JP4136836B2 - 電子写真感光体、電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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成される電荷輸送層においては、電荷輸送能は樹脂に対する依存度が大きく、例えば耐削れ性を高めるために硬度が十分に高い硬化性樹脂を用いた場合では電荷輸送能が十分ではなく、繰り返し使用時に残留電位の上昇が見られるなど、両者を満足させるまでには至っていない。
はメタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を有する正孔輸送性化合物を重合及び硬化させることにより形成された表面層を有する感光体が高い機械的強度と電荷輸送能の両立を達成でき、さらに、感光体表面層の内部反射エレメントがGe、入射角が45度の条件でフーリエ変換赤外分光全反射法により求めた末端オレフィン(CH2=)面内変角振動とアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動とに基づくピーク面積比と感光体としてのクリーニング特性間に関係があることを見出し、本発明に至った。
メタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を有する正孔輸送性化合物を重合及び硬化させることにより形成された層であり、内部反射エレメントがGe、入射角が45度の条件でフーリエ変換赤外分光全反射法により求めた下記式(1)で表されるA値が0.08以下であることを特徴とする電子写真感光体である。
(式(1)中、S1は末端オレフィン(CH2=)面内変角振動に基づくピーク面積であ
り、S2はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動に基づくピーク面積である。)
はメタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を有する正孔輸送性化合物を重合及び硬化させることにより形成される。
誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、チオフェン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘導体等が挙げられる。
また、表面層にはその他の各種添加剤、フッ素原子含有樹脂微粒子などの潤剤その他を含有してもよい。
、γ、ε及びX型などの結晶型を有するフタロシアニン化合物誘導体、アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔料、ピラントロン顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、モノアゾ顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、非対称キノシアニン顔料、キノシアニン及び特開昭54−143645号公報に記載のアモルファスシリコーン等が挙げられる。
重合及び硬化させることにより形成され、且つ内部反射エレメントがGe、入射角が45度の条件でフーリエ変換赤外分光全反射法により求めた下記式(1)で表されるA値が0.08以下である表面層を用いる本発明の電子写真感光体は、クリーニング特性が飛躍的に向上する。
(式(1)中、S1は末端オレフィン(CH2=)面内変角振動に基づくピーク面積であり、S2はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動に基づくピーク面積である。)
ATR法測定時の電子写真感光体の形状としては、IREとの接触が十分に保たれればどのような形状のものでもよい。
(実施例1)
実施例1に用いる電子写真感光体を以下の通りに作製した。まず、直径30mmのアルミニウムシリンダーをFT−IR−ATR測定用、実機テスト用と2本用意する。
化雰囲気中の酸素濃度はN2で調節し10ppmとした。
(測定条件)
装置:FT/IR−420(日本分光(株)製)付属装置:ATR装置IRE:Ge入射角:45度積算回数:320 得られたスペクトルよりA値を求めたところ、0.018であった。
実施例1の電子線照射時の酸素濃度を30ppm、100ppm、1000ppmに変えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、評価した。結果を表2に示す。
実施例1の電子線照射時の酸素濃度を8000ppmに変えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
実施例1において電荷発生層を形成した後、下記一般式のスチリル化合物を10部、
及び下記構造式の繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂10部を
(Mv≒20000)
モノクロロベンゼン50部及びジクロロメタン30部の混合溶媒中に溶解し、電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を前記の電荷発生層上に浸漬コーティングし、120℃で一時間乾燥することによって膜厚が15μmの電荷輸送層を形成した。
実施例5の電子線照射時の酸素濃度を30ppm、100ppm、1000ppmに変えた以外は実施例5と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、評価した。結果を表2に示す。
実施例1の電子線照射時の酸素濃度を8000ppmに変えた以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
実施例8の電子線照射時の照射線量を20Mrad、40Mradに変えた以外は実施例8と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、評価した。結果を表2に示す。
実施例10の電子線照射時の酸素濃度を5000ppmに変えた以外は実施例10と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、評価した。結果を表2に示す。
実施例10の電子線照射時の酸素濃度を10000ppmに変えた以外は実施例10と同様に電子写真感光体を作製し、A値を求め、評価した。結果を表2に示す。
実施例5の正孔輸送性化合物No.31を表1−1〜1−3の化合物No.4、No.9、No.11、No.22、No.45に変えた以外は、実施例5と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表2に示す。
実施例4において電荷輸送層を形成した後、表1−2の化合物例No.31の正孔輸送性化合物60部及び下記一般式の光重合開始剤3部を、モノクロロベンゼン50部及びジクロロメタン30部の混合溶媒中に溶解し、保護層用塗料を調製した。この塗料を前記の電荷輸送層上にコーティングし、メタルハライドランプを用いて160mW/cm2の光強度で30秒間硬化させ、膜厚6μmの保護層を形成させ、電子写真感光体を得た。実施例1と同様にA値を求め、評価した。結果を表2に示す。
実施例1において電荷発生層を形成した後、次いで、表1−2の化合物例No.31の正孔輸送性化合物30部及び下記一般式の熱重合開始剤1部をモノクロロベンゼン30部及びジクロロメタン30部の混合溶媒中に溶解し、電荷輸送層用塗布液を調製した。この塗布液を前記の電荷発生層上にコーティングし、140℃で10分間熱硬化させ、膜厚15μmの電荷輸送層を形成させ、電子写真感光体を得た。実施例1と同様にA値を求め、評価した。結果を表2に示す。
2 軸
3 耐電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
Claims (6)
- 導電性支持体及び該導電性支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面層が、アクリロイルオキシ基(CH2=CHCOO−)又はメタクリロイルオキシ基(CH2=C(CH3)COO−)を有する正孔輸送性化合物を重合及び硬化させることにより形成された層であり、
内部反射エレメントがGe、入射角が45度の条件でフーリエ変換赤外分光全反射法により求める下記式(1)で表されるA値が0.08以下であることを特徴とする電子写真感光体。
(1) A=S1/S2
(式(1)中、S1は末端オレフィン(CH2=)面内変角振動に基づくピーク面積であり、S2はアクリロイルオキシ基又はメタクリロイルオキシ基のC=O伸縮振動に基づくピーク面積である。) - 前記A値が0.05以下である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記表面層が、放射線の照射によって前記正孔輸送性化合物を重合及び硬化させることにより形成された層である請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記放射線が電子線である請求項3に記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子写真感光体を有する電子写真装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ。
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