JP6626511B2 - 洗浄機 - Google Patents

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Description

本発明は、業務用に設計された洗浄機、たとえば器具洗浄機やラック洗浄機に関する。
業務用に設計された洗浄機(以下、業務用洗浄機ともいう)は、食器やコップ、食具、大型の長方形トレー、ユーロ規格ラック、鍋などを洗浄するためのものであり、たとえば飲食店や精肉店、パン製造販売店、洋菓子製造販売店などで使用される。その一般性を限定するものではないが、このような業務用洗浄機は、大量かつ/または大型の被洗浄物を収容するような構造の設計となっている点が特長である。
その一般性を限定するものではないが、業務用洗浄機は通常、自立型の装置として設計されており、卓状の基台を有し、内部に洗浄室を備える洗浄機本体がその上に立設されている。洗浄室の下には、基台にポンプ用の機械筐体および/または瞬間湯沸器および/または電子制御ユニットが設けられていることがある。
一般に業務用洗浄機は、大量かつ/または大容積の被洗浄物を収容するために、略直方体形状の洗浄室を有する。洗浄室は通常、500mm以上1500mm以下、たとえば約680mmの幅と、400mm以上1000mm以下、たとえば約610mmの奥行きと、300mm以上1000mm以下、たとえば約640または800mmの高さを有する。業務用洗浄機は一般に、単一または複数のラックを使って投入を行い、たとえば被洗浄物を収容する器具ラックや小物ラックなどを用いる。食器やトレー、プレート、鍋の蓋などのような平らまたは平面的な被洗浄物は、はめ込みのついた洗浄ラックに立てて嵌入すればよい。ラックは、たとえば650mm×508mm、608mm×672mm、1260mm×695mmのラック寸法(幅×奥行き)を有しているものがある。
被洗浄物を投入するために、業務用洗浄機には一般に、扉によって閉鎖可能な投入口があり、出し入れ口と呼ぶこともできる。通常の業務用洗浄機の扉は、一般に少なくとも一つの引き倒し扉を有し、洗浄機を閉じた状態では跳ね上げられており、洗浄機を開いた状態では手前に倒れていて、通常長方形の投入口の下縁から水平方向に突出している。業務用洗浄機の引き倒し扉は、閉鎖姿勢および出し入れ姿勢のいずれにおいても、引き倒し軸、すなわち第一の水平方向に沿った面に広がっている。そのため、引き倒し扉が延びる方向というのは、引き倒し扉の引き倒し軸に垂直な方向を指すことが一般的である。
業務用洗浄機は複合構成の扉装置を有していることもあり、引き倒し扉と、たとえば折戸を備えたもので、投入口の上部を閉鎖および開放するために折戸が可動となっている。そのような洗浄機が、たとえばDE4238372A1から公知である。
洗浄ラックを用いる業務用洗浄機は一般に、水平の直動によって洗浄ラックが洗浄槽から引き倒し扉の内面ないし上面の上に変位可能なように設計されている。すなわち洗浄ラックは使用者が業務用洗浄機の洗浄室から引き出すことができ、その後引き倒し扉が開いた状態で上を向いている引き倒し扉の内面の上に置いておくことができる。その位置で洗浄ラックから洗浄済みの被洗浄物を取りだし、これから洗浄する被洗浄物を入れることができる。これから洗浄する被洗浄物を洗浄ラックに入れたら、使用者がラックを再び洗浄室内にスライドさせて、洗浄機の単体構成または複合構成の扉を閉じて、洗浄を開始できる。
衛生上の理由から、業務用洗浄機は残菜などの汚れの粗い粒子を毎日清掃することが通常である。このためには洗浄機の扉を開き、すべての被洗浄物と、必要に応じて洗浄ラックを洗浄機から取り出す。そして使用者が洗浄機の内部に手を差し入れて清掃を行う。洗浄室の清掃には、洗浄室内に配置された洗浄アームやフィルタなどの洗浄機の部品を取り外して、個別に清掃する必要がある場合もある。
洗浄室の寸法が比較的大きいために、特に背の低い人にとっては、洗浄室内部全体に手を差し入れることが困難な場合がある。また、取り外す必要のある洗浄機の部品に手を差し入れたり、それを再度取り付けたりするのも、特に背の低い人にとっては困難な場合がある。さらに、手作業による洗浄機の清掃時に汚れの粒子を見落として洗浄機内に残ってしまうことが多いこともわかっている。
従来、洗浄室に手を差し入れるのは、引き倒し扉が開いた、水平方向になった状態で行われ、使用者が洗浄機を清掃するには、洗浄機の横に立つか、引き倒し扉の上に前屈みになる必要があり、洗浄室に手が届き難くなっている。
EP2491844A2は、引戸と旋回可能な扉とからなる二重構造の扉を備えた洗浄機を示している。二つの扉部が、二つの部品からなるリンク部によって連結されている。旋回可能な扉部は、閉じた垂直位置から、開いた水平位置に旋回可能であり、またその位置から、開いた垂直位置に旋回可能である。EP2491844A2の実施例では、緩脱可能なジョイントが使用されており、該緩脱可能なジョイントは第一のリンク部の下端と第二のリンク部の上端の間、または第二のリンク部の下端に配置されている。
本発明の課題の一つは、洗浄室に手を差し入れることをできる限り阻害しない洗浄機を構成することである。また、洗浄室に手を差し入れることが、使用者にとって容易かつ安全な形で行えるようにすることも本発明の課題の一つである。
本発明の一つの態様は、器具洗浄機などの(業務用)洗浄機であって、その引き倒し扉を洗浄機の清掃または保守のために水平位置から垂直位置に跳ね下げることができ、洗浄室に手を差し入れることが可能な洗浄機に関する。これにより洗浄機投入口に直接面したエリアが開放されるので、使用者は引き倒し扉によって阻害されることなく洗浄室およびその中にある洗浄機の部品に手を差し入れることができる。このような垂直位置への跳ね下げを可能とするために、本発明の一実施形態によれば、洗浄機の引き倒し扉は、閉じた垂直姿勢から開いた水平姿勢へと引き倒し扉を引き倒すためのジョイントに加えて、引き倒し扉を下方に倒して退かすことのできる跳ね下げジョイントをさらに備えていてもよい。たとえば洗浄機はそのために、二つの異なる、互いに位置をずらした旋回軸を中心とする引き倒し扉の旋回運動を可能にする、旋回軸の一方が(開いた水平姿勢において)洗浄機の内部または縁にあり、扉を跳ね下げるための他方が洗浄機の外部に配置されたヒンジ部を備えていてもよい。
本発明の実施形態の一例によれば、引き倒し扉は第二の軸受によって、引き倒し扉の開いた水平姿勢と下方に倒して退かせた姿勢との間で回動かつ直動可能である。
本発明の実施形態のもう一つの例によれば、洗浄機の扉は複合構成となっていてもよく、好ましくはリフティング/引き倒し扉と呼ばれる構成でもよい。そうすれば投入口の下部は引き倒し扉により、また投入口の上部は垂直方向に直動可能な扉によって閉鎖することができる。その場合リフティング扉と引き倒し扉は動力伝達可能に互いに連結されていてもよく、たとえば引き倒し扉の開く動きがリフティング扉の開く動きにもつながるように、またはその逆になっていてもよい。
