JP6667345B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置および電子写真感光体の製造方法 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置および電子写真感光体の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体、電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置、ならびに、電子写真感光体の製造方法に関する。
近年、有機電子写真感光体(以下、単に「電子写真感光体」と表記する。)として、支持体、支持体上に形成された下引き層、および、下引き層上に形成された感光層を有するものが広く使用されている。
下引き層には、電気特性の安定化、画像欠陥の抑制などを目的として、金属酸化物粒子とともに有機化合物を含有させることが行われている。
特許文献1には、下引き層に、導電性の金属酸化物と、アントラキノン化合物などのアクセプター性化合物とを含有させる技術が開示されている。特許文献1には、上記アクセプター性化合物は、金属酸化物と反応可能な基を有することが好ましく、下引き層にアクセプター性を付与することで、ゴースト現象、かぶりなどの画像欠陥が抑制されることが記載されている。
特許文献2には、下引き層に、金属酸化物粒子と、ヒドロキシ基またはアミノ基を有するベンゾフェノン化合物とを含有させることで、ゴースト現象を抑制する技術が開示されている。このような官能基を有する有機化合物は、金属酸化物粒子と相互作用することで、下引き層中の金属酸化物粒子間、または、感光層から下引き層への電子の授受をスムーズにしていると推測される。
特開2006−221094号公報 特開2013−137518号公報
本発明者らは、特許文献2に記載されている技術に関して、さらなる検討を行った。その結果、良好なゴースト抑制効果を維持しつつ、さらに、高温高湿環境下において繰り返し使用した場合における電気特性をより優れたものに改善できる余地があることが分かった。
本発明の目的は、ゴースト現象が抑制され、さらに、高温高湿環境下において繰り返し使用した場合における電気特性が良好な電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することにある。
また、本発明の目的は、該電子写真感光体の製造方法を提供することにある。
本発明は、支持体、該支持体上に形成された下引き層、および、該下引き層上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
該下引き層が、
(α)金属酸化物粒子、
(β)下記式(1)で示される化合物、および、
Figure 0006667345
(式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。ただし、R〜R10のうち3つ以上はヒドロキシ基である。)
(γ)下記式(2)で示される化合物
Figure 0006667345
(式(2)中、R11〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。Aは、炭素数1以上4以下の有機基を示す。)
を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
また、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。
また、本発明は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置である。
また、本発明は、支持体上に下引き層を形成する下引き層の形成工程、および、該下引き層上に感光層を形成する感光層の形成工程を有する電子写真感光体の製造方法において、
該下引き層の形成工程が、該支持体上に下引き層用塗布液を塗布する工程を有し、
該下引き層用塗布液が、
(α)金属酸化物粒子、
(β)上記式(1)で示される化合物、および、
(γ)上記式(2)で示される化合物
を含有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法である。
本発明によれば、ゴースト現象が抑制され、さらに、高温高湿環境下において繰り返し使用した場合における電気特性が良好な電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
また、本発明によれば、該電子写真感光体の製造方法を提供することができる。
本発明の電子写真感光体の下引き層は、下記(α)、(β)および(γ)を含有する。また、本発明の電子写真感光体の製造方法に用いられる下引き層用塗布液は、下記(α)、(β)および(γ)を含有する。
(α)は、金属酸化物粒子である。金属酸化物粒子としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
金属酸化物粒子の一次粒子の粒径は、下引き層用塗布液の分散性、電子写真感光体の電気特性の観点から、個数平均粒径で0.1μm以下であることが好ましい。
金属酸化物粒子は、表面処理が施されていることが好ましい。
上述した各種の金属酸化物粒子の中でも、電子写真感光体の電気特性の観点から、表面処理が施された酸化亜鉛粒子が好ましい。
本発明において、金属酸化物粒子は、金属酸化物の種類が異なるものや、表面処理の種類が異なるものや、粒径や比表面積が異なるものなどを2種類以上混合して用いてもよい。
(β)は、下記式(1)で示される化合物(特定のベンゾフェノン化合物)である。
Figure 0006667345
上記式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。ただし、R〜R10のうち3つ以上はヒドロキシ基である。
上記式(1)で示される化合物を、金属酸化物粒子とともに電子写真感光体の下引き層に含有させることで、電子写真感光体の電気特性が良好になり、かつゴースト現象が抑制される。
以下に、上記式(1)で示される化合物の具体例を示すが、本発明は、これらに限定されるものではない。
Figure 0006667345
Figure 0006667345
下引き層用塗布液中(下引き層中)の(β)の含有量は、下引き層用塗布液中(下引き層中)の(α)に対して0.1質量%以上4.0質量%以下であることが好ましい。含有量が0.1質量%以上であれば、金属酸化物粒子との相互作用がより十分に得られる。含有量が4.0質量%以下であれば、下引き層用塗布液の安定性が維持しやすくなる。
(γ)は、下記式(2)で示される化合物(特定のフェニルケトン化合物)である。
Figure 0006667345
上記式(2)中、R11〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。Aは、炭素数1以上4以下の有機基を示す。
