JPH11101192A - 圧縮機の制御方法及び制御装置 - Google Patents

圧縮機の制御方法及び制御装置

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JPH11101192A
JPH11101192A JP26237197A JP26237197A JPH11101192A JP H11101192 A JPH11101192 A JP H11101192A JP 26237197 A JP26237197 A JP 26237197A JP 26237197 A JP26237197 A JP 26237197A JP H11101192 A JPH11101192 A JP H11101192A
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JP
Japan
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compressor
valve
compressed air
chamber
receiver tank
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JP26237197A
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English (en)
Inventor
Junichi Kanai
潤一 金井
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Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆止弁等を使用することなく、圧縮機の停止
時、圧縮機本体に対する圧縮空気の逆流と、潤滑油の供
給を停止し得る圧縮機の制御方法及び制御装置を得る。 【解決手段】 圧縮機の停止時閉塞される吸入口43を
備えた圧縮機本体40と、該圧縮機本体40の吐出口4
1及び給油口46と連通されたレシーバタンク20と、
レシーバタンク20に連通した、圧縮機の停止時開放す
るオートレリーフバルブ70を備え、更に、レシーバタ
ンク20と、圧縮機本体40の吸入室42にそれぞれ連
通し、且つ圧縮機の停止時開くバルブ60を設ける。圧
縮機が停止するとによりオートレリーフバルブ70が開
放してレシーバタンク20内の圧縮空気が大気放出され
ると共にバルブ60が開放して圧縮機本体40の吸入室
42内にレシーバタタンク20内の圧縮空気が導入さ
れ、レシーバタンク20から圧縮空気本体に対する圧縮
空気の逆流と、潤滑油の供給が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば空気作業機に圧
縮空気を供給する際に使用される圧縮機の制御方法及び
制御装置に関し、より詳細には圧縮機の停止後、レシー
バタンク内の圧縮空気が圧縮機本体内に逆流することを
防止し、かつ、レシーバタンクから圧縮機本体に供給さ
れる潤滑油の供給を停止し得る圧縮機の制御方法及び制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気作業機等に圧縮空気を供給する圧縮
機は、空気の圧縮作業を行う圧縮機本体と、該圧縮機本
体より吐出された圧縮空気を導入して圧縮空気と共に吐
出された潤滑油等を分離して空気作業機等に供給するレ
シーバタンクを備えている。
【0003】そして、前記圧縮機本体とレシーバタンク
間は、圧縮機本体より吐出された圧縮空気をレシーバタ
ンクに導入するための吐出配管、及びレシーバタンク内
で圧縮空気と分離された潤滑油を再度圧縮機本体に循
環、供給する給油配管により連通されている。
【0004】このように形成された圧縮機において、レ
シーバタンク内に圧縮空気が充填された状態で圧縮機を
停止すると、充填された圧縮空気の圧力によりレシーバ
タンク内の圧縮空気が前記吐出配管を介して圧縮機本体
に逆流する。そのため圧縮機本体の圧縮室内に配置され
たスクリュロータや、これを駆動するエンジン等の圧縮
機本体の駆動源が逆回転して圧縮機の故障、破損の原因
となると共に、圧縮空気及び潤滑油が圧縮機本体の吸入
口等を介して放出され、該吸入口に設けられたアンロー
ダの吸気口に取り付けられたエアフィルタ等に付着して
エアフィルタを汚し、または目詰まりさせる等の原因と
なっている。
【0005】また、圧縮機本体に対する潤滑油の供給
は、レシーバタンク内の圧力を利用して圧縮空気と分離
されたレシーバタンク内の潤滑油を圧縮機本体に再度循
環して行うが、この潤滑油の供給は圧縮機の停止後にお
いてもレシーバタンク内の圧力が低下するまで継続して
行われる。そのため、圧縮機本体内に潤滑油が過剰に供
給され、その後圧縮機を始動する際に過剰に供給された
潤滑油によりスクリュロータ等が固定されて回転しなく
なる、所謂「オイルロック」が生ずる。
【0006】そのため、このように圧縮機の停止した後
に、レシーバタンクから圧縮機本体に圧縮空気が逆流す
ることを防止し、また、潤滑油の供給を停止し得るよう
に構成された圧縮機の制御装置が提案されている。その
一例を図4に示す。
【0007】図4に示す制御装置10において、圧縮機
本体40の吐出口41は配管12を介してレシーバタン
ク20に連通されており、圧縮機本体40の圧縮作用に
より発生した圧縮空気とこの圧縮作用の過程で供給され
た潤滑油がレシーバタンク20内に導入され、圧縮空気
と分離された潤滑油が、レシーバタンク20内の圧力に
より給油配管14を介して給油口46から圧縮機本体4
0内に再度循環される。
【0008】また、前記レシーバタンク20は、配管2
