JP6601197B2 - 真空断熱材の固定構造及び固定方法 - Google Patents

真空断熱材の固定構造及び固定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6601197B2
JP6601197B2 JP2015239896A JP2015239896A JP6601197B2 JP 6601197 B2 JP6601197 B2 JP 6601197B2 JP 2015239896 A JP2015239896 A JP 2015239896A JP 2015239896 A JP2015239896 A JP 2015239896A JP 6601197 B2 JP6601197 B2 JP 6601197B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat insulating
vacuum heat
fin
insulating material
fixing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015239896A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017106208A (ja
Inventor
弘子 勘坂
一房 三谷
敦 森田
令奈 堀居
洋 岩波
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2015239896A priority Critical patent/JP6601197B2/ja
Publication of JP2017106208A publication Critical patent/JP2017106208A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6601197B2 publication Critical patent/JP6601197B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は、建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造及び固定する方法に関する。
美術館や博物館等の施設では、室内に展示ケースを設けて、同ケース内に展示物を収容して展示している。そして、展示ケースの一例として、壁付き展示ケースが挙げられる。
図1Aは壁付き展示ケース10’の概略正面図であり、図1Bは、図1A中のB−B断面図である。
壁付き展示ケース10’は、例えば、背面及び下面が開放(開口)した透明ケース11’を有し、同ケース11’は、その背面を建物1の壁部3の壁面3sに向けて配置されている。また、当該背面には、展示ケース10’内の温度管理等の目的で、断熱壁20’が設けられている。断熱壁20’は、建物1の壁部3の壁面3sに固定された例えば軽量鉄骨製の枠状の下地材30’と、下地材30’にビス90’で固定された発泡ウレタンフォームなどの断熱材40’と、を有している。
ここで、展示ケース10’内の展示スペースを大きく確保する観点からは、薄厚ながらも高い断熱性能を有する真空断熱材40’の使用が考えられる。
特開2006−90070号公報
図2の概略平面図に示すように、この真空断熱材40’は、多孔質構造の芯材41’と、当該芯材41’を減圧状態の密封空間内に収容する収容体42’と、を有する。また、同収容体42’は、周縁部に、芯材41’を収容しないヒレ状部分40h’を有している。そして、真空断熱材40’は、上記の下地材30’にビス90’で固定される。
しかしながら、この固定の際に、ビス90’で真空断熱材40’の収容体42’に孔をあけてしまうと、収容体42’内の減圧状態が解除されてしまって、断熱性能が著しく低下する。
ここで、この問題の解決策として、図2の真空断熱材40’の上記ヒレ状部分40h’を下地材30’にビス止めすることが考えられる。但し、その場合、ヒレ状部分40h’には芯材41’が存在していないことから、当該ヒレ状部分40h’がビス止めされる下地材30’の位置で、断熱性を確保し難くなって、結果、全体として展示ケース10’の断熱性が低くなる恐れがある。
また、真空断熱材40’を下地材30’にビス90’で固定する際には、当該固定に伴って、真空断熱材40’と下地材30’との間の位置などの各種位置に、隙間が生じてしまい得る。すると、この隙間を空気が通過することでも、展示ケース10’の断熱性の低下を招いてしまう。
更に、当該隙間に起因して、展示ケース10’の密閉性を確保し難くなることから、展示ケース10’の防湿性の低下の恐れもある。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その目的は、下地材に真空断熱材を固定する際に、下地材の位置でも高い断熱性を奏するようにしつつ、当該固定に伴って生じ得る隙間起因の断熱性の低下及び防湿性の低下も防ぐことにある。
かかる目的を達成するために請求項1に示す発明は、建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
前記下地材と前記ヒレ状部分との間に介挿された断熱部材と、
前記下地材と前記断熱部材との間の隙間、及び前記断熱部材と前記ヒレ状部分との間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
前記真空断熱材よりも前記下地材から遠い位置に位置しつつ、前記真空断熱材と重なって配置された板部材と、
前記断熱部材と前記ヒレ状部分と前記板部材とを、前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
前記固定部材は、前記板部材と前記ヒレ状部分と前記断熱部材とを貫通しているとともに、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする。
上記請求項1に示す発明によれば、真空断熱材の下地材への固定に際して、上記固定部材は、真空断熱材のヒレ状部分を貫通している。よって、真空断熱材において芯材が存在する芯材存在部分に、固定部材で孔が形成されることは回避されて、その結果、真空断熱材は、高い断熱性を奏することができる。
また、下地材とヒレ状部分との間には断熱部材が介挿されているので、この断熱部材で、ヒレ状部分の低い断熱性を補うことができる。そして、これにより、下地材の位置でも高い断熱性を奏することができる。
更に、上記のテープ部材は、下地材と上記断熱部材との間の隙間、及び上記断熱部材と真空断熱材のヒレ状部分との間の隙間を塞いでいて、これにより、当該隙間の空気の通過を防ぐことができる。よって、この空気の通過起因の断熱性の低下や防湿性の低下を有効に防ぐことができる。
また、上記板材で、真空断熱材が見えないように隠すことができる。
請求項2に示す発明は、建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
複数の前記真空断熱材のうちで所定方向に隣り合う真空断熱材同士は、互いの前記ヒレ状部分が重なった状態とされており、
前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士の間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記下地材との間に介挿された断熱部材と、
前記真空断熱材よりも前記下地材から遠い位置に位置しつつ、前記真空断熱材と重なって配置された板部材と、
前記断熱部材と前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記板部材とを、前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
前記固定部材は、前記板部材と前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記断熱部材とを貫通しているとともに、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする。
