JP2016196756A - 天井落下防止構造およびその施工方法 - Google Patents

天井落下防止構造およびその施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】地震時に大きな揺れが天井に加わった場合に、天井材が落下するのを防止しつつ、耐震性能を向上できる天井落下防止構造を提供すること。
【解決手段】天井落下防止装置10は、天井1の天井裏空間の床3から複数の天井開口27を通って天井面の下方まで延びる複数の束材32と、これら束材32に支持されて天井開口27を塞ぐ複数のキャップ40と、天井1の天井面に沿って複数の束材32間に架設された受け材50と、を備える。束材32は、キャップ40および受け材50を貫通しており、束材32には、上下面が略球面である第1ナット45が螺合されて、第1ナット45がキャップ40の下面に係止するとともに、上下面が略球面である第2ナット47が螺合されて、第2ナット47が受け材50の下面に係止する。
【選択図】図3

Description

本発明は、天井の落下を防止する天井落下防止構造およびその施工方法に関する。
従来より、大地震や長周期地震動が加わった建物では、天井材が落下するおそれがあるため、天井下地を耐震補強することが行われている。
天井は、例えば、上階の床から吊り下げられた吊りボルトと、この吊りボルトに支持されて略水平に延びる野縁受けと、略水平でかつ野縁受けに交差する方向に延びるとともに野縁受けに支持される野縁と、この野縁の下面に張り付けられた天井面材と、を備える。
ここで、吊りボルトに螺合されたハンガーに野縁受けを嵌め込むことで、野縁受けが吊りボルトに支持される。また、野縁と野縁受けとが交差する箇所では、野縁と野縁受けとの間にクリップを嵌め込むことで、野縁が野縁受けに支持される。
よって、このような構造の天井では、大きな地震荷重が作用すると、クリップが外れたり野縁受けがハンガーから外れたりして、天井材が落下するおそれがある。
そこで、例えば、天井材を下から支持して、天井材が落下するのを防止する天井落下防止構造が提案されている(特許文献1参照)。この天井落下防止構造は、天井裏空間の床から開口を通って天井面の下方まで延びる複数の束材と、束材に支持されて開口を塞ぐ複数のキャップと、複数の束材間に架設されて天井の天井面を支持する受け材と、を備える。
特開2015−25280号公報
しかしながら、特許文献1に示された天井支持構造では、大きな揺れが加わった場合、キャップおよび受け材が水平方向に変位して、束材とキャップおよび受け材との接合部分に、曲げ応力およびせん断応力が繰り返し発生し、その結果、束材が伸びたり、キャップとの接合部分が緩んだりするおそれがあった。
本発明は、地震時に大きな揺れが天井に加わった場合に、天井材が落下するのを防止しつつ、耐震性能を向上できる天井落下防止構造およびその施工方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の天井落下防止構造(例えば、後述の天井落下防止装置10)は、天井(例えば、後述の天井1)の落下を防止する天井落下防止構造であって、前記天井の天井面には、複数の開口(例えば、後述の天井開口27)が形成され、前記天井の天井裏空間の構造体(例えば、後述の床3)から前記複数の開口を通って前記天井面の下方まで延びる複数の束材(例えば、後述の束材32)と、当該束材に支持されて前記開口を塞ぐ複数のキャップ(例えば、後述のキャップ40)と、前記複数の束材間に架設されて前記天井の天井面を支持する受け材(例えば、後述の受け材50)と、を備え、前記束材は、前記キャップおよび前記受け材を貫通しており、前記束材には、少なくとも上面が略球面である第1ナット(例えば、後述の第1ナット45)が螺合されて、当該第1ナットが前記キャップの下面に係止するとともに、少なくとも上面が略球面である第2ナット(例えば、後述の第2ナット47)が螺合されて、当該第2ナットが前記受け材の下面に係止することを特徴とする。
この発明によれば、地震時に、野縁や野縁受けなどの天井材同士の連結が外れても、天井全体または天井材の一部が受け材に引っ掛かるので、天井材や、ダクト、配線ラックなどの天井内重量物が落下するのを防止できる。