本発明のもう一つの態様によれば、特に引き倒し扉の跳ね下げ時に、扉が意図しない動きをすることを防ぐ固定装置が洗浄機に設けられていてもよい。固定装置は、固定装置を操作していない間は、引き倒し扉が従来の引き倒し扉のように単一の軸を中心として洗浄機の開閉のためにのみ動くようにし、リフティング扉を係止するために固定装置を操作してはじめて跳ね下げ可能となるように構成してもよい。
清掃のために洗浄室に手を差し入れることを開いた扉が阻害する従来の洗浄機と比べて、本発明に係る引き倒し扉の垂直位置への跳ね下げによって、引き倒し扉によってほぼ阻害されることなく洗浄室に手を差し入れることが可能となり、背の低い人でも内部が完全に見え、容易に手を差し入れることができる。すなわち、洗浄機の清掃に必要な時間が短縮されると同時に、洗浄室のより綿密な清掃が達成できる。
本発明の実施形態の一例によれば、洗浄機に被洗浄物を出し入れするための開口部と、該開口部を閉鎖するための主に複合構成の扉を有する洗浄機、たとえば器具洗浄機であって、該扉が少なくとも一枚の扉板と、該扉板を洗浄機と可動連結するための少なくとも一つのヒンジ装置、好ましくは二つのヒンジ装置とを備えた洗浄機が提案される。該少なくとも一つのヒンジ装置は、引き倒し軸受と呼ぶことのできる第一の軸受を有し、該第一の軸受は、扉板が開口部を覆うために垂直方向に延びる第一の姿勢と、扉板が開口部を開放するために水平方向に延びる第二の姿勢に扉板を動かすように設計されている。該第一の軸受は、好ましくは引き倒し軸受として構成されていてもよく、特に第一の旋回軸を中心とする扉板の旋回運動を可能にする構成でもよい。扉板の延びる方向は、この第一の旋回軸に対して規定することができる。第一の姿勢は、好ましくは洗浄機の出し入れのための開口部が扉により覆われており、必要に応じて単一または複数のパッキンによって扉と洗浄機の間が封止密閉された閉鎖姿勢を具現するものでもよい。第二の姿勢は、たとえば開いた扉板の上に変位可能に載せておくことができる器具ラックを用いて、洗浄機に被洗浄物を投入できる出し入れ姿勢であってもよい。
また、該少なくとも一つのヒンジ装置は、主に第二の姿勢から、開口部を開放する、扉板が垂直方向に延びる第三の姿勢に扉板を動かすように設計された第二の軸受を有する。第二の軸受は、第二の軸を中心とする扉板の旋回運動を可能にし、扉板が清掃姿勢または保守姿勢と呼ぶことのできる第三の姿勢で略垂直方向に下方に延びるような跳ね下げ軸受であることが好ましい。
また、第二の軸受が、第一の姿勢から、開口部を開放する、扉板が垂直方向に延びる第三または第四の姿勢に扉板を動かすように設計されていることも考えられ、この場合の扉板の動きは、垂直の第二の旋回軸を中心とする旋回運動を構成し、扉板が第三または第四の姿勢では洗浄機の出し入れのための開口部の略側方に延びることになる。
扉板を開口部を開放する姿勢にして、扉板が垂直方向に延びることで出し入れ口の前のエリアが完全に、または少なくともそのほとんどが扉板によって開放されることで、使用者は扉板に阻害されることなく洗浄機の出し入れ口に歩み寄って洗浄室に手を差し入れることができる。これにより背の低い人でも容易に洗浄室の内部全体が見えて、清掃および/または保守の作業を行うことができる。
本発明のもう一つの実施形態においては、扉が扉板に加えてさらに、洗浄機の開口部を開放する姿勢と洗浄機の開口部を覆う姿勢を有する、リフティング扉や引戸、折戸、シャッターなどの、少なくとももう一つの扉部を有し、該扉部はリンク部を介して扉板と連結されて、扉板の動きが該少なくとももう一つの扉部の動きを生じさせるようになっている。こうすることで洗浄機を開けようとする使用者は、扉部の一方を操作するだけで、洗浄機の開閉ができる。扉板の第一の姿勢においては、扉板と該少なくとももう一つの扉部が洗浄機の開口部を共に完全に覆う。
複合構成の扉は、たとえばリフティング/引き倒し扉や、跳ね上げ/引き倒し扉、引戸/引き倒し扉、折戸/引き倒し扉、また引き倒し扉板とシャッター状の扉部を有する構成として形成することができる。複合構成の扉板とすることで、複数の比較的小さな扉部によって比較的大きな出し入れ口を提供でき、各扉部の個々の重量は、出し入れ口全体を閉じる単体型の扉よりも大幅に小さくなって、扉ヒンジの機械的負荷が減ると共に、使用が容易になる。
扉はたとえば、扉板の第一の姿勢においては該少なくとももう一つの扉部の自重力が扉板の開く動きとは反対に作用し、扉板の第二の姿勢においては扉板の閉じる動きとは反対に作用するように構成されていてもよい。このためにリンク部がそれぞれ動きを阻害する自重力を増強してもよく、好ましくはすなわち扉板の第一の姿勢においては該少なくとももう一つの扉部の自重力を、扉板の第二の姿勢においては扉板自体の自重力を増強してもよい。
リンク部は、レバーリンクおよび/またはワイヤリンクなどによって、第一の(閉じた)姿勢または第二の(開いた)姿勢に扉板が留まる原因となる扉板または該少なくとももう一つの扉部の自重力を増速し、扉板の動きを誘発する可能性のあるその反対方向の自重力を減速するような、扉板の姿勢によって変わるテコ作用の如き動力伝達機能等を提供してもよい。
本発明の実施形態のもう一つの例によれば、洗浄機はさらに、第一の軸受による扉板の動きを阻止または許可するための第一の固定部と、第二の軸受による扉板の動きを阻止または許可するための第二の固定部とを備えた固定装置を有する。好ましくは、第一の固定部は第二の(出し入れ)姿勢から第一の(閉鎖)姿勢への扉板の動き、たとえば引き倒しの動きを阻止することができ、第二の固定部は第二の(出し入れ)姿勢から第三の(跳ね下げ)姿勢への動きを阻止することができる。固定装置の各固定部は、たとえば固定ボルトまたは固定ロックバーとして構成されていてもよく、扉板と、必要に応じてそのほかの扉部の不要な動きを防止して、特にリフティング/引き倒し扉の場合に、使用者と洗浄機に危害が及ばないようにしてもよい。
さらに固定装置は、二種類の状態を有し、第一の状態か、第二の状態のいずれかにあるように操作することのできる操作手段を備えていてもよい。第一の状態では、操作手段は第一の固定部に扉板の動きを阻止させ、第二の固定部に扉板の動きを許可させる。第二の状態では、操作手段は第一の固定部に扉板の動きを許可させ、第二の固定部に扉板の動きを阻止させる。こうして、第一または第二の軸受がロックされている場合には、他方の軸受が操作手段によってロック解除されているようすることができ、扉板の動きは必ず両軸受の一方によってのみ行われ、すなわち第一の軸受か第二の軸受のいずれかによって行われることが確実となる。二つの状態を切り替えることができる操作手段を用いることで、扉板の動きが両方の軸受によって同時に可能であったなら生じる恐れのある操作ミスが防止される。
