JP3039941U - 圧縮機の始動負荷軽減装置 - Google Patents

圧縮機の始動負荷軽減装置

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JP3039941U JP1996012211U JP1221196U JP3039941U JP 3039941 U JP3039941 U JP 3039941U JP 1996012211 U JP1996012211 U JP 1996012211U JP 1221196 U JP1221196 U JP 1221196U JP 3039941 U JP3039941 U JP 3039941U
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哲哉 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寒冷地においても圧縮機を確実に始動するこ
とのできる始動負荷軽減装置を提供する。 【解決手段】 レシーバタンク14からアンローダレギ
ュレータ24に至る導圧路にミニコンプレッサ41の吐
出管43を接続し、圧縮機Aの始動前に予め前記ミニコ
ンプレッサ41を運転して、アンローダレギュレータ2
4を作動し、前記バタフライバルブ11で吸入口12を
閉塞する圧縮機の始動負荷軽減装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、原動機によって駆動される圧縮機本体を備えて構成される圧縮機の 始動負荷軽減装置に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、圧縮機を始動する前には圧縮機本体の吸入口に設けられた吸気閉塞型 アンローダの弁体は吸入口を開放している。この状態で前記圧縮機本体を駆動す る原動機、例えば、ディーゼルエンジンを始動すると、このエンジンの回転上昇 に伴い、圧縮機本体は吸入口から外気を吸い込み、シリンダ内で圧縮作用を行っ た後、吐出口から圧縮空気を吐出し、この圧縮空気をレシーバタンク内に貯留す るように構成している。
【0003】 前述したように吸気閉塞型アンローダの弁体は圧縮機の始動前から吸入口が開 放状態にあるため、前記エンジンには始動直後から圧縮作用に伴う負荷が加わり 、エンジンの始動性、即ち圧縮機の始動性が悪かった。特に酷寒時において、圧 縮機を始動させる場合には、しばしば始動困難に陥る問題があった。こうした問 題に対処するためには、始動時のエンジンに加わる負荷を軽くすることが望まし く、従来は、始動時に吸気閉塞型アンローダの弁体で吸入口を閉塞して、圧縮機 本体内に外気を吸い込まなくすることで、圧縮機本体の圧縮作用に伴う負荷を小 さくして、エンジンに加わる負荷を軽くする方法が採られていた。
【0004】 その具体的な構成を、図3に基づき説明すると、Aは始動性を改善する必要の あるスクリュ型の圧縮機であり、この圧縮機Aの圧縮機本体1は雄ロータ2とこ の雄ロータ2に噛合する雌ロータ(図示せず)とを、ケーシング3のシリンダ4 内に設けて構成される。また、原動機たるディーゼルエンジン5の駆動軸には、 増速用の調速歯車6が設けられており、この調速歯車6に噛合する従動歯車7に 前記雄ロータ2の軸8が連結している。
【0005】 11は、圧縮機本体1の吸入口12に設けられた吸気閉塞型アンローダの一種 であるバタフライバルブであり、これは、圧縮機本体1に吸入される空気の量を 調整して、消費側における圧縮空気の使用量に応じた容量調整を行うものである 。また、圧縮機本体1の吐出口13とレシーバタンク14との間には、その途中 に逆止弁15を設けた吐出路16が連通接続される。バタフライバルブ11の吸 入側には図示しない吸入フィルタが設けられており、この吸入フィルタで塵埃を 取り除かれた清浄な空気がバタフライバルブ11を通って圧縮機本体1のシリン ダ4内に吸入される。