JP6605986B2 - 車体傾斜制御装置および車体傾斜制御装置の故障判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄道車両の車体傾斜制御装置および車体傾斜制御装置の故障判定装置に関し、特に故障検知を行うことができる車体傾斜制御装置および車体傾斜制御装置の故障判定装置に関する。
鉄道車両として、走行方向の前後に配置された台車と、これら台車の上に配置された車体と、これら台車および車体の間に配置された空気バネと、が少なくとも設けられた構成が一般に知られている。空気バネは台車の枕木方向の両端に配置され、内部に貯留する圧縮空気(圧力が大気圧よりも高められた空気)により車体を支持している。空気溜めから空気バネに圧縮空気が更に供給されると、空気バネは伸張して車体の高さ位置が上方に移動し、空気バネに貯留する圧縮空気が大気に排出されると、空気バネは収縮して車体の高さ位置が下方に移動する。なお、枕木方向とは上述の走行方向に対して水平面内で直交する方向のことを意味し、実際に枕木が延びる方向を意味するものではない。
近年では、上述の空気バネを用いて鉄道車両の車体を傾斜させる制御が開発されている(例えば、特許文献1参照。)。この車体傾斜制御では、鉄道車両が曲線路を走行する際に、車体を曲線路の内軌側に傾ける制御が行われる。例えば、鉄道車両が直線路から曲線路の円曲線に到達する前に、曲線路の外軌側に配置された空気バネを伸張させ、車体を曲線路の内軌側に傾ける制御が行われる。その後、鉄道車両が曲線路の円曲線から直線路に到達する前に、曲線路の外軌側に配置された空気バネを収縮させ、車体が水平になるように傾斜復帰させる制御が行われる。
このように車体を傾斜させる制御を行うことで、鉄道車両が曲線路を走行する際に、車体に作用する曲線路の径方向外側に働く加速度、言い換えると、乗客に作用する遠心力を減少させることができ、乗り心地を向上させることができる。また、鉄道車両が曲線路を走行する際の車速の向上を図ることもできる。
さらには、上述の車体傾斜制御を行うにあたり、車体が制御した通りに傾斜しているか否か、空気バネを含む車体を傾斜させる装置に故障が発生しているか否か検知する方法や装置も開発されている(例えば、特許文献2参照。)。例えば、空気バネの伸張や収縮による車体の高さ位置の変位を監視することにより故障などを検知する方法や、空気溜まりから空気バネに圧縮空気を供給する流路の空気圧力および空気バネから圧縮空気を大気に排出する流路の空気圧力を監視することにより故障などを検知する方法が開発されている。
特開2015−147478号公報 特開2015−147479号公報
しかしながら、上述の車体の高さ位置の変位を監視する方法では、故障などを正確に検知することが難しいという問題があった。つまり、上述のように鉄道車両は1車両につき走行方向の前後に台車が配置され、その台車の枕木方向の両端に空気バネが配置されている。例えば、走行方向の前側の台車に配置された空気バネを制御する装置が故障していた場合であっても、走行方向の後側の台車に配置された空気バネを制御する装置が正常に作動していると、車体を介して繋がっている前側の台車に配置された空気バネも、後側の台車に配置された空気バネの伸張や収縮に伴い(故障していない場合と比較して変位の量は小さいながらも)伸張や収縮を行う。つまり、前側の台車に配置された空気バネを制御する装置の故障が検知されにくいという問題があった。
その他にも、空気バネに圧縮空気を供給する流路および制御弁を有する系統や、圧縮空気を排気する流路および制御弁を有する系統が二重、三重に設けられている場合には、1つの系統に故障が発生したとしても、二重、三重に設けられた系統により空気バネの動作が確保されるため、故障を検知することが難しいという問題があった。
また、上述の流路の空気圧力を監視することにより故障などを検知する方法では、空気溜めから空気バネに通じる流路を流れる圧縮空気の圧力を検知し、圧力を検知した結果を故障モードと照合して故障検知を行っているため、故障判定が可能なパターンが限定されている。そのため、判定可能なパターン以外の故障を判定できないという問題があった。さらに、正常状態から故障状態に至る途中の段階、例えば、故障状態までには至らないが正常状態と比較して動作が不完全な段階や、正常状態と故障状態の間を行き来する段階などを故障と判断することが難しいという問題が合った。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、故障の検知を早期にかつ正確に行うことができる車体傾斜制御装置および車体傾斜制御装置の故障判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明の第1の態様に係る車体傾斜制御装置は、車体を支持する位置に配置され内部に貯留された空気の圧力に基づいて前記車体を支持する空気バネ部と、前記空気バネ部に貯留された空気よりも高い圧力に昇圧された高圧空気が貯留され、前記空気バネ部に前記高圧空気を供給する空気溜め部と、前記空気溜め部から前記空気バネ部への前記高圧空気の供給を制御する供給弁部、および、前記空気バネ部から外部へ前記空気バネ部に貯留された空気の排気を制御する排気弁部を有する弁装置であって、前記空気溜め部から前記空気バネ部へ前記高圧空気が供給される経路、および、前記空気バネ部から前記外部へ前記貯留された空気が排気される経路に並列に配置された複数の弁装置と、前記供給弁部に対して前記高圧空気の供給を制御する信号、および、前記排気弁部に対して前記貯留された空気の排気を制御する信号を出力する弁駆動部と、前記供給弁部における前記高圧空気の供給制御に関する値の情報である供給制御情報、および、前記排気弁部における前記貯留された空気の排出制御に関する値の情報である排気制御情報を取得する取得部と、同じ前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報と前記排気弁部の前記排気制御情報との比の値、異なる前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報の比の値、および、異なる前記弁装置における前記排気弁部の前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比し、前記比の値が前記所定の閾値を越えた場合には、前記同じ弁装置、または、前記異なる弁装置の少なくとも一方に故障が発生したと判定する判定部と、が設けられている。
本発明の第2の態様に係る車体傾斜制御装置の故障判定装置は、車体を支持する位置に配置され内部に貯留された空気の圧力に基づいて前記車体を支持する空気バネ部と、前記空気バネ部に貯留された空気よりも高い圧力に昇圧された高圧空気が貯留され、前記空気バネ部に前記高圧空気を供給する空気溜め部と、前記空気溜め部から前記空気バネ部への前記高圧空気の供給を制御する供給弁部、および、前記空気バネ部から外部へ前記空気バネ部に貯留された空気の排気を制御する排気弁部を有する弁装置であって、前記空気溜め部から前記空気バネ部へ前記高圧空気が供給される経路、および、前記空気バネ部から前記外部へ前記貯留された空気が排気される経路に並列に配置された複数の弁装置と、前記供給弁部に対して前記高圧空気の供給を制御する信号、および、前記排気弁部に対して前記貯留された空気の排気を制御する信号を出力する弁駆動部と、前記供給弁部における前記高圧空気の供給制御に関する値の情報である供給制御情報、および、前記排気弁部における前記貯留された空気の排出制御に関する値の情報である排気制御情報を取得する取得部と、が設けられた車体傾斜制御装置の故障判定装置であって、前記取得部により取得された前記供給制御情報、および、前記排気制御情報を受信する通信部と、同じ前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報と前記排気弁部の前記排気制御情報との比の値、異なる前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報の比の値、および、異なる前記弁装置における前記排気弁部の前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比し、前記比の値が前記所定の閾値を越えた場合には、前記同じ弁装置、または、前記異なる弁装置の少なくとも一方に故障が発生したと判定する判定部と、が設けられている。
