JP6629041B2 - 水性ボールペン用インキ組成物及びそれを用いた水性ボールペン - Google Patents
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Description
「1.水、着色剤、アミノ酸誘導体、リン酸エステル系界面活性剤および/または脂肪酸を含んでなる水性ボールペン用インキ組成物であり、前記アミノ酸誘導体がラウロイルメチルアラニンのアルカリ金属塩またはラウロイルメチルアラニンのアミン塩であり、前記水性ボールペン用インキ組成物のpH値が7.0〜10.0であることを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物。
2. 前記アミノ酸誘導体のインキ組成物全質量に対する含有量が、0.001〜3.0質量%であること特徴とする第1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
3.前記アミノ酸誘導体のインキ組成物全質量に対する含有量をX質量%、前記リン酸エステル系界面活性剤および/または脂肪酸のインキ組成物全質量に対する総含有量をY質量%とした場合、1≦Y/X≦1000の関係であること特徴とする第1項または第2項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
4.前記水性ボールペン用インキ組成物が、中和剤を含んでなること特徴とする第1項ないし第3項のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
5.前記水性ボールペン用インキ組成物が、有機樹脂粒子を含んでなることを特徴とする第1項ないし第4項のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
6.前記着色剤がフタロシアニン系顔料であること特徴とする第1項ないし第5項のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
7.インキ収容筒の先端部に、ボールを回転自在に抱持したステンレス鋼材からなるボールペンチップを装着してなり、前記インキ収容筒内に第1項ないし第6項のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物を収容してなることを特徴とする水性ボールペン。
8. 前記ボール材が超硬合金であることを特徴とする第7項に記載の水性ボールペン。」である。
尚、HLBは、一般式として、HLB=7+11.7log (Mw/Mo)、(Mw;親水基の分子量、Mo;親油基の分子量)から求めることができる。
実施例1
水 57.1質量部
水溶性有機溶剤(グリセリン) 11.0質量部
中和剤(トリエタノールアミン) 3.0質量部
リン酸エステル系界面活性剤(トリデシルアルコール系、HLB値11) 1.0質量部
構造内にケトン構造を有するアミノ酸誘導体
(ラウロイルメチルアラニンNa、有効成分30%) 1.0質量部
防錆剤(ベンゾトリアゾール) 0.5質量部
顔料分散体(銅フタロシアニン系顔料) 26.0質量部
剪断減粘性付与剤(キサンタンガム) 0.4質量部
尚、実施例1のインキ粘度は、ブルックフィールド社製DV−II粘度計(CPE−42ローター)を用いて20℃の環境下で、剪断速度1.92sec−1(回転数0.5rpm)の条件にてインキ粘度を測定したところ、2500mPa・sであった。
また、実施例1のpH値は、IM−40S型pHメーター(東亜ディーケーケー株式会社製)を用いて、20℃にて測定したところ、pH値=8.5であった。
インキ収容筒の先端部に、ステンレス鋼材からなるチップ本体のボール抱持室に、ボール径がφ0.7mmの超硬合金ボールを回転自在に抱持したボールペンチップを装着し、インキ収容筒内に実施例1〜9および比較例1〜8において作製した水性インキ組成物及びグリース状のインキ追従体を直に充填したレフィルを、(株)パイロットコーポレーション製のゲルインキボールペン(商品名:Juice)に装着して、本発明の水性ボールペンを作製し、以下の試験及び評価を行った。尚、書き味・筆記試験、筆記試験用紙としてコピー用紙(PPC用紙)を用いて、下記のような項目で評価した。
析出物がなく、良好のもの ・・・◎
析出物が微少に発生したが、実用上問題のないもの ・・・○
析出物が発生し、実用上影響がでるもの ・・・△
析出物が存在し、カスレや筆記不良などの原因になるもの ・・・×
非常に滑らかなもの ・・・◎
滑らかであるもの ・・・○
やや劣るものを ・・・△
重く、劣るもの ・・・×
ボールの腐食がないもの ・・・○
ボールの腐食があり、筆跡にカスレがあるもの ・・・△
ボールの腐食があり、筆跡にカスレが多く、実用性に乏しいもの・・・×
Claims (8)
- 水、着色剤、アミノ酸誘導体、リン酸エステル系界面活性剤および/または脂肪酸を含んでなる水性ボールペン用インキ組成物であり、前記アミノ酸誘導体がラウロイルメチルアラニンのアルカリ金属塩またはラウロイルメチルアラニンのアミン塩であり、前記水性ボールペン用インキ組成物のpH値が7.0〜10.0であることを特徴とする水性ボールペン用インキ組成物。
- 前記アミノ酸誘導体のインキ組成物全質量に対する含有量が、0.001〜3.0質量%であること特徴とする請求項1に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
- 前記アミノ酸誘導体のインキ組成物全質量に対する含有量をX質量%、前記リン酸エステル系界面活性剤および/または脂肪酸のインキ組成物全質量に対する総含有量をY質量%とした場合、1≦Y/X≦1000の関係であること特徴とする請求項1または2に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
- 前記水性ボールペン用インキ組成物が、中和剤を含んでなること特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
- 前記水性ボールペン用インキ組成物が、有機樹脂粒子を含んでなることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
- 前記着色剤がフタロシアニン系顔料であること特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物。
- インキ収容筒の先端部に、ボールを回転自在に抱持したステンレス鋼材からなるボールペンチップを装着してなり、前記インキ収容筒内に請求項1ないし6のいずれか1項に記載の水性ボールペン用インキ組成物を収容してなることを特徴とする水性ボールペン。
- 前記ボール材が超硬合金であることを特徴とする請求項7に記載の水性ボールペン。
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