レシーバタンク14内の上部には、圧縮機本体1の吐出口 13から吐出される気液混合状態の圧縮空気と油とをそれぞれに分離するオイル セパレータ17が設けられており、ここで分離された油Oはレシーバタンク14 の底部に貯溜される。なお、この油Oは、潤滑・冷却・密封のために、図示しな い給油路を介して圧縮機本体1内に循環供給される。一方、オイルセパレータ1 7で分離された圧縮空気は、圧縮空気供給路18を介して消費側に供給される。 なお、この圧縮空気供給路18には、消費側からの逆流を阻止する逆止弁19と 前記圧縮空気供給路18を連通もしくは遮断する圧縮空気供給弁20が設けられ ている。
【0006】 21は、レシーバタンク14内の圧縮空気を導く導圧路である。この導圧路2 1は、その一端側に第1および第2の分岐路22,23を形成しており、第1の 分岐路22にはアンローダレギュレータ24が接続されると共に、第2の分岐路 23にはスピードレギュレータ25が接続される。また、これらの第1および第 2の分岐管路22,23とは別にバタフライバルブ11の二次側に連通する第3 の分岐路26が前記導圧路21の一端側に連通形成される。なお、27は第3の 分岐路26に設けられた絞り部に相当するオリフィスである。
【0007】 アンローダレギュレータ24は、前記バタフライバルブ11のアンローダレバ ー28に連結しており、アンローダレギュレータ24の受圧室(図示せず)に導 入される圧縮空気の圧力に応じて作動し、前記圧力が高い場合には、吸入口12 を閉塞する方向にバタフライバルブ11を回動し、逆に前記圧力が低い場合には 、吸入口12を開放する方向にバタフライバルブ11を回動する。また、スピー ドレギュレータ25は、エンジン5の回転速度を調節するガバナーレバー29に 連結しており、スピードレギュレータ25の受圧室(図示せず)に導入される圧 縮空気の圧力に応じて作動し、前記圧力が高い場合には、ガバナーレバー29を 低速側に回動し、逆に前記圧力が低い場合には、ガバナーレバー29を高速側に 回動する。31は導圧路21に設けられた圧力レギュレータであり、この圧力レ ギュレータ31は、レシーバタンク14内の圧縮空気の圧力が予め設定された圧 力に達すると、内蔵する弁体が作動し、導圧路21を開いてアンローダレギュレ ータ24、スピードレギュレータ25およびバタフライバルブ11の二次側に圧 縮空気を供給する。また、32は圧力レギュレータに跨って設けられた始動アン ローダコックであり、この始動アンローダコック32を開くと、圧力レギュレー タ31をバイパスして、レシーバタンク14内の圧縮空気を直接アンローダレギ ュレータ24、スピードレギュレータ25およびバタフライバルブ11の二次側 に供給する。
【0008】 35は、圧縮機Aの停止時に前記レシーバタンク14内の圧縮空気を大気に放 出するオートレリーフバルブで、このオートレリーフバルブ35にはレシーバタ ンク14と連通する第1の空気路36と吐出路16と連通する第2の空気路37 とが接続され、吐出路16内の圧縮空気の圧力に比べてレシーバタンク14内の 圧縮空気の圧力が高く成ると前記オートレリーフバルブ35と接続する第3の空 気路38を介して放気サイレンサー39から大気に放出する。
【0009】 上記構成による圧縮機の動作を説明する。始動アンローダコック32を開いた 状態で、圧縮機Aの始動スイッチ(図示せず)を停止位置から運転位置にすると 、エンジン5の図示しないスタータモータによって該エンジンが始動する。これ に伴い、圧縮機本体1は、吸入口12から外気を吸い込みシリンダ4内で圧縮作 用を行った後に、吐出口13より圧縮空気を吐出し、この圧縮空気をレシーバタ ンク14に供給する。一方、この時点では始動アンローダコック32が開いてい るので、アンローダレギュレータ24およびスピードレギュレータ25の受圧室 には、レシーバタンク14内の圧縮空気が直接供給される。そして、このレシー バタンク14からアンローダレギュレータ24の受圧室へ導入する圧縮空気の圧 力上昇に伴い、徐々にバタフライバルブ11が閉塞する方向にアンローダレバー 28が回動する。また、同様にレシーバタンク14からスピードレギュレータ2 5の受圧室へ導入する圧縮空気の圧力上昇に伴い、エンジン5のガバナーレバー 29も徐々に低速側に回動する。これにより、バタフライバルブ11が吸入口1 2を閉塞し、圧縮機本体1内への外気の吸入が停止され、これにより、エンジン 5に加わる負荷が軽減する。
