JP6638743B2 - 回収装置、分解装置、回収方法及び分解方法 - Google Patents
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Description
アルカリ金属フッ化物からアルカリ金属を得るアルカリ金属の回収装置であって、
アルカリ金属を回収する回収極と、
前記回収極に対向する対極と、
非水系溶媒を含み前記回収極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体を収容する収容部と、を備え、
前記対極及び前記対極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、
少なくとも前記対極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記回収極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記アルカリ金属フッ化物を分解させ、前記回収極で前記アルカリ金属を回収するものである。
アルカリ金属フッ化物を分解するアルカリ金属フッ化物の分解装置であって、
アルカリ金属フッ化物の分解を担う分解極と、
前記分解極に対向する対極と、
非水系溶媒を含み前記分解極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体を収容する収容部と、を備え、
前記分解極及び前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、
少なくとも前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記分解極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記分解極側で前記アルカリ金属フッ化物を分解させるものである。
アルカリ金属を回収する回収極と、前記回収極に対向する対極と、非水系溶媒を含み前記回収極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体と、を利用し、アルカリ金属フッ化物からアルカリ金属を回収する回収方法であって、
前記対極及び前記対極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、少なくとも前記対極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記回収極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記対極側で前記アルカリ金属フッ化物を分解させ、前記回収極で前記アルカリ金属を回収する電圧印加工程、を含むものである。
アルカリ金属フッ化物の分解を担う分解極と、前記分解極に対向する対極と、非水系溶媒を含み前記分解極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体と、を利用し、アルカリ金属フッ化物を分解するアルカリ金属フッ化物の分解方法であって、
前記分解極及び前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物が含まれ、少なくとも前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記分解極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記分解極側で前記アルカリ金属フッ化物を分解させる電圧印加工程、を含むものである。
本実施形態で説明するアルカリ金属回収装置は、アルカリ金属フッ化物からアルカリ金属を得るアルカリ金属の回収装置である。この回収装置は、アルカリ金属元素の金属を回収するものとしてもよいし、アルカリ金属元素のイオンを回収するものとしてもよい。このアルカリ金属回収装置は、アルカリ金属フッ化物を分解させるアルカリ金属フッ化物の分解装置としても機能する。アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムなどが挙げられる。本実施形態では、説明の便宜のため、リチウムを主として説明する。アルカリ金属回収装置は、収容部と、回収極と、対極と、イオン伝導媒体と、加熱部とを備える。このアルカリ金属回収装置は、回収極と対極との間に電圧を印加することによりアルカリ金属フッ化物を分解させ、回収極でアルカリ金属を回収する装置である。また、この回収装置は、アルカリ金属フッ化物を分解するアルカリ金属フッ化物の分解装置としてみた場合、対極(分解極)と回収極(対極)との間に電圧を印加することにより分解極側でアルカリ金属フッ化物を分解させる装置である。
本実施形態で説明するアルカリ金属の回収方法は、上述したアルカリ金属回収装置を用いて行うものとしてもよい。このアルカリ金属の回収方法は、アルカリ金属を回収する回収極と、回収極に対向する対極と、非水系溶媒を含み回収極と対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体と、を利用し、アルカリ金属フッ化物を分解しアルカリ金属を回収するものである。この回収方法において、対極及び対極が接触しているイオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、少なくとも対極が接触しているイオン伝導媒体にはハロゲン間化合物が含まれているものとする。この回収方法は、回収極と対極との間に電圧を印加することにより対極側でアルカリ金属フッ化物を分解させ、回収極でアルカリ金属を回収する電圧印加工程を含む。
本実施形態で説明するアルカリ金属フッ化物の分解装置は、アルカリ金属フッ化物を分解させる装置である。この分解装置は、アルカリ金属フッ化物の分解を担う分解極と、分解極に対向する対極と、イオン伝導媒体を収容する収容部と、を備えている。イオン伝導媒体は、非水系溶媒を含み分解極と対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するものである。この装置では、分解極及び分解極が接触しているイオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、少なくとも分解極が接触しているイオン伝導媒体にはハロゲン間化合物が含まれている。この装置では、分解極と対極との間に電圧を印加することにより分解極側でアルカリ金属フッ化物を分解させる。この分解装置は、上述したアルカリ金属の回収装置の対極が分解極であり、回収極が対極であるものとすれば、上述したものと同じ構成を採用することができる。この分解装置の対極では、アルカリ金属を回収するものとしてもよい。また、分解対象のアルカリ金属フッ化物は、分解極に含まれていてもよいし、イオン伝導媒体に含まれていてもよい。
