JP3360861B2 - シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置 - Google Patents

シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置

Info

Publication number
JP3360861B2
JP3360861B2 JP04149993A JP4149993A JP3360861B2 JP 3360861 B2 JP3360861 B2 JP 3360861B2 JP 04149993 A JP04149993 A JP 04149993A JP 4149993 A JP4149993 A JP 4149993A JP 3360861 B2 JP3360861 B2 JP 3360861B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
digital data
transmission
serial digital
clock
data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04149993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06261092A (ja
Inventor
肇 保坂
Original Assignee
株式会社ソニー木原研究所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ソニー木原研究所 filed Critical 株式会社ソニー木原研究所
Priority to JP04149993A priority Critical patent/JP3360861B2/ja
Publication of JPH06261092A publication Critical patent/JPH06261092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3360861B2 publication Critical patent/JP3360861B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルディジタルデ
ータの伝送方法及び伝送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータと周辺機器との間
のデータ伝送やマルチプロセッサ間のデータ伝送、ディ
ジタルビデオ伝送など各種機器間でのデータ伝送には、
伝送路の数を少なくために、情報をシリアルデータに変
換して伝送するシリアル伝送方式が広く採用されてい
る。
【0003】そして、このシリアル伝送方式を採用した
伝送系では、伝送路を介して”1“か”0“の情報ビッ
トが順次伝送されてくるシリアルデータを受信側で正し
く再生するのに、送信側での情報ビットの送り出しタイ
ミングを示すクロック(同期クロック)を必要とし、次
に述べるように2本乃至4本の伝送路を用いるようにし
たものが実用化されている。
【0004】3本の伝送路を用いる3線式のシリアル伝
送系では、3本の伝送路の内の1本を基準として用い、
他の1本をデータの伝送に用い、残りの1本をデータと
位相をずらしたクロックの伝送に用いる。
【0005】また、4本の伝送路を用いる3線式のシリ
アル伝送系では、データとその反転データとデータと位
相をずらしたクロックとその反転クロックとをそれぞれ
別の伝送路を介して伝送する。
【0006】さらに、2本の伝送路又は同軸ケーブルを
用いる2線式のシリアル伝送系では、クロックをデータ
とともに符号化(マンチェスタ符号化)して、共通の伝
送路を介して伝送する。ここで、1ビットの中央での遷
移の方向によってデータ”0“,”1“,を表現するよ
うにしたマンチェスタ符号は、データと同期クロックを
同時に伝送できる(自己同期方式)。同軸ケーブルによ
るCSMA/CDのLAN(イーサネット)には、この
マンチェスタ符号が採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の4線
式のシリアル伝送系では、必要とする伝送路の本数が多
く、しかもクロックとデータの間のジッタの許容範囲が
小さいという欠点がある。
【0008】また、従来の3線式のシリアル伝送系で
は、クロック発生による電位の変化と次の変化との間に
データを示す電位の変化が起こり得るため、クロックと
データの間のジッタの許容範囲が小さいという欠点があ
る。
【0009】さらに、従来の2線式のシリアル伝送系で
は、データを再生するために、クロックの過去の平均間
隔の情報が必要なので、PLL(Phase Locked Loo)に
よるクロック再生を必要とし、復調手段のハードウエア
が複雑になる。また、PLLが追従する速度の範囲は限
られているので、通信速度を大きく変化させることが困
難である。また、PLLが追従しないジッタには耐えら
れず、クロックとデータとの間のジッタの許容範囲が小
さい。さらに、マンチェスタ符号符号化によって伝送す
る信号周波数が高くなり、NRZ(Non Return to Zer
o) のデータを伝送する場合と比べて最大で2倍の伝送
路帯域を必要とするという欠点がある。
【0010】そこで、本発明は、上述の如き実情に鑑み
てなされたもので、次のような目的を有するものであ
る。
【0011】すなわち、本発明の目的は、受信側におい
てクロックを簡単な回路で再生することができるシリア
ルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置を提供する
ことにある。
【0012】また、本発明の他の目的は、通信速度の可
変幅が大きいシリアルディジタルデータの伝送方法及び
伝送装置を提供することにある。
【0013】また、本発明の他の目的は、ジッタ余裕が
大きいシリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装
置を提供することにある。
【0014】また、本発明の他の目的は、同相ノイズを
簡単に抑制することができるシリアルディジタルデータ
の伝送方法及び伝送装置を提供することにある。
【0015】また、本発明の他の目的は、伝送データの
立ち上がり・立ち下がり時間を長くすることができるシ
リアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置を提供
することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は、受信側におい
て基準電位を必要とすることなくデータ再生を行うこと
ができるシリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送
装置を提供することにある。
【0017】さらに、本発明の他の目的は、複数の伝送
路の接続違いによる異常なデータの出力を避けることが
できるシリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装
置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記のような問題点を解
消するために、第1の発明に係るシリアルディジタルデ
ータの伝送方法は、3本の伝送路を用い、3本の伝送路
の電位の組合せにより定義された6種類の出力状態をと
り、3本の伝送路のうちの1本の伝送路の電位の変化に
よってシリアルディジタルデータとクロックを同時に伝
送することを特徴とするものである。
