JP6642147B2 - 同期化装置、同期化方法、およびプログラム - Google Patents

同期化装置、同期化方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、同期化装置、同期化方法、およびプログラムに関する。
レーザープリンタなどの画像形成装置に搭載されるデジタル描画装置では、同期検知信号のタイミングを検出する同期化処理を行う同期化装置を備える。この同期化装置は、単位ピクセルを描画するための基準クロックと、それとは非同期の関係になるスキャンごとの描画開始タイミング位置を示す同期検知信号とのタイミング関係を、単位ピクセル未満の時間精度で検出する。
基準クロックとタイミング信号との位相差を検出する方法は様々に知られている。このような回路には、例えば、基準クロックより数倍以上の高周波クロックで同期信号をサンプリングし、その位相位置を検出するものがある。また、基準クロックと同期して、サブピクセル未満の位相ずれをもつ多相クロックを生成する回路を有し、それら複数の位相クロックで同期信号をサンプリングすることで、エッジを検出し、同期信号にもっとも近い位相のクロックを選択する技術がある。反対に、多相の基準クロックをデータとして、同期信号のエッジでサンプリングすることでその位相を検出しようとする回路などがあり、基本的な検出原理は、広く既に知られている。
例えば、特許文献1には、同期信号を基準クロック以下の位相ずれをもつ多相クロックでサンプリングし、それぞれの位相クロックでのサンプリング結果を保持して、位相検出する回路装置について開示されている。
しかしながら、上記に示される従来の技術にあっては、位相検出のためにフリップフロップを含むラッチ以外の積和論理回路を使うため、特にプログラマブルデバイスへの実装では、高速化と高い時間精度を実現することが困難であった。すなわち、基準クロックの周期の数分の一、数十分の一程度の精度で、位相検出および同期化を行う回路を実装することは、従来の回路構成では非常に困難が生じるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より高精度な位相検出と同期化を可能にすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、基準クロックから複数個の多相クロックを生成する多相クロック生成部と、前記基準クロックに同期して、所定の倍率に逓倍された高周波クロックを発生する高周波クロック発生部と、同期検知信号を前記高周波クロックによりサンプリングし、サンプリングした信号を所定のビット数のパラレル信号に変換する信号変換部と、前記パラレル信号を、所定の周波数のクロック信号でサンプリングし、連続するパラレル信号を保持するデータ保持部と、前記パラレル信号のエッジを検出するエッジ検出部と、前記エッジを検出した場合に、前記パラレル信号の取り込みを制御し、前記エッジの遷移位置を示すパラレル信号を描画走査の終了まで保持するデータ制御部と、前記パラレル信号から、前記多相クロックのうち、前記検出されたエッジに最も近い位相を有する画素クロックを出力する画素クロック出力部と、を備えることを特徴とする。
本発明は、より高精度な位相検出と同期化が可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施の形態にかかる同期化装置を含む画像形成システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、本実施の形態にかかる同期化装置の機能構成を示すブロック図である。 図3は、本実施の形態にかかる同期化装置の構成例(1)を示すブロック図である。 図4−1は、図3における動作タイミング(1)を示すタイミングチャートである。 図4−2は、図3における動作タイミング(2)を示すタイミングチャートである。 図5は、8相クロックの出力を示すタイミングチャートである。 図6は、本実施の形態にかかる同期化装置の動作を示すタイミングチャートである。 図7は、本実施の形態にかかる同期化装置の構成例(2)を示すブロック図である。 図8は、本実施の形態にかかる複数のPLLとディレイ回路による多相クロック(8相)例を示すタイミングチャートである。 図9−1は、図7における動作タイミング(1)を示すタイミングチャートである。 図9−2は、図7における動作タイミング(2)を示すタイミングチャートである。 図10は、本実施の形態にかかる同期化装置の構成例(3)を示すブロック図である。 図11−1は、図10における動作タイミング(1)を示すタイミングチャートである。 図11−2は、図10における動作タイミング(2)を示すタイミングチャートである。 図12は、多相クロックを用いた同期化回路の典型的な構成を示す回路図である。 図13は、プログラマブルロジックLSIの単位セルを示す回路図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる同期化装置、同期化方法、およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかる同期化装置を含む画像形成システムの構成例を示すブロック図である。ここでは本画像形成システムは、レーザー光学系により感光体に光書込み走査を行い、画像を形成する複合機を例に挙げて説明する。本画像形成システムは、バス110上に、デジタル描画装置100、作像エンジン104、CPU(Central Processing Unit)105、ROM(Read Only Memory)106、RAM(Random Access Memory)107が接続されている。デジタル描画装置100は、同期化装置101、データ書込部102、画像処理部103を備える。