01を介してオートレリーフバルブ70の導入口74に
連通しており、このオートレリーフバルブ70の放気口
76は、配管701、サイレンサ91を介して大気開放
されている。
【0009】さらに、前記オートレリーフバルブ70の
開弁受圧室72は、圧縮機本体40の吸入室42に配管
401を介して連通されている。
【0010】そして、圧縮機の停止後に圧縮空気が逆流
することを防止し、また潤滑油の供給を停止するため
に、圧縮機本体40の吐出口41とレシーバタンク20
間を連通する前記吐出配管12に、レシーバタンク20
に向かう圧縮空気の流れのみを許容する逆止弁16を設
け、また、レシーバタンク20と圧縮機本体40の給油
口46間を連通する給油配管14にオイルチェックバル
ブ120を設け、該オイルチェックバルブ120の受圧
室122を配管402を介して圧縮機本体40の吸入室
42に連通している。
【0011】以上のように構成された従来の圧縮機の制
御装置10において、一旦レシーバタンク20内に導入
された圧縮空気は、圧縮機の停止後においてレシーバタ
ンク20内の圧力が高い場合であっても逆止弁16の存
在により圧縮機本体40に逆流することがないだけでな
く、圧縮機の停止により圧縮機本体40の圧縮室44内
で圧縮途中にあった圧縮空気が圧縮機本体40の吸入室
42に戻されると、アンローダ80の弁体82により吸
入口43の閉塞された吸入室42内の圧力が上昇し、配
管401を介して圧縮機本体40の吸入室42と導通さ
れたオートレリーフバルブ70の開弁受圧室72内の圧
力が上昇し、この圧力上昇によりオートレリーフバルブ
70が開放してレシーバタンク20内の圧縮空気が配管
701、サイレンサ91を介して大気放出されてレシー
バタンク20内の圧力を低下し得るよう構成されてい
る。
【0012】また、同様に配管401から分岐された配
管402を介して圧縮機本体40の吸入室42内の圧縮
空気がオイルチェックバルブ120の受圧室122内に
導入され、オイルチェックバルブ120の受圧室122
内の圧力が上昇してオイルチェックバルブ120を完全
に閉じ、給油配管14を介してレシーバタンク20から
圧縮機本体40の給油口46に対して行われる潤滑油の
供給も停止する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
た従来の圧縮機の制御装置10にあっては、前述のよう
に配管12中に設けられた逆止弁16の存在によりレシ
ーバタンク20からの圧縮空気の逆流は防止することが
できるが、圧縮機本体40の圧縮室44から吸入室42
に圧縮空気が過剰に逆流することを防止できない。
【0014】すなわち、圧縮機本体40の圧縮室44内
で圧縮途中にあった圧縮空気は、圧縮機が停止すると逆
流を開始して吸入室42内に導入されるが、圧縮機本体
40がそれ自体大型である場合や、増速装置付きの圧縮
機本体のように体積の大きな吸入室42を備える場合に
は、吸入室42内の圧力が吐出口41の圧力と同じにな
るまでの間大量の圧縮空気や潤滑油が逆流する。
【0015】そのため、大型の吸入室42を備えた圧縮
機本体40を用いた圧縮機にあっては、圧縮室44から
吸入室42に向かって大量に逆流する圧縮空気や潤滑油
によりスクリュロータ45や圧縮機本体40の駆動源が
逆回転し、圧縮機の故障、破損の原因となる。
【0016】また、圧縮空気の逆流防止のための逆止弁
16や、潤滑油の供給を停止するオイルチェックバルブ
120を設けた前述の圧縮機にあっては、その構成が複
雑となると共に、逆止弁16やオイルチェックバルブ1
20を設けることによる部品点数の増加により装置全体
のコストが増すという問題を有する。
【0017】本発明は、前述のような圧縮空気の逆流
や、圧縮機本体に対する潤滑油の供給は、レシーバタン
ク20内の圧力が圧縮機本体40内の圧力に比較して高
いことにより生ずるものであり、また、圧縮機本体40
の圧縮室44から吸入室42へ逆流する圧縮空気の流れ
は、圧縮室44と吸入室42間の圧力差により生ずるこ
とに鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、比較
的簡単な方法により圧縮機の停止と共にレシーバタンク
と圧縮機本体内の圧力差、圧縮機本体内の吸入室と圧縮
室又は吐出口間の圧力差を解消し、従って逆止弁やオイ
ルチェックバルブを使用することなく、レシーバタンク
内の圧縮空気が圧縮機本体内に逆流することを防止でき
ると共に、圧縮機本体の圧縮室に対する潤滑油の供給を
停止することができ、さらに、圧縮室から吸入室に過剰
に圧縮空気が逆流することを防止して圧縮機本体のスク
リュロータや圧縮機本体の駆動源等が逆回転することを
防止できる圧縮機の制御方法及び制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の圧縮機の制御方法は、圧縮機本体40の吸
入室42内に吸入口43を介して空気を導入し、前記圧
縮機本体40の圧縮室44で圧縮してレシーバタンク2
0へ圧縮空気を吐出すると共に、前記レシーバタンク2
0から前記圧縮室44へ潤滑油を供給する圧縮工程にお
いて、前記圧縮機の停止により圧縮機本体40の吸入口
43を閉塞すると共に、レシーバタンク20内の圧縮空
気を大気放出し、かつ、前記圧縮機本体40の吸入室4
2内にレシーバタンク20内の圧縮空気を導入すること
を特徴とする(請求項1)。
【0019】また、本発明の圧縮機の制御装置10は、
圧縮空気を吐出する吐出口41と、潤滑油が供給される
給油口46と、圧縮室44と連通する吸入室42に空気
を導入する吸入口43を備えた圧縮機本体40と、前記
圧縮機本体40の吐出口41と、圧縮機本体40の給油
