JP2015175156A - 斜め補強部材用取付金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】 斜め補強部材の取付構造の強化・耐震性の向上を図る。【解決手段】 金属製角形筒1あるいは金属製部材2と建物の構造物26との間に、各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40を架設するとともに、隣り合う補強筒40,40間に、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20を介設したぶどう棚形式の天井下地構造に用いられる斜め補強部材用取付金具において、前記斜め補強部材20の端部における相対向する二面および前記斜め補強部材20が取り付けられる相手部材における相対向する二面に沿って取り付けられる一対の取付金具本体51と、該取付金具本体51における斜め補強部材20側の端部間に架設される結合手段52とによって構成して、斜め補強部材20の取付構造が飛躍的に強固になり、地震時における激震に耐え得る耐震性能に優れたものとなるようにしている。【選択図】 図2

Description

本願発明は、斜め補強部材用取付金具に関し、さらに詳しくはぶどう棚構造の天井下地構造において使用される斜め補強部材を取り付けるための斜め補強部材用取付金具に関するものである。
従来型の天井下地構造としては、野縁と該野縁と直交する野縁受けとからなり、建物の構造体から吊りボルトで吊り下げて支持されたものがある(例えば、特許文献1参照) 。
ところで、上記構成の天井下地構造の場合、野縁に対して天井仕上げボードが専用のビスで取り付けられることとなっている。また、天井には、照明器具や空調機器等が建物の構造体から吊りボルト等で吊り下げられ、天井開口部に天井仕上げボード面と同じ高さで取り付けられており、建物の竣工後、通常は作業員が天井点検口から天井裏を覗いて照明器具や空調機器等の点検・修理を行うこととなっているが、劇場・ホールや体育館、工場等のように、天井に沢山の照明器具・空調機器等がある場合には、天井裏に人が歩けるぐらいの高さを取って、キャットウォークという点検・修理専用の狭い通路を設けることとなっている。但し、キャットウォークは、全ての天井面を網羅出来るように設置されているわけではないので、やむを得ず従来型の天井下地材の上を作業員が歩いて点検・修理を行っている場合がある。従来型の天井下地材は、人が野縁の上に乗れるような耐荷重構造となっていないので、吊りボルトと野縁あるいは野縁受けとを結合しているハンガーという金具が開いたり、野縁受けが倒れたりして、天井面がガタガタになったり、最悪の場合には、天井下地材と天井仕上げボードが落下してしまうという事故が発生するおそれがある。
そこで、複数の人が乗っても大丈夫なように、予じめ角形鋼を建物の構造体から吊り下げて、一定間隔に並べたぶどう棚という吊天井構造が採用されている。このような吊天井構造であっても、地震等の激しい揺れに対する耐振性が問題となる場合がある。
上記のような問題に対処するために、上記特許文献1に開示されているように、建物の構造体から吊りボルトで吊り下げて支持され、隣り合う吊りボルト同士を斜め補強部材であるブレース材(筋交い状の部材)で連結することにより、耐振性を強化することが考えられるが、特許文献1に開示されているものは、ブレース材として、断面C型形状の溝形鋼(チャンネル鋼材)が用いられているため、地震発生時の揺れに対する強度が十分でなく、耐震性の強化に限界があった。また、ブレース材と吊りボルトとの結合部分の構造によっては、十分な耐振性強化が得られない場合が生ずる。
上記斜め補強部材を、捩れおよび上下左右方向に対する強度を有する中空な金属製角形筒で構成すると、地震等における激震に耐え得る耐震性能に優れた天井下地構造となる。しかしながら、上記したぶどう棚形式の吊り天井構造において、天井のふところが深い場合、吊りボルトの長さに限界があったり、斜め補強部材の長さが長くなって座屈を起こし易いという問題が生ずるし、一定の地震の横揺れ又は上下動を抑えるためには多くの斜め補強部材を設置する必要が生じることとなり、費用が高くつくという問題も生ずる。さらに、天井のふところがかなり深い場合、現状の斜め補強部材のみでは強度が不足する場合が生ずる。
そこで、天井下地上を作業員が歩いて点検・修理を行う場合にも、十分な強度を維持できるとともに、天井のふところが深い場合にも対応することができる耐震性能に優れた天井下地構造を提供することを目的としてなされたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−050784号公報。 特開2013−224574号公報。
ところで、上記特許文献2に開示されている斜め補強部材の場合、その端部における相対向する二面を抱持した状態でビスで取り付けられる一対の抱持片を備え、該抱持片の端部にL字状連結片を一体に形成してなる取付手段を用いて取り付けられている。ところが、このような構成とした場合、地震等の振動によって、L字状連結片が変形してしまうおそれがあり、斜め補強部材の取付構造が脆弱になるという問題がある。