また、二つ以上のヒンジ装置をたとえば第一の水平方向における扉板の両側縁に用いることで、どちらのヒンジ装置にも上述の操作手段を設けることが可能となる。二つ以上のヒンジ装置の操作手段はまた、すべての操作手段が二つある状態のうちの同じ状態となっているように互いに作用を連動させてもよい。こうすることで、固定装置の誤った操作の可能性を略完全に排除できる。
さらに、固定装置は、操作手段に作用する係止力、たとえばバネ力、を提供する係止部を備えていてもよく、操作手段の第一の状態と第二の状態を切り替えるには該係止力を克服する必要があるようにしてもよい。これにより、操作手段が使用者によって設定された状態に留まり、意図せずに固定部のどれかが扉板の動きを許可することのないことが保障される。
本発明の実施形態のもう一つの例では、ヒンジ装置が、第一の軸受によって洗浄機に可動保持される支持体を有し、扉板が第二の軸受によって該支持体に可動保持される。すなわち支持体は、扉板と洗浄機の間の動力伝達および可動連結のための連結部として配置されていてもよく、扉板が支持体を介して間接的に洗浄機と連結されていることになる。
必須ではないが、支持体が、互いにある角度で位置をずらした二つの辺を有するアングルを備えていてもよい。支持体はたとえばL字形でもよく、すなわち角の辺が相互に略直角の位置にある、ないし位置をずらしてあるものでもよい。アングルは、辺の間の角度が90°より小さくてもよく、すなわちアングルがV字形と呼べるようなものでもよいし、90°より大きい角度でもよい。アングルの第一の辺は扉板と連結されており、扉板の第一の姿勢および第二の姿勢のいずれにおいても扉板と略平行に延び、すなわち第一の辺は扉板の第一の姿勢においては垂直方向に、扉板の第一の姿勢においては略水平方向に延びる。
また、アングルの第二の辺は当接部を有してもよく、該当接部は、たとえば辺部材の両辺に対して直交する突出部として構成され、扉板の第二の姿勢において洗浄機と当接するようになっていてもよい。第二の辺が洗浄機筐体の内側で当接することにより当接を行うことが好ましい。こうすることで、扉板の開いた姿勢において、扉板が台の上に着座する必要がなくなり、扉板の外面に使用跡が残ることを確実に防止する。
また、アングルの第二の辺には、該少なくとももう一つの扉部と連結するためのリンク部に扉板を接続するためのリンク係合部が設けられていてもよい。リンク係合部は、扉板の第二の(開いた)姿勢において、第一の軸受の旋回軸から洗浄室に向かう方向に位置をずらして、垂直方向に第一の軸受の軸の上部に配置されるように第二の辺に配置することが好ましい。好ましくは、第二の軸受と、特に第一の軸受がアングルの第一の辺に配置される。
本発明の一実施形態においては、扉板が第二の軸受によって第二の姿勢と第三の姿勢の間で回動かつ必要に応じ直動可能となっていてもよい。第二の姿勢と第三の姿勢の間で、扉板の回動と第二の水平方向における直動を可能にするために、第二の軸受が、その中にボルトが案内された長穴を備えていてもよい。長穴は、支持体側、たとえばアングルの第一の辺に設けられていてもよく、または扉板側に設けられていてもよい。
また、第二の軸受は、ピンを好ましくは水平方向にたとえば直動案内するための溝および/またはレールを備えていてもよい。好ましくは、アングルの第一の辺に、扉板の第二の姿勢において水平方向に開口する溝を設ける。好ましくはレールが水平方向に延び、扉板の第二の姿勢において下になる溝の側縁と一直線をなして、扉板側のピンがレールに沿って摺動して溝から外れるように案内可能となっている。
長穴、ボルト、ピン、溝および/またはレールは、扉板を第二の姿勢から第三の姿勢に動かすために、まず第二の姿勢から水平方向に略直進運動を行う必要があり、そうしてピンが溝および/またはレールから開放されて、扉板が第三の姿勢に動けるようになる、すなわち好ましくは下方に跳ね下げられるようになる設定としてもよい。尚、長穴の中のボルトが扉板の第二の旋回軸を構成する。対をなすボルト・長穴と、対をなすピン・溝/レールはそれぞれ、支持体、たとえばその第一の辺に固定配置された部分と、扉板に固定配置された第二の部分とを備える。すなわち長穴かつ溝および/またはレールが支持体に配置されているか、もしくは扉板に配置されていてもよく、または長穴が支持体に、そして溝および/またはレールが扉板に配置されていてもよく、または長穴が扉板に、そして溝および/またはレールは支持体に配置されていてもよい。
好ましくは長穴が切欠のような、ボルトの軸を中心として扉板を旋回させるためのボルトとの係合部を有し、扉板の旋回が常に同じ規定された旋回軸を中心として行われ、第三の姿勢への旋回中の直動を防止する。
さらに支持体が、操作手段の第一の状態においては扉板に対して固定され、操作手段の第二の状態においては洗浄機に対して固定されていてもよい。このために固定装置の各固定部がそれぞれアングルの一辺と共に作用するようにしてもよい。
また、第一の固定部が、扉板と支持体および/または扉板と洗浄機の間の好ましくはインローの接合を行うための、好ましくは水平方向(x)に直動可能な固定ボルトを備えていることも考えられる。すなわち固定ボルトは、第一の旋回軸に対して平行または同軸に直動可能であって、好ましくはそれを中心として第一の姿勢と第二の姿勢の間で扉板が旋回可能な軸を提供するように固定ボルトが配置されていてもよい。こうすれば扉板の第一の旋回軸が第二の固定部の機能も兼ねる構成となるので、少数の部品で特に好適な構造を実現できる。固定ボルトは洗浄機の筐体をインロー接合などで支持体と接合することが好ましく、扉板に対してもインロー接合の着脱を行うようにしてもよい。
実施形態のもう一つの例においては、第二の固定部が、洗浄機と、支持体、主に支持体の第二の辺、好ましくは支持体の第二の辺に設けられた突出部とのインロー接合を行うための、たとえば旋回可動のロックバーを備えていてもよい。このロックバーは、本発明の好ましい一実施例においては、操作手段を操作するための操作部として構成されていてもよく、洗浄機と支持体とのロックバーによるインロー接合が行われることに伴って、扉板と支持体および/または洗浄機の筐体との固定ボルトによるインロー接合が解除されるようにしてもよい。
