JP6599112B2 - 蓋体着脱構造および収納容器 - Google Patents

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Description

この発明は、本体と蓋体を有する容器において蓋体を着脱可能にするための構造に関し、より詳しくは、押さえるだけで蓋体を閉められるような蓋体着脱構造に関する。
押さえるだけで蓋体を閉められる蓋体着脱構造は、押さえると蓋体が自動的に回転し、所定の係止状態が得られるものである。この構造は、蓋体閉鎖時に互いに重なり合うように本体と蓋体に形成された円筒形の重合壁部の相対向する円周面に形成されている。
下記特許文献1に開示されている構造はその一例である。特許文献1の構造は、蓋体の重合壁部の内周面で内方に突出するロック部と、本体の重合壁部の外周面で外方に突出するロック受け部及びガイド部で構成される。
蓋体のロック部は丸い突起状で、円周方向に複数形成されている。本体のガイド部は山部と谷部を交互に有し波打つような形状で重合壁部の一部を厚くするように張り出した波形部分と、これと同様に重合壁部の一部を厚くするように張り出して谷部より上で略ひし形をなすひし形部分を有し、波形部分におけるひし形と対向する部位に、蓋体のロックを係止するロック受け部が突設されている。ロック受け部はロック部を左右に挟み込むように2個の突起を有する。
このような構成の蓋体着脱構造では、ロック部はガイド部にガイドされる被ガイド部を兼ねたものであり、蓋体を本体に被せると、ロック部がガイド部にガイドされて蓋体が回転し、ロック受け部における左右いずれか一方の突起を乗り越えてロック受け部間に係止される。蓋体を外す場合には、蓋体を回転し、ロック部をロック受け部から外すと、蓋体はロック部がガイド部にガイドされながら本体から外れる方向に移動する。
蓋体を被せて押さえつけるだけで蓋体のロックができ、左右いずれか一方に回転すればロックが外れて蓋体を外せるので蓋体の着脱は容易である。
しかし蓋体のロック部は、被ガイド部を兼ねており、本体への着脱操作に際してガイド部に擦れて摩耗するほか、ロック受け部に当たって摩耗する。摩耗する部位は同じような部位であるうえに、ロック部は丸い突起状であるため、その周面も先端部も特に摩耗しやすい。このため、良好な係止状態が持続しにくい。成形精度も要求される。また蓋体を押さえて係止させるときの蓋体の回転は画一的であり、ロック部の係止に際してはロック部をロック受け部の突起に当てて乗り越えさせるものであって、この点からも摩耗しやすいという難点があった。
特開2010−23909号公報
そこでこの発明は、摩耗を抑制できて良好な係止状態が持続できるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、本体と蓋体の円筒形の重合壁部の相対向する円周面に形成された蓋体着脱構造であって、相対向する前記円周面の一方に、前記重合壁部の厚み方向に張り出して他方の円周面の相対移動を規制する規制部と、前記重合壁部の厚み方向に張り出す係止受け部が形成され、相対向する前記円周面の他方に、前記重合壁部の厚み方向に張り出して前記規制部の上を摺動する摺動部と、前記重合壁部の厚み方向に張り出して前記係止受け部に係止する係止突部が形成され、前記規制部と前記摺動部に、前記本体に前記蓋体を被せる直線動を、前記係止突部を前記係止受け部に接近させるとともに前記係止受け部の下部に指向させる動きに変換可能にする運動変換面が形成され、前記規制部と前記摺動部が、前記重合壁部の基端から先端側に向けて延びるように形成されるとともに、前記係止受け部が前記規制部における先端位置よりも基端側に対応する位置に形成され、前記係止突部が前記摺動部における先端位置よりも基端側に対応する位置に形成された蓋体着脱構造である。
