JP2017213964A - 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム - Google Patents

車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム Download PDF

Info

Publication number
JP2017213964A
JP2017213964A JP2016108197A JP2016108197A JP2017213964A JP 2017213964 A JP2017213964 A JP 2017213964A JP 2016108197 A JP2016108197 A JP 2016108197A JP 2016108197 A JP2016108197 A JP 2016108197A JP 2017213964 A JP2017213964 A JP 2017213964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
inspection
day
days
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016108197A
Other languages
English (en)
Inventor
和也 弓倉
Kazuya Yumikura
和也 弓倉
松本 隆
Takashi Matsumoto
隆 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
East Japan Railway Co
Original Assignee
East Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by East Japan Railway Co filed Critical East Japan Railway Co
Priority to JP2016108197A priority Critical patent/JP2017213964A/ja
Publication of JP2017213964A publication Critical patent/JP2017213964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

【課題】車両の運用と仕業検査の実施計画を立案するに際して、定められている規則を守りつつ過剰な作業実施を回避した最適な計画を立案することが可能な車両運用業務支援装置を提供する。【解決手段】演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている運用表のデータに基づいて車両の運用を管理する車両運用業務支援装置において、記憶装置より運用表のデータを読み出して、編成ごとに、指定した作業が設定されていない運用について、指定作業の前回割付日からの経過日数を計数し、経過日数が当該指定作業に定められている回帰日数を超えていないか判定する作業計画チェック手段を備え、作業計画チェック手段は、暦日管理で経過日数を計算するように構成した。【選択図】 図9

Description

本発明は、輸送障害が発生した際の運転整理に伴う車両運用の変更を元の計画運用に戻す作業等を支援する車両運用業務支援技術に関する。
鉄道輸送において列車の安全かつ円滑な運行を行うためには、列車ダイヤに電車などの車両(編成)を割り当てて、列車として運転できるように整備されていることが必要である。このような車両の使用計画のことを車両運用といい、おおむね1日周期で作成されている。基本的にはそれぞれの運用は例えば1か月のような期間で循環して繰り返され、定期的に検査等が実施できるように計画されており、計画運用と呼ばれている。
ところが、車両故障や事故、災害などによって、列車運行に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して、列車の運行を正常に戻す運転整理が行われる。この運転整理によって車両運用も計画とは大幅に変更になる。変更の仕方によっては、ダイヤ平復が遅れたりダイヤ平復後の運用戻しに手間取るといったことが発生する。
従来、列車運行に乱れが生じた時には、ダイヤを適切に変更して列車の運行を正常な運行に戻す運転整理に関しては、例えば特許文献1に開示されているような発明が提案されているが、運転整理によって車両運用に変更が生じ、そのままでは所定の期日までに実行しなければならない仕業検査や交番検査が実行できなくなるおそれがある。そのため、ダイヤ平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す必要がある。
ダイヤ平復後に、検査予定車両の未入区や車両形式等の違いによる入線不可車両の入線が当日中に発生する場合は、運用担当指令と車両配置区所等(車両基地)の車両区所当直でチェックして、回避するための車両運用変更を輸送指令に依頼していた。1線区に2つ以上の運用(編成)グループが存在する線区の場合は、車種を元の計画に戻すための運用変更も必要である。さらに、2箇所以上の車両配置区所等(車両基地)が存在する線区の場合は、それぞれの所属の車両を元の車両配置区所に戻すための運用変更も必要である。また、当日行う車両運用変更の方法としては、区所入区後の差し替え、折返し駅における折返変更、車両交換等がある。
特許第4670081号公報
従来、この運用戻しは、もっぱら手作業によって行われており、多大な労力と時間を要するという課題があった。具体的には、運用戻しは、先ず、車両の運用を担う車両配置区所等(車両基地)で、輸送指令からFAX(ファクシミリ)などにより送付された運転計画書の内容(運転変更指示)を列車ダイヤに記入し、車両の運用、編成を把握することから開始される。その後、車両配置区所は、翌日以降の検査予定等にあわせるため、自区所入区後に車両の差し替えを行うことにより元の月間運用計画へ戻す計画を立てることとなる。ダイヤの乱れ方にもよるが、従来のような手作業に依存した方法の場合には、元の運用計画に戻るのに例えば2週間以上かかることもあった。なお、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。また、「運用#」は、編成単位の1日の運行スケジュールで、それらを区別するために付与されるのが運用番号である。
また、仕業検査は、例えば前回の検査から6日以内に実施しなければならないとされているが、従来は人手によるチェックであったため、見逃しが発生するおそれがあった。さらに、仕業検査は、検査を実施可能な留置線のある駅や車両配置区所において行なわれるとともに、最低所要時間が確保されなければならない(運用の間合いが所定時間以上ないと実施できない)が、従来の人手による検査計画作業では、これらの条件を満たさない箇所に検査を設定しまうおそれがあり、それによって列車の遅延を招くという課題があった。また、所定期間内の実施に留意するあまり、必要以上に短い期間で複数回仕業検査を実施する過剰作業が発生して無駄なコストアップを招くおそれもあった。