扉が閉じた状態の本発明に係る洗浄機の側面図である。 扉が半開きの状態の図1記載の本発明に係る洗浄機の側面図である。 扉が洗浄機出し入れのために開いた状態の図1記載の本発明に係る洗浄機の側面図である。 扉板が垂直に下方に跳ね下げられた状態の図1記載の本発明に係る洗浄機の側面図である。 図3記載の水平な出し入れ姿勢における扉板の詳細図である。 水平な出し入れ姿勢と跳ね下げ姿勢の中間に位置する扉板の詳細図である。 本発明に係る洗浄機のヒンジと扉板の詳細斜視図である。 洗浄機のヒンジと扉板の本発明に係る一実施形態の分解斜視図である。 洗浄機のヒンジと扉板の別の実施形態の分解斜視図である。
以下、本発明を、実施例に即して図を参照しつつ詳しく説明する。各図において、互いに対応する要素および詳細部分には、同じ符号を付してある。
本発明は、好ましくは業務用の、器具洗浄機をはじめとする洗浄機の設計に関する。好ましくは、洗浄機はリフティング/引き倒し扉を備えており、その引き倒し扉部が垂直の閉鎖姿勢と水平の出し入れ姿勢のほかに、引き倒し扉の扉板が垂直方向に延びて、洗浄機の出し入れ口および該開口部の前のエリアがほぼ完全に、または完全に開放されるもう一つの姿勢を取ることができ、人が扉板に阻害されることなく洗浄機の洗浄室に手を差し入れることができるようになっている。
本発明の一実施形態の洗浄機は、引き倒し扉の扉板を洗浄機に対して動かすための、それぞれ扉板の旋回運動と、また必要に応じて直動を可能にする軸受を二つ備えたヒンジ装置を有する。したがって、引き倒し扉の扉板を、第一の軸を中心として垂直の閉鎖姿勢および水平の出し入れ姿勢に動かすだけでなく、引き倒し扉を第二の(水平の)軸を中心として下方に跳ね下げ姿勢・清掃姿勢・保守姿勢にすることも可能である。扉板の保守姿勢への動きは、出し入れ姿勢から行うことが好ましい。
しかしまた、本発明の別の実施形態(不図示)においては、第二の軸が垂直になっていてもよく、洗浄機の引き倒し扉を側方に開けて退かせ、洗浄機を開けて洗浄機の前のエリアを開放することができるようにしてもよい。引き倒し扉を側方に開けて退かせることで、洗浄機の投入口の前のエリアをほぼ完全に開放することができる。本発明のまた別の実施形態(不図示)においては、水平の中間姿勢(すなわち出し入れ姿勢など)をとる必要なしに、引き倒し扉を直接閉鎖姿勢から垂直な跳ね下げ姿勢にすることができる。
垂直方向(z)は、重力が洗浄機に作用する方向であってもよい。第一の水平方向(x)は、引き倒し扉の第一の、洗浄機に対して、すなわちその筐体および/または基台などに対して固定された旋回軸によって規定してもよい。第二の水平方向(y)は、垂直方向(z)に対して横断方向に、好ましくは鉛直に、かつ第一の水平方向(x)に対して横断方向に、好ましくは鉛直に延びる。また、各方向の記載は、洗浄機およびその構成部品に対するものとして、通常の製作公差の枠内で理解すべきものであることを明記しておく。
軸受は、洗浄機に対する、すなわちその筐体および/または基台などに対する扉板の動きを可能にするために、様々な形で構成することができる。好ましくは、軸受が玉軸受または滑り軸受を備えており、少なくとも扉板の、軸を中心とする回動が可能であって、軸は円形で回転対称の軸体によって構成されていてもよい。しかしまた、軸受がたとえば、少なくとも扉板の純粋な回動ではなく、回動と直動の混じった動きを生じる4リンクとして構成されていることも考えられる。引き倒し扉のそのほかの構成部品、たとえばヒンジ装置の部品も、扉板に固定されて、扉板と一緒に動いてもよい。
必須ではないが、洗浄機は、二種類の異なる状態をとる、ないしはこれらの状態にすることができる操作手段を備えた固定装置を有していてもよい。第一の状態では操作手段は、固定装置が閉鎖姿勢から出し入れ姿勢への扉板の動きは許すが、跳ね下げ姿勢への扉板のそれ以上の動きを阻止するように作用してもよい。第二の状態では操作手段は、扉板の跳ね下げ姿勢への動きは可能であるが、扉板および扉板と運動原理的に連結された部品のそれ以外のいかなる不要な動きも阻止されるように固定装置を動作させる。これは特に、扉がリフティング/引き倒し扉のような複合構成であって、一つの扉部の動きが他方の扉部の動きにつながるように複数の扉部が動力伝達可能に互いに連結されている場合に有効である。複数の扉部のこのような動力伝達可能な連結ではたとえば、引き倒し扉の扉板の自重力が、引き倒し扉が開いた状態において、その重量と、第一の旋回リンクから扉板の重心までのモーメントアームによって変わるトルクをかけることになり、一つまたは複数のそのほかの扉部、たとえば垂直方向に直動可能なリフティング扉部を、その自重力に反して開いた状態に保つように構成されていてもよい。扉板を跳ね下げると、その重心は第一の旋回軸に近づくため、扉板の自重力によって作用するトルクが小さくなり、その結果として、扉板から生じるトルクでは、リフティング扉部をその開いた、上に引き上げられた状態に保つには十分ではなくなって、扉が急激に閉じてしまい、使用者や被洗浄物、洗浄機に被害が及ぶ恐れがある。
本発明を、以下においては、主に業務用に設計された器具洗浄機に関して説明する。ただし本発明の原理は、そのような器具洗浄機の使用のみに限定されたものではない。たとえば、そのほかにも大型厨房機器であるベーカリーオーブンや、スチームコンベクションオーブン、冷蔵庫などにも、本願記載の扉を設けることができる。
本発明の実施形態の一例に係る器具洗浄機を図1〜図4に示す。図5〜図8は、図1〜図4の本発明実施形態例に係る洗浄機の詳細図である。
例として示す洗浄機1は、その下部に基台3を備え、その上部には、基台3に支持された筐体の中に配置された洗浄室5を備えている。洗浄室5は、略直方体形状であって、六面のうち五面が筐体壁によって画成されている。洗浄室5の第六の面は、洗浄機1の出し入れのための開口部6を形成し、開口部6を閉鎖するための、必要に応じて複合構成となっている扉7によって、少なくとも部分的に覆うことができる。
洗浄室5の下にある基台3には、洗浄機1の数々の部品(不図示)が、(温)水やエネルギーの供給およびその制御のために収容されていてもよい。
図1〜図4では洗浄室5の概略のみを示しており、洗浄室5の中にある洗浄機1の構成部品であるフィルタや洗浄アームなどは図示しないことで、扉7とその引き倒し扉部11およびリフティング扉部13、また該扉部11、13を保持するためのガイドないしヒンジが見やすいようにしてある。以下においては、扉7、その構成部品と機能を詳細に取り上げる。
各図に示した実施形態では、引き倒し扉部11が洗浄室5の少なくとも部分的な開閉のための平面的な扉板21を備えている。図1に示した扉の閉じた姿勢では、扉板21の内面22が洗浄室5の壁の一部を形成する。扉板21のもう一方の面、すなわち外面23は、洗浄機筐体の一部を形成する。
