JP6835686B2 - 配線・配管材布設具の設置構造及び配線・配管材布設具の設置装置 - Google Patents

配線・配管材布設具の設置構造及び配線・配管材布設具の設置装置 Download PDF

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Description

本発明は、建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具の設置構造、及び配線・配管材布設具の設置装置に関する。
ビル等の複数階ある建築物において、例えば、証明設備や動力設備への電力供給のために複数本のケーブル(配線)が使用されている。これらケーブルや、ケーブルが挿通された電線管(配管材)を建築物に布設する場合には、配線・配管材を支持させるための配線・配管材布設具が使用されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示のケーブルラックは、可撓性を有する二本の線条体と、二本の線条体に架け渡された複数の小桁と、を備える。そして、線条体の先端を天井に固定することで、ケーブルラックを吊下げ、そのケーブルラックに配線・配管材を支持させる。その結果、建築物には、ケーブルラックによって形成された配線・配管材布設経路に配線・配管材が布設される。
特公昭56−19166号公報
ところで、特許文献1に開示のケーブルラックにおいては、地震等の振動により、揺れが生じ、線条体が周囲の壁や器具に衝突する虞がある。
本発明の目的は、ワイヤの揺れを抑制できる配線・配管材布設具の設置構造及び配線・配管材布設具の設置装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための配線・配管材布設具の設置構造は、建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具の設置構造であって、前記配線・配管材布設具は、梯子状であり、2本のワイヤと、前記2本のワイヤに架け渡され、かつ前記ワイヤの長手方向に複数設置された配線・配管材支持部と、を有し、前記床又は壁には貫通孔が形成されるとともに、該貫通孔を前記配線・配管材布設具が通過し、前記床又は壁には、前記床又は壁の厚み方向から見て前記貫通孔の内側に位置するワイヤ保持部材が配置され、前記ワイヤ保持部材は、該ワイヤ保持部材よりも前記貫通孔の内側に突出したワイヤ保持手段を有し、前記貫通孔を通過した前記配線・配管材布設具の2本のワイヤの長手方向の一部は、それぞれ前記ワイヤ保持手段によって前記ワイヤ保持部材に保持されていることを要旨とする。
また、配線・配管材布設具の設置構造について、前記床又は壁を厚み方向に見て前記貫通孔は長方形状であり、該貫通孔の長手方向への寸法は、前記2本のワイヤの並び方向に沿った前記配線・配管材布設具の寸法より長く、2つの前記ワイヤ保持手段が、前記2本のワイヤの並び方向への間隔と同じ間隔となるように前記ワイヤ保持部材が配置されていてもよい。
また、配線・配管材布設具の設置構造について、前記配線・配管材布設具は、前記床の貫通孔を貫通して前記建築物の高さ方向に延びる前記配線・配管材布設経路を形成し、
前記貫通孔の長手方向両側の上方には、該貫通孔を短手方向に横切る状態に前記ワイヤ保持部材が配置されていてもよい。
また、配線・配管材布設具の設置構造について、前記貫通孔は、前記床に埋設された貫通孔形成部材によって区画され、前記貫通孔形成部材は、上端が前記床の上面より突出し、前記ワイヤ保持部材は前記貫通孔形成部材の上端より上方に配置されていてもよい。
また、配線・配管材布設具の設置構造について、前記貫通孔を通過する配線・配管材と、前記貫通孔の内面との間に熱膨張性耐火材が配置されていてもよい。
上記問題点を解決するための配線・配管材布設具の設置装置は、梯子状であり、2本のワイヤと、該2本のワイヤに架け渡され、かつ前記ワイヤの長手方向に複数設置された配線・配管材支持部と、を有し、建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具と、前記ワイヤの長手方向の一部を保持するワイヤ保持手段を有する2つのワイヤ保持部材と、を備え、前記2つのワイヤ保持部材は、前記配線・配管材布設具が通過する貫通孔が形成された前記床又は壁に対し、2本のワイヤの並び方向の間隔で、かつ前記床又は壁の厚み方向から見て前記貫通孔の内側に位置する状態に設置され、前記ワイヤ保持手段を前記貫通孔の内側に向けて突出した状態に配置することを要旨とする。
上記問題点を解決するための配線・配管材布設具の設置装置は、梯子状であり、2本のワイヤと、該2本のワイヤに架け渡され、かつ前記ワイヤの長手方向に複数設置された配線・配管材支持部と、を有し、建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具と、前記ワイヤの長手方向の一部を保持するワイヤ保持手段を有するワイヤ保持部材と、を備え、前記ワイヤ保持部材は、前記2本のワイヤの並び方向への間隔より長い寸法を有し、かつ前記2本のワイヤの並び方向への間隔で2つ設けられた前記ワイヤ保持手段を有し、前記ワイヤ保持部材は、前記配線・配管材布設具が通過する貫通孔が形成された前記床又は壁に対し、前記床又は壁の厚み方向から見て前記貫通孔の内側に位置する状態に設置され、前記ワイヤ保持手段を前記貫通孔の内側に向けて突出した状態に配置することを要旨とする。
また、配線・配管材布設具の設置装置について、前記貫通孔は、前記床又は壁に埋設された貫通孔形成部材によって区画され、前記配線・配管材布設具の設置装置は前記貫通孔形成部材を含み、前記貫通孔形成部材には、前記ワイヤ保持手段が前記2本のワイヤの並び間隔に位置するように、前記ワイヤ保持部材を取り付けるための台座が設置されていてもよい。
また、配線・配管材布設具の設置装置について、前記台座は、前記貫通孔を挟んで対向するように前記貫通孔形成部材に設置され、前記ワイヤ保持部材は、前記台座の対向方向への前記貫通孔の寸法より長い寸法を有していてもよい。