さらに、24時をまたいで運行する列車が計画される路線があるが、従来の人手による計画作業では、運用上は施行日として24時をまたいでもその日の運行が終わるまでを1日単位として扱われる。つまり、例えば○月10日の24時前から24時を超えて11日の0時過ぎまで運行される列車は、運用上は10日の運用の列車として扱われる。一方、検査の周期管理(回帰日数計算)においては、運用施行日や検査実施日を0時〜24時単位で日付をみているため、管理上それぞれの日が1日として扱われる。このように、運用と検査とでは、施行日や実施日の扱い方に齟齬がある。そのため、運用の計画と検査の計画とでは、日に関して異なる扱いが必要であり、同等に扱えないという課題がある。また、仕業検査後に運転をするか、翌施行日まで運転しないかによって、周期管理において、第1日目として数え始める日が異なっている。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたもので、車両の運用と仕業検査の実施計画を立案するに際して、定められている規則を守りつつ過剰な作業実施を回避した最適な計画を立案することが可能な車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システムを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、
演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている運用表のデータに基づいて車両の運用を管理する車両運用業務支援装置であって、
前記記憶装置より運用表のデータを読み出して、編成ごとに、指定した作業が設定されていない運用について、指定作業の前回割付日からの経過日数を計数し、経過日数が当該指定作業に定められている回帰日数を超えていないか判定する作業計画チェック手段を備え、
前記作業計画チェック手段は、暦日管理で前記経過日数を計算するように構成したものである。
上記のような構成によれば、運用施行日単位ではなく暦日管理で前回の作業割付日からの経過日数を計算するので、定められている規則に従った正確な経過日数を把握することができ、回帰日数を超えても作業が割り付けられない運用が発生するのを回避した作業実施計画を立案することができる。
また、望ましくは、前記運用表に設定されている運用には、運用施行日からその翌日に跨る走行が含まれる特殊運用があり、
前記作業計画チェック手段は、前記特殊運用が設定されている場合には、前記特殊運用が設定されている日を指定作業の経過日数として1日を加算して計数し、前記特殊運用の走行の終了日に他の運用が設定されている場合には当該他の運用に関しては経過日数を加算しないように構成する。
かかる構成によれば、運用表に設定されている運用の中に運用施行日からその翌日に跨る走行が含まれる特殊運用がある場合にも、正確に前回の作業割付日からの経過日数を計算し、回帰日数を超えても作業が割り付けられない運用が発生するのを回避し、定められている規則を従った作業実施計画を立案することができる。
さらに、望ましくは、前記作業計画チェック手段は、指定作業の前回割付日の翌日に走行計画のない予備運用が設定されている場合には、前記予備運用が設定されている日を経過日数の計数に含めないように構成する。
かかる構成によれば、より正確に前回の作業割付日からの経過日数を計算し、過剰な作業割付が発生するのを回避することができる。
本出願の他の発明は、上記の構成を有する車両運用業務支援装置と、前記運用表を所定の形態で表示するための表示装置とを備えた車両運用業務支援システムにおいて、
前記車両運用業務支援装置は、前記作業計画チェック手段が、経過日数が当該指定作業に定められている回帰日数を超えていると判定した場合に、前記表示装置に表示される前記運用表に、注意を促す表示を行う表示処理手段を備えているように構成する。
かかる構成によれば、回帰日数を超えて仕業検査等の作業が設定されない運用が発生するのを回避し、最適なタイミングで確実に仕業検査等の作業を実施することができる。
また、望ましくは、前記作業計画チェック手段は、前記指定作業が設定されているいずれかの編成に対して連続して複数の同一指定作業が設定されているか否か判定する連続設定判定機能を備え、
前記表示処理手段は、前記運用表を前記作業計画チェック手段が、いずれかの編成に対して連続して複数の同一指定作業が設定されていると判定した場合に、前記表示装置に、注意を促す表示を行うように構成する。
かかる構成によれば、1つの編成に対して連続して同一の指定作業が設定されてしまう過剰割付を回避し、最適なタイミングで確実に仕業検査等の指定作業を実施することができ、これによって作業の実施に要するトータルのコストを低下させることができる。
さらに、望ましくは、前記車両運用業務支援装置は、
前記記憶装置より運用表を読み出して、所定の期間内に指定作業が計画されていない編成を抽出する作業未設定編成抽出手段と、
前記運用表のデータに基づいて、指定作業を実施可能な間合いを抽出する作業間合い抽出手段と、
前記作業間合い抽出手段により抽出された間合いに、前記作業未設定編成抽出手段により抽出された編成の指定作業を割り当てた作業計画を作成し出力する作業計画提案手段と、を備えているように構成する。
上記のような構成によれば、変更後の車両運用について、装置が自動的に指定作業を実施可能な間合いを見つけて指定作業を割り当てた作業計画を作成し出力するため、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査等の実施を含む計画運用に戻すための運用変更を短時間に完了することができる。
本発明によれば、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を計画運用に戻す運用戻しを実行するに際して、定められている規則を守りつつ過剰実施を回避した最適なタイミングで確実に仕業検査を実施することが可能な車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システムを実現することができる。
また、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査等の実施を含む計画運用に戻すための運用変更を短時間に完了することが可能な車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システムを実現することができるという効果がある。
