JP6611242B2 - 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム - Google Patents

車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP6611242B2
JP6611242B2 JP2015209459A JP2015209459A JP6611242B2 JP 6611242 B2 JP6611242 B2 JP 6611242B2 JP 2015209459 A JP2015209459 A JP 2015209459A JP 2015209459 A JP2015209459 A JP 2015209459A JP 6611242 B2 JP6611242 B2 JP 6611242B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
train
processing means
diagram
editing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015209459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017081263A (ja
Inventor
和也 弓倉
隆 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2015209459A priority Critical patent/JP6611242B2/ja
Publication of JP2017081263A publication Critical patent/JP2017081263A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6611242B2 publication Critical patent/JP6611242B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、輸送障害が発生した際の運転整理に伴う車両運用の変更を元の計画運用に戻す作業等を支援する車両運用業務支援技術に関する。
鉄道輸送において列車の安全かつ円滑な運行を行うためには、列車ダイヤに電車などの車両(編成)を割り当てて、列車として運転できるように整備されていることが必要である。このような車両の使用計画のことを車両運用といい、おおむね1日周期で作成されている。基本的にはそれぞれの運用は例えば1か月のような期間で循環して繰り返され、定期的に検査等が実施できるように計画されており、計画運用と呼ばれている。
ところが、車両故障や事故、災害などによって、列車運行に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して、列車の運行を正常に戻す運転整理が行われる。この運転整理によって車両運用も計画とは大幅に変更になる。変更の仕方によっては、ダイヤ平復が遅れたりダイヤ平復後の運用戻しに手間取るといったことが発生する。
従来、列車運行に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して列車の運行を正常な運行に戻す運転整理に関しては、例えば特許文献1に開示されているような発明が提案されているが、運転整理によって車両運用に変更が生じ、そのままでは所定の期日までに実行しなければならない仕業検査や交番検査が実行できなくなるおそれがある。そのため、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す必要がある。
ダイヤ平復後に、検査予定車両の未入区や車両形式等の違いによる入線不可車両の入線が当日中に発生する場合は、運用担当指令と車両配置区所等(車両基地)の車両区所当直でチェックして、回避するための車両運用変更を輸送指令に依頼していた。1線区に2車種以上存在する線区の場合は、車種を元の計画に戻すための運用変更も必要である。さらに、2箇所以上の車両配置区所等(車両基地)が存在する線区の場合は、それぞれの所属の車両を元の車両配置区所に戻すための運用変更も必要である。また、当日行う車両運用変更の方法としては、区所入区後の差し替え、折返し駅における折返変更、車両交換等がある。なお、「車種」とは一般的には車両の型の相違を意味するが、本明細書では、車両の連結数などの編成形態が異なるもの(例えば5両編成と10両編成)を指す用語として使用する。
特許第4670081号公報
