JP6610460B2 - 電子装置、及び、電子装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、貫通穴が形成された基板と、基板の表面及び裏面に実装された複数の電子部品と、電子部品を封止するモールド樹脂と、を備える電子装置、及び、電子装置の製造方法に関する。
従来、特許文献1に記載のように、基板と、基板の一面及び他面に搭載された複数の電子部品と、電子部品を封止する樹脂と、を備える電子装置、及び、電子装置の製造方法が知られている。基板には、一面から他面にわたって貫通する貫通穴が形成されている。
電子装置の製造方法としては、基板に対して他面側にキャビティを形成する枠部及び上型と、基板と、互いに固定する。そして、クランプ型及び下型が形成するキャビティに樹脂材料を配置するとともに、クランプ型の端部を一面に当接させることで、基板に対して一面側にキャビティを配置する。
次に、下型を上型に向かって移動させる。下型の移動により、樹脂材料の一部は、貫通穴を通って、他面側のキャビティに移動する。以上により、1回の工程で基板の両面に樹脂を成形することができる。
特開2015−76484号公報
しかしながら上記方法では、樹脂材料を他面側のキャビティに移動させる際、樹脂材料から基板に対して、一面から他面へ向かう方向に応力が作用する。この応力によって、基板に反りが生じる虞がある。基板に反りが生じると、基板と電子部品との接続部に応力が作用し、接続信頼性が低下する。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、基板に反りが生じるのを抑制する電子装置、及び、電子装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として下記の実施形態における具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本発明は、
基板(10)と、基板の表面(10a)及び裏面(10b)に実装された複数の電子部品(30)と、電子部品を封止するモールド樹脂(40)と、を備える電子装置の製造方法であって、
表面から裏面にわたって貫通する複数の貫通穴(12)が形成され、且つ、表面及び裏面に電子部品が実装された基板を準備すること、
裏面のうちのモールド樹脂が形成される裏側封止領域(10e)に対して第1金型(202)のキャビティ(220)が対向するように、第1金型及び基板を互いに接触させて固定し、且つ、表面のうちのモールド樹脂が形成される表側封止領域(10c)に対して第2金型(204,206)のキャビティ(222)が対向するように、第2金型及び基板を互いに接触させて固定すること、及び、
第2金型のキャビティ内に配置されたモールド樹脂の構成材料(40a)を貫通穴から第1金型のキャビティへ流すことで、第1金型及び第2金型の両方のキャビティ内に構成材料を配置して、モールド樹脂を成形することを備え、
基板を準備するにあたり、複数の貫通穴の表面側における開口端(12a)が、表側封止領域の中心(OA)に対して表面に沿う一方向における両側に位置する基板を用い
基板及び第1金型を固定するにあたり、キャビティの底面(220a)から突出する突出部(212)が形成された第1金型を用い、基板の厚さ方向の投影視において、複数の貫通穴の裏面側における開口端(12b)によって突出部が囲まれるように、基板及び第1金型を配置する。
構成材料を裏面側に流す際に、表側封止領域では、中心との離間距離が短い箇所ほど、構成材料からの応力が大きくなって、反り易い。また、表側封止領域では、貫通穴の開口端との離間距離が短い箇所ほど、構成材料からの応力が緩和され、反り難い。以上によれば、中心に対して一方向における一方側の領域のみで貫通穴が開口する場合、中心に対して一方向における他方側の領域では、貫通穴が開口せず、貫通穴の開口端との離間距離が長くなる。そのため、中心に対して一方向における他方側の領域では、反りが生じ易い。
これに対して上記方法では、基板を準備するにあたり、複数の貫通穴の開口端が、中心に対して一方向における両側に位置する基板を用いる。これによれば、中心に対して一方向における両側の領域で、貫通穴の開口端との離間距離が長くなるのを抑制できる。したがって、構成材料を裏面側に流す際に基板が反るのを抑制できる。
第1実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 配置工程について説明するための断面図である。 配置工程について説明するための断面図である。 配置工程について説明するための断面図である。 配置工程について説明するための断面図である。 上昇工程について説明するための断面図である。 上昇工程について説明するための断面図である。 貫通穴の開口率が異なる基板に対してモールド樹脂の成形による変形量を測定した測定結果を示す図である。 図9の測定に用いた基板の形状を示す平面図である。 第2実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 図11のXII−XII線に沿う断面図である。 金型の形状、及び、上昇工程実施後におけるモールド樹脂の構成材料の配置を示す断面図である。 第3実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 第4実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 第5実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 第6実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 第7実施形態に係る電子装置において、基板の概略構成を示す平面図である。 第8実施形態に係る電子装置の概略構成を示す平面図である。 第9実施形態に係る電子装置の製造方法において、準備工程について説明するための平面図である。 図20のXXI−XXI線に沿う断面図であって、上昇工程実施後におけるモールド樹脂の構成材料の配置を示している。 離型工程実施後におけるモールド樹脂の形状を示す断面図である。 第10実施形態に係る電子装置の製造方法において、準備工程について説明するための平面図である。 図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図であって、上昇工程実施後におけるモールド樹脂の構成材料の配置を示している。 離型工程実施後におけるモールド樹脂の形状を示す断面図である。
図面を参照して説明する。なお、複数の実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、基板の厚さ方向をZ方向、Z方向と直交する特定の方向をX方向、Z方向及びX方向と直交する方向をY方向と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1及び図2に基づき、電子装置100の概略構成について説明する。