また、配線・配管材布設具の設置装置について、前記配線・配管材支持部は、前記ワイヤから取り外し可能であってもよい。
また、配線・配管材布設具の設置装置について、前記ワイヤには、前記配線・配管材支持部の前記ワイヤの長手方向への移動を規制する位置決め部材が取着されており、前記ワイヤ保持部材には、前記ワイヤの長手方向に沿った少なくとも2箇所に前記ワイヤ保持手段が設けられ、前記長手方向に沿った2つの前記ワイヤ保持手段のうち少なくとも2箇所の間隔は、前記ワイヤの長手方向に沿った前記位置決め部材の寸法より長く設定されていてもよい。
本発明によれば、ワイヤの揺れを抑制できる。
実施形態の配線・配管材の設置構造を模式的に示す図。 (a)は配線・配管材布設具を示す斜視図、(b)は第2連結部を示す分解斜視図。 配線・配管材支持部を示す分解斜視図。 貫通孔形成部材、台座、及び架設部材を示す分解斜視図。 貫通孔形成部材を床に埋設した状態を示す斜視図。 (a)は貫通孔形成部材と第1連結部との連結状態を示す斜視図、(b)は第1連結部を示す部分斜視図。 配線・配管材布設具の第1連結部を連結ボルトに連結した状態を示す図。 第2連結部と架設部材との連結状態を示す斜視図。 配線・配管材布設具の第2連結部を連結ボルトに連結した状態を示す図。 (a)はワイヤ中間部を架設部材に取り付けた状態を示す斜視図、(b)はワイヤ取付用U字ボルトを示す斜視図。 ワイヤ中間部を連結片に固定した状態を示す斜視図。 ワイヤ中間部を連結片に固定した状態を示す断面図。 別例の配線・配管材布設具の設置装置を示す斜視図。 位置決め部材をワイヤ取付用U字ボルトで位置決めした状態を示す断面図。 壁の貫通孔における設置構造を示す部分斜視図。
以下、配線・配管材の布設構造及び配線・配管材布設具の設置構造を具体化した一実施形態を図1〜図12にしたがって説明する。
図1に示すように、建築物は、4階建てであり、4つの階を有する。各階は、床と天井で区画されている。建築物は、1階の床として機能する1階床F1を有し、1階の天井として機能する2階床F2を有する。また、建築物は、2階の天井として機能する3階床F3を有し、3階の天井として機能する4階床F4を有する。さらに、建築物は、4階の天井として機能する5階床F5を有する。1階床F1、2階床F2、3階床F3、4階床F4、及び5階床F5はそれぞれコンクリート製である。1階床F1、2階床F2、3階床F3、4階床F4及び5階床F5には、厚み方向に貫通する貫通孔11が形成されている。なお、床の厚み方向は、貫通孔11が床を貫通する方向であり、配線・配管材布設経路Kが延びる方向でもある。本実施形態では、床の厚み方向は高さ方向でもある。また、1階床F1、2階床F2、3階床F3、4階床F4、及び5階床F5は建築物の躯体である。
建築物には、配線としての複数のケーブルPが布設されている。ケーブルPは、可撓性を有する。建築物には、ケーブルPの布設経路である配線・配管材布設経路Kを形成するため、配線・配管材布設具20が設置されている。以下、配線・配管材布設具20を単に布設具20と記載する。
建築物において、1階床F1と3階床F3との間に1つの布設具20が張設され、この布設具20は2階床F2の貫通孔11を通過している。また、3階床F3と5階床F5との間に1つの布設具20が張設され、この布設具20は4階床F4の貫通孔11を通過している。配線・配管材布設経路Kは、2つの布設具20によって形成されている。配線・配管材布設経路Kは、1階床F1の貫通孔11と、2階床F2の貫通孔11と、3階床F3の貫通孔11と、4階床F4の貫通孔11と、5階床F5の貫通孔11とを貫通し、かつ建築物の高さ方向全体に亘って延びている。
配線・配管材布設経路Kを構成する各布設具20に沿ってケーブルPが布設されるとともに、各布設具20の配線・配管材支持部31にケーブルPが縛り付けられている。この縛り付けにより、ケーブルPが配線・配管材支持部31に支持されている。
4本のケーブルPは、1階床F1の貫通孔11を貫通し、1階を高さ方向に延びている。2階床F2の貫通孔11を貫通した4本のケーブルPは、2階を高さ方向に延び、そのうちの3本は3階床F3の貫通孔11を貫通し、1本のケーブルPは、3階床F3の床下に沿って布設されている。また、3階床F3の貫通孔11を貫通した3本のケーブルPは3階を高さ方向に延び、そのうちの1本のケーブルPは、4階床F4の床下に沿って布設されている。4階床F4の貫通孔11を貫通した2本のケーブルPは、5階を高さ方向に延び、そのうちの1本は5階床F5に沿って布設されている。
次に、布設具20について説明する。
図2(a)に示すように、布設具20は梯子状である。布設具20は、2本のワイヤ21と、2本のワイヤ21に架け渡された状態で各ワイヤ21に設置された複数の配線・配管材支持部31とを備える。本実施形態において、布設具20は、配線・配管材支持部31を15本備えるとともに、配線・配管材支持部31は、ワイヤ21の長手方向に間隔を開けてワイヤ21に取り付けられている。
ワイヤ21は、可撓性を有する。布設具20は、各ワイヤ21の一端部(上端部)に第1連結部22を備える。第1連結部22は、リング状である。第1連結部22は、ワイヤ21の一端側を折り返すとともに、ワイヤ21が二条に重なった部分をかしめ部材22bによってかしめて形成されている。
布設具20は、各ワイヤ21の長手方向の他端部(下端部)に第2連結部23を備える。第2連結部23は、リング状である。第2連結部23は、ワイヤ21の他端側を折り返すとともに、ワイヤ21が二条に重なった部分を2つのワイヤクリップ24によって挟持して形成されている。
図2(b)に示すように、ワイヤクリップ24は、円盤状のクリップ本体25と、クリップ本体25が備える一対の挿入孔25aに挿入されるU字ボルト26と、U字ボルト26の雄ねじ26aに螺合されるナット27とを有する。クリップ本体25は、一対の挿入孔25aの並び方向に並設された一対の位置決め突部25bを備える。一対の位置決め突部25bの間に、二条に重ねられたワイヤ21の一部が挿入されている。