上記請求項2に示す発明によれば、真空断熱材の下地材への固定に際して、上記固定部材は、上記重なった状態のヒレ状部分同士を貫通している。よって、真空断熱材において芯材が存在する芯材存在部分に、固定部材で孔が形成されることは回避されて、その結果、真空断熱材は、高い断熱性を奏することができる。
また、上記重なった状態のヒレ状部分同士と下地材との間には断熱部材が介挿されているので、この断熱部材で、上記重なった状態のヒレ状部分同士の低い断熱性を補うことができる。そして、これにより、下地材の位置でも高い断熱性を奏することができる。
更に、上記のテープ部材は、上記重なった状態のヒレ状部分同士の間の隙間を塞いでいて、これにより、当該隙間の空気の通過を防ぐことができる。よって、この空気の通過起因の断熱性の低下や防湿性の低下を有効に防ぐことができる。
また、上記板材で、真空断熱材が見えないように隠すことができる。
請求項3に示す発明は、建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
前記真空断熱材の前記ヒレ状部分は、折り返された状態で前記真空断熱材における前記芯材が存在する芯材存在部分に重なっているとともに、前記折り返された状態の前記ヒレ状部分は、前記芯材存在部分よりも前記下地材に近い位置に位置しており、
前記ヒレ状部分と前記下地材との間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
前記ヒレ状部分を前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
前記固定部材は、前記ヒレ状部分を貫通しつつ、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする。
上記請求項3に示す発明によれば、上記の折り返された状態のヒレ状部分は、芯材存在部分よりも下地材に近い位置に位置している。よって、真空断熱材の下地材への固定に際して、上記固定部材は、真空断熱材のヒレ状部分を貫通しながらも、真空断熱材の芯材存在部分については貫通しないようにすることができる。よって、真空断熱材は、高い断熱性を奏することができる。
また、ヒレ状部分は下地材に対向するが、当該ヒレ状部分は、折り返された状態で真空断熱材における芯材存在部分に重なっている。そのため、当該芯材存在部分の高い断熱性で、ヒレ状部分の低い断熱性を補うことができる。そして、これにより、下地材の位置でも高い断熱性を奏することができる。
更に、上記のテープ部材は、下地材とヒレ状部分との間の隙間を塞いでいて、これにより、当該隙間の空気の通過を防ぐことができる。よって、この空気の通過起因の断熱性の低下や防湿性の低下を有効に防ぐことができる。
請求項4に示す発明は、建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
所定方向に隣り合う前記真空断熱材同士のうちの一方の真空断熱材を第1真空断熱材とし、他方の真空断熱材を第2真空断熱材とした場合に、
前記第1真空断熱材の前記ヒレ状部分は、折り返された状態で前記第1真空断熱材における前記芯材が存在する芯材存在部分に重なっており、
前記第2真空断熱材の折り返されていない前記ヒレ状部分と、前記第1真空断熱材の前記折り返された状態の前記ヒレ状部分とは、互いに重なった状態となっているとともに、前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士は、前記芯材存在部分よりも前記下地材に近い位置に位置しており、
前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士の間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士を前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
前記固定部材は、前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記下地材とを貫通しつつ、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする。
上記請求項4に示す発明によれば、上記の重なった状態のヒレ状部分同士は、ヒレ状部分が折り返された状態の第1真空断熱材の芯材存在部分よりも下地材に近い位置に位置している。よって、真空断熱材の下地材への固定に際して、上記固定部材は、上記の重なった状態のヒレ状部分同士を貫通しながらも、第1真空断熱材の芯材存在部分については、貫通しないようにすることができる。よって、第1真空断熱材は、第2真空断熱材と同様に、高い断熱性を奏することができる。
また、ヒレ状部分同士は下地材に対向するが、当該ヒレ状部分同士のうちの一方のヒレ状部分は、折り返された状態で第1真空断熱材における芯材存在部分に重なっている。そのため、当該芯材存在部分の高い断熱性で、ヒレ状部分同士の低い断熱性を補うことができる。そして、これにより、下地材の位置でも高い断熱性を奏することができる。
更に、上記のテープ部材は、重なった状態のヒレ状部分同士の間の隙間を塞いでいて、これにより、当該隙間の空気の通過を防ぐことができる。よって、この空気の通過起因の断熱性の低下や防湿性の低下を有効に防ぐことができる。
請求項5に示す発明は、請求項1又は2に記載の真空断熱材の固定構造であって、
前記断熱部材は、独立気泡発泡樹脂材であることを特徴とする。
上記請求項5に示す発明によれば、下地材とヒレ状部分との間に介挿される上記の断熱部材は、独立気泡発泡樹脂材であるので、高い断熱性を奏する。よって、下地材に固定されるヒレ状部分の低い断熱性を、当該断熱部材が補って、その結果、下地材の位置での断熱性を高くすることができる。
請求項6に示す発明は、前記請求項1乃至5の何れかに記載の固定構造によって前記真空断熱材を前記下地材に固定することを特徴とする。
上記請求項6に示す発明によれば、上記請求項1乃至5と同様の作用効果を奏することができる。
本発明によれば、下地材に真空断熱材を固定する際に、下地材の位置でも高い断熱性を奏するようにしつつ、当該固定に伴って生じ得る隙間起因の断熱性の低下及び防湿性の低下も防止可能となる。
図1Aは壁付き展示ケース10’の概略正面図であり、図1Bは、図1A中のB−B断面図である。 展示ケース10’の断熱壁部20’に供する真空断熱材40’の概略平面図である。 図3Aは、室内空間SP1に配された展示ケース10の概略正面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。 下地材30たる枠部材30の左右方向の両側を破断して示す枠部材30の概略斜視図である。 図5Aは真空断熱材40の概略平面図であり、図5B及び図5Cは、それぞれ、図5A中のB−B断面図及びC−C断面図である。 真空断熱材40を上ランナー材30Ruに固定する固定構造の説明図であって、図3A中のVI−VI断面で断熱壁部20を破断して示す概略斜視図である。 真空断熱材40をスタッド材30Sに固定する固定構造の説明図であって、図3A中のVII−VII断面図である。 上ランナー材30Ruへの真空断熱材40の固定構造の他の実施形態の説明図であって、この固定構造を、図6と同じ仕様で示す概略斜視図である。 スタッド材30Sへの真空断熱材40の固定構造の他の実施形態の説明図であって、この固定構造を、図7と同じ仕様で示す概略断面図である。 図10Aは、真空断熱材40,40を上下方向に連結する第1の連結構造の説明図であり、図10Bは、同第2の連結構造の説明図である。
===本実施形態===
本実施形態の真空断熱材40の固定構造は、建物1の室内空間SP1に配される展示ケース10に適用されている。図3Aは、室内空間SP1に配された展示ケース10の概略正面図であり、図3Bは、図3A中のB−B断面図である。