本発明の第1の態様に係る車体傾斜制御装置、および、第2の態様に係る車体傾斜制御装置の故障判定装置によれば、弁装置における故障発生の判定に、同じ弁装置における供給制御情報と排気制御情報の比の値、供給制御情報同士の比の値、および、排気制御情報同士の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値との対比を用いることにより、故障の検知が早期にかつ正確に行われる。
例えば、弁装置の動作状態を示す供給制御情報および排気制御情報に基づいて故障判定を行うため、弁装置の故障以外の要因でも変化する車体の高さ位置に基づいて弁装置の故障発生を判定する場合と比較して、誤って故障を検知することが抑制される。また、弁装置の動作状態に基づいて故障判定を行うため、空気バネに圧縮空気を供給する系統などが二重、三重に設けられている場合であっても、故障の検知が可能となる。
その他に、同じ弁装置における供給制御情報と排気制御情報の比の値、供給制御情報同士の比の値、および、排気制御情報同士の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値との対比に基づいて故障判定を行うため、予め準備された故障モードとの比較で故障判定を行う場合と比較して、正常状態から故障状態に至る途中の早期の段階でも故障の検知を行いやすくなる。
上記発明の第1の態様において前記複数の弁装置のうちの少なくとも一つは、所定時間に前記供給弁部を通過する前記高圧空気の流量、および、前記所定時間に前記排気弁部を通過する前記貯留された空気の流量である弁容量が、前記複数の弁装置のうちの他の前記弁容量と異なり、前記判定部は、同じ前記弁装置における前記供給制御情報と前記排気制御情報との比の値、隣接する前記弁容量を有する異なる前記弁装置における前記供給制御情報の比の値、および、隣接する前記弁容量を有する異なる前記弁装置における前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比することが好ましい。
このように複数の弁装置には弁容量が異なる弁装置が含まれる場合において、判定部は、同じ弁装置の供給制御情報と排気制御情報との比の値、隣接する弁容量の弁装置における供給制御情報の比の値、および、隣接する弁容量の弁装置における排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比を行うことで故障発生を判定する。ことにより、弁容量の異なる弁装置に対しても故障の検知が早期にかつ正確に行われる。
上記発明の第1の態様において前記複数の弁装置は、第1弁容量を有する第1弁装置、前記第1弁容量よりも前記所定時間に通過する空気の流量が大きな第2弁容量を有する第2弁装置、および、前記第2弁容量よりも前記所定時間に通過する空気の流量が大きな第3弁容量を有する第3弁装置であり、前記判定部は、同じ前記弁装置における前記供給制御情報と前記排気制御情報との比の値、前記第1弁装置および前記第2弁装置における前記供給制御情報の比の値、前記第2弁装置および前記第3弁装置における前記供給制御情報の比の値、前記第1弁装置および前記第2弁装置における前記排気制御情報の比の値、および、前記第2弁装置および前記第3弁装置における前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比することが好ましい。
このように第1弁容量を有する第1弁装置、第2弁容量を有する第2弁装置、および、第3弁容量を有する第3弁装置が設けられている場合において、判定部は、同じ弁装置の供給制御情報と排気制御情報との比の値、第1弁装置および第2弁装置における供給制御情報の比の値、第2弁装置および第3弁装置における供給制御情報の比の値、第1弁装置および第2弁装置における排気制御情報の比の値、および、第2弁装置および第3弁装置における排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比を行うことで故障発生を判定する。ことにより、弁容量の異なる弁装置に対しても故障の検知が早期にかつ正確に行われる。
上記発明の第1の態様においては、前記取得部により取得された前記供給制御情報、および、前記排気制御情報を前記判定部に送信する通信部が更に設けられていることが好ましい。
このように送信部を設けることにより、空気バネ部、空気溜め部、弁装置、弁駆動部、および、取得部から判定部を離れた位置に設けることができる。例えば、車体を有する車両に空気バネ部、空気溜め部、弁装置、弁駆動部、および、取得部を配置する一方で、データ分析センター等のように車両以外の施設に判定部を設けることができる。
上記発明の第1の態様において前記弁駆動部は、前記供給弁部の開閉を制御する信号、および、前記排気弁部の開閉を制御する信号を出力するものであり、前記供給制御情報は、前記取得部により取得された所定期間における前記供給弁部の開閉回数であり、前記排気制御情報は、前記取得部により取得された前記所定期間における前記排気弁部の開閉回数であることが好ましい。
このように供給制御情報を供給弁部の開閉回数とし、排気制御情報を排気弁部の開閉回数とすることにより、供給制御情報および排気制御情報として空気の流量を用いる場合と比較して、供給制御情報および排気制御情報の取得が容易となる。例えば、弁駆動部から弁装置に出力される信号を取得することにより、供給制御情報および排気制御情報が取得できる。
さらに、供給制御情報および排気制御情報が弁の開と閉という二値の情報となるため、空気の流量や弁の開度を供給制御情報および排気制御情報として用いる場合と比較して、判定の際に行われる演算も容易となる。
上記発明の第1の態様においては、前記供給制御情報は、前記取得部により取得された所定期間に前記供給弁部を通過する前記高圧空気の流量であり、前記排気制御情報は、前記取得部により取得された前記所定期間に前記排気弁部を通過する前記貯留された空気の流量であることが好ましい。
このように供給弁部を通過する高圧空気の流量を供給制御情報とし、排気弁部を通過する前記貯留された空気の流量を排気制御情報とすることにより、故障判定が可能となる弁装置の範囲が広くなる。具体的には、弁の開度が開と閉のみの開閉弁だけでなく、弁の開度が連続的に変化する流量制御弁が用いられた弁装置についても故障判定が可能となる。
上記発明の第1の態様においては、前記弁駆動部は、前記供給弁部の開度を制御する信号、および、前記排気弁部の開度を制御する信号を出力するものであり、前記供給制御情報は、前記取得部により取得された前記供給弁部における開度情報であり、前記排気制御情報は、前記取得部により取得された前記排気弁部における開度情報であることが好ましい。
このように供給弁部の開度情報を供給制御情報とし、排気弁部の開度情報を排気制御情報とすることにより、故障判定が可能となる弁装置の範囲が広くなる。また、供給制御情報および排気制御情報として空気の流量を用いる場合と比較して、供給制御情報および排気制御情報の取得が容易となる。
