JP6628220B2 - 減震構造体、減震構造体取り付け工具、及び減震構造体の施工方法 - Google Patents

減震構造体、減震構造体取り付け工具、及び減震構造体の施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの破断を抑制可能な減震構造体、減震構造体取り付け工具、及び減震構造体の施工方法に関する。
従来、マンションやビル等の建築物には、空調機器、照明機器、空調ダクト、各種配管等に各種多様な設備機器が設置されている。これらの設備機器は、天吊り構造体により支持されている。
図28は、従来の天吊り構造体の一例を示す斜視図である。
図28を参照するに、従来の天吊り構造体100は、天井構造物101に埋め込むように取り付けたインサート(図示せず、後述する図29に示すインサート102)を介して天井構造物101から4本の吊りボルト104を吊り下げ、各吊りボルト104の下端部に設けた連結金具103によって設備機器Wの底部を支持している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−166711号公報
図29は、図28に示す天吊り構造体に地震の揺れが作用した場合の吊りボルトの変形状態を模式的に示す図である。
上記構造とされた天吊り構造体100は、地震等の震動が作用すると大きく横揺れし、吊りボルト104が繰り返し大きく撓むこととなる。
具体的には、図29に示すように、地震の揺れが発生して設備機器Wに対し、加速度による力Fが作用する場合、吊りボルト104には、曲げ変形が作用する(同図中に2点鎖線で示す吊りボルト104を参照。)。
地震の規模が小さい場合には、吊りボルト104が自身の剛性で揺れに耐えることが可能である。一方、地震の規模が大きく、加速度が大きくなると、天井構造物101から下方に突出した吊りボルト104の基端部側、吊りボルト104の天井構造物の近くの根本部分に応力が集中し、地震の規模によっては吊りボルト104が破損したり、破断したりする恐れがあった。
そこで、本発明は、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの損傷や破断を抑制でき、かつ吊りボルトに対して容易に施工することのできる減震構造体、減震構造体取り付け工具、及び減震構造体の施工方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一観点によれば、天井に内設された固定部材に固定されることで、前記天井から吊り下げられ、設備機器を天吊り支持する複数の吊りボルトのうち、前記固定部材の直下に位置する部分の周囲を囲む筒状形状とされた減震構造体であって、前記減震構造体の一方の半割体であり、第1の支持部材、及び第1の減衰部材を有する第1の部材と、前記減震構造体の他方の半割体であり、第2の支持部材、一対の突出部、及び第2の減衰部材を含み、前記第1の部材に固定される第2の部材と、を備え、前記第1の支持部材は、前記天井側に配置され、前記吊りボルトが螺合可能なめねじが設けられた第1の吊りボルト螺合部と、該第1の吊りボルト螺合部の下方に設けられた第1の減衰部材装着部と、一方の前記突出部と係合された第1の係合面と、他方の前記突出部と係合された第2 の係合面と、前記第1の係合面と前記第2の係合面との間に位置する前記第1の支持部材の外壁に設けられた第1の凹部と、を含み、前記第1の減衰部材は、前記第1の減衰部材装着部に装着されており、振動を減衰可能な材料で構成され、かつ前記吊りボルトを収容可能な第1の吊りボルト収容部を含んでおり、前記第2 の支持部材は、前記天井側に配置され、前記吊りボルトが螺合可能なめねじが設けられ、前記第1の吊りボル1ト螺合部と対向するように配置された第2の吊りボルト螺合部と、該第2の吊りボルト螺合部の下方において、前記第1の減衰部材装着部と対向するように設けられた第2の減衰部材装着部と、前記第2の支持部材の外壁に設けられた第2の凹部と、を含み、前記一対の突出部は、対向配置されており、一対の突出部の間に前記第1の支持部材の前記第1及び第2の係合面挿入することで、前記第2の支持部材と前記第1の支持部材とを固定しており、前記第2の減衰部材は、前記第2 の減衰部材装着部に装着されており、振動を減衰可能な材料で構成され、かつ前記吊りボルトを収容可能な第2 の吊りボルト収容部を含んでいることを特徴とする減震構造体が提供される。
上記本発明の一観点の減震構造体によれば、減震構造体を略半割体とされた第1及び第2の部材で構成し、第1の部材の第1の減衰部材と第2の部材の第2の減衰部材との間に吊りボルト配置させた状態で、一対の突出部を第1及び第2の係合面に係合させる構成とすることにより、吊りボルトの側方から、吊りボルトに減震構造体を取り付けることが可能となる。
これにより、新規に設けた吊りボルトだけでなく、設備機器を支持する既存の吊りボルトに対しても、減震構造体を容易に取り付けることができる。
また、吊りボルトの一部を収容する第1及び第2の減衰部材を有することで、吊りボルトの振動を減震することが可能となる。これにより、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの損傷や破断を抑制することができる。
また、上記減震構造体において、前記第1の支持部材の外壁には、複数の第1のリブが設けられており、前記第2の支持部材の外壁には、複数の第2のリブが設けられており、前記第1の凹部は、前記複数の第1のリブで区画された前記第1の支持部材の外壁の周方向に延在する溝であり、前記第2の凹部は、前記複数の第2のリブで区画された前記第2の支持部材の外壁の周方向に延在する溝であってもよい。
このように、第1の支持部材の外壁に複数の第1のリブが設け、第2の支持部材の外壁に複数の第2のリブを設けることで、第1及び第2の支持部材に十分な剛性を持たせた上で、第1及び第2の支持部材の材料の量を少なくすることができる。
また、複数の第1のリブにより第1の凹部を構成し、複数の第2のリブにより第2の凹分を構成することで、第1及び第2のリブを形成する際に、第1及び第2の凹部を一括形成することができる。
また、上記減震構造体において、前記一対の突出部のうち、一方の突出部には、該突出部を貫通する第1の貫通部が設けられており、他方の突出部には、該突出部を貫通する第2の貫通部が設けられており、前記第1の係合面には、前記第1の貫通部に係合する第1の係合部が設けられており、前記第2の係合面には、前記第2の貫通部に係合する第2の係合部が設けられていてもよい。
このように、第1の貫通部、第1の貫通部に係合する第1の係合部、第2の貫通部、及び第2の貫通部に係合する第2の係合部を有することで、第1の部材と第2の部材との接続を強固にすることができる。
また、上記減震構造体において、前記吊りボルトの周方向において、前記第1の減衰部材と前記第2の減衰部材とが接触していてもよい。
このように、吊りボルトの周方向において、第1の減衰部材と第2の減衰部材とが接触し前記吊りボルトを囲む筒型の形状とすることで、地震等により吊りボルトに大きな揺れが発生した際に、揺れを効率良く減衰させることが可能となる。これにより、吊りボルトの損傷や破損を抑制することができる。
また、上記減震構造体において、前記第1の減衰部材の下端部は、前記第1の支持部材の下端から下方に突出するように配置されており、前記第2の減衰部材の下端部は、前記第2の支持部材の下端から下方に突出するように配置されていてもよい。
このような構成とすることで、地震等により吊りボルトが大きく揺れた際に、第1及び第2の支持部材と吊りボルトとが直接当たることを抑制することが可能となる。これにより、第1及び第2の支持部材が破損することを抑制できる。
また、上記減震構造体において、前記第2の凹部は、前記第1の凹部と同じ形状であってもよい。
このように、第2の凹部を第1の凹部と同様な形状とすることで、例えば、第1及び第2の凹部に、減震構造体取り付け工具の第1及び第2の機能部に設けられた両方の突出部を挿入することが可能となる。
つまり、第1及び第2の機能部のどちらにでも、第1及び第2の部品を取り付けることが可能となる。これにより、第1及び第2の機能部に、第1の部品または第2の部品を取り付ける際の作業効率を高めることができる。
また、上記減震構造体において、前記第1及び第2の減衰部材の材料は、ゴム硬度が60度以上で、かつ損失係数(tanδ)が0.5以上のゴム系或いはエラストマー系の高減衰材であってもよい。
このように、減衰部材の材料として、ゴム硬度を60度以上で、かつ損失係数(tanδ)を0.5以上とするゴム系或いはエラストマー系の高減衰材を用いることで、吊りボルトの天井近くの位置で小さい振幅で振動している吊りボルトの揺れを効率的に減震することができる。
つまり、振動の総エネルギー量のうち吊りボルトに作用する振動エネルギー量が消費され、吊りボルトへの振動負荷が低減されるので、設備機器及び吊りボルトの振動を減震することができる。
さらに、減震構造体は、吊りボルトの天井付近に取り付けるため、特別な設置スペースが殆ど不要となる。これにより、設備機器の周囲に配管や他の機器が設置されている場合でも、容易に設置できる。