また、第1ナットの上面を略球面として、キャップに係止させるとともに、第2ナットの上面を略球面として、受け材に係止させた。よって、キャップおよび受け材が水平方向に変位しても、第1ナットの上面がキャップの下面を転動し、かつ、第2ナットの上面が受け材の下面を転動する。これにより、束材とキャップおよび受け材とがピン接合となるので、束材とキャップおよび受け材との接合部分に発生する曲げ応力やせん断応力を大幅に低減できる。したがって、束材が伸びたりキャップとの接合部分が緩んだりするのを防止して、耐震性能を向上できる。
請求項2に記載の天井落下防止構造は、前記構造体(例えば、後述の床3)に固定されて下方に延びる固定部材(例えば、後述の固定ボルト30)と、当該固定部材が摺動可能に支持されてかつ前記束材が固定された箱状の支持部材(例えば、後述の支持部材31)と、を備え、前記支持部材の上面には、前記固定部材が貫通する貫通孔(例えば、後述の貫通孔36)が設けられ、前記支持部材の内面のうち前記貫通孔の周囲は、略球面であり、前記固定部材の下端部は、前記貫通孔に係止しかつ上面が略球面の鍔状であることを特徴とする。
地震時には、キャップおよび受け材が水平方向に変位し、接合部分にも、曲げ応力およびせん断応力が発生することになる。
しかしながら、この発明によれば、支持部材の内面を略球面とし、固定部材の下端部の上面を略球面としたので、キャップおよび受け材が水平方向に変位しても、支持部材の内面が固定部材の下端部の上面を摺動して、支持部材の固定部材に対する姿勢が変化する。これにより、束材と構造体とがピン接合となり、束材と構造体との接合部分に発生する曲げ応力やせん断応力を大幅に低減でき、束材が伸びたりキャップとの接合部分が緩んだりするのを防止して、耐震性能をさらに向上できる。
請求項3に記載の天井落下防止構造の施工方法は、前記天井の天井面に、複数の開口を形成する工程(例えば、後述のステップS1)と、前記天井面の下側から前記複数の開口を通して前記天井の天井裏空間の構造体に前記束材を取り付ける工程(例えば、後述のステップS2、S3)と、前記開口を前記キャップで塞いで、前記第1ナットにより当該キャップを前記束材に取り付ける工程(例えば、後述のステップS4)と、前記天井の天井面に沿って前記受け材を配置して、前記第2ナットにより当該受け材を前記束材に取り付ける工程(例えば、後述のステップS5、S6)と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、天井落下防止構造の構築に係る全ての作業を、天井面の下側から施工できるので、既存の天井を解体する必要がなく、低コストでかつ簡易に施工できる。
また、既存建物に本発明の天井落下防止構造を構築する場合でも、天井裏空間では配管や配線を避けて束材を取り付けるだけでよいので、確実に施工できる。また、天井下で居住者の執務が継続中であっても、執務場所から離れた位置や執務の合間に施工できるので、執務を継続しながら簡易かつ確実に施工できる。
本発明によれば、地震時に大きな揺れが天井に加わった場合に、天井材が落下するのを防止しつつ、耐震性能を向上できる。
本発明の一実施形態に係る天井落下防止構造が適用された天井の縦断面図である。 前記実施形態に係る天井落下防止構造を下方から視た斜視図である。 前記実施形態に係る天井落下防止構造を主部材に交差する方向で切断した断面図である。 前記実施形態に係る天井落下防止構造を主部材に沿った方向で切断した断面図である。 前記実施形態に係る天井落下防止構造の動作の説明図である。 前記実施形態に係る天井落下防止構造の施工手順のフローチャートである。 前記実施形態に係る天井落下防止構造の施工手順の説明図(その1)である。 前記実施形態に係る天井落下防止構造の施工手順の説明図(その2)である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る天井落下防止構造としての天井落下防止装置10が適用された天井1の断面図である。図2は、天井落下防止装置10を下方から視た斜視図である。
天井1は、既存の在来天井であり、既存建物2内に設けられている。この既存建物2には、天井1全体の落下を防止する天井落下防止装置10が設けられている。