【0010】 このように、圧縮機Aの始動前に始動アンローダコック32を開き、圧縮機A を始動してレシーバタンク14からアンローダレギュレータ24の受圧室に圧縮 空気の圧力を導入すれば、バタフライバルブ11を閉塞して圧縮機Aの始動性を 改善することはできるが、少なくともレシーバタンク14内にアンローダレギュ レータ24を作動するだけの圧力が発生しなければ、始動アンローダコック32 を開いた状態であってもバタフライバルブを閉塞させることはできない。したが って、従来構造の圧縮機Aでは、バタフライバルブを閉塞するのに十分な圧縮空 気の圧力を、始動前にアンローダレギュレータ24の受圧室に導入できないため 、例えば寒冷地などにおいて始動性の悪い圧縮機が始動しなくなる問題がある。
【0011】 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、寒冷地においても圧縮機を確実に始動す ることのできる始動負荷軽減装置を得ることをその目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(1) 原動機と、この原動機により駆動される圧縮機本体と、この圧縮機本 体から吐出される圧縮空気を貯留するレシーバタンクと、前記圧縮機本体の吸入 口に設けられ、この吸入口を開放または閉塞する吸気閉塞型アンローダの弁体と 、前記レシーバタンクと導圧路を介して連通し該レシーバタンク内の圧縮空気の 圧力に応じて作動するアンローダレギュレータと、このアンローダレギュレータ と前記吸気閉塞型アンローダの弁体とを連結する連結手段とを備えた圧縮機にお いて、圧縮機の始動前に予め前記アンローダレギュレータに圧縮空気を供給する 手段を設けたことを特徴とする圧縮機の始動負荷軽減装置。
【0013】 (2) 前記圧縮空気を供給する手段は、前記圧縮機本体とは別に設けられた 補助圧縮機であり、この補助圧縮機の吐出管を前記導圧路と接続したことを特徴 とする(1)記載の圧縮機の始動負荷軽減装置。
【0014】 (3) 前記圧縮機には、圧縮機の始動操作装置と原動機の始動信号出力装置 を設けると共に、前記導圧路には前記始動操作装置の始動操作によって該導圧路 を遮断し前記始動信号出力装置の始動信号出力によって該導圧路を連通する開閉 弁を設けたことを特徴とする(2)記載の圧縮機の始動負荷軽減装置。
【0015】 (4) 前記圧縮機には、前記レシーバタンクと空気路を介して連通し圧縮機 の停止時に該レシーバタンク内の圧縮空気を大気に自動放出する大気放出手段を 設け、前記大気放出手段の放出路と前記導圧路とを連通すると共に、この空気路 には前記導圧路から前記放出路への逆流を阻止する逆止弁を設けたことを特徴と する(3)記載の圧縮機の始動負荷軽減装置。
【0016】 (5) 前記アンローダレギュレータと接続する前記導圧路の一端側には、前 記導圧路の面積を減少させる絞り部と、前記導圧路の一端側から他端側への圧縮 空気の流れを阻止する逆止弁とを設けると共に、前記絞り部と逆止弁とを並列に 配置したことを特徴とする(1)から(4)のいずれかに記載の圧縮機の始動負 荷軽減装置。
【0017】
【作用】 圧縮機の始動前に予め前記アンローダレギュレータに圧縮空気を供給する手 段を設けたことで、圧縮機の始動前にアンローダレギュレータを作動し、圧縮機 本体の吸入口を吸気閉塞型アンローダの弁体で閉塞し、圧縮機本体内への外気の 吸入を停止した状態で原動機を始動し、原動機に加わる負荷を軽減して圧縮機を 確実に始動させることができる。