本発明の第1の態様に係る車体傾斜制御装置、および、第2の態様に係る車体傾斜制御装置の故障判定装置によれば、弁装置における故障発生の判定に、同じ弁装置における供給制御情報と排気制御情報の比の値、供給制御情報同士の比の値、および、排気制御情報同士の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値との対比を用いることにより、故障の検知を早期にかつ正確に行うことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係る車体傾斜制御装置が設けられる鉄道車両の構成を説明する模式図である。 図1の車体傾斜制御装置の構成を説明する模式図である。 図1の第1電磁弁部の構成を説明する模式図である。 図1の車体傾斜制御部の構成を説明するブロック図である。 図5(a)は第1電磁弁部の動作を説明する模式図であり、図5(b)は車体の傾きを説明する模式図である。 図6(a)は第1電磁弁部の動作を説明する模式図であり、図6(b)は車体の傾きを説明する模式図である。 図7(a)は第1電磁弁部の動作を説明する模式図であり、図7(b)は車体の傾きを説明する模式図である。 図8(a)は第1電磁弁部の動作を説明する模式図であり、図8(b)は車体の傾きを説明する模式図である。 図9(a)は、供給弁が開き固渋の状態を説明する模式図であり、図9(b)は、供給弁が閉じ固渋の状態を説明する模式図である。 判定部による故障の判定処理の内容を説明する表である。 排気制御情報AEの値、および、供給制御情報ASの値の変動を示すグラフである。 (排気制御情報AEの値)/(供給制御情報ASの値)の値の変動を示すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る車体傾斜制御装置の車体制御部および故障判定装置の構成を説明するブロック図である。
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態に係る車体傾斜制御装置ついて図1から図12を参照しながら説明する。本実施形態では、本発明を鉄道車両90における車体91の傾斜を制御する車体傾斜制御装置10に適用して説明する。鉄道車両90には、図1(a)および図1(b)に示すように、車体91と、台車92と、車体傾斜制御装置10と、が設けられている。車体91は乗客が乗車する空間等を有するものであり、台車92の上方に配置されたものである。台車92は、鉄道車両90の走行に用いられるものであり、車体91を下方から支持するものである。
本実施形態では、一つの車体91に対して走行方向の前方および後方のそれぞれに台車92が1台ずつ配置された例に適用して説明するが、1つの車体91に配置される台車92の台数を限定するものではない。また、本実施形態では台車92が二軸を有するものの例に適用して説明するが、一軸の台車92であってもよいし、三軸の台車92であってもよく、特に軸の数を限定するものではない。さらに本実施形態では、台車92が上下方向に垂直に延びる回転軸線を中心として車体91に対して相対的に回転可能に配置されたボギー台車に適用して説明するが、ボギー台車に限定するものでもない。
車体傾斜制御装置10は、台車92および車体91の間に配置された空気バネ部11の伸長および収縮を制御するものであり、空気バネ部11の制御により台車92に対する車体91の高さ位置を制御するものである。具体的には、乗客が乗車したり降車したりすることにより変動する車体91の高さ位置を一定の範囲内に収める制御や、鉄道車両90が曲線路を走行する際に、車体91を曲線路の内軌側に傾ける制御などを行うものである。
車体傾斜制御装置10には、図2に示すように、空気バネ部11と、空気溜め部12と、電磁弁装置20と、高さ調整弁部41と、車体傾斜制御部51と、が主に設けられている。
なお、本実施形態では、鉄道車両の走行方向の前を前方、後を後方と表記し、走行方向に対して水平方向に直交する方向を枕木方向と表記し、走行方向の前方を向いて枕木方向の右を右側、左を左側と表記し、鉛直方向の上を上側、下を下側と表記する。
空気バネ部11は、台車92における枕木方向の右側および左側の端部領域であって、台車92と車体91と間の位置に配置され、車体91を支持するものである。本実施形態では、鉄道車両90の1つの車体91に対して、4つの空気バネ部11が設けられている例に適用して説明する。つまり、車体91の前方の台車92における右側に1つの空気バネ部11、および、左側に1つの空気バネ部11が配置され、後方の台車92における右側に1つの空気バネ部11、および、左側に1つの空気バネ部11が配置されている例に適用して説明する(図1参照。)。
また、空気バネ部11は、その内部に貯留された空気の圧力に基づいて車体91を、高さ位置を変更可能に支持するものである。空気バネ部11には、電磁弁装置20との間で空気の流通を可能とする傾斜用流路15と、高さ調整弁部41との間で空気の流通を可能とする高さ調整流路16と、が接続されている。なお、空気バネ部11の構成としては、車体91を、高さ位置変更に可能に支持できる構成であればよく、特に具体的な構成を限定するものではない。
空気溜め部12は、空気バネ部11に貯留された空気よりも高い圧力に昇圧された高圧空気が貯留される容器であり、空気バネ部11に高圧空気を供給するものである。空気溜め部12に貯留される高圧空気は、例えば空気圧縮機などの圧縮手段により昇圧された大気を例示することができる。空気溜め部12には、電磁弁装置20への高圧空気の供給を可能とする傾斜側供給流路17と、高さ調整弁部41への高圧空気の供給を可能とする高さ調整側流路18と、が接続されている。なお、空気溜め部12の構成としては、高圧空気が貯留できる構成であればよく、特に具体的な構成を限定するものではない。
本実施形態では、1つの車体91に1つの空気溜め部12が配置され、1つの空気溜め部12から同じ車体91に配置された4つの空気バネ部11に高圧空気を供給する構成である例に適用して説明する。なお、1つの車体91に配置される空気溜め部12の数は1つに限定されるものではなく、複数の空気溜め部12であってもよいし、複数の車体91に対して1つの空気溜め部12が配置されていてもよい。さらに、1つの空気溜め部12から高圧空気が供給される空気バネ部11の数は、4つであってもよいし、4つよりも多くても少なくてもよい。
電磁弁装置20は、車体傾斜制御部51からの制御信号に基づいて空気バネ部11への高圧空気の供給、および、空気バネ部11に貯留された空気の大気への排気を制御するものである。本実施形態では、1つの空気バネ部11に対して、1つの電磁弁装置20が配置されている例に適用して説明するが、車体91の傾斜が制御できる構成であれば、複数の空気バネ部11に対して1つの電磁弁装置20が配置されていてもよいし、1つの空気バネ部11に複数の電磁弁装置20が配置されていてもよい。
本実施形態において電磁弁装置20には、第1弁容量を有する第1電磁弁部(第1弁装置)21Aと、第1弁容量よりも容量が大きな第2弁容量を有する第2電磁弁部(第2弁装置)21Bと、第2弁容量よりも容量が大きな第3弁容量を有する第3電磁弁部(第3弁装置)21Cと、が設けられている。なお、弁容量は、所定時間に電磁弁部を通過する空気の流量のことである。
第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cは、弁容量は異なるものの構成は同一であるため、第1電磁弁部21Aについて図3を参照しながら構成を説明し、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cについては構成の説明を省略する。
第1電磁弁部21Aは、空気溜め部12と空気バネ部11との間に、第2電磁弁部21Bおよび第3電磁弁部21Cと並列に配置される電磁弁である。さらに、第1電磁弁部21Aは、空気溜め部12から空気バネ部11への高圧空気の供給を制御するとともに、空気バネ部11に貯留された空気の大気への排気を制御するものである。
第1電磁弁部21Aには、弁部本体22と、供給弁(供給弁部)31Sと、排気弁(排気弁部)31Eと、が主に設けられている。
弁部本体22は、供給弁31Sおよび排気弁31Eとともに第1電磁弁部21Aを構成するものであり、供給弁31Sおよび排気弁31Eの外形の一部を構成するものである。さらに弁部本体22には、本体供給流路23と、本体中間流路24と、本体排気流路25と、供給側開口26と、空気バネ側開口27と、排気側開口28と、が設けられている。
本体供給流路23は、供給弁31Sと供給側開口26との間を空気の流通が可能につなぐ流路である。本体中間流路24は、供給弁31Sと空気バネ側開口27と排気弁31Eとの間を空気の流通が可能につなぐ流路である。本体排気流路25は、排気弁31Eと排気側開口28との間を空気の流通が可能につなぐ流路である。
供給側開口26は、傾斜側供給流路17との間を空気の流通が可能につなぐ開口である。空気バネ側開口27は、傾斜用流路15との間を空気の流通が可能につなぐ開口である。排気側開口28は大気に開放された開口である。