【0019】また、第2の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法は、第1の発明に係るシリアルディ
ジタルデータの伝送方法であって、電位が変化する伝送
路の回転方向でディジタルデータを表現することを特徴
とするものである。
【0020】また、第3の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法は、第2の発明に係るシリアルディ
ジタルデータの伝送方法であって、電位が変化する伝送
路の回転方向の反転の有無でディジタルデータを表現す
ることを特徴とするものである。
【0021】また、第4の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法は、3本の伝送路を用い、3本の伝
送路の電位の組合せにより定義される6種類の出力状態
をとり、3本の伝送路のうちの2本の伝送路の電位の変
化によってシリアルディジタルデータとクロックを同時
に伝送することを特徴とするものである。
【0022】また、第5の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法は、第4の発明に係るシリアルディ
ジタルデータの伝送方法であって、定常状態における各
伝送路の電位を異ならせ、そのうちの電位の近い伝送路
の電位を交換することを特徴とするものである。
【0023】また、第6の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法は、第4又は第5の発明に係るシリ
アルディジタルデータの伝送方法であって、特定の電位
を持つ伝送路の回転方向でディジタルデータを表現する
ことを特徴とするものである。
【0024】また、第7の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法は、第6の発明に係るシリアルディ
ジタルデータの伝送方法であって、特定の電位を持つ伝
送路の回転方向の反転の有無でディジタルデータを表現
することを特徴とするものである。
【0025】さらに、第8の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、3本の電線による伝送路と、
上記伝送路が接続される3個の出力端子を有し、3本の
伝送路の電位の組合せにより定義される6種類の出力状
態をとり、各出力端子に接続された伝送路のうちの1本
の伝送路の電位をクロック入力端子に供給されるクロッ
クに同期して変化させ、データ入力端子に供給されるシ
リアルディジタルデータを電位が変化する伝送路の回転
方向で表現して、シリアルディジタルデータとクロック
を出力端子から同時に出力する変調手段と、上記伝送路
に接続される3個の入力端子を有し、各入力端子に接続
された伝送路の電位の変化を検出してクロックを再生し
てクロック出力端子から再生クロックを出力するととも
に、電位が変化する伝送路の回転方向を検出してシリア
ルディジタルデータを再生してデータ出力端子から再生
シリアルディジタルデータを出力する復調手段とを備
え、3本の伝送路を用い、3本の伝送路の電位の組合せ
により定義される6種類の出力状態をとり、3本の伝送
路のうちの1本の伝送路の電位の変化による伝送データ
としてシリアルディジタルデータとクロックを同時に伝
送することを特徴とするものである。
【0026】また、第9の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送装置は、3本の電線による伝送路と、上
記伝送路が接続される3個の出力端子を有し、3本の伝
送路の電位の組合せにより定義される6種類の出力状態
をとり、データ入力端子に供給されるシリアルディジタ
ルデータに応じて、各出力端子に接続された伝送路のう
ちの2本の伝送路の電位を、クロック入力端子に供給さ
れるクロックに同期して交換することにより、シリアル
ディジタルデータとクロックを出力端子から同時に出力
する変調手段と、上記伝送路に接続される3個の入力端
子を有し、各入力端子に接続された各伝送路のうちの2
本の伝送路の電位の交換を検出してクロックとシリアル
ディジタルデータを再生して、クロック出力端子から再
生クロックを出力するとともに、データ出力端子から再
生シリアルディジタルデータを出力する復調手段とを備
え、3本の伝送路を用い、3本の伝送路の電位の組合せ
により定義される6種類の出力状態をとり、3本の伝送
路の2本の伝送路の電位の交換による伝送データとして
シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送する
ことを特徴とするものである。
【0027】また、第10の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、第9の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送装置であって、定常状態における
各伝送路の電位を全て異ならせ、そのうちの電位の近い
2本の伝送路の電位を交換することにより、シリアルデ
ィジタルデータとクロックを同時に伝送することを特徴
とするものである。
【0028】また、第11の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、第9の発明又は第10の発明
に係るシリアルディジタルデータの伝送装置であって、
特定の電位を持つ伝送路の回転方向でディジタルデータ
を表現して、シリアルディジタルデータとクロックを同
時に伝送することを特徴とするものである。
【0029】
【作用】第1の発明に係るシリアルディジタルデータの
伝送方法では、電位の組合せにより定義された6種類の
出力状態をとる3本の伝送路のうちの1本の伝送路の電
位の変化によってシリアルディジタルデータとクロック
を同時に伝送する。
【0030】また、第2の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第1の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、電位が変化する伝
送路の回転方向でディジタルデータを表現して、シリア
ルディジタルデータとクロックを同時に伝送する。
【0031】また、第3の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第2の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、電位が変化する伝
送路の回転方向の反転の有無でディジタルデータを表現
して、シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝
送する。
【0032】また、第4の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、電位の組合せにより定義され
た6種類の出力状態をとる3本の伝送路のうちの2本の
伝送路の電位の変化によってシリアルディジタルデータ
とクロックを同時に伝送する。
【0033】また、第5の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第4の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、定常状態における
各伝送路の電位を異ならせ、そのうちの電位の近い伝送
路の電位を交換することにより、シリアルディジタルデ
ータとクロックを同時に伝送する。
【0034】また、第6の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第4又は第5の発明に係るシ