口46とにそれぞれ連通したレシーバタンク20を備え
た圧縮機の制御装置において、前記レシーバタンク20
と連通し、圧縮機の停止により開放するオートレリーフ
バルブ70と、少なくとも圧縮機の停止時、圧縮機本体
40の吸入口43を閉塞する手段80と、圧縮機の停止
により前記レシーバタンク20と圧縮機本体40の吸入
室42とをそれぞれ連通して、前記圧縮機本体40の吸
入室42内に前記レシーバタンク20内の圧縮空気を導
入するバルブ60を備えたことを特徴とする(請求項
2,図1)。
【0020】前記レシーバタンク20と圧縮機本体40
の吸入室42とを連通する前記バルブ60は、開弁受圧
室62を備えてなり、前記バルブ60の開弁受圧室62
を、前記オートレリーフバルブ70の放気口76(請求
項3,図1)、又は前記圧縮機本体40の吸入室42に
連通して(請求項4,図2)、圧縮機の停止時前記バル
ブ60が開くよう構成することもできる。
【0021】また、前記バルブ60の開弁受圧室62
に、圧縮機のアンロード運転時圧縮空気を供給する配管
303(又は301,302)を連通することもできる
(請求項5,図1及び図2)。
【0022】また、本発明の圧縮機の制御装置10の別
の構成としては、エンジン駆動式圧縮機において、レシ
ーバタンク20と、圧縮機本体40の吸入室42とをそ
れぞれ連通するバルブ60’を、圧縮機本体40を駆動
するエンジンのオルタネータの発電停止により開く電磁
弁とすることもできる(請求項6,図3)。
【0023】なお、前記バルブ60(又は60’)を有
する圧縮機の制御装置10において、圧縮機の停止時に
前記圧縮機本体40の吸入口43を閉じる前記手段は、
吸入室42内が負圧のとき吸引されて吸入口43より離
間され圧縮機の停止時前記負圧が解除されることにより
吸入室42側より吸入口43を被蓋する押圧力を有する
付勢手段86を備えるアンローダ80とすることができ
る(請求項7,図1,図2及び図3)。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につき
以下説明する。
【0025】本発明の圧縮機の制御装置10は、圧縮機
本体40と、該圧縮機本体40より吐出された圧縮空気
が導入されるレシーバタンク20を備え、前記圧縮機本
体40の吐出口41とレシーバタンク20間が連通され
ている点、前記レシーバタンク20と圧縮機本体40の
給油口46間が連通されており、レシーバタンク20に
圧縮空気と共に導入された潤滑油を圧縮機本体40の圧
縮室44内に再度循環して給油し得るように構成されて
いる点、及び、圧縮機の停止時開放してレシーバタンク
20内の圧縮空気を大気放出するオートレリーフバルブ
70を備えている点において、前述の図4に示す圧縮機
の制御装置10と同様の構成であるが、本発明の圧縮機
にあっては、圧縮機本体40の吐出口41とレシーバタ
ンク20間は、逆止弁やその他の弁を介在させずに連通
されており、また、レシーバタンク20と給油口46間
はオイルチェックバルブ等の弁を介在させることなく連
通されている点において異なり、さらに、圧縮機の停止
時開くバルブ60(又は60’)を介してレシーバタン
ク20と圧縮機本体40の吸入室42間を連通した点に
おいて、前述の図4に示す圧縮機の制御装置10と異な
る。
【0026】図1に示す実施形態において、40は既知
の圧縮機本体であり、この圧縮機本体40は、圧縮機の
停止時閉塞される吸入口43を備えた吸入室42と、該
吸入室42内の空気を導入し、内部で回転するスクリュ
ロータ45等による圧縮作用により導入された空気を圧
縮する圧縮室44と、該圧縮室44内で圧縮された圧縮
空気を吐出する吐出口41を備え、また、前記圧縮室4
4内に、潤滑油を導入する給油口46を備える。
【0027】そして、前記吐出口41は逆止弁等の弁を
備えていない吐出配管12を介して、給油口46はオイ
ルチェックバルブ等の弁を備えていない給油配管14を
介してそれぞれ前述のようにレシーバタンク20に連通
されている。
【0028】前記圧縮機本体40の吸入口43は、本実
施形態にあっては前記圧縮機本体40と一体に形成され
たアンローダ80により開閉可能に構成されており、ア
ンローダ80の開弁により、フィルタ84を備えた吸気
口より導入された空気が圧縮機本体40の吸入口43、
吸入室42を介して圧縮室44内に導入されて圧縮され
る。
【0029】本実施形態にあっては、前記圧縮機本体4
0の吸入口43を開閉するアンローダ80として例えば
逆止弁機能付きのバルブリフト式のアンローダを使用
し、圧縮機の停止時、圧縮機本体40の吸入口43が閉
塞されるよう構成している。
【0030】この逆止弁機能付きのバルブリフト式のア
ンローダ80は、例えば図1に示すように受圧室88に
対する圧縮空気の導入により図1中上方に膨出変形する
ダイアフラム81と、このダイアフラム81に固着さ
れ、ダイアフラム81の変形により昇降移動するピスト
ンロッド83と、このピストンロッド83に摺動自在に
軸支され圧縮機本体40の吸入室42に形成された吸入
口43を吸入室42側より被蓋する弁体82と、該ピス
トンロッド83に軸支された弁体82を前記圧縮機本体
40の吸入口43に押圧するスプリング86を備えて成
り、受圧室88内に圧縮空気の導入がないとき、圧縮機
本体40の吸入室42内が負圧となると前記弁体82が
スプリング86の付勢力に打ち勝って吸入室42側に吸
引されて吸入口43を開放し、圧縮機本体40の吸込室
42内に空気が導入される。
【0031】一方、圧縮機の停止により圧縮機本体40
の吸入室42内の吸入負圧がなくなると、スプリング8
6により弁体82が付勢されて吸入口43を閉塞し、吸
