JP6595412B2 - 手動式変速機のケーブル調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、手動式変速機に適用される手動式変速機のケーブル調整装置に関する。
従来から、例えば、下記特許文献1及び特許文献2に開示された変速用ケーブルの長さ(張力)を調整する手動式変速機のケーブル調整装置(以下、「従来装置」と称呼する。)が知られている。これら従来装置においては、手動式変速機を車両に搭載する際に行われる変速用ケーブルの長さ(張力)を調整する調整作業に対応するために、脱着可能な位置決めピンを用いてアウターレバーを所定の調整位置に位置決めするようになっている。
特開2009−79601号公報 特開2010−276123号公報
ところで、上記した従来装置においては、ケーブルの調整作業が終了すると、位置決めピンを変速機から取り外す必要がある。この場合、作業者は、例えば、車両の下部に潜り込んで位置決めピンを取り外す作業が必要であり、極めて煩雑である。このような位置決めピンの取り外し作業の改善が強く望まれている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の目的は、手動式変速機を車両に搭載する際に行われる変速用ケーブルの調整作業の作業性を大幅に向上させることができる手動式変速機のケーブル調整装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る手動式変速機のケーブル調整装置の発明は、運転者によって変速時にセレクト操作がなされるセレクトレバーと、セレクトレバーによるセレクト操作の操作位置を四つ以上の操作位置に案内するゲートと、変速機構を収容するケースと、ケースの内部に設けられて前記セレクトレバーによるセレクト操作に応じて変速機構に変速動作させるセレクトシャフトと、ケースの外部に設けられていてセレクトシャフトに接続されて、セレクトレバーに対して変速用ケーブルを介してセレクトレバーに入力された操作力が伝達されるように連結され、且つ、伝達された操作力により回動又はセレクトシャフトの軸線方向に沿って移動してセレクトシャフトに操作力を伝達するアウターレバーと、セレクトレバーをゲートにおけるセレクト操作方向にて中立位置に復帰させる復帰機構と、を備え、アウターレバーは、セレクトレバーに対するセレクト操作に連動して変位するとともに、セレクトレバーが復帰機構によって中立位置に復帰することに連動して中立位置に対応する中立変位位置に変位する、ように構成された手動式変速機に適用され、変速用ケーブルを調整する手動式変速機のケーブル調整装置において、セレクトレバーの中立位置とは異なりセレクトレバーのセレクト操作位置を調整するセレクトレバーの調整操作位置に対応して、変速用ケーブルを調整するための所定の調整位置にアウターレバーを位置決めする位置決め機構であって、アウターレバーを所定の調整位置に位置決めする位置にて設けられて軸線方向に移動可能であり、アウターレバー又はケースの外面上に形成された係合部と、軸線方向への移動に応じて、選択的に係合部への係合又は係合部から解除されるピンと、ケースの外面上又はアウターレバーに形成されて、ピンを移動可能に収容する筒状のボスと、ピンとボスとの間に配置されて、ピンが係合部と係合する係合位置から、係合部との係合が解除されてボスに収容される収容位置に移動するようにピンを付勢する付勢部材と、ピンの先端部に設けられて、係合部に係合したピンを付勢部材の付勢力に抗して係合位置に保持するピン保持部材と、を備え、ゲートにおけるセレクトレバーの中立位置から離間する方向の所定のセレクト操作位置にセレクトレバーがセレクト操作されてアウターレバーが中立変位位置から離間する方向に変位するとき、係合位置にて付勢部材による付勢力に抗してピンとともに軸線方向に引き出されたピン保持部材が付勢力によって係合部の周辺の面を押圧した状態で係合部と係合しているピンの保持が解除され、且つ、付勢部材による付勢力によってピンが係合位置から収容位置に移動して収容位置にてボスに収容されるように構成される。
これによれば、位置決め機構は、ピンがボスから軸線方向に移動した係合位置にて、ピン及びピン保持部材がアウターレバーに形成された係合部又はケースの外面上に形成された係合部と係合している場合には、アウターレバーを所定の調整位置に位置決めすることができる。これにより、手動式変速機が車両に搭載された場合、セレクトレバーの調整操作位置とアウターレバーの所定の調整位置とを対応させた状態とすることができ、作業者はこの状態においてセレクトレバーとアウターレバーとを変速用ケーブルを介して連結することができる。
そして、変速用ケーブルを介してセレクトレバーと連結されたアウターレバーは、復帰機構により中立変位位置方向に付勢された状態とされるので、ピンとアウターレバーの係合部又はケースの係合部との間に隙間を生じさせることなく当接することができる。従って、作業者が変速用ケーブルの長さ(張力)を調整する調整作業においては、位置決め機構は、極めて正確にアウターレバーを調整位置に位置決めすることができる。
又、調整作業後において、作業者は、車両の車室内においてセレクトレバーを所定のセレクト操作位置にセレクト操作することのみで、ピン及びピン保持部材と、アウターレバーの係合部又はケースの係合部と、の係合を解除することができる。従って、アウターレバーの位置決めを解除するために車両の下部に潜り込む作業等が必要ではなく、極めて容易な操作によってピンによるアウターレバーの位置決めを解除することができる。これにより、作業者による調整作業の作業性を大幅に向上させることができる。更に、ピン及びピン保持部材は、収容位置に移動した後は、アウターレバー及びケースに接触しない。従って、調整作業後は、自由にセレクトレバーを操作することができる。
本発明によるケーブル調整装置の一実施形態に係り、同装置の組み付けられた手動式変速機の概略図である。 図1のシフトアンドセレクトゲート(ゲート)によるシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)のセレクト操作の案内位置を説明するための概略図である。 図1のケーブル調整装置を構成する位置決め機構を示す概略図である。 図3の位置決め機構の主要部を拡大して示す断面図である。 図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図2の中立位置に対応する状態を示す概略図である。 図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図2のHigh操作位置に対応する状態を示す概略図である。 図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図2のリバースセレクト操作位置に対応する状態を示す概略図である。 図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図2のLow操作位置に対応する状態を示す概略図である。 図3の位置決め機構のケーブル調整時の作動を説明するための正面図である。 図6Aの位置決め機構のケーブル調整時における一部断面の側面図である。 図3の位置決め機構のケーブル調整完了時の作動を説明するための正面図である。 図7Aの位置決め機構のケーブル調整完了時における一部断面の側面図である。 