JP2006027787A - ホースリール - Google Patents
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Abstract
【課題】 ホース引出長に応じて、操作ハンドルの巻取り力(回転トルク)を変化させる巻取り機構を提供する。
【解決手段】 ドラム軸部の一方端から給水管と連結して巻取りドラムに巻回するホースリールにおいて、ドラム軸部53から離れた位置で且つドラム軸部53と平行なハンドル軸部52、巻取りハンドル51を備え、連結ベルト54が、ドラム軸部とハンドル軸部に多重巻回状態で、且つハンドル軸部の巻取り方向回転でドラム軸部の巻取り方向回転となるようにドラム軸部とハンドル軸部の伝達機構とし、ハンドル(=ハンドル軸部)の回転数と巻取りドラム(=ドラム軸部)の回転数の比率が相違し、ホース引き出し長さに応じて巻取り回転比(ハンドル軸部回転数/ドラム軸部回転数)が変化する。
【選択図】 図2
【解決手段】 ドラム軸部の一方端から給水管と連結して巻取りドラムに巻回するホースリールにおいて、ドラム軸部53から離れた位置で且つドラム軸部53と平行なハンドル軸部52、巻取りハンドル51を備え、連結ベルト54が、ドラム軸部とハンドル軸部に多重巻回状態で、且つハンドル軸部の巻取り方向回転でドラム軸部の巻取り方向回転となるようにドラム軸部とハンドル軸部の伝達機構とし、ハンドル(=ハンドル軸部)の回転数と巻取りドラム(=ドラム軸部)の回転数の比率が相違し、ホース引き出し長さに応じて巻取り回転比(ハンドル軸部回転数/ドラム軸部回転数)が変化する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、家庭での植物への灌漑散水や、自動車の洗浄などに使用するホースリールに関するものである。
ホースリールは周知の通り、内方にドラム収納空間を備えた本体に、巻取りドラムを軸装し、ドラム軸の一方端から軸内に内装した給水管と連結して巻取りドラム表面に露出するホースを、前記巻取りドラムに巻回している構造で、巻取り駆動を手動で行うものにあっては、本体側方に巻取りドラム軸と連結して巻取りドラムを回転駆動するハンドルを設けているものである。
ところで、前記器具において特にホースを長く引き出して使用した場合や、またホース内に水を含んでいる場合には、使用後のホースの手動巻取り操作において大きな力を必要としてしまい、子供や女性にとっては巻き取れないことがある。
そこで特開2001−213578号公報(特許文献1)には、巻取りドラムの巻取り軸に大径の周縁歯車を周設し、手動ハンドルの回転軸に小歯車を軸着し、小歯車と周縁歯車を噛み合わせ、ハンドル操作の力を軽減する手段が開示されている。
特開2001−213578号公報。
ところで巻取り操作時の負担(巻取りに必要な力)は、ホースの引出長が長い程大きく、短いと小さい。特許文献1記載のホースリールは、ホースの引出長に関り無く、ハンドルと巻取りドラムの回転比を変更しているに過ぎない。このためホースを長く引き出している場合を基準にすると、ホースの引出長が短い場合には、逆に軽すぎる位の力での巻取りとなり、しかもハンドルの巻取り回転回数が多くなるので、必ずしも効率的な巻き取り操作とはいえない。
そこで本発明は、ホース引出長に応じて、操作ハンドルの巻取り力(回転トルク)を変化させる新規な巻取り機構を備えたホースリールを提案したものである。
本発明に係るホースリールは、内方にドラム収納空間を備えた本体に巻取りドラムを軸装し、ドラム軸部の一方端からドラム軸部内に内装した給水管と連結して巻取りドラム表面に露出し、前記巻取りドラムに巻回するホースを備えたホースリールにおいて、ドラム軸部から離れた位置で且つドラム軸部と平行なハンドル軸部、及びハンドル軸部に付設した巻取りハンドルを備え、適宜長さ及び厚味を備えた連結ベルトが、ドラム軸部とハンドル軸部に多重巻回状態で、且つハンドル軸部の巻取り方向回転でドラム軸部の巻取り方向回転となるようにドラム軸部とハンドル軸部の伝達機構となることを特徴とするものである。