入室42内の圧力が高まった場合であっても吸入口43
を介して吸入室42内の圧縮空気や潤滑油が吐出される
ことがない。
【0032】また、図1中60は、レシーバタンク20
と圧縮機本体40の吸入口42間に配置され、圧縮機の
停止時開放してレシーバタンク20内の圧縮空気を圧縮
機本体40の吸入室42内に供給する前述のバルブであ
る。
【0033】このバルブ60の構成としては、既知の各
種のバルブを使用することができるが、本実施形態にあ
ってはこのバルブ60は圧縮空気の導入される導入口6
4と、開弁時、前記導入口64に導入された圧縮空気が
排出される排出口66を備えており、前記導入口64と
排出口66間に形成された弁座にボール弁69が嵌合さ
れて導入口64と排出口66間の連通が遮断され、バル
ブ60が閉弁するよう構成されている。
【0034】そして、前記ボール弁69は、該バルブ6
0の開弁受圧室62の上端に配置されたダイアフラム6
5に下端を当接して載置されたピストンロッド67の上
昇移動により押圧されて前記弁座より押し上げられるよ
うに構成されている。
【0035】このように構成されたこのバルブ60の開
弁受圧室62に圧縮空気を供給することによりダイアフ
ラム65が図1中上方に膨出変形して、このダイアフラ
ム65の変形により該ダイアフラム65上に下端を当接
して載置されたピストンロッド67が上昇し、上昇した
ピストンロッド67の先端により前記ボール弁69が押
圧されて弁座より離れて導入口64と排出口66間が連
通する。
【0036】前述のバルブ60は、その導入口64を配
管203を介してレシーバタンク20に、排出口66を
配管601を介して圧縮機本体40の吸入室42に連通
しており、さらに、開弁受圧室62を配管702を介し
てオートレリーフバルブ70の放気口76と連通してい
る。
【0037】このバルブ60の受圧室62が連通される
放気口76を備えたオートレリーフバルブ70は、既知
の各種のバルブを使用することができるが、図1に示す
実施形態にあっては、前述のバルブ60と同様の構成の
ものを使用している。
【0038】そして、このオートレリーフバルブ70の
導入口74を、配管201を介してレシーバタンク20
に連通し、また、その開弁受圧室72を配管401を介
して圧縮機本体40の吸入室42に連通している。
【0039】さらに、オートレリーフバルブ70の放気
口76は、前述のようにバルブ60の受圧室62と連通
される一方、配管701、サイレンサ91を介して大気
開放されている。
【0040】このように、オートレリーフバルブ70の
放気口76と、バルブ60の開弁受圧室62間を連通す
る回路を設けることにより、圧縮機の停止時、レシーバ
タンク20内の圧縮空気を圧縮機本体40の吸入室42
内に供給することができ、その結果レシーバタンク20
と圧縮機本体40の吸入室42、圧縮室44内の圧力差
を解消することができ、レシーバタンク20から圧縮機
本体40に向かう圧縮空気の逆流や、潤滑油の供給を停
止し、さらには、圧縮機本体40の圧縮室44から吸入
室42に圧縮空気が逆流することにより生ずるスクリュ
ロータ45や圧縮機本体40の駆動源の逆回転を防止で
きる。
【0041】すなわち、前述の構成の圧縮機の制御装置
10の動作を説明すれば、作動されていた圧縮機を停止
すると、圧縮機本体40の吸入室42内の吸入負圧がな
くなってアンローダ80の弁体82はスプリング86に
付勢されて圧縮機本体40の吸入口43を閉塞し、吸入
口43からの圧縮空気や潤滑油の放出を防止する。
【0042】そして、圧縮機本体40内の圧縮室44内
でスクリュロータ45等により圧縮されていた空気が吸
入室42内に逆流すると、この吸入室42に逆流してき
た圧縮空気によって吸入室42内の圧力が上昇し、この
吸入室42に配管401を介して連通するオートレリー
フバルブ70の受圧室72内の圧力が上昇する。
【0043】この受圧室72内の圧力が上昇すると、受
圧室72内のダイヤフラム75が図1中上方に膨出変形
し、このダイヤフラム75に下端を当接するピストンロ
ッド77が上方に押し上げられて、導入口74と放気口
76間を連通する弁座を閉塞しているボール弁79を押
し上げて導入口74と放気口76間が連通し、配管20
1を介してオートレリーフバルブ70の導入口74に導
入されたレシーバタンク20内の圧縮空気がオートレリ
ーフバルブ70の放気口76及びこれに配管701を介
して連通されたサイレンサ91を介して大気放出されて
レシーバタンク20内の圧力が低下される。
【0044】オートレリーフバルブ70が開放すると、
オートレリーフバルブ70の放気口76に配管701、
配管702を介して連通されたバルブ60の開弁受圧室
62内にも圧縮空気が導入され、バルブ60のダイヤフ
ラム65が上方に膨出変形されてこのダイヤフラム65
に下端を当接するピストンロッド67が上方に押し上げ
られて、導入口64と排出口66間を連通する弁座を閉
塞しているボール弁69を押し上げて導入口64と排出
口66間が連通し、配管203を介してバルブ60の導
入口64に導入されたレシーバタンク20内の圧縮空気
がバルブ60の排出口66及び配管601を介して圧縮
機本体40の吸入室42内に導入される。
【0045】なお、図1においてオートレリーフバルブ
70の放気口76とサイレンサ91間の配管701中に
は、必要に応じてオリフィス704を設け、配管702
を介してバルブ60の受圧室62内に導入される圧縮空
気がバルブ60の作動圧力となるよう調整する。
【0046】このようにして、レシーバタンク20内の
圧縮空気が圧縮機本体40の吸入室42内に導入される
と、レシーバタンク20と圧縮機本体40内の圧力が同
