JP6637388B2 - 重ね合わせシート及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2枚のシートが重ね合わされた重ね合わせシートに関し、特に、一方のシートに分離部が分離可能に区画形成され、他方のシートに切り離し線が形成されてなる重ね合わせシートに関する。
従来より、配送物を配送する場合、配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が印字された配送伝票が用いられ、配送情報が印字された配送伝票が配送物に貼付され、配送伝票に印字された配送情報に従って配送物が配送先に配送されている。
このような配送伝票としては、配送物に貼付される伝票片に、配送物が配送先に配送された後に配送業者が持ち帰る配達票が分離可能に区画形成されているものが用いられている。この配送伝票を用いた場合、配送物が配送先に配送されると、配達票に受領印が押下され、配達票が伝票片から分離されて配送業者によって持ち帰られることにより、配送物が配送先に配送されたことが管理されることになる。
上述したように配達票を伝票片から分離して持ち帰るためには、伝票片のうち配達票となる部分が配送物に貼付されていない状態としておく必要がある。そこで、伝票片のうち配達票となる部分のみ接着層を設けず、それにより、伝票片が配送物に貼付された後においても配達票のみを配送物から離脱可能としている。
また、このような伝票片から配達票が分離可能な構成において、伝票片のうち配達票となる部分のみ接着層を設けない構成とするとともに、伝票片が配送物に貼付される前の状態にて伝票片に剥離可能に貼着されている剥離台紙のうち、配達票に対向する領域を分離領域としてスリットによって分離可能に区画形成し、この分離領域の表裏に情報を表示した配送伝票が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された配送伝票においては、分離票となる配達票が分離可能に区画形成されるとともに一方の面の配達票を除いた領域に接着層が設けられた伝票片に、接着層によって剥離台紙が剥離可能に貼着された構成において、剥離台紙の配達票に対向する領域に、一方向の両端部のみが接着層に対向した分離領域がスリットによって分離可能に区画形成されている。そのため、分離領域のうち接着層に対向しない領域に情報を表示しておき、伝票片を剥離台紙から剥離して配送物に貼付する際に、分離領域を剥離台紙から分離して伝票片に貼着されたままの状態とすることで、その後、伝票片から配達票を分離した際、分離領域に表示された情報を配送物の配送先に通知することができる。
ここで、上述した配達票のように伝票片から分離可能な分離部を有するものにおいては、分離部の角部に、いわゆるコーナーカット部として例えば三角形の孔部を形成しておき、その孔部を摘み代として分離部を容易に分離可能としているものが多く、特許文献1に開示されたものにおいても、そのような構成が採用されている。
特許第5053142号公報
上述したように、特許文献1に開示された配送伝票においては、分離部となる配達票が分離可能に区画形成されるとともに一方の面の配達票を除いた領域に接着層が設けられた伝票片に、接着層によって剥離台紙が剥離可能に貼着された構成において、剥離台紙の配達票に対向する領域に、一方向の両端部のみが接着層に対向した分離領域がスリットによって分離可能に区画形成されている。そのため、前記一方向に直交する方向の分離領域の長さが分離部よりも短い場合、上記のように分離部の角部に孔部を形成すると、剥離台紙から分離領域を分離するためのスリットの一部がこの孔部に対向する場合がある。
ここで、上述したように、2枚のシートが重ね合わされて構成される重ね合わせシートにおいては、重ね合わされた後にその表裏から刃型が当てられることで、上述したような配達票等の分離部や剥離台紙の分離領域を分離するためのスリット等の切り離し線が形成されることになる。そのため、2枚のシートが重ね合わされる前に分離部の角部に孔部が形成される等というように、2枚のシートに切り離し線がそれぞれ形成される際に、分離部の角部に孔部が既に形成されている場合、孔部に対向する領域においては、スリット等の切り離し線を形成するために孔部とは反対側から刃型を当てると、孔部が形成されていないシートの孔部に対向する領域が孔部に入り込むように湾曲し、それにより、切り離し線を形成するために刃型によってシートに加わる圧力が弱まり、切り離し線を確実に形成することができなくなってしまうという問題点がある。
本発明は、上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、分離部が第1の切り離し線によって分離可能に区画形成された第1のシートと、第2の切り離し線が形成された第2のシートとが重ね合わされた重ね合わせシートにおいて、第2の切り離し線の一部が、分離部が第1のシートから分離される際の分離開始端の近傍の領域に対向するように形成されている場合であっても、分離部を第1のシートから分離しやすくしながらも、第2の切り離し線を確実に形成することができる重ね合わせシートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、