電子装置100は、基板10と、基板10に実装された電子部品30と、電子部品30を封止しているモールド樹脂40と、を備えている。また、電子装置100は、基板10、電子部品30、及び、モールド樹脂40を収容する筐体を備えていてもよい。
本実施形態では、一例として、車両のエンジンルーム内に搭載されてなる車載電子装置に電子装置100を適用した例を採用する。さらに、電子装置100は、車載電子装置の一例として、インバータ装置に適用できる。しかしながら、電子装置100は、車載電子装置とは異なる装置に適用することもできる。
図1に示すように、基板10は、例えば直方体形状をなしている。なお図1では、電子部品30が実装されていない状態であって、且つ、モールド樹脂40が形成されていない状態の基板10について示している。XY平面に沿う基板10の平面形状は、長辺がX方向に沿い、短辺がY方向に沿う長方形状をなしている。図2に示すように、基板10は、表面10aと、Z方向において表面10aと反対の裏面10bと、を有している。表面10a及び裏面10bは、Z方向と直交する平面である。
基板10は、樹脂基材とランドと配線とを有するプリント基板である。樹脂基材は、絶縁性の樹脂材料を用いて形成されている。樹脂基材は、例えば、エポキシ樹脂を用いて形成されている。ランドは、電子部品30を実装するために設けられた基板10の電極である。ランドは、表面10a及び裏面10bの両方に形成されている。図1では、ランドを省略して図示している。配線は、樹脂基材の内部や、表面10a及び裏面10bに形成され、ランドに接続されている。
基板10としては、例えば、コア層と、コア層に積層されたビルドアップ層と、を含む所謂ビルドアップ基板を採用できる。また、基板10としては、コア層が設けられておらず、複数のビルドアップ層が積層された所謂エニーレイヤー基板であっても採用できる。
表面10aは、表側封止領域10cと表側非封止領域10dとを有している。表側封止領域10cは、表面10aのうちのモールド樹脂40が形成された領域である。すなわち、表側封止領域10cは、表面10aのうちのモールド樹脂40と接触する領域である。表側非封止領域10dは、表面10aのうちのモールド樹脂40が形成されていない領域である。すなわち、表側非封止領域10dは、表面10aのうちのモールド樹脂40と接触しない領域である。図1では、表側封止領域10cと表側非封止領域10dとの境界を二点鎖線で示している。
表側封止領域10cは、長辺がX方向に沿い、短辺がY方向に沿う長方形状をなしている。本実施形態において、表側封止領域10cの中心OAは、表面10aの中心と一致している。中心OAは、表側封止領域10cにおいて、表側封止領域10cの外周端との離間距離が最も長い箇所である。表側封止領域10cが長方形状をなす本実施形態では、表側封止領域10cの対角線同士の交点が中心OAと一致する。図1では、表側封止領域10cの対角線を破線で示している。
表側非封止領域10dは、XY平面において、表側封止領域10cを囲む環状をなしている。表側非封止領域10dの内周端は、表側封止領域10cと表側非封止領域10dとの境界と一致している。表側非封止領域10dの外周端は、表面10aの外周端と一致している。表面10aでは、表側封止領域10cにのみランドが形成されており、表側非封止領域10dにはランドが形成されていない。
裏面10bは、表面10aと同様に、裏側封止領域10eと裏側非封止領域10fとを有している。裏側封止領域10eは、裏面10bのうちのモールド樹脂40が形成された領域である。裏側非封止領域10fは、裏面10bのうちのモールド樹脂40が形成されていない領域である。
Z方向の投影視において、裏面10bにおける裏側封止領域10eと裏側非封止領域10fとの境界は、表面10aにおける表側封止領域10cと表側非封止領域10dとの境界と、ほぼ一致している。よって、裏側封止領域10eの形状は、表側封止領域10cの形状とほぼ一致する長方形状をなしている。また、裏側非封止領域10fの形状は、表側非封止領域10dの形状とほぼ一致する環状をなしている。
基板10には、表面10aから裏面10bにわたって貫通する貫通穴12が形成されている。貫通穴12は、モールド樹脂40を成形する際においてモールド樹脂40の構成材料40aを下記の下側キャビティ222から上側キャビティ220へ流すものである。
貫通穴12は、表側封止領域10cから裏側封止領域10eにわたって形成されている。よって、貫通穴12の表面10a側における開口端12aは、表側封止領域10cにのみ形成され、表側非封止領域10dに形成されていない。開口端12aは、Z方向の投影視において表面10aに実装された電子部品30と重ならない位置に形成されている。貫通穴12の裏面10b側における開口端12bは、裏側封止領域10eにのみ形成され、裏側非封止領域10fに形成されていない。開口端12bは、Z方向の投影視において裏面10bに実装された電子部品30と重ならない位置に形成されている。
本実施形態において貫通穴12は、Z方向に延びて形成されている。すなわち、貫通穴12の内壁面は、Z方向に沿う面とされている。また、本実施形態において、XY平面に沿う貫通穴12の平面形状は、真円形状をなしている。すなわち、XY平面に沿う開口端12aの平面形状、及び、開口端12bの平面形状は、真円形状をなしている。
基板10には、複数の貫通穴12が形成されている。本実施形態では、9つの貫通穴12が基板10に形成されている。XY平面に沿う各貫通穴12の平面形状は、互いに同じ形状とされている。
1つの貫通穴12は、表側封止領域10cの中心OAに開口している。言い換えると、1つの貫通穴12の開口端12aは、中心OAに位置している。さらに言い換えると、表側封止領域10cにおいて開口端12aは中心OAと重なっている。
表側封止領域10cの中心OAに開口する貫通穴12は、裏面10bにおいて、裏側封止領域10eの中心OBに開口している。言い換えると、貫通穴12の開口端12bは、裏側封止領域10eの中心OBに位置している。さらに言い換えると、裏側封止領域10eにおいて開口端12bは中心OBと重なっている。
表側封止領域10cの中心OAに開口する貫通穴12以外の8つの貫通穴12は、4組の対をなしている。対をなす貫通穴12は、中心OAに対して表面10aに沿う一方向における両側に形成されている。表面10aに沿う一方向とは、Z方向と直交する方向のうちの1つの方向である。以上によれば、中心OAを通る仮想直線によって表側封止領域10cを2つの範囲に分けた場合、分けられた2つ範囲の夫々に1つの貫通穴12の開口端12aが位置する。
中心OAに対してX方向の両側、及び、Y方向の両側には、貫通穴12の開口端12aが形成されている。なお、図1では、表側封止領域10cにおいて中心OAを通ってY方向に沿う直線を破線で示している。また、表側封止領域10cの対角線上の夫々には、中心OAを挟むように対をなす貫通穴12の開口端12aが形成されている。すなわち、表側封止領域10cにおいて、4つの頂点と中心OAとの間の各々に、開口端12aが形成されている。以上によれば、中心OAは、8つの開口端12aによって囲まれている。
