JP6596509B2 - インキカートリッジ及び筆記具 - Google Patents

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Description

本発明は、交換式のインキカートリッジ及びこれを備えた筆記具に関し、特に、インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ及び筆記具に関する。
従来から交換可能なインキカートリッジを備えた筆記具が知られる。従来のインキカートリッジは、インキが収容される筒状の容器と、この容器の開口部を密閉する栓とを備えた構成となっている。従来の栓は、ボール又は円板により構成される。インキカートリッジに対応する筆記具本体には、栓を開放するための突起が設けられる。
例えば、特開2008−006794号公報(特許文献1)の図1に開示された筆記具1は、インキカートリッジ7の栓9を開放するための突片53aを備える。突片53aは、接続管部53に設けられる。接続管部53は、インキカートリッジ7の開口部に装着される。接続管部53が、インキカートリッジ7の開口部に押し込まれると、突片53aが栓9の周辺部を押圧する。これにより、栓9がインキカートリッジ7の開口部から外れる。その後、インキカートリッジ7内のインキが、接続管部53を通じて、インキ吸蔵体3に供給される。
しかし、特許文献1の筆記具1は、使用済みのインキカートリッジ7を接続管部53から取り外すときに、インキカートリッジ7内に残留するインキが開口部から漏れてしまう問題があった。そこで、本出願人は、国際公開第2015/041202号明細書(特許文献2)において、インキ漏れ防止機構を備えた筆記具を提案する。
例えば、特許文献2の図4(a)〜(c)に開示された筆記具101は、筆記具本体102と、インキカートリッジ106とを備える。筆記具本体102の中央には、棒状の突起部152が設けられる。さらに、突起部152の先端には、小突起155が形成される。小突起155は、雄型嵌合部の機能を有する。一方、インキカートリッジ106は、栓108を備える。栓108は、インキカートリッジ106の開口部172に着脱自在な構成となっている。栓108の先端には、小孔183が設けられる。小孔183は、雌型嵌合部の機能を有する。
インキカートリッジ106が筆記具本体102に押し込まれると、突起部152の小突起155が、栓108の小孔182に嵌合する。突起部152は、小突起155と小孔182との嵌合を保ったままで、栓108を押圧する。これにより、栓108がインキカートリッジ106の開口部172から外れる。その後、インキカートリッジ106内のインキが、インキ誘導部151を通じて、インキ吸蔵体104に供給される。
一方、使用済みのインキカートリッジ106が筆記具本体102から引き抜かれると、小突起155に嵌合された栓108が、再びインキカートリッジ106の開口部172に挿入される。小突起155と小孔182との嵌合が解除されるときに、栓108は、インキカートリッジ106の開口部172に嵌合される。これにより、インキカートリッジ106の開口部172が、栓108によって密閉される。この結果、インキカートリッジ106内に残留するインキの漏れが防止される。
特開2008−006794号公報 国際公開第2015/041202号明細書
<旧製品の筆記具本体との互換性>
上述のとおり、特許文献2の筆記具101は、インキカートリッジ106が交換される際に、残留するインキの漏れが防止されるという優れた効果を奏する。しかし、特許文献2のインキカートリッジ106は、特許文献1に開示されているような、接続管部53に突片53aが設けられた筆記具1に適用することができないという問題がある。すなわち、特許文献1の筆記具1は、突片53aが栓9の周辺部を押圧することによって、栓9が外される構成となっている。これに対し、特許文献2の筆記具101は、筆記具本体102の中央に設けられた突起部152によって、栓108が外される構成となっている。特許文献1の筆記具1に設けられた突片53aは、特許文献2のカートリッジ106の栓108を外すことができない。つまり、特許文献2のインキカートリッジ106は、特許文献1のような、栓を開放するための構成が異なる筆記具101に使用できない。
上述した特許文献2のインキカートリッジ106の問題は、製品提供者が、旧製品を新製品に切り替える際に、現実的な問題を生じる。すなわち、製品提供者は、インキ漏れ防止機構を備えた新製品の提供を開始した後も、旧製品に適合するインキカートリッジの提供を継続しなければならない。インキカートリッジが交換可能な筆記具は、筆記具本体を繰り返し使用することを予定している。製品提供者が、新製品の提供を契機に、旧製品のインキカートリッジの提供を中止すれば、未だ使用可能な旧製品の筆記具本体が無駄になってしまう。このことは、筆記具本体を繰り返し使用することにより、資源の無駄を削減しようとするエコロジーの要請に反する。一方、新旧2種類のインキカートリッジを提供し続けることは、製品提供者に経済的な負担を与えることになる。さらに、新旧2種類のインキカートリッジが市場に併存することは、新製品及び旧製品の両方のユーザを混乱させてしまう。
<旧製品のインキカートリッジとの互換性>
一方、特許文献2の筆記具本体102は、特許文献1に開示されているような、容器8の開口部内周面に円板状の栓9が嵌着されたインキカートリッジ7に適用することができないという問題もある。すなわち、特許文献2の筆記具本体102の中央に設けられた突起部152では、特許文献1のカートリッジ7の栓9を円滑に外すことが難しい。その理由として、円板状の栓9は、直径方向の軸を中心にして回転されることにより、容器8の開口部内周面から外れる。特許文献2の突起部152が栓9の中央を押したとしても、栓9を回転させることはできない。特に、特許文献1の栓9の中央には、栓9の表面と裏面とを区別するための円柱突起が形成される。この円柱突起が、特許文献2の突起部152に干渉してしまい、突起部152によって栓9を円滑に外すことは極めて困難となる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
第1に、インキ漏れ防止機構に適合する筆記具本体と、インキ漏れ防止機構に適合しない筆記具本体との両方に使用することが可能なインキカートリッジを提供すること、
第2に、インキ漏れ防止機構に適合するインキカートリッジと、インキ漏れ防止機構に適合しないインキカートリッジとの両方に使用することが可能な筆記具本体を提供すること、
第3に、上記のインキカートリッジ及び/又は筆記具本体を備えた筆記具を提供すること、を目的とする。
(1)本発明に係る第1のインキカートリッジは、インキを収容する筒状の容器と、前記容器の開口部を密閉する栓とを含み、筆記具本体に設けられた突起部によって、前記栓が開放されるインキカートリッジであって、前記栓は、第1栓と、第2栓とを含み、前記第1栓は、前記突起部に嵌合される栓本体を有し、前記第2栓は、前記開口部の内周面に嵌合される外周部と、前記第1栓の栓本体が嵌合される前記インキの通過孔とを有し、前記第1栓の栓本体と前記第2栓の通過孔との間の嵌合は、前記突起部によって解除されることが可能であり、さらに、前記第2栓の外周部は、前記容器の後方に向かう力によって、前記開口部の内周面から外れることが可能に構成される。
(2)好ましくは、上記(1)のインキカートリッジにおいて、前記第2栓の外周部と前記開口部の内周面との間の嵌合力は、前記第1栓の栓本体と前記第2栓の通過孔との間の嵌合力よりも大きい。
(3)好ましくは、上記(1)又は(2)のインキカートリッジにおいて、前記第2栓の通過孔を構成する内周面は、前記容器の後方に向かって広がるテーパー状に形成される。
(4)好ましくは、上記(1)〜(3)のいずれかのインキカートリッジにおいて、前記第1栓は、前記栓本体から前記開口部の内周面に向かって突出し、かつ前記インキを通過させることが可能に構成された鍔を有する。
(5)好ましくは、上記(1)〜(4)のいずれかのインキカートリッジにおいて、前記容器の内側に段部が設けられ、前記段部は、前記第2栓から外された前記第1栓に当接することによって、前記第1栓の後方への移動を制限するように構成される。
(6)好ましくは、上記(1)〜(5)のいずれかのインキカートリッジにおいて、前記栓本体に雌型嵌合部又は雄型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部又は前記雄型嵌合部は、前記筆記具本体の突起部に嵌合することが可能に構成される。
(7)好ましくは、上記(6)のインキカートリッジにおいて、前記栓本体の内側に前記雌型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部は、前記栓本体の前方にのみ開口する孔と、前記孔の内周面に設けられた環状凹部とを含む。
(8)好ましくは、上記(1)〜(7)のいずれかのインキカートリッジにおいて、前記容器の開口部は、13mm以上23mm以下の外径を有する。