本願発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、斜め補強部材の取付構造の強化・耐震性の向上を図ることを目的としてなされたものである。
本願発明では、上記課題を解決するための第1の手段として、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1と該金属製角形筒1に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材2とからなり、前記金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2を吊りボルト3を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成され、前記金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2と前記建物の構造物26との間に、前記各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40を架設するとともに、隣り合う補強筒40,40間に、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20を介設したぶどう棚形式の天井下地構造に用いられる斜め補強部材用取付金具において、前記斜め補強部材20の端部における相対向する二面および前記斜め補強部材20が取り付けられる相手部材における相対向する二面に沿って取り付けられる一対の取付金具本体51と、該取付金具本体51における斜め補強部材20側の端部間に架設される結合手段52とによって構成している。
上記のように構成したことにより、斜め補強部材20の取付構造が飛躍的に強固になり、地震時における激震に耐え得る耐震性能に優れたものとなる。しかも、金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2と前記建物の構造物26との間に、前記各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40を架設したことにより、天井のふところが深い場合であっても、地震の上下動に対して揺れを抑制する効果が顕著であり、優れた耐震性能を発揮することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第2の手段として、上記第1の手段を備えた斜め補強部材用取付金具において、前記結合手段52に代えて、前記取付金具本体51における斜め補強部材20側に、前記斜め補強部材20の端部が嵌入固定される断面コ字状の連結金具53を介設固定している。
このように構成した場合、より簡単な構成で斜め補強部材20の取付構造がより一層強固になり、地震時における激震により一層耐え得る耐震性能に優れたものとなる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第3の手段として、上記第1又は第2の手段を備えた斜め補強部材用取付金具において、前記斜め補強部材20を上下方向に多段に設けている。
このように構成した場合、天井のふところが深い場合にも十分対応することができる。
本願発明では、さらに、上記課題を解決するための第4の手段として、上記第1、第2又は第3の手段を備えた斜め補強部材用取付金具において、前記隣り合う補強筒40,40間に、前記斜め補強部材20の直下位置において水平な補強部材50を介設している。
このように構成した場合、天井のふところが深い構造のものであっても、補強筒40,40間の間隔を保持することができることとなり、地震発生時の横揺れに十分対応することができる。
本願発明の第1の手段によれば、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1と該金属製角形筒1に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材2とからなり、前記金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2を吊りボルト3を用いて建物の構造物26から吊り下げるように構成され、前記金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2と前記建物の構造物26との間に、前記各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40を架設するとともに、隣り合う補強筒40,40間に、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20を介設したぶどう棚形式の天井下地構造に用いられる斜め補強部材用取付金具において、前記斜め補強部材20の端部における相対向する二面および前記斜め補強部材20が取り付けられる相手部材における相対向する二面に沿って取り付けられる一対の取付金具本体51と、該取付金具本体51における斜め補強部材20側の端部間に架設される結合手段52とによって構成しているので、斜め補強部材20の取付構造が飛躍的に強固になり、地震時における激震に耐え得る耐震性能に優れたものとなるという効果がある。