また、上記減震構造体において、前記第1及び第2の支持部材の材料は、ナイロン系樹脂であってもよい。
このように、第1及び第2の支持部材の材料としてナイロン系樹脂を用いることにより、第1及び第2の支持部材の強度を十分に確保した上で、第1及び第2の支持部材の重量を軽量化させることが可能となる。
これにより、第1及び第2の部材が取扱いしやすくなるため、減震構造体の施工を容易に行うことができる。
また、請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載の減震構造体を前記吊りボルトに取り付ける際に使用する減震構造体取り付け工具であって、回転接合部により、開閉可能な状態とされた第1及び第2のハンドル部材を含むハンドルと、前記第1のハンドル部材の先端に設けられた第1の機能部と、前記第2のハンドル部材の先端に設けられた第2の機能部と、を備え、前記第1の機能部は、前記第1及び第2の係合面を露出させた状態で、前記第1の部材の一部を収容する第1の部材収容部と、該第1の部材収容部に設けられ、前記第1の凹部に挿入されることで前記第1の部材の位置を規制する第1の突出部と、を含み、前記第2の機能部は、前記一対の突出部を露出させた状態で、前記第2の部材の一部を収容する第2の部材収容部と、該第2の部材収容部に設けられ、前記第2の凹部に挿入されることで前記第2の部材の位置を規制する第2の突出部と、を含んでもよい。
このように、第1の機能部が第1及び第2の係合面を露出させた状態で、第1の部材の一部を収容する第1の部材収容部を含み、かつ第2の機能部が一対の突出部を露出させた状態で、第2の部材の一部を収容する第2の部材収容部を含むことで、ハンドルを閉じた際、第1及び第2の係合面に対して、一対の突出部を係合させることが可能となる。
つまり、上記構成とされた減震構造体取り付け工具を用いることで、吊りボルトに対して、手で第1の部材と第2の部材とを係合させる場合と比較して、容易かつ短時間で減震構造体を取り付けることができる。
なお、減震構造体取り付け工具を用いた場合、新規に設置した吊りボルトだけでなく、既存の吊りボルトに対しても容易に減震構造体を取り付けることができる。
また、第1の部材収容部に設けられ、第1の凹部に挿入されることで第1の部材の位置を規制する第1の突出部と、第2の部材収容部に設けられ、第2の凹部に挿入されることで第2の部材の位置を規制する第2の突出部と、を有することで、第1及び第2の部材が第1及び第2の機能部から落下することを抑制可能となる。
これにより、吊りボルトに対して減震構造体を取り付ける作業者の作業効率を高めることができる。
さらに、上記減震構造体を吊りボルトに取り付けることで、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの損傷や破断を抑制することができる。
また、上記減震構造体取り付け工具において、前記第1及び第2の突出部は、それぞれ複数設けてもよい。
このように、第1の突出部を複数設けることで、第1の機能部に対する第1の部材の位置を精度良く規制することが可能となる。また、第2の突出部を複数設けることで、第2の機能部に対する第2の部材の位置を精度良く規制することが可能となる。
これにより、第1の部材と第2の部材との間における位置ずれが発生しにくくなるので、第1の部材と第2の部材とを精度良く係合させることができる。
また、上記減震構造体取り付け工具において、前記第1の機能部は、前記第1の支持部材の下端を支持する第1の支持部を含み、前記第2の機能部は、前記第2の支持部材の下端を支持する第2の支持部を含んでもよい。
このように、第1の機能部が第1の支持部材の下端を支持する第1の支持部を含むことで、第1の機能部から第1の部品が落下することを抑制できる。
また、第2の機能部が第2の支持部材の下端を支持する第2の支持部を含むことで、第2の機能部から第2の部材が落下することを抑制できる。
また、上記減震構造体取り付け工具において、前記第1の支持部は、前記第1の減衰部材のうち、前記第1の支持部材の下方に突出した部分の周囲を囲むような形状とされており、前記第2の支持部は、前記第2の減衰部材のうち、前記第2の支持部材の下方に突出した部分の周囲を囲むような形状であってもよい。
このような形状にすることで、ハンドルを閉じた際、第1及び第2の支持部により、吊りボルトに向かう方向に、第1の支持部材の下方に突出した第1の減衰部材と第2の支持部材の下方に突出した第2の減衰部材とを押圧することができる。
また、上記減震構造体取り付け工具において、前記第1の機能部は、前記第1のハンドル部材の先端部に対して前記回転接合部の回りに前記第1及び第2のハンドル部材を回転させる面に対し第1の角度で傾斜した状態で固定されており、前記第2の機能部は、前記第2 のハンドル部材の先端部に対して前記回転接合部の回りに前記第1及び第2のハンドル部材を回転させる面に対し前記第1の角度と同じ角度で傾斜した状態で固定されていてもよい。
このような構成とすることにより、吊りボルトが邪魔になることなく、吊りボルトに対して、容易に減震構造体を取り付けることができる。
また、上記減震構造体取り付け工具において、前記第1及び第2の機能部は、前記吊りボルトに前記減震構造体を取り付けた状態において、前記第1の機能部と前記第2の機能部とが接触しない構造であってもよい。
このような構成とすることで、吊りボルトに向かう方向に、第1及び第2の部品をしっかりと押圧することができる。
また、上記減震構造体取り付け工具において、前記第1及び第2の突出部は、前記第1及び第2の凹部のどちらに対しても挿入可能な形状であってもよい。
このような構成とすることで、第1及び第2の機能部のどちらにでも第1の部材または第2の部材を装着(支持)させることが可能となるので、吊りボルトに減震構造体を取り付ける際の作業性をさらに向上させることができる。
また、請求項9ないし15のうち、いずれか1項記載の減震構造体取り付け工具を用いた減震構造体の施工方法であって、前記第1及び第2の機能部のうち、一方の機能部に前記第1の部材の位置が規制されるように該第1の部材を取り付けるとともに、他方の機能部に前記第2の部材の位置が規制されるように該第2の部材を取り付ける第1及び第2の部材取り付け工程と、前記ハンドル部を開いて、前記第1の吊りボルト螺合部、前記第1の吊りボルト収容部、前記第2の吊りボルト螺合部、及び前記第2の吊りボルト収容部に、前記吊りボルトが収容されるように、前記ハンドル部を閉じて、前記第1及び第2の係合面に対して、前記一対の突出部を係合させることで、前記吊りボルトに前記減震構造体を装着させる減震構造体装着工程と、前記吊りボルトに装着された前記減震構造体を回転させることで、前記固定部材の下端に前記減震構造体を当接させる減震構造体当接工程と、を含んでもよい。
このように、上記減震構造体取り付け工具を用いた減震構造体の施工方法を行うことで、第1の部材と第2の部材とを手で係合させる場合と比較して、短時間で、かつ少ない力で容易に減震構造体の施工を行うことができる。
また、上記減震構造体を吊りボルトに取り付けることで、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの損傷や破断を抑制することができる。
本発明によれば、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの損傷や破断を抑制でき、かつ吊りボルトに対して減震構造体を容易に取り付けることができる。
本発明の実施の形態に係る減震構造体を備えた減震構造体付き天吊り機器を示す部分断面図である。 第1の部材と第2の部材とが係合された図1に示す減震構造体の側面図である。 図2に示す減震構造体を上面側から平面視した図である。 図2に示す減震構造体を構成する第1の部材の正面図である。 図4に示す第1の部材の背面側の斜視図である。 図4に示す第1の部材を構成する第1の支持部材及び第1の減衰部材を分解した斜視図である。 図6に示す第1の支持部材の正面図である。 図7に示す第1の支持部材の背面図である。 図8に示す第1の支持部材をA視した平面図である。 図8に示す第1の支持部材をB視した側面図である。 図6に示す第1の減衰部材の正面図である。 図6に示す第1の減衰部材のC−C線方向の断面図である。 図2に示す減震構造体を構成する第2の部材の正面図である。 図13に示す第2の部材の背面側の斜視図である。 図13に示す第2の部材を構成する第2の支持部材及び第2の減衰部材を分解した斜視図である。 図13に示す第2の支持部材の正面図である。 図16に示す第2の支持部材の背面図である。 図17に示す第2の支持部材をD視した平面図である。 図17に示す第2の支持部材をE視した側面図である。 本発明の実施の形態に係る減震構造体取り付け工具の全体を示す斜視図であり、第1及び第2の機能部が閉じた状態を模式的に示している。 本発明の実施の形態に係る減震構造体取り付け工具の全体を示す斜視図であり、第1及び第2の機能部が開いた状態を模式的に示している。 第1の機能部及び第1のハンドル部材の先端部を拡大した側面図である。 閉じた状態の第1及び第2の機能部の上端側から見た平面図である。 閉じた状態の第1及び第2の機能部をハンドル部側から見た斜視図である。 開いた状態の第1及び第2の機能部を上端側から見た平面図である。 第1の部材を支持する第1の機能部、及び第2の部材を支持する第2の機能部をハンドル側から見た斜視図である。 図26に示す第1及び第2の機能部、並びに第1及び第2の部分を第1及び第2の部分の上端側から見た平面図である。 従来の天吊り構造体の一例を示す斜視図である。 図28に示す天吊り構造体に地震の揺れが作用した場合の吊りボルトの変形状態を模式的に示す図である。
