JP6647610B1 - 魚釣り用リール - Google Patents
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Description
また、電動式リールは上記手動式リールの構成に加え、リール本体に配設されているモーターと、そのモーターの駆動力をスプールに伝達するモーター回転伝達機構などを備えている(例えば、特許文献1参照。)。
また、手動式リールのユーザーが釣りの途中で狙う魚を変更する際、その魚のサイズやその魚がいる深度に対応させるように、釣り糸をスプール毎交換することがあるが、電動式リールのユーザーは釣り糸をスプール毎交換することはない。これは、電動式リールに内蔵されているモーターやモーター回転伝達機構が、スプールの脱着の妨げになっていることによる。
リール本体部と、
前記リール本体部に回転可能に支持されているスプールと、
前記スプールの軸心に設けられている中空部に回転可能に挿通されており、その一端部が前記リール本体部から外部に露出するように配されているスプール軸と、
前記スプール軸の一端部に着脱可能とされ、前記リール本体部の外部に配置されるモーター動力部と、
前記スプール軸の他端部側の配置で前記リール本体部に回転可能に装着されているハンドルと、
前記ハンドルが回転された駆動力を前記スプールに伝達する第1の回転伝達機構と、
前記スプール軸を介して入力された前記モーター動力部の駆動力を前記スプールに伝達する第2の回転伝達機構と、
を備えたことを特徴とする。
前記リール本体部は、前記スプールの一端側を支持する第1本体部と、前記スプールの他端側を支持する第2本体部と、を有しており、
前記ハンドルは、前記第1本体部に装着され、前記第1の回転伝達機構は、前記第1本体部側に配設されており、
前記スプール軸の一端部は、前記第2本体部側から露出するように配され、前記第2の回転伝達機構は、前記第1本体部側で前記スプール軸の他端部に配設されており、
前記第1の回転伝達機構と前記第2の回転伝達機構はそれぞれ、前記スプールの一端側に前記駆動力を伝達するように構成されていることを特徴とする。
前記第1の回転伝達機構と前記第2の回転伝達機構はそれぞれ遊星歯車機構であり、前記スプールの一端側に設けられている内歯車に歯合されていることを特徴とする。
当該魚釣り用リールから前記第2本体部の少なくとも一部が取り外された状態で、前記スプールは前記スプール軸から取り外し可能とされていることを特徴とする。
この第1本体部11と第2本体部12は連結部13によって連結されており、一体に組み付けられている。
なお、リール本体部10における第1本体部11側に、第1の回転伝達機構60と第2の回転伝達機構70が配設されている。
このスプール20には釣り糸(ライン)が結ばれており、その釣り糸(図示省略)が巻回されている。
その第1本体部11側に配されているスプール軸30の他端部32に、第2の回転伝達機構70が配設されている。
このスプール軸30の他端部32に配設されている第2の回転伝達機構70は、スプール20の一端側21にモーター動力部50の駆動力を伝達するように構成されている。
具体的には、ハンドル40は、第1歯車41aが設けられている第1ハンドル軸41に取り付けられており、第1歯車41aと歯合している第2歯車42aが設けられている第2ハンドル軸42に第1の回転伝達機構60が配設されている。
このハンドル40を回した回転力は、第1ハンドル軸41、第1歯車41a、第2歯車42a、第2ハンドル軸42、第1の回転伝達機構60へと順に伝わる。
そして、第2ハンドル軸42の端部に配設されている第1の回転伝達機構60は、スプール20の一端側21にハンドル40が回転された駆動力を伝達するように構成されている。
フレキシブルシャフト52は、モーター51の回転動力を離れた位置に伝達する周知の長尺な部材であり、可撓性を有している。このフレキシブルシャフト52の端部52aが、スプール軸30の一端部31に接続可能に構成されている。
コントローラー53は、モーター51のオン/オフの切り替えなどを行う操作スイッチを備えている。
なお、フレキシブルシャフト52の長さやコントローラー53のケーブルの長さは任意であり、ユーザーがモーター51やコントローラー53を設置する箇所に応じた長さのものを用いればよい。
また、ここではケーブルを介してモーター51に繋がれた有線タイプのコントローラー53を図示したが、もちろん無線通信タイプのコントローラー53でもよい。