建物1は、室内空間SP1と、廊下等の室外空間SP2とを区画する壁部3(以下、建物壁部3とも言う)を有する。そして、展示ケース10は、その背面を、建物壁部3の壁面3sに向けつつ、室内空間SP1に設けられている。
なお、以下では、互いに直交する三方向のことを、上下方向、前後方向、及び左右方向と言う。前後方向と左右方向とは、それぞれ水平方向を向いている。また、左右方向は、建物壁部3の壁面3sと平行な方向を向いており、前後方向は、同壁面3sに直交する方向を向いている。更に、前後方向において建物壁部3から遠い側と「前方」とし、建物壁部3に近い側を「後方」とする。また、上下方向のことを「高さ方向」とも言う。
展示ケース10は、建物壁部3の壁面3sに近接且つ対向して設けられた断熱壁部20と、断熱壁部20の前方に配されたケース部材11を有する。ケース部材11は、前面にガラス又はアクリル製などの透明板を有し、また、同ケース部材11は、その背面で開放(開口)していて、これにより、上記の断熱壁部20と共同して、室内空間SP1に略密閉された展示スペースSP10を区画している。すなわち、同ケース部材11は、上記透明板を有する前面壁部11wfと、上面壁部11wuと、左右の各側面壁部11ws,11wsと、下面壁部11wdと、を有しているが、後面壁部については有しておらず、上述の断熱壁部20が、展示ケース10の後面壁部として機能している。
但し、何等これに限らない。例えば、室内空間SP1の左右の壁面を、展示ケース10の左右の側面壁部として使用可能な場合には、ケース部材11の左右の側面壁部11wsを省略可能であり、同様に、室内空間SP1の天井面CL1を、展示ケース10の上面壁部として使用可能な場合には、ケース部材11の上面壁部11wuも省略可能である。
断熱壁部20は、建物壁部3の壁面3sに設けられた下地材30として枠部材30と、枠部材30を前方から覆うように配された真空断熱材40と、真空断熱材40の前面を前方から覆うように配された石膏ボード50と、石膏ボード50及び真空断熱材40を下地材30に固定するための固定部材90としてのビス90と、石膏ボード50の前面を前方から覆うように配されたクロス(不図示)と、を有している。
図4は、枠部材30の左右方向の両側を破断して示す枠部材30の概略斜視図である。
枠部材30は、ケース部材11の上面壁部11wu(図3A)に対応させて略同高に左右方向に沿って配された上ランナー材30Ruと、室内空間SP1の床面FL1に対応させて略同高に左右方向に沿って配された下ランナー材30Rdと、上ランナー材30Ruと下ランナー材30Rdとに掛け渡されつつ上下方向に沿って配された複数のスタッド材30S,30S…と、を有している。なお、複数のスタッド材30S,30S…は、互いの間に左右方向の間隔をあけて配されている。
また、この例では、図4に示すように、上下の各ランナー材30Ru,30Rdに、断面形状が略コ字状の軽量鉄骨(以下、LGSと言う)が使用されている。また、スタッド材30Sにも、断面形状が略コ字状のLGSが使用されている。そして、上ランナー材30Ruは、その溝部が下方を向くように配され、下ランナー材30Rdは、その溝部が上方を向くように配されていて、これにより、各ランナー材30Ru(30Rd)の一対のフランジ30Ruf,30Ruf(30Rdf,30Rdf)は、それぞれ前後に並んでいる。一方、スタッド材30Sは、溝部を左右方向に向けた状態で、上端部30Suを上ランナー材30Ruの溝部に収容され、下端部30Sdを下ランナー材30Rdの溝部に収容されていて、これにより、同スタッド材30Sの一対のフランジ30Sf,30Sfが前後に並んでいる。そして、上ランナー材30Ruの前側のフランジ30Rufと、下ランナー材30Rdの前側のフランジ30Rdfと、スタッド材30Sの前側のフランジ30Sfとは、互いに概ね前後方向の位置が揃っている。よって、これら上下の各ランナー材30Ru,30Rdの前側のフランジ30Ruf,30Rdf及びスタッド材30Sの前側のフランジ30Sfに真空断熱材40を固定して支持させた際にも、真空断熱材40は、配置対象領域A11の略全面に亘ってゆがみの少ない略平面状に支持可能となっている。
なお、真空断熱材40の配置対象領域A11は、図3Aに示すように、ケース部材11で囲まれた左右方向及び上下方向の略全域とされている。そのため、各ランナー材30Ru,30Rdも、これに対向した長さを左右方向に有し、各スタッド材30S,30S…も、これに対応した長さを上下方向に有している。
図5Aは、真空断熱材40の概略平面図である。また、図5B及び図5Cは、それぞれ、図5A中のB−B断面図及びC−C断面図である。
真空断熱材40は、外形が矩形形状のシート状部材であり、上記の配置対象領域A11よりも上下方向及び左右方向に小さい平面サイズの部材である。そのため、上記の配置対象領域A11を覆うべく、左右方向及び上下方向に、それぞれ複数(図3Aでは計6枚)の真空断熱材40,40…が並んで配置されている。例えば、この図3Aの例では、真空断熱材40の左右方向の寸法は、左右方向に隣り合うスタッド材30S,30S同士に掛け渡し可能な寸法となっている。よって、左右方向に隣り合う真空断熱材40,40同士が、スタッド材30Sの位置で、左右方向の各端部を互いに重ねながら、左右方向に並んで配置されている。同様に、真空断熱材40の上下方向の寸法も、上記の配置対象領域A11の上下方向の寸法よりも小さくなっている。そのため、上下方向に隣り合う真空断熱材40,40同士が、上下方向の各端部を互いに重ねながら上下方向に並んで配置されている。
図5A乃至図5Cに示すように、かかる真空断熱材40は、多孔質構造の芯材41と、当該芯材41を減圧状態の密封空間内に収容する収容体42と、を有する。収容体42は、二枚の気密性シート42a,42aが重ね合わせられた状態で当該二枚の気密性シート42a,42aの周縁部42ae,42ae同士が溶着されることによって形成されている。かかる気密性シート42aは、例えば、金属箔又は金属蒸着層からなる気密層と、熱可塑性樹脂からなる熱溶着層とを有したラミネートフィルムであり、上述の周縁部42ae,42ae同士の溶着は、熱溶着層が溶融することでなされている。詳しくは、一対の気密性シート42a,42aが、それぞれの周縁部42aeたる四辺の各部分42ae1,42ae1,42ae1,42ae1で溶着されることにより、四つの溶着部42am1,42am1,42am1,42am1が額縁状に並んで形成されている。そして、この額縁状に並ぶ四つの溶着部42am1,42am1,42am1,42am1に囲まれた部分に、多孔質構造の芯材41を収容する空間が区画形成されている。また、この額縁状に並ぶ四つの溶着部42am1,42am1,42am1,42am1は、それぞれ、芯材41を収容しないヒレ状部分40hとなっている。そのため、仮に、当該ヒレ状部分40hに貫通孔が形成されても、芯材41を収容する空間の減圧状態は解除されず、よって、真空断熱材40は高い断熱性を維持することができる。
多孔質構造の芯材41の材料には、例えば、ウレタンフォーム、スチレンフォーム、フェノールフォーム等の樹脂発砲体や、グラスウール等の繊維体が使用され、この例では、グラスウールが使用されている。また、収容体42内の真空度は、例えば1〜200Paの任意値に設定されている。なお、真空断熱材40の製品例としては、ビップエース(VIP−A)(商品名:旭ファイバーグラス株式会社製)や、N’sVIP(エヌズ ビップ)(商品名:日清紡株式会社製)などが挙げられる。
石膏ボード50は、外形が矩形形状の板部材である。そして、この例では、図3Aに示すように、同石膏ボード50は、上記の配置対象領域A11と、左右方向及び上下方向の大きさがほぼ同じ大きさに形成されている。また、図3Bに示すように、石膏ボード50は、前後方向に関して真空断熱材40よりも下地材30から遠い位置に配されていて、すなわち、真空断熱材40よりも前方に配置されている。
よって、真空断熱材40は、石膏ボード50の裏側たる後方に隠れて、これにより、前方から真空断熱材40はほぼ見えないようになっている。