分離部が第1の切り離し線によって分離可能に区画形成され、前記分離部の分離開始端に隣接する領域に前記第1の切り離し線に繋がった孔部を有する第1のシートと、
前記第1のシートに重ね合わされ、該重ね合わせ状態において前記孔部にその一部が対向するように形成された第2の切り離し線を具備する第2のシートとを有し、
前記第2の切り離し線は、前記孔部に対向する部分を含む第1の領域と、それ以外の第2の領域とに分割され、前記第1の領域と前記第2の領域とのいずれか一方の前記分割された端部に、前記第1の領域と前記第2の領域とのうち他方の前記分割された端部からの延長線と交差する切り込み部を有する。
上記のように構成された本発明においては、分離部を第1のシートから分離しやすくするための孔部が第1のシートに形成された状態にて第1のシートと第2のシートとが重ね合わされた後に、第1のシートと第2のシートとに第1の切り離し線と第2の切り離し線とをそれぞれ形成する際、第2の切り離し線のうち、孔部に対向する部分を含む第1の領域が既に形成されているため、刃型が当てられることで第2のシートの孔部に対向する領域が湾曲して第2の切り離し線が孔部に対向する領域に形成されなくなってしまうことがない。また、第2の切り離し線のうち第1の領域以外の第2の領域が、第1のシートと第2のシートとが重ね合わされた後に第2のシートに形成されることになるため、第1の領域と第2の領域とに位置ずれが生じる場合があるが、第1の領域と第2の領域とのいずれか一方の端部に、第1の領域と第2の領域とのうち他方の端部からの延長線と交差する切り込み部が設けられているため、第1の領域と第2の領域とに位置ずれが生じた場合であっても、第2の切り離し線を用いて第2のシートを破断する際、破断部分が第2の切り離し線から逸れていくことが回避される。
本発明によれば、第2のシートに形成された第2の切り離し線が、第1のシートに分離部を分離しやすくするために形成された孔部に対向する部分を含む第1の領域と、それ以外の第2の領域とに分割されているため、第1のシートと第2のシートとを重ね合わせる前に第1の領域を形成しておけば、第2の切り離し線の一部が、第1のシートに分離部を分離しやすくするために形成された孔部に対向するように形成されている場合であっても、分離部を第1のシートから分離しやすくしながらも、第2の切り離し線を確実に形成することができる。また、第1の領域と第2の領域とのいずれか一方の端部に、第1の領域と第2の領域とのうち他方の端部からの延長線と交差する切り込み部が設けられていることにより、第1の領域と第2の領域とに位置ずれが生じた場合であっても、第2の切り離し線を用いて第2のシートを破断する際、破断部分が第2の切り離し線から逸れていくことを回避できる。
本発明の重ね合わせシートの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図、(d)は(a)に示したC−C’断面図である。 図1に示した伝票片及び剥離台紙の構成を示す図であり、(a)は伝票片の剥離台紙との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙の伝票片との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片に形成されたコーナーカット部と剥離台紙に形成されたスリットとの関係を示す図である。 図1及び図2に示した配送伝票の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図1及び図2に示した配送伝票が配送物に貼付されるまでの使用方法を説明するための図であり、(a)は剥離台紙の納品書以外の部分が伝票片から剥離した状態における伝票片の裏面の構成を示す図、(b)は伝票片が配送物に貼付された状態を示す図である。 図1及び図2に示した配送伝票における第1の領域と第2の領域とによる作用を説明するための図である。 図1及び図2に示した配送伝票が配送物に貼付された後の使用方法を説明するための図であり、(a)は配送物に貼付された伝票片から配達票が分離されていく状態を示す図、(b)は配送物に貼付された伝票片から領収証、配達票及び貼付票が分離された後の状態を示す図である。 本発明の重ね合わせシートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は伝票片の剥離台紙との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙の伝票片との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片に形成されたコーナーカット部と剥離台紙に形成されたスリットとの関係を示す図である。 