同期化装置101は、後述するように、作像時におけるスキャンごとの描画開始タイミングを示す同期検知信号と位相同期した描画クロックを生成する。データ書込部102は、画像処理後の画像データを、レーザー光を走査して、感光体に書き込む。画像処理部103は、外部装置(PC、スキャナ)からの画像データに所定の画像処理を行う。作像エンジン104は、感光体上にデジタル描画装置100によって画像データが描画された光書込み画像を、所定の画像形成プロセスにしたがって作像し、最終的に記録紙に出力する。
CPU105は、同期化装置101を含む本画像形成システム全体を制御プログラムにしたがって制御する。ROM106は、CPU105の制御プログラムを格納する。RAM107は、CPU105の制御動作時においてワーキングメモリとして使用される。
図2は、同期化装置101の機能構成を示すブロック図である。同期化装置101は、多相クロック生成部10、高周波発生部11、信号変換部12、エッジ検出部13、データ制御部14、データ保持部15、位相選択信号生成部16、画素クロック出力部17を備える。
なお、同期化装置101の機能構成の全部、または一部をハードウェアで構成してもよい。以下、上述した同期化装置101の各構成例およびその動作について説明する。以下、シリアル信号をパラレル信号に変換する動作について、シリアル/パラレル変換と記述する。
多相クロック生成部10は、基準クロックから複数個の多相クロックを生成する。高周波発生部11は、上記基準クロックに同期して、所定の倍率に逓倍された高周波クロックを発生する。すなわち、高周波発生部11は、多相クロックをn(nは整数)倍に変換する。信号変換部12は、同期検知信号を高周波クロックによりサンプリングし、サンプリングした信号をパラレル信号に変換して、所定のビット数のパラレル信号を出力する。データ保持部15は、上記パラレル信号を、所定の周波数のクロック信号でサンプリングし、連続するパラレル信号を保持する。
エッジ検出部13は、上記パラレル信号のエッジを検出する。データ制御部14は、上記エッジを検出した場合に、上記パラレル信号の取り込みを制御し、上記エッジの遷移位置を示すパラレル信号を描画走査の終了まで保持する。画素クロック出力部17は、上記パラレル信号から、上記多相クロックのうち、上記検出されたエッジに最も近い位相を有する画素クロックを出力する。
位相選択信号生成部16は、画素クロック出力部17に対して多相クロック生成部10で生成された多相クロックを選択するためのクロック選択信号を出力する。
エッジ検出部13は、上記パラレル信号の全てのビットが0であるか、または全てのビットが1であるかの論理値から、当該パラレル信号が上記エッジを有するか否かを判定する。
これによって、高周波であるシリアルサンプリングクロックに比較して、画素周波数と等速の低周波クロックでサンプリングして保持されるパラレル信号の論理演算でエッジ判定することができる。このため、フィールドプログラマブルロジックデバイス(FPGA)のように、論理演算の高速での動作が、カスタムのASIC(Application Specific Integrated Circuit)デバイスに比べて困難な回路実装制約においても、所定の判定が可能である。よって、FPGAなど製造初期コストが安価なデバイス回路の実現が可能になる。
信号変換部12は、高周波クロックの前縁と後縁の両方のクロックエッジで入力信号をサンプリングし、画素周波数に比して逓倍数の2倍のビット数を有するパラレル信号を出力する。
これによって、サンプリングクロックの周期よりさらに精密な時間精度で、エッジ位置の検出と保持ができる。
信号変換部12は、プログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定された回路を有し、他の回路とともに布線される。
PLD、FPGAの固定された専用の高速回路を含むことにより、シリアル/パラレル変換が高速に動作可能で、より精密な時間精度で位相検出が可能になる。
上記基準クロックは、回路または装置の外部から直接入力され、またはプログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定されたフェーズロックドループ、またはディレイロックドループクロック生成回路から供給され、他の回路とともに布線される。
これによって、PLD、FPGAの固定された専用のPLL回路を含むことにより安定した高品質な基準クロック、サンプリングクロックを供給することが可能となり、シリアル/パラレル変換が高速に安定して動作し、結果、より精密な時間精度で位相検出が可能になる。