図3の位置決め機構のケーブル調整完了後のセレクトアウターレバー(アウターレバー)及びシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)の復帰を説明するための図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態の第一変形例に係り、シフトアンドセレクトゲート(ゲート)によるシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)のセレクト操作の案内位置を説明するための概略図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態の第一変形例に係り、図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図9の中立位置に対応する状態を示す概略図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態の第一変形例に係り、図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図9の7速セレクト操作位置に対応する状態を示す概略図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態の第一変形例に係り、図1のシフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)及びセレクトアウターレバー(アウターレバー)を復帰させる復帰機構を説明するための図であり、図9のHigh操作位置に対応する状態を示す概略図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態の第二変形例に係る位置決め機構を説明するための断面図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態のその他の変形例に係り、ピンの基端部を延長した位置決め機構を説明するための断面図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態のその他の変形例に係り、ピンに把持部を形成した位置決め機構を説明するための断面図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態のその他の変形例に係り、ボスの長さを短縮した位置決め機構を説明するための断面図である。 本発明によるケーブル調整装置の一実施形態のその他の変形例に係り、セレクトアウターレバーが直動する場合を説明するための斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る手動式変速機のケーブル調整装置(以下、単に「本装置」と称呼する。)について図面を参照しながら説明する。本実施形態において、本装置は、前進6速段(前進段)、後進1速段(後進段)の手動式変速機Tに適用される。
図1に示したように、手動式変速機Tは、シフトアンドセレクトレバー1(以下、「セレクトレバー1」と称呼する。)を備えている。セレクトレバー1の先端側には、運転者又は作業者によって把持されるノブ11が設けられている。セレクトレバー1の基端側は、シフトアンドセレクトゲート2(以下、「ゲート2」と称呼する。)に連結されている。ゲート2は、図2に示したように、セレクトレバー1のシフト操作方向Siへのシフト操作を案内するとともに、セレクトレバー1のセレクト操作方向Seへのセレクト操作を案内する。
ゲート2において、セレクト操作方向Seには、1速―2速セレクト操作位置(Low操作位置)P1、3速―4速セレクト操作位置(中立位置)P2(N)、5速―6速セレクト操作位置(High操作位置)P3及び後進段を選択するリバースセレクト操作位置P4が一列に並んでいる。このように、本実施形態におけるゲート2は、セレクト操作方向Seにて、セレクトレバー1の中立位置である3速―4速セレクト操作位置P2(N)を中心として、各セレクト操作位置P1,P2及びP4にセレクトレバー1を案内するようになっている。即ち、ゲート2は、セレクトレバー1に対するセレクト操作を四つのセレクト操作位置に案内するようになっている。
又、セレクトレバー1とゲート2との間にはプルカラー機構(リバース操作機構)が設けられている。このプルカラー機構は、不用意にリバースセレクト操作位置へのセレクト操作が行われないようにするためのものである。プルカラー機構は、図1に示したように、セレクトレバー1のノブ11の下側に設けられた引上操作部材であるプルカラー12と、セレクトレバー1の下端に設けられたストッパ部材13と、ゲート2に設けられた規制部材14と、を含んで構成される。プルカラー機構では、セレクトレバー1をリバースセレクト操作位置にセレクト操作する場合、運転者又は作業者がプルカラー12の引き上げ操作を行うことによって、ストッパ部材13と規制部材14との当接が解除される。これにより、運転者又は作業者は、リバースセレクト操作位置にセレクト操作することが可能となる。即ち、運転者又は作業者がプルカラー12を引き上げ操作しない場合には、セレクトレバー1をリバースセレクト操作位置にセレクト操作することができないようになっている。
尚、リバース操作機構としては、プルカラー機構の他に、セレクトレバー1をリバースセレクト操作位置にセレクト操作する際にセレクトレバー1をゲート2方向に押し下げるプッシュレバー機構を採用することもできる。更に、リバース操作機構としては、リバースセレクト操作位置にセレクト操作する際の操作力を大きくしたヘビーセレクトを採用することもできる。
ゲート2には、セレクトケーブル3及びシフトケーブル4が接続されている。ここで、セレクトケーブル3及びシフトケーブル4は、ゲート2内に設けられたリンク機構(図示省略)を介して、セレクトレバー1に連結されている。
変速用ケーブルとしてのセレクトケーブル3は、セレクトアウターレバー31(以下、単に「アウターレバー31」とも称呼する。)に連結されている。これにより、セレクトレバー1のセレクト操作に伴って入力された操作力は、セレクトケーブル3を介して、セレクトアウターレバー31に伝達されるようになっている。セレクトアウターレバー31は、手動式変速機Tを構成するケース5の外部に回動可能に組み付けられている。セレクトアウターレバー31は、セレクトレバー1のセレクト操作に連動するようになっており、セレクト操作に伴う操作力が伝達されるとシャフト32を中心として回動するようになっている。セレクトアウターレバー31には、図3に示したように、後述する位置決め機構6のピン63と係合する鉤状の係合部31aが形成されている。
シフトケーブル4は、図1に示したように、シフトアウターレバー41に連結されている。これにより、セレクトレバー1のシフト操作に伴って入力された操作力は、シフトケーブル4を介して、シフトアウターレバー41に伝達されるようになっている。シフトアウターレバー41は、ケース5の外部に回動可能に組み付けられている。シフトアウターレバー41は、セレクトレバー1のシフト操作に連動するようになっており、シフト操作に伴う操作力が伝達されるとシャフト42を中心として回動するようになっている。
ケース5は、図1にて仮想線により示す変速機構51及びシフトアンドセレクトシャフト52(以下、「セレクトシャフト52」とも称呼する。)を液密に収容している。尚、変速機構51及びシフトアンドセレクトシャフト52の構造及び作動については、本発明に直接関係しないので、以下に簡単に説明しておく。又、変速機構51及びシフトアンドセレクトシャフト52の構造及び作動についての詳細な説明は、例えば、特許公開公報2009−79601号公報の段落0027〜段落0046等を参照することができる。