本実施形態の車両運用業務支援システムを構成する車両運用業務支援装置の一例を示す構成図である。 車両運用業務支援装置の各機能部とデータ記憶部に記憶されている各データとの関連を示す相関図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用表画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用ダイヤの画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置における運用順序表の画面の一例を示す図である。 実施形態の車両運用業務支援装置において、運用順序表の画面で「仕業検査管理」機能を選択した際に表示されるダイヤログボックスの一例を示す図である。 車両運用業務支援装置の処理実行制御部の検査実施監視部によって行われる仕業検査の実施監視処理の手順の一例を示すフローチャートである。 車両運用業務支援装置の処理実行制御部の仕業検査管理部によって行われる仕業検査等の作業計画チェック処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8の仕業検査等の作業計画チェック処理で行われる暦日管理による経過日数の計算の例を説明するための図である。 図9の運用計画に従った各編成の運用の時間と仕業検査のタイミングをタイミングチャートである。 車両運用業務支援装置の処理実行制御部の仕業検査計画提案部によって行われる仕業検査計画提案処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る車両運用業務支援システムの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の車両運用業務支援システムの一実施例を示す。
車両運用業務支援装置100は、CPU(中央演算処理装置)等の演算処理装置で構成される処理実行制御部110、ROM(リードオンリメモリ)やRAM(ランダムアクセスメモリ)等の記憶装置で構成されるデータ記憶部120、キーボード141やマウス142などの入力操作装置からの入力を処理する入力処理部131、液晶パネル等の表示装置143に画像を表示させる表示処理部132、及びこれらの間でデータの送受信を可能に接続するバス133などからなる。本実施形態では、上記車両運用業務支援装置100と、入力操作装置(141,142)と、表示装置143とによって車両運用業務支援システムが構成されている。
本実施形態では、処理実行制御部110は、車両運用データに基づいて運用表を作成したり変更する機能を有する運用表編集処理部111、運用ダイヤを作成したり変更する機能を有する運用ダイヤ編集処理部112、運用順序表を作成したり変更する機能を有する運用順序表編集処理部113、仕業検査や交番検査等の作業計画および実績を管理する仕業検査等作業管理部114、臨時に設定された修繕の実施を管理する臨時修繕管理部115などの機能部を備える。
なお、図1には示されていないが、上記仕業検査等作業管理部114には、仕業検査や交番検査等の作業の実績を管理する作業実績管理部や、仕業検査の実施を監視する検査実施監視部、仕業検査のチェック処理を行う仕業検査管理部、仕業検査計画を提案する仕業検査計画提案部が設けられている。
データ記憶部120には、上記処理実行制御部110が実行する車両運用業務支援プログラムを格納するプログラム記憶部121、車両運用の基礎となる車両運用データを格納する車両運用データ記憶部122、車両運用データに基づいて生成される運用表データを格納する運用表データ記憶部123、運用表で割り当てられた仕業検査や交番検査等の作業の実績データを格納する作業実績管理データ記憶部124、臨時修繕管理データを格納する臨時修繕管理データ記憶部125等が設けられている。
ここで、「仕業検査」は、おおむね2−6日毎の短い周期で行なわれる検査で、集電装置や台車、ブレーキなど特に運転に必要不可欠な装置の点検を、車両を運用から外さずに行う検査である。また、「交番検査」は、仕業検査よりも長い周期(例えば30日)で行われるもので、仕業検査と同じく車両を分解せずに行われる検査であるが、仕業検査よりも詳細な検査が行われる。
車両運用データは、管理下に置かれている全編成すなわち運用対象の車両基地に属する全編成について、編成単位の1日の運行スケジュール(列車番号、列車種別、行き先、前半運用の列車番号、後半運用の列車番号と、当該列車の駅毎の到着時間、駅出発時間、使用する番線などの情報)を記述したもので、当該車両運用業務支援システムとは別のシステムである車両管理計画システムにより基本運用データが作成され、車両運用データ記憶部122に予め格納される。また、運用の中には、仕業検査や交番検査等の作業も割り当てられている。ここで、「編成」とは複数の車両を連結したものを意味し、それらを区別するために付与されるのが編成番号である。また、「列車番号」とは、時刻表(ダイヤ)上で列車を区別するために付与される番号である。車両運用データ記憶部122に記憶される車両運用データには、各編成のローテーションを設定した基本運用データと、日付をつけて使用予定を設定した計画運用データ(当初の運用)と、輸送混乱等による変更運用データとがあり、これらのデータが上書きされることなくそれぞれ記憶される。
図2には、上記各機能部111〜114と、データ記憶部120に記憶されている車両運用データや運用表データ、作業実績データ、臨時修繕データなどのデータとの関連が示されている。
図2に示されているように、本実施形態では、運用表編集処理部111が車両運用データ記憶部122から車両運用データを読み出して運用表データを作成して運用表データ記憶部123に格納する。また、運用ダイヤ編集処理部112が運用表データ記憶部123から運用表データを読み出して運用ダイヤを作成したり、入力処理部131からの入力に従って車両運用データを変更し、変更後のデータを記憶部122に格納したりする。
また、運用順序表編集処理部113が車両運用データ記憶部122や運用表データ記憶部123からデータを読み出して運用順序表を作成したり、入力処理部131からの入力に従って車両運用データを変更し、変更後のデータを記憶部122に格納したりする。さらに、仕業検査等作業管理部114が作業実績管理データ記憶部124内に格納される仕業検査や交番検査等の作業の実績を管理し、臨時修繕管理部115が臨時に行われた修繕作業の実績を臨時修繕管理データ記憶部125内に記憶し、管理する。
図3には上記運用表編集処理部111により生成される運用表とこの表を表示する画面の構成例が、また図4には上記運用ダイヤ編集処理部112により生成される運用ダイヤとこれを表示する画面の構成例が、さらに図5には上記運用順序表編集処理部113により生成される運用順序表とこれを表示する画面の構成例が、それぞれ示されている。
図3に示されているように、運用表は、左側の縦の欄に運用対象の編成番号A01,A02,A03……が順に記述され、上側の横の欄に日付が順に記述され、縦欄と横欄の交差する位置(マス目)に運用番号が#1,#2,#3……が記述されている。図3は計画運用表であり、この図から分かるように、運用番号#1,#2,#3……は、各編成に対して例えば1か月のような期間で循環して割り当てられる。
図4に示されているように、運用ダイヤは、縦軸に運用対象路線の駅名を記述し、横軸に時刻をとって1日の全列車の運行スケジュール(行路)を棒線(スジ)で表したものである。