上記式(2)で示される化合物を、金属酸化物粒子および上記式(1)で示される化合物とともに電子写真感光体の下引き層に含有させることで、高温高湿環境下において繰り返し使用した場合における電気特性が良好になる。すなわち、吸湿した場合においても電気特性が良好になる。この効果の理由の詳細については解明されていない。本発明者らは、上記式(2)で示される化合物が、金属酸化物粒子と直接的に相互作用する、または、上記式(1)で示される化合物と金属酸化物粒子との相互作用を高めることが、その理由であると推測している。例えば、上記式(2)で示される化合物が、金属酸化物粒子への上記式(1)で示される化合物の配位を阻害する物質を捕捉することで、上記式(1)で示される化合物が金属酸化物粒子に配位しやすくなる。その結果、吸湿という環境変動が生じた場合であっても、電子写真感光体の電気特性が良好に保たれるのではないかと推測している。
以下に、上記式(2)で示される化合物の具体例を示すが、本発明は、これらに限定されるものではない。
Figure 0006667345
Figure 0006667345
Figure 0006667345
上記式(2)で示される化合物の中でも、上記式(2)中のAがメチル基である化合物が好ましい。また、上記式(2)中のAが1−プロペニル基である化合物も好ましい。
下引き層用塗布液中(下引き層中)の(γ)の含有量は、下引き層用塗布液中(下引き層中)の(β)に対して1.0質量%以上15.0質量%以下であることが好ましい。含有量が1.0質量%以上であれば、効果がより十分に得られる。含有量が15.0質量%以下であれば、下引き層用塗布液の安定性が維持しやすくなる。
電子写真感光体の下引き層が(γ)である上記式(2)で示される化合物を含有することは、ヘッドスペースガスクロマトグラフ/質量分析などにより確認することができる。
下引き層用塗布液(下引き層)には、上記(α)、(β)および(γ)を結着させるための樹脂(結着樹脂)を含有させることが好ましい。
下引き層用塗布液を調製する際には、結着樹脂を金属酸化物粒子に対して10質量%以上50質量%以下含有させることが好ましい。
下引き層の樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エチルセルロース樹脂、エチレン−アクリル酸コポリマー、エポキシ樹脂、カゼイン樹脂、シリコーン樹脂、ゼラチン樹脂、フェノール樹脂、ブチラール樹脂、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリビニルアルコール、ポリブタジエン、ポリプロピレンなどが挙げられる。これらの中でも、ポリウレタンが好ましい。これらの樹脂は、1種のみを用いてもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
下引き層用塗布液は、上記(α)、(β)および(γ)、ならびに、結着樹脂および溶剤を分散処理することによって調製することができる。また、上記(α)、(β)および(γ)を分散処理した後、結着樹脂を溶解させた液を加え、さらに分散処理を行って下引き層用塗布液を調製してもよい。
下引き層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、アルコール、ケトン、エーテル、エステル、ハロゲン化炭化水素、芳香族化合物などが挙げられる。
分散処理方法としては、例えば、ホモジナイザー、ペイントシェイカー、超音波分散機、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機を用いた方法などが挙げられる。
また、下引き層の表面粗さや透過率の調整や、下引き層のひび割れの抑制などを目的として、下引き層には、有機樹脂粒子、レベリング剤などを含有させてもよい。
有機樹脂粒子としては、シリコーン粒子などの疎水性有機樹脂粒子や、架橋型ポリメタクリレート樹脂(PMMA)粒子などの親水性有機樹脂粒子などを用いることができる。
下引き層用塗布液を塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法などの塗布方法が挙げられる。
乾燥方法としては、例えば、加熱乾燥や、送風乾燥などが挙げられる。
下引き層の膜厚は、0.5μm以上30μm以下であることが好ましく、1μm以上25μm以下であることがより好ましい。
本発明の電子写真感光体は、支持体、該支持体上に形成された下引き層、および、該下引き層上に形成された感光層を有する。
感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質とを単一の層に含有する単層型感光層であってもよいし、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と電荷発生物質を含有する電荷発生層とに機能分離した機能分離型(積層型)感光層であってもよい。電子写真特性の観点から、機能分離型(積層型)感光層が好ましく、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した機能分離型(積層型)がより好ましい。
また、感光層上にさらに保護層を設けてもよい。
支持体としては、導電性を有するもの(導電性支持体)が好ましい。支持体としては、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス、ニッケルなどの金属製(合金製)の支持体などが挙げられる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを真空蒸着によって被膜形成した層を有する金属製(合金製)支持体やプラスチック製支持体なども挙げられる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などを結着樹脂とともにプラスチックや紙に含浸させた支持体や、導電性結着樹脂製の支持体なども挙げられる。
支持体の形状としては、例えば、円筒状、ベルト状などが挙げられる。これらの中でも、円筒状が好ましい。
また、支持体の表面は、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制を目的として、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理などの処理を施してもよい。
支持体と下引き層との間には、レーザー光の散乱による干渉縞の抑制や、支持体の傷の被覆などを目的として、導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、導電性粒子などの導電性材料を結着樹脂に分散させて形成することができる。
導電層の膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましく、10μm以上30μm以下であることが好ましい。
