JP6618347B2 - エンジン駆動型圧縮機の始動制御方法及びエンジン駆動型圧縮機 - Google Patents
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エンジン50,前記エンジン50によって駆動される圧縮機本体40,及び前記圧縮機本体40に対する吸気を制御する吸気調整装置10を備え,前記吸気調整装置10が,前記圧縮機本体40の吸気口41を開閉する吸気調整弁11と,前記吸気調整弁11の閉弁受圧室113と前記圧縮機本体40の吐出側(図示の実施形態においてレシーバタンク60)間を連通する制御流路12と,前記圧縮機本体40の吐出側圧力が所定の定格圧力(P4)以上のときに前記制御流路12を開き,前記定格圧力(P4)未満のとき前記制御流路12を閉じる圧力調整弁13を備えたエンジン駆動型圧縮機1において,
前記吸気調整弁11に気密室(図示の例ではシリンダ)112を設け,該気密室112内を弁体116の動作を制御する受圧体(図示の例ではピストン)119によって仕切ることで,一方を前記閉弁受圧室113と成すと共に,他方を補助受圧室(図示の例ではスプリング室)114とし,前記閉弁受圧室113内の圧縮気体を逃がす逃がし流路14と,前記補助受圧室114内への外気の導入及び排出を可能とする吸排気流路22を設け,
前記逃がし流路14と前記吸排気流路22を閉じ,かつ,前記閉弁受圧室113と前記圧縮機本体の吐出側(図示の例ではレシーバタンク60)とを連通すると共に,前記補助受圧室114を前記吸気調整弁11の二次側に連通した状態でエンジン50を始動させる,始動負荷軽減モードでの始動を行い,
前記エンジン50の始動が判定され,かつ,前記エンジン50が所定の安定運転状態になったと判定されるまで,前記始動負荷軽減モードでの運転を維持すると共に,その後,前記吸気調整装置10による吸気調整を行う通常運転モードに移行することを特徴とする(請求項1)。
前記エンジン50の始動判定後,第一の所定時間が経過し,かつ,前記エンジンの冷却水温度が所定の暖機完了温度(T1)を超えるか,又は,前記第一の所定時間の経過から更に第二の所定時間が経過するかの,いずれかの条件が満たされたとき,前記エンジン50が前記安定運転状態となったことを判定するものとしても良い(請求項3)。
前記安定運転状態となったことの判定により,先ず,前記吸排気流路22を開くと共に,前記補助受圧室114と前記吸気調整弁11の二次側との連通を遮断する通常運転移行準備を行い,
前記安定運転状態となったことの判定より更に第三の所定時間が経過したとき,前記逃がし流路14を開くと共に,前記始動負荷軽減モードでの始動の際に行った前記閉弁受圧室113と前記圧縮機本体の吐出側(レシーバタンク60)との連通を遮断して,前記通常運転モードに移行することが好ましい(請求項4)。
前記通常運転モードへの移行前,前記通常運転モードにおける前記無負荷回転速度(N2)よりも高い回転速度である始動回転速度(N3)での定速運転となるよう前記エンジンの回転速度を制御することもできる(請求項5)。
エンジン50,前記エンジン50によって駆動される圧縮機本体40,及び前記圧縮機本体40に対する吸気を制御する吸気調整装置10を備え,前記吸気調整装置10が,前記圧縮機本体40の吸気口41を開閉する吸気調整弁11と,前記吸気調整弁11の閉弁受圧室113と前記圧縮機本体40の吐出側(図示の例ではレシーバタンク60)間を連通する制御流路12と,前記圧縮機本体40の前記吐出側圧力が所定の定格圧力(P4)以上のときに前記制御流路12を開き,前記定格圧力(P4)未満のとき前記制御流路12を閉じる圧力調整弁13を備えたエンジン駆動型圧縮機1において,
前記吸気調整弁11に気密室(図示の例ではシリンダ)112を設け,該気密室112内を,弁体116の動作を制御する受圧体(図示の例ではピストン)119によって仕切ることで,一方を前記閉弁受圧室113と成すと共に,他方を補助受圧室(図示の例ではスプリング室)114とし,前記閉弁受圧室113内の圧縮気体を逃がす逃がし流路14,前記補助受圧室114内への外気の導入及び排出を可能とする吸排気流路22,前記吸気調整弁11の前記閉弁受圧室113を前記圧縮機本体の吐出側(レシーバタンク60)