しかも、金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2と前記建物の構造物26との間に、前記各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40を架設したことにより、天井のふところが深い場合であっても、地震の上下動に対して揺れを抑制する効果が顕著であり、優れた耐震性能を発揮することができるという効果もある。
本願発明の第2の手段におけるように、上記第1の手段を備えた斜め補強部材用取付金具において、前記結合手段52に代えて、前記取付金具本体51における斜め補強部材20側に、前記斜め補強部材20の端部が嵌入固定される断面コ字状の連結金具53を介設固定した場合、より簡単な構成で斜め補強部材20の取付構造がより一層強固になり、地震時における激震により一層耐え得る耐震性能に優れたものとなる。
本願発明の第3の手段におけるように、上記第1又は第2の手段を備えた斜め補強部材用取付金具において、前記斜め補強部材20を上下方向に多段に設けた場合、天井のふところが深い場合にも十分対応することができる。
本願発明の第4の手段におけるように、上記第1、第2又は第3の手段を備えた斜め補強部材用取付金具において、前記隣り合う補強筒40,40間に、前記斜め補強部材20の直下位置において水平な補強部材50を介設した場合、天井のふところが深い構造のものであっても、補強筒40,40間の間隔を保持することができることとなり、地震発生時の横揺れに十分対応することができる。
本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を用いたぶどう棚形式の天井下地構造を示す全体斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付状態(図1のA部)を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を構成する取付金具本体の拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を構成する結合手段の拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具が用いられる天井下地構造において用いられるキャップ状金具の拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具が用いられる天井下地構造における補強筒と補強部材との結合構造を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具が用いられる天井下地構造における補強筒と補強部材との結合構造に用いられる固定金具を示す拡大斜視図である。 本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具が用いられる天井下地構造において用いられる金属製角形筒、金属製部材に使用される金属製角形筒、補強筒に使用される金属製角形筒、斜め補強部材に使用される金属製角形筒および補強部材に使用される金属製角形筒の構造を示す拡大斜視図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付状態(図1のB部)を示す拡大斜視図である。 本願発明の第2の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を示す拡大斜視図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付状態(図1のC部)を示す拡大斜視図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具において用いられる取付手段を示す拡大斜視図である。 本願発明の第3の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具取り付けるための支持金具を示す拡大斜視図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付状態を示す拡大斜視図である。 本願発明の第4の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を示す拡大斜視図である。
以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾つかの実施の形態について説明する。