シフトアンドセレクトシャフト52は、ケース5内にて、軸線回りに回転可能、且つ、軸線方向に変位可能に設けられている。シフトアンドセレクトシャフト52は、図示省略のリンク機構を介して、セレクトアウターレバー31及びシフトアウターレバー41に接続されている。これにより、セレクトアウターレバー31に対してセレクト操作に伴う操作力が伝達されると、セレクトアウターレバー31はケース5の外面にて回転軸32を中心として回動し、操作力をシフトアンドセレクトシャフト52に伝達する。又、シフトアウターレバー41に対してシフト操作に伴う操作力が伝達されると、シフトアウターレバー41はケース5の外面にて回転軸42を中心として回動し、操作力をシフトアンドセレクトシャフト52に伝達する。シフトアンドセレクトシャフト52は、セレクトアウターレバー31及びシフトアウターレバー41から操作力が伝達されると、これらの操作力によって軸線回りに回転及び軸線方向に変位する。これにより、シフトアンドセレクトシャフト52は、図示省略の複数のシフトフォークシャフトのうちの一つを選択的に移動させる。選択的に移動するシフトフォークは、セレクトレバー1のセレクト位置及びシフト位置に対応するように変速機構51を構成するギア対を動力伝達状態にする。
ところで、上述したように、セレクトレバー1のセレクト操作に対応する操作力はセレクトケーブル3を介してセレクトアウターレバー31に伝達され、セレクトアウターレバー31がセレクトレバー1と連動して回動することにより操作力をシフトアンドセレクトシャフト52に伝達する。又、セレクトレバー1のシフト操作に対応する操作力はシフトケーブル4を介してシフトアウターレバー41に伝達され、シフトアウターレバー41がセレクトレバー1と連動して回動することにより操作力をシフトアンドセレクトシャフト52に伝達する。
このため、セレクトレバー1のセレクト操作及びシフト操作を適切にシフトアンドセレクトシャフト52に伝達して運転者が意図するギア対を動力伝達状態にするためには、セレクトケーブル3及びシフトケーブル4が所定の長さ(所定の張力)でセレクトレバー1と連結されている必要がある。より具体的には、セレクトアウターレバー31の回動位置をセレクトレバー1のセレクト操作位置に一致させるように、セレクトケーブル3の長さ(張力)が調整されていなければならない。又、必要に応じて、シフトアウターレバー41の回動位置をセレクトレバー1のシフト操作位置に一致させるように、シフトケーブル4の長さ(張力)が調整されていなければならない。
加えて、セレクトレバー1のセレクト操作位置に対応して、セレクトアウターレバー31の回動位置が適切に一致していなければならない。又、セレクトレバー1のシフト操作位置に対応して、シフトアウターレバー41の回動位置が適切に一致していなければならない。
ここで、セレクトレバー1のシフト操作位置及び同シフト操作位置に対応するシフトアウターレバー41の回動位置については、変速機構51内における部材間の接触により機械的にすべて決定される。従って、例えば、セレクトレバー1が中立位置P2(N)にある状態でシフトケーブル4の長さ(張力)を調整すれば、セレクトレバー1における1速段から6速段及び後進段の各シフト位置と、これら各シフト位置に対応するシフトアウターレバー41の回動位置とをすべて一致させることができる。
一方、セレクトレバー1のセレクト操作位置及び同セレクト操作位置に対応するセレクトアウターレバー31の回動位置については、変速機構51側で機械的に決定できない場合がある。本実施形態においては、後述するように、ゲート2における四つのセレクト操作位置のうち、中立位置P2(N)とリバースセレクト操作位置P4との間(中間)に位置するLow操作位置P1が該当する。即ち、Low操作位置P1がセレクトレバー1の調整操作位置に該当する。従って、セレクトアウターレバー31は、セレクトケーブル3を介してセレクトレバー1に連結されるため、セレクトアウターレバー31の回動位置のうち、Low操作位置P1に対応する回動位置(後述する回動位置A1)が機械的に位置決定できない位置に該当する。尚、Low操作位置P1は、リバースセレクト操作位置P4に対して中立位置P2(N)方向にて隣接する前進段のセレクト操作位置である。
このため、セレクトケーブル3は、Low操作位置P1とセレクトアウターレバー31の回動位置とを一致させるために、長さ(張力)を調整する調整作業が必要となる。そして、この調整作業を可能とするために、ケース5には、ケーブル調整装置を構成する位置決め機構6が設けられている。以下、位置決め機構6を詳細に説明する。
本実施形態における位置決め機構6は、図3に示したように、アウターレバー31の回動を位置決めするように、ケース5の一部を形成するベース61に設けられている。位置決め機構6は、ベース61に固定されるボス62を備えている。ボス62は、図4に詳細に示したように、段付きの内周面となるように形成されており、大径側の内周面62aと小径側の内周面62bと、を備えている。ボス62は、ボス62の軸線方向にて移動するようにピン63を収容する。
ピン63は、Low操作位置P1に対応するセレクトアウターレバー31の回動位置、即ち、所定の調整位置でセレクトアウターレバー31を保持(位置決め)する位置にて軸線方向に移動する。ピン63は、ボス62の内周面62a及び内周面62bに合わせるように形成された基端部63aと先端部63bと、を備えている。基端部63aの外径は、ボス62の大径側の内周面62aに対して摺動するように、先端部63bの外径よりも大径とされている。先端部63bの外径は、ボス62の小径側の内周面62bに対して摺動するように、基端部63aよりも小径とされている。このように、基端部63a及び先端部63bの外径をボス62の内周面62a及び62bに合わせることにより、ピン63は、ボス62の内周によって2点支持される。これにより、ピン63は、傾きを生じることなく、ボス62の軸線方向にて移動することができるようになっている。
ボス62の内周面62aとピン63の基端部63aとの間には、付勢部材としてのスプリング64が設けられている。スプリング64は、ピン63の基端部63aをボス62の軸線方向にて内周面62bから離間する方向、即ち、ピン63の先端部63bがセレクトアウターレバー31から離間する方向に付勢している。ここで、スプリング64の付勢力の大きさは、ピン63がボス62内に収容された収容位置において、例えば、車両の走行に伴って発生する上下左右方向の振動や加速度により、ピン63が収容位置から突出しない程度の付勢力の大きさに設定されている。
ピン63の先端側63bには、ピン保持部材としてのスナップリング65が脱不能となるように固定されている。スナップリング65は、例えば、作業者によってピン63がスプリング64の付勢力に抗して軸線方向に引き出され(進出し)、アウターレバー31に形成された係合部31aと係合する係合位置にて、アウターレバー31の係合部31a周辺の面と接触する。従って、スナップリング65がアウターレバー31の面と当接する部分(即ち、接触面)の外径は、係合部31aを形成する内周面の内径よりも大きくなっている。尚、この場合、スナップリング65に代えて、例えば、ワッシャー等を採用することも可能である。