リアルディジタルデータの伝送方法において、特定の電
位を持つ伝送路の回転方向でディジタルデータを表現し
て、シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送
する。
【0035】また、第7の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第6の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、電位が変化する伝
送路の回転方向の反転の有無でディジタルデータを表現
して、シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝
送する。
【0036】さらに、第8の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置では、変調手段により、電位の組
合せにより定義された6種類の出力状態をとる3本の電
線による伝送路のうちの1本の伝送路の電位をクロック
に同期して変化させ、電位が変化する伝送路の回転方向
でシリアルディジタルデータを表現して、シリアルディ
ジタルデータとクロックを同時に伝送し、受信側の復調
手段おいて、各伝送路の電位の変化を検出してクロック
を再生するとともに、電位が変化する伝送路の回転方向
を検出してシリアルディジタルデータを再生する。
【0037】また、第9の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送装置では、変調手段により、電位の組合
せにより定義された6種類の出力状態をとる3本の電線
による伝送路とのうちの2本の伝送路の電位を、シリア
ルディジタルデータに応じてクロックに同期して交換す
ることにより、シリアルディジタルデータとクロックを
同時に伝送し、受信側の復調手段おいて、各伝送路のう
ちの2本の伝送路の電位の交換を検出してクロックとシ
リアルディジタルデータを再生する。
【0038】また、第10の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、第9の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送装置において、定常状態における
各伝送路の電位を全て異ならせ、そのうちの電位の近い
2本の伝送路の電位を交換することにより、シリアルデ
ィジタルデータとクロックを同時に伝送する。
【0039】また、第11の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、第9の発明又は第10の発明
に係るシリアルディジタルデータの伝送装置において、
特定の電位を持つ伝送路の回転方向でディジタルデータ
を表現して、シリアルディジタルデータとクロックを同
時に伝送する。
【0040】
【実施例】以下、本発明に係るシリアルディジタルデー
タの伝送方法及び伝送装置の実施例について図面を参照
して詳細に説明する。
【0041】本発明に係るシリアルディジタルデータの
伝送方法は、例えば図1に示すような構成の伝送装置に
より実施される。
【0042】図1に示すシリアルディジタルデータの伝
送装置は、3本撚り電線からなる伝送路20u ,20v
,20w を介して変調器10と復調器30を接続して
なる。
【0043】この伝送装置は、クロック入力端子10c
に供給されるクロックCi とデータ入力端子10d に供
給されるシリアルディジタルデータDi を変調器10に
より本発明に係るシリアルディジタルデータの伝送方法
に従った伝送データOu ,Ov ,Ow に変換して3本の
伝送路20u ,20v ,20w を介して長距離伝送を行
い、復調器30により伝送データOu ,Ov ,Ow をク
ロックCo とシリアルディジタルデータDo に戻して、
クロック出力端子30c に再生クロックCo を得るとと
もにデータ出力端子30d に再生クロックDo を得るよ
うにしたものである。
【0044】上記変調器10は、上記伝送路20u ,2
0v ,20w が接続された3個の出力端子10u ,10
v ,10w を有し、データ入力端子10d に供給される
シリアルディジタルデータDi に応じて、各出力端子1
0u ,10v ,10w うちの1つの出力端子の電位をク
ロック入力端子10c に供給されるクロックCi に同期
して変化させることにより、上記クロックCi とシリア
ルディジタルデータDi を伝送データOu ,Ov ,Ow
に変換する。
【0045】この変調器10は、例えば図2に示すよう
に構成される。
【0046】この図2に示す変調器10は、クロックC
i がクロック入力端子10c を介して各クロック入力端
に供給される3個のDフリップフロップ11u ,11v
,11w と、シリアルディジタルデータDi がデータ
入力端子10d を介して供給されるとともに上記各Dフ
リップフロップ11u ,11v ,11w によるラッチ出
力データOu ,Ov ,Ow が供給される変調論理回路1
2とにより、状態番号1から状態番号6までの6種類の
出力状態をとり、6を法とする剰余環をなすステートマ
シンとして構成され、上記変調論理回路12により生成
した伝送データDFu ,DFv ,DFw を上記各Dフリ
ップフロップ11u ,11v ,11w によりラッチし
て、各出力端子10u ,10v ,10w を介して出力す
るようになっている。
【0047】上記変調論理回路12は、データ入力端子
10d に現在供給されているシリアルディジタルデータ
Di と、上記Dフリップフロップ11u ,11v ,11
w によりラッチされている現在の伝送データOu ,Ov
,Ow とから、1クロック後の伝送データDFu ,D
Fv ,DFw を生成するもので、表1に示す真理表に従
った動作を行う。
【0048】
【表1】
【0049】また、上記Dフリップフロップ11u ,1
1v ,11w は、上記変調論理回路12が出力する伝送
データDFu ,DFv ,DFw について、クロック入力
端子10cからのクロックCi に同期したラッチ動作を
行い、そのラッチ出力として現在の伝送データ現在の伝
送データOu ,Ov ,Ow 上記変調論理回路12に供給
するとともに出力端子10u ,10v ,10w を介して
出力する。
【0050】すなわち、この変調器10は、データ入力
端子10d に供給されたシリアルディジタルデータDi
が論理「H」のときには、表2の状態遷移表に示すよう
に、クロックCi が立ち上がる毎に1ずつ状態番号が減
り、図3に示すように、左回り方向の電位の変化として
シリアルディジタルデータDi の論理「H」を表した伝
送データOu ,Ov ,Ow を各出力端子10u ,10v
,10w から出力する。
【0051】
【表2】
【0052】また、この変調器10は、データ入力端子
10d に供給されたシリアルディジタルデータDi が論
理「L」のときには、表3の状態遷移表に示すように、
クロックCi が立ち上がる毎に1ずつ状態番号が増え、
図3に示すように、右回り方向の電位の変化としてシリ
アルディジタルデータDi の論理「L」を表した伝送デ
ータOu ,Ov ,Ow を各出力端子10u ,10v ,1
0w から出力する。
【0053】
【表3】
【0054】このような構成の変調器10では、例えば
図4に示すように、クロックCi に同期したシリアルデ
ィジタルデータDi について、図5に示すように、各伝
送路20u ,20v ,20w のうちの1本の伝送路の電
位を上記クロックCi に同期して変化させ、電位が変化
する伝送路の回転方向で上記シリアルディジタルデータ
Di を表現した伝送データOu ,Ov ,Ow を生成する
ことになる。