以下、図面を参照して本発明を適用した実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で用いる図面は、本発明の実施形態の構成を説明するためのものであり、図示される各部の大きさや厚さや寸法等は、実際の減震構造体付き天吊り機器1、減震構造体11、及び減震構造体取り付け工具70の寸法関係とは異なる場合がある。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る減震構造体を備えた減震構造体付き天吊り機器を示す部分断面図である。図1において、x方向はデッキプレート4の溝4A(言い換えれば、天井躯体Fの溝FA)に対して平行な方向(設備機器6の奥行き方向)、y方向はデッキプレート4の溝4A(言い換えれば、天井躯体Fの溝FA)に対して直交する方向、z方向はx方向及びy方向に対して直交する鉛直方向をそれぞれ示している。
図1を参照するに、減震構造体付き天吊り機器1は、減震構造体11を含んだ構成とされている。
減震構造体付き天吊り機器1は、天井躯体F(例えば、天井コンクリート構造物)の底部に埋設された固定具である固定部材2を介して、上端部が螺着された4本の吊りボルト3が鉛直方向に吊り下げられている。天井躯体Fは、x方向に延在し、かつy方向に配列された複数の溝FAを有する。
4本の吊りボルト3の下端部には、それぞれ連結具5が設けられており、連結具5を介して、設備機器6が吊り下げ支持されている。
デッキプレート4は、天井躯体Fの下面を覆うように設けられている。これにより、デッキプレート4には、天井躯体Fの複数の溝FAの形状が転写されるので、複数の溝4Aが形成される。各吊りボルト3は、デッキプレート4を貫通して吊り下げられている。
設備機器6としては、例えば、ルームエアコンの室内機や室外機、空調ダクト、送風機ファンの収納ボックス、配管やケーブルの収容部等の各種設置機器を例示することができる。図1では、一例として、角型ボックス形状とされたルームエアコンの室内機を図示している。
また、図1では、設備機器6の左右に2本の吊りボルト3のみを図示したが、x方向の所定位置には、図示していない2本の吊りボルト3が吊り下げられている。
したがって、ボックス型の設備機器6は、合計で4本の吊りボルト3によって、天吊り支持されている。
なお、設備機器6を吊り下げ支持する吊りボルト3の本数は、設備機器6の規模や長さによって適宜設定することができる。設備機器6がダクト等の長尺物である場合は、ダクトの長さ方向に必要間隔で複数の吊りボルト3が設置される。
また、設備機器6が小規模配管や配線等のように幅の小さい構造物である場合は、配管や配線の上に吊り下げた1本の吊りボルト3を配管や配線の長さ方向に複数本配置して吊り下げてもよい。また、1本の吊りボルト3で支持可能な設備機器の場合にも本願構造を適用可能である。
ボックス型の設備機器6の両側面下部には、2組の支持片6aが水平方向(y方向または−y方向)に突出形成され、これらの支持片6aがS字金具などの連結具5を介し各吊りボルト3の下端部に連結されている。
連結具5は、下部支持片5aと、延出片5bと、部支持片5cと、を含む。下部支持片5aは、支持片6aに水平に重ねられた状態で、ボルト8とナット9により支持片6aに連結されている。延出片5bは、下部支持片5aに対して直交するz方向に立設されている。
上部支持片5cは、延出片5bの上端部から水平に延出されている。上部支持片5cには、吊りボルト3が貫通しており、吊りボルト3に螺合されたナット10により吊りボルト3に連結されている。
図2は、第1の部材と第2の部材とが係合された図1に示す減震構造体の側面図である。図2において、図1に示す減震構造体11と同一構成部分には、同一符号を付す。
図3は、図2に示す減震構造体を上面側から平面視した図である。図3において、図1及び図2に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図1〜図3を参照するに、減震構造体11は、設備機器6を天吊り支持する複数の吊りボルト3のうち、固定部材2の直下に位置する部分の周囲を囲むように設けられている。
減震構造体11は、筒状形状とされており、第1の部材15と、第2の部材16と、を有する。第1及び第2の部材15,16は、減震構造体11の略半割体である。
図4は、図2に示す減震構造体を構成する第1の部材の正面図である。図4において、図1〜図3に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図5は、図4に示す第1の部材の背面側の斜視図である。図5において、図1〜図4に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図6は、図4に示す第1の部材を構成する第1の支持部材及び第1の減衰部材を分解した斜視図である。図6において、図1〜図5に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4〜図6を参照するに、第1の部材15は、第1の支持部材21と、第1の減衰部材22−1と、を有する。
図7は、図6に示す第1の支持部材の正面図である。図7において、図2〜図6に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図8は、図7に示す第1の支持部材の背面図である。図8において、図2〜図7に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図9は、図8に示す第1の支持部材をA視した平面図である。図9において、図7及び図8に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図10は、図8に示す第1の支持部材をB視した側面図である。図10において、図7〜図9に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図1〜図10を参照するに、第1の支持部材21は、第1の支持部材本体25−1と、複数の第1のリブ26−1と、第1の凹部26Aと、装着穴27と、第1の吊りボルト螺合部28−1と、第1の減衰部材装着部29−1と、第1の係合面31と、第1の係合部32と、第2の係合面33と、第2の係合部34と、を有する。
第1の支持部材本体25−1は、円筒形状の部材を縦方向に2分割した形状とされている。複数の第1のリブ26−1は、第1の支持部材本体25−1の外壁に設けられている。複数の第1のリブ26−1は、第1の支持部材本体25−1の外壁に対して直交する方向に立設されている。複数の第1のリブ26−1は、z方向、及びz方向に対して直交する方向に設けられている。
このように、第1の支持部材本体25−1の外壁に複数の第1のリブ26−1を設けることで、第1の支持部材21に十分な剛性を持たせた上で、第1の支持部材21の材料の量を低減することができる。
第1の凹部26Aは、z方向、及びz方向に対して直交する方向に配置された複数の第1のリブ26−1により区画されている。第1の凹部26Aは、例えば、第1の支持部材本体25−1の外壁の周方向に延在する溝であってもよい。
なお、本実施の形態では、一例として、第1の支持部材21の周方向に2つの第1の凹部26Aを設けた場合を例示している。
新規或いは既存の吊りボルト3に対して、減震構造体11を取り付ける場合、2つの第1の凹部26Aには、後述する図25に示す第1の機能部75を構成する第1の突出部85または第2の機能部76を構成する第2の突出部89のうちのいずれかの突出部が挿入される。
このため、第1の凹部26Aの形状を、第1の支持部材本体25−1の外壁の周方向に延在する溝にすることで、第1の凹部26Aに対して第1及び第2の突出部85,89を容易に差し込むことができる。つまり、吊りボルト3に減震構造体11を取り付ける際の作業効率を向上させることができる。
このように、第1の凹部26Aを設けて、第1の凹部26Aに第1の突出部85または第2の突出部89を挿入することで、第1の機能部75または第2の機能部76により、第1の部材15を支持することが可能となるので、第1及び第2の機能部75,76から第1の部材15が落下することを抑制できるとともに、吊りボルト3に対する減震構造体11の取り付けを容易に行うことができる。
また、複数の第1のリブ26−1により第1の凹部26Aを構成することで、第1のリブ26−1を形成する際に、第1の凹部26Aを一括形成することができる。