本発明の重ね合わせシートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は伝票片の剥離台紙との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙の伝票片との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片に形成されたコーナーカット部と剥離台紙に形成されたスリットとの関係を示す図である。 本発明の重ね合わせシートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図、(d)は(a)に示したC−C’断面図である。 図9に示した伝票片及び剥離台紙の構成を示す図であり、(a)は伝票片の剥離台紙との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙の伝票片との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片に形成されたコーナーカット部と剥離台紙に形成されたスリットとの関係を示す図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の重ね合わせシートの実施の一形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図、(d)は(a)に示したC−C’断面図である。図2は、図1に示した伝票片10及び剥離台紙20の構成を示す図であり、(a)は伝票片10の剥離台紙20との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙20の伝票片10との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片10に形成されたコーナーカット部15と剥離台紙20に形成されたスリット22との関係を示す図である。
本形態における重ね合わせシートは図1に示すように、長方形の伝票片10と剥離台紙20とが重ね合わされて貼着された配送伝票1である。なお、図1(d)においては、配送伝票1の積層構造をわかりやすくするために便宜上厚みを帯びて図示しているが、配送伝票1は実際には、図1(b),(c)に示すように、横方向から見た場合に積層構造がわからないほどのものである。
伝票片10は本願発明における第1のシートとなるものであって、図1及び図2(a)に示すように、長手方向の長さが剥離台紙20よりも短くなっており、領収証11と、本発明における分離部となる配達票12と、貼付票13とを有している。これら領収証11、配達票12及び貼付票13にはそれぞれ、この伝票片10が貼付される配送物の配送元及び配送先の住所や氏名あるいは名称等の配送情報が記入あるいは印字される配送情報表示領域11a,12a,13aが設けられており、配達票12にはさらに、配送物が配送先に届けられた際に受領印を押下するための押印領域12bが設けられている。領収証11、配達票12及び貼付票13の境界及び周囲には第1の切り離し線となるジッパー14aが形成されており、このジッパー14aによって領収証11、配達票12及び貼付票13がそれぞれ伝票片10から分離可能に区画形成されている。ジッパー14aは、例えば、長辺と短辺とが直角または鈍角を有して“ヘ”の字状に連結した複数の切り込みが並んで構成されているものが考えられる。また、配達票12の貼付票13側の1つの角部には、伝票片10が直角三角形の形状に切り抜かれてなる孔部となるコーナーカット部15がジッパー部14aに繋がって設けられている。
伝票片10の剥離台紙20との貼着面には、領収証11、配達票12及び貼付票13を除いた領域に、伝票片10の外周に沿って接着剤が塗工されることで接着層30が設けられている。
剥離台紙20は、本願発明における第2のシートとなるものであって、図1及び図2(b)に示すように、第2の切り離し線となるスリット22が形成されることで納品書21が分離可能に区画形成されており、伝票片10との貼着面においては、伝票片10に対向する領域のうち納品書21以外の全面に剥離剤が塗工されることで剥離層40が設けられている。納品書21は、領収証11、配達票12及び貼付票13に渡って対向するようにスリット22によって形成されている。納品書21は、剥離台紙20の短手方向の長さが、領収証11、配達票12及び貼付票13よりも若干短くなっており、それにより、配送伝票1の短手方向における、領収証11、配達票12及び貼付票13の両側の部分においては、接着層30の全ての領域が剥離層40に対向している。