JP6609523B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗りかご内の換気を行う換気装置を備えたエレベータ装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2011−57414号公報(特許文献1)がある。この公報には、乗りかご内の気圧を制御する気圧制御装置を備えたエレベータの換気装置であって、乗りかごに設けられ断電時に換気のため開扉される蓋部材と、給電が行われる通常時は通電状態となり、その軸の動作で閉扉した蓋部材をロックするロック用ソレノイドと、蓋部材が閉扉されたときに、ロック用ソレノイドに通電する作動スイッチと、断電時にロック用ソレノイドの軸を後退させる非ロック用弾性材と、蓋部材の開扉力を付与する開扉用弾性材と、通常時の状態に復帰する際、蓋部材を閉扉する換気窓閉扉手段とを備えているエレベータ換気装置が記載されている。
特開2011−57414号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたエレベータ装置は、ロック用ソレノイドなどのロック用電磁装置が作動したとき、ロック用電磁装置の動作速度が速いために大きな振動または騒音が発生して乗りかご側に伝達されてしまう。また蓋部材の動作時にも振動または騒音が発生して乗りかご側に伝達されてしまう。そこで、本発明の目的は、乗りかご側に伝達される振動や騒音を抑制させるエレベータ装置を提供することにある。
上記課題の少なくとも一を解決するために、本発明の一態様は、昇降駆動される乗りかごと、前記乗りかご内への空気量を制御するブロアと、断電時に乗りかご内の換気のため開扉される換気用通風口を有した換気装置取付部と、前記換気用通風口を開閉可能に封じた蓋部材を有して前記換気装置取付部に取り付けたベースと、前記ベースに取り付けられ給電時に前記蓋部材を閉扉すると共に断電時に前記蓋部材の開扉する蓋部材開閉装置と、前記ベースに取り付けられ給電時に前記蓋部材の閉扉状態をロックすると共に断電時に前記蓋部材の開扉を許す蓋部材電磁ロック装置とを備えたエレベータ装置において、前記換気装置取付部と前記ベースの取付対向部に、厚み方向に変位して防振作用を与える防振部材を設けた。
また上記課題の少なくとも一を解決するために、本発明の一態様は、昇降駆動される乗りかごと、前記乗りかご内への空気量を制御するブロアと、断電時に乗りかご内の換気のため開扉される換気用通風口を有した換気装置取付部と、前記換気用通風口を開閉可能に封じた蓋部材を有して前記換気装置取付部に取り付けたベースと、前記ベースに取り付けられ給電時に前記蓋部材を閉扉すると共に断電時に前記蓋部材の開扉する蓋部材開閉装置と、前記ベースに取り付けられ給電時に前記蓋部材の閉扉状態をロックすると共に断電時に前記蓋部材の開扉を許す蓋部材電磁ロック装置とを備えたエレベータ装置において、前記蓋部材電磁ロック装置を支持すると共に複数の対向部を有する支持部材を設け、前記ベースは、前記支持部材に形成した各対向部に対向して複数の対向部を有する多方向ベース構造とし、前記ベースと前記支持部材の各対向部に、それぞれ厚み方向に変位して防振作用を与える防振部材を設けた。
本発明の一態様によれば、発生する騒音や乗りかご側に伝達される振動を抑制することができる。なお、上述した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施例によるエレベータ装置を示す概略構成図である。 図1に示した換気装置の正面図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 本発明の他の実施例を示す図である。 図4に示した換気装置の断面図である。 本発明の他の実施例を示す図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態によるエレベータ装置の概略構成図である。
乗りかご1は、四方向の側方に設けられた側板2と、側板2を下部で支持された床3と、側板2の上部に設けられる天井4と、乗りかご1の前側の側板2に設けられ開閉可能に構成されたドア5とを備えている。このような乗りかご1は、気密性が保たれて構成されている。
この気密性を有する乗りかご1の内部の気圧を制御するため、天井4の上部に、乗りかご1の外部の空気をその内部に送り込むブロア6と、チャンバー7と、ダクト8と、分流室9が設置され、ブロア6により乗りかご1内に流入される空気量を調整することによって、乗りかご1内の気圧が制御されている。また、乗りかご1の天井部に配置した分流室9の側壁部には、換気用通風口が形成されている。この分流室9の側壁部に換気用通風口を開閉可能な換気装置10が取り付けられている。この換気装置10については詳細を後述するが、給電が停止されることになる非常時に、上述した換気用通風口を開放状態にして乗りかご1の内外を連通させて換気を行うように構成されている。
図2は、換気装置10の正面図である。図2は、図1のM地点から矢印100の方向に見た図である。
換気装置10は、給電が絶たれる非常時に乗りかご1の内外を連通することになる換気用通風口を開閉する構成として、換気用通風口を開閉可能な蓋部材11と、この蓋部材11を開閉操作する蓋部材開閉駆動装置12と、定常状態で閉状態にある蓋部材11を同状態にロックし、かつ給電が停止された非常時には蓋部材11のロックを解除する蓋部材電磁ロック装置14を有している。
上述した蓋部材11は、分流室9の側壁部に形成されている換気用通風口を開閉するために、分流室9の側壁部にほぼ鉛直に配置されたベース16上に構成されている。換気装置10のベース16には、上下方向で対となったヒンジ部17を中心にして回動するように蓋部材11が取り付けられている。従って、図1のMから矢印100の方向をみると蓋部材11は、上下方向に回動するのではなく、ヒンジ部17を中心にして常にほぼ鉛直面を保持して前面側へと回動するため、その開閉操作力は小さくなる。
上述した蓋部材開閉駆動装置12は、定常状態の給電によって励磁されて蓋部材11を閉状態に駆動し同状態を保持している蓋部材閉用電磁駆動装置と、蓋部材閉用電磁駆動装置が消磁されたときに蓋部材11を開扉する開扉用ばね装置13とによって構成されている。また蓋部材開閉駆動装置12は、換気装置10のベース16の前面側に支持した支持部材18上に配置され、その中心部に軸方向に移動可能な駆動軸19と、駆動軸19と蓋部材11間に連結されたリンク20を有している。開扉用ばね装置13は、駆動軸19と支持部材18間に配置され、駆動軸19に対して蓋部材11を開扉する方向の力を与えている。
定常状態で、蓋部材開閉駆動装置12の図示しないソレノイドは励磁され、開扉用ばね装置13に抗した力を与えて蓋部材11の閉扉状態を保持している。しかし、給電が停止されることになる非常時には、蓋部材開閉駆動装置12の図示しないソレノイドは消磁されるため、開扉用ばね装置13によって蓋部材11はヒンジ17で回動されて開扉状態となる。蓋部材11は、上述したようにヒンジ部17を中心にして常にほぼ鉛直面を保持して前面側へと回動するため、上下に開閉する方式に比べて蓋部材開閉駆動装置12および開扉用ばね装置13の開閉操作力を小さくすることができる。
また上述した蓋部材電磁ロック装置14は、定常状態で励磁されて蓋部材11を閉扉状態に保持するが、消磁されたときに蓋部材11のロック状態を解除する解除用ばね装置15を有して構成されている。蓋部材電磁ロック装置14は、ベース16の前面側に支持した支持部材21上に配置されており、その中心部に軸方向に移動可能な駆動軸22を有している。解除用ばね装置15は、駆動軸22と支持部材21間に配置され、駆動軸22に対して蓋部材11のロックを解除する方向の力を与えている。
定常状態で、蓋部材電磁ロック装置14の図示しないソレノイドは励磁され、解除用ばね装置15に抗した力を与えて蓋部材11が開扉しないように機械的にロックした状態を保持している。しかし、給電が停止された非常時には、解除用ばね装置15の図示しないソレノイドは消磁されるため、解除用ばね装置15によって蓋部材11のロック状態が解除され、上述した開扉用ばね装置13によって蓋部材11が開駆動される。
また、換気装置10のベース16と分流室9の取付壁面との対向部間には、換気用通風口の外周部を気密状態に保持する気密部材23が環状に配置されており、この気密部材23によってブロア6による乗りかご1内の空気量調整制御が損なわれないようにされている。
こうして、定常状態では、蓋部材11が閉状態に保持され、図1に示したブロア6により乗りかご1内に流入される空気量が調整されて、乗りかご1内の気圧が制御される。しかし、給電が停止されることになる非常時には、ブロア6は停止されるが、換気装置10の蓋部材11が開状態になされ、乗りかご1の内外を連通している換気用通風口を開放して換気が行われる。
さらに図2に示した換気装置10は、分流室9への取り付け時に、換気装置10のベース16と分流室9の取付壁面との水平方向の対向部間に、気密部材23の内側で環状に配置された水平方向防振部材24を有している。この水平方向防振部材24は、厚み方向である水平方向変位量を一定値内に規整する複数本の水平支持ボルト25によって保持されている。
つまり、換気装置10のベース16と分流室9の取付壁面28との対向部間には、水平方向(図示の前後方向)に対向部が形成され、この対向部間に厚み寸法を増減するように変位可能な水平方向防振部材24が配置されている。この水平方向防振部材24はその厚み方向である水平方向変位量を一定値内に規整する水平支持ボルト24によって保持されている。
また換気装置10は、分流室9への取り付け時に、換気装置10のベース16と分流室9の取付壁面との垂直方向の対向部間に、垂直方向防振部材26を有している。この垂直方向防振部材26は、その厚み方向の垂直方向変位量を一定値内に規整する複数本の垂直支持ボルト27によって保持されている。
つまり換気装置10のベース16における上部端と、分流室9の取付壁面28における上部端間には、垂直方向(図示の上下方向)に間隙を有して対向する対向部が形成され、この対向部間の間隙に厚み寸法を増減するように変位可能な垂直方向防振部材26が配置されている。ベース16よりも上方に位置する取付壁面28側から垂直支持ボルト27が挿入されている。
上述した水平方向防振部材24および垂直方向防振部材26は、その厚み方向に変位することによって防振効果を与えるものであり、換気装置10側で特に、蓋部材電磁ロック装置14の急峻な動作時に変位して防振効果を与え、蓋部材電磁ロック装置14で発生する衝撃振動を吸収または減衰する。
上述した水平支持ボルト24および垂直支持ボルト27は、例えば段付きボルトであって、ベース16および取付壁面28に予め形成されている挿入孔と、水平方向防振部材24および垂直方向防振部材26に予め形成されている挿入孔には非螺合状態で挿入され、その挿入側先端に形成されたねじ部を取付壁面28およびベース16にねじ込んで螺合状態とされている。従って、非螺合状態の部分では、水平方向防振部材24の厚み方向に水平方向防振部材24を変位させながらベース16と取付壁面28間は一定変位量だけ近接したり離反したりすることができる。同様に、垂直方向防振部材26の厚み方向に垂直方向防振部材26を変位させながらベース16と取付壁面28間は一定変位量だけ近接したり離反したりすることができる。
換気装置10側では、蓋部材開閉駆動装置12によって蓋部材11を開閉したとき、また蓋部材電磁ロック装置14によって蓋部材11をロックまたは解除したときに衝撃振動が発生する。この時の衝撃振動または衝撃音が乗りかご1内にも伝達されると、給電が停止された非常時に乗りかご内に乗客がいた場合、乗客はこの衝撃振動や衝撃音によって一層不安感を抱いてしまう場合がある。
しかし、換気装置10側で衝撃が発生して、水平支持ボルト25の軸方向における衝撃が分流室9側に伝達されようとしても、水平支持ボルト25での空動きによって水平方向防振部材24がその厚み方向に変位されて吸収または抑制される。従って、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいたとしても、乗客がこの振動や衝撃音によって一層不安になるのを防止することができる。同様に、換気装置10側で衝撃が発生して、垂直支持ボルト27の軸方向における衝撃が分流室9側に伝達されようとしても、垂直支持ボルト27での空動きによって垂直方向防振部材26がその厚み方向に変位されて吸収または抑制される。従って、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいたとしても、乗客がこの振動や衝撃音によって一層の不安感を抱くのを防止することができる。
図3は、本発明の他の実施例によるエレベータ装置の正面図である。図3は、図1のM地点から矢印100の方向に見た図である。図6は、z方向から多方向ベース29を見た図である。
先の実施例では、換気装置10と分流室9の連結部に水平方向防振部材24および垂直方向防振部材26を設けたが、本実施例では換気装置10とベース16と蓋部材電磁ロック装置14との間に多方向ベース29を設け、他方向ベース29上に三次元平面における互いに直角なX方向、Y方向、Z方向にそれぞれ防振材31を支持部材21と対向部30との間に配置している。以下、図3または図6を用いて説明する。
蓋部材電磁ロック装置14の支持部材21は、直接的にベース16上に固定するのではなく、先ずベース16上に多方向ベース29を固定し、この多方向ベース29に支持部材21を固定されている。この多方向ベース29には、支持部材21との間でX方向である左右水平方向に所定距離を隔てて対向配置したことになる一対の対向部30A,30Bと、支持部材21との間でY方向である上下方向に所定距離を隔てて対向配置したことになる対向部30C、30Dと、支持部材21との間でZ方向である前後水平方向に所定距離を隔てて対向配置したことになる対向部30Eが形成されている。一方、支持部材21には、多方向ベース29における各対向部30A〜30Eとそれぞれ対向する位置に対向部21A〜21Eが形成されている。
支持部材21の対向部21A,21Bと、X方向である左右水平方向に所定距離を隔てて対向配置した一対の対向部30A,30Bとの間には、同X方向の厚み方向に変位する左右水平方向防振材31A,31Bがそれぞれ介在され、先に説明したものと同じ構造のX方向水平支持ボルト32A,32Bを対向部30A,30Bの反対向側から挿入して先端ねじ部が対向部21A,21Bに螺合されている。
また、支持部材21の対向部21Cと、Y方向である垂直方向に所定距離を隔てて対向配置した対向部30Cとの間には、同Y方向の厚み方向に変位する垂直方向防振材31Cが介在され、先に説明したものと同じ構造のY方向垂直支持ボルト32Cを対向部30Cの反対向側から挿入して先端ねじ部が対向部21Cに螺合されている。
また、支持部材21の対向部21Dと、Y方向である垂直方向に所定距離を隔てて対向配置した対向部30Dとの間には、同Y方向の厚み方向に変位する垂直方向防振材31Dが介在され、先に説明したものと同じ構造のY方向垂直支持ボルト32Dを対向部21Dの反対向側から挿入して先端ねじ部が対向部30Dに螺合されている。
さらに、支持部材21の主体部によって形成された対向部21Eと、Z方向である前後水平方向に所定距離を隔てて対向配置した対向部30Eとの間には、同Z方向の厚み方向に変位する前後水平方向防振材31Eが介在され、先に説明したものと同じ構造のZ方向水平支持ボルト32Eを対向部30Eの反対向側から挿入して先端ねじ部が支持部材21の対向部21Eに螺合されている。
上述の左右水平方向防振材31A,31B、垂直方向防振材31Cおよび前後水平方向防振材31Eは、先の実施例における水平方向防振部材24および垂直方向防振部材26と同様で、その厚み方向に変位することによって防振効果を与えるものである。
このような構成であるため、多方向ベース29は換気装置10のベース16上に直接固定されているが、蓋部材電磁ロック装置14の支持部材21は、多方向ベース29に浮動的に支持されたことになる。
蓋部材電磁ロック装置14の作動によって振動が発生したとき、支持部材21の対向部21A,21Bと、多方向ベース29の対向部30A,30Bとの間には、X方向の厚み方向に変位する左右水平方向防振材31A,31Bがそれぞれ介在されているため、X方向の振動に対しては、左右水平方向防振材31A,31Bの変位によって振動を吸収または抑制することができる。
また、支持部材21の対向部21Cと、多方向ベース29の対向部30Cとの間には、Y方向の厚み方向に変位する垂直方向防振材31Cが介在されているため、Y方向の振動に対しては、垂直方向防振材31Cの変位によって振動を吸収または抑制することができる。同様に、支持部材21の対向部21Eと、多方向ベース29の対向部30Eとの間には、Z方向の厚み方向に変位する前後水平方向防振材31Eが介在されているため、Z方向の振動に対しては、前後水平方向防振材31Eの変位によって振動を吸収または抑制することができる。
換気装置10側では、特に、蓋部材電磁ロック装置14によって蓋部材11をロックまたは解除したときに急激な動作によって衝撃振動が発生する。この時の振動は乗りかご1内にも衝撃音として伝達されるため、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいた場合、乗客はこの振動や衝撃音によって不安感を募らせてしまう。
しかし、換気装置10側で衝撃が発生しても、換気装置10のベース16と支持部材21間には、X方向の厚み方向に変位する左右水平方向防振材31A,31Bと、Y方向の厚み方向に変位する垂直方向防振材31Cと、Z方向の厚み方向に変位する前後水平方向防振材31Eが介在されているため、それぞれの厚み方向の変位によって吸収または抑制される。従って、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいたとしても、乗客がこの振動や騒音によって一層不安になるのを防止することができる。
本実施例では、図2に示した実施例と同様に、換気用開口部を包囲するようにベース16および取付壁面28間に配置した水平方向防振部材24と、他の位置に配置した垂直方向防振部材26を有しているため、蓋部材開閉駆動装置12によって蓋部材11を開閉したときに発生する衝撃振動を抑制される。または、図3の構成から水平方向防振部材24および垂直方向防振部材26を省略しても、上述した効果を達成することができる。
本実施例の図3や図6によれば、多方向ベース29の主体部と支持部材21の主体部間に前後水平方向防振材31Eが介在されているため、多方向ベース29および支持部材21の構成を余り複雑にすることなく、Z方向の振動に対して前後水平方向防振材31Eの変位によって振動を吸収または抑制することができる。つまり、複数の対向部を有する多方向ベース29とすることによって、各防振部材の配置を集約して簡単な構成とすることができる。従って、望ましい使用形態では、図2や図3に示した水平防振材24を省略して構成を簡略化することができる。
図4および図5は、本発明の他の実施例によるエレベータ装置の正面図および断面図である。図4は、図1のM地点から矢印100の方向に見た図である。 両図は、分流室9と換気装置10の連結部構成を示している。図4に示すように分流室9と換気装置10の対向部には、先の実施例の場合と同様に、図示を省略した換気用開口部を包囲した水平方向防振材24と、水平方向防振材24の外周部を包囲した気密部材23が配置されている。また換気装置10のベース16と支持部材21の間には、図3に示した実施例の場合と同様に、X方向の厚み方向に変位する左右水平方向防振材31A,31Bと、Y方向の厚み方向に変位する垂直方向防振材31Cと、Z方向の厚み方向に変位する前後水平方向防振材31Eがそれぞれ配置されている。
本実施例では、特に、図3のA−A線に沿った断面図である図5から分かるように、分流室9の下方部には、換気装置10側に突き出して下部ブラケット35が形成されている。この下部ブラケット35に換気装置10のベース16が取り付けられている。このベース16は、下部ブラケット35に搭載された折り曲げ部16Aと、分流室9の正面側に配置した板状の主体部16Bと、分流室9の上面側に位置した折り曲げ部16Cを有している。
下部ブラケット35とベース16の折り曲げ部16A間、また分流室9の上面とベース16の折り曲げ部16C間には、その厚み方向である垂直方向に変位可能な垂直方向防振材26A,26Bがそれぞれ介在されている。ベース16の主体部16Bと分流室9における取付部間には、その厚み方向である水平方向に変位可能な水平方向防振材24が介在されている。
下部ブラケット35と折り曲げ部16A間には、その長手方向に複数本の垂直支持ボルト27Aが配置されており、折り曲げ部16A側から挿入した垂直支持ボルト27Aの先端に形成されているねじ部が下部ブラケット35に螺合されている。 また、分流室9の上面と折り曲げ部16C間に配置された垂直支持ボルト27Bと、分流室9の正面とベース16の主体部16B間に配置された複数本の水平支持ボルト25も、ベース16側から挿入した垂直支持ボルト27Aの先端にねじ部が形成されており、挿入側先端部では分流室9側に螺合状態とされている。
しかし、垂直支持ボルト27Aおよび水平支持ボルト25の頭部付近にねじ部が形成されておらず、ベース16は水平方向および垂直方向にある一定量だけ移動できる遊びある連結構造となっている。つまり、垂直支持ボルト27Aおよび水平支持ボルト25が挿入されたベース16には、各支持ボルト25,27Aに対して水平方向および垂直方向にある一定量だけ移動可能にギャップGが形成されて遊びある連結構造となっている。この遊びある連結構造のギャップGによって、ベース16は分流室9側間に配置された水平方向防振材24および垂直方向防振材26A,26Bがその厚み方向に一定変位量だけ変位可能に保持されている。
このような支持構造でベース16を支持しているため、蓋部材開閉駆動装置12および蓋部材電磁ロック装置14側からベース16に振動が伝えられても、水平方向防振材24および垂直方向防振材26A,26Bがその厚み方向に一定変位量だけ変位して抑制することができる。
また先の実施例の場合と同様に、支持部材21と多方向ベース29間には、集中的な簡単な構成で、X方向の厚み方向に変位する左右水平方向防振材31A,31Bと、Y方向の厚み方向に変位する垂直方向防振材31C,31Dと、Z方向の厚み方向に変位する前後水平方向防振材31Eを配置することができる。しかも、それぞれの厚み方向の変位によって特に蓋部材電磁ロック装置14の作動時における振動を吸収または抑制することができるので、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいたとしても、乗客がこの振動や衝撃音によって不安になるのを防止することができる。
本実施例では、分流室9の上面とベース16の折り曲げ部16C間に垂直支持ボルト27Bを設けているので、分流室9側に形成した下部ブラケット35や、下部ブラケット35とベース16の折り曲げ部16A間に配置した垂直支持ボルト27Aを省略することも可能である。
る。 上述した各実施例では、ブロア6によって乗りかご1内部に送り込む空気量を調整する流路中に、乗りかご1の天井部に配置され、かつその側面部に換気用通風口を有した分流室9を形成し、この分流室9の換気用通風口に対応する側壁面に換気装置10を取り付けた構成とされている。
従って、乗りかご1の側面に換気装置を取り付けた構成に比べて、乗りかご1の側部を簡略化することができ、昇降路内に配置されている他の多くの機器と干渉することはなく、昇降路内における機器の配置に対する制約を与えることもない。また、乗りかご1の側面に換気装置を配置した構成に比べて乗りかご1の意匠性も高めることもできる。
また分流室9の側壁面に換気装置10を取り付けているため、換気用通風口を開閉する扉部材11は、常にほぼ鉛直状態で開閉することになり、扉部材11を乗りかご1の天井に直接設けて上下方向に開閉する場合と比較して、開閉操作力を小さくすることができる。これにより、扉部材11の開閉装置を小型化することができ、開閉装置で消費されるエネルギーを小さくすることができる。その結果、効率的に扉部材11を開閉することができるようになる。
望ましい実施例では、ブロア6の下方に換気装置10を配置することによって、気圧制御用の流路を兼用しながら換気用通風口とブロア6との高さの違いを利用した空気の対流を生じさせることができ、乗りかご1内の換気を行うことができる。また、乗りかご1は気密性の高い構造ではあるが、ドア5の周りをはじめ微小な隙間が存在するため、扉部材11を開駆動して換気用通風口を開放すると、換気用通風口と乗りかご1に存在する微小隙間との間で空気の対流を消磁させることができ、同様に乗りかご1内の換気を行うことができる。
しかしながら、本発明の実施に際しては、換気装置10を分流室9に取り付けた場合に限らず、乗りかご1内と連通する換気装置取付部に換気用開口部を形成し、この換気用開口部を定常状態では蓋部材11によって封じ、また給電が停止された非常時には、蓋部材11を開けて換気用開口部を開放して換気を行う換気装置10に本発明を適用することができる。また蓋部材電磁ロック装置14および蓋部材開閉駆動装置12としても、他の構成のものを使用することができる。
以上説明したように本発明のエレベータ用換気装置は、乗りかご1内と連通した換気装置取付部28に換気用開口部を形成し、蓋部材11を配置したベース16に蓋部材電磁ロック装置14を支持し、換気装置取付部28とベース16の対向部に、厚み方向に変位して防振作用を与える水平方向防振部材24または垂直方向防振部材26を設けた。
このような構成によれば、換気装置10側で衝撃が発生しても、水平方向防振部材24または垂直方向防振部材26がその厚み方向に変位されて吸収または抑制される。従って、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいたとしても、乗客がこの振動や衝撃音によって不安になるのを防止することができる。
また本発明のエレベータ用換気装置は、乗りかご1内と連通した換気装置取付部28に換気用開口部を形成し、蓋部材11を配置したベース16に支持部材21を介して蓋部材電磁ロック装置14を支持し、ベース16と支持部材21の対向部に、厚み方向である左右水平方向に変位可能な左右水平方向防振部材31A,31Bや、厚み方向である垂直方向に変位可能な垂直方向防振部材31C,31Dや、厚み方向である前後水平方向に変位可能な前後水平方向防振材31Eなどを配置した。
このような構成によれば、換気装置10の蓋部材電磁ロック装置14の急峻な動作によって衝撃が発生しても、左右水平方向防振部材31A,31Bや、垂直方向防振部材31C,31Dや、前後水平方向防振材31Eなどがその厚み方向に効果的に変位されて吸収または抑制される。従って、給電が停止されることになる非常時に乗りかご内に乗客がいたとしても、乗客がこの振動や衝撃音によって不安になるのを防止することができる。また複数の対向部を有する多方向ベース29とすることによって、各防振部材の配置を集約して簡単な構成とすることができる。
尚、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。またある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることが可能である。
1 乗りかご、 10 換気装置、 11 蓋部材、 12 閉用電磁装置、 14 蓋部材電磁ロック装置、 16 ベース、 21 支持部材、 21A〜21D 対向部、 24 水平方向防振部材、 25 水平支持ボルト、 26 垂直方向防振部材、 27 垂直支持ボルト、 29 多方向ベース、
30A〜30D 対向部、 31A,31B 左右水平方向防振材、 31C,31D 垂直方向防振材、 31E 前後水平方向防振材

Claims (3)

  1. 昇降駆動される乗りかごと、前記乗りかご内への空気量を制御するブロアと、断電時に
    乗りかご内の換気のため開扉される換気用通風口を有した換気装置取付部と、前記換気用
    通風口を開閉可能に封じた蓋部材を有して前記換気装置取付部に取り付けたベースと、前
    記ベースに取り付けられ給電時に前記蓋部材を閉扉すると共に断電時に前記蓋部材の開扉
    する蓋部材開閉装置と、前記ベースに取り付けられ給電時に前記蓋部材の閉扉状態をロッ
    クすると共に断電時に前記蓋部材の開扉を許す蓋部材電磁ロック装置とを備えたエレベー
    タ装置において、
    前記蓋部材電磁ロック装置を支持すると共に複数の対向部を有する支持部材を設け、前
    記ベースは、前記支持部材に形成した各対向部に対向して複数の対向部を有する多方向ベ
    ース構造とし、前記ベースと前記支持部材の各対向部に、それぞれ厚み方向に変位して防
    振作用を与える防振部材を設けたことを特徴とするエレベータ装置。
  2. 前記ブロアによる空気流を前記乗りかご内に案内する流路の一部を形成する分流室を前
    記乗りかごの天井部に配置し、前記分流室のほぼ鉛直な側壁面に換気用開口部を形成し、前記蓋部材は、ほぼ鉛直面を保持しながら開閉動作するように前記ベースに取り付け
    られることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 前記ベースと前記支持部材に形成した対向部は、左右水平方向、垂直方向および前後水
    平方向にそれぞれ対向する構成とし、前記左右水平方向に対向した前記対向部に左右水平
    方向防振材を配置し、前記垂直方向に対向した前記対向部に垂直方向防振材を配置し、前
    記前後水平方向に対向した前記対向部に前後水平方向防振材を配置したことを特徴とする
    請求項1に記載のエレベータ装置
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