装着穴27は、第1の支持部材本体25−1の下部を貫通するように設けられている。装着穴27には、第1の減衰部材22−1を構成する後述する係合用突出部43が係合される。
第1の吊りボルト螺合部28−1は、第1の支持部材本体25−1の上部内側に設けられている。第1の吊りボルト螺合部28−1は、吊りボルト3が螺合可能なめねじが設けられている。第1の吊りボルト螺合部28−1には、吊りボルト3の一部が収容される。
第1の減衰部材装着部29−1は、装着穴27が設けられた第1の支持部材本体25−1の下部内側に設けられている。第1の減衰部材装着部29−1には、第1の減衰部材22−1が装着される。
第1の減衰部材装着部29−1に装着された第1の減衰部材22−1は、吊りボルト3の外周の一部を覆う。
第1の係合面31は、第1の支持部材本体25−1の一方の側壁端部の外面に配置されている。第1の係合面31は、z方向に延在するように設けられている。
第1の係合部32は、第1の係合面31に複数設けられている。複数の第1の係合部32は、第1の係合面31の延在方向に配置されている。第1の係合部32は、第1の係合面31に対して直交する方向に対して僅かに突出した突出部である。
第1の係合部32は、後述する図15に示す第2の部分16を構成する第1の貫通部56と係合可能な形状とされている。
第2の係合面33は、第1の支持部材本体25−1の他方の側壁端部の外面に配置されている。第2の係合面33は、z方向に延在するように設けられている。
第2の係合部34は、第2の係合面33に複数設けられている。複数の第2の係合部34は、第2の係合面33の延在方向に配置されている。第2の係合部34は、第2の係合面33に対して直交する方向に対して僅かに突出した突出部である。
第2の係合部34は、後述する図14に示す第2の部分16を構成する第2の貫通部58と係合可能な形状とされている。
このように、第1の貫通部56、第1の貫通部56に係合する第1の係合部32、第2の貫通部58、及び第2の貫通部58に係合する第2の係合部34を有することで、第1の部材15と第2の部材16との接続を強固にすることができる。
上記構成とされた第1の支持部材21の上面21aは、固定部材2の下端(言い換えれば、デッキプレート4の下面)に当接される面である(図1参照)。
第1の支持部材21の材料としては、例えば、金属(例えば、鋼、ステンレス、アルミニウム等)、或いは高硬度の樹脂(例えば、ナイロン系樹脂)を用いることができる。
このように、高硬度の樹脂(例えば、ナイロン系樹脂)を第1の支持部材21の材料として用いることにより、第1の支持部材21の強度を十分に確保した上で、第1の支持部材21の重量を軽量化させることが可能となる。これにより、第1の部材15の軽量化を図ることが可能となるので、減震構造体11の施工を容易に行うことができる。
図11は、図6に示す第1の減衰部材の正面図である。図11において、図4〜図6に示す構造体と同一構成部分には、同一の符号を付す。
図12は、図6に示す第1の減衰部材のC−C線方向の断面図である。図12において、図11に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図4〜図6、図11、及び図12を参照するに、第1の減衰部材22−1は、第1の減衰部材装着部29−1に装着される部材であり、湾曲板状部41−1と、下端部42と、係合用突出部43と、出っ張り部43Aと、を有する。
湾曲板状部41−1は、吊りボルト3を収容可能な第1の吊りボルト収容部41−1Aを含む。湾曲板状部41−1は、図1に示す吊りボルト3の一部を収容可能な湾曲板形状とされた部材(言い換えれば、円筒状部材の半割体)である。湾曲板状部41−1は、第1の減衰部材装着部29−1に収容されている。
下端部42は、湾曲板状部41−1の下端に設けられており、湾曲板状部41−1と一体に構成されている。下端部42は、z方向に直交する面方向で、かつ湾曲板状部41−1の外面41−1aから離間する方向、及び湾曲板状部41−1の下方に突出している。
第1の減衰部材22−1が第1の減衰部材装着部29−1に装着された状態において、第1の減衰部材22−1は、第1の支持部材21の下端からその下方に突出している。
このように、第1の減衰部材22−1が第1の支持部材21の下端から下方に突出する下端部42を有することで、地震等により吊りボルト3が大きく揺れた際に、第1の支持部材21と吊りボルト3とが直接当たることを抑制することが可能となる。
これにより、吊りボルト3との接触に起因する第1の支持部材21の破損を抑制することができる。
係合用突出部43は、第1の減衰部材装着部29−1に収容された湾曲板状部41−1の外面41−1aのうち、装着穴27と対向する位置に設けられている。係合用突出部43は、外面41−1aから離間する方向で、かつz方向に対して直交する方向に突出している。
係合用突出部43は、例えば、略円筒形状とすることができる。係合用突出部43の先端の外側には、出っ張り部43Aが設けられている。出っ張り部43Aは、係合用突出部43の外側に出っ張るように設けられている。出っ張り部43Aは、係合用突出部43を第1の支持部材21の装着穴27に挿入させた際、装着穴27の外側に配置される部分である。
このように、係合用突出部43の先端に出っ張り部43Aを設けることで、係合用突出部43を第1の支持部材21の装着穴27に挿入させて、第1の支持部材21に第1の減衰部材22−1を装着させた際、第1の減衰部材22−1が第1の支持部材21から容易に抜け落ちてしまうことを抑制することができる。
なお、図6、図11、及び図12に示す第1の減衰部材22−1の形状は、一例であって、第1の減衰部材22−1の形状は、この形状に限定されない。
上記構成とされた第1の減衰部材22−1は、地震等が発生したときの吊りボルト3の震動を減衰可能な材料で構成されている。
第1の減衰部材22−1の材料としては、例えば、JISK6253に規定されるデュロメータータイプAによるゴム硬度60度以上(具体的には、例えば、60〜90度程度)であって、常温時の損失係数(tanδ):0.5以上のゴム系あるいは熱可塑性エラストマー系の高減衰材を用いることが好ましい。
このように、第1の減衰部材22−1の材料として、ゴム硬度を60度以上で、かつ損失係数(tanδ)を0.5以上とするゴム系或いはエラストマー系の高減衰材を用いることで、吊りボルト3の天井近くの位置で小さい振幅で振動している吊りボルト3に対して効率的に減震することができる。
つまり、振動の総エネルギー量のうち吊りボルト3に作用する振動エネルギー量が消費され、吊りボルト3への振動負荷が低減されるので、設備機器6及び吊りボルト3の振動を減震することができる。
更に、減震構造体11は、吊りボルト3の天井付近に取り付けるため、特別な設置スペースが殆ど不要となる。これにより、設備機器6の周囲に配管や他の機器が設置されている場合でも、容易に設置できる。
ゴム系の高減衰材を第1の減衰部材22−1の材料として用いる場合、ゴム硬度が60度以上で、かつ90度以下の範囲の高減衰材を用いることが好ましい。
上述したゴム系あるいは熱可塑性エラストマー系の高減衰材で構成された第1の減衰部材22−1を用いることで、吊りボルト3の震動を効率よく減衰させることができる。
ゴム系の高減衰材を用いる場合、ゴム系減衰材料の型取りにより製造することが可能となる。一方、エラストマー系高減衰材料を第1の減衰部材22−1の材料として用いる場合、射出成形などにより、第1の減衰部材22−1を大量に低価格で製造できる。
なお、第1の減衰部材22−1の表面に着色を施すか、或は着色された第1の減衰部材22−1を用いることが好ましい。第1の減衰部材22−1の色は、例えば、天吊り構造を適用する工事現場で目立つ色が好ましい。
具体的には、図1に示す天井駆体Fがコンクリートを主体とする灰色系である場合、第1の減衰部材22−1の色としては、例えば、灰色系と異なる色相である白色、赤色、緑色等が好ましい。
このような色で第1の減衰部材22−1を着色することにより、工事現場にて作業者が第1の減衰部材22−1の色を、作業者が目視で確認することが可能となる。これにより、第1の減衰部材22−1の設置完了か否かについて、作業者が容易に確認することができる。
また、第1の支持部材21の材料として樹脂を用いる場合には、上述した第1の減衰部材22−1と同様な色に第1の支持部材21を着色してもよい。
図13は、図2に示す減震構造体を構成する第2の部材の正面図である。図13において、図1〜図12に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図14は、図13に示す第2の部材の背面側の斜視図である。図14において、図1〜図13に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図15は、図13に示す第2の部材を構成する第2の支持部材及び第2の減衰部材を分解した斜視図である。図15において、図1〜図14に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図13〜図15を参照するに、第2の部材16は、第2の支持部材51と、第2の減衰部材22−2と、を有する。