多相クロック生成部10は、複数の位相タップ出力を備えるフェーズロックドループ、またはディレイロックドループクロック生成回路からなる。
多相クロック生成部10は、プログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定され、複数の位相タップ出力を備えるフェーズロックドループ回路またはディレイロックドループクロック生成回路からなる。
次に、上述した同期化装置101の詳細な構成例について下記の[構成例(1)]、[構成例(2)]、[構成例(3)]で説明する。
[構成例(1)]
図3は、同期化装置101の構成例(1)を示すブロック図である。同期化装置101は、ピクセル基準クロック入力部201、多相クロック生成部202、逓倍サンプリングクロック生成部203、デシリアライザー回路204、エッジ判定回路205、データ取り込み制御部206、ラッチ207〜209、位相選択信号生成回路210、描画クロック選択回路211を備える。
ピクセル基準クロック入力部201は、基準ピクセルクロックを多相クロック生成部202および逓倍サンプリングクロック生成部203に入力する。多相クロック生成部202は、基準ピクセルクロックをもとに、多相クロックφ0〜φn−1を生成する。逓倍サンプリングクロック生成部203は、基準ピクセルクロックをもとに、N逓倍クロックNxCLKを生成する。
デシリアライザー回路204は、同期検知信号SYNCを入力し、逓倍サンプリングクロック生成部203で生成されたN逓倍クロックNxCLKにより、同期検知信号SYNCをサンプリングし、N−bitパラレル信号に変換して出力する。エッジ判定回路205は、N−bitパラレル信号からエッジを検出する。
データ取り込み制御部206は、N−bitパラレル信号の取り込み停止の制御、およびラッチ209、位相選択信号生成回路210にリセット信号を出力する。ラッチ207〜209は、エッジの検出データを保持する。
位相選択信号生成回路210は、クロック選択信号S0〜Sm−1を出力する。描画クロック選択回路211は、クロック選択信号S0〜Sm−1を入力し、多相クロックφ0〜φn−1のうち、検出されたエッジに最も近い位相を有する多相クロックを選択し、画素クロックを出力する。
図3では、基準クロックを逓倍した高周波サンプリングクロックと、基準クロックをもとに多相クロックを生成する。また、デシリアライザー回路204で同期検知信号をサンプリングした後にパラレル信号に変換し、パラレル信号からエッジを検出する。また、エッジ検出結果を保持し、検出結果から、エッジに最も近い位相を持つクロックを選択して、画素クロックとして出力する。このように、高速で動作するデシリアライザー回路204を有することでエッジ判定は低速なパラレル信号のみで動作が可能になる。
描画システムの主走査方向(水平方向)の画像書き込み開始位置は、例えば機械的に位置固定された受光素子にガイドレーザー光が通過する際に同期検知信号がアクティブになるようにシステムが構成されている。本構成では、走査毎の書き込み開始位置が精密に同じ位置であることが、書き込み画像の品質を高める上で重要となる。
ここでは、図3において、デシリアライザー回路204は、1:8の8ビットのシリアル/パラレル変換回路であり、基準クロックから逓倍されたサンプリングクロックは8倍の周波数である。例えば、100MHzの画素クロックを想定すると、基準クロックは100MHz、画素周期は10ns、サンプリングクロックは800MHz、サンプリング周期は1.25nsとなる。
多相クロック生成部202の出力するクロックは、互いに45°の位相差のある8個の位相タップから出力される。
8相クロックの出力例を図5に示す。例えば、近年の典型的なプログラマブルロジックの部分固定されたフェーズロックドループ(PLL)回路では最大8個程度の位相タップ出力が可能である。ここでは選択できる位相位置も8位相以上を基本とするが、それぞれのタップ出力にps単位で位相量を変更して設定できるものが典型的である。したがってどのような位相位置および位相差のタップを複数出力することが可能である。
図6に示すように、位相位置の異なる複数の多相クロックの中から、同期検知信号の立ち上がりエッジに最も立ち上がりエッジ位置の位相が近いクロックを選択するものである。
本例の場合、同期検知信号の立ち上がり位置にもっとも位相位置の近いクロックはφ3であり、この走査ではφ3を選択し、画素クロックとして出力する。実際の描画システムでは、その書き込み開始位置の検出信号は、機械的、電気的な理由により時間位置のゆらぎ(ジッター)を持つ。そのために、走査毎に動的に最適な位相クロックを選択し出力する。
図4―1、図4―2は、図3における動作タイミングを示すタイミングチャートである。(A)は同期検知信号、(B)はサンプリングクロック、(C)はサンプリング信号(シリアル)、(D)はパラレル信号、(E)は受信クロック、(F)はエッジ検出信号、(G)はクロック停止信号である。