【0018】 前記圧縮空気を供給する手段は、前記圧縮機本体とは別に設けられた補助圧 縮機であり、この補助圧縮機の吐出管を前記導圧路と接続したことで、圧縮機を 始動する前に補助圧縮機を始動し、この補助圧縮機が吐出する圧縮空気を導圧路 を介してアンローダレギュレータに供給し、アンローダレギュレータを作動し、 圧縮機本体の吸入口を吸気閉塞型アンローダの弁体で閉塞し、圧縮機本体内への 外気の吸入を停止した状態で原動機を始動し、原動機に加わる負荷を軽減して圧 縮機を確実に始動させることができる。
【0019】 前記圧縮機には、圧縮機の始動操作装置と原動機の始動信号出力装置を設け ると共に、前記導圧路には前記始動操作装置の始動操作によって該導圧路を遮断 し前記始動信号出力装置の始動信号出力によって該導圧路を連通する開閉弁を設 けたことで、始動前に補助圧縮機が圧縮空気を供給する範囲を区切ったり、前記 圧縮機本体内や大気に連通する導圧路を遮断して素速く吸気閉塞型アンローダの 弁体で吸入口を閉塞することができる。また、原動機が始動したら導圧路を連通 して従来どおりの圧縮機の始動ができる。
【0020】 前記圧縮機には、前記レシーバタンクと空気路を介して連通し圧縮機の停止 時に該レシーバタンク内の圧縮空気を大気に自動放出する大気放出手段を設け、 前記大気放出手段の放出路と前記導圧路とを連通すると共に、この空気路には前 記導圧路から前記放出路への逆流を阻止する逆止弁を設けたことで、例えば圧縮 機が非常停止装置の作動により停止したときに、レシーバタンク内に溜まった圧 縮空気の一部が逆止弁を介して導圧路内に流入し、アンローダレギュレータに圧 縮空気を供給し、アンローダレギュレータを作動して、吸気閉塞型アンローダの 弁体で吸入口を閉塞する。また、圧縮機の停止により原動機の始動信号出力がな くなり、前記開閉弁が前記導圧路を遮断し、前記アンローダレギュレータに供給 された圧縮空気は前記開閉弁と前記逆止弁の作用により、導圧路内の圧縮空気が 放出せず、吸気閉塞型アンローダの弁体で吸入口を閉塞し続ける。これにより、 前記補助圧縮機を始動せずに、即座に圧縮機の再始動ができる。
【0021】 前記アンローダレギュレータと接続する前記導圧路の一端側には、前記導圧 路の面積を減少させる絞り部と、前記導圧路の一端側から他端側への圧縮空気の 流れを阻止する逆止弁とを設けると共に、前記絞り部と逆止弁とを並列に配置し たことで、吸気閉塞型アンローダの弁体が吸入口を閉塞するときには、前記絞り 部と逆止弁を設けたそれぞれの導圧路から圧縮空気がアンローダレギュレータに 供給されて素速く吸入口を閉塞する。逆に吸気閉塞型アンローダの弁体が吸入口 を開放するときには、アンローダレギュレータに供給された圧縮空気が前記絞り 部を介してのみ圧縮機本体内や大気などの圧力の低い方へ放出される。前記絞り 部は前記導圧路の面積を減少させて、時間当たりの圧縮空気の流量を減少させて いることから、ゆっくりと吸気閉塞型アンローダの弁体が吸入口を開放し、原動 機に加わる負荷を徐々に増加して、急激な負荷上昇による原動機の停止を防止で きる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。なお、前述の実施例で 示した図3と同一部分には同一符号を付し、その共通する説明は重複するため省 略する。
【0023】
【実施例】
本考案の圧縮機Aの負荷軽減装置の第1実施例を図1と図2を用いて説明する 。図1は第1実施例を示す装置の構成図で、圧縮機Aにおいて、従来構成と異な る箇所を説明すると、41は圧縮機Aのパッケージ内に設けられ、バッテリー4 2を電源とするモータ駆動の補助圧縮機(以下、ミニコンプレッサという)で、 このミニコンプレッサ41の吐出管43は圧力レギュレータ31からアンローダ レギュレータ24およびスピードレギュレータ25に至る導圧路44に接続され る。この導圧路44には圧縮機Aの始動操作装置たる始動スイッチ45を停止位 置から運転位置に操作することによって前記導圧路44を遮断し、エンジン5の 始動信号たるオルタネータ46の発電信号の出力によって前記導圧路44を連通 する電磁弁SV1が設けられると共に、前記電磁弁SV1はミニコンプレッサ4 1から供給された圧縮空気が第3の分岐路26を介して圧縮機本体1内に放出さ せない箇所に設けている。また、前記ミニコンプレッサ41と前記電磁弁SV1 との間の導圧路には圧力スイッチPS1が設けられ、この圧力スイッチPS1の オン,オフ作動によって前記ミニコンプレッサ41を始動、停止するようになっ ている。