開口部6の下には、洗浄室5の下の前縁近傍の洗浄機1内に、水平方向xに延びる第一の旋回軸A1が配置されており、引き倒し扉部11の扉板21は、図1の第一の姿勢ないし閉鎖姿勢から、第一の旋回軸A1を中心とする回動によって、図3の第二の姿勢ないし出し入れ姿勢にすることができる。出し入れ姿勢では、扉板21は第一の旋回軸A1から水平方向yに洗浄機1から離れる方向に延びている。この姿勢では、たとえば器具ラックを扉板21の内面22の上に載せて、食具や食器、また鍋やフライパン、プレートなどの器具をその中に入れることができる。そして器具ラックを水平直動により開口部6を通して洗浄室5内にスライドさせて入れることができる。このために、洗浄室5内には支持体(不図示)が設けられており、その表面が、出し入れ姿勢における扉板21の内面22と略同じ水平面上にある。
引き倒し扉部11を操作するために、引き倒し扉部には把手25が備えられており、図示した実施形態では引き倒し扉部11の第一の旋回軸A1から離れた端部に配置されていて、第一の旋回軸A1に対する操作力のテコの距離が、できる限り長くなるようになっている。しかしこれとは別の実施形態(不図示)では、把手が第一の旋回軸A1のもっと近くに配置されていてもよい。
図2は、引き倒し扉部11が閉じた姿勢(図1)と出し入れ姿勢(図3)の中間に位置する、軽く開いた中間姿勢を示している。
リフティング扉部13も同様に、内面32が洗浄室5を画成する一側面の一部を形成することで洗浄機1の開口部6を部分的に閉鎖する図1の閉じた姿勢から、図3の開いた姿勢にすることができる。しかし、リフティング扉部13の開く動きは、引き倒し扉部11の動きとは異なり、上方への直動による垂直の動きである。
図1〜図3から分かるように、引き倒し扉部11とリフティング扉部13は、レバーリンクないし連結リンク41を介して、動力伝達可能に互いに連結されていてもよく、第一の旋回軸A1を中心とする扉板21の回動による開く動きに伴って、リフティング扉部13の上方への鉛直な直動が行われるようになっていてもよい。レバーリンク41は、扉板21に対して固定された、第一の旋回軸A1から洗浄機内部に向けて延びるモーメントアーム43と、モーメントアーム43の第一の旋回軸A1から離れた端部にジョイント接続され、モーメントアーム43とは反対側のその端部がリフティング扉部13にジョイント接続されたコネクティングロッド45とを備えている。
レバーリンク41は、図1の引き倒し扉とリフティング扉が閉じた姿勢では、リフティング扉部13の自重力がコネクティングロッド45を介して、その略全長が旋回軸A1から水平方向yに延びるモーメントアーム43に作用する効果を持つ。それに対して引き倒し扉部21の自重力には旋回軸A1を中心とするテコの作用はほとんどないので、洗浄機1の閉じた姿勢では、洗浄機1を閉じた状態に保とうとするリフティング扉部13の自重力の方がレバーリンク41によって大きくなっている。
図3の洗浄機を開いた状態では、43のテコとコネクティングロッド45がいずれも、第一の旋回軸A1から略鉛直に上方のリフティング扉部13に向かって延びているので、リフティング扉部の自重力は略テコなしで引き倒し扉部11の自重力に対峙することになり、引き倒し扉部の重心はこの状態では旋回軸A1に対して比較的遠い距離に配置されている。こうしてレバーリンク41により、開いた状態では扉7を開いた状態に保とうとする引き倒し扉部11の自重力の方が大きくなっている。
図4は扉板21の第三の姿勢を示しているが、この姿勢は跳ね下げ姿勢や保守姿勢、清掃姿勢と呼んでもよく、この姿勢では扉板21が洗浄機1の洗浄室5の開口部6を開放しつつ、第二の旋回軸A2(または第一の旋回軸A1)から略鉛直に下方に延びる。扉板21はこのために第二の旋回軸A2を中心として図3の開いた姿勢から下方に退かせる形で倒してある。扉板21の跳ね下げは、図5〜図8の詳細図に即して以下に説明するヒンジ装置51によって行う。
図5は、出し入れ姿勢の引き倒し扉部11と、引き倒し扉部11を(図示しない)洗浄機に旋回可動に保持するヒンジ装置51を、詳細に示している。第一の旋回軸A1が延びる水平方向xは、図5および図6の作図面に対して鉛直である。ヒンジ装置51は、該実施形態例では、L字形状を構成する扉辺55とテコ辺43を備えたL字形のアングル53を有し、引き倒し扉部11の閉じた姿勢(図1)においては、扉辺55が引き倒し扉の扉板21と平行に垂直方向zに延び、モーメントアームないしテコ辺43は、扉板21に対して鉛直に水平方向yに洗浄室5内部に向けて延びる。
図示しない別の実施形態では、アングル53の辺が、図5および図6に示した直角とは異なる角度で互いに配置されていてもよい。扉辺55には、扉板21の第一の旋回軸A1を中心とする旋回運動を可能にする第一の軸受の構成部品のほか、出し入れ姿勢から図4に示した跳ね下げ姿勢への扉板21の旋回運動および直動を可能にする第二の軸受の構成部品も配置されている。図4の跳ね下げ姿勢では、扉板の大部分、すなわち半分を超える部分、好ましくは四分の三を超える部分が、洗浄機の開口部6の下縁から見て下方に延びる。図4の実施例ではこのとき、引き倒し扉部11はヒンジ装置51の第二の軸受に釣支され、第二の旋回軸A2から垂直方向zに下方に延びている。
図1〜図8に示した本発明に係る洗浄機1の実施形態では、引き倒し扉部11が二つのヒンジ装置51によって、水平方向xに対向する扉板21の両側で、洗浄機1に保持されている。しかし、扉板21を支持するために二つよりも多いヒンジ装置が提供されることも考えられ、これは引き倒し扉部11が非常に大きかったり重かったりする場合には好適である可能性がある。
アングル53は頂点54を有し、図示した実施例ではこの頂点から両辺55、43が互いに90°位置をずらして延びている。扉辺55とテコ辺43の方向について、以下、図3、図5、図8に示した引き倒し扉部11の出し入れ姿勢を参照しながら説明する。引き倒し扉部11とヒンジ装置51が、たとえば図1および図2のように異なる扉の姿勢においては、使用する洗浄機1に対する重力の作用方向によって垂直方向zが規定される座標系に対して異なる方向を有することは明らかなものとする。また、座標系においては、第一の水平方向が洗浄機1の開口部6の下縁ないし第一の旋回軸A1によって規定されていてもよく、第二の水平方向yは洗浄機1の開口部6の面に対して横断方向に、好ましくは鉛直に延びていてもよい。
ヒンジ装置51は、扉辺55に断面円形の開口部または受け57を有し、その中に洗浄機に固定されて配置された軸体(不図示)が配置されて、開口部6の下縁に沿って延びる第一の旋回軸A1を中心とする旋回軸支部を構成するようになっていてもよい。そのような第一の軸受は、たとえば滑り軸受や玉軸受として構成されていてもよい。また、第一の旋回軸A1を中心とする旋回軸支部には、軸体がアングル53に固定され、それに対応する受けが洗浄機に固定されて取り付けられた、運動原理的に逆の軸受でも適している可能性があることは明らかなものとする。