位置決め突部25bの間にワイヤ21が挿入された状態で、挿入孔25aにU字ボルト26の両端側が挿入されるとともに、U字ボルト26の雄ねじ26aにナット27が螺合されている。U字ボルト26とナット27の螺合により、ワイヤ21は、二条に重ねられた状態に挟持され、ワイヤクリップ24による挟持によって形状保持されたリング状の部分に第2連結部23が形成されている。各ワイヤ21は、第2連結部23を形成するために折り返された部位よりも先端側に余剰部21aを備える。余剰部21aは、ワイヤ21の二条に重ねられた部分のうちの一方であり、他の金属材料と電気的に接続され、アースとして機能する。
図2(a)に示すように、布設具20は、各ワイヤ21の長手方向における第1連結部22と第2連結部23の間にワイヤ中間部Cを備える。
図3に示すように、布設具20は、ワイヤ中間部Cに一体化された位置決め部材28を配線・配管材支持部31の数だけ備える。複数の位置決め部材28は、ワイヤ21の長手方向に等間隔おきに設置されている。位置決め部材28は、ワイヤ21より大径の筒状部材をワイヤ21にかしめて一体化されている。そして、位置決め部材28によって配線・配管材支持部31がワイヤ中間部Cに位置決めされ、ワイヤ21の長手方向への配線・配管材支持部31の移動が規制されている。位置決め部材28によって配線・配管材支持部31が位置決めされることにより、配線・配管材支持部31は、ワイヤ21の長手方向に等間隔おきに設置されている。
配線・配管材支持部31は、四角筒状の支持部本体32と、支持部本体32の内側に挿入され、かつワイヤ21の位置決め部材28に取着される取着部材34と、支持部本体32の両端に装着されるキャップ39とを有する。
支持部本体32は、四角筒を構成する4つの側壁のうち最も大きい2つの側壁として長側壁32aを有し、一対の長側壁32a同士をつなぐ2つの側壁として短側壁32bを有する。支持部本体32の長手方向への寸法は、2本のワイヤ21の並び方向への寸法より長い。布設具20では、長側壁32aが前後両面に位置するように配線・配管材支持部31がワイヤ21に取り付けられている。
支持部本体32は、一対の短側壁32bの長手方向両端側に挿入溝33を備える。挿入溝33は、各短側壁32bの長手方向の両端縁から凹む形状である。また、支持部本体32は、一方の長側壁32aの長手方向の両側に挿入孔32cを備える。
取着部材34は、矩形板状の本体部35と、本体部35の一対の長縁に立設された矩形板状の壁部36とを有し、長手方向から見た側面視がコ字状である。一対の壁部36は、本体部35に対し直交している。取着部材34は、本体部35から各壁部36にかけて凹む溝37を備える。本体部35の長手方向に沿った溝37の開口幅は、本体部35から壁部36に向かう方向に沿った位置で異なる。
本体部35寄りでの溝37の開口幅は、位置決め部材28の径方向への寸法より若干長く、壁部36寄りでの溝37の開口幅は、ワイヤ21の直径より若干長い。なお、本体部35の短手方向に沿った溝37の開口幅は、位置決め部材28の長手方向への寸法より若干長い。そして、溝37には、位置決め部材28が挿入され、溝37における壁部36寄りの部分にワイヤ21が挿入されるとともに、一対の壁部36の間に位置決め部材28が収容されている。取着部材34は、本体部35に雌螺子孔35aを備える。
本体部35の長手方向と支持部本体32の長手方向とが一致する状態で、取着部材34が支持部本体32の内側に挿入されている。ワイヤ21は、支持部本体32の挿入溝33に挿入されている。支持部本体32の挿入孔32cと、取着部材34の雌螺子孔35aとが一致し、挿入孔32cに挿入されたビス38を雌螺子孔35aに螺入することで、取着部材34が支持部本体32に固定されている。そして、取着部材34が支持部本体32に固定されることにより、支持部本体32の長手方向への、ワイヤ21と配線・配管材支持部31の相対移動が規制されている。また、位置決め部材28に対する取着部材34の位置決めにより、ワイヤ21の長手方向への、ワイヤ21と配線・配管材支持部31の相対移動が規制されている。
キャップ39は、一面に開口を有する四角箱状である。キャップ39は、長手方向に対向する一対の壁部39aに挿入溝40を有する。挿入溝40は、各壁部39aの開口端から凹む形状である。そして、キャップ39は、支持部本体32の長手方向の両端に装着されるとともに、挿入溝40にワイヤ21が挿入されている。
配線・配管材支持部31は、キャップ39を支持部本体32から取り外し、支持部本体32から取着部材34とともにワイヤ21を抜き取ることで、ワイヤ21から取り外し可能である。
次に、各床に貫通孔11を形成するための貫通孔形成部材50について説明する。
図4又は図5に示すように、貫通孔形成部材50は、四角筒状である。貫通孔形成部材50は、一対の長壁51と、一対の長壁51の一端同士又は他端同士を繋ぐ一対の短壁52とを有する。貫通孔形成部材50は、深さ方向の一端としての上端にフランジ53を備える。フランジ53は、貫通孔形成部材50の上端の四辺全体に亘って存在するとともに、各長壁51及び各短壁52の外面より外へ突出している。貫通孔形成部材50において、対向する短壁52の内面間同士の寸法は、2本のワイヤ21の並び方向への布設具20の寸法より長い。すなわち、対向する短壁52の内面間同士の寸法は、配線・配管材支持部31の長手方向への寸法より長い。このため、貫通孔形成部材50の内側に布設具20を通過させることができる。
貫通孔形成部材50は、深さ方向の途中に掛止片54を備え、掛止片54は各長壁51及び各短壁52の外面から突出し、貫通孔形成部材50の外側面全体に亘って形成されている。貫通孔形成部材50には4つの台座55が溶接されている。台座55は長手方向から見た側面視がコ字状である。台座55は、互いに対向する矩形板状の第1取付片56と第2取付片57を備えるとともに、第1取付片56と第2取付片57を連結する矩形板状の連結片58を備える。
第1取付片56及び第2取付片57は、連結片58に対し直交している。連結片58の一方の長縁から第1取付片56が突出し、連結片58の他方の長縁から第2取付片57が突出している。台座55は、第1取付片56の長手方向両側に孔56aを備える。