而してホースを引き出すと、ドラム軸部が回転してハンドル軸部に巻かれている連結ベルトを巻き取ることになり、逆にハンドルをホース巻取り方法に回転するとハンドル軸部が回転してドラム軸部に巻かれている連結ベルトを巻き取ることになる。従ってハンドルの巻取り操作において、当初はハンドル軸部の巻取り径(巻回積層の連結ベルトの外径)が小さくなり、ホース巻取りが進むと巻取り径が大きくなり、一方ドラム軸部では、巻回積層の連結ベルトの外径が大きく、ホース巻取りが進むと、巻回積層の連結ベルトの外径が小さくなる。即ち引き出されたホースの巻取りに際してホースが引き出されている長さによって、ハンドル(=ハンドル軸部)の回転数と巻取りドラム(=ドラム軸部)の回転数の比率が相違し、ホース引き出し長さに応じて巻取り回転比(ハンドル軸部回転数/ドラム軸部回転数)が変化する。
本発明は上記構成を採用したものであるから、巻取りドラムから引き出されたホースを巻き取る際に、当初は軽い力でハンドルを操作でき、巻取りによってホース引出長が短くなって巻取りに必要な力が徐々に減少すると、それに伴なって巻取り回転比が大きくなり、よりスムーズな巻取り操作がなされるものである。
次に本発明の実施の形態について説明する。実施形態に示したホースリールは、基本的には従前の手動ホースリールと同様に、本体1と巻取りドラム2と、給水部3と散水用のホース4を備え、更に本発明の特徴である駆動伝達機構5で構成したものである。
本体1は、設置可能な脚部や、巻取りドラムの軸装が可能な側板部などを備えたもので、両側板部間のドラム収納空間に巻取りドラム2を回転自在に軸装したものである。
給水部3は、巻取りドラム2の本体側板部に軸支されている回転軸部(ドラム軸部)の一方端からドラム軸部内に内装した給水管を備え、前記給水管に給水ホースを連結するもので、当該連結箇所が回転自在な継ぎ手を介装しているものである。
給水部3は、巻取りドラム2の本体側板部に軸支されている回転軸部(ドラム軸部)の一方端からドラム軸部内に内装した給水管を備え、前記給水管に給水ホースを連結するもので、当該連結箇所が回転自在な継ぎ手を介装しているものである。
散水用のホース4は、一端をドラム軸部内の給水管に連結し、巻取りドラム2に多重に巻回して収納するもので、先端には適宜な放水部を備え、巻取りドラム2から適宜長さ引き出して使用するものである。
駆動伝達機構5は、手動ハンドル51を装着したハンドル軸部52と、ドラム軸部53と、ハンドル軸部52とドラム軸部53とにそれぞれ巻回している連結ベルト54とで構成される。
特に連結ベルト54は、例えばホース4の全部が巻取りドラム2に巻かれた収納状態では、その殆どがハンドル軸部52に巻かれた状態となり、ホース4を全部引き出した場合には、その殆どがドラム軸部53に巻き取られるようにしたものである。
即ちホース4が20mの一般的な市販のホースリールを例にとると、ハンドル軸部52の外径が60mmで、ドラム軸部53の外径が80mmとし、連結ベルト54の厚さを0.5mmとした場合に、連結ベルト54の全長は最低[12.56m+軸部間距離]の長さを備えていれば良い。
上記の構成によって、収納状態のホース4を引き出すと、ホース4の引き出しに対応して巻取りドラム2及びドラム軸部53が回転して、ハンドル軸部52に巻かれていた連結ベルト54を、ドラム軸部53で巻き取ることになる。
そしてホース4の巻取り収納に際して、ハンドル51を回転操作すると、ハンドル軸部52でドラム軸部53に巻かれた連結ベルト54を巻取ることになり、この巻取りで巻取りドラム2を回転させ、ホース4の巻取りを行う。その際、ハンドル軸部52の連結ベルト54の巻取り半径が、ドラム軸部53の連結ベルト54の巻回半径より小さいので、ハンドル軸部52の一回転でドラム軸部53は一回転以下の回転となり、直接ドラム軸部54を駆動するより軽い力で巻取りが可能となる(図2イの状態)。またホース4の巻取りが進んで、ホースの巻取りに必要な力が小さくなるに従って、ハンドル軸部52の巻取り半径が大きくなり、逆にドラム軸部53の連結ベルト54の巻回半径が小さくなるので、ハンドル軸部52の一回転でドラム軸部53は一回転以上の回転となり、巻取り収納が速やかに行われることになる(図2ロの状態)。