また、扉辺55は水平方向yに延びる長穴61を有し、その中に引き倒し扉部11の扉板21に固定されたボルト63が案内され、ボルト63が長穴61の中で水平方向yに直動できるようになっていてもよい。ボルト63は好ましくは円形ボルトであり、ボルト63によって、長穴61の中でボルト63の旋回軸を中心とする扉板21の回動ができるようになっている。好ましくは、長穴61が、その洗浄機1ないし第一の旋回軸A1から離れた端部に、ボルト63が着座可能な切欠64を有することで、扉板21のその跳ね下げ姿勢への旋回運動のための第二の旋回軸A2の規定された位置を提供し、扉板21旋回時に、長穴61内でボルト63が不要な直動をしないようになっている。
また、アングル53の頂点54から遠位にある扉辺55の端部には、水平方向yに開口した溝65が設けられており、該開口溝が上下の溝壁または内壁を有し、該下溝壁の溝底からの長さが該上壁よりも著しく長いことにより、溝底から水平方向に洗浄機ないし第一の旋回軸A1から離れる方向に延びるレール67が形成されている。溝65の中およびレール67の上には、扉板21に固定されて配置されたピン69が案内されていてもよい。
長穴61と、レール67を有する溝65は、溝65と長穴67が同じ方向に長手に延び、溝65とレール67の有効な長手延出長が、長穴61の有効な長手延出長よりも短くなるように設定することが好ましい。これにより、扉部21とそれに固定されたボルト63の移動行程が長穴61の有効な長手延出長によって制限される形で、出し入れ姿勢からの扉板の直動が洗浄機ないし第一の旋回軸A1から離れる方向に行われるようになる。下溝壁ないしレール67の長さはボルト63の移動行程よりも短いため、ピン69は直動に伴って溝65およびレール67による案内から解放されて、扉板21がヒンジ装置51のアングル53との固定連結から外れ、第二の旋回軸受によって第二の旋回軸A2を中心として跳ね下げ姿勢に旋回可能となる。扉板21が跳ね下げる動きの始まる中間姿勢にある図6には、開放されたピン69が図示されている。
ボルト63と、必要に応じてピン69は、端面に止め輪や頭板などの案内押さえを有していてもよく、その寸法、特にその直径が、長穴61および溝65のそれぞれの長手延出方向に対して横断方向の幅よりも大きく、扉板21がずれることを防ぐようになっていてもよい。
第二の軸受の運動の原理は、基本的に多数の異なる具体的な実施形態によって構成することができるので、各図に示した好ましい実施形態が本発明を限定するものと考えてはならない。たとえば長穴または溝65、もしくはその両方が扉板21に固定されて配置されていてもよく、ボルト63ないしピン69がそれに対応してアングル53に固定されて配置されているものでもよい。下内壁が水平方向に上内壁よりも長く延びてレール67を形成する溝65の代わりに、長さの同じ二つの内壁を備えた溝でもよい。レール67を備える図示した実施形態は、扉板21を跳ね下げ姿勢(図4)から出し入れ姿勢(図3)に跳ね上げる時に、ピン69をまずレール67の上に置くことができるので、使用者がピン69を溝65に入れようとする間、それ以上扉板21の重量を支える必要がないという利点がある。
長穴の中のボルトおよび溝の中のピンを用いた案内の代わりに、扉板21の出し入れ姿勢から跳ね下げ姿勢への回動と直動の混じった動きを、たとえば4リンクの形態の第二の軸受(不図示)によって構成してもよい。しかしながら、ボルト63とピン69を備える図示した好ましい実施形態は、使用する可動部品が少ないために、軸受が操作ミスや消耗に強くなるという点で利点がある。
テコ辺43は、第一の旋回軸A1から直接鉛直上方に延びているのではなく、水平方向yに洗浄機1ないしその洗浄室5に向けて第一の旋回軸A1に対し位置をずらして配置されている。第一の旋回軸A1から遠位にあるテコ辺43の端部にはストッパー44が配置されており、該ストッパーは、たとえばアングル53の縁を曲げて洗浄機1と保持係合するようにした略水平方向xに延びる部分によって構成されていてもよい。
同じく第一の旋回軸A1から遠位にあるテコ辺43の端部に、コネクティングロッド45やワイヤなどのジョイント部用のノーズ部46が、引き倒し扉部11と(図示しない)扉部の間の動力伝達リンク41の一部として設けられていてもよい。コネクティングロッド45用のジョイント部を有するノーズ部46は、第一の旋回軸A1に対してテコ辺43へのリフティング扉部13の自重力の力点ないしジョイント部のテコの距離が常に確保されるように、第一の旋回軸A1に対して水平方向yに洗浄室5に向かって、また垂直方向に上方に向かって位置がずれていてもよい。
図7および図8はヒンジ装置51の詳細斜視図であり、図8は分解図である。前述の図5および図6と同様に、図7および図8でもその余の洗浄機は図示していない。
また、図8および図7は、扉板21がどのような動きをすることができるかを設定可能な固定装置71を示している。本発明の該実施形態例では固定装置71が、扉板21は第一の軸受または第二の軸受のいずれかによって動くことが可能で、扉板が同時に第一の軸受と第二の軸受によって動く可能性を排除する作用を持つ。
このために固定装置71は、洗浄機1に対して固定されたロックバー旋回軸Rを中心として可動に洗浄機1(不図示)に軸支された固定ロックバー73を備えている。図7に示した固定ロックバー73の状態においては、固定ロックバー73がテコ辺43に当接している。上述のとおり、アングル53のテコ辺43は同時にストッパー44によって洗浄機1に当接している。すなわち第一の旋回軸A1を中心とする第一の方向へのアングル53の旋回運動はストッパー44と洗浄機1の当接によって阻止される一方で、第一の旋回軸A1を中心とする反対方向の第二の方向へのアングル53の旋回運動は固定ロックバー73のテコ辺43との当接によって阻止される。したがってアングル53と、それと連結された引き倒し扉11の、第一の軸受による第一の旋回軸A1を中心とする動きは不可能である。(図示しない)リフティング扉部はすでにコネクティングロッド45を介してアングル53と動力伝達可能に連結されているので、固定ロックバー73がアングル53を洗浄機1に固定している間はリフティング扉部も動くことができない。
図8の分解図では、固定ロックバー73が、第一の軸受による第一の旋回軸A1を中心とするアングル53の動きを許す垂直姿勢にある。
