JP6379133B2 - 天井下地構造及び吊り部材 - Google Patents

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本発明は、天井下地構造及び天井下地構造に使用される吊り部材に関する。
従来、オフィスビル等の建築物では、構造躯体から吊した吊りボルトの下端部に吊りハンガー(吊り金具)を取り付け、この吊りハンガーで天井下地材を支持する吊り天井構造が多く採用されてきた。しかし、2011年3月に発生した東日本大震災では、おびただしい数の吊り天井落下事故が広域にわたって発生した。そのため、天井裏空間にブレースを配置することにより、地震時における天井面の揺れを軽減して吊り天井の耐震性を向上させることが行われている(例えば特許文献1や特許文献2参照)。
特開2014−224445号公報 特開2015−7326号公報
国土交通省は、建築物における天井脱落対策に係る技術基準の告示を2013年8月に公布した。この告示では、脱落すると重大な危害を与えるおそれのある天井として5つの条件を定め、この全ての条件に該当するものを「特定天井」と規定し、中地震で天井が損傷しないことを検証することとされた。
しかし、新設又は既設の特定天井を従来通りの吊り天井としたまま上記技術基準をクリアしようとすると、地震時に天井面が揺れ動かないように、天井裏空間に多数のブレースを配置しなければならないが、設備機器やダクトが入り組んでいる天井裏空間に多数のブレースを配置するのは極めて困難である。また、施工に要する人件費も従来に比べて大幅に増加する。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、高い耐震性を有し、施工も容易な天井下地構造及び吊り部材を提供することを目的とする。なお、本発明は特定天井のみを対象とするものではなく、その他一般の天井も対象としている。
上記目的を達成するため、第1の発明は、リップ部を有する溝形鋼からなる天井下地材と、前記天井下地材のリップ部を切欠部で保持する下地受け材と、構造躯体から吊り下げられ前記下地受け材を保持する吊り部材とを備える天井下地構造であって、
前記吊り部材は、吊りボルトと、前記吊りボルトの上端部に装着され、前記構造躯体から突出する躯体ボルトに連結される上部連結治具と、前記吊りボルトの下端部に装着され、前記下地受け材に連結される下部連結治具とを備え、
前記上部連結治具は、前記躯体ボルトが挿通する躯体ボルト孔が上端部に形成された上部連結部と、前記吊りボルトの上端部が挿通する吊りボルト孔が下端部に形成された上部装着部とを有し、前記上部連結部の下端部と前記上部装着部の上端部がピン接合されて、前記上部連結部と前記上部装着部は互いに直交する鉛直面内で回動自在とされ、
前記上部連結部の上端部に形成された躯体ボルト孔は、前記躯体ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記躯体ボルトは、前記躯体ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記構造躯体と前記上部連結部との間に巻装されていることを特徴としている。
また、第2の発明は、リップ部を有する溝形鋼からなる天井下地材のリップ部を切欠部で保持する下地受け材を吊持する吊り部材であって、
吊りボルトと、前記吊りボルトの上端部に装着され、構造躯体から突出する躯体ボルトに連結される上部連結治具と、前記吊りボルトの下端部に装着され、前記下地受け材に連結される下部連結治具とを備え、
前記上部連結治具は、前記躯体ボルトが挿通する躯体ボルト孔が上端部に形成された上部連結部と、前記吊りボルトの上端部が挿通する吊りボルト孔が下端部に形成された上部装着部とを有し、前記上部連結部の下端部と前記上部装着部の上端部がピン接合されて、前記上部連結部と前記上部装着部は互いに直交する鉛直面内で回動自在とされ、
前記上部連結部の上端部に形成された躯体ボルト孔は、前記躯体ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記躯体ボルトは、前記躯体ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記構造躯体と前記上部連結部との間に巻装されていることを特徴としている。
第1及び第2の発明では、吊り部材を構成する上部連結治具の躯体ボルト孔が躯体ボルトに対して遊びを有する内径とされているので、吊り部材は躯体ボルトに対して任意の鉛直面内で回動することができ、吊り部材が躯体ボルトに対して回動した際の振動は、躯体ボルトに装着されている防振ゴムとコイルバネによって吸収される。加えて、第1及び第2の発明では、上部連結治具を構成する上部連結部と上部装着部とが互いに直交する鉛直面内で回動自在とされているので、吊りボルトは水平2方向の自由度を有している。上記構成により、構造躯体から躯体ボルトを介して吊りボルトへ伝わる加速度が低減され、天井面の揺れを大幅に抑制することができる。