(9)好ましくは、上記(8)のインキカートリッジにおいて、前記容器の開口部は、10〜22mmの範囲内の内径を有する。
(10)本発明の筆記具は、上記(1)〜(9)のいずれかのインキカートリッジと、前記インキカートリッジが交換可能に取り付けられる筆記具本体と、を含み、前記筆記具本体に突起部が設けられ、前記突起部は、前記筆記具本体から後方に向かって突出し、かつ前記インキカートリッジの第1栓又は第2栓のいずれか一方を開放することが可能に構成される。
(11)好ましくは、上記(10)の筆記具において、前記突起部は、前記筆記具本体の中央に配置され、前記第2栓の通過孔を通ることが可能な短手方向の幅を有し、かつ前記第1栓の栓本体に嵌合することが可能に構成され、前記突起部と前記栓本体との間の嵌合力は、前記第2栓の外周部と前記開口部の内周面との間の嵌合力よりも小さい。
(12)好ましくは、上記(11)の筆記具において、前記突起部に雄型嵌合部又は雌型嵌合部が設けられ、前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部は、前記栓本体に嵌合することが可能に構成される。
(13)好ましくは、上記(12)の筆記具において、前記栓本体の内側に雌型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部は、前記栓本体の前方にのみ開口する孔と、前記孔の内周面に設けられた環状凹部とを含み、前記突起部の先端に前記雄型嵌合部が設けられ、前記雄型嵌合部は、前記環状凹部のいずれかの部分に嵌合することが可能な複数の凸面を有する。
(14)好ましくは、上記(11)〜(13)のいずれかの筆記具において、前記突起部は、前記第2栓の通過孔の直径とほぼ等しい短手方向の幅を有し、前記通過孔に挿通されたときに該通過孔を二つに区画する。
(15)好ましくは、上記(14)の筆記具において、前記突起部は、前記筆記具本体の内部を区画する隔壁の中央に設けられ、前記隔壁には、前記突起部を間に挟んで、少なくとも二つの貫通孔が設けられ、前記突起部の側面には、前記貫通孔に対応する少なくとも二つの流路が設けられ、前記流路は、前後方向に延びる溝部によって構成される。
(16)好ましくは、上記(11)〜(15)のいずれかの筆記具において、前記筆記具本体に密閉接続部が設けられ、前記密閉接続部は、前記突起部を取り囲む筒状の壁部で構成され、かつ前記開口部の内周面に密閉嵌合することが可能な外周面を有する。
(17)好ましくは、上記(10)の筆記具において、前記筆記具本体に密閉接続部が設けられ、前記密閉接続部は、前記開口部の内周面に密閉嵌合することが可能な外周面を有し、前記密閉接続部に前記突起部が設けられ、前記突起部は、前記密閉接続部から後方に向かって突出し、前記第2栓の周辺部を前記容器の後方に向かって押圧することにより、前記第2栓を開放することが可能に構成される。
(18)好ましくは、上記(12)〜(16)のいずれかの筆記具において、前記栓本体の内側に雌型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部は、前記栓本体の前方にのみ開口する孔と、前記孔の内周面に設けられた環状凹部とを含み、前記突起部の先端に前記雄型嵌合部が設けられ、前記雄型嵌合部は、前記環状凹部のいずれかの部分に嵌合することが可能な複数の凸面を有し、前記雄型嵌合部の先端に第1微小突起が設けられ、前記第1微小突起は、前記雄型嵌合部の中心からずれて一側に位置し、前記雄型嵌合部から後方に向かって突出し、及び前記雄型嵌合部が前記雌型嵌合部に嵌合されたときに前記栓本体に接触しない長さを有する。
(19)好ましくは、上記(18)の筆記具において、前記雄型嵌合部の先端に第2微小突起が設けられ、前記第2微小突起は、前記雄型嵌合部の中心からずれて他側に位置し、前記雄型嵌合部から後方に向かって突出し、前記第1微小突起よりも短い長さを有し、前記第1微小突起との間に隙間を形成する。
(20)好ましくは、上記(19)の筆記具において、前記第1微小突起と前記第2微小突起との間の前記隙間が、前記雄型嵌合部の中心からずれて他側寄りに位置する。
(21)好ましくは、上記(18)〜(20)のいずれかの筆記具において、前記第1微小突起の先端面が、垂直な状態の前記第1微小突起の水平方向の断面積よりも小さい面積を有する。
(22)好ましくは、上記(21)の筆記具において、前記第1微小突起の対向する二つの側面が、前記第1微小突起の先端側から前記雄型嵌合部に向かって傾斜する。
(23)好ましくは、上記(21)又は(22)の筆記具において、前記第2微小突起の先端面が、垂直な状態の前記第2微小突起の水平方向の断面積よりも小さい面積を有する。
(24)好ましくは、上記(23)の筆記具において、前記第2微小突起の対向する二つの側面が、前記第2微小突起の先端側から前記雄型嵌合部に向かって傾斜する。
(25)本発明に係る第2のインキカートリッジは、上記(19)〜(24)のいずれかの前記筆記具本体に適合するインキカートリッジであって、インキを収容する筒状の容器と、前記容器の開口部を密閉する円板状の栓とを含み、前記栓の中央に円柱突起が設けられ、前記円柱突起の長さは、前記第1微小突起と前記第2微小突起との間の前記隙間の深さよりも短く、かつ前記円柱突起の直径は、前記第1微小突起と前記第2微小突起との間の前記隙間の幅よりも短い。
尚、本明細書において、「前方」の用語は、筆記具のペン先の方向、及びインキカートリッジの開口部の方向を意味し、「後方」の用語は、前方の反対の方向を意味する。
本発明のインキカートリッジは、インキ漏れ防止機構に適合する筆記具本体と、インキ漏れ防止機構に適合しない筆記具本体との両方に使用することが可能である。つまり、本発明のインキカートリッジは、栓を開放するための構成が異なる2種類の筆記具本体に使用することが可能である。さらに、本発明のインキカートリッジは、インキ漏れ防止機構を備えた新製品の筆記具と、インキ漏れ防止機構を備えていない旧製品の筆記具との両方に適合する。したがって、製品提供者は、旧製品を新製品に切り替える際に、本発明の構成を備えた1種類のインキカートリッジのみを市場に提供すればよい。また、新製品及び旧製品の両方のユーザは、市場に提供される1種類のインキカートリッジを選択すればよい。
一方、本発明の微小突起を備えた筆記具本体は、インキ漏れ防止機構に適合するインキカートリッジと、インキ漏れ防止機構に適合しないインキカートリッジとの両方に使用することが可能である。つまり、本発明の微小突起を備えた筆記具本体は、インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジの栓と、インキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジの栓との両方を円滑に開放させることができる。したがって、旧製品を新製品に切り替えた直後、新旧2種類のインキカートリッジが市場に流通する場合でも、新製品の筆記具本体には、新旧両方のインキカートリッジを使用することができる。
図1A〜図1Cは、本発明の実施形態に係るインキカートリッジを含む筆記具を示す。図1Aは、前記筆記具を示す垂直方向の断面図である。図1Bは、前記筆記具を示す水平方向の断面図である。図1Cは、図1Bの部分拡大図である。 図2Aは、図1Aに示された前記インキカートリッジが筆記具本体に取り付けられる前の状態を示す垂直方向の断面図である。図2Bは、図2Aの部分拡大図である。 図3Aは、前記インキカートリッジを構成する第1栓を示す斜視図である。図3Bは、前記インキカートリッジを構成する第2栓を示す斜視図である。図3Cは、前記筆記具本体を構成する中間部材を示す斜視図である。 図4A〜図4Cは、前記インキカートリッジが前記筆記具本体に取り付けられるまでの過程を示す垂直方向の要部断面図である。図4D〜図4Fは、図4A〜図4Cにそれぞれ対応する水平方向の要部断面図である。 図5A〜図5Cは、前記インキカートリッジが前記筆記具本体から取り外されるまでの過程を示す垂直方向の要部断面図である。図5D〜図5Fは、図5A〜図5Cにそれぞれ対応する水平方向の要部断面図である。 図6Aは、前記インキカートリッジを含む他の筆記具を示す垂直方向の断面図である。図6B及び図6Cは、前記インキカートリッジが前記他の筆記具の筆記具本体に取り付けられるまでの過程を示す垂直方向の要部断面図である。 図7A〜図7Dは、本発明の第2実施形態に係るインキカートリッジを示す。図7Aは、前記インキカートリッジを構成する第1栓を示す斜視図である。図7Bは、前記インキカートリッジを構成する容器を示す斜視図である。図7C及び図7Dは、前記容器の断面図である。 図8Aは、本発明の第2実施形態に係る筆記具本体の中間部材を示す斜視図である。図8Bは、前記中間部材の突起部を示す拡大図である。 図9Aは、前記突起部を示す平面図である。図9Bは、前記突起部を示す側面図である。 図10は、前記中間部材と、円板状の栓とを示す断面図である。 図11A及び図11Bは、インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジが取り付けられた前記筆記具本体を示すものである。図11Aは、垂直方向の要部断面図であり、図11Bは、水平方向の要部断面図である。 図12A〜図12Cは、インキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジが前記筆記具本体に取り付けられるまでの過程を示す水平方向の要部断面図である。図12Dは、図12Cに対応する垂直方向の要部断面図である。 図13Aは、本発明の第3実施形態に係る筆記具本体の中間部材を示す要部断面図である。図13Bは、インキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジが取り付けられた前記筆記具本体を示す水平方向の要部断面図である。