但し、石膏ボード50の大きさは、何等上述に限らない。例えば、石膏ボード50の大きさを上記の配置対象領域A11より小さくしても良い。そして、その場合には、複数の石膏ボード50が左右方向及び上下方向にそれぞれ並んで配置されることによって、上記の配置対象領域A11を覆うことになる。また、場合によっては、この石膏ボード50に代えて、合板を設けても良い。
クロス(不図示)は、内装仕上げ材である。そして、上記の石膏ボード50の前面の略全域に亘って接着剤等で貼り付けられている。
ビス90は、真空断熱材40及び石膏ボード50を、下地材30としての上ランナー材30Ru、下ランナー材30Rd、及びスタッド材30Sに固定するための固定部材90である。そして、この図3の例では、上ランナー材30Ru及び下ランナー材30Rdでは、複数のビス90,90…が左右方向に並んで設けられており、他方、スタッド材30Sでは、複数のビス90,90…が上下方向に並んで設けられている。但し、かかる固定部材90は、何等ビス90に限らず、ビス90に代えて釘を用いても良い。
図6は、真空断熱材40を上ランナー材30Ruに固定する固定構造の説明図である。なお、同図6は、図3A中のVI−VI断面で断熱壁部20を破断して示す概略斜視図である。
既述のように、上ランナー材30Ruにおいては、前側にフランジ30Rufが位置している。よって、図6に示すように、このフランジ30Rufの前面に、真空断熱材40のヒレ状部分40hが重ねられる。そして、この真空断熱材40の前面に前方から更に石膏ボード50が重ねられるが、同図6中では、図の錯綜を防ぐ目的で、石膏ボード50を不図示としている。
ここで、ヒレ状部分40hには、芯材41が存在していないことから、その断熱性が低く、このヒレ状部分40h起因で展示ケース10の断熱性が低下してしまう恐れがある。
そのため、本実施形態では、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面と真空断熱材40のヒレ状部分40hとの間に断熱部材60を介挿している。そして、断熱部材60には、フランジ30Ruf及びヒレ状部分40hよりも熱伝導率(W/(m・K))が小さい部材が使用され、その一例としては、独立気泡発泡樹脂材を例示できて、ここでは、これが使用されている。また、この断熱部材60の設置は、フランジ30Rufの前面を、略全域に亘って覆うように独立気泡発泡樹脂シート60を貼り付けることでなされるか、或いは、フランジ30Rufの前面に独立気泡発泡樹脂を吹き付けることによってなされる。かかる独立気泡発泡樹脂材の一例としては、独立気泡を有したポリエチレン発泡シートを例示でき、製品例としては、ミナフォーム(商標:酒井科学工業株式会社製)を挙げることができる。なお、この例では、断熱性を確実に高める目的で、同断熱部材60の厚さたる前後方向の寸法を、フランジ30Ruf及びヒレ状部分40hのそれよりも大きくしているが、場合よっては、逆にしても良い。
そして、このように上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に、順次断熱部材60、真空断熱材40のヒレ状部分40h、及び石膏ボード50が重なった状態で、前方からビス90がねじ込みで貫入されて、これにより、ビス90は、石膏ボード50、ヒレ状部分40h、及び断熱部材60を順次貫通して、同ビス90の先端部は上ランナー材30Ruのフランジ30Rufに到達する。そして、当該先端部は、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufにねじ込まれて固定され、その結果、真空断熱材40は、上ランナー材30Ruに固定される。
ちなみに、このとき、真空断熱材40のヒレ状部分40hにはビス90で孔があくが、既述のように、ヒレ状部分40hに貫通孔が形成されても、真空断熱材40の収容体42内の減圧状態は解除されないことから、真空断熱材40は高い断熱性能を維持することができる。
一方、上記のように上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に断熱部材60及びヒレ状部分40hを重ねることに伴って、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面と断熱部材60との間、及び断熱部材60とヒレ状部分40hとの間に、それぞれ隙間Sが生じる恐れがある。そして、かかる隙間Sを空気が通過すると、断熱性及び防湿性が低下し得る。
そのため、本実施形態では、これらの隙間Sを塞ぐようにテープ部材65の一例としてアルミテープ65が設けられている。すなわち、アルミテープ65は、上ランナー材30Ruの上面からヒレ状部分40hまでの範囲を覆っていて、これにより、上記の隙間Sを塞いでいる。なお、かかるテープ部材65は、アルミテープ65に限らない。すなわち、アルミテープ以外の金属テープでも良いし、或いは、金属テープと同等の気密性を有したテープであれば、樹脂テープでも構わない。
このような固定構造は、次のような手順で形成される。
先ず、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に両面テープ(不図示)で独立気泡発泡樹脂シート60を仮止めする。次に、独立気泡発泡樹脂シート60の前面に両面テープ(不図示)で真空断熱材40のヒレ状部分40hを仮止めする。そして、アルミテープ65で、上ランナー材30Ruと独立気泡発泡樹脂シート60との間の隙間S、及び、独立気泡発泡樹脂シート60とヒレ状部分40hとの間の隙間Sを塞ぐ。そうしたら、ヒレ状部分40hに前方から石膏ボード50を重ねた状態にして、この状態のまま、ビス90を、石膏ボード50、ヒレ状部分40h、断熱部材60、及び上ランナー材30Ruに順次ねじ込む。そして、これにより、上記の固定構造が形成される。ちなみに、石膏ボード50の前面へのクロスの貼り付け作業は、この後になされて、これにより、ビス90は、前方からは見えないようになる。
なお、望ましくは、同図6に示すように、真空断熱材40において芯材41が存在する芯材存在部分40pと断熱部材60とが、上下方向の所定範囲R1に亘ってオーバーラップしていると良い。そして、このようになっていれば、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの下端に断熱性の低い断熱欠損部が生じることを有効に防ぐことができる。但し、多少断熱性が落ちても問題無い場合には、オーバーラップしていなくても良い。
また、真空断熱材40を下ランナー材30Rdに固定する固定構造については、上述の上ランナー材30Ruの場合と概ね同じであって、上述の記載から容易に類推可能である。よって、その説明については省略する。
図7は、真空断熱材40をスタッド材30Sに固定する固定構造の説明図である。なお、同図7は、図3A中のVII−VII断面図である。
既述のように、スタッド材30Sにおいては、左右方向(所定方向に相当)に隣り合う真空断熱材40,40同士が、互いの端部を重ねた状態で並んでいる。すなわち、スタッド材30Sでは、右側に位置する真空断熱材40R(以下、右側真空断熱材40Rとも言う)における左側のヒレ状部分40hと、左側に位置する真空断熱材40L(以下、左側真空断熱材40Lとも言う)における右側のヒレ状部分40hとが重なった状態になっている。そして、この重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士の前側から石膏ボード50が重ねられている。
但し、前述の上ランナー材30Ruの場合と同様に、当該重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士には、それぞれ、芯材41が存在していないことから、その断熱性が低く、これらヒレ状部分40h,40h同士起因で展示ケース10の断熱性が低下してしまう恐れがある。