また、第1及び第2の発明では、前記下部連結治具は、前記吊りボルトの下端部が挿通する吊りボルト孔が上端部に形成された下部装着部と、前記下地受け材に下端部が連結された下部連結部とを有し、前記下部装着部の下端部と前記下部連結部の上端部が連結ボルトにより連結され、
前記下部連結部の上端部に形成された連結ボルト孔は、前記連結ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記連結ボルトは、前記連結ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記下部装着部と前記下部連結部との間に巻装されていることを好適とする。
当該構成では、下部連結治具を構成する下部連結部の連結ボルト孔が連結ボルトに対して遊びを有する内径とされているので、下部連結部は連結ボルトに対して任意の鉛直面内で回動することができ、下部連結部が連結ボルトに対して回動した際の振動は、連結ボルトに装着されている防振ゴムとコイルバネによって吸収される。上記構成により、吊りボルトから天井下地材へ伝わる加速度を低減することができる。
また、第1及び第2の発明では、前記上部連結治具の上部装着部に形成された吊りボルト孔を挿通する前記吊りボルトの上端部、及び前記下部連結治具の下部装着部に形成された吊りボルト孔を挿通する前記吊りボルトの下端部に、それぞれ防振ゴムが装着されナットで固定されていることを好適とする。
当該構成では、吊りボルトと上部連結治具との接合部、及び吊りボルトと下部連結治具との接合部にそれぞれ防振ゴムが介装されているので、吊りボルトの振動を防振ゴムで吸収することができる。
また、第1の発明では、構造物の壁面に対峙する前記下地受け材に、前記壁面に向けて該下地受け材から突出する板バネが設置され、前記板バネの先端部が鉛直面内で湾曲していることを好適とする。
当該構成では、天井面が水平方向に揺れた際、構造物の壁面に向けて下地受け材から突出する板バネが壁面に対する緩衝材となり、天井面の水平振動を緩和する。
本発明では、吊り部材を構成する上部連結治具の躯体ボルト孔が躯体ボルトに対して遊びを有する内径とされているので、吊り部材は躯体ボルトに対して任意の鉛直面内で回動することができ、吊り部材が躯体ボルトに対して回動した際の振動は、躯体ボルトに装着されている防振ゴムとコイルバネによって吸収される。加えて、上部連結治具を構成する上部連結部と上部装着部とが互いに直交する鉛直面内で回動自在とされているので、吊りボルトは水平2方向の自由度を有している。これにより、構造躯体から躯体ボルトを介して吊りボルトへ伝わる加速度が低減され、本発明に係る天井下地構造は高い耐震性を発揮することができる。また、吊りボルトを構成要素とする吊り部材を使用するので、施工も容易である。
本発明の一実施の形態に係る天井下地構造の斜視図である。 同天井下地構造のコーナー部を拡大した斜視図である。 (A)は吊り部材の上部を梁材の材軸方向から見た立面図(一部断面図)、(B)は吊り部材の上部を梁材の材軸と直交する方向から見た立面図(一部断面図)である。 (A)は吊り部材の下部を下地受け材の材軸方向から見た立面図(一部断面図)、(B)は吊り部材の下部を下地受け材の材軸と直交する方向から見た立面図(一部断面図)である。 天井下地材の落下防止対策を示した説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。
本発明の一実施の形態に係る天井下地構造10を図1及び図2に示す。
本実施の形態に係る天井下地構造10は、一方向に並設され、天井ボード13がビス留めされる天井下地材11と、天井下地材11と直交する方向に並設され、天井下地材11を保持する溝型断面の下地受け材12と、梁材15(構造躯体の一例)から吊り下げられ、下地受け材12を保持する複数の吊り部材20とから概略構成されている。また、構造物の壁面14に対峙する下地受け材12には、天井の周縁部が壁面14に衝突した際、緩衝材となる板バネ35が設置されている。
天井下地材11には、リップ部11aを有する溝形鋼が使用されている(図2参照)。天井下地材11のリップ部11aは、天井下地材11のフランジ先端部を内側(ウェブ側)に曲げた逆U字状の形状とされている。天井下地材11は、両フランジの先端部が上、ウェブが下となるように配置され、ウェブの下面に天井ボード13がビス留めされる。