以下、本発明のインキカートリッジ及び筆記具の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本発明のインキカートリッジ及び筆記具は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。
<筆記具>
図1A及び図1Bに示されるように、本実施形態の筆記具1は、筆記具本体2と、インキカートリッジ3とを含む。インキカートリッジ3は、筆記具本体2の軸筒11内に収容される。軸筒11は、前軸11Aと後軸11Bとで構成される。前軸11Aと後軸11Bとは、ねじの螺合により着脱可能に結合される。軸筒11内に収容されたインキカートリッジ3は、前軸11Aから後軸11Bを取り外すことにより、交換することができる(図2Aを参照)。
<インキカートリッジ>
図2Aに示されるように、本実施形態のインキカートリッジ3は、インキを収容する筒状の容器30と、容器30の開口部31を密閉する栓40、50とを含む。
容器30は、前端に開口部31が設けられ、後端に底部を有する円筒状の部品である。
容器30内には、図示しないインキが収容される。容器30の後方の内周面には、複数のリブ32が等間隔をおいて形成される。各リブ32は、容器30内におけるインキの流動を円滑にする。また、各リブ32の先端面は、開口部31の後方に位置する複数の段部32aを形成する。
容器30は、合成樹脂の射出成形又はブロー成形によって製造される。容器30の材料には、例えば、ポリプロピレンなどの合成樹脂が適用される。容器30は、その内部に収容されたインキの色及び残量を視認可能とするために、透明又は半透明の合成樹脂により製造されることが好ましい。容器30の開口部は、13mm以上23mm以下の外径を有することが好ましい。例えば、容器30の開口部の外径は、約18mmにすることが可能である。これにより、筆記具1の軸筒11が適度な太さに抑えられる。一方、容器30の開口部は、10〜22mmの範囲内の内径を有することが好ましい。例えば、容器30の開口部の内径は、16〜17mmの範囲内であることがより好ましい。これにより、容器30の十分な強度が得られ、かつ容器30内に十分な量のインキを収容することが可能となる。
容器30内に収容されるインキとして、例えば、筆記板用油性インキが適用される。筆記板用油性インキは、溶剤と添加剤とを含有する。筆記板用油性インキの溶剤には、例えば、エタノールとイソプロピルアルコールとを混合した溶剤が用いられる。また、筆記板用油性インキの添加剤には、例えば、顔料、樹脂、剥離剤等の添加剤が用いられる。筆記板用油性インキは、上記の溶剤及び添加剤を含有することにより、筆跡の乾燥性及び消去性に優れたものになる。なお、容器30内に収容されるインキは、特に限定されない。容器30内に収容されるインキは、例えば、剥離剤を含まない油性インキ、又は主溶媒を水とする水性インキであってもよい。
ここで、本実施形態のインキカートリッジ3は、インキ漏れ防止機構を備える。このインキ漏れ防止機構は、インキカートリッジ3が筆記具本体2から取り外される際に、容器30の開口部31を栓40、50で再び密閉するように構成される。さらに、本実施形態の栓40、50は、インキ漏れ防止機構に適合する筆記具本体2と、インキ漏れ防止機構に適合しない図6Aの筆記具本体4との両方によって、開放されることが可能な構成となっている。
図2Bに示されるように、インキカートリッジ3の栓は、第1栓40と、第2栓50とで構成される。第1栓40と第2栓50とは、互いに嵌合されることにより、容器30の開口部31を密閉する単一の栓を構成する。分離された状態の第1栓40と第2栓50とが、図3A及び図3Bに示される。
図2B及び図3Aに示されるように、第1栓40は、円筒状の栓本体41と、四つの鍔42とで構成される。栓本体41は、第2栓50に設けられたインキの通過孔51aに嵌合される。栓本体41内には、前方にのみ開口する孔41aが形成される。孔41aは、栓本体41を貫通していない。孔41aの内周面には、環状凹部41bが設けられる。
図1Cに示されるように、孔41aと環状凹部41bとは、筆記具本体2の突起部22と嵌合するための雌型嵌合部を構成する。すなわち、筆記具本体2の突起部22の先端には、雄型嵌合部である小突起22Aが設けられる。小突起22Aは、一対の凸部22aを有する。突起部22の小突起22Aが、栓本体41の孔41aに挿入されると、一対の凸部22aが、環状凹部41bのいずれかの部位に嵌合される。
ここで、栓本体41の先端側部分41cは、肉厚を若干薄くしてある。肉厚の薄い先端側部分41cは、外力を受けて変形しやすくなる。これにより、栓本体41の先端側部分41cは、第2栓50の通過孔51aにスムーズに嵌合される。さらに、栓本体41の先端側部分41cの円形端面には、外周のテーパー41dと、内周のテーパー41dとが形成される。外周のテーパー41dは、栓本体41の先端側部分41cを、第2栓50の通過孔51aの中へ案内する。これにより、栓本体41の先端側部分41cは、第2栓50の通過孔51aに、よりスムーズに嵌合される。一方、内周のテーパー41dは、筆記具本体2の小突起22Aを、栓本体41の孔41aの中へ案内する。これにより、小突起22Aの凸部22aが、孔41aの入口に衝突しなくなる。この結果、小突起22Aの凸部22aは、孔41a内の環状凹部41bに、よりスムーズに嵌合される。
図2B及び図3Aに示されるように、四つの鍔42は、栓本体41の後端に等間隔をおいて放射状に設けられる。鍔42は、直角に折れ曲がった内側部分と外側部分とからなり、扇形の全体形状を有する。内側部分は、鍔42の前面に嵌合凹部42aを形成する。外側部分は、鍔42の後面に当接部42bを形成する。嵌合凹部42a及び当接部42bは、いずれも円弧形状を有する。嵌合凹部42aは、後述する第2栓50の円筒状本体51に嵌合される。一方、当接部42bは、上述した容器30の段部32aに当接される。鍔42どうしの四つの間隔は、それぞれスリット状のインキ通路42cを形成する。第1栓40と第2栓50との嵌合が解除されたとき、容器30内のインキは、インキ通路42cを通って、開口部31側へ流れる。その後、インキは、第2栓50の通過孔51aを通って、筆記具本体2(又は6)に供給される。
図2B及び図3Bに示されるように、第2栓50は、円筒状本体51と、環状外周部52とで構成される。円筒状本体51は、上述したインキの通過孔51aを構成する。具体的には、通過孔51aは、円筒状本体51の内周面により構成される。通過孔51aは、前方及び後方の両方に開口する。通過孔51aの後方の開口は、上述した第1栓40の栓本体41の入口となる。円筒状本体51の内周面には、通過孔51aのほぼ中央から後方に向かって広がるテーパー51bが形成される。テーパー51bは、栓本体41の先端側部分41cを、通過孔51aの中央へ案内する。これにより、栓本体41の先端側部分41cは、第2栓50の通過孔51aに、よりスムーズに嵌合される。
環状外周部52は、円筒状本体51の外側を取り囲むように設けられる。環状外周部52は、円形の断面形状を有する。環状外周部52の外径は、容器30の開口部31の内径に対応する。図3Bに示されるように、環状外周部52には、円形の側面に沿って嵌合凸部52aが設けられる。図2Bに示されるように、嵌合凸部52aは、容器30の開口部31の内周面に設けられた環状凹部に嵌合される。例えば、本実施形態の嵌合凸部52aは、環状凹部に乗り越え嵌合する構成となっている。環状凹部の前後には、それぞれ環状凸部が形成されている。嵌合凸部52aは、前方の環状凸部を乗り越えて、その後方の嵌合凹部に結合される。さらに、嵌合凸部52aは、容器30の後方に向かう力によって押圧されたときに、後方の環状凸部を乗り越えて、容器30の開口部31の内周面から外れる構成になっている。
ここで、第1栓40、第2栓50及び容器30の開口部31の間の三つの嵌合力について、図2Bを参照しつつ説明する。図2Bは、未使用のインキカートリッジ3における第1栓40、第2栓50及び容器30の開口部31の嵌合状態を示す。つまり、本実施形態のインキカートリッジ3は、図2Bに示す栓40、50の嵌合状態で市場に流通される。
