JP2006214274A - ゼンマイ駆動ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】ユニット化され、汎用性が高いものである駆動ユニットを提供すること。
【解決手段】相対的に回動する被駆動体Rから駆動力を蓄積でき、蓄積された駆動力を解放することにより、停止状態にある被駆動体Rを相対的に回動させることが可能なゼンマイ駆動ユニットであり、ケーシング1に、回動軸2とゼンマイばね3とが備えられたものであり、回動軸2は被駆動体Rに連結されるものであって、ケーシング1に対して相対的に回動可能なものであり、ゼンマイばね3は、一端がケーシング1に、他端が回動軸2に固定されたものであって、上記の相対的な回動を受けて巻き締められることにより駆動力が蓄積されるものであり、ゼンマイばね3は、蓄積された駆動力が解放されることにより、回動軸2を、ケーシング1に対して上記とは逆方向に、相対的に回動させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】相対的に回動する被駆動体Rから駆動力を蓄積でき、蓄積された駆動力を解放することにより、停止状態にある被駆動体Rを相対的に回動させることが可能なゼンマイ駆動ユニットであり、ケーシング1に、回動軸2とゼンマイばね3とが備えられたものであり、回動軸2は被駆動体Rに連結されるものであって、ケーシング1に対して相対的に回動可能なものであり、ゼンマイばね3は、一端がケーシング1に、他端が回動軸2に固定されたものであって、上記の相対的な回動を受けて巻き締められることにより駆動力が蓄積されるものであり、ゼンマイばね3は、蓄積された駆動力が解放されることにより、回動軸2を、ケーシング1に対して上記とは逆方向に、相対的に回動させることができる。
【選択図】 図1
Description
本願発明は、ゼンマイばねを用いて駆動力を出力することのできるゼンマイ駆動ユニット、いわゆる「ゼンマイモーター」に関するものである。
従来から、ゼンマイばねの付勢力を駆動力として利用した駆動機構は広く利用されている。例えば、特許文献1に記載の考案のように、ミニカーなどの走行させて遊ぶための玩具に組み込んで用いる駆動装置が存在している。これは、ミニカーの車輪を走行方向とは逆に回すことにより、ゼンマイばねを巻き締め、これによってゼンマイばねに蓄積された駆動力を解放させた際に、車輪を走行方向に回動させることができるものである。
しかし、これは用途を玩具用に特化させたものであって、汎用性のないものであった。また、上記の他、特許文献2に記載の発明のように、ユニット化された駆動機構が存在するが、これは、半自動の可動部分を有する種々の装置の製造に当たって、当該装置に製造段階で組み込むことが前提とされたものであり、市販により、一般の需要者が種々の用途に用いることに適したゼンマイ駆動ユニットは存在しなかった。
本願発明はこのことに鑑み、ユニット化され、汎用性が高いものであって、市販により一般の需要者も使用しやすい駆動ユニットを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、被駆動体Rと連結されることにより、相対的に回動する被駆動体Rから駆動力を蓄積でき、上記のようにして蓄積された駆動力を解放することにより、停止状態にある被駆動体Rを相対的に回動させることが可能なゼンマイ駆動ユニットにおいて、ケーシング1に、回動軸2とゼンマイばね3とが備えられたものであり、回動軸2は、上記の被駆動体Rに連結されるものであって、被駆動体Rと共に、ケーシング1に対して相対的に回動可能なものであり、ゼンマイばね3は、一端がケーシング1に、他端が回動軸2にそれぞれ固定されたものであって、上記の相対的な回動を受けて巻き締められることにより駆動力が蓄積されるものであり、このゼンマイばね3は、上記の相対的な回動がなされた後、蓄積された駆動力が解放されることにより、回動軸2を、ケーシング1に対して上記とは逆方向に、相対的に回動させることを特徴とする、ゼンマイ駆動ユニットを提供する。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記の回動軸2には調速手段4が設けられており、この調速手段4は、上記のように、ゼンマイばね3の駆動力により回動させられる回動軸2の回動速度を減速あるいは増速するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載のゼンマイ駆動ユニットを提供する。