一方、下地受け材12の両フランジは、逆台形状の突起部12aが材長方向に隣接して配置された形状とされ、天井下地材11のリップ部11aを引っ掛けて保持する切欠部12bが各突起部12aの両側部に形成されている(図2参照)。突起部12aは、幅が20mm程度、高さが10mm程度とされている。また、下地受け材12の両フランジには、割ピン34が挿通する挿通孔12cが材長方向に一定の間隔をあけて複数形成されている。
吊り部材20は、寸切りボルトからなる吊りボルト25と、吊りボルト25の上端部に装着され、梁材15から下方に突出する躯体ボルト18に連結される上部連結治具21と、吊りボルト25の下端部に装着され、下地受け材12に連結される下部連結治具26とを備えている。吊り部材20の上部詳細を図3(A)(B)に、吊り部材20の下部詳細を図4(A)(B)にそれぞれ示す。
本実施の形態における梁材15はリップ溝形鋼とされ、躯体ボルト18が取り付けられた接合治具16が下フランジにビス19で固定されている(図3(A)参照)。接合治具16は、梁材15の下フランジを挟み込んだ状態で下フランジに接合される挟持部17と、挟持部17から突出する躯体ボルト18とから構成されている。
挟持部17は帯板材からなり、長辺方向両端部が一方の面側に直角に折り曲げられている(図3(A)参照)。さらに、挟持部17の一方の端部は、その先端部が内側に折り曲げられて逆V字状の形状とされ、梁部材15の下フランジのリップ部に引っ掛ける引掛部とされ、挟持部17の他方の端部には、ビス19が挿通するビス孔(図示省略)が形成されている。また、挟持部17の中間部には、他方の面側に突出する躯体ボルト18の頭部が固着されている。
上部連結治具21は、躯体ボルト18が挿通する躯体ボルト孔22aが上端部に形成された上部連結部22と、吊りボルト25の上端部が挿通する吊りボルト孔(図示省略)が下端部に形成された上部装着部24と、上部連結部22の下端部と上部装着部24の上端部とをピン接合するピン接合部23とを有している。
上部連結部22は、コ字状に折り曲げられた帯板材からなり、帯板材の長辺方向中間部が上部連結部22の上端部、帯板材の長辺方向両端部が上部連結部22の下端部となる。上部連結部22の上端部に形成されている躯体ボルト孔22aは、躯体ボルト18に対して遊びを有する内径とされている。これにより、吊り部材20は躯体ボルト18に対して任意の鉛直面内で回動自在とされている。
なお、本実施の形態では、躯体ボルト孔22aの内径は躯体ボルト18の外径の1.2〜1.5倍程度とされている。
躯体ボルト孔22aを挿通した躯体ボルト18には円筒状の防振ゴム31が装着され、ナット33とワッシャー32で上部連結部22に固定される。また、梁材15と上部連結部22の間の躯体ボルト18には、上部径に比べて下部径が大きな円錐台状とされたコイルバネ30が巻装されている。
上部装着部24は、コ字状に折り曲げられた帯板材からなり、帯板材の長辺方向両端部が上部装着部24の上端部、帯板材の長辺方向中間部が上部装着部24の下端部となる。
ピン接合部23は十字状に切り出された板材からなり、一方向の両端部は上方に直角に折り曲げられて、上部連結部22の下端部と割ピン34によりピン接合され、他方向の両端部は下方に直角に折り曲げられて、上部装着部24の上端部と割ピン34によりピン接合されている。これにより、上部連結部22と上部装着部24は互いに直交する鉛直面内で回動自在とされている。
一方、下部連結治具26は、吊りボルト25の下端部が挿通する吊りボルト孔(図示省略)が上端部に形成された下部装着部27と、下地受け材12に下端部が連結された下部連結部28とを有し、下部装着部27の下端部と下部連結部28の上端部は連結ボルト29により連結されている。
下部装着部27は、吊りボルト25の下端部が挿通する吊りボルト孔(図示省略)が上端部に形成された上部材27uと、連結ボルト29の上端部が挿通する連結ボルト孔(図示省略)が下端部に形成された下部材27dとからなり、上部材27uの下端部と下部材27dの上端部は割ピン34によりピン接合されている。これにより、上部材27uと下部材27dはお互いに鉛直面内で回動可能とされている。
下部連結部28は、コ字状に折り曲げられた帯板材からなり、帯板材の長辺方向中間部が下部連結部28の上端部、帯板材の長辺方向両端部が下部連結部28の下端部となる。下部連結部28の上端部には、連結ボルト29に対して遊びを有する内径とされた連結ボルト孔28aが形成されている。これにより、下部連結部28は連結ボルト29に対して任意の鉛直面内で回動自在とされている。
なお、本実施の形態では、連結ボルト孔28aの内径は連結ボルト29の外径の1.2〜1.5倍程度とされている。