開口端12aと中心OAとの離間距離は、対をなす貫通穴12同士で同じ長さとされている。開口端12aと中心OAとの離間距離とは、開口端12aと中心OAとの最短距離である。以上によれば、表側封止領域10cにおいて、対をなす貫通穴12同士の開口端12aは、点対称に形成されている。裏面10bにおいても、対をなす貫通穴12同士の開口端12bは、中心OBを基準に点対称に形成されている。
また、表側封止領域10cに対する貫通穴12の開口率は、0.05%以上とされている。貫通穴12の開口率とは、表側封止領域10cにおいて全体の面積に対する開口端12aの面積の割合を示すものである。
電子部品30としては、例えば、スイッチング素子、マイコン等の半導体素子や、チップ抵抗、チップコンデンサ、及び、水晶振動子等の受動素子を採用することができる。電子部品30は、ベアチップ状態の素子であってもよい。電子部品30は、はんだを介してランドに接合されている。電子部品30は、表面10a及び裏面10bの両方に実装されている。電子部品30は、表面10aにおいて、表側封止領域10cにのみ実装され、表側非封止領域10dには実装されていない。同様に、電子部品30は、裏面10bにおいて、裏側封止領域10eにのみ実装され、裏側非封止領域10fには実装されていない。
モールド樹脂40は、表面10aに実装された電子部品30を表面10aごと封止するとともに、裏面10bに実装された電子部品30を裏面10bごと封止している。以下、モールド樹脂40において、基板10に対して表面10a側に配置された部分を表側封止部42と示す。また、モールド樹脂40において、基板10に対して裏面10b側に配置された部分を裏側封止部44と示す。モールド樹脂40は、電子部品30及び樹脂基材に加えて、ランドやはんだを一体的に封止している。
表側封止部42は、表面10aに実装された電子部品30を覆うとともに、表側封止領域10cを覆っている。表側封止部42は、外表面として、Z方向と直交する底面42aと、底面42a及び表面10aを繋ぐ側面42bと、を有している。側面42bは、Z方向に沿う平面42cと、Z方向に対して傾斜している傾斜面42dと、を有している。
平面42cは、底面42aと連結されており、底面42aから表面10aへ向かってZ方向に延びている。平面42cは、ストレート部と称することもできる。傾斜面42dは、平面42cと裏面10bとを繋いでいる。傾斜面42dは、Z方向において基板10から遠ざかるほどXY平面において中心OAに近づくように、傾斜している。傾斜面42dは、テーパ部と称することもできる。
Z方向における底面42aと表面10aとの離間距離は、表面10aに実装された電子部品30のZ方向における高さよりも長くされている。すなわち、表側封止部42のZ方向における高さは、表面10aに実装された電子部品30のZ方向における高さよりも高くされている。これにより、表側封止部42は、表面10aに実装された電子部品30の全体を覆っている。
裏側封止部44は、裏面10bに実装された電子部品30を覆うとともに、裏側封止領域10eを覆っている。裏側封止部44は、外表面として、Z方向と直交する底面44aと、底面44a及び裏面10bを繋ぐ側面44bと、を有している。側面44bは、Z方向に対して傾斜している傾斜面である。側面44bは、Z方向において基板10から遠ざかるほどXY平面において中心OBに近づくように、傾斜している。側面44bは、テーパ部と称することもできる。
Z方向における底面44aと裏面10bとの離間距離は、裏面10bに実装された電子部品30のZ方向における高さよりも長くされている。すなわち、裏側封止部44のZ方向における高さは、裏面10bに実装された電子部品30のZ方向における高さよりも高くされている。これにより、裏側封止部44は、裏面10bに実装された電子部品30の全体を覆っている。
Z方向における裏側封止部44の高さ及び表側封止部42の高さの合計は、例えば、1mmよりも長くされている。本実施形態では、Z方向において、底面44aと裏面10bとの離間距離が、底面42aと表面10aとの離間距離よりも短くなっている。すなわち、Z方向において、裏側封止部44は、表側封止部42よりも低くなっている。Z方向における裏側封止部44の高さ及び表側封止部42の高さの差は、例えば、2mm未満とされている。
また、モールド樹脂40は、各貫通穴12内にも配置されている。以下、モールド樹脂40において貫通穴12内に配置された部分を中間部46と示す。各中間部46は、Z方向において、表側封止部42及び裏側封止部44を連結している。すなわち、表側封止部42及び裏側封止部44は、各中間部46によって互いに連結されている。
次に、図3〜図8に基づき、電子装置100の製造方法について説明する。
先ず、樹脂基材に配線及びランドが形成された基板10を準備する準備工程を実施する。準備工程で準備する基板10には、貫通穴12が形成されている。貫通穴12は、例えば、ドリル、レーザ、又は、ルータによって形成される。
準備工程を実施するにあたり、表側封止領域10cにおいて開口端12aが上記した位置となるように、貫通穴12が基板10に形成されている。すなわち、準備工程では、表側封止領域10cにおいて1つ貫通穴12の開口端12aが中心OAに位置している基板10を準備する。また、準備工程では、対をなす貫通穴12の開口端12aが、中心OAに対して一方向の両側に位置する基板10を準備する。詳述すると、4組の対をなす貫通穴12の開口端12aが、中心OAを基準に点対称に配置された基板10を準備する。なお準備工程において、表側封止領域10cにはモールド樹脂40が形成されていない。よって準備工程では、表面10aのうちの、下記の工程でモールド樹脂40を形成する予定の領域を表側封止領域10cとする。
また、準備工程を実施するにあたり、対をなす貫通穴12の開口端12aによって中心OAが挟まれており、且つ、8つの貫通穴12の開口端12aによって中心OAが囲まれている基板10を用いる。さらに、準備工程を実施するにあたり、貫通穴12の開口端12aと、中心OAと、の離間距離が、対をなす貫通穴12同士で同じ長さとされている基板10を用いる。そして、準備工程を実施するにあたり、表側封止領域10cに対する貫通穴12の開口率が0.05%以上の基板10を用いる。
次に、はんだを介して基板10に電子部品30を実装する実装工程を実施する。実装工程では、表面10a及び裏面10bの両方に電子部品30をはんだ実装する。次に、基板10にモールド樹脂40を成形する。本実施形態では、コンプレッションモールド法によりモールド樹脂40を成形する。
図3〜図8に示すように、モールド樹脂40を成形するために用いる金型200は、上型202、下型204、及び、可動型206を有している。上型202は、基板10に対して裏面10b側にキャビティを形成するものである。以下、上型202によって形成されるキャビティを上側キャビティ220と示す。上型202は、特許請求の範囲に記載の第1金型に相当する。
上型202は、一端が開口し、他端が閉塞された有底筒状をなしている。すなわち、上型202は、一方向に延びる筒部208と、筒部208の開口を閉塞する底部210と、を有している。底部210は、厚さ方向が筒部208の延びる方向に沿う平板形状をなしている。筒部208は、底部210と反対側の一端面として、先端面208aを有している。先端面208aは、厚さ方向が筒部208の延びる方向に沿う平面とされている。