従って大きなトルクを必要とするホースの巻取り開始時には、ハンドル軸部の回転比(ハンドル軸部回転数/ドラム軸部回転数)を大きくし、必要トルクが小さくなると回転比を小さくして、効率的な巻取りが実現するものである。
尚本発明は、連結ベルトを採用して、ホース収納時のハンドル軸部とドラム軸部の回転比を変化させることが特徴で、例えばホースの長さが長く、必要とする巻取りトルクが大きい場合には、ドラム軸部の外径を大きくして、巻取り回転比が1以上を維持するようにするなど、回転比の設定は任意に定められるものである。
1 本体
2 巻取りドラム
3 給水部
4 ホース
5 駆動伝達機構
51 手動ハンドル
52 ハンドル軸部
53 ドラム軸部
54 連結ベルト
2 巻取りドラム
3 給水部
4 ホース
5 駆動伝達機構
51 手動ハンドル
52 ハンドル軸部
53 ドラム軸部
54 連結ベルト
Claims (2)
- 内方にドラム収納空間を備えた本体に巻取りドラムを軸装し、ドラム軸部の一方端からドラム軸部内に内装した給水管と連結して巻取りドラム表面に露出し、前記巻取りドラムに巻回するホースを備えたホースリールにおいて、ドラム軸部から離れた位置で且つドラム軸部と平行なハンドル軸部、及びハンドル軸部に付設した巻取りハンドルを備え、適宜長さ及び厚味を備えた連結ベルトが、ドラム軸部とハンドル軸部に多重巻回状態で、且つハンドル軸部の巻取り方向回転でドラム軸部のホース巻取り方向回転となるようにドラム軸部とハンドル軸部の伝達機構となることを特徴とするホースリール。
- ホースを最も長く引き出した状態で、ドラム軸部の連結ベルト巻回外径が、ハンドル軸部の連結ベルト巻回外径より大きく、ホースの完全巻取り状態で、ドラム軸部の連結ベルト巻回外径が、ハンドル軸部の連結ベルト巻回外径より小さくなる、連結ベルトの厚味及び各軸部の径を設定してなる請求項1記載のホースリール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206752A JP2006027787A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | ホースリール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004206752A JP2006027787A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | ホースリール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006027787A true JP2006027787A (ja) | 2006-02-02 |
Family
ID=35894596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004206752A Ceased JP2006027787A (ja) | 2004-07-14 | 2004-07-14 | ホースリール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006027787A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009008424A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 課電式事故探査装置のケーブル収納装置 |
CN102502364A (zh) * | 2011-09-24 | 2012-06-20 | 孙树萌 | 一种收取软管的简易小车 |
CN102701027A (zh) * | 2012-06-14 | 2012-10-03 | 黄健 | 卷管器或卷缆器及驱动机构 |
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2004
- 2004-07-14 JP JP2004206752A patent/JP2006027787A/ja not_active Ceased
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