【0055】また、上記復調器30は、上記伝送路20
u ,20v ,20w に接続された3個の入力端子20u
,20v ,20w を有し、各入力端子30u ,30v
,30w の電位の変化として上記変調器10からの例
えば図6に示すような伝送データIu ,Iv ,Iw を検
出し、この伝送データIu ,Iv ,Iw から図7に示す
ようなクロックCo とシリアルディジタルデータDo を
再生するものである。
【0056】この復調器30は、上記変調器10の変調
動作に対応して、表4の状態遷移表に示すような復調動
作を行うもので、例えば図8に示すように構成される。
【0057】
【表4】
【0058】この図8に示す復調器30は、伝送データ
Iu ,Iv ,Iw が入力端子30u,30v ,30w を
介して入力されるクロック再生回路31と、上記伝送デ
ータIu ,Iv ,Iw が各データ入力端に供給される3
個のフリップフロップ35u,35v ,35w と、上記
各フリップフロップ35u ,35v ,35w のラッチ出
力データQMu ,QMv ,QMw が各データ入力端に供
給される3個のフリップフロップ36u ,36v ,36
w と、上記各フリップフロップ35u ,35v,35w
のラッチ出力データQMu ,QMv ,QMw と上記各フ
リップフロップ36u ,36v ,36w のラッチ出力デ
ータQLu ,QLv ,QLw が供給される復調論理回路
37とから成る。
【0059】上記クロック再生回路31は、表5に示す
真理値表に従って入力データIu ,Iv ,Iw の状態に
応じた論理値を出力するクロック復調論理回路32と、
このクロック復調論理回路32の出力を微分してクロッ
クの変化を取り出す微分回路33と、上記微分回路33
による微分出力の立ち上がりエッジパルスを再生クロッ
クCo として取り出す絶対値回路34とから構成されて
いる。
【0060】
【表5】
【0061】そして、このクロック再生回路31により
上記入力データIu ,Iv ,Iw から再生された再生ク
ロックCo は、上記各フリップフロップ35u ,35v
,35w ,36u ,36v ,36w の各クロック入力
端に供給されるとともに、クロック出力端子30c を介
して出力される。
【0062】また、上記各フリップフロップ35u ,3
5v ,35w は、上記再生クロックCo に同期したラッ
チ動作を行い、上記各入力端子30u ,30v ,30w
を介して入力された現在の伝送データIu ,Iv ,Iw
を1クロック期間保持する。そして、これらのフリップ
フロップ35u ,35v ,35w のラッチ出力データQ
Mu ,QMv ,QMw は、上記各フリップフロップ36
u ,36v ,36w の各データ入力端に供給されるとと
もに、上記復調論理回路27に供給される。
【0063】さらに、上記各フリップフロップ36u ,
36v ,36w は、上記再生クロックCo に同期したラ
ッチ動作を行い、上記各フリップフロップ25u ,25
v ,35w のラッチ出力データQMu ,QMv ,QMw
をさらに1クロック期間保持する。そして、これらのフ
リップフロップ36u ,36v ,36w のラッチ出力デ
ータQLu ,QLv ,QLw は、上記復調論理回路37
に供給される。
【0064】そして、上記復調論理回路37は、表6に
示す真理値表に示すように、上記各フリップフロップ3
5u ,35v ,35w のラッチ出力データQMu ,QM
v ,QMw すなわち現在の入力伝送データと上記各フリ
ップフロップ36u ,36v,36w のラッチ出力デー
タQLu ,QLv ,QLw すなわち1クロック前の入力
伝送データを比較することにより、シリアルディジタル
データを再生してデータ出力端子30d から出力する。
【0065】
【表6】
【0066】なお、上記表6において、Xは出力データ
が論理「H」又は「L」であることを示している。
【0067】このような構成のシリアルディジタルデー
タの伝送装置では、電位が変化する伝送路の回転方向で
ディジタルデータを表現して、3本撚り電線からなる伝
送路20u ,20v ,20w を介してシリアルディジタ
ルデータとクロックを同時に伝送することができる。こ
れにより、受信側においてクロックを簡単な回路で再生
することができ、また、通信速度の可変幅を大きくする
ことができる。さらに、クロックとクロックの間にデー
タが変化する方式ではないので、大きなジッタ余裕を確
保することができる。
【0068】なお、この実施例では、電位が変化する伝
送路の回転方向でディジタルデータを表現して、シリア
ルディジタルデータとクロックを3本撚り電線からなる
伝送路20u ,20v ,20w を介して同時に伝送した
が、原理的に1本の伝送路の電位の変化によってシリア
ルディジタルデータとクロックを同時に伝送すれば良
く、また、3本以上の電線からなる伝送路を介してシリ
アルディジタルデータとクロックを同時に伝送すること
ができる。
【0069】また、本発明に係るシリアルディジタルデ
ータの伝送方法は、例えば図9に示すような構成の伝送
装置により実施される。
【0070】図9に示すシリアルディジタルデータの伝
送装置は、変調器40の各出力端子40u ,40v ,4
0w を差動ドライバ回路50を介して3本撚り電線から
なる伝送路60r ,60s ,60t の各一端に接続する
とともに、上記各伝送路60r ,60s ,60t の各他
端を差動レシーバ回路70を介して復調器80の各入力
端子80u ,80v ,80w に接続してなる。
【0071】この伝送装置は、クロック入力端子40c
に供給されるクロックCi とデータ入力端子30d に供
給されるシリアルディジタルデータDi を変調器40と
差動ドライバ回路50により本発明に係るシリアルディ
ジタルデータの伝送方法に従った伝送データOr ,Os
,Ot に変換して3本の伝送路60r ,60s ,60t
を介して長距離伝送を行い、差動レシーバ回路70と
復調器80により伝送データOr ,Os ,Ot をクロッ
クCo とシリアルディジタルデータDo に戻して、クロ
ック出力端子80c に再生クロックCo を得るとともに
データ出力端子80d に再生クロックDo を得るように
したものである。
【0072】上記変調器40は、3本の伝送路のうちの
1本の伝送路の電位の変化による伝送データに変換する
変調動作を行うもので、上述の第1の実施例における変
調器10と同じ構成とすることににより、クロックCi
に同期したシリアルディジタルデータDi を電位が変化
する伝送路の回転方向で表現した伝送データOu ,Ov
,Ow を生成する。
【0073】また、上記差動ドライバ回路50は、上記
変調器40により生成された1本の伝送路の電位の変化
による伝送データを電位の交換による伝送データに変換
する動作を行うもので、上記変調器40により生成した
例えば図10に示すような伝送データOu ,Ov ,Ow
を図11に示すような伝送データOr ,Os ,Ot に変
換する。
【0074】この差動ドライバ回路50は、例えば図1
2に示すように、3個の差動ラインドライバ51u ,5
1v ,51w と、6個の抵抗器52uv,52uw,52v
u,52vw,52wu,52wvを備え、各差動ラインドラ
イバ51u ,51v ,51w のうちの1の差動ラインド
ライバの正のドライバ出力端と他の1の差動ラインドラ
イバの負のドライバ出力端とがそれぞれ抵抗器を介して
出力端子50r ,50s,50t に接続されてなる。
【0075】このような構成の差動ドライバ回路50
は、上記変調器40により生成した伝送データOu ,O
v ,Ow を表7に示す真理値表に従って伝送データOr
,Os,Ot に変換する。
【0076】
【表7】