台座55は、第2取付片57に取付孔57aを3つ備え、3つの取付孔57aは第2取付片57の長手方向へ等間隔おきに並設されている。取付孔57aは、布設具20を設置するための架設部材、又はワイヤ中間部Cを保持するための架設部材を台座55に取り付けるために使用される。本実施形態では、架設部材は、ワイヤ中間部Cを保持するために使用される場合はワイヤ保持部材として機能する。
台座55は、第2取付片57の上面と、貫通孔形成部材50のフランジ53の下面とを溶接することで貫通孔形成部材50に接合されている。台座55は、貫通孔形成部材50の各長壁51における長手方向の両端側にてフランジ53に接合されている。第2取付片57の3つの取付孔57aは、隣接する短壁52の内面よりも、貫通孔形成部材50の長手方向内側に位置している。また、第2取付片57の上面は、フランジ53の上面より若干下がった位置にある。また、取付孔57aは、フランジ53と重ならない。
台座55を一体に備える貫通孔形成部材50は、1階床F1、2階床F2、3階床F3、4階床F4、及び5階床F5に埋設されている。貫通孔形成部材50は、フランジ53、及び台座55の第2取付片57が各床F1,F2,F3,F4,F5の上面よりも上に突出する状態で埋設されている。よって、貫通孔形成部材50の上端部及び第2取付片57の上面は、各床F1,F2,F3,F4,F5の上面より上に位置している。一方、貫通孔形成部材50の掛止片54及び台座55の第1取付片56は、各床F1,F2,F3,F4,F5に埋設されている。そして、1階床F1、2階床F2、3階床F3、4階床F4、及び5階床F5には、貫通孔形成部材50によって貫通孔11が区画されている。床の厚み方向から見て貫通孔11は、長方形状である。
貫通孔形成部材50に一体の4つの台座55のうち、貫通孔11の短手方向に対向する2つの台座55には架設部材60が架設されている。よって、1つの貫通孔形成部材50には、2つの架設部材60が取り付けられている。なお、1階床F1、3階床F3、及び5階床F5の貫通孔形成部材50に取り付けられる架設部材60は、布設具20を張設するために使用され、2階床F2及び4階床F4の貫通孔形成部材50に取り付けられる架設部材60は、ワイヤ保持部材として機能し、ワイヤ中間部Cを保持するために使用される。
架設部材60は、長手方向から見た側面視がコ字状である。架設部材60は、対向する矩形板状の第1架設片61及び第2架設片62を備えるとともに、第1架設片61と第2架設片62を連結する矩形板状の連結片63を備える。架設部材60の長手方向は、第1架設片61、第2架設片62及び連結片63の長手方向でもある。架設部材60の長手方向への寸法は、貫通孔形成部材50の短手方向への寸法であって、短手方向両側のフランジ53間の寸法より長い。
架設部材60は、第1架設片61の長手方向の両端側に取付孔61aを備える。2つの取付孔61aは、架設部材60を貫通孔形成部材50の上方に配置したとき、貫通孔形成部材50の短手方向両側のフランジ53よりも外に位置する。そして、取付孔61aは、架設部材60を台座55に取り付けるために使用される。架設部材60は、第1架設片61の長手方向中央であり、2つの取付孔61aに挟まれた位置に第1布設具用固定孔61bを備える。第1布設具用固定孔61bは、第1架設片61を厚み方向に貫通する孔であり、架設部材60に布設具20を連結するために使用される。架設部材60は、第2架設片62に3つの第2布設具用固定孔62aを備える。3つの第2布設具用固定孔62aは、第2架設片62の長手方向へ等間隔おきに並設されている。第2布設具用固定孔62aは第2架設片62を厚み方向に貫通する孔であり、架設部材60に布設具20を連結するために使用される。
架設部材60は、連結片63の長手方向の中央にワイヤ用固定孔63aを備える。ワイヤ用固定孔63aは、連結片63の長手方向に並設された2つで1組であり、連結片63の短手方向、すなわち、張設された布設具20におけるワイヤ21の張設方向(長手方向)に沿う3箇所に並設されている。3箇所に並設されたワイヤ用固定孔63aは、連結片63の短手方向へ等間隔おきに並設されている。3箇所に並設されたワイヤ用固定孔63aのうち、連結片63の短手方向(ワイヤ21の張設方向)両端(2箇所)のワイヤ用固定孔63a間の寸法は、位置決め部材28の長手方向への寸法より若干長い。また、連結片63の長手方向に沿った、各組のワイヤ用固定孔63a間の寸法は、ワイヤ21の径方向への寸法より若干長い。
図10(a)又は図10(b)に示すように、ワイヤ用固定孔63aには、ワイヤ保持手段としてのワイヤ取付用U字ボルト65が挿入される。ワイヤ取付用U字ボルト65の雄ねじには、ワッシャ66aを介してナット66が螺合され、ワイヤ取付用U字ボルト65が架設部材60に一体化される。本実施形態では、布設具20と、ワイヤ取付用U字ボルト65を有する架設部材60と、貫通孔形成部材50とから、布設具20の設置装置が構成されている。
上記構成の架設部材60は、以下のように台座55に取り付けられる。架設部材60は、長手方向の各端部が、貫通孔形成部材50の短手方向両側に固定された各台座55に対向するように配設される。架設部材60の第1架設片61の長手方向両側の取付孔61aそれぞれに挿通された固定ボルト88は、台座55の3つの取付孔57aのうち、中央の取付孔57aに挿通されるとともに、固定ボルト88には、ワッシャ88aを介してナット89が螺合される。この螺合により、架設部材60は台座55に取り付けられる。1つの貫通孔形成部材50に対し、2つの架設部材60が配置されるが、各架設部材60は、その長手が貫通孔形成部材50の短手方向に延びる状態に配置されている。
各架設部材60は、貫通孔形成部材50の上端より上方に配置されるとともに、上方から貫通孔11の一部を塞ぐ状態に各床F1,F2,F3,F4,F5に設置されている。また、各床F1,F2,F3,F4,F5の厚み方向から見ると、各架設部材60は、貫通孔11の長手方向の両端より内側に突出し、連結片63及びワイヤ用固定孔63aが貫通孔11の長手方向の両端よりも内側に位置している。