従来、この運用戻しは、もっぱら手作業によって行われており、多大な労力と時間を要するという課題があった。具体的には、運用戻しは、先ず、車両の運用を担う車両配置区所等(車両基地)で、輸送指令からFAXなどにより送付された運転計画書の内容(運転変更指示)を列車ダイヤに記入し、車両の運用、編成を把握することから開始される。その後、車両配置区所は、翌日以降の検査予定等にあわせるため、自区所入区後に車両の差し替えを行うことにより元の月間運用計画へ戻す計画を立てることとなる。ダイヤの乱れ方にもよるが、従来のような手作業に依存した方法の場合には、元の運用計画に戻るのに例えば2週間以上かかることもあった。なお、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。また、「列車番号」とは、時刻表(ダイヤ)上で列車を区別するために付与される番号である。「運用」は、編成単位の1日の運行スケジュールで、それらを区別するために付与されるのが運用番号である。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを実行するに際して、担当者が現状を迅速かつ正確に把握することが可能な車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システムを提供することを目的とするものである。
本発明の他の目的は、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻すための運用変更を短時間に完了することが可能な車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システムを提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明は、
演算処理装置および記憶装置とを備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて車両の運用および作業を管理する車両運用業務支援装置において、
前記演算処理装置は、
縦の欄に運用対象の編成番号が順に記述され、横の欄に日付が順に記述された運用表を編集する運用表編集処理手段と、
縦軸に複数の駅名をとり、横軸に時間をとって各列車の運行を線で表した運用ダイヤを編集する運用ダイヤ編集処理手段と、
縦軸に運用番号をとり、横軸に時間をとって各列車の運行を線で表した運用順序表を編集する運用順序表編集処理手段と、
を備え、少なくとも前記運用ダイヤ編集処理手段と前記運用順序表編集処理手段の一方は、列車番号または運用番号を指定して検索し検索結果を出力する機能を有するように構成したものである。
上記のような構成によれば、運用表の他に表現形式の異なる運用ダイヤや運用順序表を表示させることができるため、変更後の運用状況を容易に把握することができる。また、運用ダイヤ編集処理手段および運用順序表編集処理手段は、列車番号または運用番号を指定して検索し検索結果を出力する機能を有するため、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを実行するに際して、現状を迅速かつ正確に把握することができる。
ここで、望ましくは、前記運用表編集処理手段、前記運用ダイヤ編集処理手段および前記運用順序表編集処理手段は、列車番号または運用番号を指定して運用を変更する機能および変更された内容を他の編集対象である運用ダイヤおよび運用順序表、または運用表および運用順序表、または運用表および運用ダイヤにも反映させる機能を有するように構成する。
かかる構成によれば、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻すための運用変更を短時間に完了することができる。また、変更された内容を他の編集対象にも反映させる機能を有するため、変更後の運用を多面的に把握することができる。
また、望ましくは、前記運用ダイヤの表示画面には、各列車の運用開始と運用終了の箇所に、それぞれ当該列車の運用番号と編成番号が記述されているようにする。
かかる構成によれば、各列車番号と運用および編成との関係を容易に把握することができる。
さらに、望ましくは、前記運用順序表の表示画面には、運用のつながりが線で表わされ、各線の始端と終端には当該列車が出区であることまたは当該列車が入区であることを意味する記号が表示され、運用の終了と次の運用の開始との間に所定の作業が割り当てられている場合に、前記記号には、当該作業の内容を識別可能な符号が付記されているようにする。
かかる構成によれば、計画されている運用の中に検査等の作業が設定されている場合に、作業対象の列車または編成と検査の時間帯を容易に把握することができる。
また、望ましくは、前記運用表編集処理手段は、前記運用表内のいずれかの運用番号が変更された場合に、当該変更運用以降の運用の番号を、変更後の運用番号に連続した番号に変更する交番順序整理機能を有するように構成する。
かかる構成によれば、運用表の編集、変更を短時間に完了することができる。
さらに、上記のような構成を有する車両運用業務支援装置と、
前記運用表編集処理手段、前記運用ダイヤ編集処理手段または前記運用順序表編集処理手段に対して運用変更に関する情報を与えるための入力操作手段と、
前記運用表編集処理手段、前記運用ダイヤ編集処理手段または前記運用順序表編集処理手段により生成された運用表、運用ダイヤ、運用順序表を表示するための表示手段と、を備える車両運用業務支援システムを構築する。
これにより、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを実行するに際して、現状を迅速かつ正確に把握することができ、それによって運用戻しを短時間に完了することが可能な車両運用業務支援システムを実現することができる。
