JP6634790B2 - 保護部材付電線及び保護部材 - Google Patents

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Description

この発明は、電線等の周囲に取り付ける保護部材に関する。
電線等の周囲に保護部材が取り付けられた保護部材付電線が、例えば、特許文献1に開示されている。
特許文献1に記載のワイヤーハーネスは、被覆部材における第1部分及び第1部分より軟らかい第2部分が電線束を覆うように、第1部分と第2部分とが互いに部分的に重ね合わされて形成されている。これにより、比較的軟らかい第2部分によって異音の発生を抑制しつつ、比較的硬い第1部分によって電線束の経路を規制できるとされている。
特開2013−192415号公報
しかしながら、特許文献1に記載のワイヤーハーネスには、電線束の外側に第1部分のみが位置している箇所及び第2部分のみが位置している箇所がある。この場合、電線束の外側に第1部分のみが位置している箇所では、第2部分を含む箇所に比べて異音の発生を抑制する性能(以降、防音性能と称する)に劣る。また、電線束の外側に第2部分のみが位置している箇所では、第1部分を含む箇所に比べて電線束を保護する性能(以降、保護性能と称する)に劣る。
そこで、本発明は、電線周りの保護性能及び防音性能をなるべく均一化することができる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係る保護部材付電線は、電線と、シート状の不織部材を材料として形成され、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、前記第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、前記電線の周囲に複数周且つ整数周巻付けられて前記電線を覆う保護部材と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれが、前記電線の周方向に沿って前記電線の周方向全体に分布すると共に、前記電線の長手方向に沿って前記保護部材全体に分布しており、前記第1部分及び前記第2部分のうち少なくとも一方が前記保護部材の面内に散在するように分布している。
第2の態様に係る保護部材付電線は、第1の態様に係る保護部材付電線であって、前記第1部分及び前記第2部分が前記電線の周囲に整数周巻付けられている。
第3の態様に係る保護部材付電線は、電線と、シート状の不織部材を材料として形成され、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、前記第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、前記電線の周囲に複数周且つ整数周巻付けられて前記電線を覆う保護部材と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれが、前記電線の周方向に沿って前記電線の周方向全体に分布すると共に、前記電線の長手方向に沿って前記保護部材全体に分布しており、前記第1部分及び前記第2部分が前記電線の周囲にそれぞれ整数周巻付けられ、前記第1部分及び前記第2部分は、前記保護部材のうち巻始め部分と巻終り部分とを結ぶ幅方向に沿って分かれており、前記第1部分は、前記保護部材を前記電線に巻付ける前の状態で、前記電線の径と同じ曲率半径を有するように湾曲状に形成された湾曲部を含む
第4の態様に係る保護部材付電線は、第3の態様に係る保護部材付電線であって、前記第1部分及び前記第2部分は、前記電線周りに1周ずつ巻かれている。
の態様に係る保護部材付電線は、電線と、シート状の不織部材を材料として形成され、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、前記第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、前記電線の周囲に複数周巻付けられて前記電線を覆う保護部材と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれが、前記電線の周方向に沿って前記電線の周方向全体に分布すると共に、前記電線の長手方向に沿って前記保護部材全体に分布しており、前記第1部分及び前記第2部分のうち少なくとも一方が前記保護部材の面内に散在するように分布している。
の態様に係る保護部材付電線は、第1、第2又は第の態様に係る保護部材付電線であって、前記保護部材は、前記第1部分が前記第2部分よりも厚み方向に大きく圧縮されて前記第1部分が形成される部分が凹む態様で形成されている。
の態様に係る保護部材付電線は、第1から第のいずれか1つの態様に係る保護部材付電線であって、前記保護部材は、前記第1部分が電線側に位置するように巻かれている。
の態様に係る保護部材は、シート状の不織部材を材料として形成され、電線の周囲に複数周分巻付けられて前記電線を覆う保護部材であって、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された部分であって前記電線周りに整数周分巻付け可能に設けられた第1部分と、前記不織部材のうち前記第1部分以外の部分で、且つ前記第1部分よりも軟らかい部分であって、前記電線周りに整数周分巻付け可能に設けられた第2部分と、を備え、前記第1部分及び前記第2部分のうち少なくとも一方が前記保護部材の面内に散在するように分布している。
第1から第の態様によると、保護部材が、不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、電線の周囲に複数周且つ整数周巻付けられて形成され、第1部分及び第2部分が、電線の周方向に沿って電線の周方向全体に分布すると共に、電線の長手方向に沿って保護部材全体に分布している。このため、保護性能及び防音性能の均一化を図ることができる。
特に、第2の態様によると、第1部分及び第2部分が電線の周囲に整数周巻付けられているため、保護性能及び防音性能をより均一化することができる。
特に、第3の態様によると、第1部分及び第2部分は、保護部材のうち巻始め部分と巻終り部分とを結ぶ幅方向に沿って分かれているため、保護部材の製造が容易になる。
特に、第4の態様によると、第1部分及び第2部分は、電線周りに1周ずつ巻かれているため、最小の巻数で、保護性能及び防音性能の均一化を図ることができる。
特に、第の態様によると、第1部分は、保護部材を電線に巻付ける前の状態で、電線の径と同じ曲率半径を有するように湾曲状に形成された湾曲部を含むため、保護部材を電線に巻付けやすくなる。