従来の運用ダイヤは、各列車のスジに沿って列車番号のみが表記されていたが、本実施形態では、各列車のスジに沿った列車番号T01U,T02U,T03U……; T01D,T02D,T03D……の他に、各列車のスジの始点と終点すなわち運用開始と運用終了の箇所に、それぞれ運用番号#1,#2,#3……と編成番号A01,A02,A03……が記述されるようになっている。
なお、図5において、○印は当該列車が車両配置区所等(車両基地)から行路である線路に出る「出区(運用開始)」を意味し、△は当該列車が行路である線路から車両配置区所等(車両基地)へ入る「入区(運用終了)」を意味している。
上記のような運用ダイヤを表示することによって、各列車番号と運用および編成との関係を容易に把握することができる。
図5に示されているように、運用順序表は、縦軸に運用番号が#1,#2,#3……を記述し、横軸に時刻をとって、運用のつながりを線(サオ)で表したものである。また、各運用#1,#2,#3……に該当させる編成の番号A01,A02,A03……を、運用番号#1,#2,#3……の隣に記載してある。さらに、運用のつながりを示す線(サオ)には、対応する列車番号T11U,T12U,T13U……; T21D,T22D,T23D……が付記してある。このような運用順序表を表示することによって、各運用の相互関係や検査の割り付けを容易に把握することができる。
前述したように、運用の中には、仕業検査や交番検査等の作業も割り当てられており、図5においては、これらの作業が、例えば○印の中に「仕」なる文字などが付記された記号が表示され、その時間帯でそれらの作業が計画されていることが示されている。また、清掃作業は、例えば六角形の印の中に「掃」などの文字が付記された記号で表わし、○仕の記号とは表示色も変えて表示するようになっている。
ここで、「仕業検査」は、おおむね2−6日毎の短い周期で行なわれる検査で、集電装置や台車、ブレーキなど特に運転に必要不可欠な装置の点検を、車両を運用から外さずに行う検査である。また、「交番検査」は、仕業検査よりも長い周期(例えば30日)で行われるもので、仕業検査と同じく車両を分解せずに行われる検査であるが、仕業検査よりも詳細な検査が行われる。
なお、図3〜図5において、作業メニュー欄WMCに設けられている符号DBが付されているボタンは、表示切替ボタンであって、この表示切替ボタンDBをマウス142でクリックすると、「運用表」、「運用ダイヤ」、「運用順序表」の3つの語が列記されたサブ画面が表示され、3つの中から1つを選択してクリックすると、表示装置143に対応する画面が切替え表示されるように構成されている。
また、図4の運用ダイヤ画面の作業メニュー欄WMCには、「運用グループ切替」ボタンGBまたは「線区切替」ボタンLBが設けられており、「運用グループ切替」ボタンGBをクリックすると複数の「運用グループ」が、また「線区切替」ボタンLBをクリックすると、例えば「X線区」、「Y線区」、「Z線区」など対象エリア内に存在する複数の線区名(路線名)が列記されたサブ画面が表示され、これらの中から1つを選択してクリックすると、表示装置143の表示画面が、選択された運用グループまたは線区(路線もしくはその一部の区間)の運用ダイヤ画面に切り替わるように構成されている。
車両運用業務支援装置100の処理実行制御部110に設けられている作業管理部114は、前述した仕業検査や交番検査等の作業の実績を管理する作業実績管理機能の他に、仕業検査の計画を管理する仕業検査管理機能、仕業検査の実施を監視する検査実施監視機能、仕業検査計画のチェック処理を行う仕業検査管理機能、仕業検査計画を提案する仕業検査計画提案機能を備える。以下、これらの機能について、図6〜図11を用いて説明する。なお、作業管理部114は、仕業検査の他に、交番検査や各種清掃の計画を管理する機能も備えるが、本明細書では、本出願の発明の特徴である仕業検査の管理について説明する。
このうち、仕業検査管理機能による処理は、図3の運用表画面の作業メニュー欄WMCの左側に設けられている「機能」ボタンFBをマウス142でクリックすると表示されるサブ画面で、「仕業検査管理」を選択することによって実行される機能である。この「仕業検査管理」を選択されると、例えば図6に示すような、日付を指定したり実施箇所(駅)を指定したりすることができる指定ボタンSB1,SB2や、検査予定本数と検査目安本数を時間帯ごとに示す集計情報欄AIC、仕業検査に関する全編成の情報を表示可能な編成情報欄TICなどを含むダイヤログボックスCNBが表示される。
検査実施監視機能による処理は、例えばタイマ割込みによって周期的に実行される機能であって、この検査実施監視機能による処理が開始されると、図7に示すように、先ず車両運用データ記憶部122から当日に設定されている「仕業検査」の計画データおよびタイマの現在時刻データを読み込む(ステップS1)。そして、現在時刻が当該車両の出区前30分のような所定時刻を経過していないか判定する(ステップS2)。
ステップS2で、所定時刻を経過したと判定すると、ステップS3へ進んで、作業実績管理データ記憶部124から当該仕業検査の実績をデータ読み込む。そして、当該仕業検査の実績データ(作業実施済み)が登録されているか否か判定する(ステップS4)。ここで、当該仕業検査の実績データが登録されている(Yes)と判定すると、ステップS1へ戻って、車両運用データ記憶部122に記憶されている当日の他の「仕業検査」について、ステップS1〜S4の処理を実行する。
一方、ステップS4で、当該仕業検査の実績データが登録されていない(No)と判定すると、ステップS5へ進み、報知音や警告表示によるアラームを出力して処理を終了する。
上記のような検査実施監視機能による処理を実行することによって、計画された時間帯での仕業検査の未実施や終了の遅れを担当者が迅速かつ正確に把握することができ、仕業検査未実施のまま車両が出区してしまうのを防止することができる。また、仕業検査を実施したにもかかわらず登録していない場合には、実施済みの入力を担当部署へ促すことができる。
次に、作業管理部114による仕業検査計画のチェック処理機能について説明する。
仕業検査計画のチェック処理は、車両運用データ記憶部122に登録された仕業検査計画に不備がないか判断する機能である。この処理は、例えば図3の運用表の表示画面において、マウス142を操作して上部のメニュー欄の一番左側に設けられて「機能」ボタンFBにカーソルを合わせて、マウス142の左ボタンをクリックすると、選択可能な機能の一覧を示すサブ画面が表示される。ここで、マウス142を操作して「エラー一覧」を選択することで開始されるように構成されている。
仕業検査計画のチェック処理が開始されると、図8に示すように、先ず車両運用データ記憶部122から当初の運用表データを読み込んで、仕業検査が計画されている日時を抽出する(ステップS11)。そして、その計画日時に仕業検査の実施が設定しているか否か判定する(ステップS12)。ここで、仕業検査の実施が設定されていない(No)と判定すると、ステップS13へ進み、警告表示による未設定のワーニングを行う。未設定のワーニングは、例えば図3の運用表の表示画面において、当初の運用表で仕業検査が計画されている日に相当するマス目の色を赤色等に変更することで行うことができる。