供給弁31Sは、空気溜め部12から空気バネ部11への高圧空気の供給を制御する電磁弁であり、排気弁31Eは、空気バネ部11に貯留された空気の大気への排気を制御する電磁弁である。供給弁31Sは、供給側開口26および空気バネ側開口27との間で空気の流通が可能とされ、排気弁31Eは、空気バネ側開口27および排気側開口28との間で空気の流通が可能とされている。本実施形態では、供給弁31Sおよび排気弁31Eは、同一の構成を有する電磁弁である例に適用して説明するため、供給弁31Sおよび排気弁31Eを構成する要素には同一の符号を付して説明する。
供給弁31Sおよび排気弁31Eには、電磁石32と、ロッド33と、弁本体34と、弁体35と、バネ36と、が主に設けられている。電磁石32は、車体傾斜制御部51により磁力を発生させる電流の供給が制御されるものであり、発生させる磁力により供給弁31Sおよび排気弁31Eにおける弁の開閉を制御するものである。
ロッド33は、電磁石32が発生する磁力により軸線方向に移動する柱状の部材であり、その一方の端部は弁体35に当接する、または、接続されたものである。弁本体34は、少なくとも電磁石32およびロッド33を内部に収納するものであり、弁体35とともに空気の流路の開閉を行うものである。また、供給弁31Sの弁本体34内部には、本体中間流路24と空気の流通が可能につながる流路が設けられ、排気弁31Eの弁本体34内部には、本体排気流路25と空気の流通が可能につながる流路が設けられている。
弁体35は、供給弁31Sおよび排気弁31Eにおける弁の開閉を行うものであり、電磁石32、ロッド33、および、バネ36により配置位置が変更されるものである。バネ36は、弁体35を弁本体34に向けて押し付ける付勢力を発生させるものである。
なお、本実施形態では、第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cは、電磁石により弁の開閉が制御される電磁弁である例に適用して説明したが、その他の空気圧により弁の開閉が制御される弁や、油圧により弁の開閉が制御される弁であってもよく、弁の種類を特に限定するものではない。
高さ調整弁部41は、乗客が乗車したり降車したりすることにより変動する車体91の高さ位置を一定の範囲内に収める制御を行うものである。高さ調整弁部41の構成としては、例えば、特開2015−147478号公報に開示された構成などを例示することができるが、その他の公知の構成を用いることができ、構成を限定するものではない。
車体傾斜制御部51は、車体91を曲線路の内軌側に傾ける制御、および、車体91を水平になるように傾斜復帰させる制御などを行うものであり、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するマイクロコンピュータである。ROM等の記憶装置に記憶されている制御プログラムは、図4に示すように、CPUや入出力インタフェース等を弁駆動部52や、取得部53や、判定部54として機能させるものである。
また、車体傾斜制御部51は、制御伝送56との間で情報の入出力が可能に接続されるとともに、高さセンサ57から入力される車体91の高さ位置の情報が入力可能に接続されている。さらに、高さ調整弁部41の動作状況の情報が入力可能に接続されている。
制御伝送56は、車体91を曲線路の内軌側に傾ける制御、および、車体91を水平になるように傾斜復帰させる制御を指示する制御信号を車体傾斜制御部51に出力するものである。高さセンサ57は、車体91の高さ位置を検出するセンサであり、例えば、台車92などの所定の基準点から車体91の所定位置までの上下方向の長さを測定するセンサを挙げることができる。
弁駆動部52は、第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cにおける弁の開閉を制御し、空気溜め部12から空気バネ部11への高圧空気の供給を制御するとともに、空気バネ部11に貯留された空気の大気への排気を制御するものである。
具体的には、第1電磁弁部21Aの供給弁31S、第2電磁弁部21Bの供給弁31S、および、第3電磁弁部21Cの供給弁31Sの開閉を制御し、空気溜め部12から空気バネ部11への高圧空気の供給を制御するとともに、第1電磁弁部21Aの排気弁31E、第2電磁弁部21Bの排気弁31E、および、第3電磁弁部21Cの排気弁31Eの開閉を制御し、空気バネ部11に貯留された空気の大気への排気を制御するものである。
弁駆動部52は、第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cにおける弁の開閉を制御する駆動電流を直接出力してもよいし、車体傾斜制御部51とは別に配置された第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cに駆動電流を供給する電源装置に対して、駆動電流の供給を制御する制御信号を出力するものであってもよい。なお、弁駆動部52による第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cにおける弁の開閉制御の具体的な内容は後述する。
取得部53は、供給弁31Sにおける弁の開閉回数の情報である供給制御情報、および、排気弁31Eにおける弁の開閉回数の情報である排気制御情報を取得するものである。取得部53は、供給弁31Sから供給制御情報を取得し、排気弁31Eから排気制御情報を取得してもよいし、弁駆動部52から直接、弁を開閉させる制御情報を取得してもよいし、弁駆動部52から出力される駆動電流または制御信号を取得してもよい。取得部53により取得された供給制御情報、および、排気制御情報は判定部54へ出力される。
判定部54は、供給制御情報、および、排気制御情報に基づいて第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cにおける故障の発生を判定するものである。判定部54における故障の判定方法の詳細については後述する。
次に、上記の構成からなる車体傾斜制御装置10における動作について説明する。まず、車体傾斜制御装置10による車体91の傾斜制御について説明し、その後に、車体傾斜制御装置10の判定部54における故障の判定方法について説明する。
鉄道車両90が直線路から曲線路の円曲線に到達する前に、制御伝送56から車体傾斜制御装置10に曲線路の外軌側に配置された空気バネ部11を伸張させ、車体91を曲線路の内軌側に傾ける制御信号が入力される。車体傾斜制御装置10の弁駆動部52は、曲線路の外軌側に配置された空気バネ部11へ高圧空気を供給する制御を行う。具体的には、曲線路の外軌側に配置された空気バネ部11に対応する電磁弁装置20に、高圧空気を空気溜め部12から空気バネ部11に供給する制御を行う。
電磁弁装置20には、弁容量の異なる第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cが設けられている。高圧空気の供給制御に用いられる電磁弁部の選択は、車体91を傾ける程度および傾け動作に許容される時間的な猶予に基づいて行われる。
例えば、車体91を傾ける程度が小さく、かつ、時間的な猶予が確保されている場合には、第1電磁弁部21Aが選択される。車体91を傾ける程度が大きく、かつ、時間的な猶予が少ない場合には、第3電磁弁Cが選択される。
弁駆動部52は、制御伝送56から入力された制御情報に基づいて、第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cから弁の開閉制御を行うものを選択し、弁を開閉制御する制御信号を出力する。本実施形態では、第1電磁弁部21Aが選択された例に適用して説明する。
弁駆動部52は、弁を開く駆動電流を第1電磁弁部21Aの供給弁31Sに出力する。供給弁31Sは、図5(a)に示すように、電磁石32に発生した磁力によりロッド33および弁体35が押し下げられ弁が開く。これにより高圧空気は、供給側開口26から本体供給流路23、本体中間流路24を介して空気バネ側開口27に向かって流れる。この際、排気弁31Eは弁が閉じられている。なお、図5(a)では、高圧空気が流通している範囲をMR圧として表記している。