連結ボルト孔28aを挿通した連結ボルト29には円筒状の防振ゴム31が装着され、ナット33とワッシャー32で下部連結部28に固定されている。また、下部装着部27と下部連結部28の間の連結ボルト29には、上部径に比べて下部径が大きな円錐台状とされたコイルバネ30が巻装されている。
下部連結部28の下端部には、割ピン34が挿通する挿通孔(図示省略)が形成されており、下部連結部28の下端部と下地受け材12とは、下部連結部28の下端部に形成された挿通孔と下地受け材12のフランジに形成された挿通孔12cとを挿通する割ピン34により連結されている。これにより、下部連結部28と下地受け材12はお互いに鉛直面内で回動可能とされている。
上部連結治具21の上部装着部24に形成された吊りボルト孔を挿通する吊りボルト25の上端部、及び下部連結治具26の下部装着部27に形成された吊りボルト孔を挿通する吊りボルト25の下端部には、それぞれ円筒状の防振ゴム31が装着され、ナット33及びワッシャー32で上部装着部24又は下部装着部27に固定されている。
板バネ35は帯板状とされ、長辺方向の一方の端部が下地受け材12のウェブに固定されている。板バネ35の他方の端部は壁面14に向けて下地受け材12から突出し、円弧状に湾曲した形状とされている。天井面が揺れると、板バネ35の湾曲部位が壁面14に衝突し、天井面の揺れを吸収する。
本発明によれば地震の揺れによって天井下地材11が下地受け材12から脱落する可能性は非常に低いと考えられるが、さらに安全を期す場合には、図5に示すような対策が考えられる。
本対策では、落下防止部材36を用いて天井下地材11を下地受け材12に固定する。
落下防止部材36は、図5に示すように、矩形状の平板材をコ字状に折り曲げた形状とされ、フランジ状の両側部36a間の幅は下地受け材12の幅とほぼ同じ寸法とされている。落下防止部材36の両側部36aにはそれぞれ、天井下地材11が嵌入する切欠部36bが形成され、切欠部36bの両サイドには、割ピン34が挿通する挿通孔36cが形成されている。なお、落下防止部材36の挿通孔36cの位置は下地受け材12の挿通孔12cの位置と対応している。
落下防止部材36を用いて天井下地材11を下地受け材12に固定する際には、落下防止部材36の切欠部36bに天井下地材11を嵌入させ、落下防止部材36の挿通孔36cと下地受け材12の挿通孔12cに割ピン34を挿通し、落下防止部材36を下地受け材12に固定する。
本発明の耐震効果について検証するために実施した振動試験について説明する。
振動試験には起震車を使用した。使用した起震車の仕様は以下の通りである。
・起震室:幅2.8m×奥行1.8m×高さ1.9m
・最大加振変位:幅方向±300mm、奥行方向±100mm、上下方向±50mm
・入力地震波:阪神淡路その他
振動試験では、起震室内に簡易構造物を設置し、簡易構造物の対向する壁間に架設された梁材から吊り部材を吊り下げ、前述した天井下地構造を構築した。振動試験における天井下地構造の仕様は以下の通りである。
吊り部材の長さ:800mm
吊り部材の幅方向間隔:1100mm
吊り部材の奥行方向間隔:750mm
振動試験では、震度7の加振テストと震度4〜7の複合震度テストを実施したが、いずれのテストにおいても天井は落下せず、本発明に係る天井下地構造の高い耐震性が確認された。
以上、本発明の一実施の形態について説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、上記実施の形態では、構造躯体を梁材としているが、コンクリートスラブ等でも良いことは言うまでもない。
10:天井下地構造、11:天井下地材、11a:リップ部、12:下地受け材、12a:突起部、12b:切欠部、12c:挿通孔、13:天井ボード、14:壁面、15:梁材(構造躯体)、16:接合治具、17:挟持部、18:躯体ボルト、19:ビス、20:吊り部材、21:上部連結治具、22:上部連結部、22a:躯体ボルト孔、23:ピン接合部、24:上部装着部、25:吊りボルト、26:下部連結治具、27:下部装着部、27u:上部材、27d:下部材、28:下部連結部、28a:連結ボルト孔、29:連結ボルト、30:コイルバネ、31:防振ゴム、32:ワッシャー、33:ナット、34:割ピン、35:板バネ、36:落下防止部材、36a:側部、36b:切欠部、36c:挿通孔

Claims (7)

  1. リップ部を有する溝形鋼からなる天井下地材と、前記天井下地材のリップ部を切欠部で保持する下地受け材と、構造躯体から吊り下げられ前記下地受け材を保持する吊り部材とを備える天井下地構造であって、