【0077】ここで、上記表7の真理値表には、1の出
力端子に抵抗器を介して接続された2個のドライバの出
力がともに高電位の場合を電位+とし、2個のドライバ
の出力が互いに異なる電位の場合を電位0とし、2個の
ドライバの出力がともに低電位の場合を電位−として、
出力の伝送データOr ,Os ,Ot を表してある。
【0078】上記変調器30により生成した伝送データ
Ou ,Ov ,Ow を上記差動ドライバ回路50により表
7の真理値表に従って伝送データOr ,Os ,Ot に変
換するようにしたこの実施例の伝送装置では、表8に上
記変調器40及び差動ドライバ回路50の状態遷移表を
示してあるように、データ入力端子40d に供給された
シリアルディジタルデータDi が論理「H」のときに
は、クロック入力端子40c に供給されるクロックCi
が立ち上がる毎に1ずつ状態番号が減り、図13に示す
ように、左回り方向の特定電位(0レベル)の変化とし
てシリアルディジタルデータDi の論理「H」を表した
伝送データOr ,Os ,Ot を各出力端子50r ,50
s ,50t から出力する。また、上記シリアルディジタ
ルデータDi が論理「L」のときには、クロックCi が
立ち上がる毎に1ずつ状態番号が増え、図13に示すよ
うに、右回り方向の特定電位(0レベル)の変化として
シリアルディジタルデータDi の論理「L」を表した伝
送データOr ,Os ,Ot を各出力端子50r ,50s
,50t から出力する。
【0079】
【表8】
【0080】なお、上記図13には、3本の伝送路60
r ,60s ,60t に出力される伝送データOr ,Os
,Ot の電位の状態(●は+レベルを示し、◎は0レ
ベルを示し、○は−レベルを示す)が状態番号順に示し
てある。
【0081】また、上記差動レシーバ回路70は、上記
伝送路60r ,60s ,60t に接続された3個の入力
端子70r ,70s ,70t を有し、上記差動ドライバ
回路50から上記伝送路60r ,60s ,60t を介し
て上記各入力端子70r ,70s ,70t に伝送されて
くる例えば図14に示すような波形の電位の交換による
伝送データIr ,Is ,It を検出し、この伝送データ
Ir ,Is ,It を図15に示すような電位の変化によ
る伝送データIu ,Iv ,Iw に変換するものである。
【0082】この差動レシーバ回路70は、例えば図1
6に示すように、上記伝送路60r,60s ,60t の
インピーダンス整合をとるために上記各入力端子70r
,70s ,70t 間に△接続された3個の終端抵抗器
71rs,71st,71trと、上記終端抵抗器71rs,7
1st,71trの各端子電圧を入力とする3個の電圧比較
器72u ,72v ,72w とを備え、上記伝送データI
r ,Is ,It に対して表9の真理値表に示す論理値の
伝送データIu ,Iv ,Iw を出力するように構成され
る。
【0083】
【表9】
【0084】さらに、上記復調器80は、上記差動レシ
ーバ回路70により得られた電位の変化による伝送デー
タIu ,Iv ,Iw について、上記変調器30の変調動
作に対応した復調動作を行うもので、上述の第1の実施
例における復調器20と同じ構成とされている。
【0085】この復調器80は、表10の状態遷移表に
示すような復調動作を行うことにより、上記伝送データ
Iu ,Iv ,Iw から図17に示すようなクロックCo
とシリアルディジタルデータDo を再生し、再生クロッ
クCo をクロック出力端子80c から出力し、また、再
生シリアルディジタルデータDo をデータ出力端子80
d から出力する。
【0086】
【表10】
【0087】このような構成のシリアルディジタルデー
タの伝送装置では、3本の伝送路60r ,60s ,60
t のうちの2本の伝送路の電位の変化によってシリアル
ディジタルデータとクロックを同時に伝送することがで
きる。これにより、受信側においてクロックを簡単な回
路で再生することができ、また、通信速度の可変幅を大
きくすることができる。さらに、クロックとクロックの
間にデータが変化する方式ではないので、大きなジッタ
余裕を確保することができる。
【0088】そして、この実施例の伝送装置のように、
電位の交換によってデータを伝送することにより、全て
の伝送路60r ,60s ,60t の電位の平均を一定に
することできる。これにより、同相ノイズを抑制するた
めフィルタリングを容易に行うことができるようにな
る。
【0089】また、定常状態における各伝送路60r ,
60s ,60t の電位を異ならせ、そのうちの電位の近
い伝送路の電位を交換することにより、シリアルディジ
タルデータとクロックを同時に伝送するようにすれば、
受信に必要な伝送信号の各周波数成分と振幅の積を一定
以下に制限することができる。これにより、高い周波数
の信号の振幅が小さくなり、伝送データの立ち上がり・
立ち下がり時間を長くすることができる。
【0090】さらに、特定の電位(0レベル)を持つ伝
送路の回転方向でシリアルディジタルデータを表現し
て、シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送
することにより、受信側において基準電位を必要とする
ことなくデータ再生を行うことができる。
【0091】
【0092】
【0093】
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【発明の効果】第1の発明に係るシリアルディジタルデ
ータの伝送方法では、電位の組合せにより定義された6
種類の出力状態をとる3本の伝送路のうちの1本の伝送
路の電位の変化によってシリアルディジタルデータとク
ロックを同時に伝送するので、受信側においてクロック
を簡単な回路で再生することができ、また、通信速度の
可変幅を大きくすることができる。さらに、クロックと
クロックの間にデータが変化する方式ではないので、ジ
ッタ余裕が大きい。
【0098】また、第2の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第1の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、電位が変化する伝
送路の回転方向でディジタルデータを表現して、シリア
ルディジタルデータとクロックを同時に伝送するので、
受信側においてクロックを簡単な回路で再生することが
でき、また、通信速度の可変幅を大きくすることができ
る。さらに、クロックとクロックの間にデータが変化す
る方式ではないので、ジッタ余裕が大きい。
【0099】また、第3の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第2の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、電位が変化する伝
送路の回転方向の反転の有無でディジタルデータを表現
して、シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝
送することにより、複数の伝送路の接続違いによる異常
なデータの出力を防止することができる。
【0100】また、第4の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、電位の組合せにより定義され
た6種類の出力状態をとる3本の伝送路のうちの2本の
伝送路の電位の変化によってシリアルディジタルデータ
とクロックを同時に伝送するので、受信側においてクロ
ックを簡単な回路で再生することができ、また、通信速
度の可変幅を大きくすることができる。さらに、クロッ
クとクロックの間にデータが変化する方式ではないの