天井1は、上階の床3から吊り下げられた吊りボルト21と、この吊りボルト21に支持されて略水平に延びる野縁受け22と、略水平でかつ野縁受け22に交差する方向に延びるとともに野縁受け22に支持される野縁23と、この野縁23の下面に張り付けられた天井面材24と、を備える。
野縁受け22は、吊りボルト21にハンガー25を螺合し、このハンガー25に野縁受け22を嵌め込むことで、吊りボルト21に支持される。
また、野縁受け22と野縁23とが交差する箇所において、野縁受け22と野縁23との間にクリップ26を嵌め込むことで、野縁23が野縁受け22に支持される。
また、天井面を構成する天井面材24の複数箇所には、天井面材24を上下に貫通する円形の天井開口27が形成されている。
天井落下防止装置10は、天井1の天井裏空間の構造体としての上階の床3に固定されて下方に延びる固定部材としての固定ボルト30と、この固定ボルト30に摺動可能に支持された箱状の支持部材31と、この支持部材31に固定されて天井開口27を通って天井面材24よりも下方まで延びる複数の束材32と、複数の天井開口27を塞ぐ複数のキャップ40と、天井1の天井面材24に沿って複数の束材32間に架設された複数の受け材50と、を備える。
図3は、天井落下防止装置10を主部材51に交差する方向で切断した断面図である。図4は、天井落下防止装置10を主部材51に沿った方向で切断した断面図である。
上階の床3の下面には、雌ねじが形成されたアンカー4があと施工アンカーにより打ち込まれている。固定ボルト30の首部34は、このアンカー4に螺合され、固定ボルト30の頭部35は、下方に露出している。
支持部材31の上面には、固定ボルト30の首部34が貫通する貫通孔36が設けられており、支持部材31の内面のうち貫通孔36の周囲は、略球面となっている。
固定ボルト30の首部34は、ワッシャ37に挿通されている。固定ボルト30の下端部である頭部35の上面およびワッシャ37は、略球面となっており、これにより、固定ボルト30の下端部は、貫通孔36に係止しかつ上面が略球面の鍔状となっている。
この束材32では、支持部材31の内面が固定ボルト30のワッシャ37上を摺動することにより、支持部材31の固定ボルト30に対する姿勢が変化する。
束材32の外周面には、雄ねじが刻設されている。支持部材31の下面には貫通孔38が設けられており、束材32は、この貫通孔38に挿通されている。束材32の上端部には、固定ナット39が螺合され、これにより、束材32は、支持部材31に係止している。
この束材32としては、吊りボルト、ワイヤー、棒鋼、形鋼など、負担する鉛直力に応じて、強度や材質(鉄、アルミ、ステンレス、炭素繊維など)を適宜選定してよい。
キャップ40は、円盤状のキャップ本体41と、このキャップ本体41の周縁部から下方に延びる円筒形状の壁部42と、を備える。
キャップ本体41の略中心には、貫通孔43が形成されている。この貫通孔43には、束材32が挿通される。これにより、束材32がキャップ40を貫通している。
また、壁部42の外径は、天井開口27の直径よりも小さくなっている。
このキャップ40が天井開口27に取り付けられた状態では、壁部42が天井開口27の内周面に沿って位置するとともに、キャップ本体41が天井開口27を下側から塞いでいる。
また、キャップ本体41の貫通孔43には、束材32の束材32が挿通されて下方に露出しており、この束材32のキャップ本体41から露出した部分には、ワッシャ44が挿通され、さらに、上下面が略球面である第1ナット45が螺合されている。これにより、第1ナット45がワッシャ44を介してキャップ40の下面に係止して、キャップ40は束材32に支持される。
図2にも示すように、受け材50は、アルミニウム製であり、略水平かつ格子状に延びている。なお、受け材50は、アルミニウム製に限らず、めっきを施した鉄製あるいはステンレス製としてもよい。
この受け材50は、具体的には、天井1の野縁受け22に略平行に延びる主部材51と、主部材51に交差する方向つまり天井1の野縁23に略平行に延びる副部材52と、を備える。
主部材51は、束材32により所定間隔おきに支持されている。
すなわち、主部材51の上面には、長さ方向に沿って溝51Aが形成されており、上述の束材32は、この溝51Aを貫通している。これにより、束材32が受け材50を貫通している。