また、固定装置71は、許される扉板の動きを設定できるように、扉板21に固定されて設けられた受け77とインロー接合または少なくとも摩擦接合によって係合可能な固定ボルト75を備え、扉板21とアングル53の間の相対移動を阻止するようになっている。この固定ボルト75は、扉板21がアングル53と共に第一の軸受によって第一の旋回軸A1を中心として旋回運動を行うことを強制するためのものである。固定ボルト75は、第二の軸受による扉板21のアングル53に対する相対移動を許可するために、直動によって扉板側の固定受け77から取り外すことができる。各図に示した実施形態においては、第二の軸受が上述のとおり長穴61の中に案内されたボルト63と溝65およびレール67によって案内されたピン69によって構成されている。図8の実施形態例では、固定ボルト75が機能を兼ねる形で第一の軸受の軸体も構成してもよく、そうすれば部品数が減る。
図9の別の実施形態では、鞘部78が第一の軸受の軸体を構成する。また、鞘部78はアングル53に溶接されていてもよい。鞘部は、洗浄機筐体の対応する開口部の中に突出していてもよい。
固定ボルト75は、洗浄機に固定されて固設されたボルト軸支部76の中に直動可能に配置されている。固定ボルト75の直動は、図8の実施形態例では、第一の旋回軸A1と同軸に行われる。図8の実施形態では、受け77が固定ボルト75と共に扉板21の滑り旋回軸受を構成する。図9の実施形態では、鞘部78がボルト軸支部76と共に扉板21の滑り旋回軸受を構成する。固定ボルト75の最大直動行程は、どちらの実施形態においても、受け77との係合を解除することはできるが、アングルは常に洗浄機筐体に保持または少なくとも脱落防止されるように設定されている。そのために固定ボルト75は引き続き孔57を通ってアングル53の中に延びるようになっていてもよく、そうすることでアングルは常に固定ボルト75によって保持または少なくとも脱落防止される。または、アングル53の鞘部78が対応する筐体側の受けの中に常に突出するようにしてもよい。
また別の(図示しない)洗浄機の実施例においては、扉板の直動に伴ってアングル53の孔を覆い、受け77が固定ボルトないし固定ボルト75の軸と同軸の位置にない限りは、固定ボルト75を図7の位置から動かせないようにする二次的な固定部が、もう一つ設けられていてもよい。また、固定ロックバー73と作用を連動させることでさらに、扉板21が跳ね下げ可能な状態または跳ね下げられた状態では、固定ロックバー73が変化しないことを確保することもできる。
別の(図示しない)実施形態では、第一の軸受について固定した形で扉板21をヒンジ装置51に対して保持するためのロック部品を、第二の旋回軸A2に関して、洗浄機には固定されておらず、ヒンジ装置51にのみ、特にアングル53にのみ固定されて設けられたロック部品によって構成してもよい。
図7および図8の実施形態では、固定ロックバー73と固定ボルト75が操作連結部81によって動きの伝達可能に互いに連結されており、第一の(ロックバーによる)ロックを解除すると第二の(ボルトによる)ロックが作動して、扉板21は常に第一の軸受による動きまたは第二の軸受による動きのいずれか一方のみが行われるようになっている。
たとえば固定ロックバー73に対して固定された、ロックバー軸Rを中心として旋回可能な操作レバー83が提供されていてもよく、該操作レバーは、洗浄機1に固定された操作軸Bを中心として旋回可能な操作アーム85に、たとえばピン・長穴連結を介して係合するようになっていてもよい。操作アーム85の操作レバー83とは反対側の端部には、直動可能な固定ボルト75がジョイント接続されている。すなわち固定ロックバー73は図7に示した姿勢と、図8および図9に略示した姿勢との間で交互に旋回することができ、第一の軸受による第一の旋回軸A1を中心とするアングル53の動きを図8のように許可するか、もしくは図7のように阻止するようになっている。
固定ロックバー73が動くことで、操作連結部81によって固定ボルト75が直動する効果をもたらし、固定ボルトが図7の姿勢では第二の軸受による扉板21の動きを許可し、図8または図9の姿勢では扉板21のアングル53に対する相対移動を阻止、すなわち第二の軸受をロックする。
操作レバー83は、係止バネ87と係合していてもよく、固定ロックバー73と、それと連結された操作レバー83を旋回させるには、係止バネ87のバネ力(ここでは曲げバネ力)を克服する必要があるようにすることで、固定装置71の状態が意図せずに変わることを防ぐ。
図示した本発明の各実施形態例の代わりに、たとえば固定ボルト75や固定ロックバー73などの個々の固定部品を、ヒンジ装置51の一方の軸受による動きをその都度阻止するという同じ機能を有する別の固定部品に置き換えてもよい。また、個々の固定部品が操作連結部81によって互いに連結されている必要もなく、個別に使用者が固定・解除するものでもよいが、但しその場合には、扉板21の不要な動きが行われないように特定の操作順序を守る必要がある。またその代わりに、一つのヒンジ装置51の一つの固定装置71の各固定部だけを互いに操作連結部81によってその作用を連動させるのではなく、洗浄機1の一つの扉7の複数またはすべての安全装置を連動させることも考えられる。
第一の軸受による扉板の動きを阻止するという固定ロックバー73の機能は、扉部のヒンジ装置51にではなく、リフティング扉部13に作用する(図示しない)固定部によって構成してもよいが、引き倒し扉部11と扉部13が動力伝達可能に互いに連結されていることがその前提である。
本明細書に示した本発明に係る洗浄機1の実施形態では、固定ロックバー73は固定装置71を操作するためのものであり、洗浄室5内に配置されている。その代わりに固定装置71の状態を変更するためのボタンやレバーなどの操作部を洗浄機1の外側に取り付けることも考えられる。そうすることで、清掃のために使用者が洗浄室5に手を差し入れた時に、誤って固定装置71の状態を変えてしまうことを防止できる。
本明細書および図面、請求項で開示された構成要件は、個別にも、また任意の組合せにおいても、様々な構成における本発明の実施のために重要なものである可能性がある。
1 洗浄機
3 基台
5 洗浄室
6 開口部
7 扉
11 引き倒し扉部
13 リフティング扉部
21 扉板
22 引き倒し扉部の内面
23 引き倒し扉部の外面
25 把手
32 リフティング扉部の内面
41 レバーリンクまたは連結リンク
43 モーメントアーム、テコ辺
44 ストッパー
45 コネクティングロッド
46 ノーズ部
51 ヒンジ装置
53 アングル
54 頂点
55 扉辺
57 受け、孔
61 長穴
63 ボルト
64 切欠
65 溝
67 レール
69 ピン
71 固定装置
73 固定ロックバー
75 固定ボルト
76 ボルト軸支部
77 受け
78 鞘部
81 操作連結部
83 操作レバー
85 操作アーム
87 係止バネ
A1 第一の旋回軸
A2 第二の旋回軸
B 操作軸
R ロックバー軸
x 第一の水平方向
y 第二の水平方向
z 垂直方向

Claims (19)

  1. 洗浄機に被洗浄物を出し入れするための開口部と、この開口部を閉鎖するための扉とを有する洗浄機であって、