第1の実施の形態
図1ないし図9には、本願発明の第1の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を用いたぶどう棚形式の天井下地構造が示されている。
上記天井下地構造は、図1に示すように、所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒1,1・・と該金属製角形筒1,1・・の下側において該金属製角形筒1,1・・に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒からなる金属製部材2,2・・とからなり、前記金属製角形筒1,1・・のうちの選ばれたものを吊りボルト3, 3・・を用いて建物の構造物(例えば、天井裏に設置されたH形鋼26)から吊り下げるように構成されている。
そして、本実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具を用いた天井下地構造においては、図2に示すように、前記金属製角形筒1と前記建物の構造物26との間には、前記各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40が架設されており、隣り合う補強筒40,40間には、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20が介設されている。
次に、図3および図4を参照して、前記吊りボルト3および補強筒40の上端部と前記H形鋼26との結合構造について説明する。
前記補強筒40の上端部は、図2に示すように、建物の構造物であるH形鋼26の下部水平片26a,26aに取り付けられた結合金具23に螺着されている。該結合金具23は、前記H形鋼26の下部水平片にそれぞれ取り付けられる断面直方体形状の筒体からなる一対の吊り金具23a,23aにより構成されており、該吊り金具23a,23aは、ボルト23c,23cで結合されている。前記各吊り金具23aには、前記H形鋼26の下部水平片26aがそれぞれ挿入される切欠開口23dがそれぞれ形成されている。
そして、前記吊り金具23a,23aのうち前記吊りボルト3が取り付けられていない方の吊り金具23aにおいては、前記切欠開口23dに挿入された下部水平片26aを前記結合金具23の上面側から螺着された締付ボルト23eで締め付けることにより取り付けられる一方、前記吊り金具23a,23aのうち前記吊りボルト3が取り付けられている方の吊り金具23aにおいては、前記切欠開口23dに挿入された下部水平片26aを前記結合金具23の上下両面側から螺着された締付ボルト23e,23eで締め付けることにより取り付けられることとなっている。符号23bは締付ボルト23eの先端に取り付けられた円盤形状の押さえ板、23fは、断面コ字状の補強部材である。なお、この補強部材23fは、断面コ字状に限定されるものではなく、平板形状であってもよい。
前記斜め補強部材20の端部と前記吊り金具23aとの間には、斜め補強部材用取付金具5が介設されており、該斜め補強部材用取付金具5は、図3および図4に示すように、前記斜め補強部材20の端部における相対向する二面および前記斜め補強部材20が取り付けられる相手部材である吊り金具23aにおける相対向する二面に沿って取り付けられる一対の断面コ字状の取付金具本体51と、該取付金具本体51における斜め補強部材20側の端部間に架設される結合手段52とによって構成されている。
前記取付金具本体51は、該取付金具本体51を前記吊り金具23aの側面に固定するためのボルトを挿通するボルト穴54,54を備えており、取付金具本体51の水平片51a,51aには、前記結合手段52を固定するためのボルトを挿通するボルト穴55,55・・が形成されている。なお、上下水平片51a,51a間に、前記結合手段52を固定するためのボルトを挿通するパイプを架設する場合もある。一方、前記結合手段52には、該結合手段52を前記取付金具本体51に取り付けるためのボルトを挿通するボルト穴56,56・・が形成されるとともに、取付時に前記斜め補強部材20の端部が嵌挿される一対のリブ57,57が形成されている。符号58はビス穴である。
前記補強筒40の上端部には、1枚の鉄板をキャップ状に成形したキャップ状金具41(図5参照)が下向きに被嵌された状態で取り付けられている。該キャップ状金具41は、4個の凸片41a,41a・・を備えた十字形状の鉄板における凸片41a,41a・・を直角に折り曲げて互いに接するようにしたことにより、キャップ状に成形されている。なお、前記凸片41a,41a・・を互いに溶接する場合もある。このキャップ状金具41における中心部には、吊りボルト3の上端部が螺着されるネジ穴43が形成されており、前記吊りボルト3の上端部は、前記H形鋼26における下部水平片26aに取り付けられている吊り金具23aに対して固定されている。符号42は前記吊りボルト3の上端に螺着されるナットである。なお、前記ネジ穴43に代えて、バカ穴あるいはルーズ穴(長穴)を形成する場合もある。