この構成では、本体に蓋体をのせて閉鎖方向、つまり本体に嵌める方向に押すと、蓋体の摺動部が本体の規制部の上を摺動して蓋体を回転させ、係止突部を係止受け部に向けて相対移動させる。このとき規制部と摺動部の運動変換面が係止突部を係止受け部に接近させるとともに係止受け部の下部に指向させることを可能にする。係止突部は係止受け部の下から潜り込むようにして係止受け部に係止し、分離方向に対しても円周方向に対しても係止突部の係止受け部に対する係止状態が保持される。
本体から蓋体を外すときには、係止するときに回転した方向とは逆の方向に蓋体を回転すれば、規制部と摺動部の運動変換面が係止突部を係止受け部から外し蓋体を押し上げて本体から離脱させる。
課題を解決するための別の手段は、前記蓋体着脱構造を備えた収納容器である。
この発明によれば、摺動部が蓋体の回転のガイドとなるので係止突部に掛かる負担を抑制できる上に、係止突部は係止受け部の下部を通って係止するので、係止突部の摩耗を抑えることができる。
本体と蓋体の分離状態の斜視図。 蓋体を嵌着した状態の一部断面正面図。 本体と蓋体を分離した状態の正面図。 要部の拡大図。 係止突部と係止受け部の厚み方向の形状を示す断面図。 作用状態の説明図。 作用状態の説明図。 作用状態の説明図。 他の形状の摺動面の例とその作用状態の説明図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は収納容器11の分解状態の斜視図であり、収納容器11を構成する本体13と蓋体15を分離した状態である。この収納容器11は全体として円柱形状で、内部に化粧品など各種の物品が収納される。本体13と蓋体15はいずれも合成樹脂製である。本体13の形状や大きさは蓋体15を取り付ける部分を除き、収納する物品に応じて適宜形成される。図示例よりも大きい収納部や図示例とは異なる形状の収納部を有するものであってもよい。
本体13は有底筒状で上端が開口しており、蓋体15が取り付けられる円筒形の重合壁部31を上端部に有している。蓋体15は本体13に対して外嵌合するものであり、本体13の重合壁部31の外周に重なる円筒形の重合壁部51を有している。これら重合壁部31,51の高さは、所望の嵌合深さが得られるように適宜設定される。本体13に蓋体15を嵌めたときには、本体13の重合壁部31の外周の円周面31a(以下、「外周面31a」という)と蓋体15の重合壁部51の内周の円周面51a(以下、「内周面51a」という)が相対向する。本体13における重合筒部31の下端位置には、蓋体15の重合壁部51の下端面51bが対向する閉鎖面31bを有している。
蓋体15の嵌合状態を保持するため、相対向する円周面31a,51aの一方、つまり本体13の重合壁部31の外周面31aに、重合壁部31の厚み方向に張り出して他方の円周面51a、つまり蓋体15の重合壁部51の内周面51aの相対移動を規制する規制部32と、同じく重合壁部31の厚み方向に張り出す係止受け部33が形成され、相対向する円周面31a,51aの他方、つまり蓋体15の重合壁部51の内周面51aに、重合壁部51の厚み方向に張り出して規制部32の上を摺動する摺動部52と、重合壁部51の厚み方向に張り出して係止受け部33に係止する係止突部53が形成される。規制部32と係止受け部33、摺動部52と係止突部53はそれぞれ、外周面31aまたは内周面51aの周方向に一定間隔で複数組形成されている。
図2は本体13に蓋体15が嵌合した状態を示す断面図であり、係止突部53が係止受け部33に係止すると、蓋体15を故意に一方向に回転、具体的には蓋体15を左回転しない限り開かない状態である。係止突部53は係止受け部33の下部に係止する。
本体13の規制部32と蓋体15の摺動部52には、互いに摺動しあうことで、本体13に蓋体15を被せる直線動を、係止突部53を係止受け部33に接近させるとともに係止受け部33の下部に指向させる動きに変換可能にする運動変換面34,54が形成されている。