また、納品書21は、剥離台紙20の長手方向の長さが、領収証11と配達票12と貼付票13とを加えた長さよりも若干長くなっており、それにより、納品書21の長手方向にて対向する2つの端辺に並行する端部領域がそれぞれ、接着層30と対向している。また、納品書21には、剥離台紙20の長手方向のうち貼付票13に対向する側の端部領域において、貼付票13に対向する領域に納品書21の端辺に並行してミシン目23が形成されており、それにより、納品書21は、ミシン目23を破断することで、接着層30と対向する端部領域が切り離し可能となっている。また、納品書21には、剥離台紙20の長手方向のうち領収証11に対向する側の端部領域においても、接着層30に対向しない領域に納品書21の端辺に並行してミシン目24が形成されており、それにより、納品書21は、ミシン目24を破断することで、接着層30と対向する端部領域が切り離し可能となっている。また、スリット22は、剥離台紙20に伝票片10が貼着された場合にコーナーカット部15に対向する第1の領域22aと、それ以外の第2の領域22bとに分割されている。第1の領域22aは、図2(c)に示すように、コーナーカット部15に対向する部分を含む長さとなっており、図2(b),(c)中上側の端部に切り込み部となる2つの斜め切り込み25aが設けられている。2つの斜め切り込み25aは、第1の領域22aの一方の端部から第1の領域22aが延びる方向に対してそれぞれ左右斜めに向かって開いており、それにより、第2の領域22bの斜め切り込み25aに対向する端部からの延長線と交差するものとなっている。また、第2の領域22bは、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部に対向する端部に、斜め切り込み25aと同様の切り込み部となる2つの斜め切り込み25bが設けられている。2つの斜め切り込み25bは、第2の領域22bの端部から第2の領域22bが延びる方向に対してそれぞれ左右斜めに向かって開いており、それにより、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部からの延長線と交差するものとなっている。
以下に、上記のように構成された配送伝票1の製造方法について説明する。
図3は、図1及び図2に示した配送伝票1の製造方法を説明するためのフローチャートである。
図1及び図2に示した配送伝票1を製造する場合は、まず、伝票片10と剥離台紙20とが貼着されていない状態において、伝票片10にコーナーカット部15を形成し(ステップ1)、また、剥離台紙20に、スリット22のうち第1の領域22aを形成する(ステップ2)。なお、ステップ1の工程とステップ2の工程の順序は問わない。伝票片10と剥離台紙20とが貼着されていない状態においては、伝票片10及び剥離台紙20という1枚のシートにそれぞれ刃型を当てることによりコーナーカット部15及び第1の領域22aを形成することになるため、刃型が当てられることで伝票片10や剥離台紙20が湾曲してコーナーカット部15及び第1の領域22aが形成されなくなってしまうことがない。
次に、第1の領域22aが形成された剥離台紙20に、コーナーカット部15が形成された伝票片10を重ね合わせ、これらを貼着する(ステップ3)。
次に、伝票片10にジッパー14aを形成し(ステップ4)、また、剥離台紙20にスリット22のうち第2の領域22bと、ミシン目23,24を形成する(ステップ5)。なお、ステップ4の工程とステップ5の工程の順序は問わない。この際、コーナーカット部15にスリット22の第1の領域22aが対向しているが、第1の領域22aは剥離台紙20に既に形成されているため、刃型が当てられることで剥離台紙20が湾曲してスリット22がコーナーカット部15に対向する領域に形成されなくなってしまうことを回避できる。
以下に、上記のように構成された配送伝票1の使用方法について説明する。
まず、配送伝票1が配送物に貼付されるまでの使用方法について説明する。
図4は、図1及び図2に示した配送伝票1が配送物に貼付されるまでの使用方法を説明するための図であり、(a)は剥離台紙20の納品書21以外の部分が伝票片10から剥離した状態における伝票片10の裏面の構成を示す図、(b)は伝票片10が配送物に貼付された状態を示す図である。
図1及び図2に示した配送伝票1を使用する場合は、まず、伝票片10を配送物に貼付するために伝票片10から剥離台紙20を剥離する。伝票片10と剥離台紙20とは、上述したように伝票片10に設けられた接着層30によって貼着されているものの、剥離台紙20の納品書21以外の全面に剥離層40が設けられているため、容易に剥離していくことができる。剥離台紙20をその端部から剥離していくと、納品書21の周囲にはスリット22が形成されているとともに、納品書21が、剥離台紙20の長手方向の両端部の領域にて接着層30によって伝票片10に貼着されているため、図4(a)に示すように、納品書21が剥離台紙20から分離して伝票片10に貼着されたまま残り、納品書21の周囲の領域が伝票片10から剥離する。