ところで、前記隣り合う補強筒40,40間には、図6に示すように、前記斜め補強部材20の直下位置において水平な補強部材50が取付金具61を介して介設されている。本実施の形態においては、前記補強部材50は、金属製角形筒からなっており、前記取付金具61は、図7に示すように、前記補強部材50の下面と両側面とを覆う断面コ字状の第1取付金具61aと、該第1取付金具61aの底面の一部(例えば、略半分)を下向きに屈曲して形成された第2取付金具61bとからなっており、前記第1取付金具61aの両側面を前記補強部材50の両側面に対してビス62を用いて固着し且つ前記第1取付金具61aの両側面端部から一体に延設される延設部61a1,61a1を前記補強筒40の両側面にビス62を用いて固着し、さらに前記第2取付金具61bをビス62を用いて前記補強筒40の一面(例えば、正面)に固着することにより、補強筒40,40間に補強部材60が架設固定されることとなっている。このようにすると、天井のふところが深い構造のものであっても、補強筒40,40間の間隔を保持することができることとなり、地震発生時の横揺れに十分対応することができる。符号63はビス穴である。
また、前記各金属製角形筒1、前記各金属製部材2、前記各斜め補強部材20、前記補強筒40および前記補強部材50は、図8に示すように、所定の幅に切断された金属板をその両端がコーナの一点において接するように四角筒状に折曲して構成された中空な金属製四角筒によって構成されている。前記金属板の一方の端部には、前記金属製角形筒の内側に折曲され、さらにその先端部が外側に向かって折曲されてなる逆L字状折曲部a が設けられ、前記金属板の他方の端部には、内側に逆U字状折曲部bが設けられており、両者を連続して嵌合圧着せしめて水平方向に連続するコーナ型接続部cとして成形されている。そして、該コーナ型接続部cにおける逆U宇状折曲部bの基端から内側に向かってコの字状に突出するリブdが水平方向に連続して形成されている。このように構成したことにより、どの方向から荷重が掛かっても、絶対にかしめ部分(即ち、絶対にコーナ型接続部c)が外れることがない。また、コーナ型接続部cの外れをリブdにより防止できるとともに金属製角形筒の剛性強化も図れる。
上記のように構成したことにより、本実施の形態においては、金属製角形筒1あるいは金属製部材2の上を作業員が安心して歩くことができるとともに、斜め補強部材20を、捩れおよび上下左右方向に対する強度を有する中空な金属製角形筒で構成したことにより、地震時における激震に耐え得る耐震性能に優れた天井下地構造となる。しかも、金属製角形筒1あるいは前記金属製部材2と建物の構造物(具体的には、H形鋼)26との間に、前記各吊りボルト3の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒40を架設しているので、天井のふところが深い場合であっても、地震の上下動に対して揺れを抑制する効果が顕著であり、優れた耐震性能を発揮することができるという効果もある。また、隣り合う補強筒40,40間に、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材20を上下方向に多段に介設しているので、天井のふところが深い場合にも十分対応することができる。
第2の実施の形態
図9には、本願発明の第2の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付構造が示されている。
この場合、上段側の斜め補強部材20の下端部を、補強筒40の中間部(即ち、前記補強部材50の直上部)に固定金具59を介して取り付けた取付構造が示されており、第1の実施の形態における結合手段52に代えて、前記取付金具本体51における斜め補強部材20側には、前記斜め補強部材20の端部が嵌入固定される断面コ字状の連結金具53が介設固定されている(図10参照)。なお、前記取付金具本体51と連結金具53とは、溶接により一体化してもよい。符号70は前記固定金具59を取り付けるべく補強筒40に取り付けられる取付手段、74は前記取付手段70を取り付けるべく前記補強筒40の側面に取り付けられる一対の平板状の金具であり、該金具74,74の一端側は、補強板を介して一体化されている。
このように構成した場合、より簡単な構成で斜め補強部材20の取付構造がより一層強固になり、地震時における激震により一層耐え得る耐震性能に優れたものとなる。
その他の構成および作用効果は、前述の第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第3の実施の形態
図11には、本願発明の第3の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付構造が示されている。