また、本願の請求項3に記載の発明は、回動軸2が、少なくとも入力軸21と出力軸22の二つの軸からなるものであり、入力軸21は、一部がゼンマイばね3に固定され、かつ、ケーシング1に対して相対的に回動可能となされたことにより、ゼンマイばね3に駆動力を蓄積できるものであり、この入力軸21の、ケーシング1から露出した部分には、入力軸21を回動させるための操作手段5、あるいは、入力軸21に対して取り外し可能とされた操作手段を接続するための接続手段5aが設けられたものであり、出力軸22は、ゼンマイばね3に対して駆動力を伝達可能に連結されたものであり、上記のように入力軸21によってゼンマイばね3に蓄積された駆動力が解放されることにより、ケーシング1に対して相対的な回動がなされるものであって、上記のゼンマイばね3と出力軸22との間にはクラッチ7が設けられており、このクラッチ7は、ゼンマイばね3と出力軸22との間での駆動力の伝達を切断可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載のゼンマイ駆動ユニットを提供する。
また、本願の請求項4に記載の発明は、ゼンマイばね3が、初期状態において、駆動力が蓄積されたものであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のゼンマイ駆動ユニットを提供する。
本願の請求項1に記載の発明は、ケーシング1に、回動軸2とゼンマイばね3とが備えられた、構造が単純なユニットとすることより、汎用性の高いゼンマイ駆動ユニットを提供できたものである。
また、本願の請求項2に記載の発明は、上記の効果に加え、回動軸2の回動速度を減速あるいは増速するための調速手段4が設けられたことにより、被駆動体Rに対し、安定した駆動力の出力が可能なゼンマイ駆動ユニットを提供できたものである。
また、本願の請求項3に記載の発明は、上記の請求項1または2に記載の発明の効果に加え、ゼンマイばね3と出力軸22との間での駆動力の伝達を切断可能であるクラッチ7が設けられたことにより、被駆動体Rを相対的に回動させることなく、ゼンマイばね3を巻き締めることができるゼンマイ駆動ユニットを提供できたものである。
また、本願の請求項4に記載の発明は、上記の請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効果に加え、ゼンマイばね3が、初期状態において、駆動力が蓄積されたものであることにより、当初から駆動力を蓄積させて用いる場合において、ゼンマイばね3を巻き締める手順を省略可能なゼンマイ駆動ユニットを提供できたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1は、第1実施例に係るゼンマイ駆動ユニットの構造を示す説明図であり、図2は、第2実施例に係るゼンマイ駆動ユニットの構造を示す説明図であり、図3は、第3実施例に係るゼンマイ駆動ユニットの構造を示す説明図である。
まず、図1に示した第1実施例について説明する。本例のゼンマイ駆動ユニットは、相対的に回動する被駆動体Rと連結されることにより、被駆動体Rから駆動力を蓄積でき、上記の蓄積された駆動力を解放することにより、停止状態にある被駆動体Rを相対的に回動させることが可能なものであって、ケーシング1の内部に、回動軸2とゼンマイばね3とが備えられたものである。
ケーシング1は、本例においては、内部に回動軸2、ゼンマイばね3、調速手段4、ベアリング6が収納可能とされた、中空のものである。そして、回動可能な回動軸2の一部が貫通できるように貫通穴11,12が設けられる。材質については、合成樹脂やアルミダイキャストなど、種々のものが利用できる。
また、図3に示した第3実施例のように、プレート状の台座13をケーシング1の周囲に設けておき、この台座13に、ケーシング1を壁面その他の固定対象物に固定するためのねじ止め用の穴14を設けたものとしても良い。また、上記の貫通穴11,12に防水パッキンを設けるなどして、ケーシング1の内部に水分の侵入を防止できる構造としても良い。
また、図3に示した第3実施例のように、プレート状の台座13をケーシング1の周囲に設けておき、この台座13に、ケーシング1を壁面その他の固定対象物に固定するためのねじ止め用の穴14を設けたものとしても良い。また、上記の貫通穴11,12に防水パッキンを設けるなどして、ケーシング1の内部に水分の侵入を防止できる構造としても良い。