特に、第1、第の態様によると、第1部分及び第2部分のうち少なくとも一方が、保護部材の面内に散在するように分布している。これによっても、全体に一様な保護性能及び防音性能を付加することができる。また、大寸のシートから所望の保護部材の寸法に切断して使用することが容易となる。
特に、第の態様によると、保護部材は、第1部分が第2部分よりも厚み方向に大きく圧縮されて第1部分が形成される部分が凹む態様で形成されている。このため、通常の不織布の形成工程の一部であるウェブの結合工程時にエンボス加工を併せて施すなどすることによって、第1部分及び第2部分を形成することができる。これにより、保護部材をより容易に製造することができる。
特に、第の態様によると、保護部材は、第1部分が電線側に位置するように巻かれているため、第1部分で電線の摩耗を図ることができると共に第2部分で保護部材が外部の部材と接触した際の異音の発生を抑えることができる。
の態様によると、保護部材が、不織部材の一部が加熱を伴って形成された部分であって電線周りに整数周分巻付け可能に設けられた第1部分と、不織部材のうち第1部分以外の部分で、且つ第1部分よりも軟らかい部分であって、電線周りに整数周分巻付け可能に設けられた第2部分と、を備えるため、保護性能及び防音性能の均一化を図ることができる。
第1実施形態に係る保護部材付電線を示す斜視図である。 第1実施形態に係る保護部材付電線を示す側面図である。 第1実施形態に係る保護部材付電線を示す平面図である。 第1実施形態に係る保護部材を示す側面図である。 第1実施形態に係る保護部材を製造する様子を示す説明図である。 型を上流側から見た図である。 第2実施形態に係る保護部材付電線を示す側面図である。 第3実施形態に係る保護部材付電線を示す側面図である。 第4実施形態に係る保護部材付電線を示す側面図である。 第4実施形態に係る保護部材を示す側面図である。 第5実施形態に係る保護部材付電線を示す部分切欠き側面図である。 第5実施形態に係る保護部材を示す平面図である。 第5実施形態に係る保護部材を示す斜視図である。
{第1実施形態}
以下、第1実施形態に係る保護部材付電線及び保護部材について説明する。図1は、第1実施形態に係る保護部材付電線10を示す斜視図である。図2は、第1実施形態に係る保護部材付電線10を示す側面図である。図3は、第1実施形態に係る保護部材付電線10を示す平面図である。
保護部材付電線10は、電線12と、電線12の周囲に取付けられた保護部材20とを備える。
電線12は、少なくとも1本含まれていればよい。電線12は、その長手方向の中間部分に保護部材20が外装されている。電線12は、芯線の外周に樹脂が押出被覆等されることで被覆部が形成された構成とされている。ここでは、複数の電線12が束ねられた電線束12aの例で説明する。なお、電線束12aには、光ファイバ等が電線12に沿って配設されていてもよい。電線12は、車両等の配設対象箇所に配設された状態で、車両等に搭載された各種電気機器同士を電気的に接続するものとして用いられる。なお、図1〜図3及び図7、図8では、電線束12aの概形が描かれている。
保護部材20は、シート状に形成された不織部材40(不織布ともいう)が曲げられて形成されている(図5参照)。以下では、保護部材20がシート状に延ばされた状態において、巻付け対象の電線12の延在方向に対応する方向を保護部材20の長手方向とし、巻付け対象の電線12の延在方向と直交する方向に対応する方向を保護部材20の幅方向と称する。つまり、ここでは、保護部材20のうち巻始め部分と巻終り部分とを結ぶ方向が幅方向となる。
ここで、保護部材20を構成する不織部材40について説明する。不織部材40は、例えば、絡み合う基本繊維とバインダと称される接着樹脂とを含む。接着樹脂は、基本繊維の融点よりも低い融点(例えば、約110[℃]から約150[℃]の融点)を有する熱可塑性樹脂である。このような不織部材40は、基本繊維の融点よりも低く、かつ、接着樹脂の融点よりも高い温度に加熱されることにより、接着樹脂が溶融して基本繊維の隙間に溶け込む。その後、不織部材40の温度が、接着樹脂の融点よりも低い温度まで下がると、接着樹脂は、周囲に存在する基本繊維を結合した状態で硬化する。これにより、不織部材40は、加熱前の状態よりも硬くなり、加熱後の冷却時に型枠等によって拘束された形状に成形される。
接着樹脂は、例えば、粒状の樹脂又は繊維状の樹脂などである。また、接着樹脂は、芯繊維の周囲を覆うように形成されることも考えられる。このように、芯繊維が接着樹脂で被覆された構造を有する繊維は、バインダ繊維などと称される。芯繊維の材料は、例えば、基本繊維と同じ材料が採用される。
また、基本繊維は、接着樹脂の融点において繊維状態が維持されればよく、樹脂繊維の他、各種の繊維が採用され得る。また、接着樹脂は、例えば、基本繊維の融点よりも低い融点を有する熱可塑性樹脂繊維が採用される。
不織部材40を構成する基本繊維と接着樹脂との組合せとしては、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)を主成分とする樹脂繊維が基本繊維として採用され、PET及びPEI(ポリエチレンイソフタレート)の共重合樹脂が接着樹脂として採用されることが考えられる。そのような不織部材40において、基本繊維の融点は概ね250[℃]であり、接着樹脂の融点は約110[℃]から約150[℃]の間の温度である。
具体的には、保護部材20は、第1部分22と第2部分30とを含む。ここでは、第1部分22及び第2部分30は、保護部材20のうち幅方向に沿って分かれている。保護部材20は、電線12の周囲に巻付けられて電線12を覆っている。また、第1部分22及び第2部分30が電線12の周囲にそれぞれ整数周巻付けられる態様で、保護部材20が電線12の周囲に複数周且つ整数周巻付けられている。
第1部分22は、不織部材40の一部が加熱を伴って形成された部分である。第1部分22は、電線束12a周りに整数周分巻かれている。
第2部分30は、第1部分22よりも軟らかい部分である。ここでは、第2部分30は、不織部材40のうち第1部分22以外の部分である。第2部分30は、電線束12a周りに整数周分巻かれている。
1枚の不織部材40において、第1部分22の硬さと第2部分30との硬さを変えるには、例えば、不織部材40のうち第1部分22になる部分のみを加熱して、第2部分30になる部分はそのまま用いることが考えられる。また例えば、不織部材40のうち第1部分22になる部分の加熱量を、第2部分30になる部分の加熱量よりも多くすることが考えられる。また例えば、不織部材40を加熱した状態で、第1部分22になる部分のみをプレスすること、又は、第1部分22になる部分のプレスの圧力を第2部分30になる部分のプレスの圧力よりも大きくすることが考えられる。
