリオ線路が伝える信号の第2の遷移タイミングは、互いに異なる
請求項14に記載の伝送路。
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