JP6609829B2 - 車体部品の締結構造、及び、車体部品取付用のワッシャ - Google Patents

車体部品の締結構造、及び、車体部品取付用のワッシャ Download PDF

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Description

本発明は、車体部品の締結構造、及び、車体部品取付用のワッシャに関するものである。
バンパー等の車体部品の締結構造として、車体部品と被取付部材の挿通孔にボルトの軸部を挿入して、被取付部材の裏面側に固定されたナットにボルトの軸部を締め込むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この車体部品の締結構造の場合、車体部品を被取付部材から取り外した後には、ボルトが車体部品に対してフリー状態となるため、ボルトが車体部品から脱落して紛失する虞があり、ボルトを車体部品から取り外す場合でもボルトの管理が煩雑になる。
この問題に対処し得る車体部品の締結構造として、車体部品を被取付部材から取り外した後にもボルトを取付部材と係合した状態に維持できるようにしたものが案出されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の車体部品の締結構造は、車体部品にスリット孔と大径の挿通孔が連続して形成された板状部を設けるとともに、ボルトの軸部にワッシャを係止させておき、ワッシャを大径の挿通孔から板状部の裏面側に挿通し、その状態でボルトをスライド孔方向に移動させてボルトを車体部品に係止させるようになっている。この締結構造では、ボルトの頭部とワッシャの間の軸部がスライド孔に挿通され、ボルトの頭部とワッシャがスライド孔の縁部に係止されることでボルトが板状部に抜け止めされる。また、車体部品は、この状態でボルトが締め込まれることにより、被取付部材に対して締結固定される。
この取付構造の場合、ボルトの軸部と被取付部材の締結を解除して、車体部品を被取付部材から取り外した後にも、ボルトがワッシャとともに車体部品に係合した状態に維持される。したがって、この締結構造を採用した場合には、車体部品を被取付部材から取り外した後にボルトが車体部品から脱落するのを防止することができる。
特開平7−156728号公報 特開2011−163555号公報
しかし、特許文献2に記載の車体部品の締結構造は、スリット孔と大径の挿通孔を有する板状部を車体部品に形成しなければならないため、車体部品の形状の自由度が狭められてしまう。
そこで本発明は、車体部品の形状の自由度を狭めることなく、被取付部材から取り外した車体部品からのボルトの脱落を防止することができる車体部品の締結構造、及び、車体部品取付用のワッシャを提供しようとするものである。
本出願に係る車体部品の締結構造は、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本出願の一の発明に係る車体部品の締結構造は、車体部品(例えば、実施形態のリヤバンパフェイス30)の挿通孔(例えば、実施形態の挿通孔49)にボルト(例えば、実施形態のボルト55)の軸部(例えば、実施形態の軸部56)が挿通されるとともに、前記挿通孔から前記車体部品の裏面側に突出した前記ボルトの軸部にワッシャ(例えば、実施形態のワッシャ61)が係合され、その状態で前記ボルトの軸部が被取付部材(例えば、実施形態のリヤパネル40)に締結される車体部品の締結構造において、前記ワッシャは、板状のワッシャ本体(例えば、実施形態のワッシャ本体64)がスリット(例えば、実施形態のスリット66)を備え、前記ワッシャ本体は、前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部(例えば、実施形態の挟持部64a)を有するとともに、前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部(例えば、実施形態の案内部64b)を有し、一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面(例えば、実施形態の案内面64b−1)を有し、各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部(例えば、実施形態の変位許容部64c)によって連結され、前記ワッシャ本体の前記変位許容部側の端部には、前記スリットに沿う方向の加重入力が可能な押圧部(例えば、実施形態の押圧部65)が設けられ、前記押圧部は、前記ワッシャ本体の板面と直交する板面を有する板状に形成されていることを特徴とする。
上記の構成により、車体部品を被取付部材に取り付ける場合には、ボルトの軸部を車体部品の挿通孔に挿入し、その状態で挿通孔から裏面側に突出したボルトの軸部にワッシャを係止させる。このとき、ワッシャは、ボルトの軸部に対してスリットの一側の案内部が押し付けられることにより、変位許容部の弾性変位によって一対の挟持部の離間幅が一時的に拡がり、一対の挟持部の間にボルトの軸部が挿入された時点で変位許容部の弾性によって挟持部の離間幅が元の状態に戻る。この結果、ワッシャがボルトの軸部に係止され、ボルトが車体部品の挿通孔の縁部に係止される。車体部品は、この状態でボルトが被取付部材に締め込まれることにより、被取付部材に対して締結固定される。
また、ボルトの締結を緩めて車体部品を被取付部材から取り外した後には、ワッシャの一対の挟持部がボルトの軸部に係止されているため、ボルトは車体部品に係止された状態のままとなる。この結果、車体部品からのボルトの脱落が防止される。
この場合、作業者が押圧部を指等で押し込むことにより、強い押圧力で案内部の案内面をボルトの軸部に押し付けることができる。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャ本体の挟持部を容易に開き、ボルトの軸部を挟持部に保持させることができる。
また、この場合、作業者が押圧部の板面の広い面積部分に指等を押し当ててワッシャ本体に効率良く押圧力を作用させることができる。
前記ワッシャ本体と前記押圧部とは、前記ワッシャ本体の板厚方向について対称形状に形成されるようにしても良い。
この場合、ワッシャの表裏を反転させた状態でも、ワッシャをボルトに同様に組み付けることができる。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャの表裏の確認作業が必要なくなり、ワッシャの組付け効率が高まる。
前記車体部品の前記ボルトによる締結が行われる締結座(例えば、実施形態の締結座60)は、前記車体部品から前記被取付部材の方向に突出する第1の突出部(例えば、実施形態の第1の突出部48)に設けられ、前記被取付部材の前記ボルトによる締結が行われる締結座(例えば、実施形態の締結座36)は、前記被取付部材から前記車体部品の方向に突出する第2の突出部(例えば、実施形態の第2の突出部35)に設けられ、前記ワッシャの前記押圧部は、前記第1の突出部と前記第2の突出部の側部外側位置に配置されるようにしても良い。