図16は、図13に示す第2の支持部材の正面図である。図16において、図1〜図15に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図17は、図16に示す第2の支持部材の背面図である。図17において、図1〜図16に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図18は、図17に示す第2の支持部材をD視した平面図である。図18において、図16及び図17に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図19は、図17に示す第2の支持部材をE視した側面図である。図19において、図1〜図18に示す構造体と同一構部分には、同一符号を付す。
図1〜図3、及び図16〜図19を参照するに、第2の支持部材51は、第2の支持部材本体25−2と、複数の第2のリブ26−2と、第2の凹部26Bと、装着穴27と、第2の吊りボルト螺合部28−2と、第2の減衰部材装着部29−2と、一対の突出部53,54と、を有する。
第2の支持部材本体25−2は、先に説明した第1の支持部材本体25−1と同様な構成とされている。
複数の第2のリブ26−2は、第2の支持部材本体25−2の外壁に設けられている。複数の第2のリブ26−2は、第2の支持部材本体25−2の外壁に対して直交する方向に立設されている。複数の第2のリブ26−2は、z方向、及びz方向に対して直交する方向に設けられている。
このように、第2の支持部材本体25−2の外壁に複数の第2のリブ26−2を設けることで、第2の支持部材51に十分な剛性を持たせた上で、第2の支持部材51の材料を削減することができる。
第2の凹部26Bは、z方向、及びz方向に対して直交する方向に配置された複数の第2のリブ26−2により区画されている。新規或いは既存の吊りボルト3(図1参照)に対して、減震構造体11を取り付ける場合、2つの第2の凹部26Bには、後述する図25に示す第1の機能部75を構成する第1の突出部85(後述する図20参照)または第2の機能部76を構成する第2の突出部89(後述する図20参照)のうちのいずれかの突出部が挿入される。
第2の凹部26Bは、例えば、先に説明した第1の凹部26Aと同様な構成(同様な形状)とされている。
このように、第2の凹部26Bを第1の凹部26Aと同様な形状とすることで、例えば、第1及び第2の凹部26A,26Bに、後述する図20に示す減震構造体取り付け工具70の第1及び第2の機能部75,76に設けられた両方の突出部(第1及び第2の突出部85,89)を挿入することが可能となる。
つまり、第1及び第2の機能部75,76のどちらにでも、第1及び第2の部品15,16を取り付けることが可能となる。これにより、第1及び第2の機能部75,76に、第1の部材15または第2の部品16を取り付ける際の作業効率を高めることができる。
装着穴27は、第2の支持部材本体25−2の下部を貫通するように設けられている。装着穴27には、第2の減衰部材22−2を構成する後述する係合用突出部43及び出っ張り部43Aが係合される。
第2の吊りボルト螺合部28−2は、第2の支持部材本体25−2の上部内側に設けられていること以外は、先に説明した第1の吊りボルト螺合部28−1と同様な構成とされている。第2の吊りボルト螺合部28−2には、吊りボルト3の一部が収容される。
第2の減衰部材装着部29−2は、装着穴27が設けられた第2の支持部材本体25−2の下部内側に設けられていること以外は、先に説明した第1の減衰部材装着部29−1と同様に構成されている。第2の減衰部材装着部29−2には、第2の減衰部材22−2が装着される。
突出部53は、第2の支持部材本体25−2の周方向に位置する一方の端部から突出する部分である。突出部53は、突出部本体55と、複数の第1の貫通部56と、を有する。
第1の部材15に第2の部品16を固定させた際、突出部本体55の内面は、第1の部材15の第1の係合面31に当接される。
複数の第1の貫通部56は、突出部本体55のz方向に配置されており、突出部本体55を貫通している。第1の部材15に第2の部品16を固定させた際、複数の第1の貫通部56には、それぞれ1つの第1の係合部32が挿入される。
このように、突出部本体55の内面が第1の部材15の第1の係合面31に当接され、かつ複数の第1の貫通部56に第1の係合部32が挿入されることで、第2の部分16と第1の部材15とが係合する。
突出部54は、第2の支持部材本体25−2の周方向に位置する他方の端部から突出している。突出部54は、突出部本体57と、複数の第2の貫通部58と、を有する。
第1の部材15に第2の部品16を固定させた際、突出部本体57の内面は、第1の部材15の第2の係合面33に当接される。
複数の第2の貫通部58は、突出部本体57のz方向に配置されており、突出部本体57を貫通している。第1の部材15に第2の部品16を固定させた際、複数の第2の貫通部57には、それぞれ1つの第2の係合部34が挿入される。
このように、突出部本体57の内面が第1の部材15の第2の係合面33に当接され、かつ複数の第2の貫通部58に第2の係合部34が挿入されることで、突出部54が第1の部材15と係合する。
このように、第1の係合面31に設けられた第1の係合部32と、第2の係合面33に設けられた第2の係合部34と、第1の係合部32が係合する第1の貫通部56と、第2の係合部34が係合する第2の貫通部56と、を有することで、第1の部品15と第2の部品16とを係合させた際、第1の部品15と第2の部品16との接続を強固にすることができる。
また、第1の係合部32、第2の係合部34、第1の貫通部56、及び第2の貫通部58、をそれぞれ複数有することで、第1の部品15と第2の部品16とを係合させた際、第1の部品15と第2の部品16との接続をさらに強固にすることができる。
上記構成とされた第2の支持部材51の上面51aは、固定部材2の下端に当接される面である(図1参照)。
第2の支持部材51の材料としては、第1の支持部材21の材料としては、例えば、金属(例えば、鋼、ステンレス、アルミニウム等)、或いは高硬度の樹脂(例えば、ナイロン系樹脂)を用いることができる。
このように高硬度の樹脂(例えば、ナイロン系樹脂)を第2の支持部材51の材料として用いることにより、第2の支持部材51の強度を十分に確保した上で、第2の支持部材51の重量を軽量化させることが可能となる。これにより、第2の部材16の軽量化を図ることが可能となるので、減震構造体11の施工を容易に行うことができる。
第2の減衰部材22−2は、湾曲板状部41−2と、下端部42と、係合用突出部43と、出っ張り部43Aと、を有する。
湾曲板状部41−2は、先に説明した第1の吊りボルト収容部41Aと同様な構成とされた第2の吊りボルト収容部41Bを含む。湾曲板状部41−2は、先に説明した湾曲板状部41−1と同様な構成とされている。
つまり、第2の減衰部材22−2は、先に説明した第1の減衰部材22−1と同様な構成とされている。
第2の減衰部材22−1の下端部42は、地震等により吊りボルト3(図1参照)が大きく揺れた際に、第2の支持部材51に吊りボルト3が直接当たることを抑制する機能を含む。これにより、吊りボルト3との接触に起因する第2の支持部材51の破損を抑制することができる。
また、係合用突出部43の先端に出っ張り部43Aを有することで、係合用突出部43を第2の支持部材51の装着穴27に挿入させて、第2の支持部材51に第2の減衰部材22−2を装着させた際、第2の減衰部材22−2が第2の支持部材51から容易に抜け落ちてしまうことを抑制できる。
上記構成とされた第2の減衰部材22−2は、地震等が発生したときの吊りボルト3の震動を減衰させる機能を有する。
第2の減衰部材22−2の材料としては、例えば、先に説明した第1減衰部材22−1の材料と同様な材料を用いることが可能であり、このような材料を用いることで、吊りボルト3の天井近くの位置で小さい振幅で振動している吊りボルト3に対して効率的に減震することができる。
また、減震構造体11は、吊りボルト3の天井付近に取り付けるため、特別な設置スペースが殆ど不要となる。これにより、設備機器6の周囲に配管や他の機器が設置されている場合でも、容易に設置できる。
なお、第2の減衰部材22−2の表面に着色を施すか、或は着色された第2の減衰部材22−2を用いることが好ましい。第2の減衰部材22−2の色は、例えば、天吊り構造を適用する工事現場で目立つ色が好ましい。
具体的には、図1に示す天井駆体Fがコンクリートを主体とする灰色系である場合、第2の減衰部材22−2の色としては、例えば、灰色系と異なる色相である白色、赤色、緑色等が好ましい。
このような色で第2の減衰部材22−2を着色することにより、工事現場にて作業者が第2の減衰部材22−2の色を、作業者が目視で確認することが可能となる。これにより、第2の減衰部材22−2の設置完了か否かについて、作業者が容易に確認することができる。
また、第2の支持部材51の材料として樹脂を用いる場合には、上述した第2の減衰部材22−2と同様な色に第2の支持部材51を着色してもよい。