この第1の回転伝達機構60(遊星歯車62)は、スプール20の一端側21に設けられている内歯車21aに歯合されている。なお、この内歯車21aは、第1の回転伝達機構60(遊星歯車機構)の要素の1つであるといえる。ここでの第1の回転伝達機構60は、スター型の遊星歯車機構である。
また、太陽歯車61と第2ハンドル軸42の間には、一方向ベアリングなどのワンウェイクラッチ(図示省略)が配設されている。このワンウェイクラッチによってハンドル40による一方向の回転力をスプール20に伝達できるとともに、逆方向の回転力を遮断することができる。
この第2の回転伝達機構70(遊星歯車72)は、スプール20の一端側21に設けられている内歯車21aに歯合されている。なお、この内歯車21aは、第2の回転伝達機構70(遊星歯車機構)の要素の1つであるといえる。ここでの第2の回転伝達機構70は、スター型の遊星歯車機構である。
また、太陽歯車71とスプール軸30の間には、一方向ベアリングなどのワンウェイクラッチ(図示省略)が配設されている。このワンウェイクラッチによってモーター動力部50による一方向の回転力をスプール20に伝達できるとともに、逆方向の回転力を遮断することができる。
そして、魚釣り用リール100のハンドル40を所定の方向に回転させると、その回転力が第1ハンドル軸41、第1歯車41a、第2歯車42a、第2ハンドル軸42、第1の回転伝達機構60、スプール20(内歯車21a)へと順に伝わるので、そのスプール20を回転させることができる。
このようにして魚釣り用リール100のハンドル40を回転させた駆動力がスプール20に伝達され、スプール20を回転させることができ、そのスプール20に釣り糸を巻き取ることができる。
そして、コントローラー53を操作してモーター動力部50のモーター51を作動させると、そのモーター51の回転力がフレキシブルシャフト52、スプール軸30、第2の回転伝達機構70、スプール20(内歯車21a)へと順に伝わるので、そのスプール20を回転させることができる。
このようにして魚釣り用リール100のモーター動力部50(モーター51)を作動させた駆動力がスプール20に伝達され、スプール20を回転させることができ、そのスプール20に釣り糸を巻き取ることができる。
なお、魚釣り用リール100を電動式リールとして使用する際、モーター51を設置する箇所は任意であり、そのモーター51はユーザーのウエストバック内に収容しておいても、ユーザーの足元に置いておいてもよい。
また、コントローラー53の設置箇所も任意であり、ユーザーが操作し易い箇所であれば、リール本体部10の外面に取り付けておいても、ユーザーの足元に置いておいてもよい。
例えば、図2に示すように、第2本体部12の可動部12aの配置を固定部12bからずらすように、魚釣り用リール100から第2本体部12の少なくとも一部を取り外した状態にして、スプール20をスプール軸30やリール本体部10から取り外すことができる。
これは、魚釣り用リール100におけるモーター51(モーター動力部50)をリール本体部10の外部に着脱自在に配置するようにしたことと、ハンドル40や第1の回転伝達機構60や第2の回転伝達機構70を、リール本体部10の第1本体部11側に集約させたことによって、スプール20をスプール軸30の一端部31側から引き抜くように、リール本体部10の第2本体部12側から取り外すことを可能にしたことによる。
なお、スプール軸30と第2の回転伝達機構70、第1の回転伝達機構60は、図示しない支持体によって第1本体部11側に支持されているので、スプール20を脱着する際に外れてしまうことはない。
また、本実施形態では、第2本体部12の可動部12aの配置を固定部12bからずらすようにして、スプール20をスプール軸30から引き抜くための開口をつくったが、連結部13から第2本体部12を取り外して、スプール20をスプール軸30から引き抜くための開口をつくってもよい。
特に、モーター51(モーター動力部50)をリール本体部10の外側に配置させるようにしたことで、釣り糸をスプール20毎交換することを可能にした。
また、モーター51(モーター動力部50)をリール本体部10の外側に配置させるようにしたことで、魚釣り用リール100のリール自体(リール本体部10部分)を軽量化することができ、リールの操作性を向上させることができる。