この分解方法は、アルカリ金属フッ化物の分解を担う分解極と、分解極に対向する対極と、非水系溶媒を含み分解極と対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体と、を利用し、アルカリ金属フッ化物を分解させるものである。この分解方法において、分解極及び分解極が接触しているイオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、少なくとも分解極が接触しているイオン伝導媒体にはハロゲン間化合物が含まれているものとする。そして、この分解方法は、分解極と対極との間に電圧を印加することにより分解極側でアルカリ金属フッ化物を分解させる電圧印加工程を含む。この電圧印加工程は、上述したアルカリ金属の回収方法と同様の内容を採用することができる。
LiF(高純度化学製)と、導電材としてのカーボンブラック(東海カーボン製TB5500)と、結着材としてのポリテトラフルオロエチレン(PTFE,ダイキン工業製F−104)とを質量比で、 35:55:10の割合でメノウ乳鉢により乾式混合して電極合材を作製し、 その合材10.6mgをチタンメッシュ(ニラコ製,80メッシュ)に圧着したものを対極(分解極,正極)とした。 イオン伝導媒体は、支持塩としてのリチウムビストリフルオロメタンスルホニルアミド(LiTFSA,関東化学製)と非水系溶媒としてのプロピレンカーボネート(PC,キシダ化学製)とを含む0.15mol/Lの非水系電解液とし、電解液15mLに臭化沃素(アルドリッチ製)14mgを溶解したものを用いた。 本城金属の金属リチウムを回収極(対極,負極)として電気化学装置(図2参照)を作製した。 北斗電工の充放電装置(HJ1001SM8A)を用いて25℃にて0.04mA(合材重量あたり10mA/g)の電流で4.8Vまで電圧を印加(充電)し、LiFを分解させた。
臭化沃素を含まない電解液を用いた以外は実施例1と同様の構成とした電気化学装置を比較例1とした。
電極合材を12.6mgとし、 臭化沃素の代わりに塩化沃素13mgを用いた以外は実施例1と同様の構成とした電気化学装置を実施例2とした。
塩化沃素を含まない電解液を用いた以外は実施例2と同様の構成とした電気化学装置を比較例2とした。
電極合材を33.7mgとし、 臭化沃素を22.6mg、 電解液溶媒にエチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)との体積比1:1の混合溶媒を用いた以外は実施例1と同様の構成とした電気化学装置を実施例3とした。実施例3では、終止電圧を4.2Vとした。 図7は、実施例3のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例3では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、12.18mAhである。実施例3では、添加したすべてのIBrが反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.0227/206.8×268000=2.94mAhと計算される。実施例3では、終了時の容量が11mAhであるので、ハロゲン間化合物を超える分解反応が行われており、図1に示したサイクルが4回ほど繰り返されたものと推察された。
電極合材を22.6mgとし、 塩化沃素を14.0mg、 電解液溶媒にジメチルスルホキシド(DMSO)を用いた以外は実施例2と同様の構成とした電気化学装置を実施例4とした。実施例4では、終止電圧を4.1Vとした。 図8は、実施例4のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例4では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、8.17mAhである。実施例4では、添加したすべてのIClが反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.014/162.35×268000=2.31mAhと計算される。実施例4では、終了時の容量が14.3mAhであるので、ハロゲン間化合物を超える分解反応が行われており、図1に示したサイクルが複数回、繰り返されたものと推察された。
正極にカーボンペーパー(東レ製TGP−H−060)、電解液に0.15mol/LのLiTFSA/DMSOの15mLに塩化沃素22.8mgを溶解したものを用い、電解液中にLiF(高純度化学製)23.2mg懸濁させた構成(図3参照)とした電気化学装置を実施例5とした。実施例5では、25℃、電流0.05mAで4.1Vまで充電した。図9は、実施例5のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例5では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、23.9mAhである。実施例5では、添加したすべてのIClが反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.0227/162.35×268000=3.75mAhと計算される。実施例5では、終了時の容量が14mAhであるのでハロゲン間化合物を超える分解反応が行われており、図1に示したサイクルが複数回、繰り返されたものと推察された。