    前記吊り部材は、吊りボルトと、前記吊りボルトの上端部に装着され、前記構造躯体から突出する躯体ボルトに連結される上部連結治具と、前記吊りボルトの下端部に装着され、前記下地受け材に連結される下部連結治具とを備え、
    前記上部連結治具は、前記躯体ボルトが挿通する躯体ボルト孔が上端部に形成された上部連結部と、前記吊りボルトの上端部が挿通する吊りボルト孔が下端部に形成された上部装着部とを有し、前記上部連結部の下端部と前記上部装着部の上端部がピン接合されて、前記上部連結部と前記上部装着部は互いに直交する鉛直面内で回動自在とされ、
    前記上部連結部の上端部に形成された躯体ボルト孔は、前記躯体ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記躯体ボルトは、前記躯体ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記構造躯体と前記上部連結部との間に巻装されていることを特徴とする天井下地構造。
  2. 請求項1記載の天井下地構造において、前記下部連結治具は、前記吊りボルトの下端部が挿通する吊りボルト孔が上端部に形成された下部装着部と、前記下地受け材に下端部が連結された下部連結部とを有し、前記下部装着部の下端部と前記下部連結部の上端部が連結ボルトにより連結され、
    前記下部連結部の上端部に形成された連結ボルト孔は、前記連結ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記連結ボルトは、前記連結ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記下部装着部と前記下部連結部との間に巻装されていることを特徴とする天井下地構造。
  3. 請求項1又は2記載の天井下地構造において、前記上部連結治具の上部装着部に形成された吊りボルト孔を挿通する前記吊りボルトの上端部、及び前記下部連結治具の下部装着部に形成された吊りボルト孔を挿通する前記吊りボルトの下端部に、それぞれ防振ゴムが装着されナットで固定されていることを特徴とする天井下地構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井下地構造において、構造物の壁面に対峙する前記下地受け材に、前記壁面に向けて該下地受け材から突出する板バネが設置され、前記板バネの先端部が鉛直面内で湾曲していることを特徴とする天井下地構造。
  5. リップ部を有する溝形鋼からなる天井下地材のリップ部を切欠部で保持する下地受け材を吊持する吊り部材であって、
    吊りボルトと、前記吊りボルトの上端部に装着され、構造躯体から突出する躯体ボルトに連結される上部連結治具と、前記吊りボルトの下端部に装着され、前記下地受け材に連結される下部連結治具とを備え、
    前記上部連結治具は、前記躯体ボルトが挿通する躯体ボルト孔が上端部に形成された上部連結部と、前記吊りボルトの上端部が挿通する吊りボルト孔が下端部に形成された上部装着部とを有し、前記上部連結部の下端部と前記上部装着部の上端部がピン接合されて、前記上部連結部と前記上部装着部は互いに直交する鉛直面内で回動自在とされ、
    前記上部連結部の上端部に形成された躯体ボルト孔は、前記躯体ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記躯体ボルトは、前記躯体ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記構造躯体と前記上部連結部との間に巻装されていることを特徴とする吊り部材。
  6. 請求項5記載の吊り部材において、前記下部連結治具は、前記吊りボルトの下端部が挿通する吊りボルト孔が上端部に形成された下部装着部と、前記下地受け材に下端部が連結された下部連結部とを有し、前記下部装着部の下端部と前記下部連結部の上端部が連結ボルトにより連結され、
    前記下部連結部の上端部に形成された連結ボルト孔は、前記連結ボルトに対して遊びを有する内径とされ、前記連結ボルトは、前記連結ボルト孔を挿通する部位に防振ゴムが装着されナットで固定されると共に、コイルバネが前記下部装着部と前記下部連結部との間に巻装されていることを特徴とする吊り部材。
  7. 請求項5又は6記載の吊り部材において、前記上部連結治具の上部装着部に形成された吊りボルト孔を挿通する前記吊りボルトの上端部、及び前記下部連結治具の下部装着部に形成された吊りボルト孔を挿通する前記吊りボルトの下端部に、それぞれ防振ゴムが装着されナットで固定されていることを特徴とする吊り部材。
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