又、手動式変速機Tには、セレクトレバー1を中立位置P2(N)に復帰させる復帰機構7が設けられる。本実施形態における復帰機構7は、図5A、図5B、図5C及び図5Dに示したように、アウターレバー31及び位置決め機構6を支持するベース61の裏面側(即ち、ケース5の内部側)に設けられている。復帰機構7は、アウターレバー31を回動可能に支持するシャフト32に連結された筒部材71を備えている。筒部材71は、一端側にてシャフト32に連結され、他端側が開口している。筒部材71は、その軸線方向がアウターレバー31の長手方向と一致するように、シャフト32に一体連結されている。これにより、アウターレバー31と筒部材71とは、シャフト32に対して相対回転することがなく、従って、アウターレバー31と筒部材71との相対回転が生じないようになっている。筒部材71の開口側には、ボール72が回転可能且つ筒部材71の軸線方向に変位可能となるように支持される。ボール72は、筒部材71の内部に収容されたスプリング73によって筒部材71の開口側に向けて付勢されている。
ボール72は、ベース61に形成されたカム74に当接するようになっている。カム74は、谷状(山状)に形成されている。これにより、スプリング73によって付勢されたボール72は、その付勢力によりカム74の最下点(最上点)に向けて動くようになっている。従って、ボール72を保持する筒部材71即ちシャフト32を介して一体連結されたアウターレバー31は、カム74の最下点(最上点)に向けて常に付勢されるようになっている。
ここで、カム74の最下点(最上点)は、セレクトレバー1の中立位置P2(N)に対応するようになっている。従って、アウターレバー31は、セレクトレバー1の中立位置P2(N)に対応する中立変位位置に向けて付勢される。これにより、アウターレバー31は、常に中立変位位置方向に付勢されるので、セレクトケーブル3を介して連結されたセレクトレバー1は中立位置P2(N)に向けて常に付勢されるようになる。換言すれば、セレクトレバー1とアウターレバー31とは、セレクトケーブル3によって連結されることにより連動するので、セレクトレバー1が中立位置P2(N)に復帰する場合にはアウターレバー31も中立変位位置に回動して復帰するようになっている。
次に、上記のように構成された位置決め機構6の作動を説明する。先ず、位置決め機構6がアウターレバー31を所定の調整位置において位置決めする場合から説明する。
本実施形態においては、セレクトレバー1の調整操作位置は、図2に示したように、リバースセレクト操作位置P4に対して、セレクトレバー中立位置P2(N)方向に隣接するLow操作位置P1になる。即ち、Low操作位置P1は、ゲート2におけるセレクト操作方向Seにてセレクトレバー1がリバースセレクト操作位置P4にセレクト操作されたときに、リバース操作機構であるプルカラー機構によって規制される。つまり、Low操作位置P1は、車両側によりそのセレクト操作位置が決定される。
一方、図5Aに示したように、筒部材71の回動位置A2(N)はカム74の最下点(最上点)にて静止することにより機械的に決定される。これにより、シャフト32によって筒部材71と一体連結されたアウターレバー31も回動位置A2(N)で静止するので、セレクトケーブル3によって連結されたセレクトレバー1はセレクトレバー中立位置P2(N)にて静止する。従って、セレクトレバー1の中立位置P2(N)は、アウターレバー31側(所謂、変速機側)で決定される。ここで、シャフト32によって連結されたアウターレバー31が静止する回動位置A2(N)は、アウターレバー31の中立変位位置に対応する。従って、以下の説明においては、中立変位位置を中立変位位置A2(N)と称呼する。
又、図5Bに示したように、筒部材71の回動位置A3は筒部材71がベース61に当接することにより機械的に決定される。これにより、シャフト32によって一体連結されたアウターレバー31も回動位置A3で静止するので、セレクトケーブル3によって連結されたセレクトレバー1はHigh操作位置P3にて静止する。従って、High操作位置P3も、アウターレバー31側(所謂、変速機側)で決定される。尚、筒部材71には、ボール72が図5Bにおいて矢印で示す方向に移動するように、スプリング73とカム74による付勢力が作用している。
更に、図5Cに示したように、筒部材71の回動位置A4は筒部材71がベース61に当接することにより機械的に決定される。これにより、シャフト32によって一体連結されたアウターレバー31も回動位置A4で静止するので、セレクトケーブル3によって連結されたセレクトレバー1はリバースセレクト操作位置P4にて静止する。従って、リバースセレクト操作位置P4もアウターレバー31側(所謂、変速機側)で決定される。尚、筒部材71には、ボール72が図5Cにおいて矢印で示す方向に移動するように、スプリング73とカム74による付勢力が作用している。
ところが、図5Dに示したように、筒部材71の回動位置A1は、ボール72がカム74の最下点(最上点)に至っておらず、且つ、筒部材71がベース61に当接していない。従って、筒部材71の回動位置A1は、図5Dにて矢印で示すように、ボール72がカム74の最下点(最上点)方向に移動するように付勢された状態にあって静止せず、機械的に決定されない。これにより、シャフト32によって一体連結されたアウターレバー31も回動位置A1では復帰機構7による付勢力、即ち、中立変位位置A2(N)方向に付勢された状態になり、静止しない。このため、セレクトケーブル3によって連結されたセレクトレバー1においても、回動位置A1に対応するLow操作位置P1は、アウターレバー31側(所謂、変速機側)によって機械的に決定されない。
そこで、位置決め機構6は、車両側で決定されるLow操作位置P1に対応する回動位置A1にてアウターレバー31を位置決めする。そして、作業者は、Low操作位置P1にセレクト操作された状態のセレクトレバー1と、位置決め機構6により回動位置A1に位置決めされたアウターレバー31とをセレクトケーブル3を介して連結し、セレクトケーブル3の長さ(張力)を調整する。これにより、セレクトレバー1のLow操作位置P1とアウターレバー31の回動位置A1とが正確に一致する。このため、セレクトレバー1がLow操作位置P1にセレクト操作されたときには、アウターレバー31が連動して正確に回動位置A1に回動し、セレクトシャフト52に操作力を伝達して正確に作動させることができる。
従って、本実施形態の位置決め機構6においては、所定の調整位置を回動位置A1とする。このため、ピン63は、アウターレバー31を回動位置A1に保持する(位置決めする)位置にて軸線方向に移動する。尚、本実施形態においては、ピン63は、アウターレバー31の回動位置A1よりも中立変位位置A2(N)方向に隣接した位置にて軸線方向に移動する。
そして、セレクトケーブル3の長さを調整する際には、図6A及び図6Bに示したように、ピン63は、スプリング64の付勢力に抗して係合位置まで進出される。これにより、図6Bに示したように、係合位置まで進出させたピン63は、スナップリング65とともに、中立変位位置A2(N)方向に付勢されているアウターレバー31の係合部31aに係合する。これにより、図6Aに示したように、アウターレバー31は、回動位置A1にて位置決めされて静止する。このとき、アウターレバー31には、図6Aにおいて矢印Dで示す向きに、復帰機構7による付勢力(所謂、ディテント力)が作用している。
このとき、ピン63は、図6Bにおいて矢印Uで示すように、スプリング64によって収容位置に向けて付勢されているので、先端部63bに固定されているスナップリング65もピン63の収容位置方向に向けて付勢される。これにより、スナップリング65の接触面はアウターレバー31の係合部31aの周辺の面を強く押圧する。従って、接触面には摩擦力が生じるので、スナップリング65がアウターレバー31に対して変位してピン63とアウターレバー31との係合状態が解除されることが防止される。このため、アウターレバー31は、回動位置A1にて、良好に位置決めされ続ける。
