JP4266999B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置及び電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ、電子写真装置及び電子写真感光体の製造方法 Download PDFInfo
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(1)被照射体を照射前に加温する、
(2)照射時に被照射体を加温する、
(3)照射室内を所定温度に加温し、被照射体を投入する、
(4)被照射体の放射線吸収効率を向上させる(高加速電圧化あるいは吸収線量の増大)
等が考えられるが、装置/設備が複雑になりやすいことや、特に(4)では、電子写真特性や物性の悪化が懸念される。
また、電荷輸送能、好ましくは正孔輸送能を有しかつ放射線照射及び加熱により重合・架橋可能な樹脂を用いる場合は、それ単独で電荷輸送層を形成、あるいは前述の電荷輸送材料及び電荷輸送能を有さない放射線照射及び加熱により重合・架橋可能な樹脂を適宜混合することが可能である。
(1)該感光体表面にサーモラベルを貼り付ける
(2)該感光体表面にテープ型熱電対温度計を接触させる
(3)該感光体表面近傍に非接触型放射温度計を配置する
等の方法により測定することが可能であるが、温度の信頼性を高めるためには、単独ではなくこれらいくつかの測定データを総合して電子写真感光体の温度とすることが好ましい。
直径30mm×357.5mmのアルミニウムシリンダーを支持体とし、それに、以下の材料より構成される塗工液を支持体上に浸漬コーティング法で塗布し、140℃で30分間熱硬化して、膜厚が18μmの導電層を形成した。
抵抗調節用顔料:酸化チタン 2部
結着樹脂:フェノール樹脂 6部
レベリング材:シリコーンオイル 0.001部
溶剤:メタノール/メトキシプロパノール=0.2/0.8 15部
実施例1における電子線の線量を20Mradから5Mradに低下させた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例1における電子線の線量を20Mradから1Mradに低下させた以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果、実施例1及び2と比較して、初期の電子写真感光体特性は若干良化したが、耐久性能はやや低下することがわかった。結果を表1に示す。
実施例1と同様にして電荷発生層までを形成した。
実施例4における電子線の線量を20Mradから表2に示した線量に変更した以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果、線量が低い方が初期の電子写真特性は良化する傾向にあったが、耐久性能はやや劣る傾向が見られた。結果を表1に示す。
実施例4において、窒素中における加温条件を150℃で3分間から表3に示した条件に変更した以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。なお加熱条件における時間は、昇温時間と保持時間をほぼ均等としその合計時間を示した。結果、加温時の温度が高く、加温時間の長いほうが硬化性が向上し耐久性能が良化傾向にあった。しかし加温時の温度が高すぎると感光層の劣化により電子写真特性が悪化する傾向が見られた。結果を表1に示す。
実施例4において、電子線の加速電圧を150KVから表4に示した条件に変更した以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4において、窒素中における加温時の酸素濃度を80ppmから表5に示した条件に変更した以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果、酸素濃度を高くすると耐久性能が低下する傾向にあった。これは酸素によって重合/架橋反応が阻害され、結果として硬化性が低下したことによると考えられる。結果を表1に示す。
実施例4において、電子線照射後窒素中における加熱までの間に酸素濃度80ppmの窒素中で2時間放置を行った以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例19において、電子線照射後窒素中における加熱までの間に大気中で2時間放置を行った以外は、実施例19と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4における式(6)に示される化合物を下記式(7)に示される正孔輸送性化合物に代えた以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4における式(6)に示される化合物を下記式(8)に示される正孔輸送性化合物に、溶剤をn−プロピルアルコールからシクロヘキサンに変更した以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4における式(6)に示される化合物を下記式(9)に示される正孔輸送性化合物に、溶剤をn−プロピルアルコールからシクロヘキサンに変更した以外は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4と同様にして電荷輸送層までを形成した。