支持体(または導電層)と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、下引き層が設けられる。詳細は上述のとおりである。
下引き層上には、感光層が設けられる。
感光層に含有させる電荷発生物質としては、例えば、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料、金属フタロシアニン、非金属フタロシアニンなどのフタロシアニン顔料、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ顔料、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペリレン顔料、アントラキノン、ピレンキノン、ジベンズピレンキノンなどの多環キノン顔料、スクワリリウム色素、ピリリウム塩、チアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素、キナクリドン顔料、アズレニウム塩顔料、キノシアニンなどのシアニン顔料、アントアントロン顔料、ピラントロン顔料、キサンテン色素、キノンイミン色素、スチリル色素などが挙げられる。これらの中でも、感度の観点から、フタロシアニン顔料、アゾ顔料が好ましく、フタロシアニン顔料がより好ましい。また、フタロシアニン顔料の中でも、電荷発生効率の観点から、オキシチタニウムフタロシアニン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニンが好ましい。これらの電荷発生物質は、1種のみを用いてもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
感光層が積層型である場合、電荷発生層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スチレン−ブタジエンコポリマー、ブチラール樹脂、ベンザール樹脂、ポリアクリレート、ポリアセタール、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリスルホン、ポリビニルアセタール、ポリブタジエン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂、ユリア樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂が挙げられる。これらの中でも、ブチラール樹脂が好ましい。これらの樹脂は、1種のみを用いてもよいし、2種以上のものを混合または共重合体の形態で併用してもよい。
電荷発生層は、電荷発生物質を結着樹脂および溶剤とともに分散処理して得られる電荷発生層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
分散処理方法としては、ホモジナイザー、超音波分散機、ペイントシェイカー、ボールミル、サンドミル、ロールミル、振動ミル、アトライター、液衝突型高速分散機を用いた方法などが挙げられる。
電荷発生層中の電荷発生物質と結着樹脂との割合は、質量比(電荷発生物質:結着樹脂)で0.3:1〜10:1の範囲であることが好ましい。
電荷発生層用塗布液に用いられる溶剤は、例えば、アルコール、スルホキシド、ケトン、エーテル、エステル、脂肪族ハロゲン化炭化水素、芳香族化合物などが挙げられる。
電荷発生層の膜厚は、5μm以下であることが好ましく、0.1μm以上2μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層には、必要に応じて、増感剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを含有させてもよい。
感光層に含有させる電荷輸送物質としては、例えば、トリアリールアミン化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物、ブタジエン化合物などが挙げられる。これらの中でも、電荷移動度の観点から、トリアリールアミン化合物が好ましい。これらの電荷輸送物質は、1種のみを用いてもよいし、2種以上のものを併用してもよい。
感光層が積層型である場合、電荷輸送層に用いられる結着樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、アクリロニトリル樹脂、アリル樹脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ樹脂、ポリアクリルアミド、ポリアミドイミド、ポリアミド、ポリアリルエーテル、ポリアリレート、ポリイミド、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリフェニレンオキシド、ポリブタジエン、ポリプロピレン、メタクリル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリアリレート、ポリカーボネートが好ましい。これらの樹脂は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を混合または共重合体の形態で併用してもよい。
電荷輸送層は、電荷輸送物質および結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる電荷輸送層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。
電荷輸送層中の電荷輸送物質と結着樹脂との割合は、質量比(電荷輸送物質:結着樹脂)で0.3:1〜10:1の範囲であることが好ましい。
クラックを抑制する観点から、塗膜の乾燥温度は、60℃以上150℃以下であることが好ましく、80℃以上120℃以下がより好ましい。また、塗膜の乾燥時間は、10分以上60分以下であることが好ましい。
電荷輸送層用塗布液に用いられる溶剤としては、例えば、プロパノールやブタノールなどのアルコール(好ましくは、炭素数3以上のアルコール)、アニソール、トルエン、キシレン、クロロベンゼンなどの芳香族炭化水素、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサンなどが挙げられる。
また、電荷輸送層を積層構成とする場合は、電子写真感光体の表面側の電荷輸送層は、以下のような層にすることが好ましい。
すなわち、電子写真感光体の機械的強度を高めるために、連鎖重合性官能基を有する電荷輸送性化合物を重合および/または架橋させることによって硬化させてなる層とすることが好ましい。
連鎖重合性官能基としては、例えば、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、アルコキシシリル基、エポキシ基などが挙げられる。
連鎖重合性官能基を有する電荷輸送性化合物を重合および/または架橋させるためには、熱、光、放射線(電子線など)を用いることができる。
電子写真感光体の電荷輸送層が1層である場合、その電荷輸送層の膜厚は、5μm以上40μm以下であることが好ましく、8μm以上30μm以下であることがより好ましい。