底部210は、上側キャビティ220の底面220aをなしている。底面220aは、裏側封止部44の底面44aを形成するものである。筒部208は、上側キャビティ220の側面220bをなしている。側面220bは、裏側封止部44の側面44bを形成するものである。側面220bは、筒部208の延びる方向に対して傾斜する傾斜面である。詳述すると、側面220bは、筒部208の延びる方向において底面220aから離れるほど筒部208の延びる方向と直交する平面において上側キャビティ220の中心から離れるように傾斜している。
下型204及び可動型206は、上型202に対して重力方向側に配置され、基板10に対して表面10a側にキャビティを形成するものである。以下、下型204及び可動型206によって形成されるキャビティを下側キャビティ222と示す。また、重力方向を下、重力方向の反対方向を上と示す。下型204及び可動型206は、特許請求の範囲に記載の第2金型に相当する。また、下型204は、特許請求の範囲に記載のクランプ型に相当する。
下型204は、内壁面が下側キャビティ222の側面222bをなす筒状をなしている。側面222bは、表側封止部42の側面42bを形成するものである。下型204は、延びる方向における一端面として、先端面204aを有している。先端面204aは、下型204の延びる方向と直交する平面とされている。
可動型206は、下型204が囲む空間を下型204の内壁面に沿って移動可能に構成されている。可動型206は、下側キャビティ222の底面222aをなしている。底面222aは、表側封止部42の底面42aを形成するものである。
側面222bは、下型204の延びる方向に沿う平面222cと、下型204の延びる方向に対して傾斜している傾斜面222dと、を有している。平面222cは、表側封止部42の平面42cを形成するものである。傾斜面222dは、表側封止部42の傾斜面42dを形成するものである。傾斜面222dは、下型204の先端面204aと連結されており、下型204の開口をなしている。傾斜面222dは、下型204の延びる方向において先端面204aから離れるほど下型204の延びる方向と直交する平面において下側キャビティ222の中心へ近づくように傾斜している。
なお本実施形態では、離型フィルムを上側キャビティ220及び下側キャビティ222に配置せずに、モールド樹脂40を成形する。離型フィルムとは、金型200とモールド樹脂40との間に配置され、金型200とモールド樹脂40とが互いに接着するのを抑制するものである。
モールド樹脂40を成形するにあたり、金型200、及び、基板10を互いに固定配置する配置工程を実施する。配置工程では、先ず、図3に示すように上型202に対して基板10を固定する。このとき、基板10の上側に上型202を配置し、裏面10bに先端面208aを接触させる。
配置工程では、裏側封止領域10eに対して上側キャビティ220が対向するように、基板10及び上型202を配置する。すなわち、裏側封止領域10eは、先端面208aと接触せず、上側キャビティ220と対向する。一方、裏面10bにおいて先端面208aと接触している領域が、裏側非封止領域10fである。
配置工程を実施するにあたり、裏側封止領域10eにおいて貫通穴12の開口端12bが上記した配置となるように、基板10を上型202に配置する。すなわち、裏側封止領域10eにおいて、1つ貫通穴12の開口端12bが中心OBに位置するように、基板10を上型202に配置する。また、対をなす貫通穴12の開口端12bが、中心OBに対して一方向の両側に位置するように、基板10を上型202に配置する。詳述すると、4組の対をなす貫通穴12の開口端12bが中心OBを基準に点対称に配置されるように、基板10を上型202に配置する。
基板10を上型202に固定した後、図4に示すように下側キャビティ222内にモールド樹脂40の構成材料40aを入れる。詳述すると、顆粒状であるモールド樹脂40の構成材料40aを下側キャビティ222内へ撒布する。なお、構成材料40aを下側キャビティ222へ入れる前に、下型204の延びる方向を重力方向と一致させ、可動型206が上下方向に移動可能な状態としておく。そして、可動型206の位置を、例えば、可動型206の可動範囲のうちの最も下側の位置としておく。
なお、配置工程を実施するにあたり、キャビティに入れられたモールド樹脂40の構成材料40aを溶かすために、金型200を加熱しておく。例えば、金型200を175℃程度とする。
下側キャビティ222内に構成材料40aを入れた後、下型204及び可動型206を移動させて、図5に示すように下型204の先端面204aを基板10の表面10aの一部に押し当てて固定する。これにより、基板10の下側に下型204及び可動型206が配置される。
配置工程では、表側封止領域10cに対して下側キャビティ222が対向するように、基板10及び下型204を配置する。すなわち、表側封止領域10cは、先端面204aと接触せず、下側キャビティ222と対向する。一方、表面10aにおいて先端面204aと接触している領域が、表側非封止領域10dである。
配置工程を実施するにあたり、表側封止領域10cにおいて貫通穴12の開口端12aが上記した配置となるように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。すなわち、表側封止領域10cにおいて、1つ貫通穴12の開口端12aが中心OAに位置するように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。また、対をなす貫通穴12の開口端12aが、中心OAに対して一方向の両側に位置するように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。詳述すると、4組の対をなす貫通穴12の開口端12aが中心OAを基準に点対称に配置されるように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。
また、本実施形態では、表側非封止領域10dが、Z方向の投影視において裏側非封止領域10fと一致するように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。言い換えると、表面10aの下型204との接触箇所がZ方向の投影視において裏面10bの上型202との接触箇所と一致するように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。すなわち、表側封止領域10cが、Z方向の投影視において裏側封止領域10eと一致するように、下型204及び可動型206を基板10に配置する。
下側キャビティ222に入れられたモールド樹脂40の構成材料40aは、金型200により加熱され、図6に示すように溶融する。すなわち、顆粒状であった構成材料40aが、液状となる。