【0024】 さらに、アンローダレギュレータ24と接続する第2の分岐路22には、前記 第2の分岐路22の面積を減少させる絞り部と、前記アンローダレギュレータ2 4の受圧室から第3の分岐路26を介して圧縮機本体1内への圧縮空気の流れを 阻止する逆止弁48が設けられ、前記オリフィス47と逆止弁48とを並列に配 置している。
【0025】 49は、オートレリーフバルブ35の放出通路たる第3の空気路38と、前記 ミニコンプレッサ41と電磁弁SV1との間の導圧路とを連通する第4の空気路 で、この第4の空気路49の途中には前記導圧路から第3の空気路38への逆流 を阻止する逆止弁50が設けられる。
【0026】 レシーバタンク14と圧力レギュレータ31との間の導圧路にはレシーバタン ク14内の圧縮空気の圧力を検知する圧力スイッチPS2が設けられる。また、 従来の始動アンローダコック32に替えて電磁弁SV2が設けられている。
【0027】 前述した導圧路44に設けた電磁弁SV1と、圧力レギュレータ31を跨いで 設けられた電磁弁SV2は、始動スイッチ45やエンジン5のオルタネータ46 、圧力スイッチPS1,PS2からの信号に基づいてコントローラ51によって 制御されている。
【0028】 次に圧縮機Aの動作を説明する。図2は始動時のフローを示す図で、まず、圧 縮機Aの始動前、電磁弁SV1は開放状態で、電磁弁SV2は閉塞状態となって いる。また、ミニコンプレッサ41はバッテリー42からの電力が供給されず停 止状態にあるので、圧力レギュレータ31からアンローダレギュレータ24およ びスピードレギュレータ25に至る導圧路44内には圧縮空気が供給されておら ず大気圧状態にある。このとき、アンローダレギュレータ24に内蔵するピスト ンロッドは縮小した状態でバタフライバルブ11は吸入口12を開放し、スピー ドレギュレータ25に内蔵するピストンロッドは同様に縮小した状態でガバナー レバー29を高速側に位置している。
【0029】 そして、圧縮機Aの始動スイッチ45を停止位置から運転位置に切換えると、 コントローラ51から電磁弁SV1と電磁弁SV2に信号が出力されて、電磁弁 SV1は閉塞状態、電磁弁SV2は開放状態になり、また、バッテリー42の電 力がミニコンプレッサ41に供給されて、該ミニコンプレッサが始動し運転し、 前記導圧路44に圧縮空気が供給される。前記導圧路44に設けられた電磁弁S V1が閉塞状態にあるので圧縮空気を供給する範囲を区切ったり、また、ミニコ ンプレッサ41から導圧路44に供給された圧縮空気を第3の分岐路26を介し て圧縮機本体1内に放出させないので、アンローダレギュレータ24とスピード レギュレータ25の受圧室内の圧力上昇が速く、即座に前記アンローダレギュレ ータ24のピストンロッドとスピードレギュレータ25のピストンロッドとを伸 ばして、バタフライバルブ11で吸入口12を閉塞すると共に、ガバナーレバー 29を低速側に位置することができる。
【0030】 このとき、導圧路内の圧力が5kgf/cm以上になると圧力スイッチPS 1が作動してミニコンプレッサ41を停止するが、前記圧力が5kgf/cm に満たない時にはミニコンプレッサ41の運転を継続する。また、ミニコンプレ ッサ41が停止してからエンジン5が始動するまでの間に前記圧力が4kgf/ cm以下になるとミニコンプレッサ41を始動し運転して常に前記導圧路内を 4〜5kgf/cmにするようにしている。これにより、エンジン5を始動す る前に予めバタフライバルブ11で吸入口12を閉塞しておくことができる。