回動軸2は、ケーシング1から図示右側に突出した先端部が被駆動体Rに連結されることにより、被駆動体Rと連動可能なものである。ここで、ケーシング1を固定してゼンマイ駆動ユニットを使用する場合においては、被駆動体Rが回動することにより、回動軸2も共に回動する。逆に、被駆動体Rと回動軸2とを固定してゼンマイ駆動ユニットを使用する場合においては、ケーシング1が回動する。つまり回動軸2は、ケーシング1と、回動軸2に連結された被駆動体Rとが相対的に回動することにより、ケーシング1に対して相対的な回動がなされるものである。
また、上記の被駆動体Rと連結される部分とは異なる部分に、後述のように、回動軸2を回動させるための巻上げハンドルなどの操作手段5が設けられたものとしても良い。
本例においては、図1に示すように、回動軸2が、異なる二つの軸である入力軸21と出力軸22とからなるものとされている。各軸の機能については後述する。
また、上記の被駆動体Rと連結される部分とは異なる部分に、後述のように、回動軸2を回動させるための巻上げハンドルなどの操作手段5が設けられたものとしても良い。
本例においては、図1に示すように、回動軸2が、異なる二つの軸である入力軸21と出力軸22とからなるものとされている。各軸の機能については後述する。
ゼンマイばね3は、外側端31がケーシング1の内面に、内側端32が回動軸2(入力軸21)にそれぞれ固定されたものである。そして、上記の回動軸2(入力軸21)の相対的な回動を受けることにより、巻き締められて付勢力が蓄積される。この付勢力が回動軸2を回動させるための駆動力である。
上記のようにゼンマイばね3に蓄積された駆動力は、回動軸2の回動が終了した後に解放されるが、その駆動力が解放される際、回動軸2は上記ゼンマイばね3を巻き締めた方向とは逆方向に回動させられる。
上記のようにゼンマイばね3に蓄積された駆動力は、回動軸2の回動が終了した後に解放されるが、その駆動力が解放される際、回動軸2は上記ゼンマイばね3を巻き締めた方向とは逆方向に回動させられる。
なお、回動軸2のうちの入力軸21は上記のゼンマイばね3に固定され、かつ、ケーシング1に対して相対的に回動可能とされたことにより、ゼンマイばね3に駆動力を蓄積させることができるものである。この入力軸21の、ケーシング1から露出した部分、本例では図示左側の基端部には、入力軸21を回動させるための操作手段として、回動軸2と一体とされた巻上げハンドル5が設けられている。なお、本例以外に、例えば、入力軸21の端部に、溝や突起など、入力軸21に対して取り外し可能とされた操作手段を接続するための接続手段5aが設けられたものとしておき、この接続手段5aに操作手段としての電動工具などを接続することによって、入力軸21を回動可能としても良い。本例では、巻上げハンドル5と共に、接続手段5aもまた、入力軸21の基端面に設けられた溝として設けられている。
また、巻上げハンドル5をケーシング1に対して固定可能な、ピンなどからなる固定手段5bを設けておき、巻上げハンドル5を用いて入力軸21を回動させた後に、この固定手段5bによって巻上げハンドル5を固定し、ゼンマイばね3を巻き締めた状態のままで保持できるものとしても良い。
また、巻上げハンドル5をケーシング1に対して固定可能な、ピンなどからなる固定手段5bを設けておき、巻上げハンドル5を用いて入力軸21を回動させた後に、この固定手段5bによって巻上げハンドル5を固定し、ゼンマイばね3を巻き締めた状態のままで保持できるものとしても良い。
回動軸2のうちの出力軸22は、入力軸21の先端側(図示右側)に設けられたものであり、ゼンマイばね3に対して駆動力を伝達可能に連結されたものである。よって上記のように、入力軸21の回動によってゼンマイばね3に蓄積された駆動力が解放されることにより、ケーシング1に対して相対的な回動がなされるものである。出力軸22はベアリング6により支持されており、スムーズに回動できるものとされている。本例における、出力軸22の先端部には、被駆動体Rを連結可能なように、接続手段としてのキー溝22aが形成されているが、この接続手段は、ねじ山など、その他種々の形態で実施可能である。
また、回動軸2には調速手段4が設けられている。本例では、入力軸21と出力軸22とにまたがるように、各軸の周囲に設けられたものである。この調速手段4は、上記のように、ゼンマイばね3の駆動力により回動させられる出力軸22の回動速度をあらかじめ定められた範囲の速度となるように減速あるいは増速するためのものである。これにより、安定した駆動力の出力が可能である。また、本例では、それぞれが独立した軸である入力軸21と出力軸22との間での駆動力の伝達手段も兼ねている。