なお、第1部分22及び第2部分30を整数周分巻くとは、必ずしも両端がぴったり合うことは必須ではなく、加工上の誤差等により若干ずれる場合もあり得る。より詳細には、上記したように保護部材20のうち少なくとも第1部分22は不織部材40が加熱されて形成されている。ここで、不織部材40は、通常、加熱されると収縮する。この際、不織部材40の収縮度合いは必ずしも一定ではなく、不織部材40ごとに、また、不織部材40の中の部分ごとに異なることもあり得る。このため、同じ製法で同じ寸法の不織部材40から保護部材20を製造したとしても、上記理由により出来上がりの保護部材20ごとにその寸法が若干異なることがあり得る。従って、両端がぴったり合うように収縮度合いも鑑みて不織部材40の寸法を設定した場合であっても、出来上がりの保護部材20は、上記誤差等により両端が周方向にずれていることもある。そして、ここで言う整数周分巻くとはこのようなずれを含むものとする。
ここでは、第1部分22及び第2部分30は、電線束12a周りに1周ずつ巻かれている。このため、保護部材付電線10における保護部材20の周方向一端側から1周分が第1部分22とされ、保護部材付電線10における保護部材20の周方向他端側から1周分が第2部分30とされる。換言すると、シート状の不織部材40から保護部材20を形成する際に、シート状の不織部材40のうち幅方向一方側端部41を含む幅方向略半分の領域が第1部分22に成形される部分であり、シート状の不織部材40のうち幅方向他方側端部42を含む幅方向略半分の領域が第2部分30に成形される部分である。
もっとも、第1部分22及び第2部分30は、電線束12a周りに1周ずつ巻かれていることは必須ではない。第1部分22及び第2部分30の巻数は適宜設定されていればよい。第1部分22及び第2部分30の少なくとも一方が複数周巻かれている例については、後述する第2実施形態及び第3実施形態で詳述する。しかしながら、第1部分22及び第2部分30が、電線束12a周りに1周ずつ巻かれることによって最小の巻数で、保護性能及び防音性能の均一化を図ることができる。
また、ここでは、保護部材20は、第1部分22が電線束12a側に位置するように電線束12aの周囲に巻付けられている。もっとも、保護部材20が第1部分22を電線束12a側として電線束12aの周囲に巻付けられていることは必須ではない。保護部材20は、第2部分30を電線束12a側として電線束12aの周囲に巻付けられていてもよい。しかしながら、保護部材20は、第1部分22が電線束12a側に位置するように巻かれているため、第1部分22で電線束12aの摩耗の抑制を図ることができると共に第2部分30で保護部材20が外部の部材と接触した際の異音の発生を抑えることができる。
ここで、電線束12aに巻付けられる前の保護部材20Bについて説明する。図4は、第1実施形態に係る保護部材20、より詳細には、電線束12aに巻付けられる前の保護部材20Bを示す側面図である。
保護部材20Bの第1部分22は、湾曲部24を含む。さらにここでは、保護部材20Bの第1部分22は、平面部26を含む。
湾曲部24は、保護部材20Bの取付対象の電線束12aの径と同じ曲率半径を有するように湾曲状に形成されている。ここでは、第1部分22のうち保護部材20の一端側から半周分が湾曲部24に形成されている。つまりここでは、湾曲部24は保護部材20Bの一端側に半筒状に形成されている。
平面部26は、平面状に広がるように形成されている。ここでは、湾曲部24と第2部分30との間の部分が平面部26に形成されている。ここでは、平面部26は、湾曲部24の端部から、当該端部における接線方向に延在するように形成されている。
上述したように、湾曲部24が半筒状に形成されると共に平面部26が湾曲部24の端部から当該端部における接線方向に延在するように形成されているため、第1部分22は全体としてJ字状に形成されている。このため、第1部分22の湾曲部24の内面側に電線束12aを挿入しやすい。
なお、湾曲部24と平面部26とは、同じ硬さに形成されていてもよいし、異なる硬さに形成されていてもよい。第1部分22は全体として第2部分30よりも硬く形成されていればよく、第1部分22の中での硬さの違いは問わない。ここでは、平面部26は、湾曲部24よりも軟らかくなるように形成されている。より詳細には、平面部26は、平面部26を曲げて電線束12aの周囲に巻き付け可能な程度に軟らかく形成されている。この際、平面部26は、自然状態で平面状に延在することが維持可能な程度に硬く形成されているとよい。
ここで、自然状態とは、作業者等による意図的な外力が働いていない状態である。なお、湾曲部24の開口を鉛直方向上向きにした状態で保護部材20Bを保持した場合には、平面部26が自然状態で平面状に延在することが維持可能な程度に硬く形成されている場合の自然状態であっても、自重(重力)によって平面部26が曲がり、開口を塞ぐことはあり得る。しかしながら、開口を鉛直方向下向きにした状態で保護部材20Bを保持した場合には、平面部26が自然状態で平面状に延在することが維持可能な程度に硬く形成されている場合の自然状態であれば、平面部26が開口を塞ぐことは抑制される。
もっとも、第1部分22が湾曲部24と平面部26とを含むことは必須ではない。例えば、第1部分22は湾曲部24よりも曲率半径の大きい、つまり、保護部材20Bの取付対象の電線束12aの径よりも曲率半径の大きい大湾曲部を含んでいてもよいし、湾曲部24よりも曲率半径の小さい、つまり、保護部材20Bの取付対象の電線束12aの径よりも曲率半径の小さい小湾曲部を含んでいてもよい。また、大湾曲部又は小湾曲部において曲率半径が徐々に変化するものであってもよい。さらに、これらは、単独で構成されていてもよいし、適宜組み合わせて構成されていてもよい。
また、第1部分22が湾曲部24を含む場合でも、湾曲部24が半周分形成されていることは必須ではない。湾曲部24は、半周より多く形成されていてもよいし、半周より少なく形成されていてもよい。湾曲部24が半周以下に形成されていると、湾曲部24を開くことなく湾曲部24の内面側に電線束12aを挿入することができる。また、湾曲部24が半周以上に形成されていると、湾曲部24の内面側に電線束12aを挿入した状態で、電線束12aを抜こうとしても湾曲部24の端部が電線束12aに引っかかるため電線束12aが抜きにくくなる。
また、湾曲部24が第1部分22のうち保護部材20の一端側に形成されていることは必須ではない。湾曲部24は、第2部分30に連なる側に形成されていてもよいし、平面部26に挟まれるように形成されていてもよい。例えば、第1部分22において湾曲部24が平面部26の間に介在するように半周分形成されていると、第1部分22は略U字状に形成される。