本発明によれば、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを実行するに際して、担当者が現状を迅速かつ正確に把握することが可能な車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システムを実現することができる。また、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを短時間に完了することが可能な車両運用整理支援装置および車両運用業務支援システムを実現することができるという効果がある。
本実施形態の車両運用業務支援システムを構成する車両運用業務支援装置の一例を示す構成図である。 車両運用業務支援装置の各機能部とデータ記憶部に記憶されている各データとの関連を示す相関図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用表画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用ダイヤの画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用順序表(横棒ダイヤ)の画面の一例を示す図である。 運用ダイヤにおける「運用番号」と「編成番号」の具体的な表記の例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用変更機能を実行させる際の入力用サブ画面の一例を示す図である。 図3の運用表画面におけるセルのドラッグ&ドロップによる運用変更入力の一例を示す図である。 図3の運用表画面において、運用番号が1つずつ増えた順番となるように運用順序を整理して登録できる運用順序整理機能の一例を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る車両運用業務支援システムの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車両運用業務支援システムの一実施例を示す。
車両運用業務支援装置100は、CPU(中央演算処理装置)等の演算処理装置で構成される処理実行制御部110、ROM(リードオンリメモリ)やRAM(ランダムアクセスメモリ)等の記憶装置で構成されるデータ記憶部120、キーボード141やマウス142などの入力操作装置からの入力を処理する入力処理部131、液晶パネル等の表示装置143に画像を表示させる表示処理部132、及びこれらの間でデータの送受信を可能に接続するバス133などからなる。本実施形態では、上記車両運用業務支援装置100と、入力操作装置(141,142)と、表示装置143とによって車両運用業務支援システムが構成されている。
本実施形態では、処理実行制御部110は、車両運用データに基づいて運用表を作成したり変更する機能を有する運用表編集処理部111、運用ダイヤ(山ダイヤ)を作成したり変更する機能を有する運用ダイヤ編集処理部112、運用順序表(横棒ダイヤ)を作成したり変更する機能を有する運用順序表編集処理部113、仕業検査や交番検査等の作業の実績を管理する作業実績管理部114などの機能部を備える。
また、データ記憶部120には、上記処理実行制御部110が実行する車両運用整理支援プログラムを格納するプログラム記憶部121、車両運用の基礎となる車両運用データを格納する車両運用データ記憶部122、車両運用データに基づいて生成される運用表データを格納する運用表データ記憶部123、運用表で割り当てられた仕業検査や交番検査等の作業の実績データを格納する作業実績管理データ記憶部124等が設けられている。
車両運用データは、管理下に置かれている全編成すなわち運用対象の車両基地に属する全編成について、編成単位の1日の運行スケジュール(列車番号、列車種別、行き先、前半運用の列車番号、後半運用の列車番号と、当該列車の駅毎の到着時間、駅出発時間、使用する番線などの情報)を記述したもので、当該車両運用業務支援システムとは別のシステムである車両管理計画システムにより基本運用データが作成され、車両運用データ記憶部122に予め格納される。また、運用の中には、仕業検査や交番検査等の作業も割り当てられている。ここで、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。また、「列車番号」とは、時刻表(ダイヤ)上で列車を区別するために付与される番号である。車両運用データ記憶部122に記憶される車両運用データには、各編成のローテーションを設定した基本運用データと、日付をつけて使用予定を設定した計画運用データ(当初の運用)と、輸送混乱等による変更運用データとがあり、これらのデータが上書きされることなくそれぞれ記憶される。
図2には、上記各機能部111〜114と、データ記憶部120に記憶されている車両運用データや運用表データなどのデータとの関連が示されている。
図2に示されているように、本実施形態では、運用表編集処理部111が車両運用データ記憶部122から車両運用データを読み出して運用表データを作成して運用表データ記憶部123に格納する。また、運用ダイヤ編集処理部112が運用表データ記憶部123から運用表データを読み出して運用ダイヤを作成したり、入力処理部131からの入力に従って車両運用データを変更し、変更後のデータを記憶部122に格納したりする。また、運用順序表編集処理部113が車両運用データ記憶部122や運用表データ記憶部123からデータを読み出して運用順序表を作成したり、入力処理部131からの入力に従って車両運用データを変更し、変更後のデータを記憶部122に格納したりする。