配置工程の実施後、図7に示すように可動型206を上昇させる上昇工程を実施する。図7の白抜き矢印は、可動型206の移動方向を示している。この移動により、構成材料40aの一部は、各貫通穴12を通って、上側キャビティ220に流れる。上昇工程では、例えば、5MPaの圧力を可動型206に加え、0.2mm/secの速さで可動型206を上昇させる。可動型206を所定位置まで移動させると、図8に示すように、上側キャビティ220、下側キャビティ222、及び、各貫通穴12の全体に、モールド樹脂40の構成材料40aが配置される。
上昇工程の実施後、キャビティ内の圧力を一定に保つ保圧工程を実施する。保圧工程では、金型200から構成材料40aに熱を印加しつつ、可動型206により構成材料40aに成形圧力を印加する。これにより、表面10aに表側封止部42が形成されるとともに裏面10bに裏側封止部44が形成される。そして、各貫通穴12には、中間部46が形成される。
保圧工程の実施後、モールド樹脂40から金型200を離す離型工程を実施する。離型工程では、先ず、下型204をZ方向に移動させて、下型204を基板10から離す。そして、表側封止部42から可動型206を離すとともに、裏側封止部44から上型202を離す。以上により、図1及び図2に示した電子装置100を製造できる。
次に、図9及び図10に基づき、貫通穴12の開口率について説明する。
上昇工程では、構成材料40aからの応力により基板10が上方向に変形する。図9では、貫通穴12の開口率が異なる基板10に対してモールド樹脂40を成形し、各基板10の変形量を測定した測定結果を示している。また、貫通穴12の開口率が異なる各基板10に対して金型200の温度を変えて測定を行っている。基板10の変形量は、基板10の反りの大きさを示している。
測定に用いた基板10は、図10に示すように、X方向の幅が91mmであり、Y方向の幅が77.5mmである。測定に用いた基板10に形成された貫通穴12の数は、図1及び図2に示した基板10と異なり、2つである。そして、表側封止領域10cでは、X方向において中心OAが2つの貫通穴12の開口端12aに挟まれている。
図9の三角マーカは、金型200の温度を135℃とした場合の測定結果である。図9の四角マーカは、金型200の温度を175℃とした場合の測定結果である。図9の一点鎖線は、各測定結果に対する近似曲線である。
当然ながら、貫通穴12の開口率が高いほど、基板10において構成材料40aから応力を受ける部分が少ない。そのため、貫通穴12の開口率が高いほど、基板10の変形量が小さい。また、金型200の温度が高いほど、モールド樹脂40の構成材料40aの温度が高くなり、構成材料40aの粘度が低くなる。これによれば、金型200の温度が高いほど、構成材料40aの流動性が向上し、構成材料40aから基板10へ作用する応力が小さくなる。よって、金型200の温度が高いほど、基板10の変形量を小さい。
図9に示すように、貫通穴12の開口率を0.05%以上にすることで、金型200の温度が135℃及び175℃の両方の場合において、基板10の変形量を0.16mm以下とすることができる。
基板10の反りが大きくなると、基板10と電子部品30の接続部分、電子部品30自体、及び、基板10とモールド樹脂40との接続部分に応力が作用する。これに対し、クリスタル(水晶振動子)等の電子部品30を実装した基板10に応力を加え、電子部品30が損傷する場合の基板10の変形量、及び、基板10とモールド樹脂40とが剥離する場合の基板10の変形量について測定した。この測定において、図10に示す大きさの基板10では、基板10の変形量を0.16mm以下とすることで、電子部品30の損傷、及び、基板10とモールド樹脂40との剥離を抑制できることが確認できた。よって、貫通穴12の開口率を0.05%以上とすることにより、電子部品30の損傷、及び、基板10とモールド樹脂40との剥離を抑制できる。
なお、貫通穴12の開口率の上限値については、例えば、基板10の体格や、表面10a及び裏面10bに対する電子部品30の実装面積について考慮して決定する。すなわち、基板10が大きくならず、且つ、表面10a及び裏面10bに対する電子部品30の実装面積を確保できるように、貫通穴12の開口率を決定する。
次に、上記した電子装置100、及び、電子装置100の製造方法の効果について説明する。
上昇工程において、表側封止領域10cでは、外周端との離間距離が長い中心OA付近が反り易い。なお、基板10における貫通穴12の周囲では、貫通穴12によって、構成材料40aから応力が緩和される。
これに対して、本実施形態の基板10では、表側封止領域10cの中心OAに貫通穴12が開口している。これによれば、構成材料40aを裏面10b側に流す際に、中心OA付近に作用する応力を緩和することができる。したがって、基板10が反るのを抑制できる。
上昇工程において、表側封止領域10cでは、中心OAとの離間距離が短い箇所ほど、構成材料40aからの応力が大きくなって、反り易い。また、表側封止領域10cでは、貫通穴12の開口端12aとの離間距離が短い箇所ほど、構成材料40aからの応力が緩和され、反り難い。以上によれば中心OAに対して一方向における一方側の領域のみで貫通穴12が開口する場合、中心OAに対して一方向における他方側の領域では、貫通穴12が開口せず、貫通穴12の開口端12aとの離間距離が長くなる。そのため、表側封止領域10cにおいて、中心OAに対して一方向における他方側の領域では、反りが生じ易い。
これに対して本実施形態の基板10では、複数の貫通穴12の開口端12aが、中心OAに対して一方向における両側に形成されている。これによれば、中心OAに対して一方向における両側の領域で、開口端12aとの離間距離が長くなるのを抑制できる。したがって、基板10が反るのを抑制できる。
本実施形態の基板10では、対をなす貫通穴12の開口端12aによって中心OAが挟まれている。これによれば、貫通穴12の開口端12aが中心OAを挟む位置に形成されていない構成に較べて、表側封止領域10cのうちの中心OA付近の領域において開口端12aとの離間距離が長くなるのを抑制できる。よって、基板10が反るのを効果的に抑制できる。
本実施形態の基板10では、8つの貫通穴12の開口端12aによって中心OAが囲まれている。これによれば、貫通穴12の開口端12aが中心OAを囲む位置に形成されていない構成に較べて、表側封止領域10cのうちの中心OA付近の領域において開口端12aとの離間距離が長くなるのを抑制できる。そのため、基板10が反るのを効果的に抑制できる。
本実施形態の基板10では、貫通穴12の開口端12aと、中心OAと、の離間距離が、対をなす貫通穴12同士で同じ長さとされている。これによれば、対をなす貫通穴12のうちの一方と開口端12aとの離間距離が、対をなす貫通穴12のうちの他方と中心OAとの離間距離に較べて長くなることがない。すなわち、対をなす貫通穴12のうちの両方と中心OAとの間の領域で、開口端12aとの離間距離が長くなるのを抑制できる。したがって、基板10が反るのを効果的に抑制できる。
ところで、上昇工程において、下側キャビティ222から上側キャビティ220に流れる構成材料40aは貫通穴12を通る必要があるため、下側キャビティ222に較べて上側キャビティ220では構成材料40aが充填され難い。