圧となるため、吐出配管12を介してレシーバタンク2
0から圧縮機本体40に対して圧縮空気の逆流が生じる
ことがなく、また、給油配管14を介して行われる潤滑
油の供給も停止する。
【0047】また、圧縮空気の導入により圧縮機本体4
0の吸入室42内の圧力が上昇すると、吸入室42内の
圧力と圧縮室44内の圧力が早期に同圧となり、圧縮室
44から吸入室42に圧縮空気や潤滑油が過度に逆流す
ることを防止することがきる。
【0048】前述のバルブ60は、圧縮機の停止時、圧
縮機本体40の吸入室42にレシーバタンク20内の圧
縮空気を供給する場合にのみ使用する専用のバルブとし
て構成することもできるが、本実施形態にあっては、圧
縮機の運転時に圧縮機の制御を行う制御装置と組み合わ
せた際の全体的な構成を容易とすると共に、部品点数を
減らして圧縮機のコストの低減を図るべく、圧縮機のア
ンロード運転時、圧縮機本体40の吸入室42内に圧縮
空気を供給するバキュームレリーフバルブとしても動作
し得るよう構成している。
【0049】このように、バルブ60を圧縮機のアンロ
ード運転時、圧縮機本体40の吸入室42内に圧縮空気
を供給するバルブとしても使用する場合、このバルブ6
0の受圧室を後述の既知の圧力レギュレータ30の二次
室34に連通する。
【0050】図1に示す構成は、本発明の圧縮機の制御
装置10を圧縮機の運転時における制御を行う既知の制
御装置中に組み込んだものであり、前述のようにバルブ
60は圧縮機の停止時、圧縮機本体40の吸入室42内
にレシーバタンク20内の圧縮空気を供給すると共に、
圧縮機のアンロード運転時、圧縮機本体40の吸入室4
2内にレシーバタンク20内の圧縮空気を供給するバキ
ュームレリーフバルブとしても動作し得るように構成し
ている。
【0051】図1に示す装置において、30は既知の圧
力レギュレータ、50は既知のスピードレギュレータで
あり、前記圧力レギュレータ30、スピードレギュレー
タ50およびこれらを連通する配管は、前述のアンロー
ダ80、圧縮機本体40、レシーバタンク20、バルブ
60及びこれらを連通する配管と協働して圧縮機の作動
時に、既知の圧縮機の制御を行う。
【0052】図1に従って、圧力レギュレータ30、ス
ピードレギュレータ50及びこれらを連通する配管を含
めた制御装置の構成および動作(圧縮機の運転時の動
作)を説明すれば、前記圧力レギュレータ30は、例え
ば一次室32内の圧力が所定値以上に上昇することによ
り変形するダイアフラム36を備え、このダイアフラム
36に固着されたニードル弁37が前記ダイアフラム3
6の変形によって弁座38より離間して、一次室32内
の圧縮空気を二次室内34に導入し得るよう構成されて
おり、スピードレギュレータ50は、例えばリターンス
プリング56付きのベロフラムシリンダであり、受圧室
52に対する圧縮空気の導入により、リターンスプリン
グ56の付勢力に抗してエンジンガバナレバー等に連結
されたピストンロッド54を伸長し、圧縮機本体40の
駆動源の運転を制御する。
【0053】そして、前記圧力レギュレータ30の一次
室32を配管202を介してレシーバタンク20に連通
すると共に、圧力レギュレータ30の二次室34を、配
管301を介してスピードレギュレータ50の受圧室5
2に連通し、さらに、前記配管301から分岐された配
管302を介して圧縮機本体の吸入口43を開閉するア
ンローダ80の受圧室88に、また、同様に前記配管3
01より分岐された配管303を介してバルブ60の受
圧室60に連通している。
【0054】以上のように構成された圧縮機を作動させ
ると、レシーバタンク20内の圧力が低いときには圧力
レギュレータ30は閉じた状態にあり、この圧力レギュ
レータ30の二次室34に受圧室の連通されたアンロー
ダ80やスピードレギュレータ50、バルブ60は作動
していない状態にある。
【0055】また、アンローダ80の弁体82は吸入負
圧によって、スプリング86の付勢力に打ち勝って図1
中下方へ引っ張られ圧縮機本体40の吸入口43を開放
する。このとき圧縮機本体40の吸入室42は負圧下に
あるので、この吸入室42と配管401を介して連通さ
れたオートレリーフバルブ70の受圧室72も負圧下に
あり、レシーバタンク20内の圧縮空気は大気に放出さ
れていない。
【0056】圧縮機の運転の継続によりレシーバタンク
20内の圧力が上昇すると、これに伴い圧力レギュレー
タ30の一次室32内の圧力も上昇してこの圧力が所定
値を越えると圧力レギュレータ30が開弁し、圧力レギ
ュレータ30の二次室34へ圧縮空気が導入される。
【0057】圧力レギュレータ30の二次室34に圧縮
空気が導入されると、この圧力レギュレータ30の二次
室34に連通されたアンローダ80の受圧室88、スピ
ードレギュレータ50の受圧室52、およびバルブ60
の受圧室62に圧縮空気が供給される。
【0058】前記圧力レギュレータ30の二次室34に
導入された圧縮空気が配管301を介してスピードレギ
ュレータ50の受圧室52に供給されると、このスピー
ドレギュレータ50のピストンロッド54がリターンス
プリング56の付勢力に打ち勝って図1中左側に伸長し
て圧縮機本体40を駆動する例えばエンジン等の駆動機
を低速運転に移行する。
【0059】また、アンローダ80の受圧室88内に圧
縮空気が供給されると、前記アンローダ80の受圧室8
8内に配置されたダイアフラム81がスプリング85お
よび86の付勢力に打ち勝って図1中上方に向かって膨
出変形し、このダイヤフラム81に連結されたピストン
ロッド83が図1中上方に移動し、このピストンロッド
83の移動により弁体82が吸入口43に強固に押圧さ
れて圧縮機本体40の吸入室42内の負圧によってもバ