図3には上記運用表編集処理部111により生成される運用表とこの表を表示する画面の構成例が、また図4には上記運用ダイヤ編集処理部112により生成される運用ダイヤとこれを表示する画面の構成例が、さらに図5には上記運用順序表編集処理部113により生成される運用順序表(横棒ダイヤ)とこれを表示する画面の構成例が、それぞれ示されている。
図3に示されているように、運用表は、左側の縦の欄に運用対象の編成番号A01,A02,A03……が順に記述され、上側の横の欄に日付が順に記述され、縦欄と横欄の交差する位置(マス目)に運用番号が#1,#2,#3……が記述されている。図3は基本となる計画運用表であり、この図から分かるように、運用番号#1,#2,#3……は、各編成に対して例えば1か月のような期間で循環して割り当てられる。
図4に示されているように、運用ダイヤは、縦軸に運用対象路線の駅名を記述し、横軸に時刻をとって1日の全列車の運行スケジュール(行路)を棒線(スジ)で表したものである。
従来の運用ダイヤは、各列車のスジに沿って列車番号のみが表記されていたが、本実施形態では、各列車のスジに沿った列車番号T01U,T02U,T03U……; T01D,T02D,T03D……の他に、図6(A),(B)に示すように、各列車のスジの始点と終点すなわち運用開始と運用終了の箇所に、それぞれ運用番号#1,#2,#3……と編成番号A01,A02,A03……が記述されるようになっている。なお、図6において、○印は当該列車が車両配置区所等(車両基地)から行路である線路に出る「出区」を意味し、△は当該列車が行路である線路から車両配置区所等(車両基地)へ入る「入区」を意味している。
このような運用ダイヤを表示することによって、各列車番号と運用および編成との関係を容易に把握することができる。
図5に示されているように、運用順序表は、縦軸に運用番号が#1,#2,#3……を記述し、横軸に時刻をとって、運用のつながりを線(サオ)で表したものである。また、各運用#1,#2,#3……に該当させる編成の番号A01,A02,A03……を、運用番号#1,#2,#3……の隣に記載してある。さらに、運用のつながりを示す線(サオ)には、対応する列車番号T11U,T12U,T13U……; T21D,T22D,T23D……が付記してある。このような運用順序表を表示することによって、各運用の相互関係や検査の割り付けを容易に把握することができる。
なお、図5においても、○印は当該列車が「出区」であることを意味し、△は当該列車が「入区」であることを意味している。
前述したように、運用の中には、仕業検査や交番検査等の作業も割り当てられており、図5においては、これらの作業が、例えば○印の中に「仕」なる文字などが付記された記号が表示され、その時間帯でそれらの作業が計画されていることが示されている。
ここで、「仕業検査」は、おおむね2−6日毎の短い周期で行なわれる検査で、集電装置や台車、ブレーキなど特に運転に必要不可欠な装置の点検を、車両を運用から外さずに行う検査である。また、「交番検査」は、仕業検査よりも長い周期(例えば30日)で行われるもので、仕業検査と同じく車両を分解せずに行われる検査であるが、仕業検査よりも詳細な検査が行われる。
なお、図3〜図5において、作業メニュー欄WMCに設けられている符号DBが付されているボタンは、表示切替ボタンであって、この表示切替ボタンDBをマウス142でクリックすると、「運用表」、「運用ダイヤ」、「運用順序表」の3つの語が列記されたサブ画面が表示され、3つの中から1つを選択してクリックすると、表示装置143に対応する画面が切替え表示されるように構成されている。
また、図4の運用ダイヤ画面の作業メニュー欄WMCには、「運用グループ切替」ボタンGBまたは「線区切替」ボタンLBが設けられており、「運用グループ切替」ボタンGBをクリックすると複数の「運用グループ」が、また「線区切替」ボタンLBをクリックすると、例えば「X線区」、「Y線区」、「Z線区」など対象エリア内に存在する複数の線区名(路線名)が列記されたサブ画面が表示され、これらの中から1つを選択してクリックすると、表示装置143の表示画面が、選択された運用グループまたは線区(路線もしくはその一部の区間)の運用ダイヤ画面に切り替わるように構成されている。
本実施形態の車両運用業務支援装置100の処理実行制御部110には、上述したような機能の他に、検索機能と運用変更機能が設けられている。
このうち、先ず検索機能について説明する。
検索は、図4に示す運用ダイヤの画面と図5に示す運用順序表の画面において可能である。具体的には、各画面の上部のメニュー欄に、「列番検索」ボタンSB1や「運用検索」ボタンSB2、「編成検索」ボタン(運用ダイヤ上でのみ可)SB3が設けられており、マウス142を操作してこれらのボタンのいずれかにカーソルを合わせて、マウス142の左ボタンをクリックすると、番号を入力するサブ画面が出現するので、キーボード141を使用して、列車番号または運用番号または編成番号を入力する。