一方、ステップS12で、仕業検査の実施が設定されている(Yes)と判定すると、ステップS14へ進み、2日以上連続で仕業検査の実施が設定していないか判定する。ここで、連続して仕業検査の実施が設定されている(Yes)と判定すると、ステップS15へ進み、警告表示による過剰計画設定のワーニングを行う。過剰計画設定のワーニングは、図3の運用表の表示画面において、例えば過剰に設定されている日に相当するマス目の色を黄色等に変更することで行うことができる。
また、ステップS14で、2日以上連続で仕業検査の実施が設定されていない(No)と判定すると、ステップS16へ進み、設定されている仕業検査の実施が妥当性のあるものであるか否かの判定をする。なお、ここで、「仕業検査の実施が妥当性」とは、例えば当該仕業検査の実施が設定されている箇所(留置線や車両基地等)における1日に検査可能な編成数を超えていないかなどの条件が考えられる。ステップS16で、設定されている仕業検査実施に妥当性がない(No)と判定すると、ステップS17へ進み、警告表示による誤設定のワーニングを行う。誤設定のワーニングは、例えば図3の運用表の表示画面において、運用表で妥当性のない仕業検査が設定されている日に相当するマス目の色を赤色等で点滅表示することで行うことができる。
ステップS16で、設定されている仕業検査実施に妥当性がある(Yes)と判定すると、ステップS18へ進み、当該編成の前回の仕業検査の実施日を確認し前回実施日からの経過日数を計算する。そして、次のステップS19で、経過した日数が予め規定されている回帰日数(例えば6日)を超えていないか判定する。ここで、前回実施日からの経過日数が回帰日数を超えている(Yes)と判定すると、ステップS20へ進み、違反設定のワーニングを行う。この違反設定のワーニングは、例えば運用表の表示画面において回帰日数を超えて設定されている日に相当するマス目の色を黄色等で点滅表示することで行うことができる。
ステップS19で、前回実施日からの経過日数が回帰日数を超えていない(No)と判定すると、ステップS21へ進み、運用表内のすべての仕業検査についてチェックが完了したか否か判定し、チェックが完了していない(No)と判定すると、ステップS11へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS21で、すべての仕業検査についてチェックが完了した(Yes)と判定すると、次のステップS22へ進み、帳票の出力要求があるか否か判定する。そして、帳票の出力要求がある(Yes)と判定すると、次のステップS23で、例えば仕業検査の実施箇所ごとに1日単位で仕業検査の実施計画を記載した帳票を作成して出力し、処理を終了する。
ここで、上記ステップS18における前回実施日からの経過日数の計算の仕方について説明する。
経過日数の計算は、各編成に対して、「仕業検査」、「交番検査」等の指定作業単位で、かつ暦日で行う。回帰日数は指定作業によって異なり、「仕業検査」は例えば7日、「交番検査」の回帰日数は例えば30日とする。また、指定作業が「仕業検査」の場合、「交番検査」の実施日は「仕業検査」の実施日として扱い計算する。「交番検査」は「仕業検査」よりも詳細な検査であるためである。さらに、指定作業が「仕業検査」の場合、「休車」後の最終日の経過日数は「仕業検査」の回帰日数に読み替えて計算する。また、休車後は運用開始前に「仕業検査」を設定する。なお、24時を超えて走行する日跨りの判定は、実績時刻ではなく、運用表上の計画時刻で判定する。
各指定作業の任意日における経過日数の計算は、次の式で示される。
経過日数=任意日−前回割付日−予備補正+前回検査後走行補正+任意日日跨り補正
上記式において、「任意日」は経過日数を計算する対象の日(運用の施行日)である。また、「前回割付日」は、対象とする指定作業が任意日直前に割り付けられていた日である。「予備補正」は、故障車が発生したような場合に速やかに出し替えが行えるように待機する予備運用が連続して複数日に亘って設定されている場合に、原則6日までは経過日数に含めないようにするための補正である。
「前回検査後走行補正」は、前回割付が運用の先頭(出区前の仕業検査)または運用の途中であり、前回割付後の走行が割付日当日である場合に、当日を経過日数に含めるため、「1」を加算させるための補正である。上記経過日数の計算式では、割付当日は経過日数に含まれないので、割付当日を含ませるためである。
「任意日日跨り補正」は、任意日に指定作業が割り当てられておらず任意日の運用が日跨りである場合に「1」を加算させるための補正である。また、任意日に指定作業が割り当ているが指定作業が日跨り後である場合にも「1」を加算させる補正をする。
次に、上記計算式を用いた具体的な経過日数の算出方法について、一例として「仕業検査」の経過日数を計算する場合を例にとって、図9を用いて説明する。図9においては、編成ごとに10/1から10/9までの各日の運用が、運用番号#1等が示され、運用番号の下に経過日数が記載されている。○印が付記されている運用は、仕業検査が割り付けられていることを意味している。なお、図9は、経過日数を計算する複数の具体例を説明するためのものであり、実際の運用表では、図9に示すように、同一日に同一の運用が複数の編成に割り当てられるようなことはない。
図9に示す運用設定例において、「運用#1」は運用終了後に仕業検査が設定され日跨りのない運用であり、「運用#2」は運用終了後に仕業検査が設定され日跨りのある運用である。また、「運用#3」は運用の先頭(出区前)に仕業検査が設定されている運用、「運用#4」は運用途中に仕業検査が設定され検査後に日跨り運用の前半(施行日)走行のある運用、「運用#5」は運用途中に仕業検査が設定され検査後に日跨りの後半(施行日の翌日)走行のある運用である。さらに、「運用#8」は仕業検査の設定がなく日跨りのある運用、「運用#9」は仕業検査の設定がなく日跨りもない運用であるとする。
図9に示す運用設定例においては、「編成A」に対して10/1の運用として運用終了後に仕業検査があるが日跨りのない「運用#1」が設定され、10/1〜10/8の運用として仕業検査がなく日跨りもない「運用#9」が設定されているため、10/2は経過日数が「1日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成A」の10/1〜10/8の間の運用をタイミングチャートで示すと図10(a)のようになる。図10(a)より、「編成A」の10/1〜10/8の間の運用には、日跨りがないため、単純に1日経過毎に経過日数を1日ずつ加算すればよいことが分かる。
「編成B」に対しては10/1の運用として運用終了後に仕業検査が設定され日跨りのある「運用#2」が設定され、10/2の運用として仕業検査がなく日跨りもない「運用#9」が設定され、10/3は仕業検査の設定がなく日跨りのある「運用#8」が設定され、10/4〜10/6の運用として仕業検査がなく日跨りもない「運用#9」が設定され、10/7,10/8の運用として仕業検査がなく日跨りのある「運用#8」が設定されている。そのため、10/2は経過日数が「1日目」として計算され、10/3は「3日目」として計算され、10/4は「3日目」のままで、10/4〜10/6は1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算され、10/7は経過日数が2日加算されて「7日目」として計算され、10/8は1日加算されて「8日目」として計算される。