図2Bにおいて、第1栓40の栓本体41は、第2栓50の通過孔51aに嵌合される。栓本体41と通過孔51aとの間の嵌合力を「第1嵌合力」という。また、第1栓40の四つの鍔42は、第2栓50の円筒状本体51の後方に嵌合される。各鍔42と円筒状本体51との間の嵌合力を「第2嵌合力」という。さらに、第2栓50の環状外周部52は、嵌合凸部52aを介して、容器30の開口部31の内周面に嵌合される。環状外周部52と開口部31の内周面との間の嵌合力を「第3嵌合力」という。
第3嵌合力は、第1嵌合力と第2嵌合力との合計よりも大きい。つまり、第1嵌合力と第2嵌合力との合計を超える力が、第1栓40に加えられた場合でも、第2栓50と容器30の開口部31との間の嵌合は解除されない。この場合、第1栓40と第2栓50との間の嵌合のみが解除される。第2栓50と容器30の開口部31との間の嵌合は、第3嵌合力を超える力が第2栓50に加えられた場合に解除される。
一方、第1嵌合力は、第1栓40と第2栓50との間の嵌合を容易にするために、比較的に小さな値に設定される。これにより、第1栓40は、第2栓50の通過孔51aとの嵌合が解除された後、再び通過孔51aに嵌合されることが可能となる。第2嵌合力は、未使用のインキカートリッジ3において、第1栓40と第2栓50との間の嵌合が容易に解除されないようにするために、第1嵌合力を補う。
ここで、第1嵌合力と第2嵌合力との合計は、例えば、0.5kgf〜4kgfの範囲内とし、好ましくは、1kgf〜2kgfの範囲内とする。第1嵌合力と第2嵌合力との合計は、例えば、1.5kgfにすることが可能である。一方、第3嵌合力は、例えば、4kgf〜10kgfの範囲内とし、好ましくは、4kgf〜8kgfの範囲内とする。第3嵌合力は、例えば、7kgfとすることが可能である。第1栓40と第2栓50との間の再嵌合力の具体例については、後述する。
さらに、第1、第2及び第3嵌合力を生じさせるための「嵌合」には、種々の構成を適用することが可能である。インキカートリッジ3を構成する容器30、第1栓40及び第2栓50には、例えば、乗り越え嵌合、面嵌合又は凹凸嵌合の各構成を適用することができる。乗り越え嵌合とは、第1の凸部が、第2の凸部を乗り越えて結合する構成をいう。面嵌合とは、第1の面が、第2の面に密接して結合する構成をいう。凹凸嵌合とは、凹形状と凸形状とが一致して結合する構成をいう。
<筆記具本体>
図1A及び図2Aに示されるように、本実施形態の筆記具本体2は、軸筒11と、ペン先12と、インキ吸蔵体13と、キャップ14と、中間部材20とを含む。上述したように、本実施形態の軸筒11は、前軸11Aと後軸11Bとで構成される。ペン先12、インキ吸蔵体13及び中間部材20は、いずれも前軸11Aに設けられる。以下、前軸11A及び後軸11Bについて説明し、その後、ペン先12、インキ吸蔵体13及び中間部材20について説明する。
前軸11A及び後軸11Bは、中空の筒状体であり、合成樹脂の射出成形によって製造される。前軸11A及び後軸11Bの材料には、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂が適用される。
図2Aに示されるように、前軸11Aの前端には、ペン先12を保持するための前端孔が設けられる。この前端孔は、前軸11Aの内部空間に連通する。前端孔に保持されたペン先12の後端は、前軸11Aの内部空間に突出する。ここで、前端孔の内周面には、図示しないリブが形成される。このリブは、ペン先12の外周面に圧接することにより、ペン先12を前端孔に保持する。また、このリブは、ペン先12の外周面と、前端孔の内周面との間に空気通路を形成する。
前軸11Aの内部空間の前方には、インキ吸蔵体13が収容される。上述したペン先12の後端は、インキ吸蔵体13の中に挿入される。前軸11Aの内周面には、インキ吸蔵体13に対応する複数本のリブが形成される。各リブは、互いに間隔をおいて、前軸11Aの前後方向に平行に延びる。各リブは、インキ吸蔵体13の外周面に圧接することにより、インキ吸蔵体13を前軸11Aの内部空間に保持する。また、各リブは、インキ吸蔵体13の外周面と、前軸11Aの内周面との間に空気通路を形成する。
前軸11Aの内部空間におけるインキ吸蔵体13の後方には、中間部材20が嵌合される。前軸11Aの内周面には、図示しない環状リブが設けられる。この環状リブは、中間部材20の外周面に嵌合される。これにより、中間部材20は、前軸11Aの内部空間における所定の位置に保持される。上述したインキカートリッジ3は、中間部材20に取り付けられる。
前軸11Aの後方の内周面には、雌ねじが設けられる。一方、後軸11Bの前方の外周面には、雄ねじが設けられる。前軸11Aと後軸11Bとは、これら雌ねじと雄ねじとの螺合により着脱可能に結合される。後軸11Bは、中間部材20に取り付けられたインキカートリッジ3を覆う。後軸11Bは、インキカートリッジ3内に収容されたインキの色及び残量を視認可能するために、透明又は半透明の合成樹脂により製造されることが好ましい。
本実施形態のペン先12は、例えば、マーキングペンチップである。マーキングペンチップは、例えば、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維などの合成樹脂製繊維を棒状に加工することによって製造される。図面に示すペン先12の前端は、砲弾状に研削される。ペン先12の前端形状は、特に限定されない。ペン先12の前端は、例えば、チゼル状に加工されたものであってもよい。さらに、ペン先12は、マーキングペンチップに限定されない。ペン先12として、例えば、ボールペンチップや万年筆のペン先などを適用することが可能である。
本実施形態のインキ吸蔵体13は、例えば、円柱状に加工されたポリエステル繊維などの合成樹脂製繊維によって構成される。インキ吸蔵体13の外周面は、円筒状のフィルムによって被覆される。フィルムの材料として、例えば、ポリエチレンテレフタレートが適用される。インキ吸蔵体13は、インキを一時的に保持することが可能であれば、その構成は、特に限定されない。インキ吸蔵体13として、例えば、万年筆を構成するペン芯を適用してもよい。ペン芯は、多数の水平な溝が設けられた蛇腹状の部材であり、インキを一時的に保持することが可能である。
本実施形態の中間部材20の構成は、図1A、図1B、図2A及び図3Cに示される。中間部材20は、例えば、合成樹脂の射出成形によって製造される。中間部材20の材料には、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの合成樹脂が適用される。中間部材20は、インキカートリッジ3を筆記具本体2に取り付けるための部品である。インキカートリッジ3内に収容されたインキは、中間部材20を介して、インキ吸蔵体13に供給される。
図2Aに示されるように、中間部材20は、前軸11Aの内部空間を区画する隔壁を有する。この隔壁には、二つの貫通孔21aが形成される。隔壁の前方の面には、各貫通孔21aに連通する二つの管21が設けられる。一方、隔壁の後方の面には、突起部22と密閉接続部23とが設けられる。さらに、中間部材20の外周面には、環状段部が形成されている。中間部材20は、前軸11Aの内周面に形成された前記の環状リブに嵌合される。これにより、中間部材20は、前軸11Aの内部空間に保持される。前軸11Aの内部空間は、中間部材20によって密閉され、隔壁に形成された二つの貫通孔21aのみが内部空間の内外に連通する。二つの貫通孔21aは、内部空間の中の空気をインキと交換するためのものである。二つの管21の前端側は、いずれもインキ吸蔵体13に挿通される。インキは、一方の管21を通ってインキ吸蔵体13に供給される。インキの供給に伴って、内部空間から空気が押し出される。空気は、他方の管21を通って内部空間の外へ排出される。
突起部22は、インキカートリッジ3の第1栓40のみを開放し、かつインキカートリッジ3のインキ漏れ防止機構を有効に動作させる。突起部22は、中間部材20の隔壁の中央に配置される。突起部22の位置は、インキカートリッジ3の第1栓40の位置に対応する。上述したように、突起部22の先端には、小突起22Aが設けられる。小突起22Aは、第1栓40と嵌合するための雄型嵌合部を構成する。小突起22Aは、第1栓40の栓本体41に設けられた孔41aの直径に対応する幅を有する。図1C及び図3Cに示されるように、小突起22Aの両側面には、一対の凸部22aが形成される。突起部22の小突起22Aが、栓本体41の孔41aに挿入されると、一対の凸部22aが、環状凹部41bのいずれかの部位に嵌合される。突起部22は、凸部22aと環状凹部41bとの嵌合を維持しつつ、第1栓40のみを後方へ押圧し、第1栓40と第2栓50との間の嵌合を解除させる(図1A及び図1Bを参照)。