すると、図4の運用ダイヤの画面では、例えば選択された番号の「スジ」が太線等で強調表示され、図5の運用順序表の画面では、選択された「列車」または「運用」が一番上に表示されるようなスクロール処理が行われるようになっている。これにより、検索対象の列車や運用の内容をいち早く把握することができる。
なお、図4の運用ダイヤの画面では、マウス142を操作していずれかの「スジ」にカーソルを合わせて、マウス142の左ボタンをクリックすると、選択された「スジ」とそれに対応した列車番号、運用番号、編成番号が、太字等により強調表示されるようにする機能を設けてもよい。
上述したように、本実施形態の車両運用業務支援装置は、「運用表」、「運用ダイヤ」、「運用順序表」の3つの画面を選択表示させることができるとともに、「運用ダイヤ」、「運用順序表」の画面において、列車番号や運用番号等を指定して検索し強調表示させる機能が設けられているため、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを実行するに際して、担当者が現状を迅速かつ正確に把握することができる。
次に、運用変更機能について説明する。
運用変更は、図3の運用表の表示画面や図4に示す運用ダイヤの画面および図5に示す運用順序表の画面において可能である。具体的には、各画面の上部のメニュー欄の一番左側に、「機能」ボタンFBが設けられており、マウス142を操作してこのボタンFBにカーソルを合わせて、マウス142の左ボタンをクリックする。
すると、選択可能な機能の一覧を示すサブ画面が表示される。ここで、マウス142を操作して「運用変更」を選択すると、図7に示すようなダイヤログボックスのサブ画面が出現するので、マウス142とキーボード141を使用して「項目」を選択する。そして、列車番号、運用番号または編成番号を入力するとともに、変更の内容(例えば併結の位置等)を入力すると、車両運用データおよび運用表データに変更内容が直ちに反映される。さらに、運用ダイヤの画面(図4)や横棒ダイヤの画面(図5)、運用表画面(図3)へも、変更した運用内容を反映し表示可能に構成されている。
なお、「機能」ボタンFBにより選択可能な機能として、上記「運用変更」の他に、「運用自動提案」機能があり、事故等で乱れたダイヤが平復された後に、運用実績を反映してから、「運用自動提案」をマウスで選択すると、変更された車両運用を計画運用に戻す運用変更案をシステムが提案するように構成されている。
本実施形態における運用変更には、「運用接続」「運用分断」「運休設定」「併結設定」「分割設定」「復活設定」「臨時作成」「延長作成」の項目がある。さらに、指令手配による輸送計画変更の項目(折返変更、運行変更など)を含ませても良い。
ここで、各項目の意味を簡単に説明すると、「運用接続」は2つの運用を接続し1つの運用にまとめること、「運用分断」は1つの運用を切断して2つの運用を作成することである。また、「併結設定」は新たに2つの編成を併結すること、「分割設定」は併結している編成を2つに分割すること、「運休設定」は列車の運転を取りやめること、「復活設定」は運休している列車(運用)を復活することである。
さらに、「臨時作成」は新たに臨時列車運用を設定すること、「延長作成」は運用(運転)区間を延長することである。また、「折返変更」とは終着駅または途中駅で折返す際、所定ダイヤで予定されている列車番号とは違う列車番号として列車を運用することである。「運行変更」とは、遅延している場合などに、途中駅から列車番号を後続の列車のものに変更して列車を運用し、見た目上遅延がないようにすることである。駅で回送列車をホームのない引上げ線路に移動する「引上」や、回送列車をホームのない引上げ線路から駅のホームに移動する「据付」を含ませるようにしても良い。
例えば、図4(A)の運用ダイヤの画面において、列車番号T05Dに割り当てられていた編成が何らかの事情で使用できなくなったような場合に、列車番号T05Dの出区を取り止めるとともに、列車番号T02Uに割り当てられていた編成の入区を止めて列車番号T05Dに割り当てるような変更をしたとすると、図4(B)に示すように、これらの列車番号のスジが変更される。
さらに、本実施形態においては、運用表画面において、マウス142を操作して、図8に示すように、セルを選択(複数セルの選択も可)してドラッグ&ドロップすることで変更入力を行うことができる。また、1つのセルをカーソルで指定してから、次セル以降にカーソルを移動させることで、図9において太枠で囲まれたセル範囲に示すように、運用番号が1つずつ増えた順番となるように運用順序を整理して登録できる運用順序整理機能を有するようになっている。
上述したように、本実施形態の車両運用業務支援装置は、「運用表」、「運用ダイヤ」、「運用順序表」の3つの画面において、列車番号や運用番号等を指定して運用を変更する機能が設けられているため、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを短時間に完了することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、運用表編集処理部111と運用ダイヤ編集処理部112と運用順序表編集処理部113を、1つのCPUで構成しているが、これらの機能部を複数のCPUで構成するようにしても良い。