「編成B」の10/1〜10/8の間の運用をタイミングチャートで示すと図10(b)のようになる。図10(b)より分かるように、「編成B」の10/1,10/3,10/7,10/8の運用は日跨りである。このうち10/2の運用は、仕業検査後に当日走行があるため、前述した「前回検査後走行補正」の適用で1日目と計算される。10/3の運用は、日跨りであるため3日の計算では「2日」が加算されて「3日」となるが、10/4の運用は日跨りのない「運用#9」が設定されており、既に前日の計算で計数されているため、加算がなされず4日の経過日数は「3日」のままとなる。一方、10/7の運用は日跨りであるため、7日の計算では「2日」が加算されて「7日」となっている。そして、10/8の運用は日跨りのある「運用#8」が設定されているが、既に前日の計算で計数されているため、8日の計算では「1日」が加算されて「8日」となる。
「編成C」に対しては、10/1の運用として出区前に仕業検査が設定されている「運用#3」が設定され、10/2〜10/7の運用として仕業検査がなく日跨りもない「運用#9」が設定されている。そのため、図10(c)から分かるように、10/2は経過日数が「2日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成D」に対しては、10/1の運用として運用の途中に仕業検査が設定され日跨り運用の前半(施行日)走行のある「運用#4」が設定されており、仕業検査後に当日走行があるとともに、10/2〜10/7の運用として仕業検査がなく日跨りもない「運用#9」が設定されている。そのため、図10(d)から分かるように、10/2は経過日数が「2日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成E」に対しては、10/1の運用として運用の途中に仕業検査が設定され検査後に日跨りの後半(施行日の翌の日)走行のある「運用#5」が設定されており、仕業検査後に運用5の施行日当日の走行がないとともに、10/2〜10/7の運用として仕業検査がなく日跨りもない「運用#9」が設定されている。つまり、仕業検査は10/1に実施され、検査後に運用5の施行日翌日走行と運用9の走行が実施されるため、図10(e)から分かるように、10/2は経過日数が「1日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成F」に対しては、10/1の運用として運用終了後に仕業検査があるが日跨りのない「運用#1」が設定されているが、翌日の10/2は走行のない「予備運用」が設定されている。そのため、図10(f)から分かるように、10/2は経過日数が「0日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。「編成G」に対しては、10/1の運用として運用終了後に仕業検査があり日跨りのある「運用#2」が設定されているが、翌日の10/2は走行のない「予備運用」が設定されている。そのため、図10(f)に示されている点線から分かるように、10/2は経過日数が「0日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成H」に対して10/1の運用として出区前に仕業検査が設定されている「運用#3」が、「編成I」に対しては10/1の運用として途中に仕業検査が設定され日跨り運用の前半(施行日)走行のある「運用#4」が設定されているため、「編成H」、「編成I」共に翌日の10/2は走行のない「予備運用」ではあるが、検査後に10/1の走行があるため、10/2は経過日数が「2日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成J」に対しては、10/1の運用として運用の途中に仕業検査が設定され検査後に日跨りの後半(施行日の翌日)走行のある「運用#5」が設定されており、仕業検査後に運用5の施行日翌日の走行があるため、翌日の10/2は走行のない「予備運用」ではあるが、10/2は経過日数が「1日目」として計算され、10/3以降は、1日経過毎に経過日数が1日ずつ加算される。
「編成K」に対しては、10/1の運用として運用終了後に仕業検査があり日跨りのある「運用#2」が設定され、10/2〜10/9に「予備運用」が設定されているため、10/までは経過日数が「0日目」として計算され、10/8は「7日目」として計算している。
以上のように、本実施形態の車両運用業務支援装置100においては、処理実行制御部110の作業管理部114が上記のような経過日数の計算方法により仕業検査等の作業の経過日数を暦日管理で計算して、所定の回帰日数を超える前に作業計画を立案するため、定められている規則に従った計画を立案することができる。
次に、作業管理部114による仕業検査計画提案機能について説明する。
仕業検査計画提案は、例えば図3の運用表の表示画面において、マウス142を操作して上部のメニュー欄の一番左側に設けられて「機能」ボタンFBにカーソルを合わせて、マウス142の左ボタンをクリックすると、選択可能な機能の一覧を示すサブ画面が表示される。ここで、マウス142を操作して「仕業検査計画提案」を選択することで開始されるように構成することができる。
この仕業検査計画提案処理においては、図11に示すように、先ず作業実績管理データ記憶部124から仕業検査の実績をデータ読み込む(ステップS31)。そして、前回の仕業検査の実施日からの経過日数を算出し、所定日数X(例えば6日)を経過している編成を抽出する(ステップS32)。
続いて、車両運用データ記憶部122から設定済みの「仕業検査」を読み込む(ステップS33)。そして、当該設定済みの「仕業検査」は計画運用で設定されている仕業検査であるか判定する(ステップS34)。ここで、計画運用の仕業検査である(Yes)と判定すると、ステップS37へ移行する。一方、ステップS34で、計画運用の仕業検査でない(No)と判定すると、ステップS35へ進み、運用内の間合い(長時間の停留)を見つけて、入区時刻や出区時刻等からその間合いが仕業検査を実施可能な時間長さ(例えば1〜2時間)であるか否か判定する(ステップS36)。
そして、ステップS36で、仕業検査を実施可能な間合いでない(No)と判定すると、ステップS35へ戻って次の間合いを見つける。また、ステップS36で、仕業検査を実施可能な間合いである(Yes)と判定すると、次のステップS37で、その間合いに「仕業検査」を充当する。なお、間合い自体がないあるいは間合いの時間が不足する場合には、その仕業検査を5日目の日に充当するようにするとよい。