よって、建築物を高さ方向に見ると、貫通孔11の長手方向の一端側では、各床F1,F2,F3,F4,F5の架設部材60が同じ位置にあり、貫通孔11の長手方向の他端側でも、各床F1,F2,F3,F4,F5の架設部材60が同じ位置にあり、連結片63の位置が貫通孔11の長手方向の両端側で高さ方向に揃っている。また、各貫通孔形成部材50に配置された2つの架設部材60において、対向する連結片63同士の間隔は、布設具20における2本のワイヤ21の並び方向への間隔と同じとなるように、2つの架設部材60が各床F1,F2,F3,F4,F5に設置されている。このため、連結片63にワイヤ取付用U字ボルト65が一体化された状態では、貫通孔11の長手方向に対向するワイヤ取付用U字ボルト65同士の間隔は、布設具20における2本のワイヤ21の並び方向への間隔と同じとなる。
次に、上記構成の布設具20の設置構造を作用とともに説明する。
図1に示すように、布設具20は、1階床F1から3階床F3に跨って1つ張設され、3階床F3から5階床F5に跨って1つ張設されている。
図6(a)、図6(b)又は図7に示すように、3階床F3又は5階床F5の架設部材60において、第1架設片61の中央の第1布設具用固定孔61bには下から連結ボルト71が挿入されている。連結ボルト71は雄ねじ部71aと、雄ねじ部71aに一体のリング71bとを備える。そして、第1布設具用固定孔61bに挿入された雄ねじ部71aにはナット72が螺合され、第1架設片61に連結ボルト71が固定されている。また、連結ボルト71のリング71bには、U字金具74が掛止されている。U字金具74は、U字の両端部に通し孔74aを備える。
そして、U字金具74の通し孔74aに螺合した固定螺子75に布設具20の第1連結部22を掛止させることで、第1連結部22が架設部材60の長手方向中央に連結される。3階床F3、及び5階床F5を厚み方向から見ると、連結ボルト71は貫通孔11と重なる位置に配置され、詳細には、連結ボルト71は、貫通孔11の長手方向両端及び短手方向両端より内側に位置している。
3階床F3、及び5階床F5には、布設具20が吊り下げられている。各布設具20の第1連結部22付近は、3階床F3、又は5階床F5の貫通孔11を通過している。ただし、2本のワイヤ21は、貫通孔11(貫通孔形成部材50)の長手方向両端及び短手方向両端より内側に位置し、各長壁51及び各短壁52の内面から離間している。
図8又は図9に示すように、1階床F1又は3階床F3の架設部材60において、第2架設片62の第2布設具用固定孔62aのうち、中央の第2布設具用固定孔62aには上から連結ボルト71が挿入されている。連結ボルト71は雄ねじ部71aと、雄ねじ部71aに一体のリング71bとを備える。第2布設具用固定孔62aには、連結ボルト71の雄ねじ部71aが挿入されるとともに、雄ねじ部71aにはナット72が螺合され、第2架設片62に連結ボルト71が固定されている。
架設部材60の上面に突設されたリング71bには、ターンバックル73の軸方向一端が掛止されている。このターンバックル73の軸方向他端には、第2連結部23が掛止されている。そして、ターンバックル73を締めることで、ワイヤ21が1階床F1又は3階床F3側に引っ張られ、ワイヤ21に張力が付与される。その結果、布設具20が張設される。各布設具20の第2連結部23側は、各床F1,F3の上側にあり、貫通孔11内には位置しない。ただし、1階床F1及び3階床F3を厚み方向から見ると、ターンバックル73及び第2連結部23は貫通孔11と重なる位置に配置され、貫通孔11の長手方向両端及び短手方向両端より内側に位置している。
また、建築物の高さ方向に並ぶ2つの布設具20は、ワイヤ21の並び方向への間隔が同じであり、建築物の高さ方向にワイヤ21が一直線状に揃った状態に張設されている。建築物の高さ方向にワイヤ21が一直線状に、かつ2本のワイヤ21の並び方向への間隔が同じ状態に張設された各布設具20について、ワイヤ中間部Cにおいて、2階床F2又は4階床F4を貫通する直線の部分は、2階床F2又は4階床F4に設置された架設部材60に保持されている。
図10(a)、図10(b)又は図11に示すように、ワイヤ取付用U字ボルト65は、各階の連結片63のワイヤ用固定孔63aに挿入され、ワイヤ用固定孔63aを貫通したワイヤ取付用U字ボルト65の雄ねじにワッシャ66aを介してナット66が螺合されている。その結果、貫通孔11の長手方向両端より内側に位置した連結片63にワイヤ取付用U字ボルト65が一体化されている。よって、ワイヤ取付用U字ボルト65は、架設部材60により、貫通孔11の長手方向両端より内側に突出した位置に配置されている。その結果、布設具20と、ワイヤ取付用U字ボルト65を有する架設部材60と、貫通孔形成部材50と、からなる設置装置により、各ワイヤ中間部Cは、貫通孔11の長手方向両端よりも内側、及び貫通孔11の短手方向両端よりも内側に突出した位置に保持されている。
すなわち、2階床F2及び4階床F4付近では、2本のワイヤ21の並び方向への間隔が一定のまま、各ワイヤ21が架設部材60に保持されている。各ワイヤ21は、ワイヤ取付用U字ボルト65と架設部材60により保持されていても、並び方向への間隔が広がっていない。
図1に示すように、上記のように各階に張設された布設具20により、建築物における配線・配管材布設経路Kが形成されている。各階の貫通孔形成部材50の内面、すなわち、貫通孔11の内面と、ケーブルPの外周面との間には熱膨張性耐火材80が配置されている。熱膨張性耐火材80は、ブロック状(より詳しくは、直方体状)に形成されている。熱膨張性耐火材80は、難燃性である。熱膨張性耐火材80は、120℃以上の熱を受けると体積が加熱前の3倍以上に膨張する。
配線・配管材布設経路Kを構成する各布設具20に沿ってケーブルPが布設されるとともに、各布設具20の配線・配管材支持部31にケーブルPが縛り付けられている。この縛り付けにより、ケーブルPが配線・配管材支持部31に支持されている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)建築物の配線・配管材布設経路Kは、2つの布設具20によって形成されているが、各布設具20のワイヤ中間部Cにおいて、貫通孔11を通過する直前の部分は、ワイヤ取付用U字ボルト65によって架設部材60に保持されている。このため、例えば、地震等の振動により、揺れが生じた場合に、架設部材60及びワイヤ取付用U字ボルト65によってワイヤ中間部Cの揺れを規制し、ワイヤ21の揺れを小さく抑えることができる。その結果、ワイヤ21が貫通孔形成部材50の内面に接触することを抑制できる。