この束材32の主部材51から下方に露出した部分には、ワッシャ46が挿通され、さらに、上下面が略球面である第2ナット47が螺合されて締め付けられている。これにより、第2ナット47は、この主部材51の溝51Aに収容されて、ワッシャ46を介して主部材51の下面に係止し、受け材50が束材32に支持される。
したがって、第1ナット45および第2ナット47の高さ位置(レベル)を調整することで、キャップ40の高さ位置(レベル)を調整して、その結果、主部材51の高さ位置(レベル)を調整できる。
また、これら主部材51同士は、直線状に延びる継手53を介して接合される。
副部材52は、主部材51同士の間に架設されている。この副部材52は、主部材51同士を連結するものであり、副部材52と主部材51とは、十字形状あるいはT字形状の継手54を介して接合される。
以上の天井落下防止装置10は、以下のように動作する。例えば、図5に示すように、地震時に大きな揺れが加わって、キャップ40および受け材50が図5中白抜き矢印方向に水平に変位した場合を想定する。すると、図5中斜線入りの矢印で示すように、束材32の姿勢がキャップ40および受け材50に対して倒れる方向に変化しようとする。
このとき、図5中黒矢印で示すように、束材32とキャップ40および受け材50との接合部では、第1ナット45の上面がキャップ本体41の下面を転動するとともに、第2ナット47の上面が受け材50の下面を転動する。また、束材32と床3との接合部では、支持部材31の内面が固定ボルト30の下端部の上面を摺動する。
これにより、束材32とキャップ40および受け材50とがピン接合となるとともに、束材32と床3とがピン接合となるので、天井落下防止装置10は、キャップ40および受け材50の水平方向の変位に追従する。
次に、以上の天井落下防止装置10を、既存建物2の天井1に取り付ける手順について、図6のフローチャートを参照しながら説明する。
ステップS1では、天井面材24の下側つまり室内側から作業して、天井面材24に天井開口27を形成する。
ステップS2では、天井面材24の下側から作業して、床3にアンカー4を打ち込む。
具体的には、図7に示すように、作業者Aは、天井面材24の下側からハンマードリル60のドリルビット61を天井開口27に通して、床3に削孔する。その後、この削孔した穴にアンカー4を打ち込む。
ステップS3では、天井面材24の下側から作業して、アンカー4に固定ボルト30、支持部材31および束材32を取り付ける。
ステップS4では、束材32にキャップ40を取り付ける。
具体的には、キャップ本体41の貫通孔43に束材32を挿通しながら、壁部42を天井開口27に下から挿入して、キャップ本体41で天井開口27を下から塞ぐ。この状態で、この支持部材31の露出した部分に、ワッシャ44を取り付けて第1ナット45を螺合する。
ステップS5では、図8に示すように、束材32に主部材51を取り付ける。
具体的には、作業者Aは、主部材51の貫通孔に束材32を挿通して、主部材51を天井面材24の下面に配置する。この状態で、この支持部材31の露出した部分に、ワッシャ46を取り付けて第2ナット47を螺合する。
ステップS6では、主部材51同士の間に副部材52を取り付ける。具体的には、継手54を用いて、主部材51に副部材52を取り付ける。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)、大きな揺れが天井1に加わって、野縁23や野縁受け22などの天井材同士の連結が外れてしまっても、天井1は全体として受け材50に引っ掛かるので、天井1の構成部材や、ダクト、配線ラックなどの天井内重量物が落下するのを防止できる。
また、束材32とキャップ40および受け材50とがピン接合となるので、天井落下防止装置10に大きな揺れが加わった場合でも、束材32とキャップ40および受け材50との接合部分に発生する曲げ応力やせん断応力を大幅に低減できる。よって、束材32が伸びたり、束材32とキャップ40との接合部分が緩んだりするのを防止して、耐震性能を向上できる。
(2)束材32と床3とがピン接合となるので、天井落下防止装置10に大きな揺れが加わった場合でも、束材32と床3との接合部分に発生する曲げ応力やせん断応力を大幅に低減できるから、耐震性能をさらに向上できる。