本体13と蓋体15の分離状態の正面図である図3にも示したように、本体13の規制部32は、重合壁部31の下端から外周面に沿って上に延びるように形成されている。規制部32の外周面から張り出す厚さは、張り出すことによって形成される端面が規制部32として機能するのに必要な厚さである。規制部32の運動変換面34は曲線状の規制面35である。規制面35は、正面視で略偏平な三角形状の上端部35aと、この上端部35aの左右方向の一側、具体的には嵌着時に蓋体15を右に回転するので正面視左側に延びる下方へ緩やかに湾曲しながら下がる、重合壁部31の上部側の緩傾斜部35bと、この緩傾斜部35bの先から急に下がる下部側の急傾斜部35cを有する形状である。これら上端部35aと緩傾斜部35bと急傾斜部35cは、滑らかに連続している。
図3の蓋体15に破線で表された摺動部52および係止突部53は、本体13に表された規制部32および係止受け部33に対応する、手前側のもののみを示している。
規制面35の上端部35aの正面視右側の下方に前述の係止受け部33が形成されている。係止受け部33は規制面35を有する規制部32と一体で、正面視略半円形状である。要部の拡大図である図4に示したように、係止受け部33は、蓋体15の閉鎖時に係止突部53が接近する方向、つまり正面視右側に、円弧状に張りだす誘導部33aを有し、この誘導部33aの下端から先には、先の方が若干上方に傾斜する直線状の受け部33bを有している。誘導部33aは下端位置が上端位置よりも先の方、つまり正面視右側に延びている。誘導部33aは、下端ほど正面視右側に傾く直線状の傾斜面であってもよい。
このような正面視形状の係止受け部33の張り出し先端には、傾斜した摺接面33cが形成されている。摺接面33cの傾斜は、係止突部53の相対移動方向、つまり正面視右斜め上から左斜め下に向かう方向と交差する、具体的には略直交する方向で、図5に示したように下方ほど薄肉となる傾斜である。図5は、図4の正面視で右斜め上から見た状態を示している。
この係止受け部33の近傍に、係止突部53が係止受け部33に係止した位置からその先へ更に回転するのを阻止する角度に傾斜した傾斜面36が形成されている。傾斜面36は図4に示したように、規制面35の上端部35aの正面視右側の端と係止受け部33の間に形成され、蓋体15を右に回転するときの回転方向(正面視左側)ほど下がる方向に傾斜し、全体が直線状である。
蓋体15の摺動部52は、図3に示したように、重合壁部51の上端から内周面51aに沿って下に延びるように形成されている。摺動部52の内周面51aから張り出す厚さは、張り出すことによって形成される端面が規制部32の上を摺動するのに必要な厚さである。
摺動部52の運動変換面54は点状ではなく、線状、具体的には曲線状の摺動面55である。摺動面55は、正面視で略偏平な逆三角形状の下端部55aを有する。下端部55aは、図4に示したように、左右方向の一側、具体的には嵌着時に蓋体を右に回転するので正面視左側に、斜め上に向けて延びる直線状の直線状傾斜部55bを有し、左右方向の他側、正面視右側に、斜め上に向けて延びる曲線状の曲線状傾斜部55cを有する。曲線状傾斜部55cは、本体13の規制部32の規制面35とは異なる形状で、緩やかに凹んだ滑らかな曲線を描いている。曲線状傾斜部55cの形状は、本体13の規制面32との関係において、図4に仮想線で示したように、蓋体15を被せて蓋体15の係止突部53が本体13の係止受け部33に当たった時に曲線状傾斜部55cの後部、つまり上側部分と、この部分が対向する規制面35の部位との間に隙間55dができるように設定されている。
この隙間55dを有するとともに規制面35の下部側が急傾斜部35cであるので、本体13の規制部32と蓋体15の摺動部52の運動変換面34,54は、本体13に蓋体15を被せる直線動を、係止突部53を係止受け部33に接近させるとともに係止受け部33の下部に指向させる動きに、より良好に変換可能とする。また、この変換を係止受け部33の誘導部33aが補助して、更なる良好な変換を可能とする。
摺動面55の下端部55aの正面視左側の上方には、係止突部53が係止受け部33に係止した位置からその先へ更に回転するのを阻止するため、本体31の規制部32に形成された傾斜面36に当接する当接面56が正面視右側に凹んだ湾部57を介して形成されている。当接面56は、蓋体51を右に回転するときの回転方向(正面視左側)に向けて斜め下に傾斜し、直線状である。