で、ジッタ余裕が大きい。しかも、電位の交換によって
データが伝送されるので、全ての伝送路の電位の平均が
一定になる。これにより、同相ノイズを抑制するための
フィルタリングを容易に行うことができるようになる。
【0101】また、第5の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第4の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、定常状態における
各伝送路の電位を異ならせ、そのうちの電位の近い伝送
路の電位を交換することにより、シリアルディジタルデ
ータとクロックを同時に伝送するので、受信に必要な伝
送信号の各周波数成分と振幅の積を一定以下に制限する
ことができる。これにより、高い周波数の信号の振幅が
小さくなり、伝送データの立ち上がり・立ち下がり時間
を長くすることができる。
【0102】また、第6の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第4又は第5の発明に係るシ
リアルディジタルデータの伝送方法において、特定の電
位を持つ伝送路の回転方向でディジタルデータを表現し
て、シリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送
するので、受信側において基準電位を必要とすることな
くデータ再生を行うことができる。
【0103】また、第7の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送方法では、第6の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送方法において、特定の電位を持つ
伝送路の回転方向の反転の有無でディジタルデータを表
現して、シリアルディジタルデータとクロックを同時に
伝送することにより、複数の伝送路の接続違いによる異
常なデータの出力を防止することができる。
【0104】さらに、第8の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置では、変調手段により、電位の組
合せにより定義された6種類の出力状態をとる3本の電
線による伝送路のうちの1本の伝送路の電位をクロック
に同期して変化させ、電位が変化する伝送路の回転方向
でシリアルディジタルデータを表現して、シリアルディ
ジタルデータとクロックを同時に伝送し、受信側の復調
手段おいて、各伝送路の電位の変化を検出してクロック
を再生するとともに、電位が変化する伝送路の回転方向
を検出してシリアルディジタルデータを再生するので、
受信側においてクロックを簡単な回路で再生することが
でき、また、通信速度の可変幅を大きくすることがで
き、しかも、大きなジッタ余裕を確保することができ
る。
【0105】また、第9の発明に係るシリアルディジタ
ルデータの伝送装置では、変調手段により、電位の組合
せにより定義された6種類の出力状態をとる3本の電線
による伝送路とのうちの2本の伝送路の電位を、シリア
ルディジタルデータに応じてクロックに同期して交換す
ることにより、シリアルディジタルデータとクロックを
同時に伝送し、受信側の復調手段おいて、各伝送路のう
ちの2本の伝送路の電位の交換を検出してクロックとシ
リアルディジタルデータを再生するので、受信側におい
てクロックを簡単な回路で再生することができ、また、
通信速度の可変幅を大きくすることができ、しかも、大
きなジッタ余裕を確保することができる。しかも、電位
の交換によってデータが伝送されるので、全ての伝送路
の電位の平均が一定になるので、同相ノイズを抑制する
フィルタリングを容易に行うことができる。
【0106】また、第10の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、第9の発明に係るシリアルデ
ィジタルデータの伝送装置において、定常状態における
各伝送路の電位を全て異ならせ、そのうちの電位の近い
2本の伝送路の電位を交換することにより、シリアルデ
ィジタルデータとクロックを同時に伝送するので、受信
に必要な伝送信号の各周波数成分と振幅の積を一定以下
に制限して、高い周波数の信号の振幅を小さくすること
ができ、伝送データの立ち上がり・立ち下がり時間を長
くすることができる。
【0107】また、第11の発明に係るシリアルディジ
タルデータの伝送装置は、第9の発明又は第10の発明
に係るシリアルディジタルデータの伝送装置において、
特定の電位を持つ伝送路の回転方向でディジタルデータ
を表現して、シリアルディジタルデータとクロックを同
時に伝送するので、受信側において基準電位を必要とす
ることなくデータ再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシリアルディジタルデータの伝送
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記図1に示した伝送装置における変調器の具
体的な構成例を示すブロック図である。
【図3】上記図1に示した伝送装置における伝送路の電
位状態の遷移を示す状態遷移図である。
【図4】上記図1に示した伝送装置における変調器の入
力波形を示す波形図である。
【図5】上記図1に示した伝送装置における変調器の出
力波形を示す波形図である。
【図6】上記図1に示した伝送装置における復調器の入
力波形を示す波形図である。
【図7】上記図1に示した伝送装置における復調器の出
力波形を示す波形図である。
【図8】上記図1に示した伝送装置における復調器の具
体的な構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明に係るシリアルディジタルデータの伝送
装置の他の構成を示すブロック図である。
【図10】上記図9に示した伝送装置における変調器の
入出力波形を示す波形図である。
【図11】上記図9に示した伝送装置における差動ドラ
イバ回路の出力波形を示す波形図である。
【図12】上記図9に示した伝送装置における差動ドラ
イバ回路の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図13】上記図9に示した伝送装置における伝送路の
電位状態の遷移を示す状態遷移図である。
【図14】上記図9に示した伝送装置における差動レシ
ーバ回路の入力波形を示す波形図である。
【図15】上記図9に示した伝送装置における差動レシ
ーバ回路の出力波形を示す波形図である。
【図16】上記図9に示した伝送装置における差動レシ
ーバ回路の具体的な構成例を示すブロック図である。
【図17】上記図9に示した伝送装置における復調器の
出力波形を示す波形図である。
【符号の説明】
10・・・・・・・・・・・・変調器 20u ,20v ,20w ・・・伝送路 30・・・・・・・・・・・・復調器 40・・・・・・・・・・・・変調器 50・・・・・・・・・・・・差動ドライバ回路 60r ,60s ,60t ・・・伝送路 50・・・・・・・・・・・・差動レシーバ回路 60・・・・・・・・・・・・復調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 29/00 H04L 25/00 H04L 7/00

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3本の伝送路を用い、3本の伝送路の電
    位の組合せにより定義された6種類の出力状態をとり、
    3本の伝送路のうちの1本の伝送路の電位の変化によっ
    てシリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送す