と連通させる強制閉弁流路21,及び,前記補助受圧室114を前記吸気調整弁11の二次側に連通する吸引流路23をそれぞれ設けると共に,前記各流路(14,21,22,23)を開閉する電磁弁(図1の例ではSV1〜SV3,図2の例ではSV3,SV4)を設け,
前記エンジン駆動型圧縮機1の各部の動作を制御するコントローラ30によって,前記エンジンの運転状態を判定するエンジン運転状態判定手段31と,前記エンジン運転状態判定手段31の判定結果に従い,運転モードを切り替える運転モード切替手段32を実現し,
前記運転モード切替手段32に,前記電磁弁の開閉動作を制御する電磁弁制御手段34を設けると共に,
前記電磁弁制御手段34が,
前記エンジン運転状態判定手段31が,前記エンジン50が始動待機状態にあると判定したとき,前記逃がし流路14と前記吸排気流路22を閉じ,前記強制閉弁流路21と前記吸引流路23を開く制御信号を前記各電磁弁に出力した始動負荷軽減モードで前記エンジン50の始動を待機し,
前記エンジン運転状態判定手段31が,前記エンジン50が始動したことを判定し,かつ,前記エンジンが所定の安定運転状態になったと判定する迄,前記始動負荷軽減モードを維持すると共に,その後,前記吸気調整装置10による吸気調整を行う通常運転モードに移行する(請求項7)。
前記エンジン運転状態判定手段31が,前記エンジン50が前記安定運転状態になったことを判定したとき,前記吸排気流路22を開くと共に,前記吸引流路23を閉じる制御信号を出力する,通常運転移行準備を実行すると共に,
前記安定運転状態の判定後,更に第三の所定時間が経過したとき,前記逃がし流路14を開くと共に,前記強制閉弁流路21を閉じる制御信号を出力して,前記通常運転モードへ移行するものとすることが好ましい(請求項10)。
前記エンジン速度指令手段35が,
前記通常運転モードによる運転時,前記圧縮機本体40の吐出側圧力(レシーバタンク60内の圧力)に応じて無負荷回転速度(N2)と定格回転速度(N4)間で前記エンジン50の回転速度を制御する速度指令を出力すると共に,
前記通常運転モードへの移行前,前記エンジン50の回転速度を,前記通常運転モードにおける前記無負荷回転速度(N2)よりも高い回転速度である始動回転速度(N3)による定速運転とする速度指令を出力するよう構成することができる(請求項11)。
図1中の符号1は本発明のエンジン駆動型圧縮機であり,このエンジン駆動型圧縮機1は,圧縮機本体40,前記圧縮機本体40を駆動するエンジン50,前記圧縮機本体40より吐出された圧縮気体を貯留するレシーバタンク60を備え,圧縮機本体40より吐出された圧縮気体を,レシーバタンク60内に貯留した後,逆止弁61を介して図示せざる空気作業機等が接続された消費側に対して供給することができるように構成されている。
以上のように構成されたエンジン駆動型圧縮機1には,圧縮機本体40の二次側圧力,本実施形態にあってはレシーバタンク60内の圧力が所定の定格圧力(P4)に近付くよう,レシーバタンク60内の圧力が所定の定格圧力(P4)以上になると圧縮機本体40の吸気口41を絞り又は閉じ,定格圧力(P4)未満になると全開にする吸気調整を行う吸気調整装置10を備えている点では,図7を参照して説明した従来のエンジン駆動型圧縮機の構成と同様である。
圧縮機本体40の吸気口41を開閉する前述の吸気調整弁11は,そのボディ(弁箱)111内に形成された空間によって被圧縮気体が通過する吸入流路115が形成されていると共に,この吸入流路115内に設けた弁座115aに,弁体116を着座させることで,吸入流路115を閉塞することができるように構成されている。
(1)閉弁受圧室側流路の種類
吸気調整弁11に設けられた閉弁受圧室113には,前述の吸気調整装置10を構成する前述の制御流路12や,前述の逃がし流路14が連通されている他,前記制御流路12をバイパスして閉弁受圧室113を圧縮機本体の吐出側(レシーバタンク60)に連通する強制閉弁流路21が連通されている。
このうちの制御流路12は,前述した吸気調整装置10を構成するもので,圧縮機本体40の吐出側(レシーバタンク60)と吸気調整弁11の閉弁受圧室113間を連通する流路であり,該制御流路12中に設けられた圧力調整弁13によって圧縮機本体40の吐出側圧力(レシーバタンク60内の圧力)が定格圧力(P4)以上になると制御流路12を開き,定格圧力(P4)未満のとき制御流路12を閉じて,吸気調整弁11の閉弁受圧室113に対する作動圧力の導入を制御する。