ルブ82が圧縮機本体40の吸入口43より離間しな
い。したがって、吸入口43が完全に閉塞されて圧縮機
本体40内に対する空気の導入を行わないアンロード運
転となる。
【0060】さらに、配管303を介してバルブ60の
受圧室62に圧力レギュレータ30の二次室34からの
圧縮空気が供給されると、バルブ60が開放し、配管2
03を介してバルブ60の導入口64に導入されたレシ
ーバタンク20からの圧縮空気が排出口66、配管60
1を介して圧縮機本体40の吸入室42に供給される。
【0061】このように圧縮機のアンロード運転時にお
いて圧縮機本体40の吸入室42内にレシーバタンク2
0内の圧縮空気を供給することで、吸入口43を閉塞し
た状態で圧縮機本体40を駆動することにより吸入室4
2内の負圧が高くなって生ずる真空音の発生を防止する
ことができ、バルブ60は前述のバキュームレリーフバ
ルブとしての機能をも備える。
【0062】なお、オートレリーフバルブ70の放気口
76とバルブ60の受圧室62間を連通する配管702
には逆止弁703が設けられているが、これは、バルブ
60を前述のバキュームレリーフバルブとしても使用す
るために、該バルブ60の受圧室62を圧力レギュレー
タ30の二次室と連通したために設けたものであり、こ
の逆止弁703は圧縮機の運転時にレシーバタンク20
内の圧力が上昇して圧力レギュレータ30を介してバキ
ュームレリーフバルブ60の受圧室62に供給された圧
縮空気が配管702を介して大気放出されることを防止
する。
【0063】従って、圧縮機の制御装置10のバルブ6
0の受圧室62を既知の圧力レギュレータ30の二次室
34と連通しない場合にあっては、前記逆止弁703を
設ける必要はない。
【0064】次に、本発明の別の実施形態を図2に基づ
いて説明する。
【0065】図2に示す実施形態にあっては、前記図1
の実施形態においてオートレリーフバルブ70の放気口
76に連通されたバルブ60の開弁受圧室62を、圧縮
機本体40の吸入口42と連通して圧縮機の停止により
前記バルブ60を開放して圧縮機本体40の吸入室42
内にレシーバタンク20内の圧縮空気を導入してレシー
バタンク20内の圧力と圧縮機本体40の吸入室42内
の圧力を同圧にし得るように構成したものであり、他の
構成においては、図1に示す本発明の実施形態と同様で
ある。
【0066】本実施形態にあっては、配管702’の一
端を圧縮機本体40の吸入室42とオートレリーフバル
ブ70の受圧室72間を連通する配管401に接続して
圧縮機本体40の吸入室42に連通すると共に、前記配
管702’の他端をバルブ60の受圧室62に連通して
圧縮機本体40の吸入室42とバルブ60の受圧室62
を連通しているが、前記配管702’の一端は、例えば
バルブ60の排出口66と圧縮機本体40の吸入室42
間を連通する配管601と連通しても良く、また、直接
圧縮機本体40の吸入室42に連通する等、バルブ60
の受圧室62と圧縮機本体40の吸入室42間を連通し
得るいかなる接続とすることもできる。
【0067】このように、圧縮機本体40の吸入室42
とバルブ60の受圧室62間を連通する配管を設けるこ
とにより、圧縮機の停止により、圧縮機本体40の動作
が停止すると、圧縮機本体40の吸入室42内の吸入負
圧がなくなってアンローダ80のバルブ82はスプリン
グ86によって吸入口43を閉塞し、吸入口43を介し
て圧縮空気や潤滑油が放出されることが防止される。
【0068】そして、圧縮機本体40内の圧縮室44内
でスクリュロータ45により圧縮されていた空気が吸入
口43の閉塞された吸入室42内に逆流すると、この吸
入室42に逆流した圧縮空気によって吸入室42内の圧
力が上昇し、吸入室42に配管401を介して連通する
オートレリーフバルブ70の受圧室内に圧縮空気が導入
されてオートレリーフバルブ70が開放してレシーバタ
ンク20内の圧縮空気が放出される。
【0069】また、圧縮機本体40の吸入室42に配管
401、及びこの配管401から分岐された配管70
2’を介して連通するバルブ60の受圧室62内にも圧
縮空気が導入されバルブ60が開放し、バルブ60の導
入口64に導入されたレシーバタンク20内の圧縮空気
が排出口66及びこれに連通された配管601を介して
圧縮機本体40の吸入室42内に導入され、レシーバタ
ンク20内の圧力と圧縮機本体40の吸入室42内の圧
力が同圧となり、圧縮空気の逆流が防止されると共に潤
滑油の供給が停止する。したがって、吐出配管12中に
逆止弁を設けたり、給油配管14中のオイルチェックバ
ルブを設けることを必要としない。
【0070】さらに、圧縮機本体40の吸入室42内に
レシーバタンク20内の圧縮空気が導入されることによ
り、吸入室42内の圧力が高まって圧縮室44内の圧力
と同圧となり、圧縮室44から吸入室42に圧縮空気が
過剰に逆流することを防止することができる。
【0071】なお、図2の構成において、圧縮機の運転
時における動作は前述の図1に示す実施例と同様であ
る。
【0072】また、図2に示す実施例において、バルブ
60の受圧室62と圧縮機本体40の吸入口42間を連
通して、圧縮機の停止時、圧縮機本体40の吸入口42
にレシーバタンク20内の圧縮空気を供給し得る構成と
したが、この構成に代え、例えばオートレリーフバルブ
70の放気口76を圧縮機本体40の吸入室42と連通
することによっても同様の制御を行うことができる。
【0073】本発明のさらに別の実施形態を図3を参照
して説明する。
【0074】図1及び図2に示す実施形態にあっては圧
縮機の停止時、圧縮機本体40の吸入室42にレシーバ
タンク20内の圧縮空気を供給するバルブ60を同時に
圧縮機のアンロード運転時に圧縮機本体40の吸入室4