これに対して本実施形態では、モールド樹脂40を成形するにあたり、Z方向において裏側封止部44の高さを表側封止部42よりも低くする。これによれば、裏側封止部44の高さが表側封止部42以上とされた構成に較べて、上側キャビティ220に流す構成材料40aを少なくできる。そのため、上側キャビティ220の全体に構成材料40aが充填され易く、上側キャビティ220にボイドが生じるのを抑制できる。
本実施形態において、側面220bは、Z方向において底面220aから離れるほどXY平面において上側キャビティ220の中心から離れるように傾斜している。これによれば、上昇工程において、上側キャビティ220内の構成材料40aは、側面220bに当たると、XY平面における上側キャビティ220の中心へ向かって流れ易い。すなわち、側面220bが傾斜していることで、上側キャビティ220内に構成材料40aの流れが生じ、構成材料40aが上側キャビティ220の全体に充填され易い。したがって、上側キャビティ220にボイドが生じるのを抑制できる。
本実施形態では、配置工程を実施するにあたり、Z方向の投影視において、表面10aにおける下型204との接触箇所と、裏面10bにおける上型202との接触箇所と、を互いに一致させる。よって、金型200によってZ方向の両側で基板10の一部を挟んで固定する。これによれば、上型202から基板10へ下方向に応力が作用することで、下型204と基板10との間で隙間が生じ難い。よって、下側キャビティ222内の構成材料40aが、下型204と基板10との隙間から漏れ出すのを抑制できる。同様に、下型204から基板10へ上方向に応力が作用することで上型202と基板10との間で隙間が生じ難く、構成材料40aが上側キャビティ220から漏れ出すのを抑制できる。
離型工程では、下型204を基板10から離すように移動させることで、下型204の移動方向と反対方向の摩擦力が表側封止部42から下型204へ作用する。これに対して本実施形態の下型204では、側面222bの一部である平面222cが、下型204の移動方向に沿っている。これによれば、側面222bの全体が下型204の移動方向に対して傾斜している構成に較べ、離型工程で表側封止部42から下型204へ作用する摩擦力を小さくすることができる。そのため、離型工程を実施するにあたり、表側封止部42から下型204を離し易い。なお、離型工程において下型204を移動させる際、傾斜面222dが形成されていることで、表側封止部42と基板10とが剥離するのを抑制できる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図11に示すように、基板10には、2つの貫通穴12が形成されている。2つの貫通穴12の開口端12bは、裏側封止領域10eにおいて、中心OBに対してX方向の両側に配置されている。そして、2つの貫通穴12の開口端12bは、X方向において中心OBを挟むように配置されている。XY平面に沿う各貫通穴12の開口端12bの平面形状は、Y方向に延びる楕円形状をなしている。なお、中心OBには、貫通穴12が形成されていない。
図12に示すように、裏側封止部44には、凹み48が形成されている。凹み48は、底面44aから裏面10bに向かってZ方向に凹んでいる。裏側封止部44において、凹み48の形成された部分は、他の部分に較べて、Z方向における高さが低くなっている。凹み48は、Z方向と直交する平面をなす底面48aと、底面48a及び底面44aを連結する側面48bと、を有している。
図11では、Z方向の投影視において底面48aと重なる範囲を破線で示している。底面48aは、Z方向の投影視において中心OBと重なる位置に形成されている。Z方向の投影視において、X方向に並ぶ2つの貫通穴の開口端12bにより底面48aが挟まれている。すなわち、Z方向の投影視において、X方向に並ぶ2つの貫通穴12の開口端12bにより凹み48が挟まれている。側面48bは、Z方向において裏面10bから遠ざかるほど、XY平面において中心OBから遠ざかるように傾斜した傾斜面とされている。なお、図11では、四角形状とされた底面48aについて示している。しかしながら、これに限定するものではない。例えば、底面48aが円形状とされていてもよい。
図13に示すように、上型202は、底部210から上側キャビティ220に向かって突出する突出部212を有している。突出部212は、裏側封止部44に凹み48を形成するものである。上型202に突出部212が形成されていることで、底面220aの一部が凹んでいる。
本実施形態では、配置工程を実施することで、突出部212が裏面10bと対向する。配置工程では、Z方向の投影視において2つの開口端12b同士の間に凹み48が位置するように、基板10に上型202を配置する。配置工程の実施後において、Z方向における突出部212と裏面10bとの離間距離は、底部210と裏面10bとの離間距離に較べて短くなっている。
上昇工程を実施すると、各貫通穴12を通った構成材料40aは、上側キャビティ220において、Z方向の投影視における開口端12b同士の間の領域で合流する。そのため、上側キャビティ220において、Z方向の投影視における開口端12b同士の間の領域は、樹脂合流部と称することもできる。可動型206を所定位置まで上昇させると、図13に示すように、キャビティ全体が構成材料40aで満たされる。
ところで、樹脂合流部では、流れる方向の異なる構成材料40a同士が合流することによって、ボイドが生じる場合がある。これに対し、本実施形態では、配置工程を実施するにあたり、突出部212が樹脂合流部に向かって突出するように、基板10に上型202を配置する。そのため、樹脂合流部では、上側キャビティ220における他の箇所に較べて、Z方向の高さが低くなっている。これによれば、上昇工程において構成材料40aは、上側キャビティ220における他の箇所に較べて、樹脂合流部で流速が増すとともに流量が上がる。よって、樹脂合流部でボイドが生じるのを抑制できる。
(第3実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図14に示すように、基板10には、3つの貫通穴12が形成されている。裏側封止領域10eでは、中心OBが、X方向において2つの貫通穴12の開口端12bによって挟まれている。残り1つの貫通穴12の開口端12bは、裏側封止領域10eにおいて、中心OBに対してY方向のうちの一方側に形成されている。
図14では、Z方向の投影視において、裏面10bに実装された1つの電子部品30と重なる範囲を破線で示している。この電子部品30は、Z方向の投影視において、3つの貫通穴12の開口端12bによって囲まれている。言い換えると、Z方向の投影視において、裏面10bに実装された1つの電子部品30を囲むように、3つの開口端12bが形成されている。
準備工程を実施するにあたり、Z方向の投影視において、裏面10bのうちの電子部品30が実装される箇所が、複数の貫通穴12の開口端12bによって囲まれた基板10を準備する。なお、準備工程では、電子部品30が基板10に実装されていない。準備工程において、裏面10bのうちの電子部品30が実装される箇所とは、電子部品30が実装される予定の箇所である。