また、第1部分22が平面部26を含む場合でも、平面部26が湾曲部24の端部から当該端部における接線方向に延在するように形成されていることは必須ではない。例えば、平面部26は、上記接線方向に対して内側又は外側に延在するように形成されていることも考えられる。この際、平面部26は、なるべく、湾曲部24の開口を塞がないように形成されているとよい。
第2部分30は、第1部分22の平面部26から当該平面部26の延在方向に略平面状に延在するように形成されている。そして、第2部分30は、電線束12aの周囲に巻き付け可能に形成されている。この際、第2部分30は、自然状態で、湾曲部24の開口を塞がないように形成されているとよい。
なお、第2部分は、全体的に湾曲状に形成されていてもよいし、第1部分22と同様に湾曲状と平面状とを組み合わせた形状に形成されていてもよい。
次に、保護部材20Bの製造方法について説明する。図5は、実施形態に係る保護部材20Bの製造法の一例を示す説明図である。ここでは、図5に示されるように、保護部材製造装置50を用いて保護部材20Bを製造する方法について説明する。
ここで、保護部材製造装置50の構成について説明しておく。
保護部材製造装置50は、上流側シート搬送機構60、加熱部70及び成形部80を備えている。また、保護部材製造装置50は、必要に応じて冷却ファン54を備える場合もある。
図5が示す例では、成形部80は基礎台52に支持されている。また、加熱部70が基礎台52に直接支持されること、また、加熱部70を介して成形部80が基礎台52に支持されることも考えられる。
<上流側シート搬送機構>
上流側シート搬送機構60は、熱可塑性樹脂を含むシート状の不織部材40を予め定められた経路に沿って搬送する機構である。以下、シート状の不織部材40が搬送される経路のことを搬送経路R1と称する。加熱部70、成形部80は、搬送経路R1に沿う位置に配置されている。
上流側シート搬送機構60は、搬送経路R1における加熱部70の位置よりも上流側の位置に配置されている。上流側シート搬送機構60は、シート状の不織部材40を加熱部70の位置へ送り込む。
上流側シート搬送機構60は、一対の送り込みローラ62と送り込みローラ駆動部64とを備えている。一対の送り込みローラ62は、搬送経路R1における加熱部70の位置よりも上流側の位置において、平坦なシート状の不織部材40を挟み込んで回転する部材である。図5が示す例では、上流側シート搬送機構60は、搬送経路R1の方向に並んで配置された二対の送り込みローラ62を備えている。
送り込みローラ駆動部64は、一対の送り込みローラ62を回転させる駆動機構である。例えば、送り込みローラ駆動部64は、モータとそのモータの回転力を一対の送り込みローラ62に伝達するギア機構とを含む。
送り込みローラ駆動部64が一対の送り込みローラ62の両方を反対方向に回転させることの他、送り込みローラ駆動部64が一対の送り込みローラ62の一方のみを回転させることも考えられる。後者の場合、一対の送り込みローラ62の一方がシート状の不織部材40を加熱部70の側(下流側)へ搬送し、一対の送り込みローラ62の他方は移動するシート状の不織部材40に接して従動する。
一対の送り込みローラ62は、例えば円柱状もしくは円筒状に形成されている。一対の送り込みローラ62各々の外周面は、シート状の不織部材40に対する摩擦抵抗が高い材料で構成されていることが望ましい。例えば、一対の送り込みローラ62各々の外周面が、エラストマーなどのゴム系材料で構成されていることが考えられる。
<加熱部>
加熱部70は、搬送経路R1を移動中のシート状の不織部材40を加熱する装置である。加熱部70は、例えば熱風送風機又は赤外線ヒータなどのように非接触でシート状の不織部材40を加熱する装置である。
加熱部70は、熱可塑性樹脂を含むシート状の不織部材40を加熱することにより、シート状の不織部材40を塑性変形可能な程度に軟化させる。即ち、加熱部70によって加熱されたシート状の不織部材40は、外力が加わって変形した後に冷却すると、冷却時の形状を維持する。
なお、ここでは、加熱部70は、第1部分22に成形される部分、つまり、シート状の不織部材40における幅方向に沿って一端側を含む略半分の領域を加熱している。もっとも、加熱部70は、シート状の不織部材40における幅方向に沿った全体を加熱してもよい。この場合、保護部材20Bとなったときの第1部分22の硬さと第2部分30の硬さとを異ならせるために、加熱量を変える、又は、第1部分22になる側をプレスする等を行う必要が有る。なお、シート状の不織部材40における幅方向に沿った全体を加熱することで、シート状の不織部材40のうち保護部材20Bに成形する際に曲げられない部分(ここでは、第1部分22の平面部26及び第2部分30に成形される部分)も、シート状の不織部材40の硬さより硬くなるように成形される。
<成形部>
成形部80は、搬送経路R1における加熱部70の位置よりも下流側の位置に配置されている。成形部80は、ここでは、型82を含む。図6は、型82を上流側から見た図である。
型82は、加熱されたシート状の不織部材40を保護部材20の形状に成形する成形面84を有している。ここでは、型82の本体部82aのうち上流側を向く面と下流側を向く面とを貫くように開けられた貫通孔82hの内周面が成形面84をなしている。この際、型82の本体部82aは、上流側を向く面において、下面側が上面側よりも上流側に出っ張る態様で傾斜するように形成されている。このため、貫通孔82hのうち上流側は上側が開いた溝状に形成され、貫通孔82hのうち下流側は閉環状に形成されている。具体的には、成形面84は、外側成形面85と内側成形面86とを有する。
外側成形面85は、シート状の不織部材40の両主面のうちシート状の不織部材40が保護部材20Bに成形されたときに外周側面となる側の主面を支える。外側成形面85のうち湾曲部24を成形する部分は、搬送経路R1の上流側から下流側へ向かうほど、平坦面に近い形状から外周側面に沿う環状に近い形状へ徐々に変化する形状で形成されている。また、外側成形面85のうち平面部26及び第2部分30を成形する部分は、上流側に誘い込みの傾斜が設けられる以外は、上流側から下流側へ向けて略平坦面状に形成されている。
図5が示す例では、型82の外側成形面85のうち湾曲部24を成形する部分における上流側の端部は、湾曲部24の外周側面よりも曲率半径が大きく形成されている。一方、型82の外側成形面85のうち湾曲部24を成形する部分における下流側の端部は、外周側面の曲率半径と同等もしくは外周側面の曲率半径よりも小さい曲率半径に形成されている。そして、外側成形面85は、上流側の端部から下流側の端部へ向かうほど徐々に曲率半径が小さくなる形状で形成されている。
内側成形面86は、シート状の不織部材40が保護部材20Bに成形された時の内周側面となる側の主面を成形する。内側成形面86は、外側成形面85によって曲げられたシート状の不織部材40の移動を規制する。内側成形面86は、搬送経路R1の上流側から下流側へ向かって一定の形状に形成されている。