そのため、このスタッド材30Sの場合についても、重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士とフランジ30Sfの前面との間に断熱部材61を介挿している。なお、断熱部材61は、フランジ30Sf及びヒレ状部分40hよりも熱伝導率(W/(m・K))が小さい部材であり、その一例としては、前述と同様に、独立気泡発泡樹脂材61を例示できて、ここでは、これが使用されている。また、この断熱部材61の設置は、フランジ30Sfの前面を、略全域に亘って覆うように独立気泡発泡樹脂シート61を貼り付けることでなされるか、或いは、フランジ30Sfの前面に独立気泡発泡樹脂を吹き付けることによってなされる。更に、この例では、断熱性を確実に高める目的で、同断熱部材61の厚さたる前後方向の寸法を、フランジ30Sf及びヒレ状部分40hのそれよりも大きくしているが、場合よっては、逆にしても良い。
そして、このようにスタッド材30Sのフランジ30Sfの前面に、順次断熱部材61、右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40h、左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40h、及び石膏ボード50が重なった状態で、前方からビス90がねじ込みで貫入されて、これにより、ビス90は、石膏ボード50、二つのヒレ状部分40h,40h、及び断熱部材61を順次貫通して、同ビス90の先端部はスタッド材30Sのフランジ30Sfに到達する。そして、当該先端部は、スタッド材30Sのフランジ30Sfにねじ込まれて固定され、その結果、各真空断熱材40R,40Lはスタッド材30Sに固定される。
ちなみに、このとき、各真空断熱材40R,40Lのヒレ状部分40h,40hにはビス90で孔があくが、既述のように、ヒレ状部分40hに貫通孔が形成されても、各真空断熱材40R,40Lの収容体42内の減圧状態は解除されないことから、各真空断熱材40R,40Lは高い断熱性能を維持することができる
一方、上記のように右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40hと左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40hとを重ねることに伴って、当該重ねられた状態のヒレ状部分40h,40h同士の間に、隙間Sが生じる恐れがある。そして、かかる隙間Sを空気が通過すると、断熱性及び防湿性が低下し得る。
そのため、本実施形態では、この隙間Sを塞ぐようにテープ部材66の一例としてアルミテープ66が設けられている。例えば、この図7の例では、アルミテープ66は、左側真空断熱材40Lの右端縁40Leを跨ぐように、左側真空断熱材40Lと右側真空断熱材40Rとの両者に前方から接着されていて、これにより、上記の隙間Sを塞いでいる。
このような固定構造は、次のような手順で形成される。
先ず、スタッド材30Sのフランジ30Sfの前面に両面テープ(不図示)で独立気泡発泡樹脂シート61を仮止めする。次に、独立気泡発泡樹脂シート61の前面に両面テープ(不図示)で右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40hを仮止めする。また、このヒレ状部分40hの前面に両面テープ(不図示)で左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40hを仮止めする。更に、アルミテープ66で、右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40hと左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40hとの間の隙間Sを塞ぐ。そうしたら、この左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40hに前方から石膏ボード50を重ねた状態にして、この状態のまま、ビス90を、石膏ボード50、二つのヒレ状部分40h,40h、断熱部材61、及びスタッド材30Sに順次ねじ込む。そして、これにより、上記の固定構造が形成される。
なお、望ましくは、同図7に示すように、右側真空断熱材40Rにおいて芯材41が存在する芯材存在部分40pと断熱部材61とが、左右方向の所定範囲R2Rに亘ってオーバーラップしていると良く、同様に、左側真空断熱材40Lにおいて芯材41が存在する芯材存在部分40pと断熱部材61とが、左右方向の所定範囲R2Lに亘ってオーバーラップしていると良い。そして、このようになっていれば、スタッド材30Sのフランジ30Sfの右端及び左端に断熱性の低い断熱欠損部が生じることを有効に防ぐことができる。但し、多少断熱性が落ちても問題無い場合には、オーバーラップしていなくても良い。
図8は、上ランナー材30Ruへの真空断熱材40の固定構造の他の実施形態の説明図である。なお、同図8は、この固定構造を、図6と同じ仕様で示す概略斜視図である。また、図の錯綜を防ぐ目的で、同図8中では、石膏ボード50を不図示としている。
前述の実施形態では、図6に示すように、真空断熱材40のヒレ状部分40hは折り返されていない状態で、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に前方から重ねられていたが、当該他の実施形態では、図8に示すように、真空断熱材40のヒレ状部分40hが後方且つ下方に折り返された状態で、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に前方から重ねられている。そして、主にこの点で前述の実施形態と相違し、これ以外の点は概ね前述の実施形態と同じである。そのため、以下では、主にこの相違点について説明し、前述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して、その説明については省略する。
同図8に示すように、当該他の実施形態では、先ず、ヒレ状部分40hは、後方且つ下方に折り返された状態で、真空断熱材40における芯材41が存在する芯材存在部分40pに重なっている。そして、これにより、折り返されたヒレ状部分40hは、芯材存在部分40pよりも後方に位置している。すなわち、折り返されたヒレ状部分40hは、芯材存在部分40pよりも上ランナー材30Ruに近い位置に位置しながら、芯材存在部分40pに重なっている。
よって、かかる真空断熱材40を上ランナー材30Ruに固定する際には、ビス90が芯材存在部分40pを貫通しないようにしながら、折り返されたヒレ状部分40hをビス90が貫通するようにして、当該ビス90の先端部を上ランナー材30Ruのフランジ30Rufに到達させることができる。そして、これにより、真空断熱材40の収容体42内の真空状態は解除されずに済んで、その結果、真空断熱材40は、高い断熱性を維持することができる。
また、当該折り返されたヒレ状部分40hには、前方から、上記の芯材存在部分40pが重なっている。よって、ヒレ状部分40hの低い断熱性を、この芯材存在部分40pの高い断熱性で補うことができて、これにより、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの位置でも高い断熱性を奏することができる。そして、その結果、前述の実施形態において必要であった断熱部材60(図6を参照)、すなわち、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufとヒレ状部分40hとの間に介挿されていた断熱部材60を省略可能であり、この図8の例では、そのようにしている。
一方、前述の実施形態と同様に、当該他の実施形態においても、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に、折り返されたヒレ状部分40hを重ねる際に、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面と、折り返されたヒレ状部分40hとの間に隙間Sが生じる恐れがある。そして、かかる隙間Sを空気が通過すると、断熱性及び防湿性が低下し得る。