ここで、本実施形態の突起部22は、インキと空気とが流れる経路を二つに区画する機能を有する。すなわち、突起部22は、二つの貫通孔21aの間に位置する。突起部22の側面には、各貫通孔21aにそれぞれ対応する二つの流路22bが形成される。各流路22bは、前後方向に延びる断面略半円形の溝部によって構成される。図1A及び図1Bに示されるように、突起部22は、第2栓50の通過孔51aの直径とほぼ等しい短手方向の幅を有する。このような突起部22が、通過孔51aに挿通されると、該通過孔51aは二つに区画される。通過孔51aの一方には、突起部22の一方の流路22bが通過する。通過孔51aの他方には、突起部22の他方の流路22bが通過する。これにより、インキは、突起部22の一方の流路22bを流れ、空気は、突起部22の他方の流路22bを流れる。空気が流れる他方の流路22bは、インキによって封鎖(液密状態)されない。これにより、前軸11Aの内部空間と、インキカートリッジ3との内圧の均衡が保たれる。この結果、ペン先12へのインキ供給が常に安定して行われ、筆跡のかすれを生じることなく、安定した筆記が可能となる。
密閉接続部23は、インキカートリッジ3と密閉接続するための部分である。気密接続部23は、突起部22を取り囲む筒状の壁部で構成される。密閉接続部23は、インキカートリッジ3の開口部31の内周面に密閉嵌合することが可能な外周面を有する。このような密閉接続部23によって、前軸11Aの内部空間と、インキカートリッジ3の容器30内とが密閉された状態で連通される。
<インキカートリッジの取り付け>
次に、インキカートリッジ3が筆記具本体2に取り付けられるまでの過程について、図2A、図2B及び図4A〜図4Fを参照しつつ説明する。
図2Aに示されるように、筆記具本体2と、未使用のインキカートリッジ3とは、互いに分離された状態になっている。未使用のインキカートリッジ3における第1栓40と第2栓50との嵌合状態は、図2Bに示される。未使用のインキカートリッジ3では、第1栓40の栓本体41の先端側部分41cが、第2栓50の通過孔51aの前端まで深く嵌合される。さらに、第1栓40の各鍔42の嵌合凹部42aが、第2栓50の円筒状本体51の後方に嵌合される。図2Bに示される第1栓40と第2栓50との嵌合状態により、未使用のインキカートリッジ3が、市場の流通過程においてインキ漏れを生じることはない。
図4A及び図4Dに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体2の前軸11Aの後端開口に挿入される。これにより、インキカートリッジ3の開口部31に、中間部材20の突起部22及び密閉接続部23が挿入される。突起部22の小突起22Aは、第1栓40の孔41aに挿入される。このとき、突起部22と小突起22Aとの間に形成される段部(図3Cを参照)が、第1栓40の前端に当接する。これと同時に、小突起22Aの一対の凸部22aが、第1栓40の環状凹部41bのいずれかの部位に嵌合される(図1Cを参照)。一方、密閉接続部23の先端部が、インキカートリッジ3の開口部31に浅く挿入される。
図4B及び図4Eに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体2の前軸11Aの後端開口に、さらに挿入される。このとき、突起部22が、第1栓40のみを後方へ押圧する。これにより、第1栓40の各鍔42の嵌合凹部42aと、第2栓50の円筒状本体51との間の嵌合が解除される。また、第1栓40の栓本体41と、第2栓50の通過孔51aとの間の嵌合は浅くなる。第2栓50の環状外周部52と、インキカートリッジ3の開口部31との間の嵌合は、そのまま維持される。一方、密閉接続部23は、インキカートリッジ3の開口部31に、さらに挿入される。
図4C及び図4Fに示されるように、その後、インキカートリッジ3は、筆記具本体2の前軸11Aの後端開口に、完全に挿入される。このとき、突起部22が、第2栓50の通過孔51aを通過する。これにより、第1栓40の栓本体41と、第2栓50の通過孔51aとの間の嵌合が解除される。このとき、第1栓40の各鍔42の当接部42bが、インキカートリッジ3の容器30内の段部32aに当接する。これにより、第1栓40は、小突起22Aとの嵌合が維持されたままの状態で、突起部22と段部32aとの間に保持される。一方、密閉接続部23は、インキカートリッジ3の開口部31に完全に挿入され、開口部31の内周面に密閉嵌合する。これにより、前軸11Aの内部空間と、インキカートリッジ3の容器30内とが密閉された状態で連通される。
容器30内のインキは、鍔42どうしの間に形成された四つのインキ通路42cを通って、第2栓50の通過孔51aに供給される。第2栓50の通過孔51aは、突起部22によって二つに区画される。インキは、通過孔51aの一方を通って、前軸11Aの内部空間に供給される。インキの供給に伴って、前軸11Aの内部空間から空気が押し出される。この空気は、通過孔51aの他方を通って、容器30内に流入する。その後、前軸11Aの内部空間と、容器30との内圧の均衡が保たれる。前軸11Aの内部空間に供給されたインキは、インキ吸蔵体13に保持され、ペン先12に供給される。
<インキカートリッジの取り外し>
次に、インキカートリッジ3が筆記具本体2から取り外されるまでの過程について、図5A〜図5Fを参照しつつ説明する。
図5A及び図5Dは、図4C及び図4Fと同じ状態を示す。但し、図5A及び図5Dに示されるインキカートリッジ3内のインキは、ユーザにより使用されたものと仮定する。図5A及び図5Dに示される使用済みのインキカートリッジ3は、筆記具本体2の前軸11Aの後端開口から引き抜かれる。
インキカートリッジ3が引き抜かれる過程において、第2栓50は、第1栓40に接近する。すなわち、第1栓40は、筆記具本体2の小突起22Aに嵌合される。一方、第2栓50は、インキカートリッジ3の開口部31に嵌合される。このような構成において、インキカートリッジ3が後方に移動すると、第2栓50は、突起部22の側面に沿って後方に移動する。この結果、第2栓50は、突起部22の小突起22Aに嵌合された第1栓40に向かって直進する。
図5B及び図5Eに示されるように、後方に移動する第2栓50は、突起部22の側面を超えて、小突起22Aに嵌合された第1栓40の外周面に達する。これにより、第1栓40の栓本体41の先端側部分41cが、第2栓50の通過孔51aに再嵌合される。すなわち、第2栓50の通過孔51aは、第1栓40によって再び密閉される。この結果、図5C及び図5Fに示されるように、インキカートリッジ3が、筆記具本体2の前軸11Aの後端開口から完全に引き抜かれたときに、インキカートリッジ3内に残留するインキの漏れが防止される。
ここで、図5C及び図5Fに示される第1栓40と第2栓50との間の再嵌合は、図2Bに示されるような完全な嵌合状態である必要はない。第1栓40と第2栓50との間の再嵌合は、ユーザが使用済みのインキカートリッジ3を処分するまでの短い期間だけ、第2栓50の通過孔51aを密閉することが可能な嵌合状態であればよい。第1栓40と第2栓50との間の再嵌合力は、例えば、0.01kgf〜1kgfの範囲内とし、好ましくは、0.01kgf〜0.5kgfの範囲内とする。第1栓40と第2栓50との間の再嵌合力は、例えば、0.3kgfとすることが可能である。
<インキカートリッジの他の筆記具への適用>
上述したように、本実施形態のインキカートリッジ3は、筆記具本体2の突起部22と協働して、インキ漏れ防止機構を有効に動作させる。さらに、本実施形態のインキカートリッジ3は、図6Aに示されるような、インキ漏れ防止機構に適合しない筆記具本体4にも使用することが可能である。
図6Aに示される筆記具本体4は、中間部材60を除き、上述した筆記具本体2と同一の構成となっている。図6Aの中間部材60は、インキカートリッジ3を筆記具本体4に取り付けるための部品である。インキカートリッジ3内に収容されたインキは、中間部材60を介して、インキ吸蔵体13に供給される。
中間部材60は、前軸11Aの内部空間を区画する隔壁を有する。この隔壁には、二つの貫通孔61aが形成される。隔壁の前方の面には、各貫通孔61aに連通する二つの管61が設けられる。一方、隔壁の後方の面には、密閉接続部63が設けられる。気密接続部63は、筒状の壁部で構成される。気密接続部63は、インキカートリッジ3の開口部31の内周面に密閉嵌合することが可能な外周面を有する。
ここで、中間部材60は、上述した中間部材20と異なり、気密接続部63に突起部62が設けられた構成となっている。突起部62は、気密接続部63に連続する壁部で構成され、密閉接続部63から後方に向かって突出する。突起部62は、傾斜する先端部を有する。インキカートリッジ3の栓40、50は、突起部62によって開放されることが可能である。
以下、インキカートリッジ3の栓40、50が、突起部62によって開放されるまでの過程について、図6A〜図6Cを参照しつつ説明する。