その後、運用表内のすべての「仕業検査」について設定を完了したか否か判定する(ステップS43)。そして、すべての「仕業検査」について設定を完了していない(No)と判定すると、ステップS44へ移行して、判断対象の「仕業検査」を、前回仕業検査からX−1日(以降、X−2日、X−3日……と遡る)を経過しているものに変更してからステップS33へ戻って上記処理を繰り返す。一方、ステップS43で、すべての「仕業検査」について設定を完了した(Yes)と判定すると、ステップS45へ進み、仕業検査計画提案を作成して出力し、終了する。
上述したように、本実施形態の車両運用業務支援装置は、自動的に仕業検査計画提案を作成して出力する機能を備えるため、乱れたダイヤの平復後に、変更された車両運用を、仕業検査計画を含んだ計画運用に戻す運用戻しを短時間に完了することができる。
以上本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。例えば、前記実施形態では、暦日管理で作業の回帰日数を計算するようにした実施例について説明したが、このような方法で計算するモードの他に、運用と同様な施行日を単位として作業の回帰日数を計算するモードを設け、初期設定等でいずれのモードで計算するのかを設定可能なシステムとして構成するようにしても良い。また、運用表編集処理部111と運用ダイヤ編集処理部112と運用順序表編集処理部113および仕業検査等の作業管理部114を、1つのCPUで構成しているが、これらの機能部を複数のCPUで構成するようにしても良い。
100 車両運用業務支援装置
110 処理実行制御部
111 運用表編集処理部
112 運用ダイヤ編集処理部
113 運用順序表編集処理部
114 仕業検査等作業管理部
120 データ記憶部
121 車両運用業務支援プログラム記憶部
122 車両運用データ記憶部
123 運用表データ記憶部
124 作業実績管理データ記憶部
125 臨時修繕管理データ記憶部
143 表示装置

Claims (6)

  1. 演算処理装置および記憶装置を備え、前記記憶装置に記憶されている運用表のデータに基づいて車両の運用を管理する車両運用業務支援装置であって、
    前記記憶装置より運用表のデータを読み出して、編成ごとに、指定した作業が設定されていない運用について、指定作業の前回割付日からの経過日数を計数し、経過日数が当該指定作業に定められている回帰日数を超えていないか判定する作業計画チェック手段を備え、
    前記作業計画チェック手段は、暦日管理で前記経過日数を計算するように構成されていることを特徴とする車両運用業務支援装置。
  2. 前記運用表に設定されている運用には、運用施行日からその翌日に跨る走行が含まれる特殊運用があり、
    前記作業計画チェック手段は、前記特殊運用が設定されている場合には、前記特殊運用が設定されている日を指定作業の経過日数として1日を加算し、前記特殊運用の走行の終了日に他の運用が設定されている場合には当該他の運用に関しては経過日数を加算しないように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両運用業務支援装置。
  3. 前記作業計画チェック手段は、指定作業の前回割付日の翌日に走行計画のない予備運用が設定されている場合には、前記予備運用が設定されている日を経過日数の計数に含めないように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の車両運用業務支援装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の車両運用業務支援装置と、前記運用表を所定の形態で表示するための表示装置とを備えた車両運用業務支援システムであって、
    前記車両運用業務支援装置は、前記作業計画チェック手段が、経過日数が当該指定作業に定められている回帰日数を超えていると判定した場合に、前記表示装置に表示される前記運用表に、注意を促す表示を行う表示処理手段を備えていることを特徴とする車両運用業務支援システム。
  5. 前記作業計画チェック手段は、前記指定作業が設定されているいずれかの編成に対して連続して複数の同一指定作業が設定されているか否か判定する連続設定判定機能を備え、
    前記表示処理手段は、前記運用表を前記作業計画チェック手段が、いずれかの編成に対して連続して複数の同一指定作業が設定されていると判定した場合に、前記表示装置に、注意を促す表示を行うように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両運用業務支援システム。
  6. 前記車両運用業務支援装置は、
    前記記憶装置より運用表を読み出して、所定の期間内に指定作業が計画されていない編成を抽出する作業未設定編成抽出手段と、
    前記運用表のデータに基づいて、指定作業を実施可能な間合いを抽出する作業間合い抽出手段と、
    前記作業間合い抽出手段により抽出された間合いに、前記作業未設定編成抽出手段により抽出された編成の指定作業を割り当てた作業計画を作成し出力する作業計画提案手段と、を備えていることを特徴とする請求項5に記載の車両運用業務支援システム。
JP2016108197A 2016-05-31 2016-05-31 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム Pending JP2017213964A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108197A JP2017213964A (ja) 2016-05-31 2016-05-31 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016108197A JP2017213964A (ja) 2016-05-31 2016-05-31 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017213964A true JP2017213964A (ja) 2017-12-07

Family

ID=60575131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016108197A Pending JP2017213964A (ja) 2016-05-31 2016-05-31 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017213964A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018008277A1 (de) 2017-11-06 2019-05-09 Otsuka Electronics Co., Ltd. Verfahren zur Messung optischer Eigenschaften und System zur Messung optischer Eigenschaften
WO2020217693A1 (ja) * 2019-04-25 2020-10-29 株式会社日立製作所 車両運用計画作成装置、車両運用計画作成方法、及び車両運用計画作成プログラム