型82は、その外側成形面85を摺動するシート状の不織部材40を平坦に近い形状から成形品の形状に近い形状へ徐々に変形させる。これにより、加熱されたシート状の不織部材40は、円滑に型82を通過可能となる。
従って、型82のうち下流側における外側成形面85と内側成形面86との間の空間がシート状の不織部材40を保護部材20Bの形状に拘束する成形通路88をなしており、型82のうち上流側における外側成形面85と内側成形面86との間の空間がシート状の不織部材40を成形通路88に案内する(つまり、シート状の不織部材40を徐々に保護部材20Bの形状に近づける)案内通路87をなしている。ここでは、貫通孔82hのうち上流側における溝状に形成された部分が案内通路87であり、下流側における閉環状に形成された部分が成形通路88である。
型82のうち案内通路87を構成する部分がヒータなどの熱源によって加熱されない場合、即ち、型82のうち案内通路87を構成する部分の温度が加熱されたシート状の不織部材40の温度よりも低い場合、シート状の不織部材40は案内通路87の内周面と接触することにより冷却される。しかしながら、シート状の不織部材40が成形通路88に達する前に硬化すると、シート状の不織部材40を所望の形状に成形することができなくなる。
従って、型82のうち案内通路87を構成する部分との熱交換によるシート状の不織部材40の温度降下は大きくないことが望ましい。例えば、型82のうち案内通路87を構成する部分が、型82のうち成形通路88を構成する部分の材料に比べてシート状の不織部材40及び空気との間の熱伝達率が小さい材料で構成されることが考えられる。また、型82のうち案内通路87を構成する部分が、不図示のヒータ又は熱風送風機などの加熱手段によって予め定められた温度に維持されることも考えられる。
加熱されたシート状の不織部材40は、その両主面各々が外側成形面85と内側成形面86との各々に接触しつつ成形通路88を通過する。従って、シート状の不織部材40における成形通路88を通過する部分は成形通路88と同じ形状、即ち、成形後の保護部材20Bの形状となる。
また、型82のうち成形通路88を構成する部分は、自然放熱により、又は強制冷却されることによって成形通路88に入る直前のシート状の不織部材40の温度よりも低い温度に維持されている。そのため、型82のうち成形通路88を構成する部分は、シート状の不織部材40との熱交換によってシート状の不織部材40を冷却する。
シート状の不織部材40の幅方向一方側端部41における成形通路88を通過する部分は、半円弧状に拘束された状態で冷却され、半円弧状に曲がった状態のまま硬化する。即ち、シート状の不織部材40における成形通路88を通過する部分は、半円弧状に成形される。従って、移動中のシート状の不織部材40の幅方向一方側端部41における、成形部80の位置よりも搬送経路R1の下流側の部分は、半筒状に成形された状態となる。その半筒状に成形された部分が保護部材20Bの湾曲部24である。
型82のうち成形通路88を構成する部分は、シート状の不織部材40及び空気との間の熱伝達率が高い材料で構成されていることが望ましい。例えば、型82が、ステンレス、鉄又は銅などの金属の部材であることが考えられる。
また、型82の放熱性を高めるため、型82のうち成形通路88を構成する部分の内側面以外の面に、放熱フィンが形成されることも考えられる。
図5が示す例では、型82のうち成形通路88を構成する部分は、冷却ファン54によって強制空冷されている。
上記保護部材製造装置50を用いて、保護部材20Bを製造するには、例えば、以下のようにする。
即ち、まずは、シート状の不織部材40は、上流側シート搬送機構60によって搬送される。具体的には、シート状の不織部材40のうち第1部分22の湾曲部24に成形される部分を上流方向から見て左側に配置し、第1部分22の平面部26及び第2部分30に成形される部分を上流側から見て右側に配置する。
次に、保護部材製造装置50の加熱部70によって、搬送経路R1に沿って移動中の熱可塑性樹脂を含むシート状の不織部材40を加熱する。この際、シート状の不織部材40の一方側主面(基礎台52の上面と接していない方の主面)の熱収縮率がシート状の不織部材40の他方側主面の熱収縮率よりも大きく設定されていると、加熱後のシート状の不織部材40は、一方側主面を内側にして収縮しやすい。
次に、搬送経路R1における加熱部70の位置よりも下流側の位置に配置された案内通路87を用いて成形される。ここでは、加熱部70によって加熱されたシート状の不織部材40を平坦に近い形状から成形通路88の形状に近い形状へ徐々に変形させる。より具体的には、搬送経路R1に沿って搬送されるシート状の不織部材40を案内通路87の外側成形面85に摺動させることによってシート状の不織部材40を変形させる。
次に、搬送経路R1における加熱部70及び案内通路87の位置よりも下流側の位置に配置された成形通路88を用いて成形される。ここでは、シート状の不織部材40を、成形通路88を通過させることで、シート状の不織部材40における成形通路88を通過する部分を成形品の形状に拘束しつつ冷却する。
そして、シート状の不織部材40は、成形通路88を通過するときに型82との熱交換によって冷却され、成形通路88と同じ形状で硬化する。従って、搬送されているシート状の不織部材40における、成形通路88の位置よりも搬送経路R1の下流側の部分が保護部材20Bとなっている。
以上のようにして保護部材製造装置50を用いて製造された一連の保護部材20Bは、一単位分の保護部材20Bとして必要な長さにカットされて用いられる。即ち、保護部材製造装置50は、複数単位分の保護部材20を連続的に製造することができる。もちろん、一単位分ごとにシート状の不織部材40が保護部材20Bに成形されてもよい。
もちろん、保護部材20Bが上記保護部材製造装置50を用いて製造されることは必須ではなく、保護部材20Bは、作業者の手作業により、又は、他の装置等により製造される場合もあり得る。
上記保護部材20Bを電線束12aに取り付けるには、例えば、以下のようにするとよい。
即ち、上述したように自然状態で保護部材20Bは第1部分22の湾曲部24があいているため、湾曲部24に電線束12aを容易に挿入させることができる。より詳細には、ここでは、湾曲部24が電線束12a径と略同じ曲率半径を有する半筒状に形成されると共に平面部26が湾曲部24から接線方向に延びるように形成されているため、湾曲部24と平面部26との間の間隔(湾曲部24の自由端側の端縁部と平面部26との間隔)は、電線束12aの外径と略同じである。これにより、平面部26及び湾曲部24を開くことなく保護部材20Bの取付対象の電線12全てを一度に湾曲部24の開口に導くことができる。さらに、湾曲部24を開くことなく湾曲部24の開口に導かれた電線束12aを湾曲部24に挿入することができる。