図6Aに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体4の前軸11Aの後端開口に挿入される。これにより、インキカートリッジ3の開口部31に、中間部材60の突起部62及び密閉接続部63が挿入される。図6Bに示されるように、突起部62の先端部は、第2栓50の環状外周部52に当接する。次いで、インキカートリッジ3は、筆記具本体4の前軸11Aの後端開口に、さらに挿入される。このとき、突起部62は、第2栓50の環状外周部52のみを後方へ押圧する。その後、図6Cに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体4の前軸11Aの後端開口に、完全に挿入される。このとき、第2栓50の環状外周部52と、インキカートリッジ3の開口部31との間の嵌合が解除される。これにより、第2栓50は、第1栓40が嵌合されたままの状態で、インキカートリッジ3の開口部31から外される。
インキカートリッジ3内のインキは、一方の貫通孔61a及び管61を通って、前軸11Aの内部空間に供給される。インキの供給に伴って、前軸11Aの内部空間から空気が押し出される。この空気は、他方の管61及び貫通孔61aを通って、容器30内に流入する。その後、前軸11Aの内部空間と、容器30との内圧の均衡が保たれる。前軸11Aの内部空間に供給されたインキは、インキ吸蔵体13に保持され、ペン先12に供給される。
<作用効果>
本実施形態のインキカートリッジ3は、インキ漏れ防止機構に適合する筆記具本体2(図1A)と、インキ漏れ防止機構に適合しない筆記具本体4(図6A)との両方に使用することが可能である。つまり、本実施形態のインキカートリッジ3は、栓を開放するための構成が異なる2種類の筆記具本体2、4に使用することが可能である。さらに、本実施形態のインキカートリッジ3は、インキ漏れ防止機構を備えた新製品の筆記具1(図1A)と、インキ漏れ防止機構を備えていない旧製品の筆記具100(図6A)との両方に適合する。したがって、製品提供者は、旧製品を新製品に切り替える際に、本実施形態の構成を備えた1種類のインキカートリッジ3のみを市場に提供すればよい。また、新製品及び旧製品の両方のユーザは、市場に提供される1種類のインキカートリッジ3を選択すればよい。
<インキカートリッジの第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るインキカートリッジについて、図7A〜図7Dを参照しつつ説明する。
本実施形態のインキカートリッジは、図7Aに示される第1栓70と、図7B〜図7Dに示される容器30との構成に特徴がある。第1栓70は、図3Bに示される第2栓50に嵌合される。第1栓70と第2栓50とは、容器30の開口部31を密閉する単一の栓を構成する。
ここで、本実施形態の第1栓70は、円形に連続する単一の鍔72を備えた構成に特徴がある。鍔72の後面は、円形に連続する当接面72aを形成する。円形に連続する当接面72aは、容器30内に形成された全てのリブ32の段部32aに当接することが可能である。このような鍔72により、容器30内に形成されるリブ32の本数を減少させることが可能となる。
例えば、図7B〜図7Dに示されるように、容器30内に形成されるリブ32の本数を四本に減少させることが可能である。四本のリブ32は、容器30内に等間隔に配置される。四本のリブ32の各段部32aは、円形に連続する当接面72aに等間隔で当接し、鍔72の後方への移動をバランスよく制限する。すなわち、本実施形態のインキカートリッジによれば、インキ漏れ防止機構を有効に働かせることができる。
なお、第1栓70の鍔部72以外の構成は、図3Aに示される第1栓50とほぼ同じである。図7Aにおいて、栓本体71は、第2栓50に設けられたインキの通過孔51aに嵌合される。栓本体71内には、前方にのみ開口する孔71aが形成される。孔71aは、栓本体71を貫通していない。孔71aの内周面には、環状凹部71bが設けられる。孔71aと環状凹部71bとは、図2Aに示される筆記具本体2の小突起22Aと嵌合するための雌型嵌合部を構成する。小突起22Aが、栓本体41の孔71aに挿入されると、一対の凸部22aが、環状凹部71bのいずれかの部位に嵌合される。
栓本体71の先端側部分71cは、肉厚を若干薄くしてある。肉厚の薄い先端側部分71cは、外力を受けて変形しやすくなる。これにより、栓本体71の先端側部分71cは、第2栓50の通過孔51aにスムーズに嵌合される。さらに、栓本体71の先端側部分71cの円形端面には、外周のテーパー71dと、内周のテーパー71dとが形成される。外周のテーパー71dは、栓本体71の先端側部分71cを、第2栓50の通過孔51aの中へ案内する。これにより、栓本体71の先端側部分71cは、第2栓50の通過孔51aに、よりスムーズに嵌合される。一方、内周のテーパー71dは、筆記具本体2の小突起22Aを、栓本体71の孔71aの中へ案内する。これにより、小突起22Aの凸部22aが、孔71aの入口に衝突しなくなる。この結果、小突起22Aの凸部22aは、孔71a内の環状凹部71bに、よりスムーズに嵌合される。
鍔72の内側には、四つの嵌合凹部72aが等間隔をおいて放射状に設けられる。四つの嵌合凹部72aは、いずれも円弧形状を有する。嵌合凹部72aは、第2栓50の円筒状本体51に嵌合される。嵌合凹部72aどうしの間には、四つのインキ通路72cが形成される。第1栓70と第2栓50との嵌合が解除されたとき、容器30内のインキは、インキ通路72cを通って、開口部31側へ流れる。その後、インキは、第2栓50の通過孔51aを通って、筆記具本体2(又は6)に供給される。
<筆記具本体の第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る筆記具本体について、図8〜図12を参照しつつ説明する。本実施形態の筆記具本体5は、図11及び図12に示される。筆記具本体5は、図8Aに示す中間部材20の構成に特徴がある。筆記具本体5は、中間部材20の特徴的な構成により、図11に示すインキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ3と、図12に示すインキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジ3との両方に適合する。
なお、筆記具本体5の中間部材20以外の構成は、図1A及び図1Bに示す筆記具本体2の構成と同じである。したがって、本実施形態では、中間部材20以外の筆記具本体5の構成についての説明は省略する。
<中間部材>
図8Aに示されるように、本実施形態の中間部材20は、二つの貫通孔21aが形成された隔壁を有する。この隔壁の後方の面の中央には突起部22が配置される。突起部22の先端には、小突起22Aが設けられる。小突起22Aは、図3A又は図7Aに示される第1栓40、70と嵌合するための雄型嵌合部を構成する。上述したように、第1栓40、70の栓本体41、71には、孔41a、71a及び環状凹部41b、71bが設けられる。孔41a、71a及び環状凹部41b、71bは、小突起22Aが嵌合される雌型嵌合部を構成する。本実施形態の突起部22及び小突起22Aの構成は、図3Cに示す第1実施形態の中間部材20の構成と同じである。
図8Aに示す中間部材20の小突起22Aの先端には、さらに、第1微小突起22B、第2微小突起22C及び隙間22Dが設けられる。第1微小突起22B、第2微小突起22C及び隙間22Dは、図12に示すインキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジ3の栓80を、確実に開放させることを可能とする。
<第1微小突起>
図8B、図9A及び図9Bに示されるように、第1微小突起22Bは、小突起22Aの中心からずれて一側に位置する。第1微小突起22Bは、小突起22Aから後方に向かって突出する。図11A及び図11Bに示されるように、第1微小突起22Bは、小突起22Aが孔41a、71a及び環状凹部41b、71bに嵌合されたときに、栓本体41、71に接触しない長さを有する(図9B示す高さH1を参照)。
第1微小突起22Bの先端面22cは、垂直な状態の第1微小突起22Bの水平方向の断面積よりも小さい面積を有する(図9Bに示す水平方向のC1−C1断面線を参照)。第1微小突起22Bの先端面22cの面積は、例えば、0.9mmである。また、第1微小突起22Bの対向する二つの側面22d、22dは、第1微小突起22Bの先端側から小突起22Aに向かって傾斜する。
上記構成からなる第1微小突起22Bは、図12に示すインキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジ3の栓80を確実に開放させる機能を有する。すなわち、第1微小突起22Bは、円板状の栓80の中心から外れた部分を押圧する。これにより、円板状の栓80は、容器30の開口部内周面から外れ、その直径方向の軸を中心にして回転される。
また、第1微小突起22Bの先端面22cの面積を極めて小さくすることにより、先端面22cと栓80との接触状態が不安定になる。つまり、栓80が先端面22cの上で安定した状態にならない。この結果、先端面22cに押圧された栓80は、その直径方向の軸を中心にして確実に回転される。
さらに、第1微小突起22Bの傾斜する側面22d、22dは、栓80の回転方向を制御するガイドの役割を果たす。すなわち、先端面22cに押圧された栓80は、二つの側面22d、22dのいずれか一方の傾斜に沿って回転される。