この際、スリット22が上述したように第1の領域22aと第2の領域22bとに分割されており、剥離台紙20に伝票片10が貼着される前に第1の領域22aが形成され、剥離台紙20に伝票片10が貼着された後に第2の領域22bが形成されるというように、第1の領域22aと第2の領域22bとが別工程にて剥離台紙20に形成されることになるため、第1の領域22aと第2の領域22bとに位置ずれが生じる場合がある。そのため、第1の領域22aと第2の領域22bとが繋がらなくなってしまう虞がある。
図5は、図1及び図2に示した配送伝票1における第1の領域22aと第2の領域22bとによる作用を説明するための図である。
上述したように、第1の領域22aの図2(b),(c)中上側の端部に2つの斜め切り込み25aが設けられ、この2つの斜め切り込み25aが、第2の領域22bの斜め切り込み25aに対向する端部からの延長線と交差するものとなっており、また、第2の領域22bの、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部に対向する端部に、2つの斜め切り込み25bが設けられ、この2つの斜め切り込み25bが、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部からの延長線と交差するものとなっているため、剥離台紙20の納品書21を除く領域をスリット22によって図2中上側から分離していくと、図5(a)に示すように、第2の領域22bの端部からの破断部分26bが第1の領域22aの斜め切り込み25aに繋がり、また、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部からの破断部分26aが第2の領域22bの斜め切り込み25bに繋がることとなる。
また、図5(b)に示すように、第1の領域22aに対して第2の領域22bの形成位置が図5中左側にずれた場合、第2の領域22bの端部からの破断部分26bが第1の領域22aの図中左側の斜め切り込み25aに繋がり、また、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部からの破断部分26aが第2の領域22bの図中右側の斜め切り込み25bに繋がることとなる。
また、図5(c)に示すように、第1の領域22aに対して第2の領域22bの形成位置が図5中右側にずれた場合、第2の領域22bの端部からの破断部分26bが第1の領域22aの図中右側の斜め切り込み25aに繋がり、また、第1の領域22aの斜め切り込み25aが設けられていない側の端部からの破断部分26aが第2の領域22bの図中左側の斜め切り込み25bに繋がることとなる。
これにより、第1の領域22aと第2の領域22bとに位置ずれが生じたとしても、破断部分がスリット22から逸れていくことが回避される。
剥離台紙20の納品書21を除く領域を伝票片10から剥離すると、伝票片10の剥離台紙20との貼着面に設けられた接着層30が表出し、図4(b)に示すように、この接着層30を用いて伝票片10を配送物2に貼付する。
伝票片10が貼付された配送物2は、配送情報表示領域11a,12a,13aに記入あるいは印字された配送情報11d,12d,13dに従って配送先に配送されていく。
次に、配送物2が配送先に届けられた後、納品書21が取り出されるまでの使用方法について説明する。
図6は、図1及び図2に示した配送伝票1が配送物に貼付された後の使用方法を説明するための図であり、(a)は配送物に貼付された伝票片10から配達票12が分離されていく状態を示す図、(b)は配送物に貼付された伝票片10から領収証11、配達票12及び貼付票13が分離された後の状態を示す図である。
配送物2が配送先に届けられ、図6(a)に示すように、配達票12の押印領域12bに受領印12eが押下された後、ジッパー14aを破断していくことにより配達票12を伝票片10から分離する。その際、上述したように、配達票12の貼付票13側の1つの角部にコーナーカット部15が設けられているため、このコーナーカット部15を摘み代とすることでコーナーカット部15に隣接する部分を分離開始端12cとして、配達票12を分離していくことになる。
その後、貼付票13の配達票12が伝票片10から分離したことによって生じた端部を摘み、ジッパー14aを破断していくことにより貼付票13を伝票片10から分離し、さらに、領収証11の配達票12が伝票片10から分離したことによって生じた端部を摘み、ジッパー14aを破断していくことにより、領収証11を伝票片10から分離する。
すると、図6(b)に示すように、剥離台紙20から分離して伝票片10に貼着されたままとなり、配送物2に関する情報となる納品情報21aが表示された納品書21が視認可能となる。
そして、納品書21に設けられたミシン目23,24を破断することで、納品書21の伝票片10に貼着されていない部分を、伝票片10と配送物2との間から取り出すことができる。