また、従来の電動式リールのように、リール本体にモーターが内蔵されている場合、モーターの大きさはリール本体のサイズに応じて制限されてしてしまうことがあるが、本実施形態の魚釣り用リール100のような外付けのモーター51であれば、リール本体部10の大きさによって制限されないので、任意のモーター51を使用し易くなる。例えば、任意の大きさのモーター51や任意の性能のモーター51を使用することができる。
例えば、図3(a)(b)に示すように、第1の回転伝達機構60が、ソーラー型の遊星歯車機構であってもよい。
ソーラー型の遊星歯車機構である第1の回転伝達機構60は、第2ハンドル軸42の端部に固定されている遊星キャリア63と、遊星キャリア63に支持されている複数の遊星歯車62と、太陽歯車61等を備えて構成されている。この太陽歯車61は、第2の回転伝達機構70の遊星キャリア73から延在する軸に取り付けられている。
このように、この魚釣り用リール100では、第1の回転伝達機構60と第2の回転伝達機構70が連結されている。
また、このような構成の魚釣り用リール100であっても、図4に示すように、スプール20をリール本体部10から取り外すことができるので、釣り糸をスプール20毎交換することができる。この魚釣り用リール100においても、スプール軸30と第2の回転伝達機構70、第1の回転伝達機構60は、図示しない支持体によって第1本体部11側に支持されているので、スプール20を脱着する際に外れてしまうことはない。
また、以上の実施の形態においては詳述しなかったが、この魚釣り用リール100は、ドラグ機能を有しており、手動式リールとして釣り糸を巻き上げているときも、電動式リールとして釣り糸を巻き上げているときも、魚の引きに合わせて釣り糸が切れない様に、スプール20が逆回転するようになっている。
また、第1の回転伝達機構60と第2の回転伝達機構70は遊星歯車機構であることに限らず、他の歯車機構であってもよい。
11 第1本体部
12 第2本体部
13 連結部
20 スプール
20a 中空部
21 一端側
21a 内歯車
22 他端側
30 スプール軸
31 一端部
32 他端部
40 ハンドル
41 第1ハンドル軸
41a 第1歯車
42 第2ハンドル軸
42a 第2歯車
50 モーター動力部
51 モーター
52 フレキシブルシャフト
53 コントローラー
60 第1の回転伝達機構
61 太陽歯車
62 遊星歯車
63 遊星キャリア
70 第2の回転伝達機構
71 太陽歯車
72 遊星歯車
73 遊星キャリア
100 魚釣り用リール
Claims (4)
- リール本体部と、
前記リール本体部に回転可能に支持されているスプールと、
前記スプールの軸心に設けられている中空部に回転可能に挿通されており、その一端部が前記リール本体部から外部に露出するように配されているスプール軸と、
前記スプール軸の一端部に着脱可能とされ、前記リール本体部の外部に配置されるモーター動力部と、
前記スプール軸の他端部側の配置で前記リール本体部に回転可能に装着されているハンドルと、
前記ハンドルが回転された駆動力を前記スプールに伝達する第1の回転伝達機構と、
前記スプール軸を介して入力された前記モーター動力部の駆動力を前記スプールに伝達する第2の回転伝達機構と、
を備えたことを特徴とする魚釣り用リール。 - 前記リール本体部は、前記スプールの一端側を支持する第1本体部と、前記スプールの他端側を支持する第2本体部と、を有しており、
前記ハンドルは、前記第1本体部に装着され、前記第1の回転伝達機構は、前記第1本体部側に配設されており、
前記スプール軸の一端部は、前記第2本体部側から露出するように配され、前記第2の回転伝達機構は、前記第1本体部側で前記スプール軸の他端部に配設されており、
前記第1の回転伝達機構と前記第2の回転伝達機構はそれぞれ、前記スプールの一端側に前記駆動力を伝達するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の魚釣り用リール。 - 前記第1の回転伝達機構と前記第2の回転伝達機構はそれぞれ遊星歯車機構であり、前記スプールの一端側に設けられている内歯車に歯合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の魚釣り用リール。
- 当該魚釣り用リールから前記第2本体部の少なくとも一部が取り外された状態で、前記スプールは前記スプール軸から取り外し可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の魚釣り用リール。
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