<第2微小突起>
図8B、図9A及び図9Bに示されるように、第2微小突起22Cは、小突起22Aの中心からずれて他側に位置する。第2微小突起22Cは、小突起22Aから後方に向かって突出する。第2微小突起22Cは、第1微小突起22Bよりも短い長さを有する(図9B示す高さH2を参照)。第1微小突起22Bと同様に、第2微小突起22Cも、小突起22Aが孔41a、71a及び環状凹部41b、71bに嵌合されたときに、栓本体41、71に接触しない。
第2微小突起22Cの先端面22eは、垂直な状態の第2微小突起22Cの水平方向の断面積よりも小さい面積を有する(図9Bに示す水平方向のC2−C2断面線を参照)。ここで、図9Aに示されるように、第2微小突起22Cの先端面22eの幅W2は、第1微小突起22Bの先端面22cの幅W1よりも小さい。第2微小突起22Cの先端面22eの面積は、例えば、0.7mmである。また、第2微小突起22Cの対向する二つの側面22f、22fは、第2微小突起22Cの先端側から小突起22Aに向かって傾斜する。
上記構成からなる第2微小突起22Cは、上述した第1微小突起22Bの力学的な機能を支援し、円板状の栓80をより確実に開放させることを可能とする。すなわち、短い第2微小突起22Cの先端面22eは、容器30の開口部内周面から外れた栓80の支点となる。栓80は、長い第1微小突起22Bの先端面22cに押圧され、かつ短い第2微小突起22Cの先端面22eに支えられる。この結果、栓80は、姿勢が崩されて不安定な状態になる。不安定な状態の栓80は、第1微小突起22Bの傾斜する側面22dに沿って回転しやすくなる。さらに、この栓80の回転は、第2微小突起22Cの傾斜する側面22fによって支援され、より確実な動作となる。
<隙間>
上述した第2微小突起22Cは、第1微小突起22Bとの間に隙間22Dを形成する。図9Bに示されるように、隙間22Dは、小突起22Aの中心からずれて他側寄りに位置する。図10に示されるように、隙間22Dは、栓80の中央に設けられた円柱突起81に対応する。円柱突起81と隙間22Dとの寸法の具体例を、図10に示す。円柱突起81は、例えば、直径2.6mm、長さ2.3mmとする。これに対し、隙間22Dは、例えば、幅2.8mm、深さ2.9mmとする。
上記構成からなる隙間22Dは、第1及び第2微小突起22B、22Cによって栓80が開放される過程において、円柱突起81を受け入れ、該円柱突起81の回転可能な方向を二方向に制限する。これにより、栓80は、第1微小突起22Bの二つの側面22d、22dのいずれか一方の傾斜に沿って、確実に回転される。すなわち、容器30の開口部内周面から開放されるまでの間の栓80の動作は、第1微小突起22B、第2微小突起22C及び隙間22Dによって精密に制御される。
<インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジの適合>
本実施形態の筆記具本体5は、図2A及び図7に示すインキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ3に適合し、インキ漏れ防止機構を正常に動作させることが可能である。以下、図7Aの第1栓70を備えたインキカートリッジ3を例示して、本実施形態の筆記具本体5が、インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ3に適合することを説明する。なお、本実施形態の筆記具本体5は、図3Aの第1栓40を備えたインキカートリッジ3にも適合するが、詳細な説明は省略する。
図11A及び図11Bに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体5の前軸11Aの後端開口に挿入される。これにより、インキカートリッジ3の開口部31に、中間部材20の突起部22及び密閉接続部23が挿入される。小突起22A、第1及び第2微小突起22B、22Cは、第1栓70の孔71aに挿入される。このとき、突起部22と小突起22Aとの間に形成される段部(図11Bを参照)が、第1栓70の前端に当接する。これと同時に、小突起22Aの一対の凸部22aが、第1栓70の環状凹部71bのいずれかの部位に嵌合される。一方、密閉接続部23が、インキカートリッジ3の開口部31に挿入される。
ここで、第1栓70の孔71aに挿入された第1及び第2微小突起22B、22Cは、栓本体71に接触しない。つまり、インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ3が筆記具本体5に使用された場合、第1及び第2微小突起22B、22Cは、第1栓70の孔71a内に存在するだけで、インキカートリッジ3に対して一切の影響を与えない。この結果、筆記具本体5とインキカートリッジ3との着脱動作は、図4A〜図4F及び図5A〜図5Fと全く同じになる。
<インキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジの適合>
本実施形態の筆記具本体5は、図12に示すインキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジ3に適合し、中央に円柱突起81が設けられた円板状の栓80を、確実に開放させることが可能である。
図12Aに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体5の前軸11Aの後端開口に挿入される。これにより、長い第1微小突起22Bの先端面22cが、円板状の栓80の中心から外れた部分を押圧する。また、栓80の円柱突起81は、第1及び第2微小突起22B、22Cとの間の隙間22Dに受け入れられる。このとき、短い第2微小突起22Cの先端面22eは、栓80に接触していない。一方、密閉接続部23が、インキカートリッジ3の開口部31に、浅く挿入される。
図12Bに示されるように、インキカートリッジ3は、筆記具本体5の前軸11Aの後端開口に、さらに挿入される。すると、長い第1微小突起22Bの先端面22cに押圧された円板状の栓80が、容器30の開口部内周面から外れる。このとき、栓80は、長い第1微小突起22Bの先端面22cに押圧され、かつ短い第2微小突起22Cの先端面22eに支えられる。これにより、栓80は、姿勢が崩されて不安定な状態になる。一方、密閉接続部23は、インキカートリッジ3の開口部31に、さらに挿入される。
図12Cに示されるように、その後、インキカートリッジ3は、筆記具本体5の前軸11Aの後端開口に、完全に挿入される。インキカートリッジ3が完全に挿入されるまでの過程において、姿勢が崩されて不安定な状態の栓80は、その直径方向の軸を中心にして回転される。栓80の回転方向は、隙間22D内における円柱突起81の回転可能な二方向に制限される。この結果、栓80は、第1微小突起22Bの二つの側面22d、22dのいずれか一方の傾斜に沿って、確実に回転される。栓80の回転は、第2微小突起22Cの傾斜する側面22fによって支援され、より確実な動作となる。図12Dに示されるように、本実施形態の第1微小突起22B、第2微小突起22C及び隙間22Dは、栓80を約45°の傾きに回転させることが可能である。
一方、密閉接続部23は、インキカートリッジ3の開口部31に完全に挿入され、開口部31の内周面に密閉嵌合する。
<作用効果>
上述したように、本実施形態の筆記具本体5は、インキ漏れ防止機構に適合するインキカートリッジ3(図11)と、インキ漏れ防止機構に適合しないインキカートリッジ3(図12)との両方に使用することが可能である。つまり、本実施形態の筆記具本体5は、インキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ3の第1栓40、70と、インキ漏れ防止機構を備えていないインキカートリッジ3の栓80との両方を円滑に開放させることができる。したがって、旧製品を新製品に切り替えた直後、新旧2種類のインキカートリッジ3が市場に流通する場合でも、新製品の筆記具本体5には、新旧両方のインキカートリッジ3を使用することができる。
特に、本実施形態の筆記具本体5は、第1微小突起22B、第2微小突起22C及び隙間22Dによって、円板状の栓80の動作を精密に制御することが可能である。これにより、本実施形態の筆記具本体5は、円板状の栓80を確実に開放させることができる。また、図6Cに示す突起部62と比較して、本実施形態の第1微小突起22B、第2微小突起22C及び隙間22Dは、極めて小さなスペースに設けることができる。
<筆記具本体の第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る筆記具本体について、図13A及び図13Bを参照しつつ説明する。