ところで、上側キャビティ220に流れてきた構成材料40aは、裏面10bに実装された電子部品30によって流れが阻害され易い。これによれば、上側キャビティ220の全体に構成材料40aが充填されず、上側キャビティ220にボイドが生じる場合がある。
これに対し本実施形態の基板10では、Z方向の投影視において複数の貫通穴12の開口端12bが裏面10bに実装された電子部品30を囲んでいる。これによれば、各貫通穴12を通って上側キャビティ220に流れてきた構成材料40aは、裏面10bに実装された電子部品30を囲むように、電子部品30に向かって流れる。したがって、上側キャビティ220における特定の箇所に構成材料40aが流れないことを抑制できる。すなわち、上側キャビティ220の全体に構成材料40aを充填し易く、上側キャビティ220でボイドが生じるのを抑制できる。
(第4実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図15に示すように、基板10には、3つの貫通穴12が形成されている。3つの貫通穴12は、表側封止領域10cにおいて開口端12aがX方向に並ぶように形成されている。3つの貫通穴12のうちの2つの貫通穴12の開口端12aは、表側封止領域10cにおいて、中心OAに対してX方向の両側に形成されている。そして、残り1つの貫通穴12の開口端12aは、中心OAと重なるように形成されている。なお、XY平面に沿う貫通穴12の平面形状は、Y方向に延びる楕円形状をなしている。
(第5実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図16に示すように、基板10には、1つの貫通穴12が形成されている。1つの貫通穴12の開口端12aは、中心OAと重なるように形成されている。XY平面に沿う開口端12aの平面形状は、真円形状をなしている。
(第6実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図17に示すように、基板10には、3つの貫通穴12が形成されている。3つの貫通穴12は、開口端12aが中心OAを囲むように形成されている。XY平面に沿う各貫通穴12の開口端12aの平面形状は、真円形状をなしている。
(第7実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図18に示すように、基板10には、2つの貫通穴12が形成されている。2つの貫通穴12の開口端12aは、表側封止領域10cにおいて、中心OAに対してX方向の両側に配置されている。ただし、中心OAは、表側封止領域10cにおいて2つの貫通穴12の開口端12bによって挟まれる領域内に位置していない。図18では、2つの貫通穴12の開口端12bによって挟まれる領域を破線で示している。XY平面に沿う各貫通穴12の平面形状は、Y方向に延びる楕円形状をなしている。なお、中心OAには、貫通穴12が形成されていない。
(第8実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図19に示すように、基板10には、2つの貫通穴12が形成されている。2つの貫通穴12の開口端12aは、表側封止領域10cにおいて、中心OAに対してX方向の両側に配置されている。本実施形態では、開口端12aと中心OAとの離間距離が、2つの貫通穴12で互いに異なっている。すなわち、一方の開口端12aと中心OAとの離間距離L1は、他方の開口端12aと中心OAとの離間距離L2よりも長くなっている。
(第9実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第1実施形態の説明を参照する。
図20に示すように、準備工程では、複数の基板10が連結されてなる多連基板300を準備する。多連基板300は、厚さ方向がZ方向に沿う平板形状をなしている。本実施形態の多連基板300では、4つの基板10同士が連結されている。基板10同士は、X方向及びY方向に連結されている。図20では、基板10同士の境界を破線で示している。各基板10は、互いに同じ長方形状をなしている。XY平面に沿う多連基板300の平面形状は、長辺がX方向に沿い、短辺がY方向に沿う長方形状をなしている。
多連基板300では、基板10毎に独立した表側封止領域10cが形成されている。言い換えると、各基板10の表側封止領域10c同士は、繋がっておらず、表側非封止領域10dによって分離されている。すなわち、各基板10に形成されるモールド樹脂40同士は、連結されていない。
各基板10には、開口端12aが表側封止領域10cに位置する2つの貫通穴12が形成されている。各基板10では、X方向において2つの開口端12aが中心OAを挟むように、2つの貫通穴12が形成されている。実装工程では、多連基板300の両面に電子部品30を実装する。
本実施形態で用いる金型200は、図21に示すように、基板10毎に独立したキャビティを形成する形状とされている。すなわち、基板10毎に形成されたキャビティ同士は、繋がっていない。そのため、上昇工程を実施した場合であっても、モールド樹脂40の構成材料40aはキャビティ同士の間で移動しない。
離型工程の実施後には、図22に示すように、基板10毎にモールド樹脂40が成形される。すなわち、多連基板300に複数のモールド樹脂40が成形される。このとき、各基板10に形成されたモールド樹脂40同士は、連結されない。なお多連基板300において基板10同士の連結部の表面10a及び裏面10b上には、モールド樹脂40が形成されていない。
離型工程の実施後、多連基板300において基板10同士の連結部を切断する切断工程を実施する。切断工程では、例えば、ドリル、レーザ、又は、ルータを用いて多連基板300を切断する。切断工程の実施により、多連基板300を4つ基板10に分割する。これにより、4つの電子装置100を製造することができる。
本実施形態では、1回の工程で、複数の基板10の夫々にモールド樹脂40を成形することができる。これによれば、多連基板300を用いることなく1つの基板10に対してモールド樹脂40を成形する方法に較べて、複数の電子装置100を製造する時間を短縮することができる。
(第10実施形態)
本実施形態において、第9実施形態に示した電子装置100と共通する部分については、第9実施形態の説明を参照する。
図23に示すように、多連基板300では、基板10同士の連結部に貫通穴12が形成されている。詳述すると、X方向に連結された基板10同士の連結部に貫通穴12が形成されている。
本実施形態で用いる金型200は、図24に示すように、X方向に連結された基板10に対して形成されるキャビティ同士が表面10a側及び裏面10b側で繋がっている。そのため、上昇工程を実施した場合、モールド樹脂40の構成材料40aはキャビティ同士の間で移動する。