なお、湾曲部24と平面部26との間の間隔が電線束12aの外径よりも小さい寸法に設定されている場合、電線12をわけて順番に挿入していってもよいし、平面部又は湾曲部24を開いて湾曲部24と平面部26との間の間隔を電線束12aの外径以上にしてから、電線束12aを一度に挿入してもよい。平面部26を開く場合、湾曲部24と平面部26との間の間隔が取っ掛りとなることによって平面部26が開きやすい。
電線束12aを湾曲部24の内部に収容した後は、平面部26を閉じて、第2部分30を第1部分22の外側に重ねるように巻付けていく。これにより、電線束12aの挿入に用いた開口が塞がれ、保護部材20Bが電線束12aに取り付けられた状態となる。
なお、第2部分30を巻付けた後、第2部分30が巻付けられた状態を維持可能となるように保護部材20の周囲にテープ90等の結束部材が巻付けられることが好ましい。この際、電線束12aに対して保護部材20が位置決めされるように保護部材20の長手方向端部と電線束12aとに亘るようにテープ90が巻付けられることがより好ましい。この際、保護部材20の長手方向中間部分にもテープ90等が巻付けられてもよい。これにより、保護部材20の口開きがより確実に抑制される。
第1実施形態にかかる保護部材付電線10によると、保護部材20が、不織部材40の一部が加熱を伴って形成された部分であって電線12周りに整数周分巻かれた第1部分22と、不織部材40のうち第1部分22以外の部分で、且つ第1部分22よりも軟らかい部分であって電線12周りに整数周分巻かれた第2部分30と、を含むため、保護性能及び防音性能の均一化を図ることができる。
特に、第1部分22及び第2部分30は、電線12周りに1周ずつ巻かれているため、最小の巻数で、保護性能及び防音性能の均一化を図ることができる。
また、保護部材20は、第1部分22が電線12側に位置するように巻かれているため、第1部分22で電線12の摩耗を図ることができると共に第2部分30で保護部材20が外部の部材と接触した際の異音の発生を抑えることができる。
また、第1部分22は、保護部材20を電線12に巻付ける前の状態で、電線12の径と同じ曲率半径を有するように湾曲状に形成された湾曲部24を含むため、保護部材20を電線12に巻付けやすくなる。
{第2実施形態}
次に、第2実施形態に係る保護部材付電線について説明する。図7は、第2実施形態に係る保護部材付電線110を示す側面図である。なお、本実施の形態の説明において、第1実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態にかかる保護部材付電線110は、電線束12aに対して保護部材120が3周巻付けられている点で第1実施形態にかかる保護部材付電線10とは異なる。
より具体的には、ここでは、第1部分22は、第1実施形態と同様に1周分巻き付けられている。一方、第2部分130は、電線束12aの周囲に2周分巻付けられている。これにより、保護部材120の防音性能を高めることができる。
もっとも、第2部分が、第1実施形態と同様に1周分巻き付けられ、第1部分が、電線束12aの周囲に2周分巻付けられていてもよい。この場合、保護部材の保護性能を高めることができる。
{第3実施形態}
次に、第3実施形態に係る保護部材付電線について説明する。図8は、第3実施形態に係る保護部材付電線210を示す側面図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでの実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態にかかる保護部材付電線210は、電線束12aに対して保護部材220が4周巻付けられている点で第1実施形態にかかる保護部材付電線10とは異なる。
より具体的には、ここでは、第1部分222及び第2部分230が共に電線束12aの周囲に2周分ずつ巻付けられている。これにより、保護部材220の保護性能及び防音性能を高めることができる。
もっとも、第1部分が、第1実施形態と同様に1周分巻き付けられ、第2部分が、電線束12aの周囲に3周分巻付けられていてもよい。この場合、保護部材の防音性能を高めることができる。また、第2部分が、第1実施形態と同様に1周分巻き付けられ、第1部分が、電線束12aの周囲に3周分巻付けられていてもよい。この場合、保護部材の保護性能を高めることができる。
{第4実施形態}
次に、第4実施形態に係る保護部材付電線について説明する。図9は、第4実施形態に係る保護部材付電線310を示す側面図である。図10は、第4実施形態に係る保護部材320Bを示す側面図である。なお、本実施の形態の説明において、これまでの実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第4実施形形態に係る保護部材付電線310は、保護部材320の形状が第1実施形態に係る保護部材付電線10の保護部材20の形状とは異なる。
より具体的には、保護部材320において、第1部分322及び第2部分330が、保護部材320の厚み方向に沿って分かれている。この場合、第1部分322の厚みと第2部分330の厚みとは同じに設定されていてもよいし、どちらか一方の方が厚くなるように設定されていてもよい。
このような保護部材320は、例えば、不織部材40を加熱する際、厚み方向一方側と厚み方向他方側とで加熱量を異ならせることで製造することができる。
また、ここでは、保護部材320の全体に亘って第1部分322及び第2部分330が厚み方向に沿って分かれている。このため、保護部材320、第1部分322及び第2部分330の巻付け周回数はすべて同じである(ここでは、すべて2周ずつ巻付けられている)が、このことは必須ではない。保護部材の一部分のみで第1部分322及び第2部分330が厚み方向に沿って分かれている場合もあり得る。つまり、保護部材の少なくとも一部で第1部分322及び第2部分330が厚み方向に沿って分かれていればよい。
このような保護部材付電線310によると、第1部分322及び第2部分330は、保護部材320の厚み方向に沿って分かれているため、大寸のシートから所望の保護部材320の寸法に切断して使用することが容易となる。
{第5実施形態}
次に、第5実施形態に係る保護部材付電線について説明する。図11は、第5実施形態に係る保護部材付電線410を示す部分切欠き側面図である。図12は、第5実施形態に係る保護部材420Bを示す平面図である。図13は、第5実施形態に係る保護部材420Bを示す斜視図である。なお、図13は、図12の仮想線(二点鎖線)で示された領域を切り出して示している。なお、本実施の形態の説明において、これまでの実施形態で説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第5実施形形態に係る保護部材付電線410は、保護部材420の形状が第1実施形態に係る保護部材付電線10の保護部材20の形状とは異なる。