2にレシーバタンク20内の圧縮空気を供給するバキュ
ームレリーフバルブとしても作動するよう構成した例に
ついて示したが、図3に示す圧縮機の制御装置10にあ
っては、圧縮機のアンロード運転時圧縮機本体40の吸
入室42にレシーバタンク20内の圧縮空気を供給する
バキュームレリーフバルブ160と、圧縮機の停止時圧
縮機本体40の吸入室42にレシーバタンク20内の圧
縮空気を供給するバルブ60’とを別のバルブとしてい
る。
【0075】この圧縮機の停止時、圧縮機本体40の吸
入室42にレシーバタンク20内の圧縮空気を供給する
バルブ60’として弁電磁弁を使用し、図3に示す実施
形態にあっては、前記電磁弁60’を備えた配管204
の一端を、レシーバタンク20とバキュームレリーフバ
ルブ160の導入口164間を連通する配管203に接
続してレシーバタンク20と連通すると共に、前記配管
204の他端をバルブ160の排出口166と圧縮機本
体40の吸入室42間を連通する配管601に連通して
圧縮機本体40の吸入室42と連通させているが、この
配管204は、レシーバタンク20と圧縮機本体40の
吸入室42間を直接連通する配管として設けても良く、
また、レシーバタンク20に接続された他の配管20
1,202より分岐して圧縮機本体40の吸入室42に
連通する配管として形成しても良く、さらに圧縮機本体
40の吸入口42とオートレリーフバルブ70の受圧室
72間を連通する配管401に接続して、圧縮機本体4
0の吸入室42と連通しても良い。又、図1中、配管7
02に代替して、受圧室62(162)と前記配管203間
に前記電磁弁60’を備えた配管204を設けても良
い。
【0076】この配管204中に設けられている電磁弁
60’は、圧縮機の停止時開放して圧縮機本体40の吸
入室42内に圧縮空気を供給するものであり、圧縮機本
体40の駆動源がエンジンである場合には、このエンジ
ンのオルタネータに接続し、エンジンの停止によってオ
ルタネータによる発電が停止すると開くよう構成する。
【0077】以上のように形成された圧縮機において、
圧縮機を停止すると、圧縮機本体40の吸入室42内の
吸入負圧がなくなるのでアンローダ80のバルブ82は
スプリング86によって吸入口を閉じ、圧縮機本体40
の吸入口43からの圧縮空気と潤滑油の放出が防止され
る。そして、圧縮機本体40内の圧縮室44内でスクリ
ュロータ45により圧縮されていた空気が吸入室42内
に逆流すると、この吸入室42に逆流した圧縮空気によ
って、吸入室42内の圧力が上昇し、吸入室42に配管
401を介して連通するオートレリーフバルブ70の受
圧室内に圧縮空気が導入されてオートレリーフバルブ7
0が開放してレシーバタンク20内の圧縮空気が放出さ
れる。
【0078】一方、圧縮機の停止に伴って圧縮機本体4
0の駆動源であるエンジンが停止されると、前記エンジ
ンに設けられたオルタネータによる発電も停止する。
【0079】エンジンのオルタネータによる発電が停止
すると、この発電の停止を作動信号として前記電磁弁6
0’が開放し、この電磁弁60’の開放によりレシーバ
タンク20に連通された配管203、該配管203より
分岐された配管204を介して電磁弁60’に導入され
たレシーバタンク20内の圧縮空気が、前記電磁弁6
0’を通過して配管601を介して圧縮機本体40の吸
入室42内に導入される。
【0080】このようにしてレシーバタンク20内の圧
力と、圧縮機本体40の吸入室42内の圧力が瞬時に同
圧となり、吐出配管12や給油配管14に逆止弁やオイ
ルチェックバルブを用いることなく配管12を介してレ
シーバタンク20内の圧縮空気が圧縮機本体40内に逆
流することが防止でき、またレシーバタンク20から圧
縮機本体40の給油口46に対して潤滑油の供給が継続
することが防止され、圧縮空気の逆流による圧縮機本体
40やその駆動源の逆回転や、潤滑油が過剰に供給され
ることにより生ずるオイルロックを防止することがで
き、さらには、圧縮機本体40の圧縮室44から吸入室
42に圧縮空気が過剰に逆流することを防止することが
できる。
【0081】なお、図3に示す実施形態において、バキ
ュームレリーフバルブ160の構成は、受圧室162に
配管702が連通されていない点を除き図1に示すバル
ブ60と同様の構成であり、また、その動作は、圧縮機
の運転時における図1に示すバルブ60と同様である。
【0082】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の圧縮機
の制御方法及び制御装置によれば、圧縮機の停止後直ち
にレシーバタンク内の圧力と圧縮機本体内の圧力を同圧
にすることができ、したがって、圧縮機本体の吐出口
と、該吐出口と連通されたレシーバタンク間の配管に逆
止弁を設けることなく圧縮機の停止時における圧縮空気
の逆流を防止することができ、また、レシーバタンクと
圧縮機本体間を連通する給油配管中にオイルチェックバ
ルブ等の弁を設けることなく、圧縮機の停止時、圧縮機
本体に対する給油を停止することができた。
【0083】したがって、圧縮機の全体構成を簡単なも
のとすることができると共に、部品点数の減少により圧
縮機のコストを低減させることができるとともに、圧縮
空気の逆流による圧縮機本体やその駆動源の逆回転、圧
縮空気や潤滑油の逆流による吹き出し、圧縮機の停止時
における潤滑油の給油により生ずるオイルロック等を好
適に防止することができた。
【0084】また、前述のように圧縮機本体の吸入室内
にレシーバタンク内の圧縮空気が供給されることによ
り、吸入室と圧縮室間の圧力差を早期に解消して圧縮室
から吸入室に圧縮空気や潤滑油が過剰に逆流することを