【0031】 この状態で、始動スイッチ45を運転位置から始動位置に切換えると、図示し ないスタータモータが回転してエンジン5を始動し、該エンジンが所定回転数に 達するとオルタネータ45が発電を行い、エンジン5の始動信号としてオルタネ ータ45の発電信号をコントローラ51に出力する。このオルタネータ45の発 電信号によってコントローラ51に内蔵するカウンターT1がカウントを開始し て、カウントが完了する10秒間はバタフライバルブ11で圧縮機本体1の吸入 口12を閉塞した状態で圧縮機を運転し続ける。
【0032】 前記カウントが完了すると、電磁弁SV1が開放して導圧路内やアンローダレ ギュレータ24およびスピードレギュレータ25の受圧室に供給された圧縮空気 が第3の分岐路26を介して圧縮機本体1の吸入通路内に放出し、これによって 導圧路内およびアンローダレギュレータ24の受圧室内とスピードレギュレータ 25の受圧室内の圧縮空気の圧力が低下して、アンローダレギュレータ25のピ ストンロッドが縮んでバタフライバルブ11が吸入口12開放すると共に、スピ ードレギュレータ25のピストンロッドが縮んでガバナーレバー29を高速位置 にする。このとき、第2の分岐路22の一方側には逆止弁48が設けられている ので、前記第2の分岐路22の一方側からはアンローダレギュレータ24の受圧 室に供給された圧縮空気を第3の分岐路26を介して圧縮機本体1の吸入通路内 に放出しないが、第2の分岐路22の他方に設けられたオリフィス47が該分岐 路の面積を減少させることで時間当たりの圧縮空気の流量を減少させ、アンロー ダレギュレータ24の受圧室に供給された圧縮空気を第3の分岐路26を介して 圧縮機本体1の吸入通路内に放出する。これにより、アンローダレギュレータ2 4のピストンロッドはゆっくりと縮んでバタフライバルブ11で吸入口12を開 放し、エンジン5に加わる負荷を徐々に増加して、急激な負荷上昇によるエンジ ン5の停止を防止できる。
【0033】 そして、圧縮機本体1の吸入口12から外気が吸入され、雄ロータ2と雌ロー タの噛み合い回転によって外気を圧縮し、吐出口13から圧縮空気となって吐出 され、この圧縮空気は吐出路16を介してレシーバタンク14内に圧送されて貯 溜される。このレシーバタンク14内の圧力が3kgf/cm以上となったら 、圧力スイッチPS2が作動してコントローラ51に信号を出力し、この信号に よってコントローラ51に内蔵するカウンターT2がカウントを開始する。カウ ントが完了するまでの90秒間、電磁弁SV2が開放しているので圧力レギュレ ータ31を跨いで設けてあるバイパス路を介してレシーバタンク14内の圧縮空 気がアンローダレギュレータ24およびスピードレギュレータ25の受圧室に供 給され、レシーバタンク14内の圧力上昇に応じて徐々にバタフライバルブ11 を閉塞すると共にガバナーレバー29を低速側に移行する。そして、カウントが 完了すると前記電磁弁SV2を閉じて、圧力レギュレータ31を介してレシーバ タンク14内の圧縮空気がアンローダレギュレータ24およびスピードレギュレ ータ25の受圧室に供給される圧縮機の通常運転に移行する。
【0034】 次に、圧縮機Aの始動時に何らかの原因、例えば非常停止装置の作動によって エンジン5が停止した場合、オートレリーフバルブ35の作動によって、レシー バタンク14内に溜まった圧縮空気の一部が逆止弁50から第4の空気路49を 介して導圧路内に流入し、アンローダレギュレータ24の受圧室に圧縮空気を供 給し、この圧縮空気によってアンローダレギュレータ24のピストンロッドを伸 ばして、バタフライバルブ11で吸入口12を閉塞する。そして、エンジン5の 停止によりオルタネータ45の発電信号の出力がなくなるので、電磁弁SV1は 導圧路44を遮断し、導圧路内およびアンローダレギュレータ24の受圧室内と スピードレギュレータ25の受圧室内の圧縮空気が第3の分岐路26を介して圧 縮機本体1内に放出させないので、バタフライバルブ11で吸入口12を閉塞し つづける。これにより、ミニコンプレッサ41を始動せずに、即座に圧縮機Aの 再始動ができる。特に、遠隔操作機能の付いた圧縮機の場合、圧縮機Aの始動ス イッチ45を運転位置にした状態で、圧縮機Aから離れた遠方から圧縮機Aの始 動や停止の操作を行うので、圧縮機Aの再始動する時にもミニコンプレッサ41 の運転がなくともバタフライバルブ11で吸入口12を閉塞することができる。