(2)ワイヤ中間部Cは、架設部材60及びワイヤ取付用U字ボルト65により、貫通孔11の長手方向両端面及び短手方向両端面から離間した位置に保持されている。このため、地震等の振動により、ワイヤ21が揺れたとしても、ワイヤ21が貫通孔形成部材50の内面に擦れることを抑制できる。
(3)貫通孔11は長方形状であり、貫通孔11の長手方向への寸法は、2本のワイヤ21の並び方向に沿った布設具20の寸法より長い。このため、貫通孔11に布設具20を通すことができる。例えば、布設具20において、ワイヤ21と配線・配管材支持部31を分離しておき、2本のワイヤ21を張設した後に、ワイヤ21に配線・配管材支持部31を取り付ける場合と比べると、布設具20の設置が容易となる。
(4)貫通孔形成部材50に設置された2本の架設部材60は、対向する連結片63の間隔が、布設具20における2本のワイヤ21の並び方向への間隔と同じになるように設置される。このため、各架設部材60にワイヤ取付用U字ボルト65を一体化することで、2つのワイヤ取付用U字ボルト65を、2本のワイヤ21の並び方向への間隔と同じ間隔に配置できる。
(5)貫通孔形成部材50によって形成される貫通孔11は長方形である。例えば、貫通孔11の長手方向への寸法を直径とする丸孔を貫通孔とした場合と比べると、貫通孔11の開口面積を小さくし、各床F1〜F5の強度低下を抑えることができる。
(6)貫通孔形成部材50の上方に架設部材60が配置される。このため、貫通孔11の上方で、ワイヤ取付用U字ボルト65を架設部材60に固定することができ、ワイヤ中間部Cを架設部材60に保持する作業が行いやすい。
(7)各貫通孔11の内面とケーブルPの外周面との間には熱膨張性耐火材80が充填されている。このため、万一、建築物に火災が発生した場合、熱膨張性耐火材80が膨張し、貫通孔11を通過した煙、炎等が上の階に移ることを抑止できる。
(8)布設具20の設置装置は、布設具20と、貫通孔形成部材50と、ワイヤ取付用U字ボルト65を含む架設部材60と、を備える。そして、貫通孔形成部材50には台座55が固定され、台座55に架設部材60が取り付けられている。台座55は、取付孔57aを3つ備える。そして、貫通孔形成部材50に対する台座55の固定位置の調節と、架設部材60を取り付けるための取付孔57aを選択することにより、貫通孔形成部材50に配置された2つの架設部材60の間隔を、2本のワイヤ21の間隔に合わせることができる。その結果、2本のワイヤ21の間隔を広げたり、狭めたりすることなく、布設具20を張設しつつ、ワイヤ中間部Cを保持できる。
(9)配線・配管材支持部31は、支持部本体32と、取着部材34と、キャップ39とを備え、キャップ39を支持部本体32から取り外し、取着部材34を支持部本体32から抜き取ることで、配線・配管材支持部31をワイヤ21から取り外すことができる。よって、架設部材60の連結片63と合致する場所に配線・配管材支持部31が存在しても、配線・配管材支持部31をワイヤ21から取り外すことで、ワイヤ中間部Cを保持することができる。
(10)4階建ての建築物の配線・配管材布設経路Kは、2つの布設具20によって形成されている。4階に亘って延びる配線・配管材布設経路Kを1つの布設具で形成する場合と比べると、1つの布設具20を軽くし、持ち運びが楽になる。また、各布設具20を吊り下げる部位での負担を軽減でき、布設具20が揺れた際の負荷も軽減できる。
(11)布設具20は、2本のワイヤ21と、2本のワイヤ21に架け渡された配線・配管材支持部31とからなる梯子状である。2本のワイヤ21により、配線・配管材支持部31を安定した状態に支持でき、その配線・配管材支持部31により、ケーブルPを安定した状態に支持できる。
(12)ワイヤ保持部材として機能する架設部材60の長手方向への寸法は、貫通孔形成部材50の短手方向への寸法より長い。このため、架設部材60の長手方向両側の取付孔61aを、貫通孔形成部材50の短手方向両側に配置された台座55に対向させることができる。その結果、貫通孔形成部材50によって区画された貫通孔11の一部を架設部材60が塞ぐ状態に架設部材60を配置することができる。
なお、各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図13に示すように、ワイヤ保持部材90を、実施形態の架設部材60よりも長手方向への寸法を長くしたものとしてもよい。なお、ワイヤ保持部材90は、実施形態の架設部材60と同様に、長手方向から見た側面視がコ字状であり、対向する矩形板状の第1架設片91及び第2架設片92を備えるとともに、第1架設片91と第2架設片92を連結する矩形板状の連結片93を備える。
ワイヤ保持部材90の長手方向への寸法は、貫通孔形成部材50の一対の短壁52から突出したフランジ53の先端同士を繋ぐ寸法より長い。図示しないが、第1架設片91の長手方向の両側には取付孔が形成されている。また、連結片93の長手方向両側には、それぞれ短手方向に沿った3箇所にワイヤ用固定孔93aが形成されている。連結片63の長手方向に隣り合うワイヤ用固定孔93a同士の間隔は、2本のワイヤ21の並び方向への間隔と同じである。
なお、貫通孔形成部材50の各短壁52側には、フランジ53の下面に台座55の第2取付片57が溶接されている。そして、ワイヤ保持部材90は、貫通孔形成部材50を長手方向に横切るように配置されるとともに、第1架設片91の取付孔を使用して一対の台座55に取り付けられている。床を厚み方向から見て、ワイヤ保持部材90は、貫通孔11の短手方向の両端面より内側に位置した状態に設置され、連結片93も、貫通孔11の短手方向の両端面より内側に位置している。