100 車両運用業務支援装置
110 処理実行制御部
111 運用表編集処理部
112 運用ダイヤ編集処理部
113 運用順序表編集処理部
114 作業実績管理部
120 データ記憶部
121 車両運用業務支援プログラム記憶部
122 車両運用データ記憶部
123 運用表データ記憶部
124 作業実績管理データ記憶部
143 表示装置

Claims (5)

  1. 演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて車両の運用および作業を管理する車両運用業務支援装置であって、
    前記演算処理装置は、
    縦の欄に運用対象の編成番号が順に記述され、横の欄に日付が順に記述された運用表を編集する運用表編集処理手段と、
    縦軸に複数の駅名をとり、横軸に時間をとって各列車の運行を線で表した運用ダイヤを編集する運用ダイヤ編集処理手段と、
    縦軸に運用番号をとり、横軸に時間をとって各列車の運行を線で表した運用順序表を編集する運用順序表編集処理手段と、
    を備え、少なくとも前記運用ダイヤ編集処理手段と前記運用順序表編集処理手段の一方は、列車番号または運用番号を指定して検索し検索結果を出力する機能を有するように構成され
    前記運用表編集処理手段は、前記運用表内のいずれかの運用番号が変更された場合に、当該変更運用以降の運用の番号を、変更後の運用番号に連続した番号に変更する交番順序整理機能を有するように構成されていることを特徴とする車両運用業務支援装置。
  2. 演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている車両運用データに基づいて車両の運用および作業を管理する車両運用業務支援装置であって、
    前記演算処理装置は、
    縦の欄に運用対象の編成番号が順に記述され、横の欄に日付が順に記述された運用表を編集する運用表編集処理手段と、
    縦軸に複数の駅名をとり、横軸に時間をとって各列車の運行を線で表した運用ダイヤを編集する運用ダイヤ編集処理手段と、
    縦軸に運用番号をとり、横軸に時間をとって各列車の運行を線で表した運用順序表を編集する運用順序表編集処理手段と、
    を備え、少なくとも前記運用ダイヤ編集処理手段と前記運用順序表編集処理手段の一方は、列車番号または運用番号を指定して検索し検索結果を出力する機能を有するように構成され、
    前記運用ダイヤの表示画面には、各列車の運用開始と運用終了の箇所に、それぞれ当該列車の運用番号と編成番号が記述されていることを特徴とする車両運用業務支援装置。
  3. 前記運用表編集処理手段、前記運用ダイヤ編集処理手段および前記運用順序表編集処理手段は、列車番号または運用番号を指定して運用を変更する機能および変更された内容を他の編集対象である運用ダイヤおよび運用順序表、または運用表および運用順序表、または運用表および運用ダイヤにも反映させる機能を有するように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の車両運用業務支援装置。
  4. 前記運用順序表の表示画面には、運用のつながりが線で表わされ、各線の始端と終端には当該列車が出区であることまたは当該列車が入区であることを意味する記号が表示され、運用の終了と次の運用の開始との間に所定の作業が割り当てられている場合に、前記記号には、当該作業の内容を識別可能な符号が付記されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両運用業務支援装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の車両運用業務支援装置と、
    前記運用表編集処理手段、前記運用ダイヤ編集処理手段または前記運用順序表編集処理手段に対して運用変更に関する情報を与えるための入力操作手段と、
    前記運用表編集処理手段、前記運用ダイヤ編集処理手段または前記運用順序表編集処理手段により生成された運用表、運用ダイヤ、運用順序表を表示するための表示手段と、を備えることを特徴とする車両運用業務支援システム。
JP2015209459A 2015-10-26 2015-10-26 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム Active JP6611242B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015209459A JP6611242B2 (ja) 2015-10-26 2015-10-26 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015209459A JP6611242B2 (ja) 2015-10-26 2015-10-26 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017081263A JP2017081263A (ja) 2017-05-18