また,前述した逃がし流路14は,吸気調整弁11の閉弁受圧室113内の圧縮気体を放気するための流路であり,この逃がし流路14によって閉弁受圧室113内の圧縮気体を放気する。
更に,前述の強制閉弁流路21は,始動負荷軽減モード時,レシーバタンク60内の圧力如何に拘わらず,吸気調整弁11の閉弁受圧室113を圧縮機本体40の吐出側(本実施形態ではレシーバタンク60)に連通する流路であり,図示の例では,前述した制御流路12とは別にレシーバタンク60と閉弁受圧室113間を連通する強制閉弁流路21を設けると共に,強制閉弁流路21を開閉する電磁弁SV1を設ける構成を採用している。
(1)補助受圧室に連通される流路の種類
吸気調整弁11のボディ111内に形成された前述の気密室(シリンダ)112内には,受圧体であるピストン119を介して前述の閉弁受圧室113とは反対側に,前述の補助受圧室114が形成されている。
このうちの吸排気流路22は,通常運転モードでの運転時,補助受圧室114を大気開放して,受圧体(ピストン)119の移動に伴う補助受圧室114の容積変化に伴って,補助受圧室114内に対する外気の導入及び排出を可能とすると共に,始動負荷軽減モード時には,閉じることができるように構成されている。
また,前述の吸引流路23は,始動負荷軽減モード時,補助受圧室114を吸気調整弁11の二次側で吸入流路115に連通して,補助受圧室114内を負圧に吸引するためのもので,通常運転モードでの運転時には,補助受圧室114と吸気調整弁11の二次側間の連通を遮断することができるように構成されている。
前述した吸排気流路22と吸引流路23は,それぞれ独立して設けることもできるが,図示の実施形態では,吸排気流路22と吸引流路23とを一部共通の流路によって構成すると共に,両流路の開閉を,単一の三方電磁弁SV3によって行うことができるように構成している。
本発明は,低回転速度域でのトルクや出力が,同程度の最大出力を発生する自然吸気エンジンに比較して小さい過給式のエンジンを搭載したエンジン駆動型圧縮機1に対し適用する場合に特に効果的であるが,本発明の適用対象とするエンジン駆動型圧縮機1は,このような過給式のエンジンを搭載したものに限定されず,自然吸気型のエンジンを搭載したエンジン駆動型圧縮機に対しても適用可能である。
図1中の符号70は,エンジン駆動型圧縮機1の始動及び停止操作を行うための既知のキースイッチであり,このキースイッチ70にキー(図示せず)を指し込んで回転させることにより,「OFF」,「ON」,「C」のいずれかのポジションに回転させることができるように構成されている。
(1)全体構成
以上のように,各流路に設けられた電磁弁(図1ではSV1〜SV3,図2ではSV3,SV4)やエンジン50等,エンジン駆動型圧縮機1の動作を統括的に制御するために,エンジン駆動型圧縮機1には,制御用のコントローラ30が設けられている。
前述のエンジン運転状態判定手段31は,前述したキースイッチ70のポジションと,エンジン50に設けられた回転速度検出手段53,冷却水温検出手段52,油圧検出手段(図示せず),及び発電電圧/電流検出手段(図示せず)からの検出信号,及び内蔵するタイマ36によってカウントされたカウント時間に応じて,エンジン50の運転状態を判定するもので,エンジン50の運転状態として,始動待機状態,始動状態,及び,安定運転状態を判定する。
(3-1) 全体構成
運転モード切替手段32は,前述したエンジン運転状態判定手段31による判定結果に従い,エンジン駆動型圧縮機1の運転モードを,始動負荷軽減モードと通常運転モードのいずれかに切り替えるもので,この運転モード切替手段32は,一例として,図3に示すように,更に,エンジン運転状態判定手段31の判定結果に従い,前記いずれの運転モードと成すかを選択する運転モード選択手段33と,前記運転モード選択手段33の選択結果に従い,吸気調整弁11の閉弁受圧室113と補助受圧室114に連通された各流路を開閉する電磁弁(図1の例ではSV1〜SV3,図2の例では又はSV3,SV4)の動作を制御する制御信号を出力する電磁弁制御手段34と,エンジン50の回転速度制御手段(ECU)51に対し選択結果に従った速度指令を出力するエンジン速度指令手段35を備えている。