この当接面56の近傍、具体的には摺動面55の正面視左側、つまり蓋体51を右に回転する場合の回転先端側に、係止受け部33に係止する係止突部53が形成されている。係止突部53は摺動部52から独立して形成され、両者間には離間空間58が形成されている。独立させることによって係止突部53にはごくわずかな可撓性が付与される。
係止突部53は、正面視歪な略円柱形状で、回転先端側に、係止受け部33の誘導部33aに対向する被誘導部53aを有する。被誘導部53aは円弧状に張りだす形状である。係止突部53の上端には回転先端側が若干上方に傾斜する直線状の係止面53bを有する。この係止面53bは本体13の係止受け部33の受け部33bに係止する部位である。係止突部53の下端には、回転先端側が高く傾斜し、本体13の規制面35における上端部35aの正面視右側を摺動し得る被規制部53cが形成されている。被規制部53cは規制面35における上端部35aの正面視右側の部分と同じ傾斜であるとともに、摺動面55の直線状傾斜部55bの延長線上にある。
係止突部53の張り出し先端には、図5に示したように傾斜した摺接面53dが形成されている。摺接面53dの傾斜は、係止受け部33の摺接面33cの傾斜と同一方向の傾斜で、下方ほど薄厚となる傾斜である。
係止受け部33の摺接面33cと係止突部53の摺接面53dの張り出し高さは、常態において図5に示したように互いに干渉する高さである。重なり量は、所望の嵌合硬さ等に応じて適宜設定される。
前述のように規制部32と係止受け部33、摺動部52と係止突部53はそれぞれ一定間隔で複数組形成されている。これらの大きさと間隔は、蓋体15を本体13に被せると蓋体15の係止突部53が本体13の係止受け部33に係止する前に必ず蓋体15の摺動部52または係止突部53が本体13の規制部32に接触するように設定されている。
このような蓋体着脱構造と併せて、本体13と蓋体15の間にはシール構造が形成される。シール構造は、本体13に液体を収納しても漏れないようにするもので、図2に示したように、本体13の重合壁部31の上端31cと、蓋体15の内周面51aの上端隅部に形成された傾斜シール面51cで構成されている。重合壁部31の上端31cと傾斜シール面51cは、前述の蓋体着脱構造で蓋体15を固定した時に、両者が適宜干渉するように設定される。
以上のように構成された蓋体着脱構造では、二通りの嵌着の仕方で蓋体15を閉じることができる。ひとつは、本体13に対して蓋体15を被せて右に回転する方法で、他の一つは、本体13に対して蓋体15を被せて押さえつける方法である。
蓋体の閉鎖動作を、展開状態で示す図6、図7を用いて説明する。図6、図7はいずれも、手前側で係脱するものを示している。
二通りの嵌着の仕方のいずれの場合でも、まず、本体13に対して蓋体15を被せる。蓋体15を被せるときには図6の(a)に示したように、本体13の規制部32及び係止受け部33と、蓋体15の摺動部52及び係止突部53とがどのような位置関係にあってもよい。蓋体15を被せることによって、図6の(b)に仮想線で示したようにどのような位置関係にあっても、本体13に対する蓋体15の周方向での向きは、図6の(c)に示したように、蓋体15の摺動部52及び係止突部53が規制部32間に収まる位置に位置規制される。この位置規制は、蓋体15の摺動部52の摺動面55や係止突部53の被規制部53cが本体13の規制部32の規制面35に上から当たってなされる。
蓋体15の摺動部52及び係止突部53が規制部32間に収まった状態から、蓋体15を右に回転するか、蓋体15を本体13側に押しつけるかすると、図7の(a)に示したように、蓋体15は本体13に対する嵌合深さを深くする。摺動部52は規制部32の規制面35の緩傾斜部35bと摺接し、係止突部53は係止受け部33に当たる。
つづいて、蓋体15を更に右に回転するか、蓋体15を更に本体13側に押しつけるかすると、図7の(b)に示したように、蓋体15の係止突部53が本体13の係止受け部33と摺接しながら、図7の(c)に示したように、係止突部53が係止受け部33の下部を通って係止受け部33の下部に下から係止する。