ワイヤ取付用U字ボルト65は、連結片93のワイヤ用固定孔93aに挿入され、ワイヤ用固定孔93aを貫通したワイヤ取付用U字ボルト65の雄ねじにナット66が螺合されている。その結果、貫通孔11の短手方向両端より内側に位置した連結片93にワイヤ取付用U字ボルト65が一体化されている。よって、ワイヤ取付用U字ボルト65は、ワイヤ保持部材90により、貫通孔11の短手方向両端及び長手方向両端より内側に突出した位置に配置されている。その結果、布設具20と、ワイヤ取付用U字ボルト65を有するワイヤ保持部材90と、貫通孔形成部材50と、からなる設置装置により、各ワイヤ中間部Cは、貫通孔11の短手方向両端よりも内側、及び貫通孔11の長手方向両端よりも内側に突出した位置に保持されている。
○ ワイヤ中間部Cにおいて、2階床F2又は4階床F4の架設部材60の間を通過する部分に配線・配管材支持部31が位置した場合、配線・配管材支持部31をワイヤ21から取り外す。
このとき、図14に示すように、位置決め部材28を架設部材60の連結片63に沿わせるとともに、位置決め部材28の長手方向両端側に位置したワイヤ用固定孔63aにワイヤ取付用U字ボルト65を固定する。3箇所に設けられたワイヤ用固定孔63aにおいて、連結片63の短手方向両端に位置した2箇所のワイヤ用固定孔63a間の寸法は、位置決め部材28の長手方向への寸法より若干長い。このため、ワイヤ取付用U字ボルト65によって、位置決め部材28が長手方向に移動することが規制され、ワイヤ中間部Cを架設部材60に保持させることができる。
○ 図15に示すように、布設具20は、建築物の複数の壁Wを貫通して張設されていてもよい。壁Wには、貫通孔形成部材50によって布設具20が通過する貫通孔Waが形成される。
貫通孔形成部材50は、長手が横方向に延びるように壁Wに埋設される。また、台座55は、貫通孔形成部材50の各長壁51側に接合され、架設部材60は、長手が上下方向に延びるように壁Wに配置される。そして、架設部材60の連結片63は、壁Wを厚み方向から見て、貫通孔Waの長手方向両端より内側に位置した状態に配置される。なお、壁Wの厚み方向は、貫通孔Waが壁Wを貫通する方向であり、配線・配管材布設経路Kが延びる方向(水平方向)でもある。布設具20は、ワイヤ21が水平方向に延びる状態に張設される。そして、ワイヤ中間部Cは、ワイヤ取付用U字ボルト65によって架設部材60に保持されている。
布設具20が壁Wに張設されていても、ワイヤ中間部Cにおいて、貫通孔Waを通過する直前の部分は、架設部材60及びワイヤ取付用U字ボルト65によって保持されている。このため、例えば、地震等の振動により、揺れが生じた場合に、架設部材60及びワイヤ取付用U字ボルト65によってワイヤ中間部Cの揺れを規制し、ワイヤ21の揺れを小さく抑えることができる。その結果、ワイヤ21が貫通孔形成部材50の内面に接触することを抑制できる。なお、壁Wを通過するケーブルPと、貫通孔Waの内面との間には、熱膨張性耐火材80が配置されていてもよいし、配置されていなくてもよい。
○ 架設部材60又はワイヤ保持部材90の貫通孔形成部材50への取付は、台座55を用いずに、貫通孔形成部材50に対し直接行ってもよい。この場合、貫通孔形成部材50のフランジ53に固定孔を形成し、この固定孔と、架設部材60の取付孔61aに固定ボルト88を挿通し、固定ボルト88にナット89を螺合して、架設部材60又はワイヤ保持部材90を貫通孔形成部材50に取り付ける。
○ ワイヤ保持手段は、ワイヤ取付用U字ボルト65でなくてもよく、例えば、ボルトでもよく、ボルトの頭部と連結片63,93との間でワイヤ21を挟持してワイヤ21を保持してもよい。
○ ワイヤ用固定孔63aは、ワイヤ21の長手方向(連結片63の短手方向)に沿って3箇所に設けたが、これに限らない。ワイヤ用固定孔63aは、ワイヤ21の長手方向(連結片63の短手方向)に沿って2箇所だけに設けてもよい。この場合、ワイヤ21の長手方向(連結片63の短手方向)に沿った2箇所のワイヤ用固定孔63aの間隔は、位置決め部材28の長手方向への寸法より長いのが好ましい。また、ワイヤ用固定孔63aを、4箇所以上設けた場合、いずれか2箇所のワイヤ用固定孔63aでの間隔が位置決め部材28の長手方向への寸法より長くなるようにするのが好ましい。
○ 布設具20において、ワイヤ21の長手方向に取り付けられた配線・配管材支持部31の間隔は等間隔でなくてもよい。
○ 布設具20において、配線・配管材支持部31はワイヤ21に一体化され、取り外しできなくてもよい。
○ 布設具20において、跨ぐ階の数を変更してもよい。
○ 架設部材60又はワイヤ保持部材90を取り付けるための台座55は、貫通孔形成部材50に溶接されていたが、台座55は貫通孔形成部材50に溶接されていなくてもよい。例えば、台座55の第1取付片56を床に載せ、その第1取付片56の孔56aに挿通したアンカーボルトによって台座55を床に直接固定してもよい。すなわち、台座55における第1取付片56の孔56aを、台座55を床に固定するために使用してもよい。
○ 台座55は、第2取付片57の上面が、貫通孔形成部材50におけるフランジ53の上面より低くなるように貫通孔形成部材50に接合されたが、これに限らない。台座55は、第2取付片57の上面が、貫通孔形成部材50の上端(フランジ53の上面)より高くなるように、又は面一となるように接合されていてもよい。このように構成しても、台座55に架設部材60を取り付けることで、架設部材60を貫通孔形成部材50の上方に配置できる。
○ 貫通孔形成部材50は、丸孔状の貫通孔11を形成する円筒状でもよいし、正方形状の貫通孔11を形成する四角筒状でもよい。
○ 貫通孔11は、貫通孔形成部材50を使用せず、床又は壁に直接穿設されていてもよい。この場合、床又は壁には、床又は壁の厚み方向から見て貫通孔11,Waの内側に位置するように架設部材60又はワイヤ保持部材90が配置され、架設部材60又はワイヤ保持部材90にはワイヤ取付用U字ボルト65が取り付けられる。そして、貫通孔11,Waを通過した2本のワイヤ21の長手方向の一部は、それぞれワイヤ取付用U字ボルト65によって架設部材60又はワイヤ保持部材90に保持される。この場合、布設具20と、ワイヤ取付用U字ボルト65を有する架設部材60又はワイヤ保持部材90とから、設置装置が構成される。