前述の運転モード選択手段33は,エンジン運転状態判定手段31が始動待機状態であることの判定後,安定運転状態であることの判定を行う迄,始動負荷軽減モードによる運転を選択すると共に,エンジン運転状態判定手段が安定運転状態にあることの判定を行うと,通常運転モードによる運転への移行を選択する。
前述の電磁弁制御手段34は,運転モード選択手段33による運転モードの選択が,始動負荷軽減モードであるとき,逃がし流路14と吸排気流路22を閉じ,強制閉弁流路21と吸引流路23を開く制御信号を電磁弁(図1の例ではSV1〜SV3,図2の例ではSV3,SV4)に出力する。
前述のエンジン速度指令手段35は,通常運転モードでの運転時,圧縮機本体の吐出側圧力(レシーバタンク内の圧力)を検出する圧力スイッチや圧力センサ等の圧力検出手段65の検出圧力に応じて,エンジン50の回転速度を無負荷回転速度(N2)と定格回転速度(N4)間で変化させる速度指令を回転速度制御手段(ECU)51に出力し,エンジン駆動型圧縮機1の始動から前記通常運転モードへの移行が行われるまでは,前記無負荷回転速度(N2)よりも高速であるが,定格回転速度(N4)よりも低速である始動回転速度(N3)となるようエンジン50の回転速度制御手段(ECU)51に対し速度指令を出力する。
以上のように構成された本発明のエンジン駆動型圧縮機1における,始動負荷軽減モードでの始動から,通常運転モードによる運転迄の一連の動作を図4に示したタイムチャートを参照して説明すれば,以下の通りである。
キースイッチ70にキーを差し込み,OFFポジションからONポジションに切り替えると,エンジン駆動型圧縮機1を構成するエンジン50やコントローラ30等の制御装置類,各検出手段や計器盤等に対する通電が開始され,コントローラ30のエンジン運転状態判定手段31が起動して,エンジン50が始動を待機した状態にある,始動待機状態であると判定する。
以上のようにして,始動負荷軽減モードでの始動を行った後,回転速度検出手段53が所定の始動判定回転速度(N1)以上の回転速度を検出すると,エンジン運転状態判定手段31は,エンジン50が始動したことを判定し,このエンジン50の始動判定後,所定の安定運転判定条件が満たされることで,エンジン運転状態判定手段31は,エンジン50が安定運転となったことを判定する。
図7を参照して説明した特許文献1に記載の構成では,アンローダレギュレータ316の閉弁受圧室は逃がし流路314を介して常時開放されており,レシーバタンク360内の圧力の一部しか閉弁動作に利用されていない。
以上で説明した構成では,エンジン運転状態判定手段31による安定運転状態の判定,従って,運転モード選択手段33が通常運転モードを選択した際,電磁弁制御手段34が,前記逃がし流路14と前記吸排気流路22の開放,前記強制閉弁流路21と前記吸引流路23の閉塞をいずれも同時に行う構成について説明した。
10 吸気調整装置
11 吸気調整弁
111 ボディ(弁箱)
112 気密室(シリンダ)
113 閉弁受圧室
114 補助受圧室(スプリング室)
114a スプリング
115 吸入流路
115a 弁座
116 弁体
116a,116a’ 弁軸
116b 弁体閉鎖用スプリング
117 スリーブ
118 端板
119 受圧体(ピストン)
119a ピストンロッド
12 制御流路
13 圧力調整弁
14 逃がし流路
15 絞り
21 強制閉弁流路
22 吸排気流路
23 吸引流路
30 コントローラ
31 エンジン運転状態判定手段
32 運転モード切替手段
33 運転モード選択手段
34 電磁弁制御手段
35 エンジン速度指令手段
36 タイマ
40 圧縮機本体
41 吸気口
50 エンジン
51 回転速度制御手段(ECU)
52 冷却水温検出手段
53 回転速度検出手段
60 レシーバタンク
61 逆止弁
62 吐出流路
63 オイルクーラ
64 給油流路
65 圧力検出手段
70 キースイッチ
SV1.SV2 電磁弁(2方)
SV3,SV4 電磁弁(3方)
300 エンジン駆動型圧縮機
310 吸気調整装置
311 吸気調整弁
312 制御流路
313 圧力調整弁
314 逃がし流路
315 絞り
316 アンローダレギュレータ
320 始動負荷軽減装置
321 バイパス流路