図13A及び図13Bに示されるように、本実施形態の筆記具本体6は、中間部材20の小突起22Aの先端に、第1微小突起22Bのみが設けられたことを特徴とする。第1微小突起22Bは、小突起22Aの中心からずれて一側に位置する。第1微小突起22Bの長さは、例えば、2.7mmとする。第1微小突起22Bのみによって、中央に円柱突起81が設けられた円板状の栓80を開放させることが可能である。本実施形態の第1微小突起22Bは、栓80を約50°の傾きに回転させることができる。
なお、本実施形態の中間部材20も、図3C及び図8Aの中間部材20と同様の小突起22A及び凸部を有する。したがって、第1及び第2実施形態の筆記具本体2、5と同様に、本実施形態の筆記具本体6も、図2A及び図7に示すインキ漏れ防止機構を備えたインキカートリッジ3に適合し、図4A〜図4F及び図5A〜図5Fと全く同じに第1栓40、70を動作させることが可能である。
1、100 筆記具
2、4、5、6 筆記具本体
11 軸筒
11A 前軸
11B 後軸
12 ペン先
13 インキ吸蔵体
14 キャップ
20、60 中間部材
21、61 管
21a、61a 貫通孔
22、62 突起部
22A 小突起(雄型嵌合部)
22B 第1微小突起
22C 第2微小突起
22D 隙間
22a 凸部
22b 流路
22c、22e 先端面
22d、22f 側面
23、63 密閉接続部
3 インキカートリッジ
30 容器
31 開口部
32 リブ
32a 段部
40、70 第1栓
41、71 栓本体
41a、71a 孔(雌型嵌合部)
41b、71b 環状凹部(雌型嵌合部)
41c、71c 先端側部分
41d、71d テーパー
42、72 鍔
42a、72a 嵌合凹部
42b、72b 当接部
42c、72c インキ通路
50 第2栓
51 円筒状本体
51a 通過孔
51b テーパー
52 環状外周部
52a 嵌合凸部
80 栓
81 円柱突起

Claims (24)

  1. インキを収容する筒状の容器と、前記容器の開口部を密閉する栓とを含み、筆記具本体に設けられた突起部によって、前記栓が開放されるインキカートリッジであって、
    前記栓は、第1栓と、第2栓とを含み、
    前記第1栓は、前記突起部に嵌合される栓本体を有し、
    前記第2栓は、前記開口部の内周面に嵌合される外周部と、前記第1栓の栓本体が嵌合される前記インキの通過孔とを有し、
    前記第1栓の栓本体と前記第2栓の通過孔との間の嵌合は、前記突起部によって解除されることが可能であり、さらに、前記第2栓の外周部は、前記容器の後方に向かう力によって、前記開口部の内周面から外れることが可能に構成される、ことを特徴とするインキカートリッジ。
  2. 前記第2栓の外周部と前記開口部の内周面との間の嵌合力は、前記第1栓の栓本体と前記第2栓の通過孔との間の嵌合力よりも大きい、請求項1に記載のインキカートリッジ。
  3. 前記第2栓の通過孔を構成する内周面は、前記容器の後方に向かって広がるテーパー状に形成される、請求項1又は2に記載のインキカートリッジ。
  4. 前記第1栓は、前記栓本体から前記開口部の内周面に向かって突出し、かつ前記インキを通過させることが可能に構成された鍔を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインキカートリッジ。
  5. 前記容器の内側に段部が設けられ、前記段部は、前記第2栓から外された前記第1栓に当接することによって、前記第1栓の後方への移動を制限するように構成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインキカートリッジ。
  6. 前記栓本体に雌型嵌合部又は雄型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部又は前記雄型嵌合部は、前記筆記具本体の突起部に嵌合することが可能に構成される、請求項1〜5のいずれか1項に記載にインキカートリッジ。
  7. 前記栓本体の内側に前記雌型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部は、前記栓本体の前方にのみ開口する孔と、前記孔の内周面に設けられた環状凹部とを含む、請求項6に記載のインキカートリッジ。
  8. 前記容器の開口部は、13mm以上23mm以下の外径を有する、請求項1〜7のいずれか1項に記載にインキカートリッジ。
  9. 前記容器の開口部は、10〜22mmの範囲内の内径を有する、請求項8に記載のインキカートリッジ。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載されたインキカートリッジと、
    前記インキカートリッジが交換可能に取り付けられる筆記具本体と、を含み、
    前記筆記具本体に突起部が設けられ、
    前記突起部は、前記筆記具本体から後方に向かって突出し、かつ前記インキカートリッジの第1栓又は第2栓のいずれか一方を開放することが可能に構成される、
    ことを特徴とする筆記具。
  11. 前記突起部は、前記筆記具本体の中央に配置され、前記第2栓の通過孔を通ることが可能な短手方向の幅を有し、かつ前記第1栓の栓本体に嵌合することが可能に構成され、
    前記突起部と前記栓本体との間の嵌合力は、前記第2栓の外周部と前記開口部の内周面との間の嵌合力よりも小さい、請求項10に記載の筆記具。
  12. 前記突起部に雄型嵌合部又は雌型嵌合部が設けられ、前記雄型嵌合部又は前記雌型嵌合部は、前記栓本体に嵌合することが可能に構成される、請求項11に記載の筆記具。
  13. 前記栓本体の内側に雌型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部は、前記栓本体の前方にのみ開口する孔と、前記孔の内周面に設けられた環状凹部とを含み、
    前記突起部の先端に前記雄型嵌合部が設けられ、前記雄型嵌合部は、前記環状凹部のいずれかの部分に嵌合することが可能な複数の凸面を有する、請求項12に記載の筆記具。
  14. 前記突起部は、前記第2栓の通過孔の直径とほぼ等しい短手方向の幅を有し、前記通過孔に挿通されたときに該通過孔を二つに区画する、請求項11〜13のいずれか1項に記載の筆記具。
  15. 前記突起部は、前記筆記具本体の内部を区画する隔壁の中央に設けられ、
    前記隔壁には、前記突起部を間に挟んで、少なくとも二つの貫通孔が設けられ、
    前記突起部の側面には、前記貫通孔に対応する少なくとも二つの流路が設けられ、
    前記流路は、前後方向に延びる溝部によって構成される、請求項14に記載の筆記具。
  16. 前記筆記具本体に密閉接続部が設けられ、
    前記密閉接続部は、前記突起部を取り囲む筒状の壁部で構成され、かつ前記開口部の内周面に密閉嵌合することが可能な外周面を有する、請求項11〜15のいずれか1項に記載の筆記具。
  17. 前記筆記具本体に密閉接続部が設けられ、
    前記密閉接続部は、前記開口部の内周面に密閉嵌合することが可能な外周面を有し、
    前記密閉接続部に前記突起部が設けられ、
    前記突起部は、前記密閉接続部から後方に向かって突出し、前記第2栓の周辺部を前記容器の後方に向かって押圧することにより、前記第2栓を開放することが可能に構成される、請求項10に記載の筆記具。
  18. 前記栓本体の内側に雌型嵌合部が設けられ、前記雌型嵌合部は、前記栓本体の前方にのみ開口する孔と、前記孔の内周面に設けられた環状凹部とを含み、
    前記突起部の先端に前記雄型嵌合部が設けられ、前記雄型嵌合部は、前記環状凹部のいずれかの部分に嵌合することが可能な複数の凸面を有し、
    前記雄型嵌合部の先端に第1微小突起が設けられ、前記第1微小突起は、前記雄型嵌合部の中心からずれて一側に位置し、前記雄型嵌合部から後方に向かって突出し、及び前記雄型嵌合部が前記雌型嵌合部に嵌合されたときに前記栓本体に接触しない長さを有する、請求項12〜16のいずれか1項に記載の筆記具。
  19. 前記雄型嵌合部の先端に第2微小突起が設けられ、前記第2微小突起は、前記雄型嵌合部の中心からずれて他側に位置し、前記雄型嵌合部から後方に向かって突出し、前記第1微小突起よりも短い長さを有し、前記第1微小突起との間に隙間を形成する、請求項18に記載の筆記具。
  20. 前記第1微小突起と前記第2微小突起との間の前記隙間が、前記雄型嵌合部の中心からずれて他側寄りに位置する、請求項19に記載の筆記具。
  21. 前記第1微小突起の先端面が、垂直な状態の前記第1微小突起の水平方向の断面積よりも小さい面積を有する、請求項18〜20のいずれか1項に記載の筆記具。
  22. 前記第1微小突起の対向する二つの側面が、前記第1微小突起の先端側から前記雄型嵌合部に向かって傾斜する、請求項21に記載の筆記具。
  23. 前記第2微小突起の先端面が、垂直な状態の前記第2微小突起の水平方向の断面積よりも小さい面積を有する、請求項21又は22に記載の筆記具。
  24. 前記第2微小突起の対向する二つの側面が、前記第2微小突起の先端側から前記雄型嵌合部に向かって傾斜する、請求項23に記載の筆記具。
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