実施例4において、表面保護層用塗料中に5部のポリテトラフルオロエチレン微粒子を添加分散した塗工液を表面保護層用塗料とした以外は実施例4と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。結果を表1に示す。
実施例4において、電子線照射後の窒素中加温工程を行わない以外は、実施例4と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。その結果、表1に示したように、電子写真特性は良好であったが耐久性能が大幅に低下した。
実施例8において、電子線照射後の窒素中加温工程を行わない以外は、実施例8と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。その結果、表1に示したように、比較例1と比較して向上はしたものの耐久性能は十分ではなかった。また、初期の電子写真特性が悪い傾向にあった。これは電子線照射による電子写真感光体の劣化が原因であると考えられる。
実施例1において、電子線照射を行わなかった以外は実施例1と同様に電子写真感光体を作製したが、出来上がった電子写真感光体の表面にはタックが残っており、硬化が十分に進行していないことがわかった。よって、評価は行わなかった。
比較例3に対して、窒素中加温の温度を150℃から200℃に変更した以外は比較例3と同様に電子写真感光体を作製し、評価した。その結果、表1に示したように、比較例3のように出来上がった電子写真感光体表面のタックは残っておらず、見かけ上は硬化が進行したと考えられたが、初期の電子写真特性が悪く、また耐久性能は十分ではなかった。これは、電子線による重合及び架橋の開始点の生成工程がなくとも、熱による重合及び架橋が進行することを示していると考えられるが、その重合反応は十分ではないと予想される。また、電子写真感光体を高温にさらすことで、電子写真感光体の劣化が起こっているため、電子写真特性が悪化する傾向にあると推測される。
比較例4に対して窒素中の加温のかわりに大気中において加温を行った結果、出来上がった電子写真感光体の表面にはタックが残っており、硬化が十分に進行していないことがわかった。よって評価は行わなかった。
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段
Claims (15)
- 支持体上に感光層あるいは感光層及び保護層を有する電子写真感光体において、
該感光層あるいは保護層の少なくとも一つの層が、放射線を照射され、かつ該放射線照射後に酸素濃度が1%以下の不活性ガス中で加熱されることによって形成された層であることを特徴とする電子写真感光体。 - 前記不活性ガスが、窒素である請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記加熱時の電子写真感光体の温度が、放射線照射時の温度よりも高い請求項1又は2に記載の電子写真感光体。
- 前記加熱時の電子写真感光体の温度が、50℃以上250℃以下である請求項1〜3のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記放射線が、電子線である請求項1〜4のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記放射線を照射され、かつ該放射線照射後に酸素濃度が1%以下の不活性ガス中で加熱されることにより形成された層が、連鎖重合性官能基を有する化合物を重合又は架橋することにより硬化された層である請求項1〜5のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記連鎖重合性官能基が、不飽和重合性官能基である請求項6に記載の電子写真感光体。
- 前記不飽和重合性官能基が、下記式(1)で示されるアクリロイルオキシ基あるいは下記式(2)で示されるメタクリロイルオキシ基である請求項7に記載の電子写真感光体。
- 前記不飽和重合性官能基が、下記式(3)で示されるスチレン基である請求項7に記載の電子写真感光体。
(式中、Arは置換もしくは無置換のアリーレン基を示し、R1は水素原子又はメチル基を示す) - 前記連鎖重合性官能基を有する化合物が、電荷輸送性基を有する請求項6〜9のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 前記電荷輸送性基が、正孔輸送性基である請求項10に記載の電子写真感光体。
- 前記連鎖重合性官能基を有する化合物が、同一分子内に2つ以上の連鎖重合性官能基を有する請求項6〜11のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群より選ばれた少なくとも一つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜12のいずれかに記載の電子写真感光体、帯電手段、露光手段、現像手段及び転写手段を有することを特徴とする電子写真装置。
- 支持体上に感光層あるいは感光層及び保護層を有する電子写真感光体の製造方法において、該感光層あるいは保護層の少なくとも一つ以上の層を、
放射線を照射する工程と
該放射線照射後に酸素濃度が1%以下の不活性ガス中で加熱する工程
によって形成することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
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