【0035】 以上の実施例によれば、圧縮機Aの導圧路に圧縮空気を供給し、始動前に予め バタフライバルブ11で吸入口12を閉塞したことで、始動時にエンジン5に加 わる負荷が軽減でき、酷寒時においても圧縮機を確実に始動させることができる 。
【0036】
【考案の効果】 圧縮機の始動前に予め前記アンローダレギュレータに圧縮空気を供給する手 段を設けたことで、圧縮機の始動前にアンローダレギュレータを作動し、圧縮機 本体の吸入口を吸気閉塞型アンローダの弁体で閉塞し、圧縮機本体内への外気の 吸入を停止した状態で原動機を始動し、原動機に加わる負荷を軽減して圧縮機を 確実に始動させることができる。
【0037】 前記圧縮空気を供給する手段は、前記圧縮機本体とは別に設けられた補助圧 縮機であり、この補助圧縮機の吐出管を前記導圧路と接続したことで、圧縮機を 始動する前に補助圧縮機を始動し、この補助圧縮機が吐出する圧縮空気を導圧路 を介してアンローダレギュレータに供給し、アンローダレギュレータを作動し、 圧縮機本体の吸入口を吸気閉塞型アンローダの弁体で閉塞し、圧縮機本体内への 外気の吸入を停止した状態で原動機を始動し、原動機に加わる負荷を軽減して圧 縮機を確実に始動させることができる。
【0038】 前記圧縮機には、圧縮機の始動操作装置と原動機の始動信号出力装置を設け ると共に、前記導圧路には前記始動操作装置の始動操作によって該導圧路を遮断 し前記始動信号出力装置の始動信号出力によって該導圧路を連通する開閉弁を設 けたことで、始動前に補助圧縮機が圧縮空気を供給する範囲を区切ったり、前記 圧縮機本体内や大気に連通する導圧路を遮断して素速く吸気閉塞型アンローダの 弁体で吸入口を閉塞することができる。また、原動機が始動したら導圧路を連通 して従来どおりの圧縮機の始動ができる。
【0039】 前記圧縮機には、前記レシーバタンクと空気路を介して連通し圧縮機の停止 時に該レシーバタンク内の圧縮空気を大気に自動放出する大気放出手段を設け、 前記大気放出手段の放出路と前記導圧路とを連通すると共に、この空気路には前 記導圧路から前記放出路への逆流を阻止する逆止弁を設けたことで、例えば圧縮 機が非常停止装置の作動により停止したときに、レシーバタンク内に溜まった圧 縮空気の一部が逆止弁を介して導圧路内に流入し、アンローダレギュレータに圧 縮空気を供給し、アンローダレギュレータを作動して、吸気閉塞型アンローダの 弁体で吸入口を閉塞する。また、圧縮機の停止により原動機の始動信号出力がな くなり、前記開閉弁が前記導圧路を遮断し、前記アンローダレギュレータに供給 された圧縮空気は前記開閉弁と前記逆止弁の作用により、導圧路内の圧縮空気が 放出せず、吸気閉塞型アンローダの弁体で吸入口を閉塞し続ける。これにより、 前記補助圧縮機を始動せずに、即座に圧縮機の再始動ができる。
【0040】 前記アンローダレギュレータと接続する前記導圧路の一端側には、前記導圧 路の面積を減少させる絞り部と、前記導圧路の一端側から他端側への圧縮空気の 流れを阻止する逆止弁とを設けると共に、前記絞り部と逆止弁とを並列に配置し たことで、吸気閉塞型アンローダの弁体が吸入口を閉塞するときには、前記絞り 部と逆止弁を設けたそれぞれの導圧路から圧縮空気がアンローダレギュレータに 供給されて素速く吸入口を閉塞する。逆に吸気閉塞型アンローダの弁体が吸入口 を開放するときには、アンローダレギュレータに供給された圧縮空気が前記絞り 部を介してのみ圧縮機本体内や大気などの圧力の低い方へ放出される。前記絞り 部は前記導圧路の面積を減少させて、時間当たりの圧縮空気の流量を減少させて いることから、ゆっくりと吸気閉塞型アンローダの弁体が吸入口を開放し、原動 機に加わる負荷を徐々に増加して、急激な負荷上昇による原動機の停止を防止で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す装置の構成図