同期検知信号は、デシリアライザー回路204に入力されサンプリングクロックの立ち上がりエッジにおいて信号が取り込まれる。内部のシリアルレジスタに取り込まれた信号の様子を示すものが図4−1、図4−2の3段目のチャートのサンプリング信号である。実線のタイムフレームに従って、自動的に継続してサンプリング、シリアル/パラレル変換、パラレル信号の出力がパイプライン動作して機能する。
出力されるパラレル信号を示すものが、P0〜である。P0〜信号は基準クロック(画素クロック)の周期で出力され、デシリアライザー回路204より後段の回路は、全て基準クロックの周期で動作する。
基準クロックの時間フレームを示す番号がT0〜である。シリアル/パラレル変換された同期検知信号は、T2の時間で立ち上がりエッジの情報である、0から1に遷移した情報を持つパラレル信号P2が得られる。
デシリアライザー回路204からのパラレル信号がエッジ情報を有するかどうか判定するエッジ判定回路205は、基準クロックの周期で毎周期判定を行う。本例では検出エッジがLowからHighの遷移なので、パラレル信号が全て0であるか、そうでないかを判定する。エッジ判定回路205は、例えば全てのパラレルビットのAND回路と、タイミングあわせのラッチなどで構成される。
パラレル信号を基準クロックに従ってR0〜で連続してラッチし続けるが、エッジ検出後、走査終了までその位相位置データを保持しなければならない。それはR2に保持される。そのため、データ取り込み制御部206は、エッジ検出信号を入力として、位相情報を保持するR2レジスタが走査終了まで保持されるようにレジスタの取り込みクロックの停止制御を行う。その様子を示したものがタイムチャートのエッジ検出信号、レジスタR2の値の遷移、クロック停止信号である。
図3におけるリセット信号は、走査毎に主要な回路をリセットするための信号である。毎主走査(水平方向)で、同期検知信号のゆらぎを吸収し、機械的な開始位置と正確に画像出力を開始するためには、同期検知信号の検出エッジが現れる前に回路をリセットして、位相情報やクロック選択情報を初期化しなければならない。そのために例えば、本例では詳述しないが、同期検知信号をスタート信号としてタイマー回路で、所定のライン周期を計測し、有効画像範囲の外、例えば所謂帰線区間の位置で、リセットパルスを発生するような回路構成にすればよい。
[構成例(2)]
多相クロック生成部10は、フェーズロックドループ回路またはディレイロックドループクロック生成回路が1個または複数個と、遅延クロックを生成する遅延クロック生成部を有する。上記遅延クロック生成部は、ディレイロックドループ回路で構成される。入力された基準クロックと、当該基準クロックが上記遅延クロック生成部で遅延された遅延クロックが、それぞれ異なるフェーズロックドループ回路に入力される。上記遅延クロック生成部の遅延量は、上記フェーズロックドループ回路の隣接する位相タップ出力の位相差以下のデジタル遅延量に設定される。これにより、フェーズロックドループ回路が備える位相タップ数以上の位相精度で位相検出が可能となる。
多相クロック生成部10は、プログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定される遅延クロック生成部を有し、他の回路と併せて布線されている。これにより、PLL回路が備える位相タップ数以上の位相精度で位相検出が可能となる。以下、具体例について説明する。
図7は、同期化装置101の構成例(2)を示すブロック図である。図7の構成は、前述した図3の構成例に対して、多相クロック生成部202a,202bを設け、多相クロック生成部202a,202b、および逓倍サンプリングクロック生成部203の入力側にデジタル微小ディレイ212を配置している。他の構成は図3と同様であるので、ここでの重複説明は省略する。
図7では、基準クロックの入力を、DLL(ディレイドロックループ)回路をベースとしたデジタル微小ディレイ212に通して、2つのPLL回路である多相クロック生成部202a,202bに分配する。これによって、PLL回路の位相タップ数の制限を越えた位相数のクロックを取得し、より精度の高い位相同期を可能としている。デジタル微小ディレイ212は、DLL回路をベースに構成され、使用環境に左右されず、安定して精密な遅延クロックを得ることができる。
典型的なプログラマブルロジックLSIでは、二桁ps単位での遅延設定が可能であり、たとえば基準クロック100MHz、PLL8相タップの場合、PLLだけでは、位相タップ間の時間精度は10000/8=1250psとなる。デジタル微小ディレイ212の遅延量を625psに設定することにより、互いに22.5度(625ps)位相差のある、16相の多相クロックを得ることができるようになる。
また、典型的なプログラマブルデバイスで部分固定されたデシリアライザー回路204では、例えばデシリアライザー回路204をサンプリングクロックの立ち上がり立ち下り両エッジで取り込む所謂DDR(ダブルデータレート)動作させる。これによって、サンプリングクロックの倍の周波数でサンプリング可能となり、得られるパラレル信号のビット数は2倍となり位相位置情報としては倍の時間精度をもつように構成できる。