そのため、当該他の実施形態でも、この隙間Sを塞ぐようにテープ部材67の一例としてアルミテープ67が設けられている。すなわち、アルミテープ67は、上ランナー材30Ruの上面から、折り返されたヒレ状部分40hが重なる芯材存在部分40pまでの範囲を覆っていて、これにより、上記の隙間Sを塞いでいる。
このような固定構造は、次のような手順で形成される。
先ず、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面に、真空断熱材40の折り返されたヒレ状部分40hを両面テープ(不図示)で仮止めする。また、アルミテープ67で、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの前面と、折り返されたヒレ状部分40hとの間の隙間Sを塞ぐ。そうしたら、ビス90を、ヒレ状部分40hと上ランナー材30Ruとにねじ込む。そして、これにより、上記の固定構造が形成される。
ちなみに、この固定構造の場合には、真空断熱材40の固定に用いた上記ビス90で、石膏ボード50も一緒に上ランナー材30Ruに固定することはできない。そのため、石膏ボード50を設ける場合には、当該石膏ボード50を別の固定構造で上ランナー材30Ruに固定するか、或いは、同石膏ボード50を、スタッド材30S等の別の下地材30に固定することになる。
なお、望ましくは、同図8に示すように、真空断熱材40において芯材41が存在する芯材存在部分40pが、上ランナー材30Ruの上端よりも所定長さL3だけ上方に突出していると良い。そして、このようになっていれば、上ランナー材30Ruのフランジ30Rufの上端に断熱性の低い断熱欠損部が生じることを有効に防ぐことができる。但し、多少断熱性が落ちても問題無い場合には、上方に突出していなくても良い。
図9は、スタッド材30Sへの真空断熱材40の固定構造の他の実施形態の説明図である。なお、同図9は、この固定構造を、図7と同じ仕様で示す概略断面図である。
前述の実施形態では、図7に示すように、左右に隣り合う各真空断熱材40R,40Lのどちらのヒレ状部分40h,40hも、折り返されていない状態で、各ヒレ状部分40h,40hが、それぞれスタッド材30Sのフランジ30Sfの前面に前方から重ねられていたが、当該他の実施形態では、図9に示すように、左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40hが後方且つ左方に折り返された状態で、スタッド材30Sのフランジ30Sfの前面に前方から重ねられている。そして、主にこの点で前述の実施形態と相違し、これ以外の点は概ね前述の実施形態と同じである。そのため、以下では、主にこの相違点について説明し、前述の実施形態と同じ構成については同じ符号を付して、その説明については省略する。
同図9に示すように、当該他の実施形態では、先ず、左側真空断熱材40L(第1真空断熱材に相当)のヒレ状部分40hは、後方且つ左方に折り返された状態で、当該左側真空断熱材40Lにおける芯材41が存在する芯材存在部分40pに重なっている。そして、これにより、折り返されたヒレ状部分40hは、芯材存在部分40pよりも後方に位置している。一方、右側真空断熱材40R(第2真空断熱材)のヒレ状部分40hは、折り返されていない状態のまま、左側真空断熱材40Lの上記の折り返されたヒレ状部分40hに後方から重なっている。そして、これにより、これら重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士は、左側真空断熱材40Lの芯材存在部分40pよりもスタッド材30Sに近い位置に位置している。
よって、右側及び左側真空断熱材40R,40Lをスタッド材30Sに固定する際には、ビス90が左側真空断熱材40Lの芯材存在部分40pを貫通しないようにしながら、上記の重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士をビス90が貫通するようにして、当該ビス90の先端部をスタッド材30Sのフランジ30Sfに到達させることができる。
また、上記の重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士には、前方から、上記の芯材存在部分40pが重なっている。よって、当該重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士の低い断熱性を、この芯材存在部分40pの高い断熱性で補うことができて、これにより、スタッド材30Sのフランジ30Sfの位置でも高い断熱性を奏することができる。そして、その結果、前述の実施形態において必要であった断熱部材61(図7を参照)、すなわち、重なった状態のヒレ状部分40h,40h同士とスタッド材30Sのフランジ30Sfとの間に介挿されていた断熱部材61を省略可能であり、この図9の例では、そのようにしている。
一方、前述の実施形態と同様に、当該他の実施形態においても、右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40hに、左側真空断熱材40Lのヒレ状部分40hを重ねる際に、当該重ねられた状態のヒレ状部分40h,40h同士の間に、隙間Sが生じる恐れがある。そして、かかる隙間Sを空気が通過すると、断熱性及び防湿性が低下し得る。
そのため、当該他の実施形態でも、この隙間Sを塞ぐようにテープ部材68の一例としてアルミテープ68が設けられている。例えば、この図9の例では、アルミテープ68は、左側真空断熱材40Lの右端縁40Leを跨ぐように、左側真空断熱材40Lと右側真空断熱材40Rとの両者に前方から接着されていて、これにより、上記の隙間Sを塞いでいる。
このような固定構造は、次のような手順で形成される。
先ず、スタッド材30Sのフランジ30Sfの前面に両面テープ(不図示)で右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40hを仮止めする。また、このヒレ状部分40hの前面に、左側真空断熱材40Lの折り返されたヒレ状部分40hを両面テープ(不図示)で仮止めする。更に、アルミテープ68で、右側真空断熱材40Rのヒレ状部分40hと左側真空断熱材40Lの折り返されたヒレ状部分40hとの間の隙間Sを塞ぐ。そうしたら、ビス90を、二つのヒレ状部分40h,40hとスタッド材30Sとにねじ込む。そして、これにより、上記の固定構造が形成される。
ちなみに、この固定構造の場合にも、真空断熱材40の固定に用いた上記ビス90で、石膏ボード50も一緒にスタッド材30Sに固定することはできない。そのため、石膏ボード50を設ける場合には、別の位置のスタッド材30Sに対して前述の実施形態の固定構造(図7を参照)を適用することにより、当該石膏ボード50をスタッド材30Sに固定することになる。
なお、望ましくは、同図9に示すように、右側真空断熱材40Rにおいて芯材41が存在する芯材存在部分40pと、右側真空断熱材40Rにおいて芯材41が存在する芯材存在部分40pとが、左右方向の所定範囲R4に亘ってオーバーラップしていると良い。そして、このようになっていれば、スタッド材30Sにおいて断熱性の低い断熱欠損部が生じることを有効に防ぐことができる。但し、多少断熱性が落ちても問題無い場合には、オーバーラップしていなくても良い。
ところで、図3Aの例のように真空断熱材40の上下方向の寸法が真空断熱材40の配置対象領域A11の上下方向の寸法と比べて小さい場合には、複数の真空断熱材40,40…を上下方向に連結して寸法調節する旨を前述したが、その場合の連結構造としては、以下を例示できる。図10Aは、第1の連結構造の説明図であり、図10Bは、第2の連結構造の説明図である。なお、どちらの図も、図3A中のX−X断面図に相当する図である。