本例における調速手段4は、回動軸2と噛み合うように設けられた遊星歯車とされているが、例えば回動軸2に対して接触させたゴム製などの車輪であっても良い。また、回動軸2と共に回動する錘を設けておき、回動速度に応じて、錘の回動半径を可変とした構造としても良い。また、粘性の高い液体が満たされた槽を設けておき、その中に回動軸2を通したものであっても良い。このように、調速手段4としては、種々の構成にて実施できる。
本例における調速手段4は、回動軸2と噛み合うように設けられた遊星歯車とされているが、例えば回動軸2に対して接触させたゴム製などの車輪であっても良い。また、回動軸2と共に回動する錘を設けておき、回動速度に応じて、錘の回動半径を可変とした構造としても良い。また、粘性の高い液体が満たされた槽を設けておき、その中に回動軸2を通したものであっても良い。このように、調速手段4としては、種々の構成にて実施できる。
図2は、本願発明の第2実施例を示す。本例においては、回動軸2の途中にクラッチ7が設けられている。図示した例では、出力軸22が途中で分割されており、この分割された部分にクラッチ7が挿入されている。このクラッチ7は、ゼンマイばね3と回動軸2との間の駆動力の伝達を切断可能なものである。具体的に、このクラッチ7は、ゼンマイばね3に駆動力を蓄積するために、入力軸21を巻上げハンドル5などを用いて回動させる際の回動方向に関しては、出力軸22のうち、少なくとも被駆動体Rを連結した部分が停止したままとされ、上記のようにしてゼンマイばね3に蓄積された駆動力が解放された際の入力軸21の回動方向においては、出力軸22が入力軸21と連動するものとされている。よって、被駆動体Rを相対的に回動させることなく、ゼンマイばね3を巻き締めることができる。このクラッチ7は、摩擦接触式や、片歯車によるものなど、種々の構成にて実施し得る。
上記の第1及び第2実施例では、ゼンマイばね3が、初期状態において駆動力が蓄積されていないものであったが、図3に示す第3実施例では、ゼンマイばね3が、初期状態において、駆動力が蓄積可能な構造としたものである。
具体的には、ケーシング1の内部に、ケーシング1に対して回動可能としたばね収納ケース8を設けておき、このばね収納ケース8に、上記第1及び第2実施例と同じようにゼンマイばね3が備えられたものである。つまり、本例におけるゼンマイばね3は、外側端31が収納ケース8の内面に、内側端32が回動軸2(入力軸21)にそれぞれ固定されたものである。そして、ばね収納ケース8の外周にはウォームホイール81が設けられている。
さらに、ケーシング1には、予巻用ギア9が回動可能に設けられている。この予巻用ギア9は、上記のウォームホイール81と噛み合うものとされており、電動工具を接続して図示実線矢印方向に回動させることにより、ばね収納ケース8を図示破線矢印方向の回動させ、ゼンマイばね3をあらかじめ巻き締めておくことができる。なお、このゼンマイばね3の巻き締めは、上記の回動軸2(入力軸21)による巻き締めとは別になされるものである。上記の噛み合いにより、予巻用ギア9は、ばね収納ケース8を、ゼンマイばね3が巻き締められた状態で保持することができる。なお、このように予巻用ギア9を設ける場合にあっては、回動軸2自体を外部から回動させてゼンマイばね3を巻き締めることがないため、本例においてキー溝22aが形成されている、被駆動体Rに対して連結する部分以外を、ケーシング1の外部に露出しないものとすることもできる。
具体的には、ケーシング1の内部に、ケーシング1に対して回動可能としたばね収納ケース8を設けておき、このばね収納ケース8に、上記第1及び第2実施例と同じようにゼンマイばね3が備えられたものである。つまり、本例におけるゼンマイばね3は、外側端31が収納ケース8の内面に、内側端32が回動軸2(入力軸21)にそれぞれ固定されたものである。そして、ばね収納ケース8の外周にはウォームホイール81が設けられている。
さらに、ケーシング1には、予巻用ギア9が回動可能に設けられている。この予巻用ギア9は、上記のウォームホイール81と噛み合うものとされており、電動工具を接続して図示実線矢印方向に回動させることにより、ばね収納ケース8を図示破線矢印方向の回動させ、ゼンマイばね3をあらかじめ巻き締めておくことができる。なお、このゼンマイばね3の巻き締めは、上記の回動軸2(入力軸21)による巻き締めとは別になされるものである。上記の噛み合いにより、予巻用ギア9は、ばね収納ケース8を、ゼンマイばね3が巻き締められた状態で保持することができる。なお、このように予巻用ギア9を設ける場合にあっては、回動軸2自体を外部から回動させてゼンマイばね3を巻き締めることがないため、本例においてキー溝22aが形成されている、被駆動体Rに対して連結する部分以外を、ケーシング1の外部に露出しないものとすることもできる。
次に、本願発明に係るゼンマイ駆動ユニットの使用方法について述べる。第1実施例(図1参照)に係るゼンマイ駆動ユニットにおいては、まず、巻上げハンドル5を巻き上げることにより、入力軸21を回動させる。これにより、ゼンマイばね3を巻き締め、駆動力を蓄積させる。ここで、巻上げハンドル5が備えられておらず、入力軸21に接続手段5aのみが設けられたものにあっては、この接続手段5aに電動工具の回転軸を接続することなどによって、入力軸21を回動させる。また、図1に示したように、入力軸21と出力軸22とが常に連動するものにあっては、接続された被駆動体Rと共に出力軸22が回動することにより、入力軸21もまた回動するため、ゼンマイばね3に駆動力を蓄積させることができる。
なお、第2実施例(図2参照)に係るゼンマイ駆動ユニットは、出力軸22の途中にクラッチ7を備えたものであるため、上記に説明したように、入力軸21と出力軸22とは連動しない。また、第3実施例(図3参照)に係るゼンマイ駆動ユニットにおいては、上記に説明したように、当初から、ゼンマイばね3に駆動力が蓄積されたものとされるため、ゼンマイばね3を巻き締める手順は必要ない。
なお、第2実施例(図2参照)に係るゼンマイ駆動ユニットは、出力軸22の途中にクラッチ7を備えたものであるため、上記に説明したように、入力軸21と出力軸22とは連動しない。また、第3実施例(図3参照)に係るゼンマイ駆動ユニットにおいては、上記に説明したように、当初から、ゼンマイばね3に駆動力が蓄積されたものとされるため、ゼンマイばね3を巻き締める手順は必要ない。
そして、上記のように、ゼンマイばね3の巻き締めが終了した後であって、出力軸が自由な状態におかれた際には、ゼンマイばね3に蓄積された駆動力により、出力軸22が回動する。この際においては、ゼンマイばね3が固定された入力軸21と出力軸22とが連動する。クラッチ7の設けられた第2実施例(図2参照)に係るゼンマイ駆動ユニットについても同様であり、この際は、クラッチ7が入力軸21と出力軸22との間を接続して、各軸が連動する。
なお、ゼンマイ駆動ユニットと被駆動体Rとの取り付け方によっては、出力軸22が固定され、ケーシング1が回動可能とされる場合があるが、この場合においては、ゼンマイばね3の駆動力が解放されると共にケーシング1が回動する。
なお、ゼンマイ駆動ユニットと被駆動体Rとの取り付け方によっては、出力軸22が固定され、ケーシング1が回動可能とされる場合があるが、この場合においては、ゼンマイばね3の駆動力が解放されると共にケーシング1が回動する。
本願発明に係るゼンマイ駆動ユニットは、例えば車椅子の車軸に取り付けることにより、補助動力源として使用したり、床下収納庫に設けておき、一方向の移動は手動で、逆方向の動作は自動で行えるようにするなど、種々の被駆動体Rに取り付けて使用することができる。
本願発明に係るゼンマイ駆動ユニットは、ケーシング1内に回動軸2やゼンマイばね3などがコンパクトにまとめられたものであり、市販により一般の需要者も使用しやすいものである。
本願発明に係るゼンマイ駆動ユニットは、ケーシング1内に回動軸2やゼンマイばね3などがコンパクトにまとめられたものであり、市販により一般の需要者も使用しやすいものである。
なお、上記の第1〜第3実施例では、回動軸2が、異なる二つの軸である入力軸21と出力軸22とからなるものとしているが、三つ以上の軸としても良く、種々に変更し得る。逆に、回動軸2を単一の軸として形成しても良い。
また、ゼンマイ駆動ユニットの内部に、ギアの組み合わせなどからなる変速手段を設けたものとし、上記の調速手段4よりも積極的に変速をなすものとしても良い。
また、ゼンマイ駆動ユニットの内部に、ギアの組み合わせなどからなる変速手段を設けたものとし、上記の調速手段4よりも積極的に変速をなすものとしても良い。
1 ケーシング
2 回動軸
21 入力軸
22 出力軸
3 ゼンマイばね
4 調速手段
5 操作手段、巻上げハンドル
5a 接続手段
7 クラッチ
R 被駆動体
2 回動軸
21 入力軸
22 出力軸
3 ゼンマイばね
4 調速手段
5 操作手段、巻上げハンドル
5a 接続手段
7 クラッチ
R 被駆動体
Claims (4)