通常、部分固定されたPLL回路から引き出せる位相タップ数には制限があるため、基準クロックをサンプリングクロックの周期以下の遅延量でずらして、2個のPLLの基準クロックに入力することで、2倍の数の多相クロックを得ることができる。
ここでは、図7の構成例をもとにPLLの位相タップは最大4個まで、基準クロックの4倍に逓倍された周波数のサンプリングクロックでシリアル/パラレル変換する。また、デシリアライザー回路204はDDR(ディレイロックドループ)動作する例として説明する。
図8は、複数のPLL回路とデジタル微小ディレイ212による多相クロック(8相)例を示すタイミングチャートである。図8では、4個の位相タップ出力をもつ、2個の多相クロック生成部202a,202bに45°位相差のある基準クロックをデジタル微小ディレイ212でそれぞれの多相クロック生成部202a,202bに入力する。また、併せて8相の多相クロックを生成している様子を示している。
図9−1、図9−2は、図7における動作タイミングを示すタイミングチャートである。(A)は同期検知信号、(B)はサンプリングクロック、(C)はサンプリング信号(シリアル)、(D)はパラレル信号、(E)は受信クロック、(F)はエッジ検出信号、(G)はクロック停止信号である。
図9−1、図9−2では、基準クロックの4逓倍クロックでかつ、DDR動作でデシリアライザー回路204を機能させ、8位相のサンプリング(オーバーサンプリング)データを取得している。図9−1、図9−2における上矢印はサンプリング点を示しており、サンプリングクロックの立ち上がり、立ち下り両方のエッジで同期検知信号のレベルがサンプリングされていることを示している。他の動作については、上述した構成例(1)の動作と同じであるので、ここでの説明は省略する。
[構成例(3)]
本構成例では、外部から位相ステップを調整する調整部を備え、画素クロック出力部17は、検出したエッジの位相位置から、上記調整部に設定された位相ステップ分の前または後ろの位相を有するクロックを出力する。これにより、同期検知信号と、機械的な描画開始位置とのズレを補正することが可能となる。
さらに、本構成例では、信号変換部12を複数個備え、それぞれの信号入力に、同期検知信号を遅延させる信号遅延部が接続されている。それぞれの信号遅延部の遅延量は、サンプリングクロックの周期未満の時間に設定され、複数のパラレル信号を併せて、エッジ検出部13の入力とする。これによって、より高い周波数でのサンプリングが可能となる。以下、具体例について説明する。
図10は、同期化装置101の構成例(3)を示すブロック図である。この図10の構成は、前述した図7の構成に対して以下のように構成されている。
図10では、同期検知信号をデジタルディレイ213a,213bに通して、サンプリング周期未満の遅延差をつけて2個のデシリアライザー回路204a,204bに供給することで、倍精度のサンプリングデータを得るための構成を示している。典型的な例として、サンプリングクロックは基準クロックの2倍周波数、1:4デシリアライザー(DDR動作)を2個で構成する。それぞれのデシリアライザー回路204a,204bの信号入力にはそれぞれデジタルディレイ213a,213bを通して、同期検知信号が接続される。デシリアライザー回路204aの遅延量は例えば遅延量0°(基準クロックの周期に対して)、デシリアライザー回路204bの遅延量は45°に設定される。
図11−1、図11−2は、図10における動作タイミングを示すタイミングチャートである。(A)は同期検知信号、(B)は遅延同期検知信号、(C)はサンプリングクロック、(D)はサンプリング信号(シリアル)、(E)はパラレル信号、(F)は受信クロック、(G)はエッジ検出信号、(H)はクロック停止信号である。
それぞれのデシリアライザー回路204a,204bは,倍速クロックかつDDRサンプリングされるので4ビットのパラレル信号が得られる。図11−1、図11−2では、サンプリングしている同期信号が45°遅れの遅延差があるので、それぞれのパラレル信号のビット値は、たすぎがけに45°位相ごとのサンプリングデータを表していることになる。
最終的に8ビットの位相位置を示すパラレル信号として編集するが、このときビット毎にマージ(marge:一つにまとめる)する回路で構成する。また、最終的に検出している位相位置は45°遅れた遅延信号の位相位置を示しているので、45°前の位置に補正している。これはビットシフト回路で実現できる。
また、図10の同期化装置101は位相調整回路214を備えている。実際の装置では、製作および生産個体ごとに機械的、電気的に検知時間と、機械位置の関係が固定的にばらつく場合がある。
これは組立て誤差などに起因するものや、機械の経年変化で微小に移動するもので、固定な偏差(オフセット)として扱うことが可能である。このような個体別の最適な画像書き込み開始位置を確保するため、同期検知信号から電気的に検出した位相位置と、実際の機械装置上の像面の書き込み位置との偏差(オフセット)量の補正を、個体ごとに補正する。外部からの設定信号により、検出位置に比して出力するクロックの位相位置を前後に位相ステップ単位でずらせて選択できる機能を提供する。ずらせるステップ数はシステムによりさまざまに構成しても良い。