CN112441085A (zh) * 2019-08-30 2021-03-05 比亚迪股份有限公司 车辆运行图编制处理方法、计算机设备及存储介质

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000071988A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Hitachi Ltd 運行機材の運用計画作成方法及びシステム
JP2003154939A (ja) * 2001-11-21 2003-05-27 Railway Technical Res Inst 車両運用計画作成情報、記憶媒体、及び車両運用計画作成装置
JP2005259052A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Railway Technical Res Inst プログラム及び車両運用計画作成装置
JP2006123749A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 West Japan Railway Co 運行ダイヤ管理装置及びプログラム
JP2013084297A (ja) * 2012-12-21 2013-05-09 Mitsubishi Electric Information Systems Corp 勤務計画作成装置及びプログラム
JP2014151849A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Hitachi Ltd 車両割当候補抽出方法及び装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000071988A (ja) * 1998-08-28 2000-03-07 Hitachi Ltd 運行機材の運用計画作成方法及びシステム
JP2003154939A (ja) * 2001-11-21 2003-05-27 Railway Technical Res Inst 車両運用計画作成情報、記憶媒体、及び車両運用計画作成装置
JP2005259052A (ja) * 2004-03-15 2005-09-22 Railway Technical Res Inst プログラム及び車両運用計画作成装置
JP2006123749A (ja) * 2004-10-29 2006-05-18 West Japan Railway Co 運行ダイヤ管理装置及びプログラム
JP2013084297A (ja) * 2012-12-21 2013-05-09 Mitsubishi Electric Information Systems Corp 勤務計画作成装置及びプログラム
JP2014151849A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Hitachi Ltd 車両割当候補抽出方法及び装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018008277A1 (de) 2017-11-06 2019-05-09 Otsuka Electronics Co., Ltd. Verfahren zur Messung optischer Eigenschaften und System zur Messung optischer Eigenschaften
WO2020217693A1 (ja) * 2019-04-25 2020-10-29 株式会社日立製作所 車両運用計画作成装置、車両運用計画作成方法、及び車両運用計画作成プログラム
JP2020179787A (ja) * 2019-04-25 2020-11-05 株式会社日立製作所 車両運用計画作成装置、車両運用計画作成方法、及び車両運用計画作成プログラム
JP7237712B2 (ja) 2019-04-25 2023-03-13 株式会社日立製作所 車両運用計画作成装置、車両運用計画作成方法、及び車両運用計画作成プログラム
CN112441085A (zh) * 2019-08-30 2021-03-05 比亚迪股份有限公司 车辆运行图编制处理方法、计算机设备及存储介质
CN112441085B (zh) * 2019-08-30 2022-03-18 比亚迪股份有限公司 车辆运行图编制处理方法、计算机设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6955941B2 (ja) 構造物点検支援システム
JP5959419B2 (ja) 列車運行管理システムおよび列車運行管理システムの制御方法
JP2017213964A (ja) 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム
JP6192545B2 (ja) 保守作業計画作成システム
WO2012114623A1 (ja) 作業計画作成装置及び作業計画作成方法
JPWO2005007483A1 (ja) 車両入換計画作成支援装置
JP6603539B2 (ja) 車両の清掃作業計画作成方法
JP6611245B2 (ja) 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム
JPH1196222A (ja) 工程進捗管理方法および工程管理装置
JP6611244B2 (ja) 車両運用業務支援装置
JP6603541B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP2017081262A (ja) 車両運用業務支援システム
JP6875317B2 (ja) 工程表作成システム及びその作成方法
JP4319026B2 (ja) スケジュール作成方法及びスケジュール作成システム、並びにプログラム
JP2018062249A (ja) 車両運用業務支援システム
JP6611243B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP6611242B2 (ja) 車両運用業務支援装置および車両運用業務支援システム
JP6490760B2 (ja) 車両運用業務支援システム
JP6603540B2 (ja) 車両運用業務支援装置
JP2017033423A (ja) 工程管理システム
JP2018090138A (ja) 車両運用業務支援システム
JP2017081269A (ja) 車両運用業務支援システム
JP6940154B2 (ja) 管理装置、管理システム、管理方法、及びプログラム
JP2017081270A (ja) 車両運用業務支援システム
JP2017213963A (ja) 車両運用業務支援システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190405

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200923