    ることを特徴とするシリアルディジタルデータの伝送方
    法。
  2. 【請求項2】 電位が変化する伝送路の回転方向でディ
    ジタルデータを表現することを特徴とする請求項1記載
    のシリアルディジタルデータの伝送方法。
  3. 【請求項3】 電位が変化する伝送路の回転方向の反転
    の有無でディジタルデータを表現することを特徴とする
    請求項2記載のシリアルディジタルデータの伝送方法。
  4. 【請求項4】 3本の伝送路を用い、3本の伝送路の電
    位の組合せにより定義される6種類の出力状態をとり、
    3本の伝送路のうちの2本の伝送路の電位の変化によっ
    てシリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送す
    ることを特徴とするシリアルディジタルデータの伝送方
    法。
  5. 【請求項5】 定常状態における各伝送路の電位を異な
    らせ、そのうちの電位の近い伝送路の電位を交換するこ
    とを特徴とする請求項4記載のシリアルディジタルデー
    タの伝送方法。
  6. 【請求項6】 特定の電位を持つ伝送路の回転方向でデ
    ィジタルデータを表現することを特徴とする請求項4又
    は請求項5記載のシリアルディジタルデータの伝送方
    法。
  7. 【請求項7】 上記特定の電位を持つ伝送路の回転方向
    の反転の有無でディジタルデータを表現することを特徴
    とする請求項6記載のシリアルディジタルデータの伝送
    方法。
  8. 【請求項8】 3本の電線による伝送路と、 上記伝送路が接続される3個の出力端子を有し、3本の
    伝送路の電位の組合せにより定義される6種類の出力状
    態をとり、各出力端子に接続された伝送路のうちの1本
    の伝送路の電位をクロック入力端子に供給されるクロッ
    クに同期して変化させ、データ入力端子に供給されるシ
    リアルディジタルデータを電位が変化する伝送路の回転
    方向で表現して、シリアルディジタルデータとクロック
    を出力端子から同時に出力する変調手段と、 上記伝送路に接続される3個の入力端子を有し、各入力
    端子に接続された伝送路の電位の変化を検出してクロッ
    クを再生してクロック出力端子から再生クロックを出力
    するとともに、電位が変化する伝送路の回転方向を検出
    してシリアルディジタルデータを再生してデータ出力端
    子から再生シリアルディジタルデータを出力する復調手
    段とを備え、3本の 伝送路を用い、3本の伝送路の電位の組合せによ
    り定義される6種類の出力状態をとり、3本の伝送路の
    うちの1本の伝送路の電位の変化による伝送データとし
    てシリアルディジタルデータとクロックを同時に伝送す
    ることを特徴とするシリアルディジタルデータの伝送装
    置。
  9. 【請求項9】 3本の電線による伝送路と、 上記伝送路が接続される3個の出力端子を有し、3本の
    伝送路の電位の組合せにより定義される6種類の出力状
    態をとり、データ入力端子に供給されるシリアルディジ
    タルデータに応じて、各出力端子に接続された伝送路の
    うちの2本の伝送路の電位を、クロック入力端子に供給
    されるクロックに同期して交換することにより、シリア
    ルディジタルデータとクロックを出力端子から同時に出
    力する変調手段と、 上記伝送路に接続される3個の入力端子を有し、各入力
    端子に接続された各伝送路のうちの2本の伝送路の電位
    の交換を検出してクロックとシリアルディジタルデータ
    を再生して、クロック出力端子から再生クロックを出力
    するとともに、データ出力端子から再生シリアルディジ
    タルデータを出力する復調手段とを備え、3本の 伝送路を用い、3本の伝送路の電位の組合せによ
    り定義される6種類の出力状態をとり、3本の伝送路の
    2本の伝送路の電位の交換による伝送データとしてシリ
    アルディジタルデータとクロックを同時に伝送すること
    を特徴とするシリアルディジタルデータの伝送装置。
  10. 【請求項10】 定常状態における各伝送路の電位を全
    て異ならせ、そのうちの電位の近い2本の伝送路の電位
    を交換することにより、シリアルディジタルデータとク
    ロックを同時に伝送することを特徴とする請求項9記載
    のシリアルディジタルデータの伝送装置。
  11. 【請求項11】 特定の電位を持つ伝送路の回転方向で
    ディジタルデータを表現して、シリアルディジタルデー
    タとクロックを同時に伝送することを特徴とする請求項
    9又は請求項10記載のシリアルディジタルデータの伝
    送装置。
JP04149993A 1993-03-02 1993-03-02 シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置 Expired - Fee Related JP3360861B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04149993A JP3360861B2 (ja) 1993-03-02 1993-03-02 シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04149993A JP3360861B2 (ja) 1993-03-02 1993-03-02 シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06261092A JPH06261092A (ja) 1994-09-16
JP3360861B2 true JP3360861B2 (ja) 2003-01-07

Family

ID=12610050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04149993A Expired - Fee Related JP3360861B2 (ja) 1993-03-02 1993-03-02 シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3360861B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016514430A (ja) * 2013-03-07 2016-05-19 クアルコム,インコーポレイテッド クロック情報を信号状態の遷移に組み込むマルチワイヤシグナリングのためのトランスコーディング方法

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2743959A1 (fr) * 1996-01-18 1997-07-25 Philips Electronics Nv Dispositif de transmission multidirectionnelle de donnees
WO2005041164A1 (en) * 2003-10-22 2005-05-06 Philips Intellectual Property & Standards Gmbh Method and device for transmitting data over a plurality of transmission lines
JP4604627B2 (ja) * 2004-09-22 2011-01-05 ソニー株式会社 エンコーダ装置およびデコーダ装置