また、外部からのずらし量の設定は、ハード信号でも良いし、CPUなどから設定されるレジスタ値として設定できるように構成しても良い。
図10の構成では、同期検知信号の遅延機能、DDRサンプリングのデシリアライザー回路を2個使うこと以外、他の図3、図7の構成と動作に変わりなく、基準クロックの1/8周期の精度での位相位置の検出と、最適な同期化クロックを出力することができる。
次に、従来における多相クロックを用いた同期化回路例および一般的なプログラマブルロジックLSIの構成例について説明する。
多相クロックを用いた同期化回路の典型的な回路構成は、図12に示すとおり、多相クロック(0°、90°、180°、270°)のそれぞれでFF(フリップフロップ)回路301〜312でラッチされる。ラッチされた同期検知信号BDについて、最初に有効な同期検知信号BDがアサート(この場合はLow論理からHigh論理のエッジ)されたことをORゲート回路313で検知する。この検知された信号をFF回路314〜319、AND回路320に入力し、マルチプレクサ321〜324を経由させる。上記検知結果を、ワンショットを発生させその時点で各位相のクロックでラッチされた同期検知信号(BD)の値を最終段のラッチ回路325〜328に転送し、保持する。
フリップフロップ回路は、ロジックを同期させるのに用いるバイナリシフトレジスタで、クロックサイクル間の論理状態を保存する。フリップフロップ回路は、各クロックエッジにおいて、入力の1または0の値を受け取り、次のクロックエッジまでの値を一定に保持する。
保持結果は、どの位相のクロックが同期検知信号(BD)の有効エッジに最も近かったかを示す信号となり、採択するクロックの選択信号となる。
図13は、プログラマブルロジックLSIの単位セルを示す回路図である。この図13では、一般的なプログラマブルロジックLSIの単位セルの概略構成を示している。図13における論理ブロックは、LUT(ルックアップテーブル)401〜404とFF(フリップフロップ)回路405〜412の2つの基本部分、およびマルチプレクサからなる。この積和論理回路は、LUTと呼ばれるRAM回路によってマッピングされる。
一般的にはLUTを経由する回路を配置すると、FF(フリップフロップ)の動作速度に比べて数分の一に落ちるとされている。プログラマブルロジックLSIでは、できるだけ、近接した単位セルを使用し近傍にマッピングすることでより速い動作速度が得られる。しかし、カスタム設計可能なASICデバイスに比べて実用設計上、配置、布線が収束可能な速度は低いとされる。
しかしながら、近年のプログラマブルロジックデバイス(PLD)は集積化が進んでいる。例えば、入出力セル部に専用に部分固定配置されたデシリアライザー回路や、デジタルディレイ回路を備え、それらを機能部分として利用し布線することでより高速なサンプリング回路を実現することができる。また、高周波サンプリングクロックの生成や、多相クロック生成のために、部分固定された専用のPLL回路またはDLL回路ブロックを備えている。それらを機能部分として利用し布線することで、複数の位相タップを備える多相クロック生成回路や逓倍クロック生成回路を実現することができる。
上述した実施の形態によれば、プログラマブルロジックLSIデバイスでの回路実装において、高速化、高精度化が可能な位相検出回路の構成を提供できる。また、同期検知信号と精密に位相同期した描画クロックが生成可能となり、スキャン毎の描画開始位置ズレの少ない、高品質の描画が可能となる。
また、PLDにおいて、専用固定回路としてダイ(LSIチップ)に埋め込まれた(ビルトインされた)シリアライザー(シリアル/パラレル変換)回路と同じく専用固定回路の逓倍PLL回路を組み合わせて位相位置検出回路を構成する。これにより、ピクセルクロック(描画基本クロック)の周期未満の高精度の時間位置で、同期検知信号の位相位置を検出し、最も位相の近いクロックをPLL位相タップから選択し、同期検知信号に正確かつ精密に同期したピクセル(画素)クロックを得ることができる。
また、PLDにおいて、デシリアライザー(シリアル/パラレル変換)回路をDDR(ダブルデータレート)モードで動作させる(PLLの高周波クロックの両エッジで信号を取り込む)構成とする。これによりサンプリングクロックの周期より小さい時間精度で、同期検知信号の位相位置の検出が可能となる。また、複数の多相タップを出力可能なPLL回路と、その入力部にデジタル遅延回路を布線することで、サンプリングクロックの周期より小さい位相間隔の多相クロックが生成可能となる。この結果、同期検知信号のエッジに精密に同期したピクセル(画素)クロックの供給を行うことができる。
また、PLDにおいて、複数のデシリアライザー回路と、その入力にデジタル遅延回路を布線し、その遅延時間をサンプリングクロックの周期より小さく設定する。これにより、より高精度なエッジ位置の検出が可能となり、結果、同期検知信号のエッジに精密に同期したピクセル(画素)クロックの供給を行うことができる。