JP6611242B2 true JP6611242B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=58710325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015209459A Active JP6611242B2 (ja) 2015-10-26 2015-10-26 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6611242B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3181952B2 (ja) * 1991-11-11 2001-07-03 東海旅客鉄道株式会社 車両運用計画策定用の線図描画装置
JP3562079B2 (ja) * 1995-12-12 2004-09-08 株式会社日立製作所 運転計画修正システム及び運転整理端末
JP2000052992A (ja) * 1998-08-05 2000-02-22 Nippon Signal Co Ltd:The 列車ダイヤ修正装置
JP3928268B2 (ja) * 1998-08-28 2007-06-13 株式会社日立製作所 運行機材の運用計画作成方法及びシステム
JP5174746B2 (ja) * 2009-06-11 2013-04-03 株式会社日立製作所 運用計画再作成装置及び方法
JP5746840B2 (ja) * 2010-09-03 2015-07-08 株式会社日立製作所 車両運用管理方法及びサーバ
JP6126926B2 (ja) * 2013-07-09 2017-05-10 株式会社日立製作所 列車運行情報提供システムおよび列車運行情報提供方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017081263A (ja) 2017-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5671117B2 (ja) 運転整理支援システムおよびその方法
WO2005007483A1 (ja) 車両入換計画作成支援装置
WO2017046933A1 (ja) 運転整理支援装置およびシステム
JP6603539B2 (ja) 車両の清掃作業計画作成方法
JP6611242B2 (ja) 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム
JP6603541B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP2017213964A (ja) 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム
JP2018090137A (ja) 車両運用業務支援システム
JP6498308B2 (ja) 運行状況表示システム
JP6611243B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP6760725B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP6490760B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP2004291817A (ja) 運用計画作成支援情報及び運用計画作成支援装置
JP5355485B2 (ja) 列車ダイヤ表示処理方法、列車ダイヤ表示処理システム、および列車ダイヤ表示処理プログラム
JP6603540B2 (ja) 車両運用業務支援装置
JP2017081262A (ja) 車両運用業務支援システム
JP6603542B2 (ja) 車両運用業務支援装置
JP2018062249A (ja) 車両運用業務支援システム
JP6594733B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP6611245B2 (ja) 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム
JP6611244B2 (ja) 車両運用業務支援装置
JP2018062293A (ja) 車両運用業務支援システム
JP2017213965A (ja) 車両運用業務支援装置
JP6699884B2 (ja) 運行計画作成装置および運行計画作成方法
JP2018090138A (ja) 車両運用業務支援システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180911

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190716

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191023

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191025

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6611242

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250