上記説明した減震構造体11は、上面21a,51aが固定部材2の下端と接触するように、第1の部品15と第2の部品16とが接続された状態で、吊りボルト3に固定される。第1及び第2の吊りボルト螺合部28−1,28−2で構成されるめねじには、吊りボルト3が螺合されており、第1の減衰部材22−1と第2の減衰部材22−2とで区画される円筒状の空間には、吊りボルト3の一部が配置されている。
第1及び第2の減衰部材22−1,22−2の内面は、吊りボルト3と接触している。第1及び第2の減衰部材22−1,22−2の側端部は、吊りボルト3の周方向において接触している。
このように、吊りボルト3の周方向において、第1の減衰部材22−1と第2の減衰部材22−2とが接触することで、地震等により吊りボルト3に大きな揺れが発生した際に、揺れを効率良く減衰させることが可能となる。これにより、吊りボルト3の損傷や破損を抑制することができる。
本実施の形態の減震構造体11によれば、減震構造体11を略半割体とされた第1及び第2の部材15,16で構成し、第2の部材16に設けた一対の突出部53,54を第1の部材15に設けた第1及び第2の係合面31,33に係合させることで、吊りボルト3に対して減震構造体11を取り付ける構造とすることにより、吊りボルト3の側方から、吊りボルト3に減震構造体11を取り付けることが可能となる。
これにより、新規に設けた吊りボルトだけでなく、設備機器6を支持する既存の吊りボルト3に対しても、減震構造体11を容易に取り付けることができる。
また、減震構造体11が、吊りボルト3の一部を収容する第1及び第2の減衰部材22−1,22−2を有することで、吊りボルト3の振動を減震することが可能となる。これにより、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルト3の損傷や破断を抑制することができる。
なお、図1では、一例として、固定部材2の下端に、上面21a,51aが当接されるように、吊りボルト3に減震構造体11を取り付ける場合を例に挙げて説明したが、デッキプレート4の直下に、六角ボルト(図示せず)がある場合には、該六角ボルトの下端に上面21a,51aが当接されるように、吊りボルト3に減震構造体11を取り付けるとよい。
また、本実施の形態では、一例として、第1及び第2の凹部26A,26Bとして、第1及び第2の支持部材本体25−1,25−2の周方向に延在する溝を例に挙げて説明したが、例えば、該溝に替えて、穴を用いてもよい。
図20及び図21は、本発明の実施の形態に係る減震構造体取り付け工具の全体を示す斜視図である。図20では、第1及び第2の機能部75,76が閉じた状態を模式的に示している。図21では、第1及び第2の機能部75,76が開いた状態を模式的に示している。図20、及び図21において、同一構成部分には同一符号を付す。
図20及び図21を参照するに、本実施の形態の減震構造体取り付け工具70は、先に説明した減震構造体11を吊りボルト3(図1参照)に取り付ける際に使用する工具であり、ハンドル71と、回転接合部73と、第1の機能部75と、第2の機能部76と、ねじ77,78と、を有する。
ハンドル71は、第1及び第2のハンドル部材81,82を有する。第1及び第2のハンドル部材81,82は、途中で交差しており、この交差部分には、回転接合部73が設けられている。
これにより、第1及び第2のハンドル部材81,82は、開閉可能な状態で連結されている。ハンドル71及び回転接合部73は、例えば、軽量かつ丈夫な金属材料で構成するとよい。具体的には、ハンドル71及び回転接合部73の材料としては、例えば、アルミニウムを用いるとよい。
このように、ハンドル71及び回転接合部73の材料として、アルミニウムを用いることで、減震構造体取り付け工具70の軽量化を図ることが可能となるので、作業者の負担を軽減することができる。
なお、本実施の形態では、減震構造体取り付け工具70の一例として、手動タイプの工具を例に挙げて説明しているが、例えば、空気圧或いは油圧により開閉可能なでも工具を用いてもよい。
図22は、第1の機能部及び第1のハンドル部材の先端部を拡大した側面図である。図22において、図20及び図21に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図23は、閉じた状態の第1及び第2の機能部の上端側から見た平面図である。図23において、図20〜図22に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図24は、閉じた状態の第1及び第2の機能部をハンドル部側から見た斜視図である。図24において、図20〜図23に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図25は、開いた状態の第1及び第2の機能部を上端側から見た平面図である。図25において、図20〜図24に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図20〜図25を参照するに、第1の機能部75は、第1の機能部本体83と、第1の支持部83−1と、第1の部材収容部84と、2つの第1の突出部85と、を有する。
第1の機能部本体83は、第1のハンドル部材81の先端部81Aに設けられている。第1の機能部本体83は、第1の部材収容部84の延在方向と、第1のハンドル部材81の先端部81Aの延在方向と、が第1の角度θ1を成すように、第1のハンドル部材81の先端部81Aにねじ77で固定されている。これにより、第1の機能部本体83は、第1のハンドル部材81の先端部81Aに対して傾斜している。
第1の角度θ1は、例えば、30〜75°の範囲内で適宜設定することができる。
第1の支持部83−1は、第1の機能部本体83の下端に設けられている。第1の支持部83−1は、第1の機能部本体83と一体に構成されている。第1の支持部83−1は、第1の支持部材21または第2の支持部材51の下端を支持する機能を有する。
第1の支持部83−1は、半円柱形状の貫通部83Aを有する。第1の機能部本体83の貫通部83Aには、第1の減衰部材22−1または第2の減衰部材22−2の出っ張り部43が収容される。第1の支持部83−1の貫通部83Aの形状は、第1の減衰部材22−1または第2の減衰部材22−2の出っ張り部43の周囲を囲むような形状とされている。
第1の部材収容部84は、第1の機能部本体83の内側に設けられている。第1の部材収容部84は、第1の部材15の一部または第2の部材16の一部を収容する。第1の部材収容部84の側面84aは、平滑な湾曲面とされている。
第1の機能部75が第1の部材15の一部を収容する場合、第1の部材収容部84は、第1及び第2の係合面31,33を露出させた状態で、第1の部材15の一部を収容する。
また、第1の機能部75が第2の部材16の一部を収容する場合、第1の部材収容部84は、一対の突出部53,54を露出させた状態で、第2の部材16の一部を収容する。
2つの第1の突出部85は、第1及び第2の凹部26A,26B内に挿入可能な形状とされている。2つの第1の突出部85は、第1の部材収容部84の側面84aに設けられている。2つの第1の突出部85は、第1の部材収容部84の側面84aから離間する方向に突出している。
なお、本実施の形態では、2つの突出部85を設けた場合を例に挙げて説明したが、突出部85の数は、これに限定されない。例えば、第1の部材収容部84の周方向に延在する1つの突出部を設け、第1及び第2の部材15,16に該突出部を収容可能な溝を設けてもよい。また、突出部85を3つ以上設けてもよい。
また、突出部85の形成位置は、適宜設定することが可能であり、図20〜図24に示す突出部85の形成位置に限定されない。
第2の機能部76は、第2の機能部本体87と、第2の支持部87−1と、第2の部材収容部88と、2つの第2の突出部89と、を有する。
第2の機能部本体87は、第1の機能部本体83とは形状が異なることと、第2のハンドル部材82の先端に設けられていること以外は、第1の機能部本体83と同様に構成されている。
第2の機能部本体87は、第2の部材収容部88の延在方向と、第2のハンドル部材82の先端部82Aの延在方向と、が第1の角度θ1と同じ角度を成すように、ねじ78で第2のハンドル部材82の先端部82Aに固定されている。これにより、第2の機能部本体87は、第2のハンドル部材82の先端部82Aに対して傾斜している。
第2の支持部87−1は、第2の機能部本体87の下端に設けられていること以外は、先に説明した第1の支持部83−1と同様な構成とされている。第2の支持部87−1は、先に説明した貫通部83Aと同様な形状の貫通部87Aを有する。
第1の減衰部材22−1の出っ張り部43と第2の減衰部材22−2の出っ張り部43とが貫通部83A,87A内に収容された状態で、第1及び第2の機能部75,76が閉じられると、第1及び第2の支持部83−1,87−1により、2つの出っ張り部43が押圧される。
また、第1の減衰部材22−1の出っ張り部43と第2の減衰部材22−2の出っ張り部43とが貫通部83A,87A内に収容されることで、減震構造体を上下逆に取り付けられることを防止することもできる。
