JP6606401B2 - 自動車用シート部材 - Google Patents
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Description
このようなドアホールシール100は、ドアインナーパネル1の上部に設けられた位置決め固定用の基準位置となる孔2,3に、PEフィルム20に形成された孔の位置を合わせるようにしてクリップ(図示しない)で止めるようにして組付けられる。
また、PEフィルム20の周辺に沿ってウレタンシーラー5などの接着材が塗布され、ドアホールシール100の上部がドアインナーパネル1の基準位置となる孔2,3に組付けられた後、周辺がドアインナーパネル1に固定されるようにされたものもある(例えば、特許文献2参照)。
特に予めドアインナーパネル1にウレタンシーラー5などの接着材を塗布した後にドアホールシール100を組付ける際、PEフィルム20を一発で所定位置に配置できないと、ウレタンシーラー5などの接着材が不要な箇所にも付着してドアホールシール100を汚してしまう恐れがある。また、予めPEフィルム20の周辺に沿ってウレタンシーラー5などの接着材が塗布された態様のものではPEフィルム20がめくれるとPEフィルム20の他の部分に付着する恐れがある。
また、ドアホールシール100をシール体10だけで構成すると組付け時にウレタンシーラー5などの接着材の位置と状態を確認できず、作業が困難である。
また、特許文献2に記載のドアホールシールは、そのドアホールシールの振動に起因した異音の発生を防止するため周辺部に接着用シーラーを設けたものであり、ドアホールシールの組付け時の困難性に言及するものではない。
防音体(30)と、
該防音体(30)に貼着される第二フィルム(50)と、
該第二フィルム(50)の、前記防音体(30)が貼着された側の面に連結され、前記基準位置に重ねられる、第一フィルム(40)を備え、
前記第一フィルム(40)の上部両端には、前記自動車用パネル(1)に設けられた二つの孔(2,3)にそれぞれ一致するように合わせられ、固定部材を使用して固定される二つの孔(41,42)が形成されていることを特徴とする。
防音体(30)と、
該防音体(30)に貼着される第二フィルム(50)と、
該第二フィルム(50)の、前記防音体(30)が貼着された側の面に連結され、前記基準位置に重ねられる、略水平に延びる長尺状で前記第二フィルム(50)よりも厚肉の第一フィルム(40)を備え、
前記第一フィルム(40)の上部両端には、前記自動車用パネル(1)に設けられた二つの孔(2,3)にそれぞれ一致するように合わせられ、固定部材を使用して固定される二つの孔(41,42)が形成されていることを特徴とする。
特にドアホールシールの場合、第一フィルムは略水平に延びる長尺状であるので、連結箇所も略水平に延び、自動車用ドアパネルの上部に設けられた基準位置に対して、例えば、作業者は両手を広げて一度に組付けることができるので短時間で組付け作業を行うことができる。
本発明の実施形態に係る自動車用シート部材200は、自動車用パネル又はボディに密着して貼り付けられるもので、主に、防音体として機能するシート体30と、第一フィルム40と、第二フィルム50から構成され、周辺にはウレタンシーラー60が塗布されてなるものである。ここでは、図1で示したように、ドアインナーパネル1に形成された作業用の開口部Hを車内側から覆い隠すドアホールシール200として、ドアインナーパネル1に対して取付けられるものを例にして説明する。
このシート体30の比重は、0.01〜0.4で、ここでは、0.1のものを使用した。ゴム様弾性体としては、EPDM(エチレン・プロピレンゴム)、NR(天然ゴム)、IR(イソプレンゴム)、と言ったゴムからなる弾性体であったり、TPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)、TPS(スチレン系熱可塑性エラストマー)などのTPE(熱可塑性エラストマー)からなる弾性体が使用される。
第二フィルム50は、二か所のシート体30(30A,30B)の周りを取り囲み、図2に示すように、その上辺部が第一フィルム40の下辺部に熱融着されている。また、第二フィルム50の、シート体30に相対向する位置には穴Kが開けられ、第二フィルム50の周端部がシート体30の周端部に熱融着されている。
また、シート体30と第一フィルム40は、薄肉の第二フィルム50によって連結され、厚肉の第一フィルム40は基準位置に対して使用されるだけであるので、特にコスト高になることもなく、ドアホールシール200をドアインナーパネル1に対して極めて容易に組付けすることができる。
さらには、第二フィルム50を介してシート体30と第一フィルム40を、略水平方向の端から端まで隙間なく連結するようにしたが、途中にところどころ隙間を形成するようにしてもよい。
また、シート体30は第二フィルム50のみに固着されることに限定されず、第一フィルム40と第二フィルム50の連結箇所300を越えて第一フィルム40に固着されていてもよい。つまり、フィルムの連結箇所300がシート体30に固着される状態であってもよい。
また、本実施形態では、シート体30を、ゴム様弾性体からなる、独立気泡層と、連続気泡層の発泡体が積層されてなるものとしたが、これに限定されず、発泡体でなくてもよいし、さらにはゴム様弾性体でなくてもよく、防音性能を有するあらゆる構造体が適用できる。
2,3 孔
5 ウレタンシーラー
10 シート体(防音体)
20 PEフィルム
30,30A,30B シート体
40 第一フィルム
41,42 第一フィルムに形成された孔
50 第二フィルム
60 ウレタンシーラー(接着材)
100 ドアホールシール(自動車用シート部材)
200 ドアホールシール(自動車用シート部材)
300 連結箇所
D ドア
H 開口部
K 穴
Claims (3)
- 自動車用パネルの上部に設けられた位置決め固定用の基準位置として間隔をあけて設けられた二つの孔に合わせて組付けられる自動車用シート部材において、
防音体と、
該防音体に貼着される第二フィルムと、
該第二フィルムの、前記防音体が貼着された側の面に連結され、前記基準位置に重ねられる、第一フィルムを備え、
前記第一フィルムの上部両端には、前記自動車用パネルに設けられた二つの孔にそれぞれ一致するように合わせられ、固定部材を使用して固定される二つの孔が形成されていることを特徴とする自動車用シート部材。 - 自動車用パネルの上部に設けられた位置決め固定用の基準位置として間隔をあけて設けられた二つの孔に合わせて組付けられる自動車用シート部材において、
防音体と、
該防音体に貼着される第二フィルムと、
該第二フィルムの、前記防音体が貼着された側の面に連結され、前記基準位置に重ねられる、略水平に延びる長尺状で前記第二フィルムよりも厚肉の第一フィルムを備え、
前記第一フィルムの上部両端には、前記自動車用パネルに設けられた二つの孔にそれぞれ一致するように合わせられ、固定部材を使用して固定される二つの孔が形成されていることを特徴とする自動車用シート部材。 - 前記第一フィルムの肉厚を0.2mmとしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用シート部材。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015214536A JP6606401B2 (ja) | 2015-10-30 | 2015-10-30 | 自動車用シート部材 |
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