具体的には、保護部材420Bにおいて、第1部分422及び第2部分430の少なくとも一方(ここでは、第1部分422)が、保護部材420Bの面内に散在するように分布している。ここでは、第1部分422は、保護部材420Bよりも長手方向に及び幅方向に沿って短尺な方形状に形成されている。そして、図12に示すように、多数の第1部分422が保護部材420Bの面内に点在するように分布しており、保護部材420Bの面内において第1部分422が形成されていない部分が第2部分430とされている。この際、第1部分422は、保護部材420Bの長手方向及び幅方向に沿って整列して形成されている。従って、第2部分430は、格子状を呈している。この際、巻付け始めの部分と巻付け終わりの部分とを結ぶ方向において、隣り合う第1部分422の間隔、つまり、隣り合う第1部分422の間に位置する第2部分430の寸法は、当該方向における第1部分422の寸法と同じに設定されていてもよいし、どちらか一方が大きくなるように設定されていてもよい。
第1部分422は、第2部分430に比べて保護部材420Bの厚み方向に凹むように形成されている。ここでは、第1部分422は、保護部材420Bの一方主面421a側が他方主面421b側に向けて凹むように形成されている。これにより、保護部材420Bの一方主面421aは表面に凹凸が現れる形状を呈しており、保護部材420Bの他方主面421bは表面に凹凸が現れない平面状を呈している。このとき、第1部分422は、第2部分430よりも不織部材の圧縮度合いが大きいことによって、より詳細には、同程度の厚みを有する部分のうち一方の圧縮量が大きくなることによって、第2部分430よりも硬くなるように形成されている。保護部材420Bに直接触れるものとして、内側に位置する電線の他、外側に位置するものとして例えば自動車用途であればボディ等の車体構成部品が考えられるが、保護対象物が第2部分430の領域のみに局所的に接触することは保護性能上好ましくない。用途にも寄るが、仮に電線が最も局所的に接触しやすい保護対象とするならば、第1部分422の大きさおよび第2部分430の幅は、例えば、電線12の直径と同程度またはそれより短尺であることが考えられる。例えば、第1部分422の方形状の凹みは、縦(電線束12a周りの寸法)1ミリメートル、横(電線束12bの延在方向に沿った寸法)1ミリメートル程度、第2部分430の幅は1ミリメートル程度に形成されることが考えられる。また、もっとも、第1部分422の大きさ及び個数、第2部分430の幅等は、防音性能、保護性能の要求レベルに応じ、圧縮量及び加熱温度等と並び、保護対象物の形状等によって、適宜設定される値である。
ここでは、保護部材420Bは、表面に凹凸の現れない他方主面421bを電線束12a側に向けて電線束12aに巻付けられている。従って、表面に凹凸の現れた一方主面421aが保護部材420の外面をなしている。これにより、防音性能の向上を図ることができる。
また、ここでは、電線束12aの周りに2周巻付けられる保護部材420において、外周側の保護部材420における第1部分422と、内周側の保護部材420における第1部分422とが周方向にずれて配置されている。もっとも、外周側の保護部材420における第1部分422と、内周側の保護部材420における第1部分422とが周方向の同じ位置に配置されていてもよい。
このような保護部材420Bは、例えば、不織材料にエンボス加工を施すことで製造することができる。より詳細には、例えば、スパンボンド法等により形成された繊維が積層した不織材料(ウェブと呼ばれる)を一対の加熱ローラに連続的に送り出す。このとき、一対の加熱ローラの一方の表面には、保護部材420Bに形成される凹凸形状とは逆の凹凸形状が形成されている。そして、ウェブを当該一対の加熱ローラで挟み込みつつ送り出すと、一方の加熱ローラに形成された凸形状部分によってウェブの一部が他の部分よりも大きく圧縮され、加熱ローラの凹凸形状が反転してウェブに順次転写されていく。また、この状態でウェブが一対の加熱ローラで全体に加熱されることによって圧縮された状態を保ちつつウェブ同士が結合する。このようにして、加熱ローラの凹凸形状に応じた凹凸形状が形成された不織部材が連続的に製造される。この凹凸形状が形成された不織部材を適切な大きさに切断することで電線束12aに巻付ける前の保護部材420Bが完成する。あとは、当該保護部材420Bを電線束12aの所望の位置に平面状を呈する他方主面421b側を電線束12a側に向けた状態で巻き付けることで保護部材付電線410が完成となる。
なお、第1部分422は方形状に形成されているものとして説明したが、このことは必須ではない。例えば、第1部分は、三角形又は五角形等の他の角形状、又は円形状等に形成されていてもよい。また例えば、第1部分は、保護部材の一方主面側で平面内の1つの方向に延在するような溝状に形成されていてもよい。
また、第1部分422を形成する際に生じる凹みは直方体状を呈しているが、このことは必須ではない。例えば、第1部分は、錐台形状、つまり厚み方向に沿って一方主面421a側に間口が広がる形状に形成されていてもよい。
また、保護部材420Bの一方主面421a側のみが凹凸状を呈するものとして説明したがこのことは必須ではない。保護部材420Bの両主面421a、421bが凹凸状を呈するものであってもよい。例えば、両主面421a、421bに方形状に凹む凹部が形成されていてもよい。この場合、他方主面421b側の凹部は、一方主面421a側の凹部と面内の同じ位置に形成されていてもよい。また、一方主面421a側の格子状の第2部分の格子点に相当する部分の裏側など、一方主面421a側の凹部と面内のずれた位置に形成されていてもよい。また例えば、第1部分は、保護部材の一方主面421a側で平面内の第1の方向に延在するように形成された第1の溝が平面内の第2の方向に沿って複数並ぶように設けられると共に、保護部材の他方主面421b側で上記第2の方向に延在するように形成された第2の溝が上記第1の方向に沿って複数並ぶように設けられるようにして形成されていてもよい。この場合、第1部分の中でも、第1の溝と第2の溝とが交差する部分が第1の溝のみ又は第2の溝のみが形成される部分に比べて硬く形成される。