第2の部材収容部88は、第2の機能部本体87の内側に設けられている。第2の部材収容部88は、先に説明した第1の部材収容部84と同様な形状とされており、平滑な湾曲面である側面88aを有する。
第2の部材収容部88は、第1の部材15を支持する場合、第1及び第2の係合面31,33を露出させた状態で第1の部材15の一部を収容する。第2の部材収容部88は、第2の部材16を支持する場合、一対の突出部53,54を露出させた状態で、第2の部材16の一部を収容する。
2つの第2の突出部89は、第2の部材収容部88の側面88aに設けられている。2つの第2の突出部89は、第1及び第2の機能部75,76を閉じた状態において、第1の突出部85と対向するように配置されている。
本実施の形態の減震構造体取り付け工具70によれば、第1の機能部75が第1及び第2の係合面31,33を露出させた状態で、第1の部材15の一部を収容する第1の部材収容部84を含み、かつ第2の機能部16が一対の突出部53,54を露出させた状態で、第2の部材16の一部を収容する第2の部材収容部88を含むことで、ハンドル71を閉じた際、第1及び第2の係合面31,33に対して、一対の突出部53,54を係合させることが可能となる。
つまり、減震構造体取り付け工具70を用いることで、新規に設置した吊りボルト3だけでなく、既存の吊りボルト3(図1参照)に対しても容易に減震構造体11を取り付けることができる。
また、第1の部材収容部84に設けられ、第1の凹部26Aに挿入されることで第1の部材15の位置を規制する第1の突出部85と、第2の部材収容部88に設けられ、第2の凹部26Bに挿入されることで第2の部材16の位置を規制する第2の突出部89と、を有することで、第1及び第2の部材15,16が第1及び第2の機能部75,76から落下することを抑制可能となる。
これにより、吊りボルト3に対して減震構造体11を取り付ける作業者の作業効率を高めることができる。
さらに、減震構造体11を吊りボルト3に取り付けることで、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルトの損傷や破断を抑制することができる。
また、図23〜図25に示すように、第1及び第2の突出部85,89を、それぞれ複数設けるとよい。
第1の突出部85を複数設けることで、第1の機能部75に対する第1の部材15の位置を精度良く規制することが可能となる。また、第2の突出部89を複数設けることで、第2の機能部76に対する第2の部材16の位置を精度良く規制することが可能となる。
これにより、第1の部材15に対する第2の部材16の位置ずれが発生しにくくなるので、第1の部材15と第2の部材16とを精度良く係合させることができる。
また、上述したように、第1の機能部75は、第1の支持部材21の下端を支持する第1の支持部83−1を含み、第2の機能部76は、第2の支持部材51の下端を支持する第2の支持部87−1を含んでもよい。
このように、第1の機能部15が第1の支持部材21の下端を支持する第1の支持部83−1を含むことで、第1の機能部15から第1の支持部材21が落下することを抑制できる。
また、第2の機能部16が第2の支持部材51の下端を支持する第2の支持部87−1を含むことで、第2の機能部16から第2の支持部材51が落下することを抑制できる。
また、第1の支持部83−1は、第1の減衰部材22−1のうち、第1の支持部材21の下方に突出した下端部43の周囲を囲むような形状とされており、第2の支持部87−1は、第2の減衰部材22−2のうち、第2の支持部材51の下方に突出した下端部43の周囲を囲むような形状であってもよい。
このような形状にすることで、ハンドル71を閉じた際、第1及び第2の支持部83−1,83−2により、吊りボルト3に向かう方向に、第1の支持部材21の下方に突出した第1の減衰部材22−1の下端部42と第2の支持部材51の下方に突出した第2の減衰部材22−2の下端部42とを押圧することができる。
また、第1及び第2の機能部75,76は、吊りボルト3に減震構造体11を取り付けた直後の状態において、第1の機能部75と第2の機能部76とが接触しない構造であってもよい。
このような構成とすることで、第1の部材15を構成する第1及び第2の係合面31,33に対して、第2の部材16を構成する一対の突出部53,54全体を係合させることができる。
また、第1及び第2の突出部85,89は、第1及び第2の凹部26A,26Bのどちらに対しても挿入可能な形状であってもよい。
このような構成とすることで、第1及び第2の機能部75,76のどちらにでも第1の部材15または第2の部材16を装着(支持)させることが可能となるので、吊りボルト3に減震構造体11を取り付ける際の作業性をさらに向上させることができる。
上述した第1及び第2の機能部75,76の材料としては、例えば、軽量でかつ剛性の高い金属材料(例えば、アルミニウム)を用いることよい。
このような金属材料を用いて、第1及び第2の機能部75,76を構成することで、減震構造体取り付け工具70の軽量化を図ることができる。
図26は、第1の部材を支持する第1の機能部、及び第2の部材を支持する第2の機能部をハンドル側から見た斜視図である。図26において、図2〜25に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
図27は、図26に示す第1及び第2の機能部、並びに第1及び第2の部分を第1及び第2の部分の上端側から見た平面図である。図27において、図2〜26に示す構造体と同一構成部分には、同一符号を付す。
次に、図1〜図27を参照して、減震構造体取り付け工具70を用いた減震構造体11の施工方法について説明する。
初めに、第1及び第2の機能部75,76のうち、一方の機能部に第1の部材15の位置が規制されるように、第1の部材15を取り付けるとともに、他方の機能部に第2の部材16の位置が規制されるように第2の部材16を取り付ける(第1及び第2の部材取り付け工程)。
なお、図26及び図27では、一例として、第1の機能部75に第1の部材15を取り付け、第2の機能部76に第2の部材16を取り付けている場合を図示したが、第1の機能部75に第2の部材16を取り付け、第2の機能部76に第1の部材15を取り付けてのよい。
図26及び図27の場合、2つの第1の突出部85が第1の凹部26Aに挿入されることで、第1の機能部75が第1の部材15を支持し、2つの第2の突出部89が第2の凹部26Bに挿入されることで、第2の機能部76が第2の部材16を支持している。
次いで、ハンドル71を開いて、第1の吊りボルト螺合部28−1、第1の吊りボルト収容部41A、第2の吊りボルト螺合部28−2、及び第2の吊りボルト収容部41Bに、吊りボルト3が収容されるように、ハンドル71を閉じて、第1及び第2の係合面31,33に対して、一対の突出部53,54を係合させることで、吊りボルト3に減震構造体11を装着させる(減震構造体装着工程)。
このとき、突出部53に設けられた第1の貫通部56に第1の係合部32を係合させるとともに、突出部54に設けられた第2の貫通部58に第2の係合部34を係合させる。
次いで、吊りボルト3に装着された減震構造体11を回転させることで、固定部材2の下端(デッキプレート4の下面)に減震構造体11を当接させる(減震構造体当接工程)。
これにより、減震構造体取り付け工具70を用いた減震構造体11の施工が完了する。
本実施の形態の減震構造体11の施工方法によれば、上述した減震構造体取り付け工具70を用いることで、第1の部材15と第2の部材とを手で係合させる場合と比較して、短時間で、かつ少ない力で容易に減震構造体11の施工を行うことができる。
また、上記減震構造体11を吊りボルト3に取り付けることで、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルト3の損傷や破断を抑制することができる。
なお、減震構造体取り付け工具70を用いることなく、手で減震構造体11を吊りボルト3に取り付けた場合においても、地震等による大きな揺れを受けた場合であっても吊りボルト3の損傷や破断を抑制することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明は、設備機器を支持する吊りボルトの振動を減震させることで、地震等の揺れを受けても設備機器を安定支持することの可能な減震構造体、減震構造体取り付け工具、及び減震構造体の施工方法に適用できる。