この係合状態においては、ピン63の外周面とアウターレバー31の係合部31aとは、復帰機構7によってアウターレバー31に付与されている付勢力により、隙間なく当接する。又、ピン63は、ボス62の内周によって傾くことなく支持されるので、ボス62の軸線方向に沿って正確に進出する。これらにより、位置決め機構6は、極めて正確に、アウターレバー31を回動位置A1に位置決めすることができる。
この係合状態において、作業者は、セレクトケーブル3の長さ(張力)が適正な長さ(張力)になるように、調整する。これにより、Low操作位置P1にセレクト操作されているセレクトレバー1と、回動位置A1に回動するアウターレバー31とは、セレクトケーブル3を介して、極めて正確に連動するようになる。このようなセレクトケーブル3の長さ調整作業が終了すると、作業者は、プルカラー機構を操作するとともにリバースセレクト操作する。即ち、作業者は、セレクトレバー1をLow操作位置P1から所定のセレクト操作位置であるリバースセレクト操作位置P4にセレクト操作する。ここで、リバースセレクト操作位置P4は中立位置P2(N)から離間する方向にセレクト操作である。
作業者がセレクトレバー1をリバースセレクト操作位置P4にセレクト操作すると、図7Aに示したように、セレクトケーブル3によって連結されたアウターレバー31が、シャフト32を中心として、リバースセレクト操作位置P4に対応する回動位置A4に向けて(即ち、中立変位位置A2(N)から離間する方向に向けて)回動する。即ち、アウターレバー31は、図7Aに示す矢印Se(セレクトレバー1のセレクト操作方向Seと一致)の方向に回動する。このとき、回動位置A1は回動位置A4と中立変位位置A2(N)との中間に位置するので、アウターレバー31は、復帰機構7から付与されている付勢力に抗して、回動位置A4に回動する。
アウターレバー31が回動位置A4に回動すると、図7Bに示したように、ピン63及びスナップリング65と、係合部31aとの係合状態が解除される。係合状態が解除されると、ピン63及びスナップリング65は係合位置から収容位置まで移動する。そして、ピン63がボス62内に収容される。このように、ピン63が収容位置に移動した状態では、ピン63及びスナップリング65は、アウターレバー31と接触しない。これにより、アウターレバー31は、全く自由に、シャフト32を中心として回動することができる。
作業者がセレクトレバー1をリバースセレクト操作位置P4にセレクト操作した後、セレクトレバー1から手を放すと、図8に示したように、アウターレバー31は、シャフト32を中心として、中立変位位置A2(N)に向けて回動する(復帰する)。このアウターレバー31の中立変位位置A2(N)への回動に連動して、セレクトレバー1は中立位置P2(N)に向けて復帰する。このように、セレクトレバー1が中立位置P2(N)に復帰することにより、ピン63が確実に収容位置まで移動していることが確認でき、セレクトケーブル3の長さ(張力)を調整する調整作業が終了する。
以上の説明からも理解できるように、本実施形態における本装置は、運転者によって変速時にセレクト操作がなされるセレクトレバー1と、セレクトレバー1によるセレクト操作の操作位置を四つ以上の操作位置に案内するゲート2と、変速機構51を収容するケース5と、ケース5の内部に設けられてセレクトレバー1によるセレクト操作に応じて変速機構51に変速動作させるセレクトシャフト52と、ケース5の外部に設けられていてセレクトシャフト52に接続されて、セレクトレバー1に対して変速用ケーブル3を介してセレクトレバー1に入力された操作力が伝達されるように連結され、且つ、伝達された操作力により回動してセレクトシャフト52に操作力を伝達するアウターレバー31と、セレクトレバー1をゲート2におけるセレクト操作方向Seにて中立位置P2(N)に復帰させる復帰機構7と、を備え、アウターレバー31は、セレクトレバー1に対するセレクト操作に連動して変位するとともに、セレクトレバー1が復帰機構7によって中立位置P2(N)に復帰することに連動して中立位置P2(N)に対応する中立変位位置A2(N)に変位する、ように構成された手動式変速機Tに適用され、変速用ケーブル3を調整する手動式変速機のケーブル調整装置において、セレクトレバー1の中立位置P2(N)とは異なりセレクトレバー1のセレクト操作位置を調整するセレクトレバー1の調整操作位置P1に対応して、変速用ケーブル3を調整するための所定の調整位置A1にアウターレバー31を位置決めする位置決め機構6であって、アウターレバー31を所定の調整位置A1に位置決めする位置にて設けられて軸線方向に移動可能であり、アウターレバー31の外面上に形成された係合部31aと、軸線方向への移動に応じて、選択的に係合部31aへの係合又は係合部31aから解除されるピン63と、ケース5の外面上に形成されて、ピン63を移動可能に収容する筒状のボス62と、ピン63とボス62との間に配置されて、ピン63が係合部31aと係合する係合位置から、係合部31aとの係合が解除されてボス62に収容される収容位置に移動するようにピン63を付勢するスプリング64と、ピン63の先端部63bに設けられて、係合部31aに係合したピン63をスプリング64の付勢力に抗して係合位置に保持するスナップリング65と、を備え、ゲート2におけるセレクトレバー1の中立位置P2(N)から離間する方向の所定のセレクト操作位置P4にセレクトレバー1がセレクト操作されてアウターレバー31が中立変位位置A2(N)から離間する方向に変位するとき、ピン63に対する係合位置におけるピン63の保持が解除されるように構成される。
そして、この場合、手動式変速機Tは、セレクトレバー1が、セレクト操作方向Seにて後進段が選択されるリバースセレクト操作位置P4へセレクト操作する場合に操作されるリバース操作機構(12,13,14)を備えており、セレクトレバー1の調整操作位置P1は、ゲート2におけるセレクトレバー1のセレクト操作方向Seにて、リバースセレクト操作位置P4から中立位置P2(N)方向に隣接して前進段が選択されるセレクト操作位置であり、所定のセレクト操作位置は、ゲート2においてリバースセレクト操作位置P4とすることができる。
これらによれば、位置決め機構6は、ピン63がボス62から軸線方向に移動した係合位置にて、ピン63及びスナップリング65がアウターレバー31に形成された係合部31aと係合している場合には、アウターレバー31を所定の調整位置である回動位置A1に位置決めすることができる。これにより、手動式変速機Tが車両に搭載された場合、セレクトレバー1の調整操作位置であるLow操作位置P1とアウターレバー31の所定の調整位置である回動位置A1とを対応させた状態とすることができる。そして、作業者はこの状態においてセレクトレバー1とアウターレバー31とをセレクトケーブル3を介して連結することができる。
又、セレクトケーブル3を介してセレクトレバー1と連結されたアウターレバー31は、中立変位位置A2(N)方向に付勢された状態とされるので、ピン63とアウターレバー31の係合部31aとの間に隙間を生じさせることなく当接することができる。従って、作業者がセレクトケーブル3の長さ(張力)を調整する調整作業においては、位置決め機構6は、極めて正確にアウターレバー31を回動位置A1に位置決めすることができる。