○ 配線・配管材布設経路KにケーブルPを布設したが、配管材としての電線管や流体管を布設してもよいし、ケーブルPと電線管や流体管の両方を配線・配管材布設経路Kに布設してもよい。
○ 建築物の床又は壁は、コンクリート製でなく、木材製であってもよい。
F1…1階床、F2…2階床、F3…3階床、F4…4階床、F5…5階床、K…配線・配管材布設経路、W…壁、11,Wa…貫通孔、20…配線・配管材布設具、21…ワイヤ、28…位置決め部材、31…配線・配管材支持部、50…貫通孔形成部材、55…台座、60…ワイヤ保持部材としての架設部材、65…ワイヤ保持手段としてのワイヤ取付用U字ボルト、80…熱膨張性耐火材、90…ワイヤ保持部材。

Claims (11)

  1. 建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具の設置構造であって、
    前記配線・配管材布設具は、梯子状であり、
    2本のワイヤと、
    前記2本のワイヤに架け渡され、かつ前記ワイヤの長手方向に複数設置された配線・配管材支持部と、を有し、
    前記床又は壁には貫通孔が形成されるとともに、該貫通孔を前記配線・配管材布設具が通過し、
    前記床又は壁には、前記床又は壁の厚み方向から見て前記貫通孔の内側に位置するワイヤ保持部材が配置され、
    前記ワイヤ保持部材は、該ワイヤ保持部材よりも前記貫通孔の内側に突出したワイヤ保持手段を有し、
    前記貫通孔を通過した前記配線・配管材布設具の2本のワイヤの長手方向の一部は、それぞれ前記ワイヤ保持手段によって前記ワイヤ保持部材に保持されていることを特徴とする配線・配管材布設具の設置構造。
  2. 前記床又は壁を厚み方向に見て前記貫通孔は長方形状であり、該貫通孔の長手方向への寸法は、前記2本のワイヤの並び方向に沿った前記配線・配管材布設具の寸法より長く、
    2つの前記ワイヤ保持手段が、前記2本のワイヤの並び方向への間隔と同じ間隔となるように前記ワイヤ保持部材が配置されている請求項1に記載の配線・配管材布設具の設置構造。
  3. 前記配線・配管材布設具は、前記床の貫通孔を貫通して前記建築物の高さ方向に延びる前記配線・配管材布設経路を形成し、
    前記貫通孔の長手方向両側の上方には、該貫通孔を短手方向に横切る状態に前記ワイヤ保持部材が配置されている請求項2に記載の配線・配管材布設具の設置構造。
  4. 前記貫通孔は、前記床に埋設された貫通孔形成部材によって区画され、前記貫通孔形成部材は、上端が前記床の上面より突出し、前記ワイヤ保持部材は前記貫通孔形成部材の上端より上方に配置されている請求項3に記載の配線・配管材布設具の設置構造。
  5. 前記貫通孔を通過する配線・配管材と、前記貫通孔の内面との間に熱膨張性耐火材が配置されている請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の配線・配管材布設具の設置構造。
  6. 梯子状であり、2本のワイヤと、該2本のワイヤに架け渡され、かつ前記ワイヤの長手方向に複数設置された配線・配管材支持部と、を有し、建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具と、
    前記ワイヤの長手方向の一部を保持するワイヤ保持手段を有する2つのワイヤ保持部材と、を備え、
    前記2つのワイヤ保持部材は、前記配線・配管材布設具が通過する貫通孔が形成された前記床又は壁に対し、2本のワイヤの並び方向の間隔で、かつ前記床又は壁の厚み方向から見て前記貫通孔の内側に位置する状態に設置され、前記ワイヤ保持手段を前記貫通孔の内側に向けて突出した状態に配置することを特徴とする配線・配管材布設具の設置装置。
  7. 梯子状であり、2本のワイヤと、該2本のワイヤに架け渡され、かつ前記ワイヤの長手方向に複数設置された配線・配管材支持部と、を有し、建築物の少なくとも1つの床又は壁を貫通して延びる配線・配管材布設経路を形成する配線・配管材布設具と、
    前記ワイヤの長手方向の一部を保持するワイヤ保持手段を有するワイヤ保持部材と、を備え、
    前記ワイヤ保持部材は、前記2本のワイヤの並び方向への間隔より長い寸法を有し、かつ前記2本のワイヤの並び方向への間隔で2つ設けられた前記ワイヤ保持手段を有し、
    前記ワイヤ保持部材は、前記配線・配管材布設具が通過する貫通孔が形成された前記床又は壁に対し、前記床又は壁の厚み方向から見て前記貫通孔の内側に位置する状態に設置され、前記ワイヤ保持手段を前記貫通孔の内側に向けて突出した状態に配置することを特徴とする配線・配管材布設具の設置装置。
  8. 前記貫通孔は、前記床又は壁に埋設された貫通孔形成部材によって区画され、前記配線・配管材布設具の設置装置は前記貫通孔形成部材を含み、前記貫通孔形成部材には、前記ワイヤ保持手段が前記2本のワイヤの並び間隔に位置するように、前記ワイヤ保持部材を取り付ける台座が設置される請求項6又は請求項7に記載の配線・配管材布設具の設置装置。
  9. 前記台座は、前記貫通孔を挟んで対向するように前記貫通孔形成部材に設置され、前記ワイヤ保持部材は、前記台座の対向方向への前記貫通孔の寸法より長い寸法を有する請求項8に記載の配線・配管材布設具の設置装置。
  10. 前記配線・配管材支持部は、前記ワイヤから取り外し可能である請求項6〜請求項9のうちいずれか一項に記載の配線・配管材布設具の設置装置。
  11. 前記ワイヤには、前記配線・配管材支持部の前記ワイヤの長手方向への移動を規制する位置決め部材が取着されており、前記ワイヤ保持部材には、前記ワイヤの長手方向に沿った少なくとも2箇所に前記ワイヤ保持手段が設けられ、前記長手方向に沿った2つの前記ワイヤ保持手段のうち少なくとも2箇所の間隔は、前記ワイヤの長手方向に沿った前記位置決め部材の寸法より長く設定されている請求項6〜請求項10のうちいずれか一項に記載の配線・配管材布設具の設置装置。
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