1…減震構造体付き天吊り機器、2…固定部材、3…吊りボルト、4…デッキプレート、4A,FA…溝、5…連結具、5a…下部支持片、5b…延出片、5c…上部支持片、6…設備機器、6a…支持片、8…ボルト、9,10…ナット、11…減震構造体、15…第1の部材、16…第2の部材、21…第1の支持部材、21a,51a…上面22−1…第1の減衰部材、22−2…第2の減衰部材、25−1…第1の支持部材本体、25−2…第2の支持部材本体、26−1…第1のリブ、26−2…第2のリブ、26A…第1の凹部、26B…第2の凹部、27…装着穴、28−1…第1の吊りボルト螺合部、28−2…第2の吊りボルト螺合部、29−1…第1の減衰部材装着部、29−2…第2の減衰部材装着部、31…第1の係合面、32…第1の係合部、33…第2の係合面、34…第2の係合部、41A…第1の吊りボルト収容部、41B…第2の吊りボルト収容部、41−1,41−2…湾曲板状部、41−1a,51a…外面、42…下端部、43…係合用突出部、43A…出っ張り部、51…第2の支持部材、52…第2の減衰部材、53,54…突出部、55,57…突出部本体、56…第1の貫通部、58…第2の貫通部、70…減震構造体取り付け工具、71…ハンドル、73…回転接合部、75…第1の機能部、76…第2の機能部、77,78…ねじ、81…第1のハンドル部材、81A,82A…先端部、82…第2のハンドル部材、83…第1の機能部本体、83A,87A…貫通部、83−1…第1の支持部、84…第1の部材収容部、84a,88a…側面、85…第1の突出部、87−1…第2の支持部、88…第2の部材収容部、89…第2の突出部、F…天井躯体、θ1…角度

Claims (16)

  1. 天井に内設された固定部材に固定されることで、前記天井から吊り下げられ、設備機器を天吊り支持する複数の吊りボルトのうち、前記固定部材の直下に位置する部分の周囲を囲む筒状形状とされた減震構造体であって、
    前記減震構造体の一方の半割体であり、第1の支持部材、及び第1の減衰部材を有する第1の部材と、
    前記減震構造体の他方の半割体であり、第2の支持部材、一対の突出部、及び第2の減衰部材を含み、前記第1の部材に固定される第2の部材と、を備え、
    前記第1の支持部材は、前記天井側に配置され、前記吊りボルトが螺合可能なめねじが設けられた第1の吊りボルト螺合部と、該第1の吊りボルト螺合部の下方に設けられた第1の減衰部材装着部と、一方の前記突出部と係合された第1の係合面と、他方の前記突出部と係合された第2の係合面と、前記第1の係合面と前記第2の係合面との間に位置する前記第1の支持部材の外壁に設けられた第1の凹部と、を含み、
    前記第1の減衰部材は、前記第1の減衰部材装着部に装着されており、振動を減衰可能な材料で構成され、かつ前記吊りボルトを収容可能な第1の吊りボルト収容部を含んでおり、
    前記第2の支持部材は、前記天井側に配置され、前記吊りボルトが螺合可能なめねじが設けられ、前記第1の吊りボルト螺合部と対向するように配置された第2の吊りボルト螺合部と、該第2の吊りボルト螺合部の下方において、前記第1の減衰部材装着部と対向するように設けられた第2の減衰部材装着部と、前記第2の支持部材の外壁に設けられた第2の凹部と、を含み、
    前記一対の突出部は、対向配置されており、前記一対の突出部の間に前記第1の支持部材の前記第1及び第2の係合面挿入することで、前記第2の支持部材と前記第1の支持部材とを固定しており、
    前記第2の減衰部材は、前記第2の減衰部材装着部に装着されており、振動を減衰可能な材料で構成され、かつ前記吊りボルトを収容可能な第2の吊りボルト収容部を含んでいることを特徴とする減震構造体。
  2. 前記第1の支持部材の外壁には、複数の第1のリブが設けられており、
    前記第2の支持部材の外壁には、複数の第2のリブが設けられており、
    前記第1の凹部は、前記複数の第1のリブで区画された前記第1の支持部材の外壁の周方向に延在する溝であり、
    前記第2の凹部は、前記複数の第2のリブで区画された前記第2の支持部材の外壁の周方向に延在する溝であることを特徴とする請求項1記載の減震構造体。
  3. 前記一対の突出部のうち、一方の突出部には、該突出部を貫通する第1の貫通部が設けられており、他方の突出部には、該突出部を貫通する第2の貫通部が設けられており、
    前記第1の係合面には、前記第1の貫通部に係合する第1の係合部が設けられており、
    前記第2の係合面には、前記第2の貫通部に係合する第2の係合部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の減震構造体。
  4. 前記吊りボルトの周方向において、前記第1の減衰部材と前記第2の減衰部材とが接触していることを特徴とする請求項1ないし3のうち、いずれか1項記載の減震構造体。
  5. 前記第1の減衰部材の下端部は、前記第1の支持部材の下端から下方に突出するように配置されており、
    前記第2の減衰部材の下端部は、前記第2の支持部材の下端から下方に突出するように配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のうち、いずれか1項記載の減震構造体。
  6. 前記第2の凹部は、前記第1の凹部と同じ形状であることを特徴とする請求項1ないし5のうち、いずれか1項記載の減震構造体。
  7. 前記第1及び第2の減衰部材の材料は、ゴム硬度が60度以上で、かつ損失係数(tanδ)が0.5以上のゴム系或いはエラストマー系の高減衰材であることを特徴とする請求項1ないし6のうち、いずれか1項記載の減震構造体。
  8. 前記第1及び第2の支持部材の材料は、ナイロン系樹脂であることを特徴とする請求項1ないし7のうち、いずれか1項記載の減震構造体。
  9. 請求項1ないし8のうち、いずれか1項記載の減震構造体を前記吊りボルトに取り付ける際に使用する減震構造体取り付け工具であって、
    回転接合部により、開閉可能な状態とされた第1及び第2のハンドル部材を含むハンドルと、
    前記第1のハンドル部材の先端に設けられた第1の機能部と、
    前記第2のハンドル部材の先端に設けられた第2の機能部と、
    を備え、
    前記第1の機能部は、前記第1及び第2の係合面を露出させた状態で、前記第1の部材の一部を収容する第1の部材収容部と、該第1の部材収容部に設けられ、前記第1の凹部に挿入されることで前記第1の部材の位置を規制する第1の突出部と、を含み、
    前記第2の機能部は、前記一対の突出部を露出させた状態で、前記第2の部材の一部を収容する第2の部材収容部と、該第2の部材収容部に設けられ、前記第2の凹部に挿入されることで前記第2の部材の位置を規制する第2の突出部と、を含むことを特徴とする減震構造体取り付け工具。
  10. 前記第1及び第2の突出部は、それぞれ複数設けることを特徴とする請求項9記載の減震構造体取り付け工具。
  11. 前記第1の機能部は、前記第1の支持部材の下端を支持する第1の支持部を含み、
    前記第2の機能部は、前記第2の支持部材の下端を支持する第2の支持部を含むことを特徴とする請求項9または10記載の減震構造体取り付け工具。
  12. 前記第1の支持部は、前記第1の減衰部材のうち、前記第1の支持部材の下方に突出した部分の周囲を囲むような形状とされており、
    前記第2の支持部は、前記第2の減衰部材のうち、前記第2の支持部材の下方に突出した部分の周囲を囲むような形状であることを特徴とする請求項11記載の減震構造体取り付け工具。
  13. 前記第1の機能部は、前記第1のハンドル部材の先端部に対して前記回転接合部の回りに前記第1及び第2のハンドル部材を回転させる面に対し第1の角度で傾斜した状態で固定されており、
    前記第2の機能部は、前記第2のハンドル部材の先端部に対して前記回転接合部の回りに前記第1及び第2のハンドル部材を回転させる面に対し前記第1の角度と同じ角度で傾斜した状態で固定されていることを特徴とする請求項9ないし12のうち、いずれか1項記載の減震構造体取り付け工具。
  14. 前記第1及び第2の機能部は、前記吊りボルトに前記減震構造体を取り付けた状態において、前記第1の機能部と前記第2の機能部とが接触しない構造であることを特徴とする請求項9ないし13のうち、いずれか1項記載の減震構造体取り付け工具。
  15. 前記第1及び第2の突出部は、前記第1及び第2の凹部のどちらに対しても挿入可能な形状であることを特徴とする請求項9ないし14のうち、いずれか1項記載の減震構造体取り付け工具。
  16. 請求項9ないし15のうち、いずれか1項記載の減震構造体取り付け工具を用いた減震構造体の施工方法であって、
    前記第1及び第2の機能部のうち、一方の機能部に前記第1の部材の位置が規制されるように該第1の部材を取り付けるとともに、他方の機能部に前記第2の部材の位置が規制されるように該第2の部材を取り付ける第1及び第2の部材取り付け工程と、
    前記ハンドル部を開いて、前記第1の吊りボルト螺合部、前記第1の吊りボルト収容部、前記第2の吊りボルト螺合部、及び前記第2の吊りボルト収容部に、前記吊りボルトが収容されるように、前記ハンドル部を閉じて、前記第1及び第2の係合面に対して、前記一対の突出部を係合させることで、前記吊りボルトに前記減震構造体を装着させる減震構造体装着工程と、
    前記吊りボルトに装着された前記減震構造体を回転させることで、前記固定部材の下端に前記減震構造体を当接させる減震構造体当接工程と、
    を含むことを特徴とする減震構造体の施工方法。
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