電荷輸送層を積層構成とした場合、電子写真感光体の支持体側の電荷輸送層の膜厚は、5μm以上30μm以下であることが好ましく、電子写真感光体の表面側の電荷輸送層の膜厚は、1μm以上10μm以下であることが好ましい。
電荷輸送層には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤などを含有させてもよい。
感光層上には、感光層を保護することを目的とした保護層を設けてもよい。
保護層は、上述したような結着樹脂を溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を乾燥させることによって形成することができる。また、樹脂モノマーまたはオリゴマーを溶剤に溶解させて得られる保護層用塗布液を塗布して塗膜を形成し、塗膜を硬化および/または乾燥させることによって保護層を形成してもよい。硬化には、光、熱または放射線(電子線など)を用いることができる。
保護層の膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることがより好ましい。
保護層には、必要に応じて、導電性粒子などを含有させてもよい。
上記各層用の塗布液を塗布する方法としては、例えば、浸漬塗布法(浸漬コーティング法)、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ローラーコーティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法などの塗布方法などが挙げられる。
また、電子写真感光体の最表面に位置する層(表面層)には、シリコーンオイル、ワックス、ポリテトラフルオロエチレン粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素などの潤滑剤を含有させてもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、本発明の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジである。
また、本発明の電子写真装置は、本発明の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置である。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。ただし、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味し、「%」は「質量%」を意味する。
(実施例1)
(金属酸化物の表面処理)
酸化亜鉛粒子(比表面積:19m/g、粉体抵抗:4.7×10Ω・cm)100部をトルエン500部と撹拌混合した。これに、シランカップリング剤(化合物名:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、商品名:KBM602、信越化学社製)0.8部を添加し、6時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、130℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された酸化亜鉛粒子を得た。
(電子写真感光体の製造)
支持体(導電性支持体)として、直径30mm、長さ370mmのアルミニウムシリンダーを用いた。
次に、
上記表面処理された酸化亜鉛粒子80部と、
上記式(1−1)で示される化合物0.4部と、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部と、
硬化剤としてブロックイソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部と、
ポリオール樹脂としてのポリビニルブチラール(商品名:エスレックBM−1、積水化学工業(株)製)15部をメチルエチルケトン72部/1−ブタノール72部の混合溶剤に溶解した溶液と
を、混合した。これらを、直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、23±3℃雰囲気下で3時間分散処理した。分散処理後、これらに、
シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レダウコーニング(株)製0.01部と、
架橋ポリメタクリル酸メチル(PMMA)粒子(商品名:テクポリマーSSX−103、積水化成品工業(株)製5.6部と
を加えて撹拌することによって、下引き層用塗布液を調製した。
この下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を40分間160℃で乾燥させることによって、膜厚が18μmの下引き層を形成した。
次に、
CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.1°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)4部と、
下記式(A)で示される化合物0.04部と
Figure 0006667345
を、シクロヘキサノン100部にポリビニルブチラール(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)2部を溶解させた液に加えた。その後、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、23±3℃の雰囲気下で1時間分散処理した。分散処理後、これらに、酢酸エチル100部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を上記下引き層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を10分間90℃で乾燥させることによって、膜厚が0.19μmの電荷発生層を形成した。
次に、
下記式(B)で示される化合物60部(電荷輸送物質)と、
Figure 0006667345
下記式(C)で示される化合物30部(電荷輸送物質)と、
Figure 0006667345
下記式(D)で示される化合物10部と、
Figure 0006667345
ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部と、
下記式(E)で示される2種の構造単位を有するポリカーボネート(粘度平均分子量Mv:20000)0.02部と
Figure 0006667345
(式(E)中、0.05および0.95は2つの構造単位の共重合比である。)
を、クロロベンゼン600部およびジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚が21μmの電荷輸送層を形成した。