したがって、本実施の形態の同期化装置101についてまとめると、多相クロックによる、同期信号の位相タイミング検出ならびに同期化の処理に際して、下記のようになる。第1に、PLDにおいて、通常LUT(ルックアップテーブル)で実現され高い周波数での動作するように回路マッピングすることが困難な積和論理回路を使用せず、高速で動作することが保障されているデシリアライザー回路で構成する。このため、同期検知信号の開始位置検出エッジをパラレル信号として、サンプリングクロックより低い周波数で動作する検出回路を構成することで、より高速なクロックで同期検知信号をサンプリングできる。
第2に、PLDにおいて、ビルトイン(部分固定配置された)されたPLL回路の位相タップ数の制限以上の精度を得るために、PLL回路とさらにビルトインのデジタル遅延回路を組み合わせてさらに多くの多相クロックを生成できる回路を構成する。
要するに、部分固定配置、ビルトインされ、高速動作するデシリアライザー回路204を同期化回路の部分機能とする。これによりPLDにおける高速化に適した回路構成になる。また、ビルトインされたPLL回路が出力できる位相タップ数以上の分解能で位相検出と同期化を行うために、クロック入力部に備わるデジタルディレイ回路を使うことで上記位相タップ未満の遅延タップを生成する。これによって、さらに高精度な同期化回路が構成できる。
ところで、本実施の形態の同期化装置101で実行されるプログラムは、ROM106等に予め組み込まれて提供される。また、上記プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
さらに、本実施の形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態で実行されるプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)105が上記ROM106からプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上述してきた実施の形態は本発明を実現するための一例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図しない。これらの新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。また、これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 多相クロック生成部
11 高周波発生部
12 信号変換部
13 エッジ検出部
14 データ制御部
15 データ保持部
16 位相選択信号生成部
17 画素クロック出力部
101 同期化装置
105 CPU
106 ROM
107 RAM
201 ピクセル基準クロック入力部
202 多相クロック生成部
203 逓倍サンプリングクロック生成部(高周波発生部)
204 デシリアライザー回路(信号変換部)
205 エッジ判定回路(エッジ検出部)
206 データ取り込み制御部(データ制御部)
207〜209 ラッチ(データ保持部)
210 位相選択信号生成回路
211 描画クロック選択回路(画素クロック出力部)
212 デジタル微小ディレイ(遅延クロック生成部)
213a,213b デジタルディレイ(信号遅延部)
214 位相調整回路(調整部)
特許第4194430号公報

Claims (13)

  1. 基準クロックから複数個の多相クロックを生成する多相クロック生成部と、
    前記基準クロックに同期して、所定の倍率に逓倍された高周波クロックを発生する高周波クロック発生部と、
    同期検知信号を前記高周波クロックによりサンプリングし、サンプリングした信号を所定のビット数のパラレル信号に変換する信号変換部と、
    前記パラレル信号を、所定の周波数のクロック信号でサンプリングし、連続するパラレル信号を保持するデータ保持部と、
    前記パラレル信号のエッジを検出するエッジ検出部と、
    前記エッジを検出した場合に、前記パラレル信号の取り込みを制御し、前記エッジの遷移位置を示すパラレル信号を描画走査の終了まで保持するデータ制御部と、
    前記パラレル信号から、前記多相クロックのうち、前記エッジに最も近い位相を有する画素クロックを出力する画素クロック出力部と、
    を備えることを特徴とする同期化装置。
  2. 前記エッジ検出部は、前記パラレル信号の全てのビットが0または1であるかの論理値から、当該パラレル信号が前記エッジを有するか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の同期化装置。
  3. 前記信号変換部は、前記高周波クロックの前縁と後縁の両方のクロックエッジで入力信号をサンプリングし、画素周波数に比して逓倍数の2倍のビット数を有するパラレル信号を出力することを特徴とする請求項1または2に記載の同期化装置。
  4. 前記信号変換部は、プログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定された回路を有し、他の回路とともに布線されること特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の同期化装置。