高圧空気は、空気バネ側開口27から傾斜用流路15を介して空気バネ部11に流入する。高圧空気が流入した空気バネ部11は伸長し、図5(b)に示すように、車体91は傾斜する。車体91の傾斜は、高さセンサ57により測定される車体91の高さ位置に基づいて検出される。車体91の傾斜が制御伝送56から入力された制御情報に基づく傾斜に到達するまで、空気バネ部11への高圧空気の供給は継続される。
車体91の傾斜が制御伝送56から入力された制御情報に基づく傾斜に到達すると、弁駆動部52は、弁を開く駆動電流の供給を停止する制御を行う。供給弁31Sは、図6(a)に示すように、バネ36の付勢力により弁体35およびロッド33が上方を押し上げられ弁が閉じられる。この際、排気弁31Eも弁が閉じられている。これにより、空気バネ部11とつながる空気バネ側開口27および本体中間流路24は、供給側開口26および排気側開口28から切り離される。高圧空気が流入した空気バネ部11は、図6(b)に示すように、伸長した長さで保持され、車体91は傾斜した状態で保持される。
この際、空気バネ部11に貯留された空気の圧力(AS圧力)は高圧空気の圧力(MR圧力)よりも低い値となっている。図6(a)では、貯留された空気で満たされている領域をAS圧力として表記している。
その後、鉄道車両90が曲線路の円曲線から直線路に到達する前に、制御伝送56から車体傾斜制御装置10に曲線路の外軌側に配置された空気バネ部11を収縮させ、車体91が水平になるように傾斜復帰させる制御が行われる。車体傾斜制御装置10の弁駆動部52は、曲線路の外軌側に配置された空気バネ部11に対応する電磁弁装置20に、空気バネ部11に貯留された空気を大気に排気する制御を行う。
弁駆動部52は、弁を開く駆動電流を第1電磁弁部21Aの排気弁31Eに出力する。排気弁31Eは、図7(a)に示すように、電磁石32に発生した磁力によりロッド33および弁体35が押し下げられ弁が開く。これにより空気バネ部11に貯留された空気は、空気バネ側開口27から本体中間流路24、本体排気流路25を介して排気側開口28に向かって流れ、排気側開口28から大気へ排気される。この際、供給弁31Sは弁が閉じられている。
空気バネ部11は貯留された空気が大気へ排気されるため、図7(b)に示すように、収縮し、車体91の傾斜は水平に向かって復帰する。貯留された空気を大気へ排気する制御は、車体91の傾斜が水平に復帰するまで継続される。
車体91の傾斜が水平に復帰すると、弁駆動部52は、弁を開く駆動電流の供給を停止する制御を行う。供給弁31Sは、図8(a)に示すように、バネ36の付勢力により弁体35およびロッド33が上方を押し上げられ弁が閉じられる。この際、供給弁31Sも弁が閉じられている。これにより、空気バネ部11とつながる空気バネ側開口27および本体中間流路24は、供給側開口26および排気側開口28から切り離される。空気バネ部11は、図8(b)に示すように、車体91が水平となる状態で保持され、車体91は水平に保持される。
次に、本実施形態の特徴である車体傾斜制御装置10の判定部54における故障の判定方法について説明する。まず、図9を参照しながら、故障の具体的な一態様について説明する。なお、ここで説明する故障の態様は例示であり、その他の故障の態様を除外するものではない。
第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cの故障の態様としては、供給弁31Sや排気弁31Eにおける弁体35の動き不良が挙げられる。弁体35の動き不良の原因の一例としては、図9(a)および図9(b)に示すように、弁体35が傾いて密閉状態が保たれないことが考えられる。図9(a)では、供給弁31Sにおける弁が開いた状態で動かない、または、動きにくくなっている(以下「開き固渋」とも表記する。)状態を示し、図9(b)では、供給弁31Sにおける弁が閉じた状態で動かない、または、動きにくくなっている(以下「閉じ固渋」とも表記する。)状態を示している。
なお、上述の開き固渋や、閉じ固渋は排気弁31Eにおいても供給弁31Sと同様に発生する故障の態様であり、さらに、第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cのいずれにおいても発生する故障の態様である。
車体傾斜制御部51は、次の処理を行うことにより第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cにおける故障の判定を行う。まず、取得部53は、第1電磁弁部21Aにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eにおける所定期間内の弁の開閉回数の情報である供給制御情報ASおよび排気制御情報AEと、第2電磁弁部21Bにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eにおける所定期間内の弁の開閉回数の情報である供給制御情報BSおよび排気制御情報BEと、第3電磁弁部21Cにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eにおける所定期間内の弁の開閉回数の情報である供給制御情報CSおよび排気制御情報CEと、を取得する。
取得された供給制御情報ASおよび排気制御情報AEと、供給制御情報BSおよび排気制御情報BEと、供給制御情報CSおよび排気制御情報CEとは、車体傾斜制御部51の記憶部に記憶される。なお、本実施形態では、上述の所定期間が1日である例に適用して説明するが、所定期間は1日よりも長くてもよいし、短くてもよく特に限定するものではない。
車体傾斜制御部51の判定部54は、取得された供給制御情報および排気制御情報に基づいて、図10に示すように、(1)〜(6)に処理の内容を示す判定処理を用いて第1電磁弁部21A、および、第2電磁弁部21Bにおける故障の判定を行う。
本実施形態では、第3電磁弁部21Cは他の電磁弁と比較して開閉回数が少ないため、所定期間に開閉していない場合には、故障が発生したとの判定が行われる例に適用して説明するが、上述の第1電磁弁部21A、および、第2電磁弁部21Bと同様の判定が行われてもよい。
(1)の判定処理では、判定部54は、第1電磁弁部21Aにおける排気制御情報AE/供給制御情報ASの比の値に基づいて、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sの開き固渋ASOおよび排気弁31Eの開き固渋AEOの判定を行う。具体的には、排気制御情報AE/供給制御情報ASの比の値が、第1上限閾値を越えた場合には、開き固渋ASOが発生したとの判定を行い、排気制御情報AE/供給制御情報ASの比の値が、第1下限閾値を下回った場合には、開き固渋AEOが発生したとの判定を行う。
(2)の判定処理では、判定部54は、第2電磁弁部21Bにおける排気制御情報BE/供給制御情報BSの比の値に基づいて、第2電磁弁部21Bの供給弁31Sの開き固渋BSOおよび排気弁31Eの開き固渋BEOの判定を行う。具体的には、排気制御情報BE/供給制御情報BSの比の値が、第2上限閾値を越えた場合には、開き固渋BEOが発生したとの判定を行い、排気制御情報BE/供給制御情報BSの比の値が、第2下限閾値を下回った場合には、開き固渋BEOが発生したのとの判定を行う。
(3)の判定処理では、判定部54は、第2電磁弁部21Bにおける供給制御情報BS/第1電磁弁部21Aにおける供給制御情報ASの比の値に基づいて、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sの閉じ固渋ASCの判定を行う。具体的には、供給制御情報BS/供給制御情報ASの比の値が第3上限閾値を越えた場合には、閉じ固渋ASCが発生したとの判定を行う。
(4)の判定処理では、判定部54は、第2電磁弁部21Bにおける排気制御情報BE/第1電磁弁部21Aにおける排気制御情報AEの比の値に基づいて、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eの閉じ固渋AECの判定を行う。具体的には、排気制御情報BE/排気制御情報AEの比の値が第4上限閾値を越えた場合には、閉じ固渋AECが発生したとの判定を行う。