次に、フッ素原子含有樹脂(商品名:GF−300、東亞合成(株)製)1.5部を、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)製)45部/1−プロパノール45部の混合溶剤に溶解させた。その後、ポリテトラフルオロエチレン粒子(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)30部を加えた液を、高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、米Microfluidics(株)製)に入れ、分散処理し、分散液を得た。
その後、
下記式(F)で示される正孔輸送性化合物70部と、
Figure 0006667345
1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン30部と、
1−プロパノール30部と
を上記分散液に加え、ポリフロンフィルター(商品名:PF−040、アドバンテック東洋(株)製)で濾過を行うことによって、保護層用塗布液を調製した。
この保護層用塗布液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、塗膜を5分間50℃で乾燥させた。塗膜を乾燥させた後、窒素雰囲気下にて、加速電圧60kV、吸収線量8000Gyの条件で1.6秒間電子線を塗膜に照射した。その後、窒素雰囲気下にて、塗膜の温度が130℃になる条件で1分間加熱処理を行った。なお、電子線の照射から1分間の加熱処理までの酸素濃度は20ppmであった。次に、大気中において、塗膜が110℃になる条件で1時間加熱処理を行うことによって、膜厚が5μmの保護層を形成した。
このようにして、支持体上に下引き層、電荷発生層、電荷輸送層および保護層をこの順に有する円筒状の電子写真感光体を製造した。
(実施例2)
実施例1において、
上記式(1−1)で示される化合物の使用量を0.4部から0.08部に変更し、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から0.16部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例3)
実施例1において、
上記式(1−1)で示される化合物の使用量を0.4部から0.8部に変更し、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から1.6部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例4)
実施例1において、
上記式(1−1)で示される化合物の使用量を0.4部から4.0部に変更し、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から8.0部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例5)
実施例1において、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から0.32部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例6)
実施例1において、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から4.0部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例7)
実施例1において、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から8.0部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例8)
実施例1において、
上記式(2−1)で示される化合物0.4部を、上記式(2−9)で示される化合物0.4部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例9)
実施例6において、
上記式(2−1)で示される化合物4.0部を、上記式(2−9)で示される化合物4.0部に変更した
以外は、実施例6と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例10)
実施例1において、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部を、上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部と上記式(2−9)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部との併用に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例11)
実施例10において、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部、から3.2部に変更し、
上記式(2−9)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から3.2部に変更した
以外は、実施例10と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例12)
実施例10において、
上記式(1−1)で示される化合物の使用量を0.4部から1.2部に変更し、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から2.4部に変更し、
上記式(2−9)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液の使用量を0.8部から2.4部に変更した
以外は、実施例10と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例13)
実施例1において、
上記式(1−1)で示される化合物0.4部を、上記式(1−4)で示される化合物0.4部に変更し、
上記式(2−1)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部を、上記式(2−9)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部に変更した
以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例14)
実施例13において、
上記式(2−9)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液0.8部を、上記式(2−4)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液1.6部に変更した
以外は、実施例13と同様にして、電子写真感光体を製造した。
(実施例15)
実施例14において、
上記式(1−4)で示される化合物0.4部を、上記式(1−8)で示される化合物0.4部に変更し、
上記式(2−4)で示される化合物で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液1.6部を、上記式(2−10)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液1.6部に変更した
以外は、実施例14と同様にして、電子写真感光体を製造した。
〔電子写真感光体の電気特性評価〕
評価用の電子写真装置(評価装置)として、キヤノン(株)製の複写機(商品名:imageRUNNERiR−ADVC5051)の改造機を使用した。
評価装置は、温度23℃/湿度50%RHの環境下に設置した。
電子写真感光体の表面電位の測定は、評価装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入することで行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電位測定プローブの位置は、円筒状の電子写真感光体の母線方向の中央とした。
測定対象の、実施例1〜15で製造した各電子写真感光体は、温度50℃/湿度95%RHの環境下で3日間放置後、温度23℃/湿度50%RH環境下で一晩放置した後、評価装置にセットした。
帯電条件としては、初期暗部電位が−800Vとなるよう印加電圧を調整した。
露光条件としては、780nmレーザー露光照射における初期明部電位(VLa)が−200Vとなるようにレーザー光量を調整した。
現像用カートリッジを上記評価装置に取り付け、30000枚の繰り返し使用を行った。
30000枚の繰り返し使用後、5分間放置し、現像用カートリッジを電位測定装置に付け替え、繰り返し使用後における各電子写真感光体の明部電位(VLb)を測定した。この際、各電子写真感光体において、初期に設定した帯電条件および露光条件の下で電位測定を行った。
各電子写真感光体の繰り返し使用後における明部電位と初期明部電位との差を、明部電位変動量(ΔVL=|VLb|−|VLa|)として求めた。評価結果を表1に示す。
Figure 0006667345
*(γ)列の使用量に関しては、いずれの実施例も(β)を用いる際に上記式(2)で示される化合物の1%メチルエチルケトン溶液を用いているため、各行に記載の数値に1/100を乗じた値が、上記式(2)で示される化合物の使用量(含有量)となる。

Claims (12)

  1. 支持体、該支持体上に形成された下引き層、および、該下引き層上に形成された感光層を有する電子写真感光体において、
    該下引き層が、
    (α)金属酸化物粒子、
    (β)下記式(1)で示される化合物、および、
    Figure 0006667345

    (式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。ただし、R〜R10のうち3つ以上はヒドロキシ基である。)
    (γ)下記式(2)で示される化合物
    Figure 0006667345

    (式(2)中、R11〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。Aは、炭素数1以上4以下の有機基を示す。)
    を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 前記(α)が、酸化亜鉛粒子を含む請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記(γ)が、前記式(2)で示され、かつ前記式(2)中のAがメチル基である化合物を含む請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記(γ)が、前記式(2)で示され、かつ前記式(2)中のAが1−プロペニル基である化合物を含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、転写手段およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段と、を一体に支持し、電子写真装置の本体に着脱自在であるプロセスカートリッジ。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段を有する電子写真装置。
  7. 支持体上に下引き層を形成する下引き層の形成工程、および、該下引き層上に感光層を形成する感光層の形成工程を有する電子写真感光体の製造方法において、
    該下引き層の形成工程が、該支持体上に下引き層用塗布液を塗布する工程を有し、
    該下引き層用塗布液が、
    (α)金属酸化物粒子、
    (β)下記式(1)で示される化合物、および、
    Figure 0006667345

    (式(1)中、R〜R10は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。ただし、R〜R10のうち3つ以上はヒドロキシ基である。)
    (γ)下記式(2)で示される化合物
    Figure 0006667345

    (式(2)中、R11〜R15は、それぞれ独立に、水素原子、ヒドロキシ基、ハロゲン原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、炭素数1以上8以下のアルコキシ基、または、アミノ基を示す。Aは、炭素数1以上4以下の有機基を示す。)
    を含有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  8. 前記(α)が、酸化亜鉛粒子を含む請求項7に記載の電子写真感光体の製造方法。
  9. 前記(γ)が、前記式(2)で示され、かつ前記式(2)中のAがメチル基である化合物を含む請求項7または8に記載の電子写真感光体の製造方法。
  10. 前記(γ)が、前記式(2)で示され、かつ前記式(2)中のAが1−プロペニル基である化合物を含む請求項7〜9のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  11. 前記下引き層用塗布液中の前記(β)の含有量が、前記下引き層用塗布液中の前記(α)の含有量に対して0.1質量%以上4.0質量%以下である請求項7〜10のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
  12. 前記下引き層用塗布液中の前記(γ)の含有量が、前記下引き層用塗布液中の前記(β)の含有量に対して1.0質量%以上15.0質量%以下である請求項7〜11のいずれか1項に記載の電子写真感光体の製造方法。
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