図10Aに示すように、第1の連結構造では、上側の真空断熱材40U(40)の下端部を、下側の真空断熱材40D(40)の上端部に連結する際に、各真空断熱材40U,40Dのヒレ状部分40h,40hを折り返さずに延ばした状態に維持しつつ、互いの芯材存在部分40p,40p同士が、上下方向の所定範囲R5に亘って重なった状態にしている。そして、この状態を維持しつつ、上側の真空断熱材40Uの下端の縁部を跨ぐようにアルミテープ70を上側の真空断熱材40Uと下側の真空断熱材40Dとの両者に貼り付けるとともに、下側の真空断熱材40Dの上端の縁部を跨ぐようにアルミテープ71を上側の真空断熱材40Uと下側の真空断熱材40Dとの両者に貼り付けている。
そして、このようにしていれば、上側の真空断熱材40Uと下側の真空断熱材40Dとの連結位置に、芯材存在部分40pが存在しない断熱欠損部を生じないようにすることができる。
一方、第2の連結構造では、上側の真空断熱材40Uの下端部を下側の真空断熱材40Dの上端部に連結する際に、上側の真空断熱材40Uにおける下方のヒレ状部分40hを上方且つ後方へ折り返している点で、第1の連結構造と相違する。但し、この場合も、上側及び下側の各真空断熱材40U,40Dの芯材存在部分40p,40p同士が、上下方向の所定範囲R6に亘って重なった状態にしているか、或いは、不図示であるが、芯材存在部分40p,40p同士が上下方向に突き合わされた状態にしている。そして、この状態を維持しつつ、上側の真空断熱材40Uの下端の縁部を跨ぐようにアルミテープ72を上側の真空断熱材40Uと下側の真空断熱材40Dとの両者に貼り付けるとともに、下側の真空断熱材40Dの上端の縁部を跨ぐようにアルミテープ73を上側の真空断熱材40Uと下側の真空断熱材40Dとの両者に貼り付けている。
そして、このようにしていても、上側の真空断熱材40Uと下側の真空断熱材40Dとの連結位置に、芯材存在部分40pが存在しない断熱欠損部を生じないようにすることができる。
ちなみに、この図10Bの例では、上側の真空断熱材40Uのヒレ状部分40hを折り返す一方、下側の真空断熱材40Uのヒレ状部分40hについては折り返さない状態にしていたが、逆にしても良い。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、板部材50の一例としての石膏ボード50を例示し、この石膏ボード50の前面に不図示のクロスを直接貼り付けていたが、何等これに限らない。例えば、強度や剛性が必要な場合には、石膏ボード50等の上記板部材50の前面に、更に別の板部材を一枚又は複数枚積層し、そして、その最前面をなす板部材にクロスを貼り付けても良い。なお、上記の別の板部材には、石膏ボードや合板等を使用可能である。
上述の実施形態では、展示ケース10の断熱壁部20の下地材30に真空断熱材40を固定する際に、本発明の固定構造を適用していたが、何等これに限らない。すなわち、建物1に設けられた下地材30に真空断熱材40を固定するのであれば、上記以外の場合にも、本発明の固定構造を適用可能である。
上述の実施形態では、図4に示すように、下地材30としての枠部材30を構成する上下ランナー材30Ru,30Rd及びスタッド材30Sを、それぞれ、断面形状が略コ字状のLGSで形成していたが、何等これに限らない。すなわち、断面形状が略H字状や略ロ字状のLGSを用いても良いし、これ以外の形状のLGSを用いても良い。また、LGS以外の部材を用いても良い。
上述の実施形態では、断熱部材60,61として、独立気泡発泡樹脂材に属するポリエチレン発泡シートを例示したが、何等これに限らない。例えば、発泡ポリスチレンフォーム板や発泡ウレタンフォーム板等を用いても良い。
上述の実施形態では、請求項2及び4に係る「所定方向」の一例として左右方向を例示したが、何等これに限らない。例えば、所定方向を、上下方向としても良い。
1 建物、3 建物壁部、3s 壁面、
10 展示ケース、
11 ケース部材、11wf 前面壁部、11ws 側面壁部、11wu 上面壁部、
11wd 下面壁部、
20 断熱壁部、
30 枠部材(下地材)、
30Ru 上ランナー材、30Ruf フランジ、
30Rd 下ランナー材、30Rdf フランジ、
30S スタッド材、30Sf フランジ、30Su 上端部、30Sd 下端部、
40 真空断熱材、
40L 左側真空断熱材(第1真空断熱材)、40Le 右端縁、
40R 右側真空断熱材(第2真空断熱材)、
40U 上側の真空断熱材、40D 下側の真空断熱材
40h ヒレ状部分、40p 芯材存在部分、
41 芯材、
42 収容体、42a 気密性シート、42ae 周縁部、42ae1 部分、
42am1 溶着部、
50 石膏ボード(板部材)、
60 独立気泡発泡樹脂シート(断熱部材)、
61 独立気泡発泡樹脂シート(断熱部材)、
65 アルミテープ(テープ部材)、66 アルミテープ(テープ部材)、
67 アルミテープ(テープ部材)、68 アルミテープ(テープ部材)、
70 アルミテープ、72 アルミテープ、73 アルミテープ、90 ビス(固定部材)、
R1 所定範囲、R2L 所定範囲、R2R 所定範囲、R4 所定範囲、
R5 所定範囲、R6 所定範囲、
A11 配置対象領域、
CL1 天井面、FL1 床面、
SP1 室内空間、SP2 室外空間、SP10 展示スペース、
S 隙間、

Claims (6)

  1. 建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
    前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
    前記下地材と前記ヒレ状部分との間に介挿された断熱部材と、
    前記下地材と前記断熱部材との間の隙間、及び前記断熱部材と前記ヒレ状部分との間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
    前記真空断熱材よりも前記下地材から遠い位置に位置しつつ、前記真空断熱材と重なって配置された板部材と、
    前記断熱部材と前記ヒレ状部分と前記板部材とを、前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
    前記固定部材は、前記板部材と前記ヒレ状部分と前記断熱部材とを貫通しているとともに、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする真空断熱材の固定構造。
  2. 建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
    前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
    複数の前記真空断熱材のうちで所定方向に隣り合う真空断熱材同士は、互いの前記ヒレ状部分が重なった状態とされており、
    前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士の間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
    前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記下地材との間に介挿された断熱部材と、
    前記真空断熱材よりも前記下地材から遠い位置に位置しつつ、前記真空断熱材と重なって配置された板部材と、
    前記断熱部材と前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記板部材とを、前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
    前記固定部材は、前記板部材と前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記断熱部材とを貫通しているとともに、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする真空断熱材の固定構造。
  3. 建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