この係止に際して、図8に示したように、蓋体15を回転したときには摺動部52が規制部32に規制されながら係止突部53を係止受け部33に接近させ、係止突部53が係止受け部33に当たった時に、前述の隙間55dと急傾斜部35cを有する運動変換面34の態様と、誘導部33aを有する係止受け部33と被誘導部53aを有する係止突部53の態様により、係止突部53は、係止受け部33に接近するとともに係止受け部33の下部に良好に指向し、変位する。係止突部53は独立しているうえに、係止受け部33に誘導部33aを有し、係止突部53に被誘導部53aを有するので、より円滑に指向・変位する。
蓋体15を本体13に対してまっすぐに押しつけたときも同様に、押さえつける動作によって蓋体15は摺動部52が規制部32に規制されて右に回転し、係止突部53を係止受け部33に接近させ、係止突部53が係止受け部33に当たった時に、前述の隙間55dと急傾斜部35cを有する運動変換面34の態様と、係止受け部33と係止突部53の態様により、係止突部53は、係止受け部33に接近するとともに係止受け部33の下部に良好に指向し、変位する。係止突部53は独立しているうえに、係止受け部33に誘導部33aを有し、係止突部53に被誘導部53aを有するので、より円滑に指向・変位する。
図8に仮想線で示したように、係止突部53は係止受け部33に接近したあと、誘導面33aと被誘導面53cの摺接で反力を受け、これを運動変換面34,54と係止突部53自体の可撓性で吸収する。この結果、係止突部53はわずかに変位して後退し、更なる回転または押しつけによって、摺動部52は規制部32に規制されながら相対移動して、係止突部53を係止受け部33の下部に潜り込ませるようにして係止受け部を33越えさせ、係止突部53の係止面53bを係止受け部33の受け面33bに係止する。本体13側の運動変換面34(規制面35)には急傾斜部35cを有しているので、緩傾斜部35bに摺動していた蓋体15側の運動変換面54(摺動面55)は、急に回転が減り下に落ちて前述の係止がなされる。
係止突部53は、係止受け部33に下から係止し、係止面53bと受け面33bは、正面視右側ほど高くなるように傾斜しているので、蓋体15が分離する方向にも左に回転する方向にも、係止状態を保持できる。蓋体15を右に回転する方向に対しては、規制部22の傾斜面36と、摺動部52の当接面56が当接しあって、蓋体15の右方向への回転を阻止する。
このように蓋体着脱構造が蓋体嵌着状態にある時、シール構造は、本体13の重合壁部31の上端31cと蓋体15の傾斜シール面51cが当接して、蓋体15を本体13から離す方向に付勢して蓋体着脱構造の係止突部53と係止受け部33を相互に強く接触させる。
蓋体15を外すときには、係止突部53と係止受け部33との係止を保持している力に抗して、蓋体15を左に回転する。蓋体15の回転により、係止突部53の可撓性と、運動変換面34,54の有する変形許容性によって、係止突部53は係止受け部33の下部を乗り越えて、係止受け部33から外れ、運動変換面34,54によって、緩傾斜部35bと、摺動面55の曲線状傾斜部55c及び下端部55aとの摺動によって、蓋体15は本体13から急激に離れる方向に移動する。
係止突部53が係止受け部33に係止する時も係止受け部33から外れるときも、係止突部53の可撓性と、摺接面33c,53dなどを有する係止突部53及び係止受け部33の形状と、運動変換面34,54の存在によって、係止突部53と係止受け部33に無理な負荷はかからない。特に、摺接面33c,53dが係止突部53の移動方向と交差する同一方向に傾斜しているので、従来一般的な係止のための乗り越えと異なり、摩耗を抑制できる。このため、蓋体の着脱に際しての局所的な摩耗を極力抑えることができ、良好な係止状態を持続させることが可能である。
この発明の構成と、前述の構成との対応において、
この発明の内周面は、前述の外周面31a、内周面51aに対応するも、