電極合材を24.6mgとし、 臭化沃素を16.8mg、 電解液溶媒にスルホラン(アルドリッチ製)を用いた以外は実施例1と同様の構成とした電気化学装置を実施例6とした。実施例6では、終止電圧を4.8Vとした。 図10は、実施例6のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例6では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、8.89mAhである。実施例6では、添加したすべてのIBrが反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.0168/206.8×268000=2.18mAhと計算される。実施例6では、終了時の容量が11mAhであるので、ハロゲン間化合物を超える分解反応が行われており、図1に示したサイクルが複数回、繰り返されたものと推察された。
正極にカーボンペーパー(東レ製TGP−H−060)、電解液に0.15mol/LのLiTFSA/スルホランの15mLに三塩化沃素23.5mgを溶解したものを用い、電解液中にLiFを25.2mg懸濁させた構成(図3参照)とした電気化学装置を実施例7とした。実施例7では、25℃、電流0.05mAで4.9Vまで充電した。図11は、実施例7のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例7では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、26.04mAhである。実施例7では、添加したすべてのICl3が反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.0235/466.5×268000=1.35mAhと計算される。実施例7では、終了時の容量が14mAhであるのでハロゲン間化合物を超える分解反応が行われており、図1に示したサイクルが複数回、繰り返されたものと推察された。
沃素13mgを含む電解液を用いた以外は実施例7と同様の構成とした電気化学装置を比較例3とした。比較例3では、終止電圧を4.8Vとした。 図12は、比較例3のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。比較例7では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、26.04mAhである。比較例3では、添加したすべてのl2が反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.013/254×268000=1.37mAhと計算される。比較例3では、終了時の容量が0.2mAhであり、ほとんどLiFを分解することができなかった。
LiF(高純度化学製)とカーボンブラック(東海カーホ゛ン製TB5500)とPTFE(ダイキン工業製F−104)とを質量比で35:55:10の割合でメノウ乳鉢により乾式混合して電極合材を作製し、 その合材22.7mgをチタンメッシュ(ニラコ製80メッシュ)に圧着したものを正極とした。 電解液はLiTFSA(関東化学)とスルホランを含む0.15mol/Lの電解液であり、電解液15mLに臭化沃素(アルドリッチ製)26.34mgを溶解したものを用いた。負極に以下のものを用いた。チタン酸リチウム(石原産業製)とカーボンブラック(東海カーボン製TB5500)とPTFE(ダイキン工業製F−104)とを質量比で77:20:3の割合でメノウ乳鉢により乾式混合して電極合材を作製した。その合材32.3mgを白金メッシュ(ニラコ製80メッシュ)に圧着して負極とした。25℃、電流0.05mAで2.7Vまで電圧を印加(充電)し、LiFを分解させた。この実施例8では、LiFを分解したLiイオンが負極のチタン酸リチウムに吸蔵される。
NaF(高純度化学製)とカーボンブラック(東海カーボン製TB5500)とPTFE(ダイキン工業製F−104)とを質量比で35:55:10の割合でメノウ乳鉢により乾式混合して電極合材を作製した。その合材10.5mgをチタンメッシュ(ニラコ製80メッシュ)に圧着したものを正極とした。電解液は、ナトリウムヘキサフルオロホスフェート(NaPF6,キシダ化学製)とスルホランを含む0.3mol/Lの電解液であり、電解液15mLに臭化沃素(アルドリッチ製)30.3mgを溶解したものを用いた。実施例8と同様の負極を用いた。実施例9では、25℃、電流0.05mAで3.3Vまで電圧を印加(充電)し、NaFを分解させた。
正極にカーボンペーパー(東レ製TGP−H−060)、電解液に0.15mol/LのLiTFSA/フッ素化リン酸エステル(東ソーエフテック製)15mLに三塩化沃素27.1mgを溶解したものを用い、電解液中にLiF(高純度化学製)25.0mgを懸濁させたものとした以外は、実施例9と同様の構成としたものを実施例10とした。実施例10では、60℃、電流0.05mAで2.7Vまで電圧を印加(充電)し、LiFを分解させた。図15は、実施例10のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例10では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、25.8mAhである。実施例10では、添加したすべてのICl3が反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.0271/466.5×268000=1.56mAhと計算される。実施例10では、終了時の容量が1.7mAhであるので、ハロゲン間化合物と同程度の分解反応が行われたものと推察された。
正極にカーボンペーパー(東レ製TGP−H−060)、電解液に0.15mol/LのLiTFSA/イオン液体(関東化学製DEMETFSA)の15mLに塩化沃素19.1mgを溶解したものを用い、電解液中にLiF(高純度化学製)31.7mgを懸濁させた以外は、実施例8と同様の構成としたものを実験例11とした。実施例11では、60℃、電流0.05mAで2.0Vまで電圧を印加(充電)し、LiFを分解させた。図16は、実施例11のLiFの分解での電気容量と電圧との関係図である。実施例11では、含まれるLiFの量から計算される理論的な電気容量は、32.7mAhである。実施例11では、添加したすべてのIClが反応に関与すると、理論的なハロゲン間化合物の電気容量は、0.0191/162.35×268000=3.15mAhと計算される。実施例11では、終了時の容量が0.95mAhであるので、ハロゲン間化合物を使い切る前に分解反応が終了したと推察された。