    前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
    前記真空断熱材の前記ヒレ状部分は、折り返された状態で前記真空断熱材における前記芯材が存在する芯材存在部分に重なっているとともに、前記折り返された状態の前記ヒレ状部分は、前記芯材存在部分よりも前記下地材に近い位置に位置しており、
    前記ヒレ状部分と前記下地材との間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
    前記ヒレ状部分を前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
    前記固定部材は、前記ヒレ状部分を貫通しつつ、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする真空断熱材の固定構造。
  4. 建物に設けられた枠状の下地材に真空断熱材を固定する構造であって、
    前記真空断熱材は、芯材と、当該芯材を減圧状態の密封空間内に収容する収容体と、を有するとともに、前記収容体は、周縁部に、前記芯材を収容しないヒレ状部分を有し、
    所定方向に隣り合う前記真空断熱材同士のうちの一方の真空断熱材を第1真空断熱材とし、他方の真空断熱材を第2真空断熱材とした場合に、
    前記第1真空断熱材の前記ヒレ状部分は、折り返された状態で前記第1真空断熱材における前記芯材が存在する芯材存在部分に重なっており、
    前記第2真空断熱材の折り返されていない前記ヒレ状部分と、前記第1真空断熱材の前記折り返された状態の前記ヒレ状部分とは、互いに重なった状態となっているとともに、前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士は、前記芯材存在部分よりも前記下地材に近い位置に位置しており、
    前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士の間の隙間を塞ぐためのテープ部材と、
    前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士を前記下地材に固定するための固定部材と、を有し、
    前記固定部材は、前記重なった状態の前記ヒレ状部分同士と前記下地材とを貫通しつつ、前記固定部材の貫通方向の先端部は、前記下地材に到達していることを特徴とする真空断熱材の固定構造。
  5. 請求項1又は2に記載の真空断熱材の固定構造であって、
    前記断熱部材は、独立気泡発泡樹脂材であることを特徴とする真空断熱材の固定構造。
  6. 前記請求項1乃至5の何れかに記載の固定構造によって前記真空断熱材を前記下地材に固定することを特徴とする真空断熱材の固定方法。
JP2015239896A 2015-12-09 2015-12-09 真空断熱材の固定構造及び固定方法 Expired - Fee Related JP6601197B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015239896A JP6601197B2 (ja) 2015-12-09 2015-12-09 真空断熱材の固定構造及び固定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015239896A JP6601197B2 (ja) 2015-12-09 2015-12-09 真空断熱材の固定構造及び固定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017106208A JP2017106208A (ja) 2017-06-15
JP6601197B2 true JP6601197B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=59060490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015239896A Expired - Fee Related JP6601197B2 (ja) 2015-12-09 2015-12-09 真空断熱材の固定構造及び固定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6601197B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5625119U (ja) * 1979-08-03 1981-03-07
US4579756A (en) * 1984-08-13 1986-04-01 Edgel Rex D Insulation material with vacuum compartments
JPH07324398A (ja) * 1994-07-01 1995-12-12 Tostem Corp 断熱パネル
JPH11343679A (ja) * 1998-04-01 1999-12-14 Nippon Petrochem Co Ltd 断熱材およびその使用方法
JP3585826B2 (ja) * 2000-11-24 2004-11-04 株式会社直方建材 省エネルギー住宅及びそれにおける床暖房装置の形成方法
JP2010047902A (ja) * 2008-08-19 2010-03-04 Panasonic Corp 断熱壁とそれを適用した建物および住宅
JP5564397B2 (ja) * 2010-10-25 2014-07-30 旭化成ホームズ株式会社 建物の断熱構造、及び下地固定部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017106208A (ja) 2017-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5523653B2 (ja) 建物の外壁構造および外壁パネル
JP6810377B2 (ja) 折り畳み式保冷保温箱、組み立て式保冷保温箱
JP6601197B2 (ja) 真空断熱材の固定構造及び固定方法
JP2000204689A (ja) 複合断熱材
JP5991233B2 (ja) 内壁部の断熱構造および内壁パネル
JP2015500932A5 (ja)
JP2013194470A (ja) 真空断熱パネルの製造方法及び断熱工法
JP2003056090A (ja) 複合断熱材
JP6723809B2 (ja) 建物の断熱構造
JP2013028955A (ja) 防水シートの取付金具及びユニット建物の防水構造
JP6900238B2 (ja) 建具
JP2017106588A (ja) 真空断熱材
JP2021116559A (ja) 建造物および建造物の施工方法
JP2017119948A (ja) 枠体コーナーカバー
JP6422687B2 (ja) 断熱気密外壁構造
JP2007122316A (ja) 自動販売機
JP2022180271A (ja) 構造物の遮熱・断熱材および遮熱・断熱工法
JP3240505U (ja) 石膏ボード及び石膏ボードを使用した建築物
JP3214900U (ja) 遮熱断熱シートおよびそれを用いた屋根構造
JP6224962B2 (ja) 断熱パネル
JP2012149729A (ja) 真空断熱材
JP2019007156A (ja) 扉体及び建具
JP6904032B2 (ja) パーティションにおける仕切板の連結構造、ジョイント材
JP3769097B2 (ja) 木造建築物および木造建築物の施工方法
JP2004218423A (ja) 外壁の開口部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6601197

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees