JP5264377B2 - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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かつ、内部反射エレメントがGe、入射角が45°の条件でフーリエ変換赤外分光全反射法により求める下記式(1)で表されるA値が、下記式(2)〜(4)を満たすことを特徴とする。
(1) A=S1/S2
(式(1)中、S1はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基の末端オレフィン(CH2=)面内変角振動に基づくピーク面積であり、S2はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動に基づくピーク面積である。)
(2) 0.7≦A1/A2≦2.0
(3) 0.013≦A1≦0.025
(4) 0.013≦A2≦0.030
(式(2)〜(4)中、A1は前記保護層の上層において最表面側から求められるA値であり、A2は前記保護層の下層において前記電荷輸送層との界面側から求められるA値である。)
金属フタロシアニン又は非金属フタロシアニンのようなフタロシアニン顔料
インジゴ又はチオインジゴのようなインジゴ顔料
ペリレン酸無水物又はペリレン酸イミドのようなペリレン顔料
アンスラキノン又はピレンキノンのような多環キノン顔料
スクワリリウム色素、ピリリウム塩又はチアピリリウム塩、トリフェニルメタン色素
セレン、セレン−テルル又はアモルファスシリコンのような無機物質
キナクリドン顔料、アズレニウム塩顔料、シアニン染料、キサンテン色素、キノンイミン色素又はスチリル色素
これら電荷発生材料は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。これらの中でも、特にオキシチタニウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシアニン又はクロロガリウムフタロシアニンのような金属フタロシアニンは、高感度であるため、好ましい。
電荷発生層の平均膜厚は5μm以下であることが好ましく、特には0.1〜2μmであることがより好ましい。
(1) A=S1/S2
(式(1)中、S1は末端オレフィン(CH2=)面内変角振動に基づくピーク面積であり、S2はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動に基づくピーク面積である)
(2) 0.7≦A1/A2≦2.0
(3) 0.013≦A1≦0.025
(4) 0.013≦A2≦0.030
(式(2)〜(4)中、A1は該保護層の上層において最表面側から求められるA値であり、A2は該保護層の下層において該電荷輸送層との界面側から求められるA値である)
A1/A2が0.7未満及び2.0を超える場合は耐傷性が悪化する。A1及びA2が0.013未満の場合は電気特性が悪化し、A1が0.025、A2が0.030を超える場合は耐傷性が悪化することがある。
直径30mm、長さ357.5mmの表面切削加工されたアルミニウムシリンダーを支持体(円筒状支持体)とした。
共重合ナイロン樹脂 10部
(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)
メトキシメチル化6ナイロン樹脂 30部
(商品名:トレジンEF−30T、帝国化学(株)製)
ヒドロキシガリウムフタロシアニン 20部
(CuKα特性X線回折において、7.5°、9.9°、16.3°、18.6°、25.1°、28.3°(ブラッグ角度(2θ±0.2°))に強い回折ピーク有するもの)
下記構造式(1)で示されるカリックスアレーン化合物 0.2部
ポリビニルブチラール 10部
(商品名:エスレックBX−1、積水化学製)
シクロヘキサノン 600部
下記構造式(2)で示される電荷輸送物質 70部
ポリカーボネート樹脂 100部
(ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)社製)
フッ素原子含有樹脂 0.5部
(商品名:GF−300、東亞合成(株)社製)
装置:FT/IR−420(日本分光(株)製)
付属装置:ATR装置
IRE:Ge
入射角:45度
積算回数:32
得られたスペクトルよりA値を長手方向3点、周方向4点の計12点測定した平均値としてA1値とA2値を求めた。測定結果を表2に示す。
第一保護層の吸収線量を50kGyで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第一保護層の吸収線量を150kGyで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第一保護層の吸収線量を150kGy、第二保護層の吸収線量を5kGyで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第一保護層及び第二保護層の電子線照射を加速電圧100kVで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第一保護層の平均膜厚を6μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
電子線照射及び加熱時の窒素雰囲気を酸素濃度100ppmとし、更に、第一保護層の吸収線量を50kGyで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第二保護層は設けず、第一保護層の平均膜厚を4μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第二保護層は設けず、第一保護層の吸収線量を50kGy、平均膜厚を4μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第二保護層は設けず、第一保護層の電子線照射を加速電圧100kV、吸収線量を150kGy、平均膜厚を4μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第二保護層は設けず、第一保護層の電子線照射を加速電圧100kV、吸収線量を15kGy、平均膜厚を4μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第二保護層は設けず、第一保護層の電子線照射を加速電圧150kV、吸収線量を20kGy、平均膜厚を4μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第二保護層は設けず、第一保護層の平均膜厚を8μmにした以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第一保護層及び第二保護層の電子線照射を加速電圧120kV、吸収線量を250kGyで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
第一保護層の吸収線量を5kGy、第二保護層の吸収線量を2kGyで行った以外は、実施例1と同様の感光体を作製し、測定及び評価を行った。結果を表2に示す。
10 電子線発生部
12 ターミナル
12a フィラメント
12b ガン構造体
12c グリッド
14 加速管
20 照射室
22 照射空間
30 照射窓部
32 窓箔
34 窓枠構造体
Claims (4)
- 導電性支持体上に電荷発生層を形成し、前記電荷発生層上に電荷輸送層を形成し、前記電荷輸送層上に、アクリロイルオキシ基(CH2=CHCOO−)又はメタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を有する正孔輸送性化合物を重合及び硬化させて保護層の下層および保護層の上層を形成する電子写真感光体の製造方法において、
前記保護層の下層を形成する工程及び前記保護層の上層を形成する工程は、
前記正孔輸送性化合物を含有する保護層用塗布液を塗布して塗布膜を形成する工程と、
該塗布膜に電子線を照射する電子線照射工程と、
加熱によって該塗布膜を硬化させる加熱工程と、
をそれぞれ備え、
かつ、内部反射エレメントがGe、入射角が45°の条件でフーリエ変換赤外分光全反射法により求める下記式(1)で表されるA値が、下記式(2)〜(4)を満たすことを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
(1) A=S1/S2
(式(1)中、S1はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基の末端オレフィン(CH2=)面内変角振動に基づくピーク面積であり、S2はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動に基づくピーク面積である。)
(2) 0.7≦A1/A2≦2.0
(3) 0.013≦A1≦0.025
(4) 0.013≦A2≦0.030
(式(2)〜(4)中、A1は前記保護層の上層において最表面側から求められるA値であり、A2は前記保護層の下層において前記電荷輸送層との界面側から求められるA値である。) - 前記電子線照射工程における加速電圧が70〜100kV、電子線の吸収線量が5〜150kGyであることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記電子線照射工程及び前記加熱工程における雰囲気の酸素濃度が100ppm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子写真感光体の製造方法。
- 前記保護層の上層及び下層の総膜厚が2〜8μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子写真感光体の製造方法。
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