- 被駆動体(R)と連結されることにより、相対的に回動する被駆動体(R)から駆動力を蓄積でき、上記のようにして蓄積された駆動力を解放することにより、停止状態にある被駆動体(R)を相対的に回動させることが可能なゼンマイ駆動ユニットにおいて、
ケーシング(1)に、回動軸(2)とゼンマイばね(3)とが備えられたものであり、
回動軸(2)は、上記の被駆動体(R)に連結されるものであって、被駆動体(R)と共に、ケーシング(1)に対して相対的に回動可能なものであり、
ゼンマイばね(3)は、一端がケーシング(1)に、他端が回動軸(2)にそれぞれ固定されたものであって、上記の相対的な回動を受けて巻き締められることにより駆動力が蓄積されるものであり、
このゼンマイばね(3)は、上記の相対的な回動がなされた後、蓄積された駆動力が解放されることにより、回動軸(2)を、ケーシング(1)に対して上記とは逆方向に、相対的に回動させることを特徴とする、ゼンマイ駆動ユニット。 - 上記の回動軸(2)には調速手段(4)が設けられており、
この調速手段(4)は、上記のように、ゼンマイばね(3)の駆動力により回動させられる回動軸(2)の回動速度を減速あるいは増速するためのものであることを特徴とする、請求項1に記載のゼンマイ駆動ユニット。 - 回動軸(2)が、少なくとも入力軸(21)と出力軸(22)の二つの軸からなるものであり、
入力軸(21)は、一部がゼンマイばね(3)に固定され、かつ、ケーシング(1)に対して相対的に回動可能となされたことにより、ゼンマイばね(3)に駆動力を蓄積できるものであり、
この入力軸(21)の、ケーシング(1)から露出した部分には、入力軸(21)を回動させるための操作手段(5)、あるいは、入力軸(21)に対して取り外し可能とされた操作手段を接続するための接続手段(5a)が設けられたものであり、
出力軸(22)は、ゼンマイばね(3)に対して駆動力を伝達可能に連結されたものであり、上記のように入力軸(21)によってゼンマイばね(3)に蓄積された駆動力が解放されることにより、ケーシング(1)に対して相対的な回動がなされるものであって、
上記のゼンマイばね(3)と出力軸(22)との間にはクラッチ(7)が設けられており、
このクラッチ(7)は、ゼンマイばね(3)と出力軸(22)との間での駆動力の伝達を切断可能であることを特徴とする、請求項1または2に記載のゼンマイ駆動ユニット。 - ゼンマイばね(3)が、初期状態において、駆動力が蓄積されたものであることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のゼンマイ駆動ユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005024655A JP2006214274A (ja) | 2005-02-01 | 2005-02-01 | ゼンマイ駆動ユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005024655A JP2006214274A (ja) | 2005-02-01 | 2005-02-01 | ゼンマイ駆動ユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006214274A true JP2006214274A (ja) | 2006-08-17 |
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ID=36977716
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2006214274A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017047370A1 (ja) * | 2015-09-18 | 2018-09-27 | 遠藤工業株式会社 | ゼンマイ式駆動装置及び自走キャスター |
-
2005
- 2005-02-01 JP JP2005024655A patent/JP2006214274A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017047370A1 (ja) * | 2015-09-18 | 2018-09-27 | 遠藤工業株式会社 | ゼンマイ式駆動装置及び自走キャスター |
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