又、調整作業後において、作業者は、車両の車室内においてセレクトレバー1をリバースセレクト操作位置P4にセレクト操作することのみで、ピン63及びスナップリング65と、アウターレバー31の係合部31aとの係合を解除することができる。従って、アウターレバー31の位置決めを解除するために車両の下部に潜り込む作業等が必要ではなく、極めて容易な操作によってピン63によるアウターレバー31の位置決めを解除することができる。これにより、作業者による調整作業の作業性を大幅に向上させることができる。更に、ピン63及びスナップリング65は、収容位置に移動した後は、アウターレバー31に接触しない。従って、調整作業後は、自由にセレクトレバー1を操作することができる。
又、所定のセレクト操作位置をリバースセレクト操作位置P4とすることができるので、作業者は、調整作業終了後、セレクトレバー1をリバースセレクト操作位置P4にセレクト操作することにより、ピン63及びスナップリング65と、アウターレバー31係合部31aとの係合を解除することができる。従って、調整作業の作業性を大幅に向上させることができる。又、このように、調整操作位置(Low操作位置P1)と所定のセレクト操作位置(リバースセレクト操作位置P4)とを特定することにより、車種の区別なく作業の標準化を図ることもできる。
加えて、手動式変速機Tにおけるセレクトレバー1のセレクト操作位置は、良好なセレクト操作性を確保する観点から、車両側ではなく変速機側で決定されることが好ましい。これに対して、アウターレバー31側における機械的な接触によってセレクトレバー1のLow操作位置P1が決定できない場合がある。このような場合において、例えば、手動式変速機がリバース操作機構を備えていない場合であっても、何らかの方法によってLow操作位置P1が車両側で決定できれば、Low操作位置P1に対応してアウターレバー31を回動位置A1に位置決めすることにより、上述したように、セレクトケーブル3の長さを調整することができる。これにより、Low操作位置P1とアウターレバー31の回動位置A1との対応を適切に決定することができる。そして、調整作業後においては、リバースセレクト操作位置P4にセレクトレバー1をセレクト操作することにより、ピン63及びスナップリング65と、アウターレバー31の係合部31aとの係合を解除することができる。従って、この場合においても、調整作業の作業性を大幅に向上させることができる。
又、これらの場合、ピン63において、先端部63bの外径に比して基端部63aの外径を大きくすることができる。
例えば、手動式変速機Tの修理に伴い、変速機Tを車両から取り外して(降ろして)再度組み付けるような場合、セレクトケーブル3の長さを再度調整する必要がある。位置決め機構6は、上述したように、調整作業後、ピン63及びスナップリング65が収容位置に移動する。即ち、ピン63及びスナップリング65は、調整作業後も取り外されることなく、ボス62に収容される。これにより、手動式変速機Tの再度の組み付け時におけるセレクトケーブル3の長さの調整作業においても、位置決め機構6を再利用することができる。
ところで、ピン63はボス62に収容されているものの、ボス62内に侵入する砂等の異物の影響を受けて再利用時にピン63を係合位置まで引き出せなくなることが懸念される。そこで、基端部63aの外径を大きくすることにより、ボス62の内周面との隙間を小さくし、ピン63がボス62内に収容されている状態において異物等が侵入することを防止することができる。このように異物等の侵入を防止することにより、必要なときに確実に位置決め機構を作動させることができるので、セレクトケーブル3の長さ調整作業の作業性を向上させることができる。
<上記実施形態の第一変形例>
上記実施形態においては、ゲート2がセレクトレバー1のセレクト操作位置として四つのセレクト操作位置に案内するように実施した。これに対して、セレクトレバー1のセレクト操作位置として五つのセレクト操作位置に案内するように実施することも可能である。以下、この第一変形例を説明するが、上記実施形態と同一部分に同一の符号を付し、その説明を省略する。尚、第1変形例において、本装置は、前進7速段(前進段)、後進1速段(後進段)の手動式変速機に適用される。
この第一変形例におけるゲート21は、図9に示したように、セレクトレバー1を五つのセレクト操作位置に案内する。ゲート21は、ゲート2の場合に比して、7速セレクト操作位置P5が追加される。これにより、ゲート21において、セレクト操作方向Seには、1速―2速セレクト操作位置(Low操作位置)P1、3速―4速セレクト操作位置(中立位置)P2(N)、5速―6速セレクト操作位置(High操作位置)P3、リバースセレクト操作位置P4及び7速セレクト操作位置P5が一列に並んでいる。従って、この第一変形例におけるゲート21は、セレクト操作方向Seにて、セレクトレバー1の中立位置である3速―4速セレクト操作位置P2(N)を中心として、各セレクト操作位置P1,P2,P4及びP5にセレクトレバー1を案内するようになっている。即ち、ゲート21は、セレクトレバー1に対するセレクト操作を五つのセレクト操作位置に案内するようになっている。
この第一変形例においては、上記実施形態と同様に、Low操作位置P1を特定セレクト操作位置とするとともに、High操作位置P3をセレクトレバー1の調整操作位置とすることができる。但し、High操作位置P3は、Low操作位置P1と異なり、例えば、7速段へのセレクト操作時に必要な操作力を大きくすることにより機械的に決定される。尚、このような機構を設けない場合であっても、High操作位置P3を車両側で決定できる方法であれば、如何なる方法を採用しても良いことは言うまでもない。
又、この第一変形例においても、図10Aに示したように、筒部材71の回動位置A2(N)はカム74の最下点(最上点)にて静止することにより機械的に決定される。又、この第一変形例においては、図10Bに示したように、筒部材71の回動位置A5は筒部材71がベース61に当接することにより機械的に決定される。これにより、シャフト32によって一体連結されたアウターレバー31も回動位置A5で静止するので、セレクトケーブル3によって連結されたセレクトレバー1は7速セレクト操作位置P5にて静止する。従って、7速セレクト操作位置P5は、アウターレバー31側(所謂、変速機側)で決定される。尚、筒部材71には、ボール72が図10Bにおいて矢印で示す方向に移動するように、スプリング73とカム74による付勢力が作用している。
これらに対して、図10Cに示したように、筒部材71の回動位置A3は、ボール72がカム74の最下点(最上点)に至っておらず、且つ、筒部材71がベース61に当接していない。従って、筒部材71の回動位置A3は、図10Cにて矢印で示すように、ボール72がカム74の最下点(最上点)方向に移動するように付勢された状態にあって静止せず、機械的に決定されない。これにより、シャフト32によって一体連結されたアウターレバー31も回動位置A3では復帰機構による付勢力、即ち、中立変位位置A2(N)方向に付勢された状態になり、静止しない。このため、セレクトケーブル3によって連結されたセレクトレバー1においても、High操作位置P3は、アウターレバー31によって機械的に決定されない。