実施例1〜11、比較例1〜3の電解液組成、分解対象、分解温度、理論容量などを表1にまとめた。また、以下にハロゲン間化合物によるLiF分解の検証をおこなった。ハロゲン間化合物を0.2mmol溶解したDMSO溶液5mLにLiF35mgを懸濁させ、60℃にて72h保持し、その後、その濾液を分析した。ハロゲン間化合物として、IBr、ICl、ICl3を用い、比較例として、無添加及びI2を添加したものを測定した。得られた濾液は、プラズマ発光分析(東レリサーチセンターにて実施)及び核磁気共鳴(NMR,日本電子社製JNM−ECA500)により評価した。図17は、濾液に溶け出したリチウム量の検出結果である。図18は、ICl−DMSO溶液を用いたときの濾液の7Li−NMRスペクトルである。図19は、ICl−DMSO溶液を用いたときの濾液の19F−NMRスペクトルである。図17に示すように、ハロゲン間化合物を用いた溶液では、LiFからLiが多く溶出することがわかった。また、NMRの結果より、濾液中にLiとFとが溶出していることが確認された。この理由は、例えば、電解液の非水溶媒とハロゲン間化合物とがハロゲン間化合物のハロゲン原子間に電荷の偏りが生じ、これによりLiFが分解できるようになるものと推察された。
Claims (13)
- アルカリ金属フッ化物からアルカリ金属を得るアルカリ金属の回収装置であって、
アルカリ金属を回収する回収極と、
前記回収極に対向する対極と、
非水系溶媒を含み前記回収極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体を収容する収容部と、を備え、
前記対極及び前記対極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、
少なくとも前記対極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記回収極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記アルカリ金属フッ化物を分解させ、前記回収極で前記アルカリ金属を回収する、回収装置。 - 前記ハロゲン間化合物は、IBr、ICl及びICl3のうち1以上である、請求項1に記載の回収装置。
- 前記イオン伝導媒体は、硫黄と酸素との二重結合を1以上有する含硫黄有機化合物、カーボネート系溶媒、フッ素化リン酸エステル及びイオン液体のうち1以上の前記非水系溶媒を含む、請求項1又は2に記載の回収装置。
- 前記回収極は、金属アルカリ電極、炭素質材料電極及びチタン酸アルカリ電極のうち1以上である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の回収装置。
- 前記アルカリ金属フッ化物は、LiF、NaF及びKFのうち1以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の回収装置。
- 請求項1〜5のいずれか1項に記載のアルカリ金属の回収装置であって、
前記イオン伝導媒体を100℃以下の範囲で加熱する加熱部、を備えた回収装置。 - アルカリ金属フッ化物を分解するアルカリ金属フッ化物の分解装置であって、
アルカリ金属フッ化物の分解を担う分解極と、
前記分解極に対向する対極と、
非水系溶媒を含み前記分解極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体を収容する収容部と、を備え、
前記分解極及び前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、
少なくとも前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記分解極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記分解極側で前記アルカリ金属フッ化物を分解させる、分解装置。 - アルカリ金属を回収する回収極と、前記回収極に対向する対極と、非水系溶媒を含み前記回収極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体と、を利用し、アルカリ金属フッ化物からアルカリ金属を回収する回収方法であって、
前記対極及び前記対極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物を含み、少なくとも前記対極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記回収極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記対極側で前記アルカリ金属フッ化物を分解させ、前記回収極で前記アルカリ金属を回収する電圧印加工程、
を含む回収方法。 - 前記電圧印加工程では、前記イオン伝導媒体を25℃以上100℃以下の範囲で加熱して電圧を印加する、請求項8に記載の回収方法。
- 前記電圧印加工程では、前記ハロゲン間化合物としてIBr、ICl及びICl3のうち1以上を用いる、請求項8又は9に記載の回収方法。
- アルカリ金属フッ化物の分解を担う分解極と、前記分解極に対向する対極と、非水系溶媒を含み前記分解極と前記対極との間に介在しアルカリ金属イオンを伝導するイオン伝導媒体と、を利用し、アルカリ金属フッ化物を分解するアルカリ金属フッ化物の分解方法であって、
前記分解極及び前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体のうち少なくとも一方にはアルカリ金属フッ化物が含まれ、少なくとも前記分解極が接触している前記イオン伝導媒体にはハロゲン間化合物(フッ素を含むものを除く)が含まれており、
前記分解極と前記対極との間に電圧を印加することにより前記分解極側で前記アルカリ金属フッ化物を分解させる電圧印加工程、
を含む分解方法。 - 前記電圧印加工程では、前記イオン伝導媒体を25℃以上100℃以下の範囲で加熱して電圧を印加する、請求項11に記載の分解方法。
- 前記電圧印加工程では、前記ハロゲン間化合物としてIBr、ICl及びICl3のうち1以上を用いる、請求項11又は12に記載の分解方法。
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