(他の実施の形態)
図7は、本発明の重ね合わせシートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は伝票片10の剥離台紙120との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙120の伝票片10との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片10に形成されたコーナーカット部15と剥離台紙120に形成されたスリット122との関係を示す図である。
本形態における重ね合わせシートは図7に示すように、図1及び図2に示したものに対して、スリット122の形状が異なるものである。
本形態におけるスリット122は、剥離台紙120に伝票片10が貼着された場合にコーナーカット部15に対向する第1の領域122aと、それ以外の第2の領域122bとに分割されている。第1の領域122aは、図7(c)に示すように、コーナーカット部15に対向する部分を含む長さとなっており、図7(b),(c)中上側の端部に左上に斜めに向かって延びた斜め切り込み125aが設けられている。そのため、図7(b),(c)に示すように、第2の領域122bが第1の領域122aに対して図中左側にずれた場合でも、斜め切り込み125aは、第2の領域122bの斜め切り込み125aに対向する端部からの延長線と交差するものとなっている。また、第2の領域122bは、第1の領域122aの斜め切り込み125aが設けられていない側の端部に対向する端部に、図7(b),(c)中右上に斜めに向かって延びた斜め切り込み125bが設けられている。そのため、図7(b),(c)に示すように、第2の領域122bが第1の領域122aに対して図中左側にずれた場合でも、斜め切り込み125bは、第1の領域122aの斜め切り込み125aが設けられていない側の端部からの延長線と交差するものとなっている。
それにより本形態においては、剥離台紙120をスリット122を介して分離して納品書21を除いた部分を伝票片10から剥離する際、第1の領域122aに対して第2の領域122bの形成位置が図7(b),(c)中左側にずれていても、第2の領域122bの端部からの破断部分が第1の領域122aの斜め切り込み125aに繋がり、また、第1の領域122aの斜め切り込み125aが設けられていない側の端部からの破断部分が第2の領域122bの斜め切り込み125bに繋がることとなり、剥離台紙120の破断部分がスリット122から逸れていくことが回避される。よって、本形態は、第1の領域122aに対する第2の領域122bのずれ方向が、図7(b),(c)中左側に限られる場合に有効なものとなる。なお、第1の領域122aに対する第2の領域122bのずれ方向が、図7(b),(c)中右側に限られる場合は、第1の領域122aと第2の領域122bの位置及び形状は、図7(b),(c)に示したものに対して、第1の領域122aが延びる方向を軸とした鏡面対称のものとなる。
図8は、本発明の重ね合わせシートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は伝票片210の剥離台紙220との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙220の伝票片210との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片210に形成されたコーナーカット部215と剥離台紙220に形成されたスリット222との関係を示す図である。
本形態における重ね合わせシートは図8に示すように、図1及び図2に示したものに対して、伝票片210におけるコーナーカット部215の形成位置と、剥離台紙220におけるスリット222及びミシン目223の形状が異なるものである。
本形態においては、スリット222とミシン目223とから第2の切り離し線が構成されており、コーナーカット部215が、スリット222とミシン目223とのコーナー部分に対向している。そのため、スリット222及びミシン目223からなる第2の切り離し線が、スリット222とミシン目223とのコーナー部分にてコーナーカット部15に対向する第1の領域222aと、それ以外の第2の領域とに分割されている。第1の領域222aは、図8(c)に示すように、コーナーカット部215に対向する部分を含む長さとなっており、スリット222側の端部に、図8(b),(c)中左右斜めに向かって開いた2つの斜め切り込み225aが設けられている。これにより、斜め切り込み225aは、スリット222の第2の領域の斜め切り込み225aに対向する端部からの延長線と交差するものとなっている。また、ミシン目223の第2の領域は、第1の領域222aの斜め切り込み225aが設けられていない側の端部に対向する端部に、図8(b),(c)中左上に斜めに向かって延びた斜め切り込み225bが設けられている。これにより、斜め切り込み225aは、第1の領域222aの斜め切り込み225aが設けられていない側の端部からの延長線と交差するものとなっている。