従って、この第一変形例においては、所定の調整位置を回動位置A3とする。そして、上記実施形態にて所定の調整位置を回動位置A1にした場合と同様に、位置決め機構6が車両側で決定されるHigh操作位置P3に対応する回動位置A3にてアウターレバー31を位置決めする。そして、作業者がHigh操作位置P3にセレクト操作された状態のセレクトレバー1と、位置決め機構6により回動位置A3に位置決めされたアウターレバー31とを連結するセレクトケーブル3の長さ(張力)を調整する。これにより、セレクトレバー1のHigh操作位置P3とアウターレバー31の回動位置A3とが正確に一致する。このため、High操作位置P3にセレクト操作されたときには、アウターレバー31が正確に回動位置A3に回動し、セレクトシャフト52に操作力を伝達して正確に作動させることができる。
そして、このようなセレクトケーブル3の長さ調整作業が終了すると、作業者は、セレクトレバー1を7速セレクト操作位置P5にセレクト操作する。即ち、作業者は、セレクトレバー1をHigh位置P3から所定のセレクト操作位置である7速セレクト操作位置P5にセレクト操作する。ここで、7速セレクト操作位置P5は中立位置P2(N)から離間する方向のセレクト操作位置である。
作業者がセレクトレバー1を7速セレクト操作位置P5にセレクト操作すると、セレクトケーブル3によって連結されたアウターレバー31が、シャフト32を中心として、7速セレクト操作位置P5に対応する回動位置A5に向けて(即ち、中立変位位置A2(N)から離間する方向に向けて)回動する。このとき、回動位置A3は回動位置A5と中立変位位置A2(N)との中間に位置するので、アウターレバー31は、復帰機構から付与されている付勢力に抗して、回動位置A5に回動する。
アウターレバー31が回動位置A5に回動すると、ピン63及びスナップリング65と、係合部31aとの係合状態が解除される。係合状態が解除されると、ピン63及びスナップリング65は係合位置から収容位置まで移動する。そして、ピン63がボス62内に収容される。このように、ピン63が収容位置に移動した状態では、ピン63及びスナップリング65は、アウターレバー31と接触しない。これにより、アウターレバー31は、全く自由に、シャフト32を中心として回動することができる。
作業者がセレクトレバー1を7速セレクト操作位置P5にセレクト操作した後、セレクトレバー1から手を放すと、アウターレバー31は、シャフト32を中心として、中立変位位置A2(N)に向けて回動する(復帰する)。このアウターレバー31の中立変位位置A2(N)への回動に連動して、セレクトレバー1は中立位置P2(N)に向けて復帰する。このように、セレクトレバー1が中立位置P2(N)に復帰することにより、ピン63が確実に収容位置まで移動していることが確認でき、セレクトケーブル3の長さ(張力)を調整する調整作業が終了する。
従って、この第一変形例においても、上記実施形態と同様の効果が得られる。
<上記実施形態の第二変形例>
上記実施形態及び上記第一変形例においては、位置決め機構6のボス62がケース5(ベース61)に形成されるようにした。そして、係合部31aがアウターレバー31に形成されるようにした。これにより、ケース側ボスであるボス62に収容されたピン63が係合部31aに係合するようにした。
この場合、図11に示したように、アウターレバー31にボス62を形成するとともに、ボス62内にピン63及びスプリング64を収容し、ピン63の先端部63bにスナップリング65を設けることができる。又、ベース61(ケース5)に係合部66を形成することができる。
このように構成される第二変形例においては、ピン63及びスナップリング65が係合部66に対して係合する。これにより、上記実施形態及び上記第一変形例の場合と同様に、アウターレバー31を所定の調整位置に正確に且つ確実に位置決めすることができる。又、セレクトレバー1が所定のセレクト操作位置(例えば、リバースセレクト操作位置P4)にセレクト操作されると、上記実施形態及び上記第一変形例の場合と同様に、アウターレバー31が回動する。これにより、ピン63及びスナップリング65と、係合部66と、の係合状態が解除される。従って、この第二変形例においても、上記実施形態及び上記第一変形と同様の効果が得られる。
<その他の変形例>
上記実施形態において説明したように、ピン63及びスナップリング65は、作業者によってセレクトケーブル3の長さ(張力)が調整される調整作業後、ボス62に対する退避位置に保持される。即ち、ピン63及びスナップリング65は、調整作業後においても、取り外されることない。従って、車両の組み立て後、例えば、修理等によって手動式変速機Tが車両から取り外された場合においても、ピン63をボス62から引き出して、ピン63を係合位置にてアウターレバー31と係合させることで、組み立て時と同様にセレクトケーブル3の長さ(張力)を調整することができる。この場合、作業者がピン63をボス62から容易に係合位置まで引き出せるようにすることで、作業性をより向上させることができる。
そこで、ベース61に対してケース5から突出する突出部分が形成されて、作業者がピン63の基端部63aを操作できる場合には、図12に示したように、ピン63がボス62に対する収容位置に移動した状態において、ピン63の基端部63aがボス62の端部即ちベース61の下面側から突出するように形成しても良い。これにより、作業者は、位置決め機構6を再利用する際に、ピン63の基端部63aを押圧して先端部63bを突出させることができる。従って、作業者は、退避位置まで移動しているピン63を容易に係合位置まで引き出すことができる。又、この場合には、ピン63の先端部63bがボス62の先端部分から突出する長さは上記実施形態及び各変形例の場合から変更されないので、ピン63が退避位置まで移動した状態において、ピン63がアウターレバー31の係合部31a又はケース5側に形成した係合部66と係合することはない。
従って、作業者は、必要なときに確実に位置決め機構6を作動させることができるので、セレクトケーブル3の長さ調整作業の作業性を向上させることができる。
又、作業者がピン63の先端部63bを引き出し易くするために、図13に示したように、ピン63の先端部63b側に、スナップリング65と同等の外径を有して、ピン63が係合位置まで移動するための把持部67を備えていても良い。これにより、作業者は、位置決め機構6を再利用する際に、ピン63の先端部63bに設けられた把持部67を把持し、退避位置まで移動しているピン63を容易に係合位置まで引き出すことができる。又、この場合は、ピン63の先端部63bにおいて、スナップリング65が固定される位置よりも軸線方向にて先端側に把持部67を形成することにより、ピン63の軸線方向長さは上記実施形態及び上記各変形例の場合から変更されることはない。従って、ピン63が退避位置まで移動した状態において、ピン63がアウターレバー31の係合部31a又はケース5側に形成した係合部66と係合することはない。
従って、作業者は、必要なときに確実に位置決め機構6を作動させることができるので、セレクトケーブル3の長さ調整作業の作業性を向上させることができる。
又、ピン63の先端部63bを引き出しやすくするために、図14に示したように、ボス62の軸線方向の長さを短くし、ピン63の先端部63bの露出部分を大きくしても良い。これにより、作業者は、位置決め機構6を再利用する際に、ピン63の先端部63bを把持し易くなり、退避位置まで移動しているピン63を容易に係合位置まで引き出すことができる。又、ピン63の軸線方向長さを変更することなく、ボス62の軸線方向長さのみを短くしているので、ピン63が退避位置まで移動した状態において、ピン63がアウターレバー31の係合部31a又はケース5側に形成した係合部66と係合することはない。尚、このように、ボス62の軸線方向長さを短くした場合においても、ピン63が係合位置まで移動したときには、ピン63はボス62の内周面によって二点支持される。従って、ピン63は係合位置においてアウターレバー31を正確に調整位置に位置決めすることができる。
