JP6600137B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
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(電子写真感光体1の製造)
2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン(和光純薬工業(株)製)100部をメチルエチルケトン700部に撹拌混合し、溶解させた。撹拌しながら、さらに、吸着剤キョーワード500SH(協和化学工業(株)製)150部、及びモレキュラーシーブ5A(キシダ化学(株)製、1/16”Pellet)75部を加え、30分撹拌した。
フッ素原子含有樹脂(商品名:GF−300、東亞合成(株)社製)1.5部を、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)社製)45部及び1−プロパノール45部の混合溶剤に溶解した。その後、四フッ化エチレン樹脂粉体(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)30部を加えた液を、高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、米Microfluidics(株)製)に通し、分散液を得た。その後、下記構造式(F)で示される正孔輸送性化合物70部、
実施例1において、下引き層用塗布液を以下のように調製した。
ポリオール樹脂としてブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)14.5部およびブロックイソシアネート(商品名:スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製)14.5部をメチルエチルケトン58部と1−ブタノール61部の混合溶液に溶解させた。この液に、実施例1で得た精製処理された2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン溶液3.5部(固形量:0.35部)、及び実施例1で得た表面処理された酸化亜鉛粒子70部、酸化チタン集合体(マイクロマリモ、テイカ(株)製、超微粒子酸化チタンの球状集合体、平均粒子径(集合体):0.7μm)8部を加えた。これを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニングシリコーン社製)0.01部を加えて撹拌し、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を用いて、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、下引き層用塗布液の調合に用いる、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を64部、酸化チタン集合体の使用量を14部としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、下引き層用塗布液の調合に用いる、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を74部、酸化チタン集合体の使用量を5部としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、下引き層用塗布液の調合に用いる、ブチラール樹脂、ブロックイソシアネートの使用量をそれぞれ25部、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を65部、酸化チタン集合体の使用量を7部、としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、下引き層用塗布液の調合に用いる、ブチラール樹脂、ブロックイソシアネートの使用量をそれぞれ10.7部、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を75部、酸化チタン集合体の使用量を8部、としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、下引き層用塗布液の調合に用いる、ブチラール樹脂、ブロックイソシアネートの使用量をそれぞれ19.3部、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を64部、酸化チタン集合体の使用量を7部、としたこと以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例6において、下引き層用塗布液の調合に用いる、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を80部、精製処理された2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン溶液の使用量を4.0部(固形量:0.40部)、酸化チタン集合体の使用量を3部、としたこと以外は、実施例6と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例7において、下引き層用塗布液の調合に用いる、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を49部、精製処理された2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン溶液の使用量を2.5部(固形量:0.25部)、酸化チタン集合体の使用量を21部、としたこと以外は、実施例7と同様にして電子写真感光体を製造した。
実施例1において、酸化チタン集合体に代えて、表面処理酸化チタン粒子(商品名:MT100S、テイカ(株)製、個数平均一次粒子径:15nm)を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
実施例2において、酸化チタン集合体に代えて、表面処理酸化チタン粒子(商品名:MT100S、テイカ(株)製、個数平均一次粒子径:15nm)を用いたこと以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体を製造した。
比較例1において、表面処理酸化チタン粒子(MT100S)に代えて、表面処理酸化チタン粒子(商品名:TA−500、富士チタン(株)製、個数平均一次粒子径:0.68μm)を用いたこと以外は、比較例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
比較例3において、下引き層用塗布液の調合に用いる、表面処理された酸化亜鉛粒子の使用量を55部、表面処理酸化チタン粒子(TA−500)の使用量を23部、としたこと以外は、比較例3と同様にして、電子写真感光体を製造した。
比較例4において、表面処理酸化チタン粒子(TA−500)に代えて、表面処理酸化チタン(商品名:JR403、テイカ(株)製、個数平均一次粒子径:0.25μm)を用いたこと以外は、比較例4と同様にして、電子写真感光体を製造した。
評価装置として、キヤノン(株)製の複写機imageRUNNER iR−ADV C5051の改造機を使用し、プロセススピードは320mm/secに設定した。
温度30℃、湿度85%RHの高温高湿環境下に上記評価装置を設置し、製造した電子写真感光体を装着した。帯電条件としては、帯電ローラーに印加する交流成分をピーク間電圧1500V、周波数1500Hzとし、直流成分は初期暗部電位が−750Vとなるよう印加電圧を調整した。なお、電子写真感光体の表面電位は、評価装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入し、測定を行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電子写真感光体に対する電位測定プローブの位置は、電子写真感光体の母線方向の中央、電子写真感光体の表面からのギャップを3mmとした。
A:干渉縞が全く無い
B:干渉縞がわずかに観測されるが、画像上許容できるレベル
C:干渉縞がはっきりと観測される
各電子写真感光体において初期に設定した帯電条件および露光条件のもとで評価を行った。現像用カートリッジを上記評価装置に取り付け、温度30℃、湿度85%RHの高温高湿環境下で連続100000回転の感光体の繰り返し使用を行った。100000回転の繰り返し使用後、5分間放置し、現像用カートリッジを電位測定装置に付け替え、高温高湿環境下での繰り返し使用後における暗部電位(VDb)及び明部電位(VLb)を測定した。繰り返し使用後における明部電位と初期明部電位との差を明部電位変動量(ΔVL=|VLb|−|VLa|)、繰り返し使用後における暗部電位と初期暗部電位との差を暗部電位変動量(ΔVD=|VDb|−|VDa|)として求めた。評価結果を表1に示す。
Claims (4)
- 支持体、該支持体上に形成された下引き層、ならびに該下引き層上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、該下引き層が、結着樹脂と、体積抵抗率が1.0×109Ω・cm以下の金属酸化物粒子(A)と、個数平均一次粒子径0.1μm以下の酸化チタン粒子により形成される平均粒子径0.5μm以上1.0μm以下の酸化チタン集合体(B)、とを含有する電子写真感光体であって、
前記下引き層中の金属酸化物に対する前記金属酸化物粒子(A)の含有量が、80質量%以上、前記酸化チタン集合体(B)の含有量が、5質量%以上であり、
前記金属酸化物粒子(A)の含有量に前記酸化チタン集合体(B)の含有量は含まれないことを特徴とする電子写真感光体。 - 前記結着樹脂が、前記下引き層中の金属酸化物に対して20質量%以上40質量%以下含有されることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記金属酸化物粒子(A)の個数平均一次粒子径が0.1μm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記金属酸化物粒子(A)は、シランカップリング処理された表面を有する酸化亜鉛粒子であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
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