(5)の判定処理では、判定部54は、第3電磁弁部21Cにおける供給制御情報CS/第2電磁弁部21Bにおける供給制御情報BSの比の値に基づいて、第2電磁弁部21Bの供給弁31Sの閉じ固渋BSCの判定を行う。具体的には、供給制御情報CS/供給制御情報BSの比の値が第5上限閾値を越えた場合には、閉じ固渋BSCが発生したとの判定を行う。
(6)の判定処理では、判定部54は、第3電磁弁部21Cにおける排気制御情報CE/第2電磁弁部21Bにおける排気制御情報BEの比の値に基づいて、第2電磁弁部21Bの排気弁31Eの閉じ固渋BECの判定を行う。具体的には、排気制御情報CE/排気制御情報BEの比の値が第6上限値を超えた場合には、閉じ固渋BECが発生したとの判定を行う。
なお、本実施形態では、(3)の判定処理および(4)の判定処理で用いられる閾値が、別である第3上限閾値および第4上限閾値である例に適用して説明したが、同じ上限閾値であってもよい。また、(5)の判定処理および(6)の判定処理で用いられる閾値についても同様に、同じ上限閾値であってもよい。
次に、(1)〜(6)に示す判定処理において故障と判定される場合の具体的な動作について説明する。(1)の判定処理において判定される開き固渋ASOが発生した場合、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sは弁が開いた状態、または、閉じにくい状態が継続されることになる。この場合、供給弁31Sに対して電磁弁を開く制御が行われなくても、空気バネ部11への高圧空気の供給が継続され、空気バネ部11の伸長量が増加し続ける。
車体傾斜制御部51は、高さセンサ57からの出力に基づいて空気バネ部11の伸長量が増加していると判定し、空気バネ部11の伸長量を所望の範囲内に戻す制御を行う。つまり、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eを開く制御を繰り返し行う。このように、供給弁31Sに対して電磁弁を開く制御が行われなくても、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eを開く制御が繰り返し行われ、排気制御情報AE/供給制御情報ASの比の値が、第1上限閾値を越えることになる。
(1)の判定処理において判定される開き固渋AEOが発生した場合、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eは弁が開いた状態、または、閉じにくい状態が継続されることになる。この場合、排気弁31Eに対して電磁弁を開く制御が行われなくても、空気バネ部11から大気への貯留された空気の排気が継続され、空気バネ部11の収縮量が増加し続ける。
車体傾斜制御部51は、高さセンサ57からの出力に基づいて空気バネ部11の収縮量が増加していると判定し、空気バネ部11の収縮量を所望の範囲内に戻す制御を行う。つまり、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sを開く制御を繰り返し行う。このように、排気弁31Eに対して電磁弁を開く制御が行われなくても、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sを開く制御が繰り返し行われ、排気制御情報AE/供給制御情報ASの比の値が、第1下限閾値を下回ることになる。
(2)の判定処理において判定される開き固渋BEOおよび開き固渋BEOが発生した場合についても、判定を行う対象が第1電磁弁部21Aから第2電磁弁部21Bに変わるだけであり、その動作は同様であるため、詳細な説明を省略する。
(3)の判定処理において判定される閉じ固渋ASCが発生した場合、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sは弁が閉じた状態、または、開きにくい状態が継続されることになる。この場合、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sに電磁弁を開く制御が行われても、空気バネ部11へ供給される高圧空気の流量は増大しない、または、増大しにくく、空気バネ部11の伸長量も増大しない、または、増大しにくい。
車体傾斜制御部51は、高さセンサ57からの出力に基づいて空気バネ部11の伸長量が増大しない、または、増大しにくいと判定し、空気バネ部11の伸長量を所望の範囲内とするため、第2電磁弁部21Bの供給弁31Sに電磁弁を開く制御を行う。このように、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sに電磁弁を開く制御が行われても、第2電磁弁部21Bの供給弁31Sに電磁弁を開く制御が行われるため、供給制御情報BS/供給制御情報ASの比の値が第3上限閾値を超えることになる。
(4)の判定処理において判定される閉じ固渋AECが発生した場合、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eは弁が閉じた状態、または、開きにくい状態が継続されることになる。この場合、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eに電磁弁を開く制御が行われても、空気バネ部11から大気に排出される貯留された空気の流量は増大しない、または、増大しにくく、空気バネ部11の収縮量も増大しない、または、増大しにくい。
車体傾斜制御部51は、高さセンサ57からの出力に基づいて空気バネ部11の収縮量が増大しない、または、増大しにくいと判定し、空気バネ部11の収縮量を所望の範囲内とするため、第2電磁弁部21Bの排気弁31Eに電磁弁を開く制御を行う。このように、第1電磁弁部21Aの排気弁31Eに電磁弁を開く制御が行われても、第2電磁弁部21Bの排気弁31Eに電磁弁を開く制御が行われるため、排気制御情報BE/排気制御情報AEの比の値が第4上限閾値を超えることになる。
(5)の判定処理において判定される閉じ固渋BSCが発生した場合は、(3)の判定処理の場合と対比して、判定を行う対象が第1電磁弁部21Aから第2電磁弁部21Bに変わり、第2電磁弁部21Bから第3電磁弁部21Cに変わるだけであり、その動作は同様であるため、詳細な説明を省略する。
また、(6)の判定処理において判定される閉じ固渋BECが発生した場合は、(4)の判定処理の場合と対比して、判定を行う対象が第1電磁弁部21Aから第2電磁弁部21Bに変わり、第2電磁弁部21Bから第3電磁弁部21Cに変わるだけであり、その動作は同様であるため、詳細な説明を省略する。
上記の構成の車体傾斜制御装置10によれば、電磁弁装置20における故障発生の判定に、上述の(1)〜(6)の判定処理に基づいた判定を行うため、故障の検知が早期にかつ正確に行うことができる。
例えば、供給弁31Sの開閉回数の情報である供給制御情報AS、供給制御情報BS、供給制御情報CS(以下「供給制御情報AS等」と表記する。)、および、排気弁31Eの開閉回数の情報である排気制御情報AE、排気制御情報BE、排気制御情報CE(以下、「排気制御情報AE等」と表記する。)に基づいて故障判定を行うため、電磁弁装置20の故障以外の要因でも変化する車体91の高さ位置に基づいて電磁弁装置20の故障発生を判定する場合と比較して、誤って故障を検知することが抑制される。また、供給弁31Sや排気弁31Eの開閉回数の情報に基づいて故障判定を行うため、空気バネ部11に高圧空気を供給する系統などが二重、三重に設けられ、車体91の高さ位置制御の冗長化が図られている場合であっても、電磁弁装置20の故障の検知が可能となる。
その他に、上述の(1)〜(6)の判定処理に基づいた判定を行うため、予め準備された故障モードとの比較で故障判定を行う場合と比較して、正常状態から故障状態に至る途中の早期の段階でも故障の検知を行いやすくなる。
また、供給制御情報AS等の値、および、排気制御情報AE等の値を直接用いて電磁弁装置20の故障の検知する場合(比の値を用いない場合)と比較して、故障の検知が行いやすくなる。例えば、第1電磁弁部21Aの供給弁31Sの開き固渋ASOが発生した場合、供給制御情報ASの値、および、排気制御情報AEの値を直接用いると、図11に示すグラフの通りとなる。開き固渋ASOが発生すると、開き固渋ASOが発生していない時点と比較して、供給制御情報ASの値は約0.6倍に減少し、排気制御情報AEの値は約1.5倍に増加する。