本形態においても、スリット222及びミシン目223の第2の領域が、第1の領域222aに対してずれて形成された場合でも、剥離台紙220をスリット222を介して分離して納品書21を除いた部分を伝票片210から剥離する際、スリット222の第2の領域の端部からの破断部分が第1の領域222aの斜め切り込み225aに繋がることとなり、剥離台紙220の破断部分がスリット222から逸れていくことが回避される。
また、納品書21の伝票片210に貼着されていない部分を伝票片210と配送物2との間から取り出すために、スリット222とミシン目223とのコーナー部分からミシン目223を破断していく際、第1の領域222aとミシン目223の第2の領域との間の破断部分が斜め切り込み225に繋がることで、ミシン目223から逸れずに破断していくことができる。
図9は、本発明の重ね合わせシートの他の実施の形態を示す図であり、(a)は表面図、(b)は(a)に示した矢印A方向から見た図、(c)は(a)に示した矢印B方向から見た図、(d)は(a)に示したC−C’断面図である。図10は、図9に示した伝票片310及び剥離台紙320の構成を示す図であり、(a)は伝票片310の剥離台紙320との貼着面の構成を示す図、(b)は剥離台紙320の伝票片310との貼着面の構成を示す図、(c)は伝票片310に形成されたコーナーカット部315と剥離台紙320に形成されたスリット322との関係を示す図である。
本形態における重ね合わせシートは図9及び図10に示すように、図1及び図2に示したものに対して、伝票片310の剥離台紙320との貼着面において、貼付票313の配達票312とは反対側の辺に沿う領域にも接着剤が塗工されることで接着層330が設けられており、それにより、貼付票313が、配達票312とは反対側の辺に沿う領域にて納品書321に接着されている点が異なるものである。なお、納品書321のミシン目323は、接着層330に対向しない領域に形成されている。
上記のように構成された配送伝票301においては、配送伝票301が配送物に貼付された状態において貼付票313が納品書321に接着されているため、配送物の配送途中等においてジッパー314aが不用意に破断した場合であっても、少なくとも貼付票313が配送物から脱落してしまうことがなくなり、配送物の区別がつかなくなってしまうことを回避できる。
1,301 配送伝票
2 配送物
10,210,310 伝票片
11,311 領収証
11a,12a,13a,311a,312a,313a 配送情報表示領域
11d,12d,13d 配送情報
12,312 配達票
12b,312b 押印領域
12c 分離開始端
12e 受領印
13 貼付票
13c,113c 分離開始端
14a,314a ジッパー
14b,22,122,222,322 スリット
15,215,315 コーナーカット部
20,120,220,320 剥離台紙
21,321 納品書
21a 納品情報
22a,122a,222a,322a 第1の領域
22b,122b,322b 第2の領域
23,24,223,323,324 ミシン目
25a,25b,125a,125b,225a,225b 斜め切り込み
26a,26b 破断部分
30,330 接着層
40,340 剥離層

Claims (2)

  1. 分離部が第1の切り離し線によって分離可能に区画形成され、前記分離部の分離開始端に隣接する領域に前記第1の切り離し線に繋がった孔部を有する第1のシートと、
    前記第1のシートに重ね合わされ、該重ね合わせ状態において前記孔部にその一部が対向するように形成された第2の切り離し線を具備する第2のシートとを有し、
    前記第2の切り離し線は、前記孔部に対向する部分を含む第1の領域と、それ以外の第2の領域とに分割され、前記第1の領域と前記第2の領域とのいずれか一方の前記分割された端部に、前記第1の領域と前記第2の領域とのうち他方の前記分割された端部からの延長線と交差する切り込み部を有する、重ね合わせシート。
  2. 請求項1に記載の重ね合わせシートの製造方法であって、
    前記第1のシートに前記孔部を形成する工程と、
    前記第2のシートに前記第1の領域を形成する工程と、
    前記孔部が形成された前記第1のシートと、前記第1の領域が形成された前記第2のシートとを重ね合わせる工程と、
    前記第1のシートに前記第1の切り離し線を形成する工程と、
    前記第2のシートに前記第2の領域を形成する工程とを有する、重ね合わせシートの製造方法。
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