  5. 前記基準クロックは、回路または装置の外部から直接入力され、またはプログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定されたフェーズロックドループ回路から供給され、またはディレイロックドループクロック生成回路から供給され、他の回路とともに布線されること特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の同期化装置。
  6. 前記多相クロック生成部は、複数の位相タップ出力を備えるフェーズロックドループ回路、またはディレイロックドループクロック生成回路を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の同期化装置。
  7. 前記多相クロック生成部は、プログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定され、複数の位相タップ出力を備えるフェーズロックドループ回路またはディレイロックドループクロック生成回路を含むことを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の同期化装置。
  8. 前記多相クロック生成部は、前記フェーズロックドループ回路または前記ディレイロックドループクロック生成回路が1個または複数個と、遅延クロックを生成する遅延クロック生成部と、を有し、
    前記遅延クロック生成部は、ディレイロックドループ回路で構成され、入力された基準クロックと、当該基準クロックが前記ディレイロックドループ回路で遅延された遅延クロックが、それぞれ異なるフェーズロックドループ回路に入力され、前記遅延クロック生成部の遅延量は、前記フェーズロックドループ回路の隣接する位相タップ出力の位相差以下のデジタル遅延量に設定されることを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の同期化装置。
  9. 前記多相クロック生成部は、プログラマブルロジックデバイスの内部に部分的に固定される遅延クロック生成部を有し、他の回路と併せて布線されていることを特徴とする請求項8に記載の同期化装置。
  10. 外部から位相ステップを調整する調整部を備え、
    前記画素クロック出力部は、検出したエッジの位相位置から、前記調整部に設定された位相ステップ分の前または後ろの位相を有するクロックを出力することを特徴とする請求項1〜9の何れか一つに記載の同期化装置。
  11. 前記信号変換部を複数個備え、前記複数個の信号変換部それぞれの信号入力に、同期検知信号を遅延させる信号遅延部が接続され、前記信号遅延部の遅延量は、サンプリングクロックの周期未満の時間に設定され、複数のパラレル信号を併せて、前記エッジ検出部の入力とすることを特徴とする請求項1〜10の何れか一つに記載の同期化装置。
  12. 基準クロックから複数個の多相クロックを生成する多相クロック生成工程と、
    前記基準クロックに同期して、所定の倍率に逓倍された高周波クロックを発生する高周波クロック発生工程と、
    同期検知信号を前記高周波クロックによりサンプリングし、サンプリングした信号を所定のビット数のパラレル信号に変換する信号変換工程と、
    前記パラレル信号を、所定の周波数のクロック信号でサンプリングし、連続するパラレル信号を保持部に保持するデータ保持工程と、
    前記パラレル信号のエッジを検出するエッジ検出工程と、
    前記エッジを検出した場合に、前記パラレル信号の取り込みを制御し、前記エッジの遷移位置を示すパラレル信号を描画走査の終了まで保持するデータ制御工程と、
    前記パラレル信号から、前記多相クロックのうち、前記エッジに最も近い位相を有する画素クロックを出力する画素クロック出力部と、
    を含むことを特徴とする同期化方法。
  13. 基準クロックから複数個の多相クロックを生成する多相クロック生成ステップと、
    前記基準クロックに同期して、所定の倍率に逓倍された高周波クロックを発生する高周波クロック発生ステップと、
    同期検知信号を前記高周波クロックによりサンプリングし、サンプリングした信号を所定のビット数のパラレル信号に変換する信号変換ステップと、
    前記パラレル信号を、所定の周波数のクロック信号でサンプリングし、連続するパラレル信号を保持部に保持するデータ保持ステップと、
    前記パラレル信号のエッジを検出するエッジ検出ステップと、
    前記エッジを検出した場合に、前記パラレル信号の取り込みを制御し、前記エッジの遷移位置を示すパラレル信号を描画走査の終了まで保持するデータ制御ステップと、
    前記パラレル信号から、前記多相クロックのうち、前記エッジに最も近い位相を有する画素クロックを出力する画素クロック出力ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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