JP4129050B2 (ja) 2006-04-27 2008-07-30 松下電器産業株式会社 多重差動伝送システム
US7983347B2 (en) 2006-04-27 2011-07-19 Panasonic Corporation Multiple differential transmission system including signal transmitter and signal receiver connected via three signal lines
JP4598862B2 (ja) * 2006-10-31 2010-12-15 パナソニック株式会社 信号伝送システム
KR100791229B1 (ko) * 2006-11-29 2008-01-03 한국전자통신연구원 낮은 정전기 전력을 소모하는 지연 무관 데이터 전송 장치
JP2009021978A (ja) * 2007-06-11 2009-01-29 Panasonic Corp 伝送ケーブル
JP2009033710A (ja) * 2007-06-28 2009-02-12 Panasonic Corp 差動伝送線路用コネクタ
US9710412B2 (en) * 2014-05-15 2017-07-18 Qualcomm Incorporated N-factorial voltage mode driver
US10171228B2 (en) 2015-03-19 2019-01-01 Sony Corporation Receiving circuit, electronic device, transmission/reception system, and receiving circuit control method
TWI732753B (zh) 2015-05-13 2021-07-11 日商新力股份有限公司 傳送線路
US9998154B2 (en) * 2015-06-22 2018-06-12 Qualcomm Incorporated Low power physical layer driver topologies
US10419252B2 (en) 2015-06-22 2019-09-17 Qualcomm Incorporated Low power physical layer driver topologies
JP6665441B2 (ja) 2015-08-10 2020-03-13 ソニー株式会社 送信装置、受信装置、および通信システム
DE112016006281B4 (de) 2016-01-22 2024-02-22 Sony Corporation Sendevorrichtung, sendeverfahren und kommunikationssystem
TWI748976B (zh) 2016-02-02 2021-12-11 日商新力股份有限公司 發送裝置及通信系統
DE112017000698B4 (de) 2016-02-08 2024-03-21 Sony Corporation Sendevorrichtung und Kommunikationssystem
TWI722090B (zh) 2016-02-22 2021-03-21 日商新力股份有限公司 傳送裝置、傳送方法及通訊系統
TW202337178A (zh) 2016-03-01 2023-09-16 日商新力股份有限公司 發送裝置、發送方法及通信系統
US10554234B2 (en) 2016-03-14 2020-02-04 Sony Corporation Transmission device, transmission method, and communication system
JP6780296B2 (ja) 2016-05-31 2020-11-04 ソニー株式会社 送信装置および通信システム
KR102276012B1 (ko) 2016-07-26 2021-07-12 소니 세미컨덕터 솔루션즈 가부시키가이샤 송신 장치, 송신 방법, 및 통신 시스템
DE112017006291T5 (de) 2016-12-14 2019-09-05 Sony Semiconductor Solutions Corporation Übertragungsvorrichtung, übertragungsverfahren und kommunikationssystem

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016514430A (ja) * 2013-03-07 2016-05-19 クアルコム,インコーポレイテッド クロック情報を信号状態の遷移に組み込むマルチワイヤシグナリングのためのトランスコーディング方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06261092A (ja) 1994-09-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3360861B2 (ja) シリアルディジタルデータの伝送方法及び伝送装置
EP3126994B1 (en) Methods to send extra information in-band on inter-integrated circuit (i2c) bus
US9948485B2 (en) Three phase and polarity encoded serial interface
US4584690A (en) Alternate Mark Invert (AMI) transceiver with switchable detection and digital precompensation
CN101567938A (zh) 信息处理设备和信号传输方法
US20100110939A1 (en) Information processing apparatus and duplex transmission method
US20190215137A1 (en) Simplified c-phy high-speed reverse mode
EP1578065B1 (en) Data transmission device, data transmission system, and method
JP2002237853A (ja) 差動信号伝送回路および該回路の伝送エラー検出方法
WO2005036805A2 (en) Dual phase pulse modulation system
US7000040B2 (en) Apparatus and method for receiving and demodulating data modulated in pseuod-ternary form
WO2012153843A1 (ja) 信号伝送方式及び送信装置
US20060101274A1 (en) Data transfer in an access system
JPWO2005074219A1 (ja) データ送信装置、データ受信装置、伝送路符号化方法および復号方法
JPWO2005074220A1 (ja) データ送信装置、データ受信装置およびデータ伝送方法
JP2005333507A (ja) バッファ回路およびレシーバ装置
JP2000049953A (ja) インターホン信号伝送方式
GB2324006A (en) Electronic modulation scheme

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020903

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees