JP6608686B2 - トリチウム濃度測定装置及びトリチウム濃度測定方法 - Google Patents

トリチウム濃度測定装置及びトリチウム濃度測定方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、原子力発電所の事故処理に伴い発生するトリチウム水を対象にするトリチウム濃度測定技術に関する。
トリチウムとは水素の放射性同位体であり、半減期12.3 年でβ崩壊して、ヘリウムに元素変換する。そして、二つのトリチウム原子と一つの酸素原子とが結合した水分子(トリチウム水)の形で多く存在している。
トリチウムから放出されるβ線は、エネルギーが最大18.6keVで平均5.7keVと小さい。このため、トリチウム濃度測定には、キシレンなどの有機溶媒に蛍光体を溶かした液体シンチレータを利用した装置(液体シンチレーションカウンター)を用いるのが一般的である。
地球上で観測されるトリチウムの主たる起源は、宇宙線と大気との反応により天然に生成されるものに加え、過去の核実験により環境中に大量に放出されたもの、原子力発電所または核燃料再処理施設などの原子炉関連施設から大気圏や海洋へ計画放出されたものが挙げられる。
原子炉内で発生するトリチウムは、核燃料が核分裂した後の断片(核分裂生成物)、原子炉水中に不純物として含まれる核種に中性子があたって核変換したもの等が挙げられる。
過酷事故に伴う冷却機能の不全によりメルトダウンし原子炉建屋内に滞留する核燃料デブリは、100〜130トン/日の注水により冷却され続けている。そして核燃料デブリに接した冷却水は、多種類の放射性核種を高濃度に含む汚染水となる。
この高濃度汚染水は、多核種除去装置(ALPS:Advanced Liquid Processing System)等によって浄化処理されるが、水として存在するトリチウムは除去できない。
トリチウム以外の放射性核種を除去した処理水は、敷地内に施設された複数のタンク群に貯蔵され、トリチウム濃度が排出基準値を満たすタンクについては、順次、海洋放出することが検討されている。
特開2007−178336号公報
多核種除去装置等で処理された後の処理水を貯蔵するタンクは、大容量であるために、貯蔵中の処理水にトリチウム濃度分布が存在する場合、タンク内に存在するトリチウムの正確な量を見積もることが困難となる。
さらに設定されている排出基準値は、高感度測定が必要である程度に低濃度である。このため、測定結果の信頼性を確保するために、精度の高い測定が要求される。
そこで、測定精度を向上させるために測定回数を増やすことが考えられる。しかし、一般的なオフライン装置で実行する液体シンチレーション測定では、試料を採取してから測定結果を出すまでのリードタイムが長く、限界がある。
本発明の実施形態はこのような事情を考慮してなされたもので、大容量タンクに貯蔵される水に低濃度で含有されるトリチウムを、短時間で高精度に定量するトリチウム濃度測定技術を提供することを目的とする。
実施形態に係るトリチウム濃度測定装置において、核燃料デブリの近傍を通過した水に対しイオン性放射性核種の除去処理を実施した処理水を蓄積するタンクと、前記タンクに蓄積されている前記処理水を撹拌する撹拌部と、撹拌されている前記処理水の一部を試料として前記タンクの外部に採取する採取部と、採取された前記試料に対し含まれているトリチウムの定量分析を行う分析部と、断続的に採取された複数の前記試料に対して行った複数の前記定量分析の結果に基づいて前記タンクに蓄積されている前記処理水のトリチウム濃度を計算する濃度計算部と、を備え、前記撹拌部は、前記処理水を外部から前記タンクの内部に輸送する第1輸送管と、前記第1輸送管の先端に設けられ前記処理水を前記タンクの内部に吐出させる吐出部と、前記タンクの内部の前記処理水を前記タンクの外部に輸送する第2輸送管と、前記タンクの外部において前記第1輸送管及び前記第2輸送管を連結する連結管と、前記タンクの内部、前記第2輸送管、前記連結管、前記第1輸送管の順番で前記処理水を循環させるポンプと、を有し、前記第1輸送管の基端側には前記イオン性放射性核種の除去処理するための多核種除去装置が設けられているかもしくはこの多核種除去装置で処理した前記処理水を一時的に蓄積しているタンクが設けられ、前記第2輸送管の先端側には前記トリチウム濃度が排出基準値を満たしている場合に前記処理水を海洋放出するシステム及び前記排出基準値を満たして無い場合に前記処理水のトリチウム濃度を減少させるシステムが接続されていることを特徴とする。
本発明の実施形態により、大容量タンクに貯蔵される水に低濃度で含有されるトリチウムを、短時間で高精度に定量するトリチウム濃度測定技術が提供される。
本発明の第1実施形態に係るトリチウム濃度測定装置を示すブロック図。 実施形態に適用される分析部の構成図。 トリチウムを含む試料のシンチレーション計数測定結果を表したグラフ。 ストロンチウム90、イットリウム90が混入している試料のシンチレーション計数測定結果を表したグラフ。 第2実施形態に係るトリチウム濃度測定装置を示すブロック図。 各実施形態に係るトリチウム濃度測定方法を説明するフローチャート。
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示すように、実施形態に係るトリチウム濃度測定装置10は、核燃料デブリの近傍を通過した水に対しイオン性放射性核種の除去処理を実施した処理水11を蓄積するタンク12と、このタンク12に蓄積されている処理水11を撹拌する撹拌部20と、撹拌されている処理水11の一部を試料15としてタンク12の外部に採取する採取部13と、採取された試料15に対し含まれているトリチウムの定量分析を行う分析部30と、断続的に採取された複数の試料15に対して行った複数の定量分析の結果に基づいてタンク12に蓄積されている処理水11のトリチウム濃度を計算する濃度計算部14と、を備えている。
撹拌部20は、処理水11を外部Aからタンク12の内部に輸送する第1輸送管21と、この第1輸送管21の先端に設けられ処理水11をタンク12の内部に吐出させる吐出部25と、タンク12の内部の処理水11をタンク12の外部Bに輸送する第2輸送管22と、タンク12の外部において第1輸送管21及び第2輸送管22を連結する連結管23と、タンク12の内部、第2輸送管22、連結管23、第1輸送管21の順番で処理水11を循環させるポンプPと、を有している。
第1輸送管21における連結管23との連結部よりも上流側には第1開閉弁26設けられ、第2輸送管22における連結管23との連結部よりも下流側には第2開閉弁27が設けられ、連結管23には第3開閉弁28が設けられている。
そして、第1開閉弁26を閉設定にし、第2開閉弁27を開設定にし、第3開閉弁28を閉設定にし、ポンプPを起動することで、タンク12に蓄積されている処理水11を撹拌することができる。
また、第1開閉弁26を開設定にし、第2開閉弁27を閉設定にし、第3開閉弁28を閉設定にすることで、外部Aから処理水11をタンク12に蓄積させることができる。
また、第1開閉弁26を閉設定にし、第2開閉弁27を開設定にし、第3開閉弁28を閉設定にすることで、タンク12から処理水11を外部Bに放出することができる。
なお、撹拌部20の構成は、図1に示されたものに限定されるものではなく、例えば、タンク12の内部で機械的に回転する回転体である場合もある。
ここで、第1輸送管21の基端側に位置する外部Aには、核燃料デブリの近傍を通過した高濃度汚染水からイオン性放射性核種を除去するための多核種除去装置(ALPS)等が設けられている。もしくは、多核種除去装置(ALPS)等で処理した処理水11を、一時的に蓄積しているタンクが設けられている。
また、第2輸送管22の先端側に位置する外部Bは、トリチウム濃度が排出基準値を満たしている場合、処理水11を海洋放出するシステムとなり、排出基準値を満たして無い場合、処理水11のトリチウム濃度を減少させるシステムとなる。
採取部13は、図1において、タンク12に連通する配管で構成されているものが例示されているが、構成に限定はない。例えば、タンク12の上部開口から処理水11をくみ上げる場合もあり、処理水11の一部を試料15としてタンク12の外部に採取するものであれば、適宜採用される。
図2に示すように、分析部30は、採取された試料15と液体シンチレータ31とを混合して混合液32にする混合部33と、この混合液32を収容した容器35を近傍に配置しトリチウムから放出されるβ線と液体シンチレータ31との相互作用により発生した蛍光36を入射して電気信号38に変換する光電子増倍管37と、この電気信号38のカウント数に基づいて定量分析の結果を導出する計数部39と、容器35から混合液32を排出して容器35の内壁を洗浄する容器洗浄部(図示略)と、を有している。
混合部33では、予め液体シンチレータ31の注がれている容器35がセットされている。そして、採取部13を介して採取された規定量の試料15が、容器35に注がれることにより、液体シンチレータ31と混合して混合液32となる。
混合部33で混合液32を収容した容器35は、キャップで密閉された後に、光電子増倍管37の検出窓の近傍に配置される。
この混合液32では、試料15に含まれるトリチウムから放出するβ線が、液体シンチレータ31の原子や分子を励起し、この原子や分子が、基底状態に戻るときに特定波長の蛍光36を放出する。
光電子増倍管37は、混合液32から発生した蛍光36を入射して、この蛍光36のエネルギーに比例した強度のパルス状の電気信号38に変換する。この電気信号38は、増幅された後に計数部39に送信される。
図3は、パルス状の電気信号38の波高値(チャンネル)を横軸にとり、それぞれの波高値に対する電気信号38のカウント数を縦軸に示したグラフである。
計数部39は、光電子増倍管37から出力される電気信号38をカウントして、その数を出力する。
処理水11においてイオン性放射性核種の除去処理が完璧である場合、電気信号38をカウント数は、トリチウムが放出したβ線に全て由来するとみなせる。この場合、パルス状の電気信号38の波高値を識別する必要なく、カウント数のみからトリチウムの定量分析の結果を導出することができる。
トリチウムの定量分析を終了した容器35は、光電子増倍管37とは別個に構成される容器洗浄部により、混合液32の排出が行われる。排出された混合液32は、所定の手続きで処理され、空になった容器35は、内壁の洗浄工程を経て、再び液体シンチレータ31が注がれ、混合部33により試料15が注入される。
図2における分析部30は、混合部33と光電子増倍管37とがそれぞれ離れた場所に存在し、容器35がそれらの間を移動する態様を例示している。また容器35は規定数のものを使い回しする場合の他に、一回のサンプリングで使い捨てにする場合もある。
分析部30の他の実施例として、固定した容器35の周囲に、混合部33と光電子増倍管37と固定配置する。そして、液体シンチレータ31の注入、試料15の注入、シンチレーション計数測定、混合液32の排出、容器35の洗浄といった一連の流れを、容器35を移動させることなく実施する場合もある。
この場合、容器35の洗浄をしてから液体シンチレータ31の注入を行った後に、試料15の代わりに純水を収容し、シンチレーション計数測定を実施して、容器35に残留汚染が有るか否かを判定する場合もある。
このように、処理水11は、撹拌されながら、一部が試料15として、容器35に断続的に採取されていく。そして、分析部30では、採取された順番通りに試料15のトリチウム定量分析を実施し、逐次その結果を導出していく。
濃度計算部14は、このようにして得られた複数の定量分析の結果に基づいて、タンク12に蓄積されている処理水11のトリチウム濃度を計算する。
つまり、個々の定量分析の結果は、バラツキを有するものであっても、分析の検体数を向上させて統計処理(例えば平均値)を施すことにより、測定の正確さ及び精度並びに分析結果に対する信頼性を向上させることができる。
ところで、核燃料デブリの近傍を通過した放射能汚染水は、多核種除去装置(ALPS)で処理した後であっても、まだ僅かな量のイオン性放射性核種が含まれる場合がある。
そのようなイオン性放射性核種のうちストロンチウム90(90Sr)は、半減期28.8年でβ崩壊してイットリウム90(90Y)を生成し、これはさらにβ崩壊して半減期64時間で安定なジルコニウム(90Zr)となる。
図4のグラフは、多核種除去装置(ALPS)の処理が不十分であった場合の試料をシンチレーション計数測定した結果である。図3と図4を対比すると、ストロンチウム90及びイットリウム90は、トリチウムよりも発生させる蛍光のエネルギーが大きいことに依存して、スペクトルが高チャンネル側にシフトしていることが観測される。
光電子増倍管37から出力されるパルス状の電気信号38の波高値は、入射した蛍光36のエネルギー値に対応する。そして蛍光36のエネルギー値は、励起の起源となるβ崩壊核種に依存する。
一定間隔で出力された複数の電気信号38は、その波高値に基づいて、所定の間隔で区切ったチャンネル毎に割り振られ、各々のチャンネルにおいて度数がカウントされる。
その結果、図4に示す、入射した蛍光36のエネルギー分布を示すグラフが得られる。このような、蛍光36のエネルギー分布が分かれば、試料15に含まれるトリチウム以外のβ崩壊核種について定性定量分析を実施することができる。
このように、ストロンチウム90、イットリウム90及びトリチウムは、計数されるチャンネルの違いを利用して弁別可能に、各々を定量分析することができる。
(第2実施形態)
次に図5を参照して本発明における第2実施形態について説明する。
第2実施形態のトリチウム濃度測定装置10は、第1実施形態の構成に加えて、タンク12に蓄積されている処理水11に固体微粒子16を添加する添加部17と、試料15に分散している固体微粒子16を計測する微粒子計測部(図示略)と、を備えている。
なお、図5において図1と共通の構成又は機能を有する部分は、同一符号で示し、重複する説明を省略する。
この固体微粒子16は、処理水11において凝集することなく均一に分散し、分析部30におけるトリチウムのシンチレーション計数測定に影響を与えないものが選定される。
微粒子計測部(図示略)は、試料15の単位体積当たりに含まれる固体微粒子16の個数に関連する情報を取得する。
これにより、撹拌部20による処理水11が均一に撹拌されているか否かの判断を行うことができる。
以上述べた実施形態において、採取部13及び分析部30は、一対のみタンク12に設けられている態様を例示しているが、複数対のものをタンク12に設けることができる。
これにより、シンチレーション計数測定の検体数を増加させることができ、タンク12に蓄積した処理水11を測定して得たトリチウム濃度の正確さ及び精度並びに分析結果に対する信頼性を向上させることができる。
図6のフローチャートに基づいて、各実施形態におけるトリチウム濃度測定方法について説明する(適宜、図1,図2参照)。
核燃料デブリの近傍を通過した水に対しイオン性放射性核種の除去処理がなされる(S11)。そして、第1開閉弁26を開設定、第2開閉弁27及び第3開閉弁28を閉設定にすることで、処理水11をタンク12に蓄積する(S12,S13:No)。
そして、タンク12内における処理水11の蓄積量が所定量に達したところで(S13:Yes)、第1開閉弁26及び第2開閉弁27を閉設定とし第3開閉弁28を開設定としポンプPを起動して、タンク12に蓄積されている処理水11を撹拌する(S14,S15:No)。
そして、撹拌時間が所定時間に達したところで(S15:Yes)、タンク12内の処理水11の一部を試料15として採取部13を介して採取する(S16)。
この採取された試料15は、予め液体シンチレータが投入されている容器35に注入され、両者は混合される(S17)。すると試料15に含まれるトリチウムから放出されるβ線が、液体シンチレータ31の原子や分子を励起し、この原子や分子が、基底状態に戻るときに特定波長の蛍光36を放出する。
この放出された蛍光36を、容器35の近傍に設置された光電子増倍管37に入射させ、パルス状の電気信号38に変換して出力させる。そしてこの電気信号をカウントするシンチレーション計数測定を実施する(S18)。
このシンチレーション計数測定に基づいて試料15に対し含まれているトリチウムの定量分析を行う(S19)。この(S16)から(S19)の行程を、採取した試料15の検体数が規定値に到達するまで繰り返す(S20:No,Yes)。
なお、必要に応じ、試料15の単位体積当たりに含まれる固体微粒子16の個数を、全ての検体において検討し、処理水11が均一に撹拌されているか否かの診断を行う(S21)。そして、均一撹拌の条件が満たされていない検体が存在する場合は(S21:No)、再び(S16)〜(S21)の工程を繰り返す(S21:Yes)。
規定の検体数の定量分析の結果を、濃度計算部14において統計処理することにより、タンク12に蓄積されている処理水11のトリチウム濃度を計算する(S22)。
この計算されたトリチウム濃度値を排出基準値に照らし、クリアする場合は海洋放出、クリアしない場合はトリチウム濃度値を低減させる施設に移送するように、第1開閉弁26及び第3開閉弁28を閉設定にし、第2開閉弁27を開設定にすることで、処理水11をタンク12から外部に移送する(S23:END)。
以上述べた少なくともひとつの実施形態のトリチウム濃度測定装置によれば、撹拌しながら複数の試料を断続的に採取することにより、大容量タンクに貯蔵される水に低濃度で含有されるトリチウムを、短時間で高精度に定量することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…トリチウム濃度測定装置、11…処理水、12…タンク、13…採取部、14…濃度計算部、15…試料、16…固体微粒子、17…添加部、20…撹拌部、21…第1輸送管、22…第2輸送管、23…連結管、25…吐出部、26…第1開閉弁、27…第2開閉弁、28…第3開閉弁、30…分析部、31…液体シンチレータ、32…混合液、33…混合部、35…容器、36…蛍光、37…光電子増倍管、38…電気信号、39…計数部。

Claims (5)

  1. 核燃料デブリの近傍を通過した水に対しイオン性放射性核種の除去処理を実施した処理水を蓄積するタンクと、
    前記タンクに蓄積されている前記処理水を撹拌する撹拌部と、
    撹拌されている前記処理水の一部を試料として前記タンクの外部に採取する採取部と、
    採取された前記試料に対し含まれているトリチウムの定量分析を行う分析部と、
    断続的に採取された複数の前記試料に対して行った複数の前記定量分析の結果に基づいて前記タンクに蓄積されている前記処理水のトリチウム濃度を計算する濃度計算部と、を備え
    前記撹拌部は、
    前記処理水を外部から前記タンクの内部に輸送する第1輸送管と、
    前記第1輸送管の先端に設けられ前記処理水を前記タンクの内部に吐出させる吐出部と、
    前記タンクの内部の前記処理水を前記タンクの外部に輸送する第2輸送管と、
    前記タンクの外部において前記第1輸送管及び前記第2輸送管を連結する連結管と、
    前記タンクの内部、前記第2輸送管、前記連結管、前記第1輸送管の順番で前記処理水を循環させるポンプと、を有し、
    前記第1輸送管の基端側には、前記イオン性放射性核種の除去処理するための多核種除去装置が設けられているか、もしくはこの多核種除去装置で処理した前記処理水を一時的に蓄積しているタンクが設けられ、
    前記第2輸送管の先端側には、前記トリチウム濃度が排出基準値を満たしている場合に前記処理水を海洋放出するシステムが接続されていることを特徴とするトリチウム濃度測定装置。
  2. 請求項1に記載のトリチウム濃度測定装置において、
    前記分析部は、
    採取された前記試料と液体シンチレータとを混合して混合液にする混合部と、
    前記混合液を収容した容器を近傍に配置し、前記トリチウムから放出されるβ線と前記液体シンチレータとの相互作用により発生した蛍光を入射して電気信号に変換する光電子増倍管と、
    前記電気信号のカウント数に基づいて前記定量分析の結果を導出する計数部と、
    前記容器から前記混合液を排出して前記容器の内壁を洗浄する容器洗浄部と、を有することを特徴とするトリチウム濃度測定装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のトリチウム濃度測定装置において、
    前記分析部は、
    前記トリチウム及びストロンチウムを別々に検出するチャンネルが設定されていることを特徴とするトリチウム濃度測定装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のトリチウム濃度測定装置において、
    前記タンクに蓄積されている前記処理水に固体微粒子を添加する添加部と、
    前記試料に分散している前記固体微粒子を計測する微粒子計測部と、を備えることを特徴とするトリチウム濃度測定装置。
  5. 核燃料デブリの近傍を通過した水に対しイオン性放射性核種の除去処理を実施した処理水をタンクに蓄積するステップと、
    前記タンクに蓄積されている前記処理水を撹拌部で撹拌するステップと、
    撹拌されている前記処理水の一部を試料として前記タンクの外部に採取するステップと、
    採取された前記試料に対し含まれているトリチウムの定量分析を行うステップと、
    断続的に採取された複数の前記試料に対して行った複数の前記定量分析の結果に基づいて前記タンクに蓄積されている前記処理水のトリチウム濃度を計算するステップと、を含み、
    前記撹拌部は、
    前記処理水を外部から前記タンクの内部に輸送する第1輸送管と、
    前記第1輸送管の先端に設けられ前記処理水を前記タンクの内部に吐出させる吐出部と、
    前記タンクの内部の前記処理水を前記タンクの外部に輸送する第2輸送管と、
    前記タンクの外部において前記第1輸送管及び前記第2輸送管を連結する連結管と、
    前記タンクの内部、前記第2輸送管、前記連結管、前記第1輸送管の順番で前記処理水を循環させるポンプと、を有し、
    前記第1輸送管の基端側には、前記イオン性放射性核種の除去処理するための多核種除去装置が設けられているか、もしくはこの多核種除去装置で処理した前記処理水を一時的に蓄積しているタンクが設けられ、
    前記第2輸送管の先端側には、前記トリチウム濃度が排出基準値を満たしている場合に前記処理水を海洋放出するシステム、及び前記排出基準値を満たして無い場合に前記処理水のトリチウム濃度を減少させるシステムが接続されていることを特徴とするトリチウム濃度測定方法。
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