これに対して、排気制御情報AEの値、および、供給制御情報ASの値の比の値、具体的には(排気制御情報AEの値)/(供給制御情報ASの値)の値を用いると、図12に示すグラフの通りとなる。開き固渋ASOが発生すると、開き固渋ASOが発生していない時点と比較して、比の値が約2.5倍に増加する。上述の比の値を用いない場合と比較すると、比の値を用いた場合は、開き固渋ASOが発生した際の値の変動幅が大きく故障の検知が行いやすいとともに、故障を早期に検知しやすい。
さらに、開き固渋ASOが発生していない領域Rについて比較すると、排気制御情報AEの値、および、供給制御情報ASの値の比の値を用いた場合(図12参照)は、供給制御情報ASの値、および、排気制御情報AEの値を直接用いた場合(図11参照。)よりも値の変動が小さい。そのため、上述の比の値を用いない場合と比較すると、比の値を用いた場合は、開き固渋ASOが発生していない状態と、開き固渋ASOが発生している状態との判別が行いやすく、故障を早期に検知しやすい。
なお、図11および図12では、開き固渋ASOが発生している期間はそれぞれの値が増加または減少していることが示されている。その後、開き固渋ASOが発生した第1電磁弁部21Aの供給弁31Sが修理、または、交換されると、開き固渋ASOが発生していない時点と同じ値に戻ることが示されている。
上述の(1)〜(6)の判定処理に基づいた判定を行うことにより、開き固渋ASO、開き固渋AEO、開き固渋BEO、閉じ固渋ASC、閉じ固渋AEC、閉じ固渋BSC、および、閉じ固渋BECの判定を行うことができる。つまり、弁容量の異なる第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cに対しても故障の検知を正確に行うことができる。
供給制御情報AS等を供給弁31Sの開閉回数の情報とし、排気制御情報AE等を排気弁31Eの開閉回数の情報とすることにより、供給制御情報AS等および排気制御情報AE等として高圧空気や貯留された空気の流量を用いる場合と比較して、供給制御情報AS等および排気制御情報AE等の取得が容易となる。例えば、弁駆動部52から電磁弁装置20に出力される信号を取得することにより、供給制御情報AS等および排気制御情報AE等が取得できる。
さらに、供給制御情報AS等および排気制御情報AE等が弁の開と閉という二値の情報となるため、高圧空気および貯留された空気の流量や弁の開度を供給制御情報AS等および排気制御情報AE等として用いる場合と比較して、判定の際に行われる演算も容易となる。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る車体傾斜制御装置について図13を参照しながら説明する。本実施形態の車体傾斜制御装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、車体傾斜制御部の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、図13を用いて車体傾斜制御部の構成について説明し、その他の構成等の説明を省略する。
本実施形態における車体傾斜制御装置10の車体傾斜制御部151には、図13に示すように、弁駆動部52と、取得部53と、車体側通信部155と、が主に設けられている。車体傾斜制御部151は、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するマイクロコンピュータである。ROM等の記憶装置に記憶されている制御プログラムは、CPUや入出力インタフェース等を弁駆動部52や、取得部53や、車体側通信部155として機能させるものである。
また、本実施形態における車体傾斜制御装置10には、故障判定装置161が設けられている。故障判定装置161には、判定側通信部156と、判定部154と、が主に設けられている。故障判定装置161は、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するマイクロコンピュータである。ROM等の記憶装置に記憶されている制御プログラムは、CPUや入出力インタフェース等を判定側通信部156や、判定部154として機能させるものである。
本実施形態において故障判定装置161は、鉄道車両90とは異なる場所、例えば、データ分析センター等の施設に設けられている例に適用して説明する。また、本実施形態における判定部154は、第1の実施形態における判定部54と同様の演算処理等を行うものであり、その詳細な説明は省略する。
車体側通信部155および判定側通信部156は、車体傾斜制御部151と故障判定装置161との間で、供給制御情報ASおよび排気制御情報AE、供給制御情報BSおよび排気制御情報BE、供給制御情報CSおよび排気制御情報CEを受け渡し可能とするものである。車体側通信部155および判定側通信部156の間の情報の受け渡し方法としては、無線による通信や、情報媒体による情報の受け渡しなど、公知の方法を用いることができる。
本実施形態における車体傾斜制御装置10の動作は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。また、故障の判定方法については、車体側通信部155および判定側通信部156による供給制御情報ASおよび排気制御情報AE等の情報の受け渡しが異なる他は第1の実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
上記の構成によれば、車体側通信部155および判定側通信部156を設けることにより、故障判定装置161を鉄道車両90とは異なる場所に設けることができる。例えば、判定部154を有する故障判定装置161をデータ分析センター等の施設に設けることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、供給制御情報ASおよび排気制御情報AEが第1電磁弁部21Aにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eの弁の開閉回数の情報であり、供給制御情報BSおよび排気制御情報BEが第2電磁弁部21Bにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eの弁の開閉回数の情報であり、並びに、供給制御情報CSおよび排気制御情報CEが第3電磁弁部21Cにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eの弁の開閉回数の情報である例に適用して説明したが、空気の流量センサを新たに設けて、供給制御情報ASおよび排気制御情報AEを、第1電磁弁部21Aにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eを所定期間に通過する高圧空気の流量および貯留された空気の流量の情報とし、供給制御情報BSおよび排気制御情報BEを、第2電磁弁部21Bにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eを所定期間に通過する高圧空気の流量および貯留された空気の流量の情報とし、供給制御情報CSおよび排気制御情報CEを、第3電磁弁部21Cにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eを所定期間に通過する高圧空気の流量および貯留された空気の流量の情報としてもよい。
このようにすることにより、故障判定が可能となる第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cの範囲が広くなる。具体的には、供給弁31Sおよび排気弁31Eが弁の開度が開と閉のみの開閉弁だけでなく、弁の開度が連続的に変化する流量制御弁である場合についても故障判定が可能となる。
さらに、空気の流量センサを新たに設ける代わりに、弁駆動部52から出力される弁の開度を制御する信号に基づいて、供給制御情報ASおよび排気制御情報AEを、第1電磁弁部21Aにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eの弁の開度情報とし、供給制御情報BSおよび排気制御情報BEを、第2電磁弁部21Bにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eの弁の開度情報とし、供給制御情報CSおよび排気制御情報CEを、第3電磁弁部21Cにおける供給弁31Sおよび排気弁31Eの弁の開度情報としてもよい。
このようにすることにより、故障判定が可能となる第1電磁弁部21A、第2電磁弁部21B、および、第3電磁弁部21Cの範囲が広くなる。また、供給制御情報および排気制御情報として空気の流量を用いる場合と比較して、供給制御情報および排気制御情報の取得が容易となる。
10…車体傾斜制御装置、11…空気バネ部、12…空気溜め部、21A…第1電磁弁部(第1弁装置)、21B…第2電磁弁部(第2弁装置)、21C…第3電磁弁部(第3弁装置)、31S…供給弁(供給弁部)、31E…排気弁(排気弁部)、52…弁駆動部、53…取得部、54,154…判定部、91…車体、155…車体側通信部、156…判定側通信部、161…故障判定装置

Claims (8)

  1. 車体を支持する位置に配置され内部に貯留された空気の圧力に基づいて前記車体を支持する空気バネ部と、
    前記空気バネ部に貯留された空気よりも高い圧力に昇圧された高圧空気が貯留され、前記空気バネ部に前記高圧空気を供給する空気溜め部と、
    前記空気溜め部から前記空気バネ部への前記高圧空気の供給を制御する供給弁部、および、前記空気バネ部から外部へ前記空気バネ部に貯留された空気の排気を制御する排気弁部を有する弁装置であって、前記空気溜め部から前記空気バネ部へ前記高圧空気が供給される経路、および、前記空気バネ部から前記外部へ前記貯留された空気が排気される経路に並列に配置された複数の弁装置と、
    前記供給弁部に対して前記高圧空気の供給を制御する信号、および、前記排気弁部に対して前記貯留された空気の排気を制御する信号を出力する弁駆動部と、
    前記供給弁部における前記高圧空気の供給制御に関する値の情報である供給制御情報、および、前記排気弁部における前記貯留された空気の排出制御に関する値の情報である排気制御情報を取得する取得部と、
    同じ前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報と前記排気弁部の前記排気制御情報との比の値、異なる前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報の比の値、および、異なる前記弁装置における前記排気弁部の前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比し、前記比の値が前記所定の閾値を越えた場合には、前記同じ弁装置、または、前記異なる弁装置の少なくとも一方に故障が発生したと判定する判定部と、
    が設けられている車体傾斜制御装置。
  2. 前記複数の弁装置のうちの少なくとも一つは、所定時間に前記供給弁部を通過する前記高圧空気の流量、および、前記所定時間に前記排気弁部を通過する前記貯留された空気の流量である弁容量が、前記複数の弁装置のうちの他の前記弁容量と異なり、
    前記判定部は、同じ前記弁装置における前記供給制御情報と前記排気制御情報との比の値、隣接する前記弁容量を有する異なる前記弁装置における前記供給制御情報の比の値、および、隣接する前記弁容量を有する異なる前記弁装置における前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比する請求項1記載の車体傾斜制御装置。
  3. 前記複数の弁装置は、第1弁容量を有する第1弁装置、前記第1弁容量よりも前記所定時間に通過する空気の流量が大きな第2弁容量を有する第2弁装置、および、前記第2弁容量よりも前記所定時間に通過する空気の流量が大きな第3弁容量を有する第3弁装置であり、
    前記判定部は、同じ前記弁装置における前記供給制御情報と前記排気制御情報との比の値、前記第1弁装置および前記第2弁装置における前記供給制御情報の比の値、前記第2弁装置および前記第3弁装置における前記供給制御情報の比の値、前記第1弁装置および前記第2弁装置における前記排気制御情報の比の値、および、前記第2弁装置および前記第3弁装置における前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比する請求項2記載の車体傾斜制御装置。
  4. 前記取得部により取得された前記供給制御情報、および、前記排気制御情報を前記判定部に送信する通信部が更に設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載の車体傾斜制御装置。
  5. 前記弁駆動部は、前記供給弁部の開閉を制御する信号、および、前記排気弁部の開閉を制御する信号を出力するものであり、
    前記供給制御情報は、前記取得部により取得された所定期間における前記供給弁部の開閉回数であり、
    前記排気制御情報は、前記取得部により取得された前記所定期間における前記排気弁部の開閉回数である請求項1から4のいずれか1項に記載の車体傾斜制御装置。
  6. 前記供給制御情報は、前記取得部により取得された所定期間に前記供給弁部を通過する前記高圧空気の流量であり、
    前記排気制御情報は、前記取得部により取得された前記所定期間に前記排気弁部を通過する前記貯留された空気の流量である請求項1から4のいずれか1項に記載の車体傾斜制御装置。
  7. 前記弁駆動部は、前記供給弁部の開度を制御する信号、および、前記排気弁部の開度を制御する信号を出力するものであり、
    前記供給制御情報は、前記取得部により取得された前記供給弁部における開度情報であり、
    前記排気制御情報は、前記取得部により取得された前記排気弁部における開度情報である請求項1から4のいずれか1項に記載の車体傾斜制御装置。
  8. 車体を支持する位置に配置され内部に貯留された空気の圧力に基づいて前記車体を支持する空気バネ部と、
    前記空気バネ部に貯留された空気よりも高い圧力に昇圧された高圧空気が貯留され、前記空気バネ部に前記高圧空気を供給する空気溜め部と、
    前記空気溜め部から前記空気バネ部への前記高圧空気の供給を制御する供給弁部、および、前記空気バネ部から外部へ前記空気バネ部に貯留された空気の排気を制御する排気弁部を有する弁装置であって、前記空気溜め部から前記空気バネ部へ前記高圧空気が供給される経路、および、前記空気バネ部から前記外部へ前記貯留された空気が排気される経路に並列に配置された複数の弁装置と、
    前記供給弁部に対して前記高圧空気の供給を制御する信号、および、前記排気弁部に対して前記貯留された空気の排気を制御する信号を出力する弁駆動部と、
    前記供給弁部における前記高圧空気の供給制御に関する値の情報である供給制御情報、および、前記排気弁部における前記貯留された空気の排出制御に関する値の情報である排気制御情報を取得する取得部と、
    が設けられた車体傾斜制御装置の故障判定装置であって、
    前記取得部により取得された前記供給制御情報、および、前記排気制御情報を受信する通信部と、
    同じ前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報と前記排気弁部の前記排気制御情報との比の値、異なる前記弁装置における前記供給弁部の前記供給制御情報の比の値、および、異なる前記弁装置における前記排気弁部の前記排気制御情報の比の値の少なくとも一つと、所定の閾値とを対比し、前記比の値が前記所定の閾値を越えた場合には、前記同じ弁装置、または、前記異なる弁装置の少なくとも一方に故障が発生したと判定する判定部と、
    が設けられている車体傾斜制御装置の故障判定装置。
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