325 始動アンローダバルブ
340 圧縮機本体
341 吸気口
350 エンジン
360 レシーバタンク
363 オイルクーラ
364 給油流路
366 オイルセパレータ
367 オイルフィルタ
Claims (12)
- エンジン,前記エンジンによって駆動される圧縮機本体,及び前記圧縮機本体に対する吸気を制御する吸気調整装置を備え,前記吸気調整装置が,前記圧縮機本体の吸気口を開閉する吸気調整弁と,前記吸気調整弁の閉弁受圧室と前記圧縮機本体の吐出側間を連通する制御流路と,前記圧縮機本体の吐出側圧力が所定の定格圧力以上のときに前記制御流路を開き,前記定格圧力未満のとき前記制御流路を閉じる圧力調整弁を備えたエンジン駆動型圧縮機において,
前記吸気調整弁に気密室を設け,該気密室内を,弁体の動作を制御する受圧体によって仕切ることで,一方を前記閉弁受圧室と成すと共に,他方を補助受圧室とし,前記閉弁受圧室内の圧縮気体を逃がす逃がし流路と,前記補助受圧室内への外気の導入及び排出を可能とする吸排気流路を設け,
前記逃がし流路と前記吸排気流路を閉じ,かつ,前記閉弁受圧室と前記圧縮機本体の吐出側とを連通すると共に,前記補助受圧室を前記吸気調整弁の二次側に連通した状態でエンジンを始動させ,始動負荷軽減モードでの始動を行い,
前記エンジンの始動が判定され,かつ,前記エンジンが所定の安定運転状態になったと判定されるまで,前記始動負荷軽減モードでの運転を維持すると共に,その後,前記吸気調整装置による吸気調整を行う通常運転モードに移行することを特徴とするエンジン駆動型圧縮機の始動制御方法。 - 前記エンジンが前記安定運転状態になったと判定された後,前記逃がし流路と前記吸排気流路を開き,かつ,前記補助受圧室と前記吸気調整弁の二次側との連通を遮断すると共に,前記始動負荷軽減モードでの始動の際に行った前記閉弁受圧室と前記圧縮機本体の吐出側との連通を遮断して,前記通常運転モードに移行することを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動型圧縮機の始動制御方法。
- 前記エンジンの運転状態が所定の始動判定条件を満たしたときに,前記エンジンの始動を判定し,
前記エンジンの始動判定後,第一の所定時間が経過し,かつ,前記エンジンの冷却水温度が所定の暖機完了温度を超えるか,又は,前記第一の所定時間の経過から更に第二の所定時間が経過するかの,いずれかの条件が満たされたとき,前記エンジンが前記安定運転状態となったことを判定する請求項1又は2記載のエンジン駆動型圧縮機の始動制御方法。 - 前記安定運転状態となったことの判定により,前記吸排気流路を開くと共に,前記補助受圧室と前記吸気調整弁の二次側との連通を遮断する通常運転移行準備を行い,
前記安定運転状態となったことの判定より更に第三の所定時間が経過したとき,前記逃がし流路を開くと共に,前記始動負荷軽減モードでの始動の際に行った前記閉弁受圧室と前記圧縮機本体の吐出側との連通を遮断して,前記通常運転モードに移行することを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のエンジン駆動型圧縮機の始動制御方法。 - 前記通常運転モードによる運転時,前記圧縮機本体の吐出側圧力に応じて無負荷回転速度と定格回転速度間で前記エンジンの回転速度を制御する速度制御を行うと共に,
前記通常運転モードへの移行前,前記通常運転モードにおける前記無負荷回転速度よりも高い回転速度である始動回転速度での定速運転となるよう前記エンジンの回転速度を制御することを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のエンジン駆動型圧縮機の始動制御方法。 - 前記エンジンの始動判定を,前記エンジンの回転速度が所定の始動判定回転速度を超えたとき,前記エンジンに設けた発電装置の発電電圧又は電流が所定の始動判定値を超えたとき,又は,前記エンジンの油圧が所定の始動判定圧力を超えたときのいずれかの条件を満たしたときに行うことを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のエンジン駆動型圧縮機の始動制御方法。