この場合、ワッシャ本体からの押圧部の張り出し幅を車体部品側にも被取付部材側にも同様に確保することができる。このため、作業者が指等で押圧する押圧部の幅を充分に確保することが可能になるとともに、ワッシャ本体を中心とした押圧部の左右の張り出し幅を同幅に容易に設定することが可能になる。そして、押圧部の左右の張り出し幅が同幅に設定された場合には、押圧部の重心位置とワッシャ本体の重心位置が一致し、押圧部に加えた押圧力がワッシャ本体にスムーズに伝達されるようになる。したがって、ワッシャ本体の曲がりを招くことなく、ボルトの軸部に挟持部を嵌合させることが可能になる。
前記スリットは、前記挟持部よりも前記案内部と逆側に向かって延びるスリット基部(例えば、実施形態のスリット基部66a)を有し、前記変位許容部は、前記ワッシャ本体のうちの前記スリット基部の配置される部位によって構成されるようにしても良い。
この場合、板状のワッシャ本体に形成するスリットのみによってワッシャ本体に容易に変位許容部を構成することができる。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャの製造の容易化を図ることができる。
本出願の一の発明に係る車体部品の締結構造は、車体部品(例えば、実施形態のリヤバンパフェイス30)の挿通孔(例えば、実施形態の挿通孔49)にボルト(例えば、実施形態のボルト55)の軸部(例えば、実施形態の軸部56)が挿通されるとともに、前記挿通孔から前記車体部品の裏面側に突出した前記ボルトの軸部にワッシャ(例えば、実施形態のワッシャ61)が係合され、その状態で前記ボルトの軸部が被取付部材(例えば、実施形態のリヤパネル40)に締結される車体部品の締結構造において、前記ワッシャは、板状のワッシャ本体(例えば、実施形態のワッシャ本体64)がスリット(例えば、実施形態のスリット66)を備え、前記ワッシャ本体は、前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部(例えば、実施形態の挟持部64a)を有するとともに、前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部(例えば、実施形態の案内部64b)を有し、一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面(例えば、実施形態の案内面64b−1)を有し、各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部(例えば、実施形態の変位許容部64c)によって連結され、前記ボルトは、前記車体部品の表面側に当接する頭部(例えば、実施形態の頭部59)と、前記挿通孔に挿通される前記軸部と、を備え、前記軸部の前記車体部品の裏面側に突出する部位には、前記ワッシャの挟持部が嵌合される嵌合溝(例えば、実施形態の嵌合溝62)と、前記被取付部材に締結されるねじ部(例えば、実施形態のねじ部63)と、が設けられ、前記嵌合溝は、前記ボルトの軸部が前記挿通孔に挿通された状態で、当該嵌合溝の前記頭部寄りの端部(例えば、実施形態の内壁62a)が前記車体部品の裏面(例えば、実施形態の裏面60a)と略合致する位置に形成されていることを特徴とする。
この場合、ボルトの軸部を車体部品の挿通孔に挿入した後に、ワッシャを車体部品の裏面に当接させ、そのまま裏面に沿わせてワッシャを移動させることにより、ワッシャの挟持部をボルトの軸部の嵌合溝に容易に嵌合させることができる。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャの組付作業の容易化を図ることができる。
本出願の一の発明に係る車体部品の締結構造は、車体部品(例えば、実施形態のリヤバンパフェイス30)の挿通孔(例えば、実施形態の挿通孔49)にボルト(例えば、実施形態のボルト55)の軸部(例えば、実施形態の軸部56)が挿通されるとともに、前記挿通孔から前記車体部品の裏面側に突出した前記ボルトの軸部にワッシャ(例えば、実施形態のワッシャ61)が係合され、その状態で前記ボルトの軸部が被取付部材(例えば、実施形態のリヤパネル40)に締結される車体部品の締結構造において、前記ワッシャは、板状のワッシャ本体(例えば、実施形態のワッシャ本体64)がスリット(例えば、実施形態のスリット66)を備え、前記ワッシャ本体は、前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部(例えば、実施形態の挟持部64a)を有するとともに、前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部(例えば、実施形態の案内部64b)を有し、一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面(例えば、実施形態の案内面64b−1)を有し、各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部(例えば、実施形態の変位許容部64c)によって連結され、前記ワッシャ本体の前記変位許容部に係合部(例えば、実施形態の係合突起67)が設けられ、前記車体部品の裏面のうちの、前記挿通孔から離間した位置に、前記係合部と当接することで前記ワッシャの回動を規制する回動規制突起(例えば、実施形態の回動規制突起68)が突設されていることを特徴とする。
ボルトがワッシャとともに車体部品に係止され、その状態でボルトの締め込みや緩めが行われると、ボルトとワッシャの間の摺動抵抗によってワッシャがボルトの回転に連れ回りすることがある。このとき、ワッシャの係合部が車体部品の裏面の回動規制突起と当接することにより、ワッシャの連れ回りが規制される。このため、ワッシャが車体部品の裏面の干渉を避けたい部位に当接するのを回避することができる。
前記回動規制突起は、前記被取付部材の前記ボルトによる締結が行われる締結座(例えば、実施形態の締結座36)に当接可能とされるようにしても良い。
この場合、車体部品がボルトによって被取付部材に締結されるときに、回動規制突起が被取付部材の締結座に当接することにより、被取付部材に対する車体部品の締結強度を高めることができる。
リヤフロア(例えば、実施形態のリヤフロア6)の下方にスペアタイヤ(例えば、実施形態のスペアタイヤ50)が吊り下げ支持されるとともに、前記リヤフロアの後方がリヤバンパフェイス(例えば、実施形態のリヤバンパフェイス30)によって覆われ、前記リヤバンパフェイスが、車幅方向左右に配置される一対の側部フェイスブロック(例えば、実施形態の側部フェイスブロック30L,30R)と、一対の前記側部フェイスブロックの間に配置されるとともに前記スペアタイヤの直径よりも車幅方向の幅の広い中央フェイスブロック(例えば、実施形態の中央フェイスブロック30C)と、を備え、前記中央フェイスブロックが車体後部のパネル材(例えば、実施形態のリヤパネル40)に脱着可能に取り付けられた車両に用いられ、前記車体部品が前記中央フェイスブロックによって構成されるとともに、前記被取付部材が前記パネル材によって構成され、前記ボルトは、前記中央フェイスブロックに前記ワッシャともに係止可能とされるようにしても良い。
スペアタイヤの脱着に際して、中央フェイスブロックを車体後部から取り外す場合には、ボルトを緩めてボルトの軸部を車体後部のパネル材から抜き、その状態で中央フェイスブロックを車体から取り外す。スペアタイヤは、この状態でリヤフロアの下方から取り外し、若しくは、リヤフロアの下方に吊り下げ支持させる。この作業の間は、中央フェイスブロックを車体後部に再度取り付けるためのボルトは、ワッシャを介して中央フェイスブロックに係合された状態となる。したがって、この構成を採用した場合には、ボルトの紛失や、取り外したボルトの煩雑な管理を無くすことができる。
本発明に係る車体部品取付用のワッシャは、上記課題を解決するために、以下の構成を採用した。
即ち、本発明に係る車体部品取付用のワッシャは、車体部品の挿通孔から突出したボルト(例えば、実施形態のボルト55)の軸部(例えば、実施形態の軸部56)に係合され、前記車体部品が被取付部材に前記ボルトで締結固定される車体部品(例えば、実施形態のリヤバンパフェイス30)の取付用のワッシャにおいて、スリット(例えば、実施形態のスリット66)を有する板状のワッシャ本体(例えば、実施形態のワッシャ本体64)を備え、前記ワッシャ本体は、前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部(例えば、実施形態の挟持部64a)を有するとともに、前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部(例えば、実施形態の案内部64b)を有し、一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面(例えば、実施形態の案内面64b−1)を有し、各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部(例えば、実施形態の変位許容部64c)によって連結され、前記ワッシャ本体の前記変位許容部側の端部には、前記スリットに沿う方向の加重入力が可能な押圧部(例えば、実施形態の押圧部65)が設けられ、前記押圧部は、前記ワッシャ本体の板面と直交する板面を有する板状に形成されていることを特徴とする。
このワッシャを採用した場合、ボルトの締結を緩めて車体部品を被取付部材から取り外した状態で、ボルトをワッシャによって車体部品に係止させた状態に維持することができる。したがって、このワッシャを採用した場合には、車体部品からのボルトの脱落を防止することができる。
本発明によれば、ワッシャのワッシャ本体にスリットが設けられ、そのスリットの相互に対向する側縁に一対の挟持部と案内部が設けられるとともに、一対の挟持部が、対向する一対の挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部によって連結されている。このため、ワッシャの挟持部が車体部品の裏面側でボルトの軸部に係止されると、車体部品を取り外した後にもボルトが車体部品に係止された状態に維持される。したがって、本発明を採用した場合には、車体部品の形状の自由度を狭めることなく、被取付部材から取り外した車体部品からのボルトが脱落するのを防止することができる。
本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った下面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った後面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った側面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態の車両のリヤバンパフェイスの後面図である。 本発明の一実施形態の車両の後部領域の一部部品を取り去った斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスを裏面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの締結部の図7のVIII−VIII断面部分で破断した部分断面斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの締結部の図7のIX−IX線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの締結部を裏面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態のワッシャの斜視図である。 本発明の一実施形態のリヤバンパフェイスの締結部を裏面側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態のワッシャとボルトの係合時の挙動を説明するための模式的な正面図である。 本発明の一実施形態の車両のスペアタイヤの取り外し手順を説明するための車両後部の斜視図である。 本発明の他の実施形態のワッシャとボルトの係合時の挙動を説明するための模式的な正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面の適所には、車両の前方を指す矢印FRと、車両の上方を指す矢印UPと、車両の左側方を指す矢印LHが記されている。
図1は、実施形態に係る車両1の後部領域を一部の部品を取り去って下方から見た図である。図2は、一部の部品を取り去った車両1を後方から見た図であり、図3は、一部の部品を取り去った車両1を左側方から見た図である。また、図4は、一部部品を取り去った車両1の後部領域を後部右斜め下方から見た図である。
本実施形態の車両1は、エンジン等の動力源から前輪と後輪に駆動力を伝達する四輪駆動車である。車両1の後部の左右両側には、車体前後方向に略沿って延びる一対のリヤサイドフレーム2が配置されている。左右のリヤサイドフレーム2の前端部には、車幅方向に沿って延びるミドルフロアクロスメンバ3が架設されている。また、左右のリヤサイドフレーム2の前後方向の中央領域には、車幅方向に沿って延びるリヤフロアクロスメンバ4が架設され、左右のリヤサイドフレーム2の後端部には、同様に車幅方向に沿って延びるリヤエンドクロスメンバ5が架設されている。左右のリヤサイドフレーム2と、ミドルフロアクロスメンバ3、リヤフロアクロスメンバ4、リヤエンドクロスメンバ5にはリヤフロア6が接合され、リヤフロア6がこれらによって支持されている。
また、左右のリヤサイドフレーム2のうちの、リヤフロアクロスメンバ4とリヤエンドクロスメンバ5の設置位置の間には、車幅方向に沿って延出するデフ搭載用クロスメンバ7が架設されている。デフ搭載用クロスメンバ7は、図2に示すように、車両後面視で中央領域が下方に窪む略U字状に形成されている。したがって、デフ搭載用クロスメンバ7の車幅方向の中央領域とリヤフロア6の間には空間部が設けられている。この空間部はタイヤ収容部8を構成している。タイヤ収容部8には、タイヤキャリア51を介してスペアタイヤ50が収容される。なお、図4においては、デフ搭載用クロスメンバ7と後述する差動装置9は図示都合上省略されている。
リヤフロア6の中央領域の下方には、エンジン等の駆動源の動力を左右の後輪に分配して伝達する後輪用の差動装置9が配置されている。
差動装置9は、デフ搭載用クロスメンバ7の下面に緩衝機能を持つ一対のマウント部10を介して固定されている。差動装置9は、差動機構を内部に収納する本体ブロック11と、本体ブロック11の後部に延設された後部連結ブロック12と、を有している。本体ブロック11の前面中央には、駆動伝達用の図示しないプロペラシャフトが連結されている。また、本体ブロック11の左右の側部には、図示しない後輪の車軸が連結されている。
タイヤキャリア51は、図4に示すように、スペアタイヤ50の下方側でスペアタイヤ50の直径方向に略沿って延出するメインロッド52と、メインロッド52の延出方向略中央に結合されてメインロッド52の延出方向と交差する方向に延出するサブロッド53と、を備えている。メインロッド52とサブロッド53は、金属材料によって形成され、交差部で相互に溶接固定されている。メインロッド52とサブロッド53の延出方向の両側の端縁には、上方側に屈曲してスペアタイヤ50の外周部を支持する外周支持部52a,53aが形成されている。
メインロッド52は、一端側の外周支持部52aの延出方向の端部に略コ字状に屈曲した枢支部52bが一体に形成されている。枢支部52bは、支持ブラケット14を介してリヤフロア6の前部領域の下面に回動可能に支持されている。タイヤキャリア51は、メインロッド52の枢支部52bを中心として、リヤフロア6の下面に傾動可能に支持されている。
また、メインロッド52の他端側の外周支持部52aの延出方向の端部には、略コ字状に屈曲した係止部52cが一体に形成されている。係止部52cには、挿入スリット15aを有する金属製の係止プレート15が一体に取り付けられている。係止部52cは、別体の固定ロッド16を介して、車体後部のリヤエンドクロスメンバ5に係止可能とされている。
固定ロッド16は、上端部に係止フック16aが一体に形成されるとともに、下端部に係止ボルト17が螺合されている。固定ロッド16の係止フック16aは、リヤエンドクロスメンバ5の後面に取り付けられた固定ブラケット18に吊り下げ支持可能とされている。メインロッド52の係止部52cは、係止プレート15の挿入スリット15aに固定ロッド16が挿入された状態で、係止ボルト17が締め込まれることによって車体後部に係止される。具体的には、タイヤキャリア51の上部に、スペアタイヤ50が横向きに載置され、その状態で係止ボルト17が工具によって締め込まれる。これにより、メインロッド52の係止部52cは、タイヤキャリア51の中央領域でスペアタイヤ50をリヤフロア6の下面側に押し付けた状態で、固定ロッド16を介してリヤエンドクロスメンバ5に拘束される。
図5は、リヤエンドクロスメンバ5の後面側に取り付けられるリヤバンパフェイス30の後面図である。図6は、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cを取り去った車両1の後部を左斜め上方から見た図である。
リヤバンパフェイス30は、車幅方向左右に配置される一対の側部フェイスブロック30L,30Rと、一対の側部フェイスブロック30L,30Rの間に配置される中央フェイスブロック30Cと、を備えている。中央フェイスブロック30Cは、左右の側部フェイスブロック30L,30Rと車体後部左右のリヤパネル40(パネル材)に対して脱着可能に構成されている。側部フェイスブロック30L,30Rと中央フェイスブロック30Cは、これらの主要部が樹脂材料によって形成されている。左右の側部フェイスブロック30L,30Rは、後面視が略L字状に形成され、車体の後部の下部側のコーナー部に配置される。これに対し、中央フェイスブロック30Cは、後面視が水平方向に延びる直線状に形成されている。中央フェイスブロック30Cの車幅方向の幅は、スペアタイヤ50の直径よりも広く設定されている。スペアタイヤ50の脱着作業時には、中央フェイスブロック30Cを取り外すことにより、左右の側部フェイスブロック30L,30Rの間の開口を通して脱着作業を容易に行えるようになっている。
中央フェイスブロック30Cは、左右の側部フェイスブロック30L,30Rと意匠面が面一になるように形成され、左右の縁部が車体後部のリヤパネル40に対してボルト締結とクリップ固定によって取り付けられている。本実施形態においては、中央フェイスブロック30Cが車体部品を構成し、車体後部のリヤパネル40が被取付部材を構成している。
ここで、中央フェイスブロック30Cの後部側の上縁部には、図5に示すように、車体後方側を向く意匠面30Caに対して車体前方に段差状に窪む段部30Cbが形成されている。また、左右の側部フェイスブロック30L,30Rの略L字状の後面視の内側領域には、同様に、車体後方側に向く意匠面30La,30Raに対して車体前方側に段差状に窪む段部30Lb,30Rbが形成されている。中央フェイスブロック30Cの段部30Cbと、左右の側部フェイスブロック30L,30Rの段部30Lb,30Rbは段差なく連続するように形成されている。これらの段部30Cb,30Lb,30Raには、車体の図示しないテールゲート(後部ドア)が閉じられたときにテールゲートの下縁部と左右の下側コーナ部が受容される。
図7は、左側の側部フェイスブロック30Lと中央フェイスブロック30Cを裏面側(車体組付け状態で車体前方側)の斜め上方から見た図である。図8は、図7のVIII−VIII断面部分で破断したときの側部フェイスブロック30Lとリヤパネル40の締結部の部分断面斜視図である。図9は、図7のVIII−VIII断面部分に対応する側部フェイスブロック30Lとリヤパネル40の締結部の断面図である。なお、図7〜図9では、中央フェイスブロック30Cやリヤパネル40に対する左側の側部フェイスブロック30Lの係合構造が示されているが、右側の側部フェイスブロック30Rも左側の側部フェイスブロック30Lとほぼ同様の係合構造とされている。
図7に示すように、左側の側部フェイスブロック30Lの車幅方向内側の端縁には、上下方向に延びる境界係合部41が設けられ、その境界係合部41が中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端縁に係合可能とされている。具体的には、境界係合部41の上部領域には長孔状の係合孔42が形成され、その係合孔42に、中央フェイスブロック30Cの端縁に突設された係止爪43が嵌入されている。また、境界係合部41の下端は、中央フェイスブロック30Cの端縁の下端にボルト44及びナット45によって締結されている。ボルト44は、中央フェイスブロック30Cの下方から締め込みや緩め操作が可能とされている。
境界係合部41の上下方向の中央部と下方部には、クリップ挿通孔46が形成されている。クリップ挿通孔46には、中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端縁に設けられた固定用クリップ47の先端部が車体前方側に向かって突出している。これらの固定用クリツプ47は、車体のリヤパネル40に形成された図示しない係止孔に嵌合される。
中央フェイスブロック30Cの車幅方向外側の端縁のうちの上部領域(段部30Cbの領域)には、リヤバンパフェイス30の裏面方向(車体の前方)に向かって突出する正面視が略円形状の第1の突出部48が形成されている。第1の突出部48の中央部には、挿通孔49が形成されている。この挿通孔49には、中央フェイスブロック30Cの表面側(車体後方側)から、締結用のボルト55の軸部56が挿通されるようになっている。ボルト55は、中央フェイスブロック30Cの端縁を側部フェイスブロック30Lと係合させた状態で、車体後部のリヤパネル40に締結固定する。リヤパネル40には、図8に示すように、ボルト55の軸部56の先端が挿通される挿通孔57が形成され、リヤパネル40の裏面には、ボルト55の軸部56が螺合可能なウェルドナット58が設けられている。
リヤパネル40のうちの中央フェイスブロック30Cの第1の突出部48と対向する位置には、第1の突出部48の方向(車体後方)に向かって突出する正面視が略円形状の第2の突出部35が形成されている。第2の突出部35の頂壁は、リヤパネル40側の締結座36とされ、その締結座36に前記挿通孔57が形成されるととに、締結座36の裏面にウェルドナット58が固定されている。
ボルト55は、中央フェイスブロック30Cの表面側に当接する頭部59と、中央フェイスブロック30Cの挿通孔49に挿通される上記の軸部56と、を備えている。中央フェイスブロック30Cの第1の突出部48の頂壁は、ボルト55の頭部59が表面側から当接可能な締結座60とされている。ボルト55の軸部56の中央フェイスブロック30Cの裏面側に突出する部位には、後述するワッシャ61の挟持部64aが嵌合される嵌合溝62と、リヤパネル40の裏面のウェルドナット58に締結されるねじ部63と、が設けられている。ボルト55の軸部56の嵌合溝62は、軸部56が中央フェイスブロック30Cの挿通孔49に挿通された状態で、嵌合溝62の頭部59寄りの内壁62a(端部)が中央フェイスブロック30Cの締結座60の裏面60aと略合致するように形成されている。ワッシャ61は、中央フェイスブロック30Cの締結座60の裏面60a側でボルト55の嵌合溝62に嵌合されることにより、ボルト55を中央フェイスブロック30Cに係合させた状態に維持することができる。
図10は、ボルト55の軸部56にワッシャ61が係止された状態を示す中央フェイスブロック30Cの裏面側の斜視図である。図11は、ワッシャ61の単品の斜視図であり、図12は、ワッシャ61が取り付けられる前の中央フェイスブロック30Cの裏面側の斜視図である。
本実施形態のワッシャ61は、樹脂材料によって一体に形成されている。ワッシャ61は、図10,図11に示すように、板状のワッシャ本体64と、ワッシャ本体64に作業者が指等で押圧加重を入力可能な押圧部65と、を備えている。ワッシャ本体64は、板厚方向と交差する一方向に長尺に延出している。以下、ワッシャ本体64の長尺に延びる方向を長手方向と呼び、厚み方向及び長手方向と交差する方向を幅方向と呼ぶ。
ワッシャ本体64の幅方向の略中央には、ワッシャ本体64の長手方向に沿って延びるスリット66が形成されている。スリット66は、ワッシャ本体64の長手方向の一端側に向かって解放されている。スリット66の相互に対向する側縁の一部には、ボルト55の軸部56の嵌合溝62部分を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部64aが設けられている。各挟持部64aは、ボルト55の軸部56の外面に沿うように略円弧状に形成されている。また、スリット66の相互に対向する側縁のうちの各挟持部64aの一側(スリット66の開放される側)に隣接する位置には、ワッシャ61をボルトの軸部56に組み付けるときに、ボルト55の軸部56を挟持部64aの間に案内するための案内部64bが設けられている。相互に対向する一対の案内部64bは、隣接する挟持部64aの方向に向かって先細り状に傾斜する案内面64b−1を有している。また、ワッシャ本体64の一対の挟持部64aよりも長手方向の他端寄り部分は、対向する一対の挟持部64aの拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部64cとされている。スリット66のスリット基部66aは、ワッシャ本体64の挟持部64aよりも長手方向の他端側(案内部64bと逆側)に向かって延びている。変位許容部64cは、ワッシャ本体64のうちのスリット基部66aの配置される部位によって構成されている。
また、押圧部65は、ワッシャ本体64の板面と直交する板面を有する板状に形成され、ワッシャ本体64の長手方向の他端(変位許容部64cの配置される側の端面)に結合されている。ワッシャ本体64と押圧部65とは、図9に示すように、ワッシャ本体64の板厚方向について対称形状に形成されている。このため、ワッシャ61の表裏を反転させた状態でも、ワッシャ61をボルト55に同様に組み付けることができる。ワッシャ61は、図9に示すように、中央フェイスブロック30Cの裏面側でボルトの嵌合溝62に係止され、その状態でボルト55の軸部56がリヤパネル40に締結される。ことにより、ワッシャ本体64は、中央フェイスブロック30C側の第1の突出部48とリヤパネル40側の第2の突出部35の間に配置される。このとき、押圧部65は、第1の突出部48と第2の突出部35の側部外側位置に配置される。
また、ワッシャ本体64の変位許容部64cの幅方向の両側の端部には、幅方向外側に山形状に膨出する係合突起67(係合部)が設けられている。
これに対し、中央フェイスブロック30Cの締結座60の裏面のうちの、締結座30の挿通孔49から離間した位置には、係合突起67と当接することでワッシャ61の回動を規制する一対の回動規制突起68が突設されている。回動規制突起68は、締結座60の裏面から突出する所定高さのベース部68aと、ベース部68aの端部に連設されてワッシャ61の係合突起67と当接可能な当接部68bと、を有している。回動規制突起68のベース部68aは、中央フェイスブロック30Cがボルト55によってリヤパネル40に締結されたときに、リヤパネル40側の締結座36に当接可能とされている。
図13は、ボルト55とワッシャ61の係合時の挙動を説明するための模式的な正面図である。
中央フェイスブロック30Cは、以下のようにして車体後部のリヤパネル40に締結固定する。
最初に、中央フェイスブロック30Cの挿通孔49にボルト55の軸部56を外側から挿通し、挿通孔49から突出したボルト55の軸部56にワッシャ61を係合させる。このとき、ワッシャ61は、ワッシャ本体64の板面を中央フェイスブロック30Cの締結座60の裏面60aに当接させ、そのまま裏面60a上をボルト55の軸部56方向にスライドさせる。これにより、ワッシャ本体64の案内面64b−1をボルト55の軸部56の外面(嵌合溝62)に押し付ける。このとき、作業者はワッシャ61の押圧部65に指等で押圧する。これにより、ワッシャ本体64の案内部64bがボルト55の軸部56に押され、一対の挟持部64aは、図13に示すように変位許容部64cを中心として押し開かる。こうして、そのままワッシャ61が押し込まれると、挟持部64aが初期形状に復帰し、挟持部64aがボルト55の軸部56の外面(嵌合溝62)に係止される。この結果、ワッシャ61は、ボルト55とともに中央フェイスブロック30Cに仮保持される。
次に、この状態から中央フェイスブロック30Cを左右の側部フェイスブロック30L,30Rに対して係合させ、その状態のまま中央フェイスブロック30Cをボルト55によって車体後部のリヤパネル40に締結固定する。このとき、ボルト55は、軸部56がワッシャ61に対して相対回動しつつ、ねじ部63がリヤパネル40の裏面のウェルドナット58に締め込まれる。この結果、中央フェイスブロック30Cは、左右の側部フェイスブロック30L,30Rと整合された状態で車体後部に取り付けられる。
つづいて、本実施形態の車両1におけるスペアタイヤ50の脱着の仕方について説明する。図14は、スペアタイヤ50の取り外し手順を説明するための車両後部の斜視図である。
なお、スペアタイヤ50は、リヤフロア6の下方に吊り下げ支持された状態では、横向きに寝かせてタイヤキャリア51上に載置されている。このとき、タイヤキャリア51の後端部は、固定ロッド16を介してリヤエンドクロスメンバ5に係止固定されている。
この状態からスペアタイヤ50を取り外す場合には、最初に、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cのみを車体から取り外す。このとき、前述したボルト55を緩めて中央フェイスブロック30Cとリヤパネル40との締結を解除し、さらに中央フェイスブロック30Cと左右の側部フェイスブロック30L,30Rとの係合を解除し、中央フェイスブロック30Cを取り外す。このとき、ボルト55は、ワッシャ61との協働によって中央フェイスブロック30Cに係止されている。
この後、係止ボルト17(図4,図6参照)を工具によって緩め、タイヤキャリア51の係止部52cと固定ロッド16の係合を解除する。これにより、タイヤキャリア51の係止部52cが車体側から外される。
この結果、タイヤキャリア51は、前端側の枢支部52bを中心として、図14(A)に示すように後端側を下方にして傾斜姿勢となる。このとき、タイヤキャリア51はスペアタイヤ50の重量を受け止めて大きく傾斜しようとするが、タイヤキャリア51がある角度まで傾斜すると、タイヤキャリア51の下面がデフ搭載用クロスメンバ7の上部に当接する。この結果、タイヤキャリア51の傾斜角度が一定角度に規制される。
作業者は、この状態で車体後方からタイヤ収容部8内に手を差し込み、図14(B)に示すように、タイヤキャリア51の上面に沿わせてスペアタイヤ50を車両1の後部下方に引き降ろす。作業者は、この後スペアタイヤ50の交換作業等を行う。
また、スペアタイヤ50をリヤフロア6の下方に収容する場合には、上記のスペアタイヤ50の取り外し手順と逆の手順によってタイヤキャリア51上に載置し、その状態のままタイヤキャリア51の後部を上方に持ち上げ、固定ロッド16を用いてタイヤキャリア51の後部を車体に固定する。この後、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cを車体に取り付ける。
以上のように、本実施形態の締結構造で採用するワッシャ61は、ワッシャ本体64にスリット66が設けられ、そのスリット66の相互に対向する側縁に一対の挟持部64aと案内部64bが設けられるとともに、一対の挟持部64aが、対向する挟持部64aの拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部64cによって連結されている。このため、ワッシャ61の挟持部64aが中央フェイスブロック30Cの裏面側でボルト55の軸部56(嵌合溝62)に係合されると、中央フェイスブロック30Cを取り外した後にも、ボルト55を中央フェイスブロック30Cに係止させた状態に維持することができる。したがって、中央フェイスブロック30Cに複雑な形状を設定することなく、車体から取り外した中央フェイスブロック30Cからのボルト55が脱落するのを防止することができる。
特に、本実施形態の締結構造では、ワッシャ61の挟持部64aの拡縮変形を許容する変位許容部64cが、ワッシャ本体64に形成したスリット66のスリット基部66aの配置される部位によって構成されている。したがって、この構成を採用した場合には、板状のワッシャ本体64に形成するスリット66のみによってワッシャ本体64に容易に変位許容部64cを構成することができ、ワッシャ61の製造の容易化を図ることができる。
また、本実施形態においては、ボルト55の軸部56の中央フェイスブロック30Cの裏面側に突出する部位に、ワッシャ61の挟持部64aが嵌合される嵌合溝62が設けられ、嵌合溝62の頭部59寄りの内壁62aが、中央フェイスブロック30Cの裏面60aと略合致するように形成されている。このため、ボルト55の軸部56を中央フェイスブロック30Cの挿通孔49に挿入した後に、ワッシャ61のワッシャ本体64を中央フェイスブロック30Cの裏面60aに当接させ、そのまま裏面60aに沿わせてワッシャ61を移動させることにより、ワッシャ61の挟持部64aをボルト55の軸部56の嵌合溝62に容易に嵌合させることができる。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャ61の組付作業の容易化を図ることができる。
また、本実施形態では、ワッシャ本体64の変位許容部64c側の端部に、スリット66に沿う方向の加重入力が可能な押圧部65が設けられている。このため、ワッシャ61の組付け時には、作業者が押圧部65を指等で押し込むことにより、強い押圧力で案内部64bの案内面64b−1をボルト55の軸部56に押し付けることができる。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャ61をボルト55の軸部56に容易に組み付けることができる。
特に、本実施形態の場合、ワッシャ61の押圧部65がワッシャ本体64の板面と直交する板面を有する板状に形成されているため、作業者が押圧部65の板面の広い面積部分に指等を押し当ててワッシャ本体64に効率良く押圧力を作用させることができる。
なお、本実施形態のワッシャ61は、ワッシャ本体64と板状の押圧部65が樹脂によって一体に形成されているが、射出成形時のゲート部は、押圧部65のうちの押圧面(作業者が指等を押し当てる面)と逆側の面の角度等に設定することが望ましい。こうすることにより、押圧部65を作業者が指で押圧したときにゲート痕が指と干渉するのを回避することができる。
また、本実施形態の場合、ワッシャ61のワッシャ本体64と押圧部65とが、ワッシャ本体64の板厚方向について対称形状に形成されている。したがって、この構成を採用した場合には、ワッシャ61の表裏を反転させた状態でも、ワッシャ61をボルト55に同様に組み付けることができるため、ワッシャ61の組付け作業効率を高めることができる。
さらに、本実施形態の締結構造では、中央フェイスブロック30C側の締結座60が、リヤパネル40方向に突出する第1の突出部48に設けられ、リヤパネル40側の締結座36が、中央フェイスブロック30C方向に突出する第2の突出部35に設けられ、ワッシャ61の押圧部65が第1の突出部48と第2の突出部35の側部外側位置に配置されている。このため、ワッシャ本体64からの押圧部65の張り出し幅を中央フェイスブロック30C側にもリヤパネル40側にも同様に確保することができる。したがって、この構成を採用した場合には、実際に作業者が指等で押圧する押圧部65の幅を充分に確保することが可能になるとともに、ワッシャ本体64を中心とした押圧部65の左右の張り出し幅を同幅に容易に設定することも可能になる。
押圧部65の左右の張り出し幅を同幅に設定した場合、押圧部65の重心位置とワッシャ本体64の重心位置とが一致し、押圧部65に加えた押圧力をワッシャ本体64にスムーズに伝達できるようになる。この結果、ワッシャ61の組付け時にワッシャ本体64の曲がりを招くことなく、ボルト55の軸部56に挟持部64aを容易に嵌合させることが可能になる。
また、本実施形態では、ワッシャ本体64の変位許容部64cの幅方向の両端に係合突起67が設けられ、中央フェイスブロック30Cの裏面のうちの、ボルト挿通用の挿通孔49から離間した位置に、係合突起67と当接してワッシャ61の回動を規制する回動規制突起68が突設されている。このため、ボルト55の締め込み時や緩め時に、ワッシャ61がボルト55の回転に連れ回りしようとしたときに、ワッシャ本体64の係合突起67が中央フェイスブロック30Cの裏面の回動規制突起68と当接する。これにより、ワッシャ61の連れ回りを規制することができる。したがって、この構成を採用した場合には、ボルト55の操作時にワッシャ61の押圧部65等が中央フェイスブロック30Cの裏面の干渉を避けたい部位に当接するのを回避することができる。
また、本実施形態の場合、中央フェイスブロック30Cの裏面に突設された回動規制突起68が、ボルト55による中央フェイスブロック30Cの締結時に車体後部のリヤパネル40の締結座36に当接するようになっている。したがって、この構成を採用したことにより、リヤパネル40に対する中央フェイスブロック30Cの締結強度を高めることができる。
また、本実施形態の締結構造は、リヤフロア6の下方にスペアタイヤ50が吊り下げ支持され、リヤフロア6の後方を覆うリヤバンパフェイス30が、一対の側部フェイスブロック30L,30Rと、その間に配置される中央フェイスブロック30Cと、を備えた車両において、車体後部に対する中央フェイスブロック30Cの締結部に採用されている。この車両1の場合、スペアタイヤ50を脱着するために中央フェイスブロック30Cを車体後部から取り外すときには、ボルト55を緩めてボルト55の軸部56を車体後部のリヤパネル40から抜き、その状態で中央フェイスブロック30Cを車体から取り外す。スペアタイヤ50は、この状態でリヤフロア6の下方から取り外し、若しくは、リヤフロア6の下方に吊り下げ支持させるが、この作業の間、ボルト55はワッシャ61を介して中央フェイスブロック30Cに係合させておくことができる。したがって、この作業の間に取り外した中央フェイスブロック30Cを地上に置いたままにしても、ボルト55が紛失することがない。また、ボルト55を取り外して別途管理する必要がなく、中央フェイスブロック30Cを再度取り付けるときに、ボルト55を再度中央フェイスブロック30Cに組付ける煩雑な作業も不要になる。
図15は、他の実施形態のワッシャ161とボルト55の係合時の挙動を説明するための模式的な正面図である。
図15に示す実施形態は、ワッシャ161の形状が上記の実施形態と異なっている。ワッシャ161は、上記の実施形態と同様に、ワッシャ本体164がスリット166を備え、かつスリット166の側縁にボルト55の軸部56の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部164aと、挟持部164aの一側に隣接する案内部164bと、を有し、一対の挟持部164aの他側が変位許容部164cによって連結されている。一対の案内部164bには、隣接する挟持部164aの方向に向かって先細り状に傾斜した案内面164b−1が形成されている。また、変位許容部164cは、ワッシャ本体164のうちのスリット基部166aの配置される部位によって構成されている。
ワッシャ161は、スリット166の一端側が解放させておらず、スリット166の一端側の幅が拡大されるとともに、スリット166の一端側の端部同士が連結壁70によって連結されている。ワッシャ161には、案内部164bと連結壁70によって囲まれた枠状部71が形成されている。
ワッシャ161をボルト55の軸部56(嵌合溝62)に係止させる場合には、まず、枠状部71内にボルト55の軸部56に挿入し、その状態で枠状部71に指をかけてスリット基部166aと逆方向に引っ張る。これにより、ワッシャ本体164の案内部164bの案内面164b−1にボルト55の軸部56が押し付けられ、一対の挟持部164aが相互に離間する方向に変形する。この結果、ボルト55の軸部56が挟持部164aの間に位置され、軸部56が挟持部164aによって保持されるようになる。
本実施形態のワッシャ161は、上記の実施形態と形状が異なるが、上記の実施形態とほぼ同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば、上記の実施形態においては、リヤバンパフェイス30の中央フェイスブロック30Cが車体部品を構成し、車体後部のリヤパネル40が被取付部材を構成しているが、ボルトとワッシャを介して取り付けられる車体部品と被取付部材はこれらに限るものではなく、これら以外の車体部品と被取付部材であっても良い。
6…リヤフロア
30…リヤバンパフェイス
30L,30R…側部フェイスブロック
30C…中央フェイスブロック(車体部品)
35…第2の突出部
36…締結座
40…リヤパネル(パネル材,被取付部材)
48…第1の突出部
49…挿通孔
50…スペアタイヤ
55…ボルト
56…軸部
59…頭部
60…締結座
61,161…ワッシャ
62…嵌合溝
63…ねじ部
64,164…ワッシャ本体
64a,164a…挟持部
64b,164b…案内部
64b−1,164b−1…案内面
64c,164c…変位許容部
65…押圧部
66,166…スリット
66a,166a…スリット基部
67…係合突起(係合部)
68…回動規制突起

Claims (9)

  1. 車体部品の挿通孔にボルトの軸部が挿通されるとともに、前記挿通孔から前記車体部品の裏面側に突出した前記ボルトの軸部にワッシャが係合され、その状態で前記ボルトの軸部が被取付部材に締結される車体部品の締結構造において、