防止することができた。
【0085】したがって、大型の圧縮機本体や増速装置
付の圧縮機本体のように、体積の大きな吸入室を有する
圧縮機本体を備える圧縮機であっても、スクリュロータ
や圧縮機本体の駆動源を逆回転させることなく、また、
圧縮空気や潤滑油が吸気口等より吐出されることのない
圧縮機の制御方法及び制御装置を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す概略図。
【図3】 本発明の別の実施形態を示す概略図。
【図2】 本発明の別の実施形態を示す概略図。
【図4】 従来の圧縮機の制御回路を示す概略図。
【符号の説明】
10 圧縮機の制御装置 12 吐出配管 14 給油配管 16 逆止弁 20 レシーバタンク 30 圧力レギュレータ 32 一次室 34 二次室 36 ダイヤフラム 37 ニードル弁 38 弁座 40 圧縮機本体 41 吐出口 42 吸入室 43 吸入口 44 圧縮室 45 スクリュロータ 46 給油口 50 スピードレギュレータ 52 受圧室 54 ピストンロッド 56 リターンスプリング 60 バルブ 62 受圧室 64 導入口 65 ダイヤフラム 66 排出口 67 ピストンロッド 69 ボール弁 70 オートレリーフバルブ 72 受圧室 74 導入口 75 ダイヤフラム 76 放気口 77 ピストンロッド 79 ボール弁 80 アンローダ 81 ダイヤフラム 82 弁体 83 ピストンロッド 84 フィルタ 85,86 スプリング 88 受圧室 91 サイレンサ 120 オイルチェックバルブ 122 受圧室 124 導入口 126 排出口 160 バキュームレリーフバルブ 162 受圧室 164 導入口 165 ダイヤフラム 166 排出口 167 ピストンロッド 169 ボール弁 201,202,203,204 配管 301,302,303 配管 401,402 配管 601 配管 701 配管 702,702’ 配管 703 逆止弁 704 オリフィス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機本体の吸入室内に吸入口を介して
    空気を導入し、前記圧縮機本体の圧縮室で圧縮してレシ
    ーバタンクへ圧縮空気を吐出すると共に、前記レシーバ
    タンクから前記圧縮室へ潤滑油を供給する圧縮工程にお
    いて、 前記圧縮機の停止により圧縮機本体の吸入口を閉塞する
    と共に、レシーバタンク内の圧縮空気を大気放出し、且
    つ、前記圧縮機本体の吸入室内にレシーバタンク内の圧
    縮空気を導入することを特徴とする圧縮機の制御方法。
  2. 【請求項2】 圧縮空気を吐出する吐出口と、潤滑油が
    供給される給油口と、圧縮室と連通する吸入室に空気を
    導入する吸入口を備えた圧縮機本体と、前記圧縮機本体
    の吐出口と、圧縮機本体の給油口とにそれぞれ連通した
    レシーバタンクを備えた圧縮機において、 前記レシーバタンクと連通し、圧縮機の停止により開放
    するオートレリーフバルブと、 少なくとも圧縮機の停止時、圧縮機本体の吸入口を閉塞
    する手段と、 圧縮機の停止により前記レシーバタンクと圧縮機本体の
    吸入室とをそれぞれ連通するバルブを備えたことを特徴
    とする圧縮機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記レシーバタンクと圧縮機本体の吸入
    室とを連通する前記バルブは、開弁受圧室を備えてな
    り、前記バルブの開弁受圧室を前記オートレリーフバル
    ブの放気口と連通した請求項2記載の圧縮機の制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記レシーバタンクと圧縮機本体の吸入
    室とを連通する前記バルブは、開弁受圧室を備えてな
    り、前記バルブの開弁受圧室を前記圧縮機本体の吸入室
    に連通した請求項2記載の圧縮機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記バルブの開弁受圧室に、圧縮機のア
    ンロード運転時圧縮空気を供給する配管を連通した請求
    項3又は4記載の圧縮機の制御装置。
  6. 【請求項6】 エンジン駆動式圧縮機において、レシー
    バタンクと圧縮機本体の吸入室とを連通するバルブを、
    圧縮機本体を駆動するエンジンのオルタネータの発電停
    止により開く電磁弁とした請求項2記載の圧縮機の制御
    装置。
  7. 【請求項7】 圧縮機の停止時において前記圧縮機本体
    の吸入口を閉塞する手段は、吸入室内が負圧のとき吸引
    されて吸入口より離間され圧縮機の停止時前記負圧が解
    除されることにより吸入室側より吸入口を被蓋する押圧
    力を有する付勢手段を備えるアンローダである請求項2
    記載の圧縮機の制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264218A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Hitachi Industrial Equipment Systems Co Ltd スクリュー圧縮機の吸込絞り弁及びこれを備えたスクリュー圧縮機
JP2014196718A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 北越工業株式会社 圧縮機の吸気部構造

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