- エンジン,前記エンジンによって駆動される圧縮機本体,及び前記圧縮機本体に対する吸気を制御する吸気調整装置を備え,前記吸気調整装置が,前記圧縮機本体の吸気口を開閉する吸気調整弁と,前記吸気調整弁の閉弁受圧室と前記圧縮機本体の吐出側間を連通する制御流路と,前記圧縮機本体の前記吐出側圧力が所定の定格圧力以上のときに前記制御流路を開き,前記定格圧力未満のとき前記制御流路を閉じる圧力調整弁を備えたエンジン駆動型圧縮機において,
前記吸気調整弁に気密室を設け,該気密室内を,弁体の動作を制御する受圧体によって仕切ることで,一方を前記閉弁受圧室と成すと共に,他方を補助受圧室とし,前記閉弁受圧室内の圧縮気体を逃がす逃がし流路,前記補助受圧室内への外気の導入及び排出を可能とする吸排気流路,前記吸気調整弁の前記閉弁受圧室を前記圧縮機本体の吐出側と連通させる強制閉弁流路,及び,前記補助受圧室を前記吸気調整弁の二次側に連通する吸引流路をそれぞれ設けると共に,前記各流路を開閉する電磁弁を設け,
前記エンジンの運転状態を判定するエンジン運転状態判定手段と,前記エンジン運転状態判定手段の判定結果に従い,運転モードを切り替える運転モード切替手段を設け,
前記運転モード切替手段に,前記電磁弁の開閉動作を制御する電磁弁制御手段を更に設けると共に,
前記電磁弁制御手段が,
前記エンジン運転状態判定手段が,前記エンジンが始動待機状態にあると判定したとき,前記逃がし流路と前記吸排気流路を閉じ,前記強制閉弁流路と前記吸引流路を開く制御信号を前記各電磁弁に出力した始動負荷軽減モードで前記エンジンの始動を待機し,
前記エンジン運転状態判定手段が,前記エンジンが始動したことを判定し,かつ,前記エンジンが所定の安定運転状態になったと判定する迄,前記始動負荷軽減モードを維持すると共に,その後,前記吸気調整装置による吸気調整を行う通常運転モードに移行することを特徴とするエンジン駆動型圧縮機。 - 前記電磁弁制御手段は,前記エンジン運転状態判定手段が前記安定運転状態になったことを判定した後,前記逃がし流路と前記吸排気流路の開放と,前記強制閉弁流路と前記吸引流路の閉塞を行う制御信号を前記各電磁弁に出力することにより,前記通常運転モードへ移行することを特徴とする請求項7記載のエンジン駆動型圧縮機。
- 前記エンジン運転状態判定手段は,前記エンジンの運転状態が所定の始動判定条件を満たしたときに,前記エンジンの始動を判定すると共に,前記エンジンの始動判定後,第一の所定時間が経過し,かつ,前記エンジンの冷却水温度が所定の暖機完了温度を超えるか,又は,前記第一の所定時間の経過から更に第二の所定時間が経過するかの,いずれかの条件が満たされたとき,前記エンジンが前記安定運転状態となったことを判定する請求項7又は8記載のエンジン駆動型圧縮機。
- 前記電磁弁制御手段は,
前記エンジン運転状態判定手段が,前記エンジンが前記安定運転状態になったことを判定したとき,前記吸排気流路を開くと共に,前記吸引流路を閉じる制御信号を出力する,通常運転移行準備を実行すると共に,
前記安定運転状態の判定後,更に第三の所定時間が経過したとき,前記逃がし流路を開くと共に,前記強制閉弁流路を閉じる制御信号を出力して,前記通常運転モードへ移行することを特徴とする請求項7〜9いずれか1項記載のエンジン駆動型圧縮機。 - 前記運転モード切替手段が,エンジンに対し回転速度を指令する速度指令を出力するエンジン速度指令手段を更に備え,
前記エンジン速度指令手段が,
前記通常運転モードによる運転時,前記圧縮機本体の吐出側圧力に応じて無負荷回転速度と定格回転速度間で前記エンジンの回転速度を制御する速度指令を出力すると共に,
前記通常運転モードへの移行前,前記エンジンの回転速度を,前記通常運転モードにおける前記無負荷回転速度よりも高い回転速度である始動回転速度による定速運転とする速度指令を出力することを特徴とする請求項7〜10いずれか1項記載のエンジン駆動型圧縮機。 - 前記エンジン運転状態判定手段が,前記エンジンの始動判定を,前記エンジンの回転速度が所定の始動判定回転速度を超えたとき,前記エンジンに設けた発電装置の発電電圧又は電流が所定の始動判定値を超えたとき,又は,前記エンジンの油圧が所定の始動判定圧力を超えたときのいずれかの条件を満たしたときに行うことを特徴とする請求項7〜11いずれか1項記載のエンジン駆動型圧縮機。
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