    前記ワッシャは、板状のワッシャ本体がスリットを備え、
    前記ワッシャ本体は、
    前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部を有するとともに、
    前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部を有し、
    一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面を有し、
    各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部によって連結され、
    前記ワッシャ本体の前記変位許容部側の端部には、前記スリットに沿う方向の加重入力が可能な押圧部が設けられ、
    前記押圧部は、前記ワッシャ本体の板面と直交する板面を有する板状に形成されていることを特徴とする車体部品の締結構造。
  2. 前記ワッシャ本体と前記押圧部とは、前記ワッシャ本体の板厚方向について対称形状に形成されていることを特徴とする請求項に記載の車体部品の締結構造。
  3. 前記車体部品の前記ボルトによる締結が行われる締結座は、前記車体部品から前記被取付部材の方向に突出する第1の突出部に設けられ、
    前記被取付部材の前記ボルトによる締結が行われる締結座は、前記被取付部材から前記車体部品の方向に突出する第2の突出部に設けられ、
    前記ワッシャの前記押圧部は、前記第1の突出部と前記第2の突出部の側部外側位置に配置されることを特徴とする請求項1または2記載の車体部品の締結構造。
  4. 前記スリットは、前記挟持部よりも前記案内部と逆側に向かって延びるスリット基部を有し、
    前記変位許容部は、前記ワッシャ本体のうちの前記スリット基部の配置される部位によって構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車体部品の締結構造。
  5. 車体部品の挿通孔にボルトの軸部が挿通されるとともに、前記挿通孔から前記車体部品の裏面側に突出した前記ボルトの軸部にワッシャが係合され、その状態で前記ボルトの軸部が被取付部材に締結される車体部品の締結構造において、
    前記ワッシャは、板状のワッシャ本体がスリットを備え、
    前記ワッシャ本体は、
    前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部を有するとともに、
    前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部を有し、
    一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面を有し、
    各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部によって連結され、
    前記ボルトは、前記車体部品の表面側に当接する頭部と、前記挿通孔に挿通される前記軸部と、を備え、
    前記軸部の前記車体部品の裏面側に突出する部位には、前記ワッシャの挟持部が嵌合される嵌合溝と、前記被取付部材に締結されるねじ部と、が設けられ、
    前記嵌合溝は、前記ボルトの軸部が前記挿通孔に挿通された状態で、当該嵌合溝の前記頭部寄りの端部が前記車体部品の裏面と略合致する位置に形成されていることを特徴とする車体部品の締結構造。
  6. 車体部品の挿通孔にボルトの軸部が挿通されるとともに、前記挿通孔から前記車体部品の裏面側に突出した前記ボルトの軸部にワッシャが係合され、その状態で前記ボルトの軸部が被取付部材に締結される車体部品の締結構造において、
    前記ワッシャは、板状のワッシャ本体がスリットを備え、
    前記ワッシャ本体は、
    前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部を有するとともに、
    前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部を有し、
    一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面を有し、
    各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部によって連結され、
    前記ワッシャ本体の前記変位許容部に係合部が設けられ、
    前記車体部品の裏面のうちの、前記挿通孔から離間した位置に、前記係合部と当接することで前記ワッシャの回動を規制する回動規制突起が突設されていることを特徴とする車体部品の締結構造。
  7. 前記回動規制突起は、前記被取付部材の前記ボルトによる締結が行われる締結座に当接可能とされていることを特徴とする請求項に記載の車体部品の締結構造。
  8. リヤフロアの下方にスペアタイヤが吊り下げ支持されるとともに、前記リヤフロアの後方がリヤバンパフェイスによって覆われ、
    前記リヤバンパフェイスが、車幅方向左右に配置される一対の側部フェイスブロックと、一対の前記側部フェイスブロックの間に配置されるとともに前記スペアタイヤの直径よりも車幅方向の幅の広い中央フェイスブロックと、を備え、
    前記中央フェイスブロックが車両後部のパネル材に脱着可能に取り付けられた車両に用いられ、
    前記車体部品が前記中央フェイスブロックによって構成されるとともに、前記被取付部材が前記パネル材によって構成され、前記ボルトは、前記中央フェイスブロックに前記ワッシャともに係止可能とされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の車体部品の締結構造。
  9. 車体部品の挿通孔から突出したボルトの軸部に係合され、前記車体部品が被取付部材に前記ボルトで締結固定される車体部品の取付用のワッシャにおいて、
    スリットを有する板状のワッシャ本体を備え、
    前記ワッシャ本体は、
    前記スリットの相互に対向する側縁の一部に、前記ボルトの軸部の外面を径方向外側から挟持可能な一対の挟持部を有するとともに、
    前記スリットの相互に対向する側縁のうちの各前記挟持部の一側に隣接する位置に、前記ボルトの軸部を一対の前記挟持部の間に案内する案内部を有し、
    一対の前記案内部は、隣接する前記挟持部の方向に向かって先細り状に傾斜した案内面を有し、
    各前記挟持部の他側は、対向する一対の前記挟持部の拡縮方向の弾性変位を許容する変位許容部によって連結され、
    前記ワッシャ本体の前記変位許容部側の端部には、前記スリットに沿う方向の加重入力が可能な押圧部が設けられ、
    前記押圧部は、前記ワッシャ本体の板面と直交する板面を有する板状に形成されていることを特徴とする車体部品取付用のワッシャ。
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