【図2】同上圧縮機の始動時のフローを示す図
【図3】従来例を示す装置の構成図
【図4】
【符号の説明】
1 圧縮機本体 5 エンジン 11 バタフライバルブ 12 吸入口 24 アンローダレギュレータ 25 スピードレギュレータ 29 ガバナーレバー 31 圧力レギュレータ 35 オートレリーフバルブ 51 コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】削除

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機と、この原動機により駆動される
    圧縮機本体と、この圧縮機本体から吐出される圧縮空気
    を貯留するレシーバタンクと、前記圧縮機本体の吸入口
    に設けられ、この吸入口を開放または閉塞する吸気閉塞
    型アンローダの弁体と、前記レシーバタンクと導圧路を
    介して連通し該レシーバタンク内の圧縮空気の圧力に応
    じて作動するアンローダレギュレータと、このアンロー
    ダレギュレータと前記吸気閉塞型アンローダの弁体とを
    連結する連結手段とを備えた圧縮機において、 圧縮機の始動前に予め前記アンローダレギュレータに圧
    縮空気を供給する手段を設けたことを特徴とする圧縮機
    の始動負荷軽減装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮空気を供給する手段は、前記圧
    縮機本体とは別に設けられた補助圧縮機であり、この補
    助圧縮機の吐出管を前記導圧路と接続したことを特徴と
    する請求項1記載の圧縮機の始動負荷軽減装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮機には、圧縮機の始動操作装置
    と原動機の始動信号出力装置を設けると共に、前記導圧
    路には前記始動操作装置の始動操作によって該導圧路を
    遮断し前記始動信号出力装置の始動信号出力によって該
    導圧路を連通する開閉弁を設けたことを特徴とする請求
    項2記載の圧縮機の始動負荷軽減装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮機には、前記レシーバタンクと
    空気路を介して連通し圧縮機の停止時に該レシーバタン
    ク内の圧縮空気を大気に自動放出する大気放出手段を設
    け、前記大気放出手段の放出路と前記導圧路とを空気路
    を介して連通すると共に、この空気路には前記導圧路か
    ら前記放出路への逆流を阻止する逆止弁を設けたことを
    特徴とする請求項3記載の圧縮機の始動負荷軽減装置。
  5. 【請求項5】 前記アンローダレギュレータと接続する
    前記導圧路の一端側には、前記導圧路の面積を減少させ
    る絞り部と、前記導圧路の一端側から他端側への圧縮空
    気の流れを阻止する逆止弁とを設けると共に、前記絞り
    部と逆止弁とを並列に配置したことを特徴とする請求項
    1から請求項4のいずれか1項に記載の圧縮機の始動負
    荷軽減装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08251106A (ja) * 1995-03-10 1996-09-27 Nec Corp 赤外線通信機能付携帯型電子機器
JP2005146967A (ja) * 2003-11-14 2005-06-09 Kobe Steel Ltd 空気圧縮機

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