    前記扉は、少なくとも一枚の扉板と、この扉板を洗浄機に可動連結するための少なくとも一つのヒンジ装置とを備え、
    前記少なくとも一つのヒンジ装置は、第一の軸受と、第二の軸受とを有し、
    前記第一の軸受は、第一の旋回軸を中心とする前記扉板の、前記扉板が前記開口部を覆うために垂直方向に延びる第一の姿勢と、前記扉板が前記開口部を開放するために水平方向に延びる第二の姿勢との間の動きを可能とし、
    前記第二の軸受は、もう一つの第二の旋回軸を中心とする前記扉板の、前記第二の姿勢から、垂直方向に延びて前記開口部を開放する第三の姿勢への動きを可能とし、
    前記ヒンジ装置は、前記第一の軸受によって洗浄機に可動保持されるL字型のアングルを有し、
    前記扉板は、前記第二の軸受によって前記アングルに可動保持され、かつ、前記アングルの前記第一の軸受を中心とした動きにより、前記アングルを介して、前記第一の姿勢と前記第二の姿勢との間で回動可能である、
    洗浄機。
  2. 前記第二の姿勢において、前記第一の旋回軸が洗浄機の内部または縁にあり、前記第二の旋回軸が洗浄機の外部にある、
    請求項1記載の洗浄機。
  3. 前記扉板は、前記第二の姿勢と前記第三の姿勢の間での動きが可能となるように、前記第二の軸受によって、前記第二の姿勢と前記第三の姿勢の間で回動かつ直動可能である、
    請求項1または2記載の洗浄機。
  4. 前記第二の姿勢と前記第三の姿勢の間の前記扉板の回動かつ直動を可能にするために、前記第二の軸受が、その中にボルトが案内された長穴を備えている、
    請求項3に記載の洗浄機。
  5. 前記長穴は、前記第一の旋回軸から離れた端部に切欠を有し、前記切欠に前記ボルトが軸支されることで、前記扉板の前記第三の姿勢への旋回運動のための前記第二の旋回軸の規定された位置を提供し、前記扉板の旋回時に前記長穴内で前記ボルトが不要な直動をしないようにした、
    請求項4記載の洗浄機。
  6. 前記アングルの第一の辺の、前記アングルの頂点から遠位の端部に開口溝が設けられており、前記開口溝と前記長穴は同じ方向に長手に延び、
    前記開口溝は、上下の溝壁または内壁を有し、前記開口溝の溝底からの前記下の溝壁の長さが前記上の溝壁の長さよりも長いことにより、レールが形成され、
    前記扉板に固定されたピンが前記レールに案内される、
    請求項4または5記載の洗浄機。
  7. 前記開口溝と前記レールの有効な長手延出長が、前記長穴の有効な長手延出長よりも短い、
    請求項6記載の洗浄機。
  8. 前記アングルの第一の辺は、前記扉板と連結され、前記扉板の前記第一の姿勢および前記第二の姿勢において前記扉板と略平行に延び、
    前記第一の軸受と前記第二の軸受の構成部品が、前記第一の辺に配置されている、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載の洗浄機。
  9. 前記アングルの第一の辺は、前記扉板と連結され、前記扉板の前記第一の姿勢および前記第二の姿勢において前記扉板と略平行に延び、
    前記アングルの第二の辺は当接部を有し、前記扉板の前記第二の姿勢において洗浄機と当接する、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載の洗浄機。
  10. 前記アングルの一つの辺は、前記第一の旋回軸から離れた端部にノーズ部を有し、
    前記ヒンジ装置はさらに、コネクティングロッドを有し、
    前記コネクティングロッドの一端が、前記ノーズ部にジョイント接続され、
    前記コネクティングロッドの他端が、もう一つの扉部にジョイント接続されている、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載の洗浄機。
  11. 扉がさらに、前記開口部を開放する姿勢と前記開口部を覆う姿勢を有するもう一つの扉部を有し、
    前記もう一つの扉部は、リンク部を介して前記扉板と連結されて、前記扉板の動きが前記もう一つの扉部の動きを生じさせるようになっており、
    前記扉板の前記第一の姿勢においては、前記扉板と前記もう一つの扉部が共に前記開口部を完全に覆う、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載の洗浄機。
  12. 前記扉板の前記第一の姿勢においては、前記もう一つの扉部の自重力が、前記扉板の開く動きに反して作用し、
    前記扉板の前記第二の姿勢においては、前記もう一つの扉部の自重力が、前記扉板の閉じる動きに反して作用する、
    請求項11記載の洗浄機。
  13. 前記リンク部が、前記扉板の前記第一の姿勢において前記扉板の開く動きを阻害する自重力と、前記扉板の前記第二の姿勢において前記扉板の閉じる動きを阻害する自重力を、それぞれ増強する、
    請求項12記載の洗浄機。
  14. さらに固定装置を有し、
    前記固定装置は、
    前記第一の軸受による前記第一の旋回軸を中心とした前記扉板の動きを、選択的に阻止または許可するための第一の固定部と、
    前記第二の軸受による前記第二の旋回軸を中心とした前記扉板の動きを、選択的に阻止または許可するための第二の固定部とを備える、
    請求項1乃至13のいずれか一項に記載の洗浄機。
  15. 前記固定装置がさらに、第一の状態と第二の状態を有する操作手段を備え、
    前記操作手段は、
    前記第一の状態においては、前記第一の固定部に前記扉板の動きを阻止させ、前記第二の固定部に前記扉板の動きを許可させ、
    前記第二の状態においては、前記第一の固定部に前記扉板の動きを許可させ、前記第二の固定部に前記扉板の動きを阻止させる、
    請求項14記載の洗浄機。
  16. 前記固定装置がさらに、前記操作手段に作用する係止力を提供する係止部を備え、
    前記第一の状態と前記第二の状態を切り替えるには、前記係止力を克服する必要がある、
    請求項15記載の洗浄機。
  17. 前記アングルが、前記操作手段の前記第一の状態においては、前記扉板に対して固定され、前記操作手段の前記第二の状態においては、洗浄機に対して固定される、
    請求項15または16記載の洗浄機。
  18. 前記第一の固定部が、前記扉板と前記アングルのインロー接合を行うための固定ボルトを備える、
    請求項17記載の洗浄機。
  19. 前記第二の固定部が、洗浄機と前記アングルのインロー接合を行うためのロックバーを備える、
    請求項17または18記載の洗浄機。
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