この場合、下段側の斜め補強部材20の上端部を、補強筒40の中間部(即ち、前記補強部材50の直下部)に固定金具59を介して取り付けた取付構造が示されており、第1の実施の形態における結合手段52に代えて、前記取付金具本体51における斜め補強部材20側には、前記斜め補強部材20の端部が嵌入固定される断面コ字状の連結金具53が介設固定されている(前述の図10参照)。なお、前記取付金具本体51と連結金具53とは、溶接により一体化してもよい。符号70は前記固定金具59を取り付けるべく補強筒40に取り付けられる取付手段であり、該取付手段70は、前記補強筒40の一面にビスで固定された断面コの字状の部材からなっている(図12参照)。符号71は前記取付手段70に設けられたボルト挿通用のパイプ、72は取付手段70の位置決めを行う突起、73は補強筒40に取り付けられる断面コの字状の支持金具である(図13参照)。該支持金具73内には、前記取付手段70が位置決め固定される。
このように構成した場合、より簡単な構成で斜め補強部材20の取付構造がより一層強固になり、地震時における激震により一層耐え得る耐震性能に優れたものとなる。
その他の構成および作用効果は、前述の第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
第4の実施の形態
図14には、本願発明の第4の実施の形態にかかる斜め補強部材用取付金具の取付構造が示されている。
この場合、斜め補強部材用取付金具5は、斜め補強部材20の上端部を建物の構造物であるH形鋼26の水平片26a,26aに取り付けられる吊り金具4に取り付けるためのものであり、前記斜め補強部材20の上端部に相対向する二面および前記斜め補強部材20が取り付けられる相手部材である吊り金具4における相対向する二面に沿って取り付けられる一対の平板形状の取付金具本体51,51と、該取付金具本体51,51における斜め補強部材20側の端部間に一体に架設される結合手段52とによって構成されている(図15参照)。なお、本実施の形態においては、前記取付金具本体51,51における斜め補強部材20の反対側は、前記吊り金具4における相対向する二面に沿ってボルトを介して取り付けられるようになっているが、ボルトに代えてビスで取り付ける場合もある。
このように構成した場合、より簡単な構成で斜め補強部材20の取付構造がより一層強固になり、地震時における激震により一層耐え得る耐震性能に優れたものとなる。
その他の構成および作用効果は、前述の第1の実施の形態におけると同様なので説明を省略する。
なお、本願発明は、上記各実施の形態において説明したものに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜設計変更可能なことは勿論である。

1は金属製角形筒
2は金属製部材(金属製角形筒)
3は吊りボルト
4は吊り金具
5は斜め補強部材用取付金具
20は斜め補強部材
26は建物の構造物(H形鋼)
40は補強筒
50は補強部材
51は取付金具本体
52は結合手段
53は連結金具

Claims (4)

  1. 所定間隔で平行に並ぶ多数の中空な金属製角形筒(1)と該金属製角形筒(1)に直交して所定間隔で平行に並ぶ多数の金属製部材(2)とからなり、前記金属製角形筒(1)あるいは前記金属製部材(2)を吊りボルト(3)を用いて建物の構造物(26)から吊り下げるように構成され、前記金属製角形筒(1)あるいは前記金属製部材(2)と前記建物の構造物(26)との間には、前記各吊りボルト(3)の外周を覆う中空な金属製角形筒からなる補強筒(40)を架設するとともに、隣り合う補強筒(40),(40)間には、中空な金属製角形筒からなる斜め補強部材(20)を介設したぶどう棚形式の天井下地構造に用いられる斜め補強部材用取付金具であって、前記斜め補強部材(20)の端部における相対向する二面および前記斜め補強部材(20)が取り付けられる相手部材である建物の構造物(26)に設けられた吊り金具(4)における相対向する二面に沿って取り付けられる一対の取付金具本体(51)と、該取付金具本体(51)における斜め補強部材(20)側の端部間に架設される結合手段(52)とによって構成したことを特徴とする斜め補強部材用取付金具。
  2. 前記結合手段(52)に代えて、前記取付金具本体(51)における斜め補強部材(20)側には、前記斜め補強部材(20)の端部が嵌入固定される断面コ字状の連結金具(53)を介設固定したことを特徴とする請求項1記載の斜め補強部材用取付金具。
  3. 前記斜め補強部材(20)を上下方向に多段に設けたことを特徴とする請求項1および2のいずれか一項記載の斜め補強部材用取付金具。
  4. 前記隣り合う補強筒(40),(40)間には、前記斜め補強部材(20)の直下位置において水平な補強部材(50)を介設したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項記載の斜め補強部材用取付金具。
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