本発明は、上記実施形態及び上記各変形例に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変更例を採用可能である。
例えば、上記実施形態及び各変形例においては、作業者がセレクトケーブル3の長さを調整する場合を想定し、位置決め機構6がセレクトアウターレバー31の位置決めを行う場合を説明した。この場合、シフトケーブル4の長さを調整する場合、必要があれば、シフトアウターレバー41の位置決めを行うように、シフトアウターレバー41側に位置決め機構6を設けるように実施することも可能である。このようにシフトケーブル4の長さを調整する場合であっても、上記説明したセレクトケーブル3の長さを調整する場合の位置決め機構6と同様に実施することにより、シフトアンドセレクトレバー1のシフト操作位置とシフトアウターレバー41の回動位置とを適切に且つ正確に一致させることができる。
更に、上記実施形態及び各変形例においては、アウターレバー31がシャフト32を回転中心として回動する場合を説明した。この場合、例えば、図15に示したように、セレクトシャフト52の組み付け状態に対応して、アウターレバー31がセレクトシャフト52の軸線方向に沿って移動するように構成することも可能である。この場合には、アウターレバー31は、セレクトレバー1のセレクト操作に応じて、セレクトケーブル3を介して伝達される操作力により、セレクトシャフト52の軸線方向に沿って移動することによって操作力をセレクトシャフト52に伝達することができる。そして、アウターレバー31がセレクトシャフト52の軸線方向に沿って移動する場合においても、セレクトレバー1のLow操作位置P1に対応するアウターレバー31の変位位置を決定する場合には、上記実施形態及び各変形例と同様に、位置決め機構6がアウターレバー31を所定の調整位置にて位置決めすることができる。従って、この場合においても、上記実施形態及び各変形例と同等の効果が期待できる。
1…シフトアンドセレクトレバー(セレクトレバー)、11…ノブ、12…プルカラー、13…ストッパ部材、14…規制部材、2…シフトアンドセレクトゲート(ゲート)、3…セレクトケーブル(変速用ケーブル)、31…セレクトアウターレバー(アウターレバー)、31a…係合部、32…シャフト、33…シフトケーブル、41…シフトアウターレバー、42…シャフト、5…ケース、51…変速機構、52…シフトアンドセレクトシャフト(セレクトシャフト)、6…位置決め機構、61…ベース、62…ボス、63…ピン、63a…基端部、63b…先端部、64…スプリング(付勢部材)、65…スナップリング(ピン保持部材)、66…係合部、67…把持部、7…復帰機構、71…筒部材、72…ボール、73…スプリング、74…カム、T…手動式変速機

Claims (5)

  1. 運転者によって変速時にセレクト操作がなされるセレクトレバーと、
    前記セレクトレバーによるセレクト操作の操作位置を四つ以上の操作位置に案内するゲートと、
    変速機構を収容するケースと、
    前記ケースの内部に設けられて前記セレクトレバーによるセレクト操作に応じて前記変速機構に変速動作させるセレクトシャフトと、
    前記ケースの外部に設けられていて前記セレクトシャフトに接続されて、前記セレクトレバーに対して変速用ケーブルを介して前記セレクトレバーに入力された操作力が伝達されるように連結され、且つ、伝達された前記操作力により回動又は前記セレクトシャフトの軸線方向に沿って移動して前記セレクトシャフトに前記操作力を伝達するアウターレバーと、
    前記セレクトレバーを前記ゲートにおけるセレクト操作方向にて中立位置に復帰させる復帰機構と、を備え、
    前記アウターレバーは、前記セレクトレバーに対するセレクト操作に連動して変位するとともに、前記セレクトレバーが前記復帰機構によって前記中立位置に復帰することに連動して前記中立位置に対応する中立変位位置に変位する、ように構成された手動式変速機に適用され、
    前記変速用ケーブルを調整する手動式変速機のケーブル調整装置において、
    前記セレクトレバーの前記中立位置とは異なり前記セレクトレバーのセレクト操作位置を調整する前記セレクトレバーの調整操作位置に対応して、前記変速用ケーブルを調整するための所定の調整位置に前記アウターレバーを位置決めする位置決め機構であって、
    前記アウターレバーを前記所定の調整位置に位置決めする位置にて設けられて軸線方向に移動可能であり、前記アウターレバー又は前記ケースの外面上に形成された係合部と、軸線方向への移動に応じて、選択的に前記係合部への係合又は前記係合部から解除されるピンと、
    前記ケースの外面上又は前記アウターレバーに形成されて、前記ピンを移動可能に収容する筒状のボスと、
    前記ピンと前記ボスとの間に配置されて、前記ピンが前記係合部と係合する係合位置から、前記係合部との係合が解除されて前記ボスに収容される収容位置に移動するように前記ピンを付勢する付勢部材と、
    前記ピンの先端部に設けられて、前記係合部に係合した前記ピンを前記付勢部材の付勢力に抗して前記係合位置に保持するピン保持部材と、を備え、
    前記ゲートにおける前記セレクトレバーの前記中立位置から離間する方向の所定のセレクト操作位置に前記セレクトレバーがセレクト操作されて前記アウターレバーが前記中立変位位置から離間する方向に変位するとき、前記係合位置にて前記付勢部材による前記付勢力に抗して前記ピンとともに軸線方向に引き出された前記ピン保持部材が前記付勢力によって前記係合部の周辺の面を押圧した状態で前記係合部と係合している前記ピンの保持が解除され、且つ、前記付勢部材による前記付勢力によって前記ピンが前記係合位置から前記収容位置に移動して前記収容位置にて前記ボスに収容されるように構成された手動式変速機のケーブル調整装置。
  2. 前記手動式変速機は、
    前記セレクトレバーが、セレクト操作方向にて後進段が選択されるリバースセレクト操作位置へセレクト操作する場合に操作されるリバース操作機構を備えており、
    前記セレクトレバーの前記調整操作位置は、
    前記ゲートにおける前記セレクトレバーのセレクト操作方向にて、前記リバースセレクト操作位置から前記中立位置方向に隣接して前進段が選択されるセレクト操作位置であり、
    前記所定のセレクト操作位置は、
    前記ゲートにおいて前記リバースセレクト操作位置である、請求項1に記載の手動式変速機のケーブル調整装置。
  3. 前記ピンは、基端部を有し、
    前記先端部の外径に比して前記基端部の外径が大きい、請求項1又は請求項2に記載の手動式変速機のケーブル調整装置。
  4. 前記ピンは、基端部を有し、
    前記ボス内の前記収容位置に移動した状態において、前記基端部が前記ボスの端部から突出する、請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の手動式変速機のケーブル調整装置。
  5. 前記ピンは、
    前記先端部側に、前記ピンが前記係合位置まで移動するための把持部を備える、請求項1乃至請求項4のうちの何れか一項に記載の手動式変速機のケーブル調整装置。
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