離型工程の実施後には、図25に示すように、X方向に連結された基板10同士のモールド樹脂40が互いに連結されている。そして、多連基板300において基板10同士の連結部の表面10a及び裏面10b上には、モールド樹脂40が形成されている。切断工程では、基板10同士の連結部とともに、連結部上に形成されたモールド樹脂40を切断する。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態では、XY平面に沿う基板10の平面形状が長方形状とされた例を示したが、これに限定されるものではない。XY平面に沿う基板10の平面形状が正方形状や円形状とされた例を採用することもできる。
上記実施形態では、表側封止領域10cに対する貫通穴12の開口率が0.05%以上とされた例を示したが、これに限定するものではない。貫通穴12の開口率が0.05%未満とされた例を採用することもできる。
上記実施形態では、貫通穴12の内壁面がZ方向に沿う例を示したが、これに限定するものではない。貫通穴12の内壁面が、Z方向に対して所定角度傾いた傾斜面である例を採用することもできる。すなわち、貫通穴12の延びる方向がZ方向に対して所定角度傾いていてもよい。
上記実施形態では、離型フィルムを用いずにモールド樹脂40を成形する例を示したが、これに限定するものではない。モールド樹脂40と金型200との間に離型フィルムが配置されるように、金型200のキャビティ内に離型フィルムを配置する例を採用することもできる。
上記実施形態では、Z方向の投影視において表側封止領域10cが裏側封止領域10eと一致する例を示したが、これに限定するものではない。Z方向の投影視において表側封止領域10cが裏側封止領域10eと一致しない例を採用することもできる。例えば、表面10aでは開口端12aが中心OAに位置するが、裏面10bでは開口端12bが中心OBに位置しない構成を採用することもできる。
10…基板、10a…表面、10b…裏面、10c…表側封止領域、10d…表側非封止領域、10e…裏側封止領域、10f…裏側非封止領域、12…貫通穴、12a…開口端、12b…開口端、30…電子部品、40…モールド樹脂、40a…構成材料、42…表側封止部、42a…底面、42b…側面、42c…平面、42d…傾斜面、44…裏側封止部、44a…底面、44b…側面、46…中間部、48…凹み、100…電子装置、200…金型、202…上型、204…下型、204a…先端面、206…可動型、208…筒部、208a…先端面、210…底部、220…上側キャビティ、220a…底面、220b…側面、222…下側キャビティ、222a…底面、222b…側面、222c…平面、222d…傾斜面

Claims (9)

  1. 基板(10)と、前記基板の表面(10a)及び裏面(10b)に実装された複数の電子部品(30)と、前記電子部品を封止するモールド樹脂(40)と、を備える電子装置の製造方法であって、
    前記表面から前記裏面にわたって貫通する複数の貫通穴(12)が形成され、且つ、前記表面及び前記裏面に前記電子部品が実装された前記基板を準備すること、
    前記裏面のうちの前記モールド樹脂が形成される裏側封止領域(10e)に対して第1金型(202)のキャビティ(220)が対向するように、前記第1金型及び前記基板を互いに接触させて固定し、且つ、前記表面のうちの前記モールド樹脂が形成される表側封止領域(10c)に対して第2金型(204,206)のキャビティ(222)が対向するように、前記第2金型及び前記基板を互いに接触させて固定すること、及び、
    前記第2金型の前記キャビティ内に配置された前記モールド樹脂の構成材料(40a)を前記貫通穴から前記第1金型の前記キャビティへ流すことで、前記第1金型及び前記第2金型の両方の前記キャビティ内に前記構成材料を配置して、前記モールド樹脂を成形することを備え、
    前記基板を準備するにあたり、複数の前記貫通穴の前記表面側における開口端(12a)が、前記表側封止領域の中心(OA)に対して前記表面に沿う一方向における両側に位置する前記基板を用い
    前記基板及び前記第1金型を固定するにあたり、前記キャビティの底面(220a)から突出する突出部(212)が形成された前記第1金型を用い、前記基板の厚さ方向の投影視において、複数の前記貫通穴の前記裏面側における開口端(12b)によって前記突出部が囲まれるように、前記基板及び前記第1金型を配置する電子装置の製造方法。
  2. 前記基板を準備するにあたり、複数の前記貫通穴の前記表面側における前記開口端によって前記中心が挟まれている前記基板を用いる請求項に記載の電子装置の製造方法。
  3. 前記基板を準備するにあたり、前記貫通穴の前記表面側における前記開口端と、前記中心と、の離間距離が、複数の前記貫通穴同士で同じ長さとされている前記基板を用いる請求項1又は2に記載の電子装置の製造方法。
  4. 前記基板を準備するにあたり、前記表側封止領域に対する前記貫通穴の開口率が0.05%以上の前記基板を用いる請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
  5. 前記モールド樹脂を成形するにあたり、前記基板の厚さ方向において前記表面側の前記モールド樹脂の高さを前記裏面側の前記モールド樹脂よりも高くする請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
  6. 前記基板及び前記第1金型を固定するにあたり、前記第1金型の前記キャビティの側面(220b)が、前記基板の厚さ方向において前記基板から遠ざかるほど、前記厚さ方向と直交する平面において前記キャビティの中心に近づくように傾斜する前記第1金型を用いる請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
  7. 前記基板、前記第1金型、及び、前記第2金型を固定するにあたり、前記基板の厚さ方向の投影視において、前記表面における前記第1金型との接触箇所と、前記裏面における前記第2金型との接触箇所と、を互いに一致させる請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
  8. 前記基板及び前記第2金型を固定するにあたり、前記第2金型の前記キャビティの側面(222b)における少なくとも一部が、前記基板の厚さ方向に沿う平面とされた前記第2金型を用いる請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
  9. 前記基板及び前記第2金型を固定するにあたり、内壁面が前記キャビティの側面(222b)をなす筒状のクランプ型(204)と、前記キャビティの底面(222a)をなし、前記クランプ型が囲む空間を前記内壁面に沿って移動可能な可動型(206)と、を有する前記第2金型を用いて、前記クランプ型及び前記第2金型によって形成される前記キャビティ内に前記構成材料を配置し、前記クランプ型の開口をなす一端(204a)を前記表面に押し当て、
    前記モールド樹脂を成形するにあたり、前記可動型を前記表面側に移動させることで、前記第2金型の前記キャビティ内の前記構成材料を前記貫通穴から前記第1金型の前記キャビティへ流す請求項1〜のいずれか1項に記載の電子装置の製造方法。
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