また、保護部材420において、第1部分422が点在し、第2部分430が格子状に形成されているものとして説明したが、第1部分422及び第2部分430の配列はこれに限られるものではない。例えば、第1部分と第2部分とが保護部材420とは逆の配列で形成されていてもよい。つまり、第1部分が格子状に形成され、第2部分が点在するものであってもよい。また、例えば、第1部分と第2部分とが同じ方形状に形成され、第1部分の四方が第2部分に囲まれると共に、第2部分の四方が第1部分に囲まれるような配列、つまり、第1部分同士及び第2部分同士が隣り合わずに全体に散在するような配列で形成されていてもよい。この場合には、第1部分及び第2部分が同じ量存在することになり、合計するとそれぞれ整数周分巻付けられる(例えば、保護部材が2周巻付けられる場合、第1部分と第2部分とが1周分ずつ巻付けられる)ことになる。
また、保護部材420において、電線束12aの外側に第2部分430しか存在しない部分が生じることがあり得るが、この場合でも第2部分430のすぐ近くに第1部分422が位置しており、また多数の第1部分422が電線束12aの周方向全体(ここでは、電線束12aの周方向に沿って保護部材420全体)及び電線束12aの延在方向に沿って保護部材420全体に亘って分布していることによって、電線束12aの保護を目的とした場合に十分な保護性能が得られると考えられる。
このような保護部材付電線410によると、第1部分422及び第2部分430のうち少なくとも一方(ここでは、第1部分422)が、保護部材420Bの面内に散在するように分布している。これによっても、全体に一様な保護性能及び防音性能を付加することができる。また、保護部材420Bの幅方向及び長手方向に特に方向性を有しないため、大寸のシートから所望の保護部材420Bの寸法に切断して使用することが容易となる。
また、保護部材420Bは、第1部分422が第2部分430よりも厚み方向に大きく圧縮されて第1部分422が形成される部分が凹む態様で形成されている。このため、通常の不織布の形成工程の一部であるウェブの結合工程時にエンボス加工を併せて施すなどすることによって、第1部分422及び第2部分430を形成することができる。これにより、保護部材420Bの製造工程を簡略化することができ、保護部材420Bをより容易に製造することができる。
なお、上記各実施形態例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10 保護部材付電線
12 電線
12a 電線束
20、20B 保護部材
22 第1部分
24 湾曲部
26 平面部
30 第2部分
40 不織部材
50 保護部材製造装置
60 上流側シート搬送機構
70 加熱部
80 成形部

Claims (8)

  1. 電線と、
    シート状の不織部材を材料として形成され、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、前記第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、前記電線の周囲に複数周且つ整数周巻付けられて前記電線を覆う保護部材と、
    を備え、
    前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれが、前記電線の周方向に沿って前記電線の周方向全体に分布すると共に、前記電線の長手方向に沿って前記保護部材全体に分布しており、
    前記第1部分及び前記第2部分のうち少なくとも一方が前記保護部材の面内に散在するように分布している、保護部材付電線。
  2. 請求項1に記載の保護部材付電線であって、
    前記第1部分及び前記第2部分が前記電線の周囲にそれぞれ整数周巻付けられている、保護部材付電線。
  3. 電線と、
    シート状の不織部材を材料として形成され、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、前記第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、前記電線の周囲に複数周且つ整数周巻付けられて前記電線を覆う保護部材と、
    を備え、
    前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれが、前記電線の周方向に沿って前記電線の周方向全体に分布すると共に、前記電線の長手方向に沿って前記保護部材全体に分布しており、
    前記第1部分及び前記第2部分が前記電線の周囲にそれぞれ整数周巻付けられ、
    前記第1部分及び前記第2部分は、前記保護部材のうち巻始め部分と巻終り部分とを結ぶ幅方向に沿って分かれており、
    前記第1部分は、前記保護部材を前記電線に巻付ける前の状態で、前記電線の径と同じ曲率半径を有するように湾曲状に形成された湾曲部を含む、保護部材付電線。
  4. 請求項3に記載の保護部材付電線であって、
    前記第1部分及び前記第2部分は、前記電線周りに1周ずつ巻かれている、保護部材付電線。
  5. 電線と、
    シート状の不織部材を材料として形成され、前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された第1部分と、前記第1部分よりも軟らかい第2部分とを含み、前記電線の周囲に複数周巻付けられて前記電線を覆う保護部材と、
    を備え、
    前記第1部分及び前記第2部分のそれぞれが、前記電線の周方向に沿って前記電線の周方向全体に分布すると共に、前記電線の長手方向に沿って前記保護部材全体に分布しており、
    前記第1部分及び前記第2部分のうち少なくとも一方が前記保護部材の面内に散在するように分布している、保護部材付電線。
  6. 請求項1、請求項2、又は請求項に記載の保護部材付電線であって、
    前記保護部材は、前記第1部分が前記第2部分よりも厚み方向に大きく圧縮されて前記第1部分が形成される部分が凹む態様で形成されている、保護部材付電線。
  7. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載の保護部材付電線であって、
    前記保護部材は、前記第1部分が電線側に位置するように巻かれている、保護部材付電線。
  8. シート状の不織部材を材料として形成され、電線の周囲に複数周分巻付けられて前記電線を覆う保護部材であって、
    前記不織部材の一部が加熱を伴って形成された部分であって前記電線周りに整数周分巻付け可能に設けられた第1部分と、
    前記不織部材のうち前記第1部分以外の部分で、且つ前記第1部分よりも軟らかい部分であって、前記電線周りに整数周分巻付け可能に設けられた第2部分と、
    を備え、
    前記第1部分及び前記第2部分のうち少なくとも一方が前記保護部材の面内に散在するように分布している、保護部材。
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