(3)天井落下防止装置10を構築するための全ての作業を、天井面の下側から施工できるので、既存の天井1を解体する必要がなく、低コストでかつ簡易に施工できる。
また、既存建物2に天井落下防止装置10を取り付ける場合、天井裏空間では、配管や配線を避けて束材32を取り付けるだけでよいので、天井落下防止装置10を確実に施工できる。
また、天井1の下で居住者の執務が継続中であっても、執務場所から離れた位置や執務の合間に施工できるので、天井落下防止装置10を確実に施工できる。
(4)キャップ40の高さ位置を適宜決定することで、天井面に突起や段差があっても、これらと干渉しないように、天井落下防止装置10を取り付けることができる。
(5)継手53、54を用いて、主部材51同士あるいは主部材51と副部材52とを接合したので、天井落下防止装置10の大きさや形状を任意に設定できるから、現場の状況に応じた適切な施工が可能となり、工期を短縮できる。
(6)副部材52で主部材51同士を連結したので、主部材51に地震動が作用しても、主部材51の振動量および振動周期を均一化できる。また、主部材51あるいは副部材52を周囲の壁に固定した場合には、地震時の水平力を壁に負担させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、上述の実施形態では、天井1を在来天井としたが、これに限らず、システム天井にも適用できる。
また、上述の実施形態では、主部材51同士あるいは主部材51と副部材52とを、継手53、54を用いて接合したが、これに限らず、直接、主部材51同士あるいは主部材51と副部材52とを接合してもよい。
A…作業者
1…天井 2…既存建物 3…上階の床(構造体) 4…アンカー
10…天井落下防止装置(天井落下防止構造)
21…吊りボルト 22…野縁受け 23…野縁 24…天井面材
25…ハンガー 26…クリップ 27…天井開口
30…固定ボルト(固定部材) 31…支持部材 32…束材
34…首部 35…頭部 36…貫通孔 37…ワッシャ 38…貫通孔
40…キャップ 41…キャップ本体 42…壁部 43…貫通孔
44…ワッシャ 45…第1ナット 46…ワッシャ 47…第2ナット
50…受け材 51…主部材 51A…溝 52…副部材 53…継手 54…継手
60…ハンマードリル 61…ドリルビット

Claims (3)

  1. 天井の落下を防止する天井落下防止構造であって、
    前記天井の天井面には、複数の開口が形成され、
    前記天井の天井裏空間の構造体から前記複数の開口を通って前記天井面の下方まで延びる複数の束材と、当該束材に支持されて前記開口を塞ぐ複数のキャップと、前記複数の束材間に架設されて前記天井の天井面を支持する受け材と、を備え、
    前記束材は、前記キャップおよび前記受け材を貫通しており、
    前記束材には、少なくとも上面が略球面である第1ナットが螺合されて、当該第1ナットが前記キャップの下面に係止するとともに、少なくとも上面が略球面である第2ナットが螺合されて、当該第2ナットが前記受け材の下面に係止することを特徴とする天井落下防止構造。
  2. 前記構造体に固定されて下方に延びる固定部材と、当該固定部材に摺動可能に支持されてかつ前記束材が固定された箱状の支持部材と、を備え、
    前記支持部材の上面には、前記固定部材が貫通する貫通孔が設けられ、
    前記支持部材の内面のうち前記貫通孔の周囲は、略球面であり、
    前記固定部材の下端部は、前記貫通孔に係止しかつ上面が略球面の鍔状であることを特徴とする請求項1に記載の天井落下防止構造。
  3. 請求項1または2に記載の天井落下防止構造の施工方法であって、
    前記天井の天井面に、複数の開口を形成する工程と、
    前記天井面の下側から前記複数の開口を通して前記天井の天井裏空間の構造体に前記束材を取り付ける工程と、
    前記開口を前記キャップで塞いで、前記第1ナットにより当該キャップを前記束材に取り付ける工程と、
    前記天井の天井面に沿って前記受け材を配置して、前記第2ナットにより当該受け材を前記束材に取り付ける工程と、を備えることを特徴とする天井落下防止構造の施工方法。
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