以上の構成はこの発明を実施するための一形態であり、この発明は前述の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することができる。
たとえば、前述の構成では規制部32と係止受け部33を本体13に備え、摺動部52と係止突部53を蓋体15に備えたが、規制部32と係止受け部33を蓋体15に備えて、摺動部52と係止突部53を本体13に備えてもよい。また、規制部32と係止受け部33を内周面に、摺動部52と係止突部53を外周面に備えることもできる。
シール構造の傾斜シール面51cは、本体13の重合壁部31の上端に対して、前述のような外側から当たるのではなく、内側から当たるようにしてもよい。
規制面35や摺動面55の具体的な形状は前述の形状に限定されるものではなく、例えば図9に示したように、摺動面55の曲線状傾斜部55cの凹みを大きくして、係止突部53が係止受け部33を乗り越える時に曲線状傾斜部55cの下部もしくは下端部55aが規制面35に摺接するようにしてもよい。
11…収納容器
13…本体
15…蓋体
31…重合壁部
31a…外周面
32…規制部
33…係止受け部
33c…摺接面
34…運動変換面
35…規制面
35b…緩傾斜部
35c…急傾斜部
36…傾斜面
51…重合壁部
51a…内周面
52…摺動部
53…係止突部
53d…摺接面
54…運動変換面
55…摺動面
56…当接面

Claims (6)

  1. 本体と蓋体の円筒形の重合壁部の相対向する円周面に形成された蓋体着脱構造であって、
    相対向する前記円周面の一方に、前記重合壁部の厚み方向に張り出して他方の円周面の相対移動を規制する規制部と、前記重合壁部の厚み方向に張り出す係止受け部が形成され、
    相対向する前記円周面の他方に、前記重合壁部の厚み方向に張り出して前記規制部の上を摺動する摺動部と、前記重合壁部の厚み方向に張り出して前記係止受け部に係止する係止突部が形成され、
    前記規制部と前記摺動部に、前記本体に前記蓋体を被せる直線動を、前記係止突部を前記係止受け部に接近させるとともに前記係止受け部の下部に指向させる動きに変換可能にする運動変換面が形成され
    前記規制部と前記摺動部が、前記重合壁部の基端から先端側に向けて延びるように形成されるとともに、
    前記係止受け部が前記規制部における先端位置よりも基端側に対応する位置に形成され、
    前記係止突部が前記摺動部における先端位置よりも基端側に対応する位置に形成された
    蓋体着脱構造。
  2. 前記規制部と前記摺動部が、それぞれ周方向に間隔をあけるとともに、前記規制部同士と前記摺動部同士が共に上下方向において非並存に配設された
    請求項1に記載の蓋体着脱構造。
  3. 前記規制部の前記運動変換面が曲線状の規制面であり、
    該規制面が前記重合壁部の上部側の緩傾斜部と下部側の急傾斜部を有し、
    前記摺動部の前記運動変換面が線状の摺動面である
    請求項1または請求項2に記載の蓋体着脱構造。
  4. 前記係止受け部の近傍に、前記係止突部が前記係止受け部に係止した位置からその先へ更に回転するのを阻止する角度に傾斜した傾斜面が形成され、
    該傾斜面に当接する当接面が前記係止突部の近傍に形成された
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の蓋体着脱構造。
  5. 前記係止受け部と前記係止突部の張り出し先端に、前記係止突部の相対移動方向と交差する同一方向に傾斜した摺接面が形成され、
    これら摺接面の張り出し高さが、常態において互いに干渉する高さである
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の蓋体着脱構造。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の蓋体着脱構造を備えた
    収納容器。
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